JP4523108B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、化粧水、乳液、クリーム、パック等の皮膚用の化粧料に関し、さらに詳しくは使用時の感触が軽く使用後もべたつかず、保温効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性にも優れる皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、人の皮膚表面(肌)は皮脂膜に覆われていて水分の蒸散が適度に抑制されている。この肌の水分が不足すると肌荒れ等を生じやすく、しわの原因にもなりやすいため、皮膚の水分を適切な範囲に保つことは皮膚の健康の面から見て非常に大切なことである。ところで皮脂膜は洗顔や入浴時の洗浄により取り除かれてしまうので肌の水分が失われやすくなる。そのため、洗顔後あるいは入浴後には肌の水分を補うために化粧水、乳液、クリーム、美容液等の保湿化粧料が使用されている。
【0003】
一般に、化粧料には保湿剤としてグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸塩等が配合されているが、これらは高湿度下における水分保持力には優れているものの低湿度下における水分保持力に難があり、保湿効果の持続性が十分ではない。
【0004】
そこで、近年、低湿度下での水分保持力の高い保湿成分としてキチン、キトサン及びそれらの誘導体、蛋白加水分解物、ヒアルロン酸等の酸性ムコ多糖類、植物抽出物等様々な物質が研究されている。中でもヒアルロン酸は皮膚繊維芽細胞中で産生される非常に保湿作用の高い物質であり、肌の老化とともに皮膚中の存在量が減少することが確認されていることから特に注目されている物質である。そこで、酸性ムコ多糖類を化粧料として用いることが検討されている。酸性ムコ多糖類を配合した皮膚化粧料としては、特開昭57−185208号公報、特開昭61−171405号公報、特開昭63−230614号公報、特開平3−190808号公報記載の化粧料等がある。しかし、このヒアルロン酸等のムコ多糖類を化粧料に使用するとその高い保湿力から不快なべたつきを有するという欠点があるため、これらの化粧料は使用時に不快なべたつきを有し、しかも肌荒れ改善効果、肌にはりを与える効果、しわ抑制効果は弱かった。そこで、べたつきを改善するためにムコ多糖類とトレハロースとを組み合わせた特開平6−122621号公報記載の皮膚外用剤、ムコ多糖と2−メタクロイルホスホリルコリンのホモポリマーとを組み合わせた特開平9−52848号公報記載の皮膚外用剤が検討されている。しかし、これらの皮膚外用剤はべたつきの改善はみられるものの肌荒れ改善効果、肌にはりを与える効果、しわ抑制効果が弱い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記課題を解決し、使用時の感触が軽く、使用後もべたつかず、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性にも優れる皮膚化粧料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは上記課題を解決する為に研究を重ねたところ、クロマノール配糖体と酸性ムコ多糖類及び多価アルコールまたはその部分エステル化合物を特定の比率で組み合わせることで目的の皮膚化粧料を得るに至った。
【0007】
すなわち本発明は、a.式(I)で示されるクロマノール配糖体0.001〜20重量%、b.酸性ムコ多糖類0.001〜3重量%、c.多価アルコールまたはその部分エステル化合物0.1〜300重量%含有することを特徴とする皮膚化粧料である。
【0008】
【化2】
【0009】
(式中、R1、R2、R3及びR4は、それぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、R5は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数1〜6のアシル基、Xは、単糖残基またはオリゴ糖残基であり、該糖残基中の水酸基の水素原子が炭素数1〜18のアルキル基または炭素数1〜18のアシル基で置換されていても良く、mは0〜6の整数、およびpは1〜10の整数を表す)。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられるクロマノール配糖体は、代表的なビタミンEであるα−トコフェロールのクロマン環の2位のフィチル基をアルコールで置換し、さらに糖を結合させる等により得られる化合物である(特開平7−118287号公報、特開平9−249688号公報、特開平11−21291号公報)。式(I)においてR1,R2,R3及びR4は、それぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基であり、好ましくはメチル基またはエチル基である。そして、R5は水素原子または炭素数1〜6のアルキル基あるいは炭素数1〜6のアシル基であり、好ましくはメチル基、エチル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基である。さらに、Xは単糖残基またはオリゴ糖残基である。