JP2002060332A - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JP2002060332A
JP2002060332A JP2000247170A JP2000247170A JP2002060332A JP 2002060332 A JP2002060332 A JP 2002060332A JP 2000247170 A JP2000247170 A JP 2000247170A JP 2000247170 A JP2000247170 A JP 2000247170A JP 2002060332 A JP2002060332 A JP 2002060332A
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Misaki Ishida
実咲 石田
Saori Satou
さおり 佐藤
Shinji Hayashi
伸二 林
Ron Hashizume
論 橋爪
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時の感触が軽く使用後もべたつかず、保
湿効果および保湿効果の持続性に優れ、皮脂のテカリや
化粧崩れを長時間防止するとともに肌荒れ改善効果、し
わ抑制効果に優れ、肌にはりを与え、透明感のある肌に
し、経時安定性にも優れる皮膚化粧料を提供する。 【解決手段】 a.ミカン科植物の果皮の抽出エキスを
乾燥残留物として0.00005〜2重量%、b.ビタ
ミンEまたはその誘導体0.001〜10重量%、c.
式(1)で示される化合物と(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルを重量比で100/0〜10/90として6
0〜100重量%含有するポリマー0.001〜10重
量%含有することを特徴とする皮膚化粧料。 【化1】 (R1は水素原子またはメチル基、R2、R3およびR4
炭素数1〜8のアルキル基、nは2〜4の整数であ
る。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は化粧水、乳液、クリ
ーム、パック、頭皮ローション等の皮膚化粧料に関し、
さらに詳しくは使用時の感触が軽く使用後もべたつか
ず、保湿効果および保湿効果の持続性に優れ、皮脂のテ
カリや化粧崩れを長時間防止するとともに肌荒れ改善効
果、しわ抑制効果に優れ、肌にはりを与え、透明感のあ
る肌にし、経時安定性にも優れる皮膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、人の皮膚表面は皮脂膜に覆われて
いて水分の蒸散が適度に抑制されている。そして、皮膚
の水分を適切な範囲に保つことは皮膚の健康の面から見
て非常に大切なことであり、水分が不足すると肌荒れ等
を生じやすくなる。洗顔や入浴を行うと一時的に皮脂膜
が取り除かれてしまい肌の水分が失われやすくなること
から化粧水、乳液、クリーム、美容液等の保湿化粧料を
使用して水分を補う必要がある。一般に化粧料には保湿
剤としてグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソ
ルビトール等の多価アルコールやピロリドンカルボン酸
塩等が配合されているが、これらは高湿度下における水
分保持力には優れているものの低湿度下における水分保
持力に難があり、保湿効果の持続性が保てなかった。
【0003】近年、低湿度下での水分保持力の高い保湿
成分としてキチン、キトサンおよびそれらの誘導体、蛋
白加水分解物、ヒアルロン酸等の酸性ムコ多糖類、植物
抽出物等様々な物質が研究されている。しかし、これら
はその高い保湿力から不快なべたつきを有しているだけ
でなく、一般に水溶性であることから使用後に水洗い等
をすると簡単に流れ落ちてしまい、再度使用しないと保
湿効果を持続させることが出来なく、また、汗をかいて
も効果が損なわれるという問題があった。べたつきを改
