JP6828228B2 - 甘茶蔓から分離されたギペノシドを含有するシワ改善用の化粧料組成物 - Google Patents

甘茶蔓から分離されたギペノシドを含有するシワ改善用の化粧料組成物 Download PDF

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Description

本発明は、甘茶蔓ギペノシド分画物を有効成分として含有するシワ改善用の化粧料組成物に関する。
コラーゲンは、繊維芽細胞(fibroblast)で作られ、細胞外に分泌される細胞外基質(extracellular matrix、ECM)の大部分を占めており、乾燥肌重量の約75%、真皮繊維成分の約90%を占め、細胞間マトリックスとしての役割や構造的支持体としての役割、皮膚への引張強度の提供など、重要な役割を果たしながら皮膚の弾力を保つ。コラーゲンの合成と分解は、生体内で適切に調節されるが、老化が進むにつれ、合成は減少し、コラーゲンを分解する酵素であるMMPs(matrix metalloproteinase)の発現は増えるため、シワが生じることになる。
シワの種類は様々ある。シワの特性によっては、静的シワと動的シワに分けられ、シワの発生部位によっては、目元のシワ、ほうれい線などに分けられる。また、肉眼では判別できないが、皮膚の内部で進行されているシワである透明ジワなどもある。
こうしたシワの形成を抑制するためには、コラーゲンの生成を促進するか、コラーゲンを分解するコラゲナーゼ(collagenase)、エラスチンを分解するエラスターゼ(elastase)、又は様々な基質タンパク質の分解酵素であるMMPsの発現や活性を阻害することが有効な方法であり、このうち、コラーゲンの生成を促進させるための物質を利用する方法について、様々な研究が行われている。
コラーゲンの生成を促進させ、皮膚のシワを改善するための物質としては、アスコルビン酸、α−トコフェロール、レチノール、SOD(super oxide dismutase)などが用いられてきたが、物理的、化学的安定性が著しく落ちるか、その価格が高価という理由で、皮膚のシワの改善に実質的に効果を示すほどの有効量を使用できなくて、シワ改善に対する真の効果を見にくかったのが実情である。そのため、比較的値段が安くて高い安定性を持つ天然植物素材をシワ改善用の機能性化粧品の原料として用いる開発や研究が行われており、ノニ果実エキス(韓国登録特許10−0844275)、レンギョウエキス(韓国登録特許10−0825450)、緑茶エキス(韓国登録特許10−0757175)などの植物素材由来のシワ改善用の化粧品原料が開発されてきた。しかし、従来の天然植物素材抽出物は、色が濃く、香りが強くて、化粧料組成物として製造すると変色や変臭が起こりやすく、実際に化粧品に適用することは困難であった。
一方、甘茶蔓(gynostemma pentaphyllum)は、アマチャヅル又は絞股藍とも呼ばれ、韓国の南部地域や、済州島、鬱陵島などの島、中国、日本などで自生する、ウリ科(cucurbitaceae)に属する多年生のツル性植物であり、山や野の林の中に育って、根茎は横に這い、節には白い細い毛があって、縺れて育ち、つるとなって長く伸び、巻きひげで他の物に巻き付いてよじ登っていく。甘茶蔓の葉を乾燥して作ったお茶をアマチャヅル茶という。アマチャヅル茶は、臓器の機能を回復させ、抗ストレス効果、抗酸化効果があり、喘息、気管支炎、潰瘍などにも効果があることが知られている。また甘茶蔓は、皮膚美肌効果があることでも広く知られており、昔から中国や北朝鮮の女性たちは、健康な肌を維持するためにアマチャヅル茶を飲んできたといわれる。
そこで、本発明者らは、従来の天然植物素材の問題を解決するために鋭意研究を行った結果、今までシワ改善の用途が知られていなかった甘茶蔓ギペノシド分画物において優れたシワ改善効果を確認することができた。特に、一般的なジワだけでなく、目には見えない透明ジワにおいても優れた改善効果があることを確認し、本発明を完成した。
したがって、本発明の解決しようとする課題は、甘茶蔓ギペノシド分画物を有効成分として含有するシワ改善用の化粧料組成物を提供することである。
また、本発明の解決しようとする別の課題は、下記化学式Iで表される1つ以上のギペノシドを有効成分として含有するシワ改善用の化粧料組成物を提供することである。
また、本発明の解決しようとする別の課題は、前記化粧料組成物を用いてシワを改善する方法を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は、甘茶蔓ギペノシド分画物を有効成分として含有するシワ改善用の化粧料組成物を提供する。
本発明の一具体例において、前記甘茶蔓ギペノシド分画物は、下記定義されたギペノシドUL1、ギペノシドUL2、ギペノシドUL3、ギペノシドUL4、ギペノシドUL5、ギペノシドUL6、及びギペノシドUL7からなる群から選択される一つ以上のギペノシドを含むことを特徴とする、シワ改善用の化粧料組成物を提供する:
前記において、
ギペノシドUL1は、
(23ξ)−3β,20β,21α−トリヒドロキシ−19−オキソ−21,23−エポキシ−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)]−α−L−アラビノピラノシド((23ξ)−3β,20β,21α−trihydroxy−19−oxo−21,23−epoxy−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)]−α−L−arabinopyranoside);
ギペノシドUL2は、
(23ξ)−3β,20β,21α−トリヒドロキシ−19−オキソ−21,23−エポキシ−ダンマル−24−エン−3−O−[β−D−グルコピラノシル(1→3)]−α−L−アラビノピラノシド((23ξ)−3β,20β,21α−trihydroxy−19−oxo−21,23−epoxy−dammar−24−ene−3−O−[β−D−glucopyranosyl(1→3)]−α−L−arabinopyranoside);
ギペノシドUL3は、
(23ξ)−3β,20β,21α−トリヒドロキシ−21,23−エポキシ−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)][β−D−キシロピラノシル(1→3)]−α−L−アラビノピラノシド((23ξ)−3β,20β,21α−trihydroxy−21,23−epoxy−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)][β−D−xylopyranosyl(1→3)]−α−L−arabinopyranoside);
