JP5346540B2 - タバコ臭用消臭・防臭剤組成物、及び該組成物を配合した頭髪用化粧品組成物 - Google Patents

タバコ臭用消臭・防臭剤組成物、及び該組成物を配合した頭髪用化粧品組成物 Download PDF

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本発明はタバコ臭用消臭・防臭剤組成物、及び該組成物を配合した頭髪用化粧品組成物に関する。
タバコ喫煙による副流煙等の臭い(以下、タバコ臭という)は、特に非喫煙者にとって不快なものである。タバコ臭は、トリメチルアミン等のアミン類、メチルメルカプタン等のメルカプタン類及び酢酸、プロピオン酸、吉草酸等の低級脂肪酸、コレステロール、スクアレン、高級脂肪酸、アミノ酸等が主たる成分である。
このようなタバコ臭に対する対応策として、頭髪用では、香りの強い香料をスタイリング剤及びヘア用ベース剤に賦香することでタバコ臭を感じさせなくさせるマスキングの方法(特許文献1)があるが、使用者の嗜好性に大きく左右される。
また、一般的な不快臭を消臭・防臭する手段としては、柿タンニン等の植物から抽出されるポリフェノール化合物が公知である(特許文献2)。しかし、ポリフェノール類は、アセトアルデヒドなどの反応性の高い臭気成分には消臭・防臭効果があるものの、タバコの臭気成分(特にアミン類、メルカプタン類、低級脂肪酸等)には殆ど効果がなく、タバコ臭に対する消臭・防臭効果は十分とはいえない。
さらに、リンゴ果汁やブドウ果汁などポリフェノールを多く含む抽出液を、ペクチン分解酵素(ペクチナーゼ)を用いて分解し遠心分離などによってペクチンを除去して透明化した抽出液(特許文献3)などもあるが、消臭・防臭効果は十分とはいえない。
すなわち、タバコ臭の消臭・防臭に対しては有効な解決手段がないのが実状である。
特開2002−143285号公報 特開2002−336338号公報 特開平8−259453号公報
本発明は、このような状況下においてなされたものであり、タバコ臭に対して優れた消臭・防臭効果を発揮し、頭髪等の人体にも使用できる消臭・防臭剤組成物、及び該組成物を配合した頭髪用化粧品組成物を提供する。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ペクチン、L−アスコルビン酸と紫外線吸収剤とを組み合わせることにより、従来の消臭・防臭剤に比べ、タバコ臭に対して強い消臭・防臭効果を示すことを見出し、その知見に基づき本発明を完成するに至った。すなわち本発明は、
(1)ペクチン、L−アスコルビン酸メトキシケイ皮酸エチルヘキシル及び/又はt−ブチルメトキシジベンゾイルメタンとを含有することを特徴とするタバコ臭用消臭・防臭剤組成物を提供する。
(2)該タバコ臭用消臭・防臭剤組成物において、ペクチンとL−アスコルビン酸との配合比率は質量比で100:1から1:1の範囲内であり、
(3)ペクチンとL−アスコルビン酸に代えて、ペクチンとL−アスコルビン酸とを含有する植物エキスを使用することもできる。
(4)植物エキスとしては、サトウダイコン、オレンジ、グレープフルーツ、ライム、レモン又はリンゴより抽出した植物エキスであることが好ましい。
(5)更に、本発明は、前記タバコ臭用消臭・防臭剤組成物を配合した頭髪用化粧品組成物を提供するものである。
(6)頭髪用化粧品組成物に対するタバコ臭用消臭・防臭剤組成物の配合量は、ペクチンとL−アスコルビン酸との合計量で、0.001〜10質量%であり、
(7)ペクチンとL−アスコルビン酸を植物エキスとした場合、頭髪用化粧品組成物に対するタバコ臭用消臭・防臭剤組成物の配合量は、植物エキス量で0.01〜50質量%である。
本発明のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物は、無毒性の成分であるから、人体に直接適用可能であると共に高い消臭、防臭効果を示す。そして、これを頭髪用化粧品組成物に配合することにより、多くの人にタバコ臭を感じさせない程度にまで消臭・防臭をすることができる。
本発明のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物は、ペクチンと、L−アスコルビン酸と、さらには、紫外線吸収剤とを含有する。
本発明に用いるペクチンとは、植物の葉、茎、根、果実、果汁等にふくまれる細胞間の結合物質であり、セルロースと共に細胞壁を構成する多糖類である。L−アスコルビン酸(ビタミンC)は新鮮な果実や野菜に含まれるが、グルコースを出発原料として公知の方法で合成することもできる。
本発明において、タバコ臭用消臭・防臭剤組成物を用いた消臭又は防臭効果を有する製品中におけるペクチンの配合量は、0.001〜5質量%であることが好ましく、さらに好ましくは0.005〜2質量%であり、特に好ましくは0.01〜1質量%である。ペクチンの配合量が0.001質量%未満ではタバコ臭に対する消臭・防臭効果が不十分となり、ペクチンの配合量が5質量%を超えると、べたつきが生じ、好ましくない。