善したものとしてムコ多糖類とトレハロースとを組み合
わせた特開平6−122621号公報記載の皮膚外用剤
やムコ多糖類と2−(メタ)アクリロイルホスホリルコ
リン(以下PCとする)のホモポリマーとを組み合わせ
た特開平9−52848号公報記載の皮膚外用剤が提案
されている。しかし、これらにおいてもべたつき等の問
題は完全には解消されていなく、さらに、使用してから
長時間経過すると皮脂のテカリ、化粧浮き、化粧崩れ等
を生じるという問題があった。しかも、肌にはりを与え
たり、肌に透明感を出すといういわゆる“美肌効果”は
弱かった。なお、ここで“PC”は生体膜の主成分であ
るリン脂質(ホスファチジルコリン)の極性基と同一の
構造を有するモノマーであり、そのホモポリマーおよび
他の疎水性モノマーや親水性モノマーとのコポリマーは
高い保湿作用と被膜形成能を有することが報告されてい
る。しかし、これらのPC含有ポリマーは高い保湿作用
と被膜形成能を有することから皮膚に塗布すると水分の
蒸散とともに引っかかりを生じてのびが悪くなるという
欠点があった。PC含有ポリマーを使用した化粧料とし
ては特開平5−70321号公報、特開平6−1572
69号公報、特開平6−157270号公報、特開平6
−157271号公報等に記載の化粧料があるが、いず
れも使用時ののびが悪いだけでなく、肌にはりを与える
効果や肌に透明感を出させる効果が弱く、しかも、肌荒
れを生じた後の改善効果も弱かった。
【0004】ビタミンEおよびその誘導体は特に植物油
脂に多く含有される成分であり、抗酸化性を有するとと
もに抹消血管拡張作用や血流促進作用を有していること
から、前述のような保湿成分とともに肌荒れ防止、しわ
防止等の目的で化粧品や医薬品に使用されている成分で
ある。しかし、多く配合するとべたつくだけでなく、化
合物自体が非常に不安定であることから製品の安定性を
確保することが困難であり、場合によって逆に肌荒れを
生じさせるという問題があった。そこで、各種安定剤を
配合することも試みられているが、十分な解決法は見出
されていなく、しかも特有のべたつきを解消することは
出来なかった。また、一般に化粧料等にビタミンEを配
合するだけでは、肌にはりを与えたりしわを防止する効
果は弱く、さらに、肌に透明感を出すことは出来なかっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決し、使用時の感触が軽く使用後もべたつかず、保湿効
果および保湿効果の持続性に優れ、皮脂のテカリや化粧
崩れを長時間防止するとともに肌荒れ改善効果、しわ抑
制効果に優れ、肌にはりを与え、透明感のある肌にし、
経時安定性にも優れる皮膚化粧料を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、 (1) a.ミカン科植物の果皮の抽出エキスを乾燥残
留物として0.00005〜2重量%、b.ビタミンE
またはその誘導体0.001〜10重量%、c.式
(1)で示される化合物と(メタ)アクリル酸アルキル
エステルを重量比で100/0〜10/90として60
〜100重量%含有するポリマー0.001〜10重量
%含有することを特徴とする皮膚化粧料。
【0007】
【化2】
【0008】(R1は水素原子またはメチル基、R2、R
3およびR4は炭素数1〜8のアルキル基、nは2〜4の
整数である。) (2) a.がミカン科ミカン属橘(タチバナ)の果皮
の抽出エキスである(1)記載の皮膚化粧料である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のa.成分のミカン科植物
(Rutaceae)は双子葉植物の一科でありその果実は一般
的に柑橘類と称される。柑橘類としてはミカン属(Ci
trus)、カラタチ属(Poncirus)、キンカ
ン属(Fortunella)等があり、具体的には例
えば、温州ミカン、橘、柚子、グレープフルーツ、ダイ
ダイ、レモン、スダチ、ザボン、ハッサク、イヨカン、
オレンジ、ネーブル、ブンタン、ポンカン、タンジェリ