ギペノシドUL4は、
((23ξ)−3β,20β,21α−トリヒドロキシ−19−オキソ−21,23−エポキシ−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)][β−D−キシロピラノシル(1→3)]−α−L−アラビノピラノシド((23ξ)−3β,20β,21α−trihydroxy−19−oxo−21,23−epoxy−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)][β−D−xylopyranosyl(1→3)]−α−L−arabinopyranoside);
ギペノシドUL5は、
(23ξ)−3β,20β,21α−トリヒドロキシ−19−オキソ−21,23−エポキシ−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)][β−D−グルコピラノシル(1→3)]−α−L−アラビノピラノシド((23ξ)−3β,20β,21α−trihydroxy−19−oxo−21,23−epoxy−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)][β−D−glucopyranosyl(1→3)]−α−L−arabinopyranoside);
ギペノシドUL6は、
3β,20S,21−トリヒドロキシ−19−オキソ−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)]{[β−D−キシロピラノシル(1→6)][β−D−グルコピラノシル(1→3)]}−α−L−アラビノピラノシド−21−O−β−D−グルコピラノシド(3β,20S,21−trihydroxy−19−oxo−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)]{[β−D−xylopyranosyl(1→6)][β−D−glucopyranosyl(1→3)]}−α−L−arabinopyranoside−21−O−β−D−glucopyranoside);及び
ギペノシドUL7は、
3β,20S−ジヒドロキシ−21−カルボキシル−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)]{[β−D−キシロピラノシル(1→6)][β−D−グルコピラノシル(1→3)]}−α−L−アラビノピラノシド−21−O−β−D−グルコピラノシド(3β,20S−dihydroxy−21−carboxyl−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)]{[β−D−xylopyranosyl(1→6)][β−D−glucopyranosyl(1→3)]}−α−L−arabinopyranoside−21−O−β−D−glucopyranoside)を意味する。
前記ギペノシドUL1、ギペノシドUL2、ギペノシドUL3、ギペノシドUL4、ギペノシドUL5、ギペノシドUL6、及びギペノシドUL7の構造式は、図1に示した通りである。
本発明の一具体例において、前記甘茶蔓ギペノシド分画物は、組成物の総重量に対して0.001〜30重量%で含有されていてもよい。より具体的には、前記甘茶蔓ギペノシド分画物は、組成物の総重量に対して0.01重量%〜10重量%で含有されていてもよい。
前記分画物の含有量が0.001重量%未満である場合は、シワの改善効果が表れず、30重量%を超える場合は、含有量増加に対する皮膚シワ改善効果の増大程度が微小し、剤形上の安定性に問題があって、経済的ではない。
本発明の一具体例において、前記シワは、透明ジワであることを特徴とする、シワ改善用の化粧料組成物であってもよい。
前記透明ジワとは、目元のシワが見られない20代〜30代前半の年齢層で発見されるシワであって、肉眼では見られないが、真皮層内部の真皮緻密度が減少している状態をいう。透明ジワは、肉眼で見られるシワへ進行しやすいため、透明ジワに対する管理が重要になってきた。
本発明の別の一具体例において、前記甘茶蔓ギペノシド分画物は、ギペノシドUL4及びギペノシドUL5のいずれか一つ以上を分画物の総重量に対して20〜30重量%で含有していてもよい。前記甘茶蔓ギペノシド分画物がギペノシドUL4及びギペノシドUL5のいずれか一つ以上を分画物の総重量に対して20重量%未満で含有する場合は、シワの改善効果が表れず、その含有量が30重量%を超える場合は、含有量増加に対する皮膚シワ改善効果の増大程度が微小し、剤形上の安定性に問題があって、経済的ではない。
また、前記課題を解決するために、本発明は、下記化学式Iで表される1つ以上のギペノシドを有効成分として含有するシワ改善用の化粧料組成物を提供する:
前記式において、
は、ラムノース、キシロース、グルコース、及びアラビノースからなる群から選択される、同一又は異なる糖がグリコシド結合した多糖類であり、
は、メチル(CH)又はアルデヒド(CHO)であり、
は、
である。
前記多糖類(Polysaccharide)は、2つ以上の単糖類がグリコシド結合により一つの分子をなす糖類を総称する言葉であり、分子量は、数千から数百万まで様々である。デンプンやグリコーゲンなどの貯蔵多糖とセルロースやキチンなどの構造多糖などがここに含まれるが、これに限定されるものではない。
前記の単糖類は、ラムノース、フコース、アラビノース、キシロース、マンノース、ガラクトース、及びグルコースのように、酸(acid)、塩基(base)、酵素(enzyme)などでそれ以上加水分解されない、最も簡単な構造を有する糖質の基本単位がここに含まれるが、これに限定されるものではない。
前記グリコシド結合(glycosidic linkage)は、1つの糖分子ともう1つの糖分子の炭素間連結が酸素原子によって連携される化学的結合をいう。アルデヒド又はケトンを含む糖は、分子内で環状ヘミアセタール若しくはヘミケタール構造を形成しているが、この構造の形成により新たに現れたヒドロキシ基をアノマーヒドロキシ基といい、このアノマーヒドロキシ基を置換して生じる結合がグリコシド結合である。アルデヒド由来のグリコシド結合をアルドシド結合、ケトン由来のグリコシド結合をケトシド結合という。