タバコ臭用消臭・防臭剤組成物を用いた消臭又は防臭効果を有する製品中におけるL−アスコルビン酸の配合量は、0.0001〜5質量%であることが好ましく、さらに好ましくは0.001〜2質量%であり、特に好ましくは0.01〜1質量%である。L−アスコルビン酸の配合量が0.0001質量%未満であると、タバコ臭に対する消臭・防臭効果が不十分となり、L−アスコルビン酸の配合量が5質量%を超えると、添加した量に見合うだけの効果が得られない。
ペクチンと、L−アスコルビン酸との好ましい配合比率は、質量比で100:1〜1:1であり、更に好ましくは、50:1〜1:1、特に好ましくは20:1〜1:1である。
ペクチンに対するL−アスコルビン酸の配合比率が100:1未満の場合、タバコ臭に対する消臭・防臭効果が不十分となり、1:1以上の場合、添加した量に見合うだけの効果が得られない。
本発明に用いられるペクチンと、L−アスコルビン酸とは共に植物を構成する成分であるため、これらを含む植物エキスを原料にして本発明の消臭・防臭剤組成物とすることもできる。ペクチン、及びL−アスコルビン酸を多く含有する植物として、サトウダイコン、オレンジ、グレープフルーツ、ライム、レモン又はリンゴを例示することができ、それらの茎、根、葉、果実などを水、有機溶剤(例えば、エタノール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール等)又は水と有機溶剤との混合液で抽出することで、ペクチン及びL−アスコルビン酸を損なわず、本発明の植物エキスとすることができる。
これらの植物エキスは1種類を用いることができ、また、2種以上の植物エキスを混合して用いることもできる。さらには、工業品のペクチン、L−アスコルビン酸を植物エキスに添加するなど追加して、あるいは逆に、植物エキスにペクチン、L−アスコルビン酸
を追加して用いることもできる。
L−アスコルビン酸は紫外線に弱い成分であるため安定な製品状態を保つためには、更に、毛髪表面等に安定して存在させるためには、紫外線吸収剤の添加が必要である。
本発明に用いられる紫外線吸収剤に特に制限はなく、p−アミノ安息香酸誘導体、サリチル酸誘導体、アントラニル酸誘導体、クマリン誘導体、アミノ酸系化合物、ケイ皮酸誘導体、ベンゾトリアゾール誘導体、テトラゾール誘導体、イミダゾリン誘導体、ピリミジン誘導体、ジオキサン誘導体、カンファー誘導体、フラン誘導体、ピロン誘導体、核酸誘導体、アラントイン誘導体、ニコチン酸誘導体、ビタミンB6誘導体、オキシベンゾン、ベンゾフェノン、グアイアズレン、シコニン、バイカリン、バイカレイン、ベルベリンなどを用いることができる。特にケイ皮酸誘導体、ベンゾフェノンが好ましく、さらには、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル、t−ブチルメトキシジベンゾイルメタンが好ましい。
本発明でL−アスコルビン酸と紫外線吸収剤との配合比率は、質量比で1:1〜1:100であることが好ましく、1:1〜1:20であることがより好ましい。特に好ましい配合比率は1:1〜1:10である。L−アスコルビン酸に対して紫外線吸収剤が1:1より少ないとタバコ臭に対する消臭・防臭効果及びその持続性が不十分となり、L−アスコルビン酸に対して紫外線吸収剤が1:100を超えても、添加した量に見合うだけの効果が得られない。植物エキスを用いた場合、植物エキスに対して紫外線吸収剤が10:1〜1:20であることが好ましく、さらに好ましくは2:1〜1:10である。
タバコ臭は、トリメチルアミン等のアミン類、メチルメルカプタン等のメルカプタン類及び酢酸、プロピオン酸、吉草酸等の低級脂肪酸、コレステロール、スクアレン、高級脂肪酸、アミノ酸等が主たる成分であるが、ペクチンと、L−アスコルビン酸とを100:1から1:1の比率で組み合わせて使用することで、これらタバコ臭に対して消臭・防臭効果が向上し、さらに紫外線吸収剤を用いることで飛躍的にこれらタバコ臭に対して消臭・防臭効果が持続・向上する。
本発明のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物の用途に特に制限はなく、頭髪用化粧品に用いることができるだけでなく、人体に影響を及ぼさないため、喫煙場所や自動車内のタバコ臭用消臭・防臭、衣料、カーテンなどのインテリア製品のタバコ臭用消臭・防臭も可能である。タバコ臭用消臭・防臭剤組成物の配合量は、ペクチンとL−アスコルビン酸と紫外線吸収剤の配合比が前記範囲内にあり、且つ、0.001質量%以上であれば、消臭・防臭効果を発揮できるが、ペクチンとL−アスコルビン酸との配合量の合計が0.001〜10質量%であることが望ましい。ペクチン、L−アスコルビン酸との配合量の合計が10質量%を超えても、添加した量に見合うだけの効果が得られないだけでなく、べたつきを生じることがある。植物エキスを用いた場合、製品中の含有量は、0.01〜50質量%である。植物エキスを用いた場合は、消臭・防臭成分であるペクチンの濃度が植物エキス中の0.01〜10質量%、L−アスコルビン酸の濃度が植物エキス中の0.001〜10質量%であるため、植物エキスの添加量を多くする必要がある。