ン、キンカン、カラタチ等が挙げられる。その中でも好
ましいものは温州ミカン(Citrus unshiu M.)、橘(Ci
trus tachibana T.)、ダイダイ(Citrus aurantium
L.)であり、更に好ましいものは橘である。本発明にお
いてはこれら柑橘類の未熟または成熟の果皮をそのまま
もしくは乾燥後に炭化水素、エステル、ケトン、エーテ
ル、ハロゲン化炭化水素、アルコールおよび水から選ば
れる1種または2種以上と共に加熱還流あるいは浸漬し
て目的の抽出エキスを得るが、好ましくはメタノール、
エタノール、イソプロピルアルコール、プロピレングリ
コール、1,3−ブチレングリコール等の低級アルコー
ルおよび水から選ばれる1種または2種以上で抽出した
ものであり、更に好ましくは水、エタノールまたはそれ
らの混液で抽出したものである。なお、本発明の抽出エ
キスとは抽出溶液そのものもしくはその濃縮物を言う。
【0010】本発明のb.成分であるビタミンEは別名
トコフェロールとして知られる脂溶性ビタミンであり、
α体、β体、γ体およびδ体がある。そして、特に植物
性油脂や野菜に多く含まれており、一般的にはそれら植
物油脂から工業的に濃縮して生産したり、トリメチルハ
イドロキノンを出発原料とした合成法等によって得るこ
とができる。さらに、その誘導体としては酢酸、燐酸、
硫酸等の酸とのエステルやアルコールとのエーテル等が
あるが、好ましくはトコフェロールもしくはその酢酸エ
ステルである。
【0011】c.成分であるポリマーは式(1)で示さ
れる化合物と(メタ)アクリル酸アルキルエステルを重
量比で100/0〜10/90として含有し、好ましく
は100/0〜30/70、更に好ましくは95/5〜
50/50含有するポリマーである。該ポリマー中の式
(1)で示される化合物と(メタ)アクリル酸アルキル
エステルの量は合わせて60〜100重量%であり、好
ましくは70〜100重量%、更に好ましくは80〜1
00重量%である。また、該ポリマーの分子量は10,
000〜10,000,000が好ましく、更に好ましく
は50,000〜5,000,000である。式(1)で
示される化合物において、R1は水素原子またはメチル
基であり、R2、R3およびR4は炭素数1〜8のアルキ
ル基であり、nは2〜4である。そのなかでも好ましく
は式(2)で示される2−メタクリロイルオキシエチル
ホスホリルコリン(以下MPCとする)である。
【0012】
【化3】
【0013】ただし、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルを構成するアルコールは炭素数1〜6のアルコール
であり、好ましくは炭素数2〜5のアルコール、更に好
ましくは炭素数3〜4のアルコールである。なお、(メ
タ)アクリルはメタクリルまたはアクリルを示す。
【0014】本発明のa.成分の抽出エキスは組成物全
量中に乾燥残留物として0.00005〜2重量%であ
り、好ましくは0.0001〜1.5重量%、更に好ま
しくは0.0005〜1重量%である。0.00005
重量%未満では肌荒れ改善効果、しわ抑制効果、皮脂の
テカリや化粧崩れを防止する効果が弱くなるとともに透
明感の肌にすることが出来なく、2重量%を超えると経
時安定性に問題を生じる。本発明でいう乾燥残留物とは
通常抽出エキスを105℃で乾燥して溶媒を除去した時
の残留物である溶質を指すが、抽出溶媒が不揮発性の場
合にはガスクロマトグラフィー、高速液体クロマトグラ
フィー等により溶媒量を定量した値から溶質量を計算値
として求め、乾燥残留物量と見なす。
【0015】本発明のb.成分のビタミンEまたはその
誘導体は組成物全量中に0.001〜10重量%であ
り、好ましくは0.005〜7重量%、更に好ましくは
0.01〜5重量%である。0.001重量%未満では
肌のはりおよびしわ抑制効果が弱くなり、10重量%を
超えると経時安定性に問題を生じるだけでなくコスト的
に不利である。
【0016】c.成分のポリマーは組成物全量中に0.