前記ギペノシドは、甘茶蔓から抽出又は分離されたものであってもよいが、これに限定されるものではない。
本発明の一具体例において、前記ギペノシドは、下記定義されたギペノシドUL1、ギペノシドUL2、ギペノシドUL3、ギペノシドUL4、ギペノシドUL5、ギペノシドUL6、及びギペノシドUL7からなる群から選択される一つ以上であることを特徴とする、シワ改善用の化粧料組成物を提供する:
前記において、
ギペノシドUL1は、
(23ξ)−3β,20β,21α−トリヒドロキシ−19−オキソ−21,23−エポキシ−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)]−α−L−アラビノピラノシド((23ξ)−3β,20β,21α−trihydroxy−19−oxo−21,23−epoxy−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)]−α−L−arabinopyranoside);
ギペノシドUL2は、
(23ξ)−3β,20β,21α−トリヒドロキシ−19−オキソ−21,23−エポキシ−ダンマル−24−エン−3−O−[β−D−グルコピラノシル(1→3)]−α−L−アラビノピラノシド((23ξ)−3β,20β,21α−trihydroxy−19−oxo−21,23−epoxy−dammar−24−ene−3−O−[β−D−glucopyranosyl(1→3)]−α−L−arabinopyranoside);
ギペノシドUL3は、
(23ξ)−3β,20β,21α−トリヒドロキシ−21,23−エポキシ−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)][β−D−キシロピラノシル(1→3)]−α−L−アラビノピラノシド((23ξ)−3β,20β,21α−trihydroxy−21,23−epoxy−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)][β−D−xylopyranosyl(1→3)]−α−L−arabinopyranoside);
ギペノシドUL4は、
((23ξ)−3β,20β,21α−トリヒドロキシ−19−オキソ−21,23−エポキシ−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)][β−D−キシロピラノシル(1→3)]−α−L−アラビノピラノシド((23ξ)−3β,20β,21α−trihydroxy−19−oxo−21,23−epoxy−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)][β−D−xylopyranosyl(1→3)]−α−L−arabinopyranoside);
ギペノシドUL5は、
(23ξ)−3β,20β,21α−トリヒドロキシ−19−オキソ−21,23−エポキシ−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)][β−D−グルコピラノシル(1→3)]−α−L−アラビノピラノシド((23ξ)−3β,20β,21α−trihydroxy−19−oxo−21,23−epoxy−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)][β−D−glucopyranosyl(1→3)]−α−L−arabinopyranoside);
ギペノシドUL6は、
3β,20S,21−トリヒドロキシ−19−オキソ−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)]{[β−D−キシロピラノシル(1→6)][β−D−グルコピラノシル(1→3)]}−α−L−アラビノピラノシド−21−O−β−D−グルコピラノシド(3β,20S,21−trihydroxy−19−oxo−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)]{[β−D−xylopyranosyl(1→6)][β−D−glucopyranosyl(1→3)]}−α−L−arabinopyranoside−21−O−β−D−glucopyranoside);及び
ギペノシドUL7は、
3β,20S−ジヒドロキシ−21−カルボキシル−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)]{[β−D−キシロピラノシル(1→6)][β−D−グルコピラノシル(1→3)]}−α−L−アラビノピラノシド−21−O−β−D−グルコピラノシド(3β,20S−dihydroxy−21−carboxyl−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)]{[β−D−xylopyranosyl(1→6)][β−D−glucopyranosyl(1→3)]}−α−L−arabinopyranoside−21−O−β−D−glucopyranoside)を意味する。
本発明の別の一具体例において、前記組成物は、組成物の総重量に対して前記ギペノシドを0.0001〜30重量%で含有していてもよい。前記ギペノシドが組成物の総重量に対して0.0001重量%未満である場合は、皮膚シワの改善効果が表われず、30重量%を超える場合は、含有量増加に対する皮膚シワ改善効果の増大程度が微小し、剤形上の安定性に問題があって、経済的ではない。
本発明の別の一具体例において、前記組成物は、ギペノシドUL4及びギペノシドUL5のいずれか一つ以上を組成物の総重量に対して0.0002〜9重量%含有していてもよい。前記ギペノシドUL4及びギペノシドUL5のいずれか一つ以上を組成物の総重量に対して0.0002重量%未満で含有する場合は、皮膚シワの改善効果が表われず、その含有量が9重量%を超える場合は、含有量増加に対する皮膚シワ改善効果の増大程度が微小し、剤形上の安定性に問題があって、経済的ではない。
また、本発明は、前記化粧料組成物を用いてシワを改善する方法を提供する。
以下、本発明をより詳しく説明する。
前記ギペノシドは、ダンマラン系(dammarane type)サポニン、トリテルペン(triterpene)サポニン、ギノサポニン(gynosaponin)など、別名が使われることがあるが、当業界で通常使用されている、ギペノシドを指す別名も、本発明の範囲に含まれる。