単糖としては、例えば、グルコース、ガラクトース、フコース、キシロース、マンノース、ラムノース、フルクトース、アラビノース、リキソース、リボース、アロース、アルトロース、イドース、タロース、デオキシリボース、キノボース、アベクトース等が挙げられる。オリゴ糖としては、これらの単糖が2〜4個結合したマルトース、ラクトース、セロビオース、ラフィノース、キシロビオース、スクロース等が挙げられる。好ましくはグルコース、ガラクトース、フコース、キシロース、マンノース、ラムノース、フルクトースの残基であり、更に好ましくはグルコース、ガラクトース、フルクトースの残基である。又、糖残基の水酸基の水素原子は炭素数1〜18のアルキル基または炭素数1〜18のアシル基で置換されていても良い。さらに、mは0〜6の整数を示し、好ましくは1〜4の整数を示す。又、pは1〜10の整数を示し、好ましくは1〜6の整数を示す。
【0011】
一方、本発明の皮膚化粧料のb.成分である酸性ムコ多糖類としては、例えば、ヒアルロン酸、コンドロイチン−4−硫酸、コンドロイチン−6−硫酸、デルマタン硫酸、ケラタン硫酸、ヘパリン等の酸性ムコ多糖またはそれらと無機または有機のアルカリにより形成される塩が挙げられる。好ましくはヒアルロン酸、コンドロイチン−4−硫酸、コンドロイチン−6−硫酸またはそれらの塩であり、更に好ましくはヒアルロン酸またはその塩である。
【0012】
さらに、本発明の皮膚化粧料のc.成分である多価アルコールまたはその部分エステル化合物としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール等の多価アルコールまたはそれら多価アルコールの酢酸、硫酸、燐酸、脂肪酸等の部分エステル化合物であり、好ましくは多価アルコールまたはその部分脂肪酸エステルが挙げられる。
【0013】
本発明の皮膚化粧料のa.成分であるクロマノール配糖体は、組成物全量中に0.001〜20重量%含まれ、好ましくは0.005〜15重量%、更に好ましくは0.01〜10重量%含まれる。0.01重量%未満では肌荒れ改善効果、しわ抑制効果、肌にはりを与える効果が弱くなり、20重量%を超えると経時安定性に問題を生じるだけでなくコスト的に不利である。
【0014】
また、本発明の皮膚化粧料のb.成分である酸性ムコ多糖類は、組成物全量中に0.001〜3重量%含まれ、好ましくは0.003〜2.5重量%、更に好ましくは0.005〜2重量%含まれる。0.001重量%未満では肌荒れ改善効果、保湿効果の持続性が弱く、3重量%を超えるとべたつきを伴うだけでなく増粘等を生じて配合が困難になる。
【0015】
また、本発明の皮膚化粧料のc.成分である多価アルコールまたはその部分エステル化合物は、組成物全量中に0.1〜30重量%含まれ、好ましくは0.5〜25重量%、更に好ましくは1〜20重量%含まれる。0.1重量%未満では安定性に問題を生じるだけでなく肌にはりを与える効果が弱くなり、30重量%を超えると使用時ののびが悪くなるとともにべたつく。
【0016】
尚、本発明の皮膚化粧料には、化粧料に常用されている添加剤を、本発明の性能を損なわない範囲で配合することも可能である。例えば、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素系油、牛脂、豚脂、魚油等の天然油脂類、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等の合成トリグリセライド、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル油、ミツロウ、カルナバロウ等のロウ類、直鎖及び環状のジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン誘導体、セラミド、コレステロール、蛋白誘導体、ラノリン、ラノリン誘導体、レシチン等の油性基剤、石鹸、アシルメチルタウリン塩、アミドエーテル硫酸エステル塩等の陰イオン性界面活性剤、アミドアミノ酸塩、アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の両性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、アルキルポリグルコシド、アルカノールアミド等の非イオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤、アルキルジメチルアミンオキシド等の半極性界面活性剤、アルギン酸、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム等の水溶性高分子、ピロリドンカルボン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、食塩等の有機または無機塩類、pH調製剤である酸及びアルカリ、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、動植物由来の天然エキス、色素及び香料等を配合できる。
【0017】
次に実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されることはない。
【0018】
【実施例】
(クロマノール配糖体の調製)
