JPH08157337A - 頭髪化粧料 - Google Patents

頭髪化粧料

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JPH08157337A
JPH08157337A JP32988994A JP32988994A JPH08157337A JP H08157337 A JPH08157337 A JP H08157337A JP 32988994 A JP32988994 A JP 32988994A JP 32988994 A JP32988994 A JP 32988994A JP H08157337 A JPH08157337 A JP H08157337A
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JP
Japan
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hair
vitamin
cosmetic
retinol
polysaccharide
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JP32988994A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Tsunoda
哲夫 角田
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ビタミンA類と、多糖類系保湿剤とを含有す
る頭髪化粧料。 【効果】 ふけ防止効果に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビタミンA類と、多糖
類系保湿剤とを含有してなるふけ防止用頭髪化粧料に関
する。本発明は、特に、医薬部外品、或は化粧品分野に
おいて利用される。
【0002】
【従来の技術】ふけの原因としては、頭皮常在微生物由
来のリパーゼにより皮脂中で増加する脂肪酸の刺激、界
面活性剤による過剰な脱脂や表皮中の保湿成分の溶出に
よる頭皮の乾燥化、残留界面活性剤自体による刺激や毛
髪による頭皮刺激等が考えられている。従来は、洗髪後
の時間経過に伴いふけが増加することから、頭皮常在微
生物の影響が大きいとされ、抗菌剤を配合した頭髪化粧
料がふけ防止のために使用されてきた。しかし、若者、
女性を中心として毎日洗髪する人が増えている今日は、
頭皮常在微生物よりもむしろシャンプー等の界面活性剤
による頭皮の刺激や乾燥化によるふけが増加していると
いわれている。空気が乾燥している冬季によりふけの発
生が多いことからも、特に頭皮の乾燥を防ぐことがふけ
防止に有効であると考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ビタミンA類は、皮膚
に対して正常な分化と維持に重要な作用を有しており、
角化異常症の治療に広く用いられている。また、検討の
結果、保湿効果と相関がある角質細胞柔軟作用も高いこ
とが確認され、ふけに対しても効果的であると考えられ
るが、頭皮の乾燥を防ぐために、更に従来から優れた保
湿効果を持つと言われている多糖類系保湿剤と組み合わ
せることにより、「ビタミンA類」又は「多糖類系保湿
剤」単独使用の場合よりもはるかに優れ、従来のふけ防
止頭髪化粧料より勝るふけ防止効果を持つことを見出し
本発明を完成するに至った。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明はビタ
ミンA類及び多糖類系保湿剤を含有してなる頭髪化粧料
である。以下、本発明の構成について詳述する。本発明
で用いられるビタミンA類は、レチノール、レチナー
ル、レチノイン酸、ビタミンA油、酢酸レチノールなど
のエステル類である。また、本発明で用いられる多糖類
系保湿剤は、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン
硫酸ナトリウム、ムコイチン硫酸ナトリウム、デキスト
ラン硫酸ナトリウム、デキストランである。
【0005】本発明における配合量は本発明の頭髪化粧
料中、ビタミンA類が、0.001 〜0.5重量%、好ましく
は 0.01 〜0.2 重量%、多糖類系保湿剤は、0.001 〜0.
