JP3770170B2 - 防振ブッシュ - Google Patents

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    • F16F1/387Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type comprising means for modifying the rigidity in particular directions
    • F16F1/3873Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers with a sleeve of elastic material between a rigid outer sleeve and a rigid inner sleeve or pin, i.e. bushing-type comprising means for modifying the rigidity in particular directions having holes or openings

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  • Springs (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、例えば自動車用のサスペンションブッシュやエンジンロールマウント,メンバマウント、或いは自動車以外の電動モータ支持マウントなどとして用いられ得る、ゴム弾性体を利用した筒形の防振ブッシュに係り、特に、本体ゴム弾性体において大荷重入力時の異音発生原因となり易い、軸直角方向の振動入力線上にスリットを設けることなく、軸直角方向二方向で有効なばね比を実現することの出来る、新規な構造と防振ブッシュに関するものである。
【0002】
【背景技術】
従来から、振動伝達系を構成する部材間に介装される防振装置の一種として、例えば特開平5−126185号公報等に開示されているように、インナ軸部材と、該インナ軸部材の外周側に離隔配置されたアウタ筒部材を、それらの径方向対向面間に配された本体ゴム弾性体で連結した構造の防振ブッシュが知られており、各種の軸直角方向や軸方向,ねじり方向,こじり方向などの複数の方向に入力される振動に対して防振効果を得ることが可能であることから、例えば自動車用のサスペンションブッシュ等に採用されている。
【0003】
ところで、かくの如き防振ブッシュにおいては、前記公報にも記載されているように、互いに直交する二つの軸直角方向でのばね特性を異ならせて相対的に調節したり、こじり方向のばね特性を調節する等の目的で、筒状ゴム弾性体に対して、周方向に所定幅で広がって軸方向に貫通するスリットを、軸直角方向の振動入力線上に位置せしめて形成することが一般に行なわれている。
【0004】
ところが、このようなスリットを形成すると、スリットが位置せしめられた軸直角方向の振動入力線上で大きな振動荷重が入力された際に、軸直角方向で対向位置せしめられたスリットの内面同士が互いに当接し、かかる当接面でずれ方向に相対変位せしめられることにより摩擦等に起因する異音や微振動が発生し易いという不具合があったのである。
【0005】
【解決課題】
ここにおいて、本発明は上述の如き事情を背景として為されたものであって、その解決課題とするところは、軸直角方向の振動入力線上に形成された前記スリットに起因する異音や微振動の問題を伴うことなく、互いに直交する二つの軸直角方向でのばね特性を互いに異ならせて大きなばね比を有利に設定することの出来る、新規な構造の防振ブッシュを提供することにある。
【0006】
【解決手段】
以下、このような課題を解決するために為された本発明の態様を記載する。なお、以下に記載の各態様において採用される構成要素は、可能な限り任意の組み合わせで採用可能である。また、本発明の態様乃至は技術的特徴は、以下に記載のものに限定されることなく、明細書全体および図面に記載され、或いはそれらの記載から当業者が把握することの出来る発明思想に基づいて認識されるものであることが理解されるべきである。