本発明のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物を配合した頭髪用化粧品組成物の形状には制限はなく、液タイプ、泡タイプ、スプレータイプ、ワックスタイプ、ジェルタイプ、クリームタイプなど種々の形状のものにすることができる。
本発明のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物を配合した頭髪用化粧品の用途に制限はなく、ヘアシャンプー、ヘアトリートメント、ヘアトニック、スタイリング剤など種々の用途に用いることができる。
本発明のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物を配合した頭髪用化粧品組成物には、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲で、通常化粧品の分野で用いられている他の配合成分を配合することができる。これら配合成分としては、例えば、パラフィン、流動パラフィン、ミツロウ、スクワラン、ホホバ油、オリーブ油、エステル油、トリグリセライド、ワセリン、ラノリンなどの油性成分;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、アミノ変性シリコーンオイル、アルコール変性シリコーンオイル、フッ素変性シリコーンオイル、ポリエーテル変性シリコーンオイル、アルキル変性シリコーンオイルなどのシリコーン誘導体;ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、べへニン酸、オレイン酸、ウンデシレン酸、イソステアリン酸などの高級脂肪酸;ラウリルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、べへニルアルコールなどの高級アルコール等が挙げられる。
本発明のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物及び頭髪用化粧品組成物には、可溶化剤又は乳化剤としては、例えば、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンドデシルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルなどのエーテル型非イオン界面活性剤やアニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤を適宜使用できる。
さらに本発明のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物を配合した頭髪用化粧品組成物には、コラーゲンやケラチンなどの加水分解物及びその誘導体などの毛髪保護成分;グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、植物エキス、ビタミン類、ヒアルロン酸塩、コンドロイチン硫酸塩などの保湿剤;カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、キサンタンガム、カラギーナン、アルギン酸塩、ペクチン、トラガントガムなどの増粘剤;カチオン化セルロース誘導体、カチオン化グアーガム、ジアリル第4級アンモニウム塩/アクリルアミド共重合体などのカチオン化ポリマー、両性ポリマー、非イオン性ポリマー等の高分子化合物、防腐剤、香料等を必要に応じて適宜選択し、配合することができる。なお、本発明のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物及び該組成物を配合した頭髪用化粧品組成物の製造方法には、別段制限はなく、混合装置などを用いて、通常の方法に従って製造することができる。
以下、実施例及び処方例を挙げて本発明をさらに説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。さらに、各実施例、比較例で採用した評価方法を説明する。
本発明のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物を配合した頭髪用化粧品組成物の処方例を以下に示すが、処方中の「成分A」とは表中に示された各実施例に記載の成分を意味する。
処方例1
液タイプ
成 分 配合量%
エタノール 5.0
グリセリン 5.0
1,3−ブチレングリコール 4.0
ポリオキシエチレン(100)硬化ヒマシ油 0.5
ヒアルロン酸ナトリウム 0.2
フェノキシエタノール 0.1
パラオキシ安息香酸メチルエステル 0.1
成分A 適量(各実施例に記載の配合量)
精製水 残量
計 100.0
処方例2
泡タイプ
成 分 配合量%
