JP2002053422A - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JP2002053422A
JP2002053422A JP2000238434A JP2000238434A JP2002053422A JP 2002053422 A JP2002053422 A JP 2002053422A JP 2000238434 A JP2000238434 A JP 2000238434A JP 2000238434 A JP2000238434 A JP 2000238434A JP 2002053422 A JP2002053422 A JP 2002053422A
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cosmetics
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Saori Satou
さおり 佐藤
Misaki Ishida
実咲 石田
Hiroyoshi Murase
博宜 村瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、
しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを与え、肌のく
すみ改善効果を有し、さらに経時安定性にも優れる皮膚
化粧料を提供すること。 【解決手段】 (A)クロマノール配糖体を0.001
〜20重量%、および(B)油溶性抗酸化剤を0.00
1〜10重量%含有する化粧料とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧水、乳液、ク
リーム、パックなどの皮膚用の化粧料に関する。さらに
詳しくは、使用時の感触が軽く、使用後もべたつかず、
保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果やしわ抑制効
果に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性にも優
れる皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】人の皮膚表面(肌)は皮脂膜に覆われて
おり、水分の蒸散が適度に抑制されている。この肌の水
分が不足すると肌荒れを生じやすく、しわの原因にもな
りやすいため、皮膚の水分を適切な範囲に保つことは、
皮膚の健康の面から非常に大切なことである。ところ
で、皮脂膜は洗顔や入浴時の洗浄により流れてしまうの
で肌の水分が失われやすくなる。そのため、洗顔後ある
いは入浴後、肌の水分を補うために、化粧水、乳液、ク
リ一ム、美容液などが使用されている。
【0003】ところで、一般に化粧料には、保湿剤とし
て、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソルビ
トールなどの多価アルコール類、ピロリドンカルボン酸
塩などが配合されている。これらの保湿剤は高湿度下に
おける水分保持力には優れているが、低湿度下における
水分保持力に難があり、保湿効果が持続しないという問
題がある。
【0004】そこで、肌の保湿効果や柔軟性を保つた
め、エステル油あるいは炭化水素油等の種々の油性成分
が用いられている。特に不飽和脂肪酸あるいはその誘導
体を含む油性成分が生理学上、皮膚化学上優れた作用を
有することが知られており、様々な化粧料に配合されて
いる(特開平5−286846号公報、特開平8−10
9128号公報)。しかし、これらの油性成分を使用し
た化粧料は、経時的に酸化し、劣化する傾向を有するこ
とから、この傾向を抑制するために、従来、種々の油溶
性抗酸化剤が皮膚化粧料に利用されてきた(特開昭58
−41813号公報、特開平10−212477号公
報、特開平10−212478号公報)。
【0005】また、最近では肌の老化防止対策として、
皮脂の酸化防止が注目されている。肌老化とは、加齢に
伴うしわ、血行不良、色素沈着等により肌のくすみ等が
生じている現象であり、紫外線曝露により発生する活性
酵素が皮脂の酸化を誘導することが肌老化の一因である
と報告されている。そこで、油溶性抗酸化剤を製品の安
定化だけでなく、塗布した後の皮脂の酸化防止を目的と
して配合した化粧料も開発されている(特開平10−1
82405号公報)。
【0006】しかし、これらの油溶性抗酸化剤を使用し
た化粧料は経時的な安定性が十分ではなく、また、肌荒
れ防止効果、しわ抑制効果、および肌にはりを与える効
果が十分ではなかった。
【0007】また、肌の老化防止を目的として抗酸化能
のある種々の植物抽出エキスを配合した化粧料が開発さ
れているが、植物抽出エキスを化粧料に使用すると経時
的に酸化劣化し、変色したり、沈殿する傾向があり、肌
へはりを与える効果、肌のくすみを改善する効果が十分
ではなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、油溶性抗酸化
剤を配合しても経時的に安定で、肌荒れ防止効果、しわ
抑制効果、および肌にはりを与える効果にも優れた化粧
料が望まれている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決する為に研究を重ねた結果、クロマノール配糖体
と油溶性抗酸化剤とを特定の比率で組み合わせることに
より、経時安定性、保存安定性に優れ、保存効果、肌荒
れ改善効果などに優れた皮膚化粧料が得られることを見
出し、本発明を完成させた。
【0010】すなわち、本発明の皮膚化粧料は、(A)
式(I)で示されるクロマノール配糖体を0.001〜
20重量%、(B)油溶性抗酸化剤を0.001〜10
重量%含有することを特徴とする皮膚化粧料である。
【0011】
【化2】
【0012】(式中、R、R、RおよびRは、
それぞれ独立して、水素原子または炭素数1〜6のアル
キル基、Rは水素原子、炭素数1〜6のアルキル基ま
たは炭素数1〜6のアシル基、Xは単糖残基またはオリ
ゴ糖残基であり、該糖残基中の水酸基の水素原子が炭素
数1〜18のアルキル基または炭素数1〜18のアシル
基で置換されていても良く、mは0〜6の整数、および
pは1〜10の整数を表す)。
【0013】本発明の組成物に用いられる(A)クロマ
ノール配糖体は、代表的なビタミンEであるα−トコフ
ェロールのクロマン環の2位のフィチル基をアルコール
で置換し、さらに糖を結合させるなどの方法により得ら
れる(特開平7−118287号公報、特開平9−24
9688号公報、特開平11−21291号公報)。式
(I)においてR、R、RおよびRは同一また
は異なる水素原子または炭素数1〜6のアルキル基であ
り、好ましくはメチル基またはエチル基である。そし
て、Rは水素原子または炭素数1〜6のアルキル基あ
るいは炭素数1〜6のアシル基であり、好ましくはメチ
ル基、エチル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリ
ル基である。さらに、Xは単糖残基またはオリゴなど残
基であり、例えばグルコース、ガラクトース、フコー
ス、キシロース、マンノース、ラムノース、フルクトー
ス、アラビノース、リキソース、リボース、アロース、
アルトロース、イドース、タロース、デオキシリボー
ス、キノボース、アベクトースなどの単糖、これらの単
糖が2〜4個結合したマルトース、ラクトース、セロビ
オース、ラフィノース、キシロビオース、スクロースな
どのオリゴ糖残基であり、好ましくはグルコース、ガラ
クトース、フコース、キシロース、マンノース、ラムノ
ース、フルクトースの残基であり、更に好ましくはグル
コース、ガラクトース、フルクトースの残基である。ま
た、糖残基の水酸基の水素原子は炭素数1〜18のアル
キル基または炭素数1〜18のアシル基で置換されてい
ても良い。さらに、mは0〜6の整数を示し、好ましく
は1〜4の整数を示す。また、pは1〜10の整数を示
し、好ましくは1〜6の整数を示す。
【0014】本発明の皮膚化粧料の(B)成分である油
溶性抗酸化剤としては、α、β、γ、あるいはδ−トコ
フェロール等のビタミンE類;酢酸dl−α−トコフェ
ロール等のビタミンE誘導体;レチノール、3−デヒド
ロレチノール等のビタミンA;酢酸レチノール、パルミ
チン酸レチノール、レチナール、レチノイン酸あるいは
その塩、レチノイン酸エチルあるいはレチノイン酸ブチ
ル等のレチノイン酸エステル類、またはレチニルリン酸
あるいはその塩等のビタミンA誘導体;ビタミンAを多
く含有する魚類から抽出した肝油;アスコルビン酸パル
ミテート等のビタミンC誘導体;ブチルヒドロキシアニ
ソール(BHA);ジブチルヒドロキシトルエン(BH
T);オイゲノールまたはイソオイゲノール;没食子酸
プロピル;ソルビン酸;セサミンあるいはセサミンを多
く含有するゴマ油;およびフラボノイド類が挙げられ
る。好ましくはビタミンEまたはその誘導体、ビタミン
Aまたはその誘導体である。
【0015】本発明の皮膚化粧料の(A)成分であるク
ロマノール配糖体は、組成物全量中に0.001〜20
重量%含まれ、好ましくは0.005〜15重量%、更
に好ましくは0.01〜10重量%含まれる。0.00
1重量%未満では肌荒れ改善効果、しわ抑制効果、肌に
はりを与える効果、経時安定性が十分でなく、20重量
%を超えるとべたつきを伴い、コスト的に不利である。
【0016】本発明の皮膚化粧料の(B)成分である油
溶性抗酸化剤は、組成物全量中に0.001〜10重量
%含まれ、好ましくは0.005〜8重量%、さらに好
ましくは0.01〜5重量%含まれる。0.001重量
%未満では肌荒れ改善効果、しわ抑制効果、くすみ改善
効果、経時安定性が十分ではなく、10重量%を超える
と経時安定性に問題を生じる。
【0017】なお、本発明の皮膚化粧料には、化粧料に
常用されている添加剤を本発明の性能を損なわない範囲
で配合することも可能である。例えば、以下の化合物が