【0007】
前述の如き課題を解決するために、本発明の第一の態様の特徴とするところは、インナ軸部材と、該インナ軸部材の外周側に離隔配置されたアウタ筒部材に対して、それらの径方向対向面間に配された本体ゴム弾性体を直接に加硫接着せしめて、該インナ軸部材と該アウタ筒部材を該本体ゴム弾性体で連結し、該インナ軸部材と該アウタ筒部材に対して互いに直交する軸直角方向二方向で振動荷重が入力せしめられる防振ブッシュにおいて、前記インナ軸部材と前記アウタ筒部材の間を軸方向に貫通して延びるすぐり孔を、何れも前記振動荷重の入力方向線を周方向に外れた位置において該インナ軸部材を挟んで径方向で対向位置するようにして各独立して二対設けて、それら各すぐり孔の横断面形状を前記インナ軸部材側よりも前記アウタ筒部材側の方が大きくなる周方向幅寸法を有する略涙状の異形楕円形状とすることにより、それら二対のすぐり孔によって前記本体ゴム弾性体を周方向で応力的に分断せしめて二対の分割ゴム弾性体を形成し、それら二対の分割ゴム弾性体を何れもスリットの形成されていない中実のブロック構造として、それら各対を為す分割ゴム弾性体を前記振動荷重の入力方向でそれぞれ軸直角方向に対向位置せしめると共に、該二対のすぐり孔の対向方向線を斜交させることにより該インナ軸部材を挟んで対向位置せしめられた二対の分割ゴム弾性体の周方向長さを相互に異ならせて、それら二対の分割ゴム弾性体がそれぞれ対向する前記振動荷重の入力方向のばね特性を互いに異ならせたことにある。
【0008】
すなわち、本態様においては、従来ではゴム弾性体における振動荷重の入力方向でインナ軸部材側とアウタ筒部材側を絶縁する技術目的で採用されていたスリットに代えて、ゴム弾性体における振動荷重の主に圧縮/引張方向での受圧領域の大きさを調節するという、スリットとは全く基本的技術思想の異なる二対のすぐり孔を採用し、ゴム弾性体において振動荷重が及ぼされる本体ゴムの周方向長さをかかる二対のすぐり孔で規定することによって軸直角方向ばね特性を調節するようにしたのであり、しかも、二対のすぐり孔の対向方向線を斜行させて、互いに直交する二方向でそれぞれ振動荷重を分担する各一対の分割ゴム弾性体における受圧領域としての周方向長さを相互に異ならせたことによって、それら直交する二つの軸直角方向のばね比を十分に確保することも可能と為し得たのである。
【0009】
それ故、本態様に従う構造とされた防振ブッシュにおいては、従来からの問題であった振動荷重の入力に際してのスリットの潰れに起因する異音や微振動の問題が完全に解消され得ると共に、互いに直交する二つの軸直角方向のばね比も良好に調節設定することが出来るのである。
【0010】
加えて、本態様に従う構造とされた防振ブッシュにおいては、二対のすぐり孔が何れも振動荷重の入力方向線を周方向に外れて形成されていることから、すぐり孔に起因する本体ゴム弾性体における応力集中が大きな問題となるようなこともないのであり、それ故、従来の振動荷重の入力方向線上に形成されたスリットで大きな問題となっていたスリットの周方向両端部における本体ゴム弾性体の歪みや応力の集中に起因する亀裂発生の問題も効果的に回避され得て、良好な耐久性が実現され得るのである。
【0011】
従って、本発明に従う構造とされた防振ブッシュにおいては、従来構造の防振ブッシュで問題となっていた異音や微振動、更には耐久性の問題を悉く解消せしめることが出来ると共に、二対のすぐり孔の周方向位置や形状等を調節することによって、互いに直交する二つの軸直角方向におけるばね比を、容易に且つ十分に広い範囲に亘ってチューニングすることが可能となるのであって、極めて優れた実用性を備えているのである。
また、すぐり孔が略涙状の異形楕円形状をもって形成された本態様においては、すぐり孔の横断面形状(インナ軸部材およびアウタ筒部材の軸直角方向に広がる面上での形状)が、エッジ部のない異形楕円形の内周面形状をもって形成されることにより、荷重入力に伴う本体ゴム弾性体の弾性変形に際しての本体ゴム弾性体における応力集中が一層効果的に軽減乃至は回避されて、防振ブッシュの耐久性と耐荷重性能の更なる向上が図られ得る。更にまた、アウタ筒部材側よりも周長が小さくなるインナ軸部材側の方が、すぐり穴の周方向幅が小さくされることにより、分割ゴム弾性体において周長が小さくなる内周部分の有効ボリュームを有利に確保することが可能となる。更にまた、インナ軸部材とアウタ筒部材の間への周方向のねじり荷重の作用に際して、本体ゴム弾性体の内周側よりも周方向の変形量が大きくなる外周側においてすぐり穴の周方向幅寸法が大きくされていることから、ねじり荷重の入力時にもすぐり穴の周方向の潰れが有利に回避され得るのである。