前記甘茶蔓ギペノシド分画物は、
(i)甘茶蔓に溶媒を加えて抽出した後、ろ過して、甘茶蔓粗抽出物を得るステップ;及び
(ii)前記甘茶蔓粗抽出物を、吸着剤を用いて溶出した後、乾燥して、甘茶蔓ギペノシド分画物を得るステップを含む方法によって製造することができる。
前記ステップ(i)では、乾燥/切断された甘茶蔓の地上部位(葉と茎)の質量に対する体積比5〜20倍に相当する精製水とエタノールの混合溶媒を加えて、50〜80℃で攪拌して抽出した後、ろ過する方法によって、甘茶蔓粗抽出物を得ることができる。
前記ステップ(ii)では、前記で得られたエタノール粗抽出物を多孔質ポリマー合成吸着樹脂が充填されたカラムに吸着させた後、精製水とエタノールの混合溶媒で洗浄して溶出させて得られた溶出液を乾燥して、甘茶蔓ギペノシド分画物を得ることができる。
前記ステップ(i)における抽出溶媒と、ステップ(ii)における洗浄、溶出溶媒は、精製水、酒精、C〜Cの低級アルコール、酢酸エチル、ブチレングリコール、プロピレングリコールのいずれか一つ又は二つ以上を用いてもよい。
前記ステップ(ii)における多孔質ポリマー合成吸着樹脂としては、ダイヤイオン(Diaion)HP20、HP21、又はHP2MG樹脂からなる群から選択される単独または2種以上のものを用いてもよい。
前記カラムから溶出された甘茶蔓ギペノシド分画物は、減圧濃縮して溶媒を蒸発させた後、凍結乾燥して、粉末状で得るか、固形分の含有量が一定に維持された形態の水溶液として得たものを、化粧料組成物の製造に用いてもよい。
しかし、本発明に係るギペノシドを製造する方法は、これに限定されず、前記ギペノシドは甘茶蔓以外の他の植物から抽出してもよく、また、一般的な化学的合成方法によって合成してもよい。
前記甘茶蔓ギペノシド分画物を得るための甘茶蔓原材料は、韓国の慶尚北道鬱陵郡(キョンサンプクトウルルングン)で栽培されているものを用いることができるが、これに限定されない。
また、本発明の化粧料組成物は、化粧料組成物に通常用いられる成分を含有していてもよく、例えば、界面活性剤、pH調整剤、色素、香料、顔料、保存剤、殺菌剤、増粘剤、抗酸化剤、安定化剤、溶媒和剤、金属イオン封鎖剤、清涼剤、防臭剤、乳化剤、可溶化剤などの各種添加物に加えて、保湿剤、紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、ビタミン類、植物抽出物、皮膚収斂剤、抗炎症剤、細胞復活剤、血管拡張剤、血行促進剤、及び皮膚機能亢進剤のような一般的な補助剤や担体などを含有していてもよく、その剤形及び添加成分は前記内容に限定されない。また、前記成分は、皮膚科学分野において通常用いられる量を適用することができる。
前記界面活性剤の例としては、これに限定されるものではないが、高級脂肪酸石鹸、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルアミノ酸塩、アシルN−メチルタウリン塩などの陰イオン界面活性剤;塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム等の陽イオン界面活性剤;アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドジメチルアミノ酢酸ベタイン、2−アルキル−N−カルボキシ−N−ヒドロキシイミダゾリニウムベタインなどの両性界面活性剤;ポリオキシエチレン型、多価アルコールエステル型、エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体などの非イオン界面活性剤などが挙げられる。また、特に制限なく、高分子界面活性剤や天然界面活性剤に属する界面活性剤を用いてもよい。
前記増粘剤としては、例えば、ヒドロキシメチルセルロース(Hydroxy methyl cellulose)、ヒドロキシエチルセルロース(Hydroxy ethyl cellulose)、ヒドロキシプロピルセルロース(Hydroxy propyl cellulose)、カルボキシビニルポリマー(Carboxy vinyl polymer)、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、ポリアクリルアミド(Polyacrylamide)、アルギン酸ナトリウム(Sodium Alginate)、アルギン酸プロピレングリコール(Propylene Glycol Alginate)、寒天、ポリアクリル酸ナトリウム(Sodium Polyacrylate)、サクシノグルカン(Succinoglucan)、デキストラン(Dextran)、マンナン(mannan)、ペクチン(Pectin)、ゲランガム(Gellan Gum)、カラギーナン(Carrageenan)、ヒアルロン酸(Hyaluronic acid)、ポリビニルアルコール(polyvinyl alcohol)、ベントナイト(Bentonite)、ケイ酸アルミニウム(Aluminum Silicate)、ケイ酸マグネシウム(Magnesium Silicate)、ラポナイト(Laponite)、ヘクトライト(hectorite)、ケイ酸無水物(Silicic acid Anhydride)などが挙げられる。
前記保存剤としては、例えば、パラオキシ安息香酸エチル、サリチル酸、及びソルビン酸などが挙げられる。
前記保湿剤としては、例えば、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸、ピロリドンカルボン酸塩、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシプロピレンメチルグルコシド、レシチン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルイノシトール、及びスフィンゴリン脂質などが挙げられる。
前記金属イオン封鎖剤としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム、エデト酸、エデト酸ナトリウム塩などのエデト酸塩などが挙げられる。
前記乳化剤としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、ワセリン、固形パラフィンなどの炭化水素;オリーブ油、アーモンド油、カカオ脂、ヒマシ油などの油脂;蜜蝋、ラノリン、ホホバ油などの蝋;ステアリン酸、オレイン酸、パルミチン酸などの脂肪酸、セタノール、ステアリルアルコールなどの高級アルコール;IPM、グリセリントリエステル、ペンタエリスリトールテトラエステルなどのエステル;及びポリシロキサン類などのシリコン油などが挙げられる。