ビニルピロリドン/ジメチルアミノプロピルメタクリル酸アミド/メタクリル酸アミドプロピルラウリルジモニウムクロリド反応物 1.0
ポリオキシエチレン(10)オレイルエーテル 0.3
LPG 10.0
成分A 適量(各実施例に記載の配合量)
精製水 残量
計 100.0
処方例3
スプレータイプ
成 分 配合量%
(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーAMP
5.0
成分A 適量(各実施例に記載の配合量)
エタノール 残量
LPG 50.0
計 100.0
処方例4
ワックスタイプ
成 分 配合量%
キャンデリラロウ 8.5
デカメチルシクロペンタシロキサン 7.5
トリエチルヘキサノイン 6.0
ポリオキシエチレン(10)セチルエーテル 4.4
マイクロクリスタリンワックス 4.3
ステアリン酸 4.3
1,3−ブチレングリコール 4.0
ポリオキシエチレン(6)ステアリルエーテル 2.0
ステアリン酸グリセリン 1.5
パラオキシ安息香酸メチルエステル 0.1
パラオキシ安息香酸プロピルエステル 0.1
水酸化ナトリウム 0.1
PEG−90M 0.1
成分A 適量(各実施例に記載の配合量)
精製水 残量
計 100.0
処方例5
ジェルタイプ
成 分 配合量%
カルボキシビニルポリマー 1.0
トリエタノールアミン 1.0
(ビニルピロリドン/VA)コポリマー 5.0
パラオキシ安息香酸メチルエステル 0.1
成分A 適量(各実施例に記載の配合量)
精製水 残量
計 100.0
処方例6
クリームタイプ
成 分 配合量%
デカメチルシクロペンタシロキサン 6.0
ジメチルシリコン 2.0
グリセリン 2.0
ミリスチルアルコール 1.5
セチルアルコール 1.0
スクワラン 1.0
ミネラルオイル 1.0
1,3−ブチレングリコール 1.0
ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 1.0
ジステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 0.8
パラオキシ安息香酸メチルエステル 0.1
成分A 適量(各実施例に記載の配合量)
精製水 残量
計 100.0
(評価方法1:消臭試験)被験者20名に対して、タバコ臭を付着させたウィッグに実施例1〜18及び比較例1〜6を使用し、タバコ臭を感じるかどうかを下記の官能評価の基準にて効果を判定した。なお、官能評価に用いたウィッグは、タバコの副流煙を充満させた部屋(1.8m×1.8m×2.5mの部屋にタバコ10本分程度)に2時間放置し、十分にタバコ臭が付着した状態のものである。
◎:タバコ臭を感じない人数(18〜20人)
○:タバコ臭を感じない人数(14〜17人)
△:タバコ臭を感じない人数(8〜13人)
×:タバコ臭を感じない人数(7人以下)
××:タバコ臭を感じない人数(2人以下)
実施例は以下の第1表及び第2表記載の実施例1〜15で示された処方である。
評価結果を第1表〜第3表に示す。
Figure 0005346540
Figure 0005346540
Figure 0005346540
上記実施例に用いたペクチン(リンゴ由来)、L−アスコルビン酸、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、t−ブチルメトキシベンゾイルメタン、及びポリフェノール(緑茶由来)は和光純薬工業(株)製を使用した。
上記実施例に用いたサトウダイコン抽出エキスは、サトウダイコンの根から50%エタノール水溶液にて50℃で1時間かけて抽出し、得られた抽出液を減圧蒸留することにより得られた抽出エキスを使用した。
オレンジ抽出エキスは、オレンジの果実から50%エタノール水溶液にて50℃で1時間かけて抽出し、得られた抽出液を減圧蒸留することにより得られた抽出エキスを使用した。
グレープフルーツ抽出エキスは、グレープルフーツの果実から50%エタノール水溶液にて50℃で1時間かけて抽出し、得られた抽出液を減圧蒸留することにより得られた抽出エキスを使用した。
ライム抽出エキスは、ライムの果実から50%エタノール水溶液にて50℃で1時間かけて抽出し、得られた抽出液を減圧蒸留することにより得られた抽出エキスを使用した。
レモン抽出エキスは、レモンの果実から50%エタノール水溶液にて50℃で1時間かけて抽出し、得られた抽出液を減圧蒸留することにより得られた抽出エキスを使用した。
リンゴ抽出エキスは、リンゴの果実から50%エタノール水溶液にて50℃で1時間かけて抽出し、得られた抽出液を減圧蒸留することにより得られた抽出エキスを使用した。
植物抽出エキスは、抽出したエキスそのものを1質量%となるよう抽出溶媒で希釈し調整した。
実施例1〜7に示されるペクチンと、L−アスコルビン酸と、紫外線吸収剤とを含有する組成物は、比較例1〜6に示される組成物と比べ、消臭効果に関して良好な結果を示した。