001〜10重量%であり、好ましくは0.005〜7
重量%、更に好ましくは0.01〜5重量%である。
0.001重量%未満では保湿効果の持続性が悪くなる
とともに、皮脂のテカリや化粧崩れを防止する効果や肌
荒れ改善効果が弱くなり、10重量%を超えると使用時
ののびが悪くなり感触が重くなる。
【0017】なお、本発明の皮膚化粧料には、化粧料に
常用されている添加剤を本発明の性能を損なわない範囲
で配合することも可能である。例えばエタノール、イソ
プロピルアルコール等の低級アルコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、グリセリン、ジグ
リセリン、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレン
グリコール等の多価アルコール、流動パラフィン、流動
イソパラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィ
ン等の炭化水素系油、牛脂、豚脂、魚油等の天然油脂、
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等の合成トリグリ
セライド、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イ
ソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸エチル、
オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル等
のエステル油、ミツロウ、カルナバロウ等のロウ、直鎖
および環状のジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変
性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシ
ロキサン等のシリコーン誘導体、セラミド、コレステロ
ール、蛋白誘導体、ラノリン、ラノリン誘導体、レシチ
ン等の油性基剤、せっけん、アシルメチルタウリン塩、
アミドエーテル硫酸エステル塩等の陰イオン性界面活性
剤、アミドアミノ酸塩、アミドプロピルジメチルアミノ
酢酸ベタイン等の両性界面活性剤、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化
ひまし油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシ
エチレングリセリン脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂
肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、アルカノール
アミド等の非イオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメ
チルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤、アルキル
ジメチルアミンオキシド等の半極性界面活性剤、アルギ
ン酸、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、キサンタンガム等の水溶性高
分子、ピロリドンカルボン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸
塩、食塩等の有機または無機塩類、pH調整剤である酸
およびアルカリ、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外
線吸収剤、動植物由来の天然エキス、色素、顔料、香料
等を配合できる。
【0018】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1〜7および比較例1〜7 表1および表2に示す透明または半透明化粧水である皮
膚化粧料を調製し、下記の方法により評価を行なった。
ただし、添加成分として表3に示す4成分を共通添加成
分Aとして使用した。結果を表1および表2に示す。使
用した抽出エキスは次のようにして調製した。すなわ
ち、温州ミカンの果皮(生薬名;陳皮)または橘の果皮
(生薬名;橘皮)の乾燥粉砕物を5倍重量の95%エタ
ノール(試薬一級)で一晩浸漬抽出し、抽出液を濾過し
てから減圧濃縮して抽出エキスを得た。なお、該エキス
を105℃で乾燥させた時の乾燥残留物は陳皮エキス:
3.4重量%、橘皮エキス:4.0重量%であった。
【0019】(1)使用時の感触 20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、洗顔
した後に皮膚化粧料を使用した時の感触について下記の
ように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5
点以上を使用時の感触の軽い化粧料であると評価した。 2点:使用時に肌へののびが良くべたつきも無く、軽い
感触であると感じた場合。 1点:使用時にややのびが悪いまたはややべたつきが有
り、若干重い感触であると感じた場合。 0点:使用時に肌へののびが悪いまたはべたつきが有
り、重い感触であると感じた場合。 (2)使用後のべたつき 20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、洗顔
した後に皮膚化粧料を使用して10分後の肌の感触につ