前記可溶化剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、及びモノステアリン酸プロピレングリコールなどのプロピレングリコール脂肪酸エステル類、グリセリン、ジグリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールなどの多価アルコールなどが挙げられる。
前記香料の例としては、これに限定されるわけではないが、花、葉、茎、果皮などから分離した植物性香料;ムスク、シベットなどの動物性香料;モノテルペンなどの炭化水素類;脂肪族アルコール、芳香族アルコールなどのアルコール類;テルペンアルデヒド、芳香族アルデヒドなどのアルデヒド類;脂環式ケトンなどのケトン類;テルペン系エステルなどのエステル類;ラクトン類;フェノール類;オキシド類;含窒素化合物類;アセタール類などが挙げられる。また、特に制限なく、前記例示したもの以外の天然香料や合成香料を用いてもよい。
本発明の化粧料組成物は、当業界で一般的に製造されるいかなる剤形でも製造することができ、一具体例として、高粘度の乳化剤形、低粘度の乳化剤形、及び可溶化剤形からなる群から選択されるいずれかの剤形であってもよいが、これらに限定されるものではなく、製造しようとする剤形に応じて、発明の属する技術分野で通常使用される化粧料組成物の配合成分を含むことができる。一例として、溶液、懸濁液、乳濁液、ペースト、ゲル、クリーム、ローション、パウダー、石鹸、界面活性剤含有クレンジング、オイル、パウダーファンデーション、リキッドファンデーション、ワックスファンデーション、パック、マッサージクリーム、及びスプレーなどで剤形化することができるが、これらに限定されるものではない。より詳しくは、柔軟化粧水、栄養化粧水、栄養クリーム、マッサージクリーム、エッセンス、アイクリーム、日焼け止めローション、日焼け止めクリーム、メークアップベース、BBクリーム、クレンジングクリーム、クレンジングフォーム、クレンジングウォーター、パック、スティック状化粧品、バム(Balm)タイプの製品、スプレー、又はパウダーの剤形に製造することができる。また、製造しようとする剤形に応じて、さらに水相成分、油相成分、界面活性剤、保湿剤、低級アルコール、増粘剤、キレート剤、防腐剤、香料などを配合してもよい。
本発明の化粧料組成物において、剤形がペースト、クリーム、又はゲルである場合は、担体成分として、動物性油、植物性油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガカント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコン、ベントナイト、シリカ、タルク、又は酸化亜鉛などを用いてもよい。
本発明の化粧料組成物において、剤形が溶液又は乳濁液である場合は、担体成分として、溶媒、溶媒和剤、又は乳濁化剤を用いてもよく、一例として、水、エタノール、イソプロパノール、エチルカーボネート、酢酸エチル、ベンジルアルコール、ベンジルベンゾエート、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールオイル、グリセロール脂肪族エステル、ポリエチレングリコール、又はソルビタンの脂肪酸エステルが用いてもよい。
本発明の化粧料組成物において、剤形が懸濁液である場合は、担体成分として、水、エタノール、又はプロピレングリコールのような液状の希釈剤、エトキシル化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールエステル、及びポリオキシエチレンソルビタンエステルのような懸濁剤、微小結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、アガ又はトラガカントなどを用いてもよい。
本発明の化粧料組成物において、剤形がパウダー又はスプレーである場合は、担体成分として、ラクトース、タルク、シリカ、アルミニウムヒドロキシド、カルシウムシリケート、又はポリアミドパウダーを用いてもよく、特にスプレーである場合は、さらに、クロロフルオロヒドロカーボン、プロパン/ブタン又はジメチルエーテルのような推進体を含有してもよい。
本発明の化粧料組成物において、剤形が界面活性剤含有クレンジングである場合は、担体成分として、脂肪族アルコールスルフェート、脂肪族アルコールエーテルスルフェート、スルホサクシネートモノエステル、イセチオン酸、イミダゾリニウム誘導体、サルコシネート、脂肪酸アミドエーテルスルフェート、アルキルアミドベタイン、脂肪族アルコール、脂肪酸グリセリド、脂肪酸ジエタノールアミド、植物性油、ラノリン誘導体、又はエトキシル化グリセロール脂肪酸エステルなどを用いてもよい。
本発明の化粧料組成物において、界面活性剤含有クレンジング剤形又は界面活性剤非含有クレンジング剤形、又は石鹸である場合、皮膚に塗布した後、拭き取ったり、外したり、水で洗い流したりすることができる。一例として、前記石鹸は、液状石鹸、粉石鹸、固形石鹸、及びオイル石鹸があり、前記界面活性剤含有クレンジング剤形は、クレンジングフォーム、クレンジングウォーター、クレンジングタオル、及びクレンジングパックがあり、前記界面活性剤非含有クレンジング剤形は、クレンジングクリーム、クレンジングローション、クレンジングウォーター、及びクレンジングゲルがあるが、これらに限定されるものではない。
本発明による化粧料組成物は、甘茶蔓ギペノシド分画物を含有し、優れたシワ改善効果、皮膚の弾力増進効果、及び皮膚の真皮緻密度改善効果を有する。
より詳しくは、本発明の甘茶蔓ギペノシド分画物は、プロコラーゲンの生成を促進し、優れたシワ改善効果、皮膚の弾力増進効果、及び皮膚の真皮緻密度改善効果を示すことを確認した。
前記甘茶蔓ギペノシド分画物は、皮膚に副作用を引き起こさず、刺激がなく、安全であり、様々な保管条件における有効成分の安定性に優れている。
前記甘茶蔓ギペノシド分画物は、高温又は日光下において長期間保管しても変色されず、有効成分の含有量が一定に保たれる。
本発明の甘茶蔓ギペノシド分画物を有効成分として含有する化粧料組成物は、優れたシワ改善効果を有する。
ギペノシドUL1〜UL7の構造式を示したものである。