実施例8〜13に示されるサトウダイコン、オレンジ、グレープフルーツ、ライム、レモン又はリンゴより抽出した植物エキスと、紫外線吸収剤とを含有する組成物は、比較例1〜6に示される組成物と比べ、消臭効果に関して良好な結果を示した。
実施例13に示されるリンゴ抽出液と紫外線吸収剤とを含有する組成物は、ペクチンを
除去したリンゴ抽出液を用いた比較例6と比べ、防臭効果に関して良好な結果を示した。
実施例14〜18に示されるペクチンとL−アスコルビン酸と紫外線吸収剤とを含有する組成物は、処方の違いにかかわらず、比較例1〜6に示される組成物と比べ、消臭効果に関して良好な結果を示した。
第1表〜第3表の結果からも明らかなように、ペクチンと、L−アスコルビン酸と、紫外線吸収剤とを含有する組成物は、毛髪に吸着したタバコの臭いを全く感じないものとする結果となった。さらにサトウダイコン、オレンジ、グレープフルーツ、ライム、レモン又はリンゴより抽出した植物エキスと、紫外線吸収剤とを含有する組成物は、毛髪に吸着したタバコの臭いを全く感じないものとする結果となった。
(評価方法2:防臭試験)被験者20名に対して、実施例19〜36及び比較例7〜12の成分を付着させたウィッグをタバコの副流煙を充満させた部屋(1.8m×1.8m×2.5mの部屋にタバコ10本分程度)に2時間放置し、タバコ臭を感じるかどうかを下記の官能評価の基準にて効果を判定した。
◎:タバコ臭を感じない人数(18〜20人)
○:タバコ臭を感じない人数(14〜17人)
△:タバコ臭を感じない人数(8〜13人)
×:タバコ臭を感じない人数(7人以下)
××:タバコ臭を感じない人数(2人以下)
実施例は以下の第4表及び第5表記載の実施例19〜36で示された処方である。
評価結果を第4表〜第6表に示す。
Figure 0005346540
Figure 0005346540
Figure 0005346540
実施例19〜25に示されるペクチンと、L−アスコルビン酸と、紫外線吸収剤とを含有する組成物は、比較例7〜12に示される組成物と比べ、良好な防臭効果を示した。
実施例26〜31に示されるサトウダイコン、オレンジ、グレープフルーツ、ライム、レモン又はリンゴより抽出した植物エキスと、紫外線吸収剤とを含有する組成物は、比較例7〜12に示される組成物と比べ、防臭効果に関して良好な結果を示した。
実施例31に示されるリンゴ抽出液と、紫外線吸収剤とを含有する組成物は、ペクチンを除去したリンゴ抽出液を用いた比較例12と比べ、防臭効果に関して良好な結果を示した。
実施例32〜36に示されるペクチンと、L−アスコルビン酸と紫外線吸収剤とを含有する組成物は、処方の違いにかかわらず、比較例7〜12に示される組成物と比べ、防臭効果に関して良好な結果を示した。
第4表〜第6表の結果からも明らかなように、ペクチンと、L−アスコルビン酸と紫外線吸収剤とを含有する組成物は、タバコ臭を防臭する効果に関して、大変良好な結果を示した。さらにサトウダイコン、オレンジ、グレープフルーツ、ライム、レモン又はリンゴより抽出した植物エキスと、紫外線吸収剤とを含有する組成物は、タバコの臭いを毛髪に吸着させないものとする結果となった。
本発明のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物及び頭髪用化粧品組成物を用いれば、タバコ喫煙による副流煙等の臭いに対して有効に作用し消臭・防臭することができる。

Claims (7)

  1. ペクチンと、L−アスコルビン酸と、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル及び/又はt−ブチルメトキシジベンゾイルメタンとを含有することを特徴とするタバコ臭用消臭・防臭剤組成物。
  2. ペクチンとL−アスコルビン酸との配合比率が質量比で100:1〜1:1の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物。
  3. ペクチンとL−アスコルビン酸が、ペクチンとL−アスコルビン酸を含有する植物エキスを使用したものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物。
  4. 該植物エキスがサトウダイコン、オレンジ、グレープフルーツ、ライム、レモン又はリンゴより抽出した植物エキスであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物を含有することを特徴とする頭髪用化粧品組成物。
  6. 請求項1又は2に記載のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物を、ペクチンとL−アスコルビン酸との合計量で0.001〜10質量%含有することを特徴とする頭髪用化粧品組成物。
  7. 請求項3又は4に記載のタバコ臭用消臭・防臭剤組成物を、植物エキス量で0.01〜50質量%含有することを特徴とする頭髪用化粧品組成物。
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