7.5gのデキストリン(商品名:パインデックス#1、松谷化学株式会社製)を、0.5mMエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムを含む50mM酢酸緩衝液(pH5.5)90mlに溶解後、ジメチルスルホキシドで調製した8(W/V)%の式(II):
【0019】
【化3】
【0020】
で示される2−ヒドロキシメチル2,5,7,8−テトラメチルクロマン−6−オール(以下、TMという)溶液10mL、バチルス ステアロサーモフィラス由来のシクロマルトデキストリングルカノトランスフェラーゼ((株)林原生物化学研究所製)を1600単位加え、マグネチックスターラーを用いて攪拌しながら、40℃で24時間反応させた。この反応により、反応液中のTMの約90%がクロマノール配糖体の混合物に変換された。この反応液を水で平衡化した多孔性合成吸着剤(商品名:ダイヤイオンHP21、三菱化学株式会社製)を充填したカラムに通液した。このカラムをカラム体積の3倍量の水で洗浄した。その結果、TMおよびクロマノール配糖体が多孔性合成吸着剤に吸着し、糖、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、塩類などは吸着することなく流出した。ついでカラムをカラム体積の3倍量の60(V/V)%メタノールで洗浄することにより、クロマノール配糖体のみを溶出させた。そして、この画分を濃縮乾固することにより、クロマノール配糖体の混合物を得た。
【0021】
この方法により、式(III):
【0022】
【化4】
【0023】
で示されるTMの2位ヒドロキシメチル基にグルコシル基が1〜8個(n=1〜8)結合(α−1,4結合)したα−グルコシルTM混合物(以下、TMGnという)を約1.5g得た。さらに、得られたTMGnを、NH2カラムを用いた分取液体クロマトグラフィーで単離することにより、その構造および組成を求めた。結果を表1に示す。尚、ここで得られた単体はnの数により、以下、TMG1〜TMG6とする。
【0024】
【表1】
【0025】
(皮膚化粧料の評価)
本発明の皮膚化粧料を以下の(1)〜(7)の項目について評価した。
【0026】
(1)使用時ののび
20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、洗顔した後に皮膚化粧料を使用した時の感触について以下の基準で判定した。
2点:使用時ののび良く、ひっかからずに軽い感触であると感じた場合。
1点:使用時ののびがやや悪く、ややひっかかると感じた場合。
0点:使用時ののびが悪く、ひっかかり、重い感触であると感じた場合。
20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を使用時ののびがよい化粧料であると評価した。
○:のびが良好(平均値1.5点以上)。
×:のびが悪い(平均値1.5点未満)。
【0027】
(2)使用後のべたつき感
20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、洗顔した後に皮膚化粧料を使用して10分後の肌の感触について以下の基準で判定した。
2点:肌のべたつきが無いと感じた場合。
1点:肌がややべたつくと感じた場合。
0点:肌が非常にべたつくと感じた場合。
20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を使用後にべたつきがない化粧料であると評価した。
無:べたつきが無い(平均値1.5点以上)。
有:べたつく(平均値1.5点未満)。
【0028】
(3)保湿効果の持続性
20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、洗顔した後に皮膚化粧料を使用し、2時間後の肌のうるおいについて以下の基準で判定した。
2点:使用直後と変わらず肌が十分うるおっていると感じた場合。
1点:使用直後と比べてやや肌のうるおいが足りないと感じた場合。
0点:使用直後と比べて明らかに肌のうるおいが足りないと感じた場合。
20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を保湿効果の持続性の良好な化粧料であると評価した。
○:保湿効果の持続性が良好(平均値1.5点以上)。
×:保湿効果の持続性が不良(平均値1.5点未満)。
【0029】
(4)肌荒れ改善効果
肌荒れを生じた10名の女性(24才〜33才)をパネラーとし、皮膚化粧料を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態について以下の基準で判定した。
2点:肌荒れが明らかに治ってきたと感じた場合。
1点:肌荒れがやや治ってきたと感じた場合。
0点:肌荒れ改善効果が全く見られないと感じた場合。
20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を肌荒れ改善効果のある化粧料であると評価した。
○:肌荒れ改善効果がある(平均値1.5点以上)。
×:肌荒れ改善効果がない(平均値1.5点未満)。
【0030】
(5)しわ抑制効果
20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、皮膚化粧料を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態について、以下の基準で判定した。
2点:しわが明らかに目立たなくなったと感じた場合。