甘茶蔓ギペノシド分画物をHPLC−UVDで分析したクロマトグラムである。
甘茶蔓ギペノシド分画物とこれから分離したギペノシドUL4及びUL5、並びに陽性対照群であるN−acetyl glucosamine(NAG)のプロコラーゲン生成効果に関する実験の結果を示したものである。
甘茶蔓ギペノシド分画物の安全性を調べるための細胞毒性実験の結果を示したものである。
甘茶蔓ギペノシド分画物の目元のシワの抑制効果に関する臨床試験の結果を示すグラフである。
甘茶蔓ギペノシド分画物の塗布有無による目元のシワの変化量を示したグラフである。
甘茶蔓ギペノシド分画物の皮膚弾力の改善効果に関する臨床試験の結果を示すグラフである。
甘茶蔓ギペノシド分画物の塗布有無による皮膚弾力の変化量を示したグラフである。
甘茶蔓ギペノシド分画物の皮膚真皮緻密度の改善効果に関する臨床試験の結果を示すグラフである。
甘茶蔓ギペノシド分画物の塗布有無による真皮緻密度の変化量を示したグラフである。
以下、実施例、比較例、及び実験例により、本発明をより詳細に説明する。但し、下記実施例及び実験例は、本発明の例示的な記載に過ぎず、本発明の範囲がこれらの実施例により制限されるものではない。
実施例1.甘茶蔓ギペノシド分画物の製造
1)甘茶蔓エタノール粗抽出物の製造
乾燥された甘茶蔓の地上部分(葉と茎)1.0kgを切断/粉砕し、精製水とエタノールの体積比6:4で混合した40%エタノールを14L加え、80℃で4時間攪拌して抽出した後、抽出液を流出させて1次抽出液を得る。抽出残渣が残っている抽出器に再び同じ溶媒を11L加え、同じ温度で2時間抽出し、抽出液を流出させて2次抽出液を得、1次抽出液と合わせる。1、2次抽出液を濾過及び濃縮し、甘茶蔓エタノール粗抽出物を得た。
2)甘茶蔓ギペノシド分画物の製造
カラムに多孔性合成吸着剤であるHP−20を充填し、40%エタノールを加えて平衡化した後、実施例1−1)で得られた甘茶蔓エタノール粗抽出物を40%エタノールで希釈させ、徐々にロード(loading)する。次いで、45%エタノールを十分に加えて不純物を除去した後、80%エタノールで溶出して甘茶蔓ギペノシド分画物を得る。溶出液を減圧濃縮してエタノールを蒸発させた後、凍結乾燥して、粉末状の甘茶蔓ギペノシド分画物約30gを得た。
実施例2.甘茶蔓ギペノシド分画物からの有効成分の分離及び確認
実施例1で得られた甘茶蔓ギペノシド分画物から有効成分を次のように分離した。実施例1で得られた甘茶蔓ギペノシド分画物21gをとり、シリカゲル323gを用いたカラム(直径4.6cm×高さ31cm)に入れた後、クロロホルム:メタノールの混合割合がそれぞれ8:1である混合溶媒(v/v)2L、5:1である混合溶媒(v/v)3L、3:1である混合溶媒(v/v)2L、1:1である混合溶媒(v/v)3Lを順に用いながらクロマトグラフィーを実施した。前記4種類の混合溶媒により得られたFr.A(1.56g)(8:1混合溶媒)、Fr.B(5.99g)(5:1混合溶媒)、Fr.C(3.12g)(3:1混合溶媒)、Fr.D(8.15g)(1:1混合溶媒)分画を得た。各分画をMCI−gelでアセトニトリルの水溶液濃度を5、10、15、20、25%に徐々に上げながらクロマトグラフィーを実施し、Fr.AからギペノシドUL1とギペノシドUL2を、Fr.BからギペノシドUL3とギペノシドUL4を、Fr.CからギペノシドUL5を、Fr.DからギペノシドUL6及びギペノシドUL7を得た。
前記ギペノシドUL1、ギペノシドUL2、ギペノシドUL3、ギペノシドUL4、ギペノシドUL5、ギペノシドUL6、及びギペノシドUL7の構造式は、図1に示した通りである。
実施例3.甘茶蔓ギペノシド分画物のクロマトグラムの分析
実施例1によって得られた甘茶蔓ギペノシド分画物をHPLCで分析した。前記実施例2によって確認したギペノシドUL1〜ギペノシドUL7をHPLCクロマトグラムに表示して、図2に示した。
図2に示した通り、ギペノシドUL4及びギペノシドUL5は、ギペノシドUL1、ギペノシドUL2、ギペノシドUL3、ギペノシドUL6、及びギペノシドUL7とは異なって、高含有量及び高純度で分離できることを確認した。
実施例4.甘茶蔓ギペノシド分画物からのギペノシドUL4及びUL5含有量の確認
実施例1によって得られた甘茶蔓ギペノシド分画物をアセトニトリル、蒸留水の濃度勾配条件において、直径4.6mm、長さ25cmのC18カラムを用いてHPLC−UVD203nmで分析した結果、実施例1によって得られた甘茶蔓ギペノシド分画物は、粉末1g当たりにギペノシドUL4が121mg、ギペノシドUL5が95.6mg含まれていると分析された。
実験例1.甘茶蔓ギペノシド分画物のコラーゲン合成促進効果
正常ヒト皮膚繊維芽細胞(Human dermal fibroblasts neonatal,Cascade Co.)を10%の牛胎児血清が補充されたDMEM培地を用いて24ウェルマイクロプレートに接種し(5×10細胞/ウェル)、37℃、5%COの条件において24時間培養した。血清が入っていないDMEM培地に交換し、24時間培養した後、各試験化合物の最終濃度が1μg/ml、5μg/mlになるように適量の試料液を処理した。48時間培養した後、細胞培養液を採取し、宝酒造社(Takara Shuzo Co.,Ltd)のコラーゲン測定キットを使用して、プロコラーゲンの量を測定した。まず、1次コラーゲン抗体が均一に塗布された96ウェルマイクロプレートに採取した細胞培養液を入れ、37℃で3時間抗原−抗体反応が起きるようにした。ウェル内の細胞培養液を除去し、PBSで4回洗浄した。各ウェルに発色誘発物質を入れて常温で15分間反応させた後、1N硫酸溶液を加えて反応を終了した。分光光度計で波長450nmにおける吸光度を測定した。標準溶液を用いて標準曲線を作成し、前記方法で得られた吸光度を標準曲線に代入して、各試験化合物が添加された細胞培養液のプロコラーゲン生成量を算出した。
実施例1で得られた甘茶蔓ギペノシド分画物とこれから分離したギペノシドUL4及びUL5、並びに皮膚シワ改善効果を有することが知られている陽性対照群であるN−acetyl glucosamine(以下、NAG)のプロコラーゲン生成効果に関する実験結果を図3に示した。
図3に示した通り、甘茶蔓ギペノシド分画物とこれから分離したギペノシドUL4及びUL5のプロコラーゲン生成効果を陽性対照群であるNAGのプロコラーゲン生成効果と比較したときに、同じ濃度で同じか又はより多くの量のプロコラーゲンを生成することが分かり、同等又は優秀なプロコラーゲン生成効果を確認した。