いて下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平
均値1.5点以上を使用後にべたつきがない化粧料であ
ると評価した。 2点:肌がべたつきが無いと感じた場合。 1点:肌がややべたつくと感じた場合。 0点:肌が非常にべたつくと感じた場合。
【0020】(3)保湿効果の持続性 20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、洗顔
した後に皮膚化粧料を使用して2時間後の肌のうるおい
について下記のように判定し、20名の平均値を求め
て、平均値1.5点以上を保湿効果の持続性の良好な化
粧料であると評価した。 2点:使用直後と変わらず肌が十分うるおっていると感
じた場合。 1点:使用直後と比べてやや肌のうるおいが足りないと
感じた場合。 0点:使用直後と比べて明らかに肌のうるおいが足りな
いと感じた場合。 (4)化粧崩れ防止効果 20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、洗顔
した後に皮膚化粧料を使用し、さらに市販のファンデー
ション等によりメイクをしてから4時間後の肌の状態に
ついて下記のように判定し、20名の平均値を求めて、
平均値1.5点以上を化粧崩れ防止効果の高い化粧料で
あると評価した。 2点:皮脂のテカリを生じず化粧崩れも生じていないと
感じた場合。 1点:やや皮脂のテカリを生じ、やや化粧崩れを生じて
きたと感じた場合。 0点:明らかに皮脂のテカリを生じ、化粧崩れがひどい
と感じた場合。
【0021】(5)肌荒れ改善効果 肌荒れを生じた10名の女性(24才〜34才)をパネ
ラーとし、皮膚化粧料を一日2回ずつ連続2週間使用し
た時の肌の状態について官能で下記のように判定し、2
0名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を肌荒れ改
善効果のある化粧料であると評価した。 2点:肌荒れが明らかに治ってきたと感じた場合。 1点:肌荒れがやや治ってきたと感じた場合。 0点:肌荒れ改善効果が全く見られないと感じた場合。 (6)しわ抑制効果 20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、皮膚
化粧料を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態
について官能で下記のように判定し、20名の平均値を
求めて、平均値1.5点以上をしわ抑制効果に優れた化
粧料であると評価した。 2点:しわが明らかに目立たなくなったと感じた場合。 1点:しわがやや目立たなくなったと感じた場合。 0点:しわ抑制効果が全く無いと感じた場合。
【0022】(7)肌のはり 20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、皮膚
化粧料を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態
について官能で下記のように判定し、20名の平均値を
求めて、平均値1.5点以上を肌にはりを与える効果の
ある化粧料であると評価した。 2点:明らかに肌にはりがでたと感じた場合。 1点:やや肌にはりがでたと感じた場合。 0点:肌にはりがでないと感じた場合。 (8)肌の透明感 20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、皮膚
化粧料を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態
について官能で下記のように判定し、20名の平均値を
求めて、平均値1.5点以上を肌に透明感を与える効果
の高い化粧料であると評価した。 2点:明らかに肌に透明感がでてきたと感じた場合。 1点:やや肌に透明感がでてきたと感じた場合。 0点:肌の透明感が変わらないと感じた場合。
【0023】(9)経時安定性 化粧料を透明ガラス容器に密封して0℃、25℃および
40℃で3ヶ月間保存し、その外観を観察して、下に示
す3段階で評価した。 ○:安定性良好(いずれの温度においても外観の変化が
ない。) △:安定性やや不良(いずれかの温度において若干お
り、沈殿を生じるか、または若干着色を生じる。) ×:安定性不良(いずれかの温度においており、沈殿を
生じるか、または分離する。もしくは着色が著しい。)
【0024】
【表1】
【0025】注1;イーミックスD(エーザイ(株)
製) 注2;dl-α-Tocopheryl Acetate(日本ロシュ(株)
製) 注3;MPC:80重量%、メタクリル酸ブチル:20
重量%の構成単位で平均分子量約70万のコポリマー 注4;MPC:70重量%、メタクリル酸ブチル:30
重量%の構成単位で平均分子量約100万のコポリマー 注5;MPC:100重量%の構成単位で平均分子量約
100万のホモポリマー
【0026】
【表2】
【0027】注1〜5は表1と同じである。 注6;ピーチリーフリキッド B(一丸ファルコス
(株)製) 注7;アロエエキスベラ(一丸ファルコス(株)製)
【0028】
【表3】
【0029】実施例1〜7より、本発明の成分を用いた
化粧水はいずれも使用時の感触が軽く使用後もべたつか
ず、保湿効果および保湿効果の持続性に優れ、化粧崩れ
防止効果、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとと
もに肌にはりを与え、透明感のある肌にし、経時安定性
にも優れていた。比較例1〜7では十分な性能が得られ
