JP3770447B2 - 蓋付き注出キャップ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、蓋付き注出キャップ、特に、蓋体に片手一操作の閉蓋係止手段を装備させた蓋付き注出キャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
蓋付き注出キャップであって、蓋体にロック装置を装備させることで幼児の開蓋を不能にしたものは、安全キャップとして既に知られている(特開平9-86550 公報)。
この安全キャップは、頂壁に注出口部を突設した注出キャップ本体の上に、その注出口部を閉口する蓋体を重ねて、後部にて注出キャップ本体と開閉自在にヒンジ結合し、また、注出キャップ本体の前面から水平に係止環を突設するとともに、蓋体の前面からその係止環へ貫通係合させる弾性係合片を垂設して成り、その弾性係合片を係止環へ貫通係合させることにより蓋体の閉蓋態勢を維持し、その弾性係合片を前方から押圧して弾性変形させることにより係止環との係合を離脱させ、蓋体の開蓋を得るようにしたものである。
この場合、蓋体の開蓋には、両手による連係操作を要して、片手一操作が困難であり、幼児の開蓋を不能にする安全キャップとしては極めて有意義である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一般的な蓋付き注出キャップで、そのような両手による連係操作を要するのでは、かえって不便である。また、開蓋態勢での弾性係合片は、注出側に大きく突出して見映えが悪い。
その一方、閉蓋係止手段を全く有していなければ、これを用いた容器において、転倒等に伴い不意に蓋体が開いて内容物が漏れ出ることがある。また、転倒等ではなくても、加わる振動や衝撃、直射日光による内圧の増大等で不意に蓋体が開いて、知らないうちに塵埃や雑菌が侵入し、或いは、内容物の水分等が蒸発したり変質したりすることがある。
そこで、本発明は、蓋体に不意の開蓋を防止する適正な閉蓋係止手段を講じるとともに、その開閉を片手一操作で容易にかつ簡単に行えるようにして、それらの問題点を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、請求項1の発明は、頂壁4から平面視円形の注出口部5を突設した注出キャップ本体1を設け、該注出キャップ本体の頂壁4の上にその注出口部5を閉口する蓋体2を開閉自在に装着し、該蓋体2と上記注出キャップ本体1の間に閉蓋係止手段3を講じ、該閉蓋係止手段3は、上記注出口部5の外周に係止凹溝6を設け、上記蓋体2の内面にその係止凹溝6と係合する平面視円弧状の左右一対の係合片7を係合離脱自在に装備させ、かつ、両係合片7を蓋体の前後に貫通突出させた前後一対の押釦8にそれぞれ平行な弾性片9を介して連設することにより、両係合片7に上記係止凹溝6への係合位置を維持させ、また、両押釦8の押圧に伴いそれらの弾性片9の外方変形により両係合片7を外方へ移動させることで両係合片7を上記係止凹溝6から離脱させる構造とし、更に蓋体2の内面に、上記係合片7を所定係合位置に位置保持させるために、該係合片の円弧形状と対応する平面視円形の受座 10 を設け、この受座の左右両側の受面に上記係合片7を接離自在に当接したことを特徴としている。
【0005】
請求項2の発明は、請求項1の蓋付きキャップにあって、上記注出口部5の上面を中心にて開口する傘形に形成し、かつ上記受座10の中心から上記注出口部5内へと抜き差し自在に嵌挿させる口栓11を垂設している。
【0006】
【発明の実施の形態】
図面は、請求項1、請求項2の発明に係る実施の形態を示している。
図において、1は、注出キャップ本体、2は、該注出キャップ本体の上に開閉自在に装着した蓋体、3は、該蓋体乃至注出キャップ本体に装備させた閉蓋係止手段であり、いずれも合成樹脂成形するものである。