5重量%、好ましくは 0.01 〜0.2 重量%である。ビタ
ミンA類の配合においては、安全性、多糖類系保湿剤に
おいては、系の粘度、使用感により高配合が制限され
る。
【0006】本発明の頭髪化粧料には前記した必須成分
の他に、一般に頭髪化粧料に配合される通常の成分、例
えば、液体油脂、固体油脂、ロウ類、シリコーン油等の
油分、流動パラフィン、スクワラン等の炭化水素、高級
脂肪酸、高級アルコール、ミリスチン酸イソプロピル等
のエステル類、グリセリン、1、3ブチレングリコール
等の保湿剤、ベントナイト、グアーガム等の増粘剤、カ
チオン化セルロース、シリコーンレジン等の皮膜剤高分
子、ベンゾフェノン誘導体、パラアミノ安息香酸誘導
体、パラメトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体等の
紫外線吸収剤、金属イオン封鎖剤、クエン酸、アスコル
ビン酸、トコフェロール類、ブチルヒドロキシトルエ
ン、ブチルヒドロキシアニソール等の抗酸化剤、パラベ
ン類等の防腐剤、アニオン、カチオン、両性、非イオン
等の界面活性剤、水、アルコール、香料、色剤等を必要
に応じて適宜配合することができる。本発明の頭髪化粧
料とは、頭皮ないし頭髪に使用するものを広く指し、例
えばヘアトニック、ヘアリキッド(液体整髪料)、頭皮
用乳液、ヘアクリーム、ヘアシャンプー、ヘアリンス、
ヘアスプレー等が含まれる。
【0007】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を更に詳細に説明
する。本発明はこれにより限定されるものではない。配
合量は重量%である。
【0008】[ふけ防止効果測定法]ビタミンA類とし
て、レチノール 0.075 %と多糖類系保湿剤として、ヒ
アルロン酸ナトリウム0.05%をヘアトニックに配合し、
単独配合ヘアトニックとのふけ防止効果の強弱を比較し
た。対象者として22〜50才で、ふけの比較的多い男
性60人を選び、20人づつ3グループに年齢の片寄り
なく分ける。試験期間は4週間とし、前半2週間を前
期、後半2週間を後期とした。試験期間中は、薬剤無配
合のシャンプー、リンスを用いて毎日洗髪させ、指定さ
れた試料トニックを朝夕各一回適量を頭部に塗布させ
た。前期、後期それぞれ2週目をふけ採取週とし、洗髪
前に毎日、吸引装置でふけ採取を行う。前期は、各グル
ープとも、レチノール及びヒアルロン酸ナトリウム無配
合トニック(1)を使用する。後期は、1グループは、
レチノール無配合、ヒアルロン酸ナトリウム配合トニッ
ク(2)、2グループは、レチノール配合、ヒアルロン
酸ナトリウム無配合トニック(3)、3グループは、レ
チノール配合、ヒアルロン酸ナトリウム配合トニック
(4)を使用する。前期と後期のふけ採取期間1日当た
りのふけ重量を比較し、後期の対前期ふけ減少率(各グ
ループ平均)が、 50%以上であった場合・・・・・・・・・・・・A 40%以上、50%未満であった場合・・・・・・B 20%以上、40%未満であった場合・・・・・・C 20%未満であった場合・・・・・・・・・・・・D とランク付けした。
【0009】以下に、試料トニックの製法を示す。 (4)レチノール配合、ヒアルロン酸ナトリウム配合ト
ニック 95%エタノール74.375gにレチノール 0.075g、BHT
0.05g、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.5
gを加えて攪拌溶解する。これに、精製水 24.95gにヒ
アルロン酸ナトリウム 0.05gを加えて攪拌溶解したも
のを加え、攪拌混合、ろ過してヘアトニックを得た。同
様に(2)レチノール無配合、ヒアルロン酸ナトリウム
配合トニックは、(4)のトニックからレチノール抜
去、エタノール置換したもの。(3)レチノール配合、
ヒアルロン酸ナトリウム無配合トニックは、(4)のト
ニックからヒアルロン酸ナトリウム抜去、精製水置換し
たもの。(1)レチノール及びヒアルロン酸ナトリウム
無配合トニックは、レチノール抜去、エタノール置換、
ヒアルロン酸ナトリウム抜去、精製水置換したものであ
る。この結果及び別途、同様に試験を行った酢酸レチノ
ール 0.1%、コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1%配合
ヘアトニック(5)使用試験の結果を表1に示す。
【0010】
【表1】
【0011】以上の結果からレチノール、ヒアルロン酸
ナトリウム単独でもふけ抑制効果があるが、レチノール
とヒアルロン酸ナトリウムを組み合わせることによりふ
け減少率50%以上と他の市販のふけ防止頭髪化粧料と
比べても非常に優れたふけ防止効果を示すことが認めら
れた。また、酢酸レチノールとコンドロイチン硫酸ナト
リウムの組み合わせでも優れたふけ防止効果を示すこと
が認められた。以下に本発明の実施例を示す。