実験例2.甘茶蔓ギペノシド分画物の安全性(Safety)
1)細胞毒性テスト
正常ヒト皮膚繊維芽細胞(Human dermal fibroblasts neonatal,Cascade Co.)を10%の牛胎児血清が補充されたDMEM(Dulbeco’s Modified Eagle’s Medium)培地を用いて24ウェルマイクロプレートに接種し(5×10細胞/ウェル)、37℃、5%COの条件において24時間培養した。血清が入っていないDMEM培地に交換し、24時間培養した後、実施例1で得られた甘茶蔓ギペノシド分画物とこれから分離したギペノシドUL4及びUL5をそれぞれ処理した。48時間培養した後、MTT solutionを加えて4時間培養した。培地を除去し、DMSOを加えてMTT formazanを溶解した。DMSOに溶解したMTT formazanをとり、570nmで吸光度を測定し、試料を処理していない群と比較して%controlで表記した。
下記表1と図4に示した通り、甘茶蔓ギペノシド分画物とこれから分離したギペノシドUL4及びギペノシドUL5は、プロコラーゲンの合成促進効果を示す濃度において細胞毒性が表われないことを確認した。
2)皮膚刺激テスト
甘茶蔓ギペノシド分画物の皮膚刺激性を確認するために、ヒトの肌に対する刺激試験を行った。詳しくは、成人30人を対象に、背中に5×20cmの大きさで甘茶蔓ギペノシド分画物を0.2、0.4、1.0%含有する水溶液を一定量(20μl)24時間貼付してから除去し、1日、2日、6日後に、肉眼で肌の状態の変化を確認し、その結果を表2に示した。ここで肌の状態の変化程度は、下記の皮膚状態評価基準に基づいて分類し評価した。
下記表2に示した通り、甘茶蔓ギペノシド分画物は、0.2、0.4、1.0%の濃度で肌に刺激を与えないことを確認した。
<皮膚状態評価基準>
−:非刺激性
±:弱い刺激性
+:中レベルの刺激性
++:強い刺激性
実験例3.甘茶蔓ギペノシド分画物の安定性(Stability)
甘茶蔓ギペノシド分画物の原料状態における安定性を確認するために、プロピレングリコール、グリセリン、精製水の5:3:2の混合溶媒100mLに甘茶蔓ギペノシド分画物の粉末を4%の濃度で溶解した溶液を用いた。4℃、30℃、45℃、日光の条件において、12週間保管し、定量化のための甘茶蔓ギペノシド指標成分であるギペノシドUL4、ギペノシドUL5の経時変化(初期含有量に対する%)をHPLC分析により観察し、その結果を表3に示した。
下記表3に示した通り、日光及び高温の条件において12週間、90%以上のギペノシドUL4及びギペノシドUL5が力価を維持しており、甘茶蔓ギペノシド分画物の原料の安定性は優秀であることを確認した。
製造例:甘茶蔓ギペノシド分画物を含有する化粧料組成物
前記実験例を基に、下記の表4〜6に表した組成にて、実施例1で得られた甘茶蔓ギペノシド分画物を含有する様々な剤形の化粧料組成物を製造した。下記剤形例は、本発明をより具体的に説明するための例示であり、本発明が下記例示のみに限定されるものではない。
剤形例1.高粘度乳化剤形の製造
甘茶蔓ギペノシド分画物を含有する高粘度乳化剤形の処方は表4の通りである。
<高粘度乳化剤形の製造方法>
(1)水相と油相を加温して、それぞれ均一に混合及び溶解した。
(2)75℃で水相に油相を入れて混合し可溶化した。
(3)添加Iは、甘茶蔓ギペノシド分画物を溶解した相であり、50℃で投入して混合した後、添加IIを混合した。
剤形例2.低粘度乳化剤形の製造
甘茶蔓ギペノシド分画物を含有する低粘度乳化剤形の処方は、表5の通りである。
<低粘度乳化剤形の製造方法>
(1)水相と油相を加温して、それぞれ均一に混合及び溶解した。
(2)75℃で水相に油相を入れて混合し可溶化した。
(3)添加相Iは、甘茶蔓ギペノシド分画物を溶解した相であり、50℃で投入して混合した後、添加相IIを混合した。
剤形例3.可溶化剤形の製造
甘茶蔓ギペノシド分画物を含有する可溶化剤形の処方は、表6の通りである。
<可溶化剤形の製造方法>
(1)水相と可溶化状をそれぞれ均一に混合及び溶解した。
(2)水相に可溶化状を入れて混合し、水中油型乳化剤形を得た。
(3)添加Iは、甘茶蔓ギペノシド分画物を溶解した相であり、可溶化した後投入して混合し、添加IIを混合して完了した。
実験例4.化粧料組成物の剤形安定性(Stability)
前記剤形例1、2、及び3の化粧料組成物を、4℃、30℃、45℃、日光の条件において12週間保管し、肉眼評価と官能評価により、剤形の色、匂い、相の変化を観察して、表7〜9に示した。
表7〜9に示した通り、甘茶蔓ギペノシド分画物は、高粘度乳化剤形、低粘度乳化剤形、可溶化剤形の化粧料組成物の状態で、高温及び日光の条件において長期間保管しても変色、変臭、及び相の変化が表れず、優れた安定性を確認した。
<安定性評価基準>
変化無し:○
若干の変化:△
有意な変化:×
実験例5.甘茶蔓ギペノシド分画物の化粧料組成物の剤形内力価安定性
剤形例1、2、及び3のように甘茶蔓ギペノシド分画物を0.2%含有する高粘度乳化剤形、低粘度乳化剤形、可溶化剤形の化粧料組成物を、4℃、30℃、45℃、日光の条件において12週間に保管し、甘茶蔓ギペノシド成分のうち定量化のための指標成分であるギペノシドUL4とギペノシドUL5の経時変化(初期含有量に対する比%)をHPLC分析により観察し、その結果を表10〜12に示した。
表10〜12に示した通り、定量化のための指標成分であるギペノシドUL4とギペノシドUL5の含有量の変化を実験的に確認した結果、甘茶蔓ギペノシド分画物は、高粘度乳化剤形、低粘度乳化剤形、可溶化剤形の化粧料組成物状態において、高温及び日光条件で長期間保管しても含有量が減少しない、優れた安定性を有していることが分かった。
実験例6.甘茶蔓ギペノシド分画物含有クリームのシワ改善効果(臨床試験)
甘茶蔓ギペノシド分画物含有クリームのシワ改善効果を観察するために、甘茶蔓ギペノシド分画物を0.4%含有するクリームを製造した。その製造構成は、下記表13の構成の通りである。
前記表13の構成にて製造した甘茶蔓ギペノシド分画物を含有する化粧料(高粘度乳化剤形)の目元のシワ改善効果、皮膚弾力増進効果、真皮緻密度改善効果を調べるために、実際の使用テストにより評価した。30〜60歳の目元にシワのある女性20人を対象に試験製品(剤形例1)と対照製品(甘茶蔓ギペノシド分画物が含有されていない製品)を1日2回(朝/夜)洗顔後に顔面の左側と右側にそれぞれ使用するようにした。試験製品とは対照製品に対するブラインドテストを実施して12週間使用するようにし、使用前、使用4週後、使用8週後、使用12週後に、それぞれ効果を測定した。