【0007】
注出キャップ本体1は、平面形状楕円形で、頂壁4の周縁と内面中央部から外周壁12と内ねじ螺筒の内周壁13とを垂設するとともに、頂壁4の外面中央部から中心が開口しかつ上面が上方へと傘形に突出する平面形状円形の背の低い注出口部5を上記内周壁13内に連通させて突設し、その開口内縁に嵌合突条14を周設している。
【0008】
蓋体2は、注出キャップ本体1と同じに平面形状楕円形に形成しており、頂壁15の周縁から短周壁16を垂設して、該短周壁の下端を注出キャップ本体1の頂壁4外面の周縁に当接させており、上記楕円形の短径側中央部分において、当該短周壁16の後面下端部を注出キャップ本体1の頂壁4後縁乃至外周壁12の後面上端部と弾性反転型ヒンジ17を介して一体に連設している。
また、蓋体2の頂壁15の内面中央から上記注出口部5の開口内へと抜き差し自在に嵌挿させる口栓11を垂設し、該口栓の外縁にその注出口部5の開口内縁に設けた嵌合突条14と係合離脱自在に気密水密に乗り越え係合させる嵌合突条18を設けている。
【0009】
閉蓋係止手段3は、注出キャップ本体1の側において、上記注出口部5の外周に係止凹溝6を周設する一方、蓋体2の側において、頂壁15の内面中央に、周面を上記注出口部5の外周形状と対応させて円弧状の受面に形成した平面形状円形の受座10を設け、該受座の両側に、該受座の円弧状受面に対応させて平面形状円弧に形成した左右一対の係合片7を接離自在に当接させ、また、短周壁16の上記楕円形の短径側中央部分たる前面と後面の上部に一対の横長長方形の窓孔19を穿設して、両窓孔に一対の押釦8を押し込み可能に嵌挿させるとともに、両押釦の左右の内端と上記両係合片7の前後端とを平行する各2本の弾性片9を介して連繋させ(図2、図5、図6)、そして、上記両係合片7の下端内縁に係合突条20を設けて、両係合突条をそれぞれ上記係止凹溝6へと係合させている。なお、上記口栓11は、受座10の中心に配している。
【0010】
如上の構成であるから、図1、図3、図4に示す蓋体2の閉蓋態勢では、蓋体2の口栓11が、注出キャップ本体1の注出口部5内に嵌合して閉口し、また、蓋体2における両係合片7の係合突条20が、注出キャップ本体1における注出口部5外周の係止凹溝6に係合して、閉蓋態勢が係止状態で維持確保される。
蓋体2を開蓋させるときは、前後一対の押釦8を2本の指で同時に押し込んで引き開ければよく、その押し込みに伴い、平行していた左右各2本の弾性片9(図6)が外方へと弾性変形して(図7)、両係合片7が開き、各係合突条20が係止凹溝6から離脱して、開蓋を可能にする。なお、この際、平面形状円形の受座10は、各弾性片9を外方へ導く案内手段として働く。
両押釦8の押し込みを放せば、両係合片7は各弾性片9の復元力により復帰し(図6)、この際、上記受座10は、両係合片7を定位置を確保させる。
【0011】
蓋体2を閉蓋させるときは、その蓋体2を閉じ方向に回動させて押し下げればよく、これにより、再び蓋体2の口栓11が注出キャップ本体1の注出口部5内に嵌まり、また、両係合片7の係合突条20が注出口部5外周の係止凹溝6に係合して、図1、図3、図4に示す元の閉蓋態勢に戻る。
【0012】
【発明の効果】
請求項1、請求項2の発明によれば、注出キャップ本体1と該注出キャップ本体の上に開閉自在に装備させた蓋体2との間に閉蓋係止手段3を講じ、該閉蓋係止手段3につき、注出キャップ本体1の注出口部5の外周に係止凹溝6を設け、蓋体2の内面にその係止凹溝6と係合する左右一対の係合片7を係合離脱自在に装備させるとともに、両係合片7を蓋体の前後に貫通突出させた前後一対の押釦8にそれぞれ弾性片9を介して連設し、もって、両係合片7に上記係止凹溝6への係合位置を維持させる一方、両押釦8の押圧に伴いそれらの弾性片9の弾性変形で両