ていない。比較例1および比較例2ではa.成分が配合
されていないことから肌荒れ改善効果、しわ抑制効果、
化粧崩防止効果が弱くなるとともに肌に透明感を与える
効果が弱くなっており、比較例3および比較例4では
b.成分が配合されていないことからしわ抑制効果、肌
にはりを与える効果が弱くなっている。比較例5では
c.成分が配合されていないことから保湿効果の持続性
が悪くなるとともに化粧崩れ防止効果や肌荒れ改善効果
が弱くなっており、比較例6および比較例7ではa.成
分に変えて他の植物抽出エキスが配合されていることか
ら、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果、化粧崩防止効果、
肌に透明感を与える効果において十分な性能が得られて
いなく、しかも使用後にべたつきを有して感触が悪くな
っていた。
【0030】実施例8〜10 表4に示す水中油型乳液である皮膚化粧料を調製し、実
施例1〜7と同様の方法により評価を行なった。ただ
し、添加成分として表5に示す15成分を共通添加成分
Bとして使用し、陳皮抽出エキスおよび橘皮抽出エキス
は実施例1〜7と同じものを使用した。結果を表4に示
す。
【0031】
【表4】
【0032】注は表1と同じである。
【0033】
【表5】
【0034】
【表6】
【0035】
【表7】
【0036】実施例8〜10より、本発明の乳液はいず
れも使用時の感触が軽く使用後もべたつかず、保湿効果
および保湿効果の持続性に優れ、化粧崩れ防止効果、肌
荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはり
を与え、透明感のある肌にし、経時安定性にも優れてい
た。
【0037】実施例11〜12 表4に示す水中油型クリームである皮膚化粧料を調製
し、評価方法(1)〜(8)は実施例1〜7の方法によ
り、そして(9)経時安定性については下記の方法によ
り評価を行なった。ただし、添加成分として表6に示す
13成分を共通添加成分Cとして使用し、陳皮抽出エキ
スおよび橘皮抽出エキスは実施例1〜7と同じものを使
用した。結果を表4に示す。
【0038】(9)経時安定性 化粧料を透明ガラス容器に密封して−5℃、25℃およ
び45℃で1ヶ月間保存したときの状態を調査し、下に
示す3段階で評価した。 ○:安定性良好(いずれの温度においても外観の変化が
なくブツ等も生じない。) △:安定性やや不良(いずれかの温度において僅かに沈
殿を生じるか僅かに分離が見られる。または僅かにブ
ツ、ダマを生じている。) ×:安定性不良(いずれかの温度において明らかに沈殿
を生じるか分離する。またはブツやダマを生じる。)
【0039】実施例11〜12より、本発明のクリーム
はいずれも使用時の感触が軽く使用後もべたつかず、保
湿効果および保湿効果の持続性に優れ、化粧崩れ防止効
果、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌
にはりを与え、透明感のある肌にし、経時安定性にも優
れていた。
【0040】実施例13〜14 表4に示す油中水型クリームである皮膚化粧料を調製
し、実施例11〜12の方法により評価を行なった。た
だし、添加成分として表7に示す11成分を共通添加成
分Dとして使用し、陳皮抽出エキスおよび橘皮抽出エキ
スは実施例1〜7と同じものを使用した。結果を表4に
示す。実施例13〜14より、本発明のクリームはいず
れも使用時の感触が軽く使用後もべたつかず、保湿効果
および保湿効果の持続性に優れ、化粧崩れ防止効果、肌
荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはり
を与え、透明感のある肌にし、経時安定性にも優れてい
た。
【0041】
【発明の効果】本発明の皮膚化粧料は使用時の感触が軽
く使用後もべたつかず、保湿効果の持続性に優れ、皮脂
のテカリや化粧崩れを長時間防止するとともに肌荒れ改
善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを与
え、透明感のある肌にし、経時安定性にも優れている。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA082 AA111 AA112 AA122 AB352 AC022 AC072 AC112 AC122 AC172 AC302 AC352 AC402 AC442 AC582 AC612 AC682 AD152 AD172 AD272 AD352 AD571 AD572 AD661 AD662 AD701 AD702

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】a.ミカン科植物の果皮の抽出エキスを乾
    燥残留物として0.00005〜2重量%、b.ビタミ
    ンEまたはその誘導体0.001〜10重量%、c.式
    (1)で示される化合物と(メタ)アクリル酸アルキル
    エステルを重量比で100/0〜10/90として60
    〜100重量%含有するポリマー0.001〜10重量
    %含有することを特徴とする皮膚化粧料。 【化1】 (R1は水素原子またはメチル基、R2、R3およびR4
    炭素数1〜8のアルキル基、nは2〜4の整数であ
    る。)
  2. 【請求項2】a.がミカン科ミカン属橘(タチバナ)の
    果皮の抽出エキスである請求項1記載の皮膚化粧料。
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