1)目元のシワ改善効果
顔を半分に分けて、目尻から2cm離れた地点を測定部位とし、右と左を測定した。測定機器は、Visiometer SV600(Courage−Khazaka electronic GmbH、Germany)を用い、シワレベルのパラメータのうちR2(Maximum roughness)を測定し、シワ改善効果の結果を図5及び図6に示した。12週間甘茶蔓ギペノシド分画物を含有するクリームを使用した結果、対照製品を使用した部位は、使用前に比べて、目元のシワ改善効果が表われなかったが、試験製品を使用した部位の目元のシワは、69.10から43.97に改善されたことを確認した(p<0.05)。
2)皮膚弾力増進効果
皮膚の弾力は、Cutometer(登録商標、Courage+Khazaka electronic GmbH、Germany)を用いて測定し、測定は、1回ずつ、両方の目元の同じ部位に対して行い、R2(皮膚の再変形能力)値を、皮膚弾力度の評価資料として用いた。R2値は、総体的な弾性であり、1に近い値であるほど、肌がより弾力的であることを意味する。甘茶蔓ギペノシド分画物を含有するクリームの使用による皮膚弾力を測定した結果を図7及び図8に示した。試験製品の使用部位の皮膚の弾力は、使用前が0.58だったことに比べて、使用12週後には0.66まで増加したことが確認でき、対照製品の使用部位の皮膚弾力に比べて有意に(p<0.05)皮膚弾力が増加することを確認した。
3)皮膚真皮緻密度の改善効果
皮膚真皮緻密度は、Skin Scanner High Resolution Ultrasound(taberna promedicum、Germany)で、両方の目元の部位を撮影し、その画像を用いて製品の使用前後の皮膚真皮緻密度を分析した。皮膚真皮緻密度の測定単位は%で、測定値が高くなるほど、真皮緻密度が改善されたことを表す。甘茶蔓ギペノシド分画物を含有するクリームの使用による皮膚真皮緻密度の改善効果を測定した結果を図9及び図10に示した。対照製品を使用した部位の皮膚真皮緻密度は、使用12週後に有意なレベルで改善が見られなかったことに対し、試験製品を使用した部位の皮膚真皮緻密度は、使用12週後(20.78%)には使用前(16.53%)に比べて有意に改善されたことを確認した。
実験例7.透明ジワの改善効果
甘茶蔓ギペノシド分画物の透明ジワ改善効果を確認するために、ヒトの皮膚に対する臨床試験を行った。
透明ジワとは、目元のシワが可視的に形成される前に、加齢に伴って肌の内側から老化の兆候が観察されることを意味する。透明ジワは、真皮緻密度により確認することができる。
本臨床試験では、透明ジワがあると判断される成人女性10人(Global photodamage scoreに基づく目元のシワが0であり、低い真皮緻密度を有する者)を研究対象者に選定し、選定基準は、表14に示した。
透明ジワの改善効果を観察するために、甘茶蔓ギペノシド分画物を0.4%含有するクリームを製造した。その構成は、下記表15の通りである。
選定された研究対象者の顔に甘茶蔓ギペノシド分画物を0.4%含有するクリームを朝/夜1日2回塗布し、塗布前及び塗布4週後に、研究対象者の両方の目元部位に対してSkin Scanner Heigh Resolution Ultrasound(taberna promedicum、Germany)で真皮緻密度の変化を測定し、その結果を表15に示した。ここで、真皮緻密度の変化率は、下記の変化率公式により計算した。
下記表16に示した通り、甘茶蔓ギペノシド分画物が含有されたクリームを塗布したときと、塗布しなかったときの真皮緻密度の変化率を計算して、透明ジワの改善有無を確認した。
その結果、甘茶蔓ギペノシド分画物を含有するクリームを使用した後の皮膚真皮緻密度が全体的に増加する傾向があり、平均12.8%の真皮緻密度改善率を示した。よって、20代〜30代前半の年齢で現れる肉眼では判別できないシワ、即ち透明ジワが全体的に改善されたことを確認できた。

Claims (4)

  1. 下記定義されたギペノシドUL4、及びギペノシドUL5を含有する甘茶蔓分画物を含有し、
    前記ギペノシドUL4、及び前記ギペノシドUL5の含有量は、分画物の総重量に対して20〜30重量%である、
    シワ改善用の化粧料組成物:
    前記において、
    ギペノシドUL4は、((23ξ)−3β,20β,21α−トリヒドロキシ−19−オキソ−21,23−エポキシ−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)][β−D−キシロピラノシル(1→3)]−α−L−アラビノピラノシド((23ξ)−3β,20β,21α−trihydroxy−19−oxo−21,23−epoxy−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)][β−D−xylopyranosyl(1→3)]−α−L− arabinopyranoside);
    ギペノシドUL5は、(23ξ)−3β,20β,21α−トリヒドロキシ−19−オキソ−21,23−エポキシ−ダンマル−24−エン−3−O−[α−L−ラムノピラノシル(1→2)][β−D−グルコピラノシル(1→3)]−α−L−アラビノピラノシド((23ξ)−3β,20β,21α−trihydroxy−19−oxo−21,23−epoxy−dammar−24−ene−3−O−[α−L−rhamnopyranosyl(1→2)][β−D− glucopyranosyl(1→3)]−α−L− arabinopyranoside)を意味する。
  2. 前記組成物は、組成物の総重量に対し、前記ギペノシドを0.0001〜30重量%で含有することを特徴とする、請求項1に記載のシワ改善用の化粧料組成物。
  3. 前記組成物は、組成物の総重量に対し、前記ギペノシドUL4及び前記ギペノシドUL5のいずれか一つ以上を0.0002〜9重量%で含有することを特徴とする、請求項1に記載のシワ改善用の化粧料組成物。
  4. 前記シワは、透明ジワであることを特徴とする、請求項1に記載のシワ改善用の化粧料組成物。
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