配合される:エタノール、イソプロピルアルコールなど
の低級アルコール類;プロピレングリコール、ジプロピ
レングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,3−
ブチレングリコール、ポリエチレングリコールなどの多
価アルコール類;流動パラフィン、流動イソパラフィ
ン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィンなどの炭化
水素系油;牛脂、豚脂、魚油などの天然油脂類;トリ2
−エチルヘキサン酸グリセリルなどの合成トリグリセラ
イド;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプ
ロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸エチル、オレ
イン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシルなどの
エステル油;ミツロウ、カルナバロウなどのロウ類;直
鎖および環状のジメチルポリシロキサン、ポリエーテル
変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリ
シロキサンなどのシリコーン誘導体;セラミド、コレス
テロール、蛋白誘導体、ラノリン、ラノリン誘導体、レ
シチンなどの油性基剤;石鹸、アシルメチルタウリン
塩、アミドエーテル硫酸エステル塩などの陰イオン性界
面活性剤;アミドアミノ酸塩、アミドプロピルジメチル
アミノ酢酸べタインなどの両性界面活性剤;ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂
肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ン硬化ひまし油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、グリセリン
モノ脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、アルカ
ノールアミドなどの非イオン性界面活性剤;塩化アルキ
ルトリメチルアンモニウムなどの陽イオン性界面活性
剤;アルキルジメチルアミンオキシドなどの半極性界面
活性剤;アルギン酸、カルボキシビニルボリマー、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガ
ム、ヒアルロン酸などの水溶性高分子;ピロリドンカル
ボン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、食塩などの有機ま
たは無機塩類;pH調整剤である酸およびアルカリ、殺
菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、動植物由
来の天然エキス、色素および香料など。
【0018】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳細に説明
する。 (クロマノール配糖体の調製)7.5gのデキストリン
(商品名:パインデックス#1、松谷化学株式会社製)
を、0.5mMエチレンジアミン四酢酸二ナトリウムを
含む50mM酢酸緩衝液(pH5.5)90mlに溶解
させ、これをジメチルスルホキシドで調製した8(W/
V)%の式(II):
【0019】
【化3】
【0020】で示される2−ヒドロキシメチル2,5,
7,8−テトラメチルクロマン−6−オール(以下、T
Mという)溶液10mL、およびバチルス ステアロサ
ーモフィラス由来のシクロマルトデキストリングルカノ
トランスフェラーゼ((株)林原生物化学研究所製)1
600単位を加え、マグネチックスターラーを用いて攪
拌しながら、40℃で24時間反応させた。この反応に
より、反応液中のTMの約90%がクロマノール配糖体
の混合物に変換された。この反応液を水で平衡化した多
孔性合成吸着剤(商品名:ダイヤイオンHP21、三菱
化学株式会社製)を充填したカラムに通液した。このカ
ラムをカラム体積の3倍量の水で洗浄した。その結果、
TMおよびクロマノール配糖体が多孔性合成吸着剤に吸
着し、糖、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、塩類
などは吸着することなく流出した。ついでカラムをカラ
ム体積の3倍量の60(V/V)%メタノールで洗浄す
ることにより、クロマノール配糖体のみを溶出させた。
そして、この画分を濃縮乾固することにより、クロマノ
ール配糖体の混合物を得た。この方法により、式(II
I):
【0021】
【化4】
【0022】で示されるTMの2位ヒドロキシメチル基
にグルコシル基が1〜8個(n=1〜8)結合(α−
1,4結合)したα−グルコシルTM混合物(以下、T
MGnという)を約1.5g得た。さらに、得られたT
MGnを、NHカラムを用いた分取液体クロマトグラ