【0012】実施例1 次の配合組成よりなるヘアトニックを調製した。 (A 相) レチノール 0.075 (重量%) ジブチルヒドロキシトルエン 0.05 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.5 香料 0.1 エチルアルコール 74.275 (B 相) ヒアルロン酸ナトリウム 0.05 乳酸 0.05 乳酸ナトリウム液(50%) 0.04 精製水 24.86 (製造法)A相、B相をそれぞれ溶解して混合し、ヘア
トニックを得た。このヘアトニックを前期実験例と同様
に人に対して、実使用テストを行ったところ、そのふけ
防止効果が優れていることが確認された。
【0013】実施例2 次の配合組成よりなるヘアリキッド(液体整髪料)を調
製した。 (A 相) レチナール 0.1 (重量%) ポリオキシプロピレンブチルエーテル(40E.O.) 20 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1.0 香料 0.1 エチルアルコール 50 (B 相) コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1 精製水 28.7 (製造法)A相、B相をそれぞれ溶解して混合し、ヘア
リキッド(液体整髪料)を得た。このヘアリキッドは、
優れたふけ防止効果を示した。
【0014】実施例3 次の配合組成よりなるヘアクリームを調製した。 (A 相) ビタミンA油 0.01 (重量%) ジブチルヒドロキシトルエン 0.05 流動パラフィン 15 ワセリン 15 サラシミツロウ 2 エチルパラベン 0.1 ブチルパラベン 0.1 香料 0.1 (B 相) デキストラン硫酸ナトリウム 0.01 カルボキシビニルポリマー 0.1 キサンタンガム 0.1 グリセリン 5 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 5 精製水 59.43 (製造法)A相、B相をそれぞれ80°Cで加熱溶解し、
混合してホモミキサー処理し乳化後冷却してO/W乳液
型のヘアクリームを得た。このヘアリキッドは、優れた
ふけ防止効果を示した。
【0015】実施例4 次の配合組成よりなるヘアローションを調製した。 (A 相) レチノール 0.1 (重量%) ジブチルヒドロキシトルエン 0.05 流動パラフィン 1 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 1 アクリル樹脂アルカノールアミン液 0.5 香料 0.5 エチルアルコール 40 (B 相) コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1 ジプロピレングリコール 3 精製水 53.75 (製造法)A相、B相をそれぞれ溶解して混合し、ヘア
ローションを得た。このヘアローションは、優れたふけ
防止効果を示した。
【0016】実施例5 次の配合組成よりなるヘアシャンプーを調製した。 ラウリルポリオキシエチレン(3) 硫酸 エステルナトリウム塩(30%水溶液) 30 (重量%) ラウリル硫酸エステルナトリウム塩 (30%水溶液) 10 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 4 酢酸レチノール 0.5 ヒノキチオール 0.1 香料 0.5 (B 相) デキストラン 0.5 グリセリン 1 精製水 53.4 (製造法)A相、B相をそれぞれ加熱混合後冷却し、ヘ
アシャンプーを得た。このヘアシャンプーは、優れたふ
け防止効果を示した。
【発明の効果】本発明の頭髪化粧料は優れたふけ防止効
果を持つ頭髪化粧料である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビタミンA類と、多糖類系保湿剤とを含有
    することを特徴とする頭髪化粧料。
JP32988994A 1994-12-05 1994-12-05 頭髪化粧料 Withdrawn JPH08157337A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998006409A3 (de) * 1996-08-14 1998-03-26 Albert Landsberger Vitamin a-haltige zusammensetzung und deren verwendung insbesondere gegen hauterkrankungen
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US20140315855A1 (en) * 2011-12-20 2014-10-23 L'oreal Antidandruff Agent Sulfated Polysaccharides

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Effective date: 20020205