1点:しわがやや目立たなくなったと感じた場合。
0点:しわ抑制効果が全く無いと感じた場合。
20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上をしわ抑制効果に優れた化粧料であると評価した。
○:しわ抑制効果がある(平均値1.5点以上)。
×:しわ抑制効果がない(平均値1.5点未満)。
【0031】
(6)肌のはり
20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、皮膚化粧料を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態について、以下の基準で判定した。
2点:明らかに肌にはりがでたと感じた場合。
1点:やや肌にはりがでたと感じた場合。
0点:肌にはりがでないと感じた場合。
20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を肌にはりを与える効果のある化粧料であると評価した。
○:肌のはりがでた(平均値1.5点以上)。
×:肌のはりがでない(平均値1.5点未満)。
【0032】
(7)経時安定性
化粧料を透明ガラス容器に密封して 0℃、25℃、40℃で3ヶ月間保存し、その外観を観察して、以下に示す3段階で評価した。
○:安定性良好(いずれの温度でも外観の変化がない。)。
△:安定性やや不良(いずれかの温度において、若干おりあるいは沈殿を生じる、または若干着色を生じる。)。
×:安定性不良(いずれかの温度において、おりもしくは沈殿を生じる、分離する、または着色が著しい)。
【0033】
(実施例1〜7、比較例1〜6)
表2に示す4成分を共通添加成分として使用し、表3、表4に示す透明または半透明化粧水である皮膚化粧料を調製し、上記の方法により評価した結果を表3、表4に示す。
【0034】
【表2】
【0035】
【表3】
【0036】
【表4】
【0037】
実施例1〜7より、本発明の成分を用いた化粧水はいずれも使用時の感触が軽く、使用後もべたつかず、保温効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性にも優れていた。一方、比較例1〜6では十分な性能が得られていない。つまり、比較例1、比較例2ではa.成分が配合されていないことから肌荒れ改善効果、しわ抑制効果、肌にはりを与える効果が弱くなっている。比較例3、比較例4ではb.成分が配合されていないことから保湿効果の持続性及び肌荒れ改善効果が弱くなっている。又、比較例5ではc.成分が配合されていないことから安定性が悪くなるとともに肌にはりを与える効果が弱くなっている。比較例6ではc.成分が本発明の範囲を超えて配合されていることから、使用時ののびが悪くなるとともに使用後にべたつきを有している。
【0038】
実施例8〜10
添加成分として表5に示す16成分を共通成分として使用し、表5に示す水中油型乳液である皮膚化粧料を調製し、実施例1〜7と同様の方法により評価を行なった。結果を表8に示す。
【0039】
【表5】
【0040】
実施例11〜12
添加成分として表6に示す9成分を共通成分として使用し、表6に示す水中油型乳化クリームである皮膚化粧料を調製し、実施例1〜7の方法により評価した。さらに(8)経時安定性については下記の方法により評価を行なった。結果を表8に示す。
【0041】
【表6】
【0042】
(8)経時安定性
化粧料を透明ガラス容器に密封して−5℃、25℃、45℃で1ヶ月間保存したときの状態を調査し、下に示す3段階で評価した。
○:安定性良好(いずれの温度でも外観の変化がなくブツ等も生じない)。
△:安定性やや不良(いずれかの温度において、僅かに沈殿を生じるか僅かに
分離が見られる。または僅かにブツ、ダマを生じている)。
×:安定性不良(いずれかの温度において、明らかに沈殿を生じるか分離す
る。またはブツやダマを生じる)。
【0043】
実施例13〜14
添加成分として表7に示す10成分を共通成分として使用し、表7に示す油中水型乳化クリームである皮膚化粧料を調製し、実施例11〜12の方法により評価を行なった。結果を表8に示す。
【0044】
【表7】
【0045】
【表8】
【0046】
実施例8〜10より、本発明の乳液は、いずれも使用時の感触が軽く、使用後もべたつかず、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性にも優れていた。
【0047】
実施例11〜12より、本発明の水中油型クリームはいずれも使用時の感触が軽く、使用後もべたつかず、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性にも優れていた。
【0048】
実施例13〜14より、本発明の油中水型クリームはいずれも使用時の感触が軽く、使用後もべたつかず、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性にも優れていた。
【0049】
【発明の効果】
以上記載のように、本発明の皮膚化粧料は、使用時の感触が軽く、使用後もべたつかず、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性にも優れていた。
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