フィーで単離することにより、その構造および組成を求
めた。結果を表1に示す。尚、ここで得られた単体はn
の数により、以下、TMG1〜TMG6とする。
【0023】
【表1】
【0024】(皮膚化粧料の評価)皮膚化粧料の評価
は、以下の項目(1)〜(7)に基づいて行った。 (1)保湿効果の持続性 20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、洗顔
した後に皮膚化粧料を使用して2時間後の肌のうるおい
について、以下の基準で評価した。 2点:使用直後と変わらず肌が十分うるおっていると感
じた場合。 1点:使用直後と比べてやや肌のうるおいが足りないと
感じた場合。 0点:使用直後と比べて明らかに肌のうるおいが足りな
いと感じた場合。 20名の合計点を求めて、合計30点以上を保湿効果の
持続性の良好な化粧料であると評価した。 ○:保湿効果の持続性良好(合計点30点以上)。 ×:保湿効果の持続性不良(合計点30点未満)。
【0025】(2)肌荒れ改善効果 肌荒れを生じた20名の女性(20才〜35才)をパネ
ラーとし、皮膚化粧料を1日2回ずつ連続2週間使用し
た時の肌の状態について、以下の基準で評価した。 2点:肌荒れが明らかに治ってきたと感じた場合。 1点:肌荒れがやや治ってきたと感じた場合。 0点:肌荒れ改善効果が全く見られないと感じた場合。 20名の合計点を求めて、合計30点以上をを肌荒れ改
善効果のある化粧料であると評価した。 ○:肌荒れ改善効果がある(合計点30点以上)。 ×:肌荒れ改善効果なし(合計点30点未満)。
【0026】(3)しわ抑制効果 20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、皮膚
化粧料を1日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態
について、以下の基準で評価した。 2点:しわが明らかに目立たなくなったと感じた場合。 1点:しわがやや目立たなくなったと感じた場合。 0点:しわ抑制効果が全く無いと感じた場合。 20名の合計点を求めて、合計30点以上をしわ抑制効
果に優れた化粧料であると評価した。 ○:しわ抑制効果がある(合計点30点以上)。 ×:しわ抑制効果がない(合計点30点未満)。
【0027】(4)肌にはりを与える効果 20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、皮膚
化粧料を1日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態
について、以下の基準で評価した。 2点:明らかに肌にはりがでたと感じた場合。 1点:やや肌にはりがでたと感じた場合。 0点:肌にはりがでないと感じた場合。 20名の合計点を求めて、合計30点以上を肌にはりを
与える効果の高い化粧料であると評価した。 ○:肌のはりを与える(合計点30点以上)。 ×:肌のはりを与えない(合計点30点未満)。
【0028】(5)肌のくすみ改善効果 20名の女性(20才〜35才)をパネラーとし、皮膚
化粧料を1日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態
について、以下の基準で評価した。 2点:くすみが明らかに目立たなくなったと感じた場
合。 1点:くすみがやや目立たなくなったと感じた場合。 0点:くすみ改善効果が全くないと感じた場合。 20名の合計点を求めて、合計30点以上を肌にはりを
与える効果の高い化粧料であると評価した。 ○:くすみをなくす効果がある(合計点30点以上)。 ×:くすみをなくす効果がない(合計点30点未満)。
【0029】(6)経時安定性(色相) 化粧料を透明ガラス容器に密封して0℃、25℃、40
℃で3ヶ月間保存し、その外観を観察して、以下に示す
3段階で評価した。 ○:安定性良好(色相の変化がない)。 △:安定性やや不良(やや着色が認められる)。 ×:安定性不良(著しい着色が認められる)。
【0030】(7)経時安定性(沈澱物・分離) 化粧料を透明ガラス容器に密封して0℃、25℃、40
℃で3ヶ月間保存し、その外観を観察して、以下に示す
3段階で評価した。 ○:安定性良好(外観の変化がない)。 △:安定性やや不良(若干、沈澱物または相分離が認め
られる)。 ×:安定性不良(沈澱物、または相分離が認められ
る)。
【0031】(実施例1〜6、比較例1〜5)表2に示
す8成分を共通成分aとして使用し、表3に記載の成分
を配合して皮膚化粧料を調製し、上記(1)〜(7)の
項目について評価した。結果を表3に示す。
【0032】
【表2】
【0033】
【表3】
【0034】表3の結果は、本発明の成分を用いた皮膚
化粧料(水中油型乳液)1〜6はいずれも保湿効果の持
続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れると
ともに肌にはりを与える効果、肌のくすみ改善効果に優