係合片7を外方へ移動させることで両係合片7を上記係止凹溝6から離脱させるようにしたから、その閉蓋係止手段3によって蓋体2の不意の開蓋を適正に防止することができて、転倒等に伴い不意に蓋体が開いて内容物が漏れ出ることを防止できるとともに、加わる振動や衝撃、直射日光による内圧の増大等で不意に蓋体が開いて、知らないうちに塵埃や雑菌が侵入し、或いは、内容物の水分等が蒸発したり変質したりすることを防止でき、しかも、蓋体2の開蓋の際には、指で両押釦8を押し込みつつ引き上げるだけの片手一操作で容易にかつ簡単に開蓋させることができ、また、蓋体2の閉蓋の際にも、指で蓋体2を閉じ方向に回動させて押し下げるだけの片手一操作で容易にかつ簡単に閉蓋させることができて、両手による連係操作は一切不要であり、頗る便利重宝である。更に、開蓋態勢において注出側に突出するものがないから、見映えが悪くなるようなことはなく、全体としての構造を簡潔にできて、安価に提供できる。
【0013】
加えて、請求項1の発明によれば、注出口部5に対応させて蓋体2の内面適所に両係合片7を所定係合位置に位置保持させる受座9を設けているから、両係合片7には常に係止凹溝6に対する良好な係合位置を維持させることができ、また請求項2の発明によれば、注出口部5の上面を傘形に形成しているので、両係合片7の係止凹溝6への係合に際しては両係合片7を係止凹溝6へと案内させることができて、的確にかつスムーズに係合させることができる。更に、受座10の中心から注出口部5内へと抜き差し自在に嵌挿させる口栓11を垂設しているので、閉蓋態勢での漏れを的確に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1及び請求項2の発明に係る実施の形態を示す閉蓋態勢の斜視図である。
【図2】 同開蓋態勢の斜視図である。
【図3】 図1のA−A線断面図である。
【図4】 図1のB−B線断面図である。
【図5】 同閉蓋係止用部材の斜視図である。
【図6】 同蓋体の截断下面図である。
【図7】 同閉蓋係止用部材の動作を示す蓋体の截断下面図である。
【符号の説明】
1…注出キャップ本体 2…蓋体
3…閉蓋係止手段 4…頂壁
5…注出口部 6…係止凹溝
7…係合片 8…押釦
9…弾性片 10…受座
11…口栓 12…外周壁
13…内周壁 14…嵌合突条
15…頂壁 16…短周壁
17…弾性反転型ヒンジ 18…嵌合突条
19…窓孔 20…係合突条
Claims (2)
- 頂壁4から平面視円形の注出口部5を突設した注出キャップ本体1を設け、該注出キャップ本体の頂壁4の上にその注出口部5を閉口する蓋体2を開閉自在に装着し、該蓋体2と上記注出キャップ本体1の間に閉蓋係止手段3を講じ、該閉蓋係止手段3は、上記注出口部5の外周に係止凹溝6を設け、上記蓋体2の内面にその係止凹溝6と係合する平面視円弧状の左右一対の係合片7を係合離脱自在に装備させ、かつ、両係合片7を蓋体の前後に貫通突出させた前後一対の押釦8にそれぞれ平行な弾性片9を介して連設することにより、両係合片7に上記係止凹溝6への係合位置を維持させ、また、両押釦8の押圧に伴いそれらの弾性片9の外方変形により両係合片7を外方へ移動させることで両係合片7を上記係止凹溝6から離脱させる構造とし、更に蓋体2の内面に、上記係合片7を所定係合位置に位置保持させるために、該係合片の円弧形状と対応する平面視円形の受座 10 を設け、この受座の左右両側の受面に上記係合片7を接離自在に当接したことを特徴とする蓋付き注出キャップ。
- 上記注出口部5の上面を中心にて開口する傘形に形成し、かつ上記受座10の中心から上記注出口部5内へと抜き差し自在に嵌挿させる口栓11を垂設した請求項1記載の蓋付き注出キャップ。
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