れ、経時安定性にも優れていることを示している。
【0035】一方、比較例1〜5は十分な性能が得られ
ていないことを示している。つまり、比較例1では
(A)成分、(B)成分ともに配合されていないことか
ら保湿効果の持続性が悪くなるとともに肌荒れ改善効
果、しわ抑制効果、肌にはりを与える効果、肌のくすみ
改善効果が見られず、経時安定性が悪くなっている。比
較例2では(A)成分が配合されていないことから、保
湿効果の持続性、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果および
肌にはりを与える効果が弱くなっていおり、経時的に色
相が悪くなっている。比較例3では(B)成分が配合さ
れていないことから、しわ抑制効果および肌のくすみ改
善効果が悪くなっており、経時安定性も悪くなってい
る。比較例4、5では(B)成分の代りに抗酸化能のあ
る植物性エキスが配合されているが、肌にはりを与える
効果、くすみ改善効果が悪く、経時安定性が十分でな
い。
【0036】(実施例7〜9)表4に示す6成分を共通
成分bとして使用して、表6に示す皮膚化粧料(化粧
水)を調製した。得られた化粧水について、上記(1)
〜(7)の方法により評価した。結果を表6に示す。
【0037】
【表4】
【0038】(実施例10〜12)表5に示す6成分を
共通成分cとして使用して、ゲル状化粧料である皮膚化
粧料を調製した。得られたゲル状皮膚化粧料について、
上記(1)〜(7)の方法により評価した。結果を表6
に示す。
【0039】
【表5】
【0040】
【表6】
【0041】表6に示されるように、実施例7〜9の本
発明の皮膚化粧料(化粧水)、および実施例10〜12
の本発明のゲル状皮膚化粧料は、いずれも使用後にべた
つかず、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、し
わ抑制効果、肌にはりを与える効果、あるいは、肌のく
すみ改善効果に優れるとともに、経時安定性にも優れて
いた。
【0042】(実施例13〜15)表7に示す4成分を
共通成分dとして使用して、表9に示す水中油型クリー
ム(O/W型)である皮膚化粧料を調製した。
【0043】
【表7】
【0044】得られた皮膚化粧料について、上記(1)
〜(7)の方法により評価した。結果を表9に示す。
【0045】(実施例16〜17)表8に示す3成分を
共通成分eとして、油中水型クリーム(W/O型)であ
る皮膚化粧料を調製した。
【0046】
【表8】
【0047】得られた化粧料について、上記(1)〜
(7)の方法により評価した。結果を表9に示す。
【0048】
【表9】
【0049】表9に示すように、本発明の水中油型クリ
ーム(O/W型)および油中水型クリーム(W/O型)
は、いずれも使用後にべたつかず、保湿効果の持続性に
優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果、肌にはりを与え
る効果、あるいは、肌のくすみ改善効果に優れるととも
に、経時安定性にも優れていた。
【0050】
【発明の効果】以上記載のように、本発明の皮膚化粧料
は、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑
制効果に優れるとともに肌にはりを与え、肌のくすみ改
善効果を有し、さらに経時安定性にも優れている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村瀬 博宜 岐阜県岐阜市長良2435番地の178 Fターム(参考) 4C083 AA082 AA112 AB352 AC022 AC102 AC152 AC172 AC302 AC352 AC402 AC422 AC432 AC442 AC482 AC532 AC582 AC841 AD042 AD092 AD152 AD172 AD352 AD391 AD622 AD662 CC02 CC04 CC05 DD23 DD31 DD41 EE06 EE12 FF01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)式(I)で示されるクロマノール
    配糖体を0.001〜20重量%、(B)油溶性抗酸化
    剤を0.001〜10重量%含有することを特徴とする
    皮膚化粧料: 【化1】 (式中、R、R、RおよびRは、それぞれ独立
    して、水素原子または炭素数1〜6のアルキル基、R
    は水素原子、炭素数1〜6のアルキル基または炭素数1
    〜6のアシル基、Xは、単糖残基またはオリゴ糖残基で
    あり、該糖残基中の水酸基の水素原子が炭素数1〜18
    のアルキル基または炭素数1〜18のアシル基で置換さ
    れていても良く、mは0〜6の整数、およびpは1〜1
    0の整数を表す)。
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