【0012】
なお、本態様において、本体ゴム弾性体を周方向で応力的に分断せしめる各すぐり孔は、各分割ゴム弾性体における弾性変形が相互に直接に伝達されることを実質的に回避せしめ得る形態であれば良い。即ち、かかるすぐり孔は、一般に、インナ軸部材やアウタ筒部材によって拘束されない本体ゴム弾性体の径方向略中央部分において軸方向に貫通して位置せしめられる形態をもって形成されることとなり、より好ましくは、インナ軸部材とアウタ筒部材の間に跨がる軸直角方向寸法をもって、或いはインナ軸部材の外周面とアウタ筒部材の外周面に被覆ゴム層を残すだけで実質的にインナ軸部材とアウタ筒部材の間に略跨がる軸直角方向寸法をもって形成されることとなる。
【0013】
また、各すぐり孔の具体的な大きさや形状は、要求される防振特性や耐荷重特性,耐久性などに応じて、ゴム材料等も考慮して適宜に設定されることとなるが、設計条件として与えられる通常の振動荷重の作用に際しては、すぐり孔が潰れて対向する内周面同士が当接し合わないように、すぐり孔の断面の形状と大きさを設定することが望ましい。
【0014】
また、本発明の第二の態様は、前記第一の態様に係る防振ブッシュにおいて、前記すぐり孔の周方向幅寸法を、前記二対の分割ゴム弾性体の何れの周方向幅寸法よりも小さくしたことを、特徴とする。このような本態様に従う構造とされた防振ブッシュにおいては、本体ゴム弾性体の全体ボリュームを十分に確保しつつ、二対のすぐり孔による軸直角方向のばね比のチューニング効果を十分に得ることが可能となる。
【0016】
また、本発明の第の態様は、前記第一又は第二の態様に係る防振ブッシュにおいて、前記二対の分割ゴム弾性体がそれぞれ対向する両軸直角方向の動的ばね定数の比が1:2より小さくしたことを特徴とする。このような本態様においては、各分割ゴム弾性体のボリュームおよび本体ゴム弾性体全体のボリュームをそれぞれ十分に確保して有効な耐荷重性能等を保持しつつ、特別な別途のばね比の調節手段を必要とすることなく、二対のすぐり穴によって互いに直交する軸直角方向のばね比を容易にチューニングすることが出来るのである。なお、動的ばね定数の比が1:2より小さいとは、互いに直交する二つの軸直角方向での動的ばね定数のうち、何れか小さい方の動的ばね定数に対して、他方の動的ばね定数の値が1/2より小さいことをいう。
【0017】
また、本発明の第の態様は、前記第一乃至第の何れかの態様に係る防振ブッシュにおいて、前記二対の分割ゴム弾性体のうち周方向長さが小さい方の一対の分割ゴム弾性体を、周方向長さが大きい方の一対の分割ゴム弾性体に比して、軸方向長さを短くしたことを、特徴とする。このような本態様においては、周方向長さが短くされて軸直角方向のばね特定が柔らかく設定された一対の分割ゴム弾性体を、更に、軸方向長さを短くすることによりそのばね特性を一層小さくし、以て、互いに直交する軸直角方向二方向でのばね比をより大きく設定することが可能となる。そして、本態様に従えば、互いに直交する軸直角方向二方向でのばね比を例えば1:2以上に設定することも可能となって、ばね特性のチューニング自由度の向上が図られ得る。特に、本態様においては、分割ゴム弾性体の軸方向長さを小さくすることによって、分割ゴム弾性体における受圧領域のボリュームを周方向で確保しつつ、軸方向長さを小さくすることによって、こじり方向の入力荷重に対する分割ゴム弾性体の耐久性も有利に確保することが可能となるのである。
【0018】
また、本発明の第の態様は、前記第一乃至第の何れかの態様に係る防振ブッシュであって、前記二対の分割ゴム弾性体がそれぞれ対向する両径方向での投影において、前記すぐり孔の周方向中心線と前記アウタ筒金具との交点が、何れも、前記インナ軸部材の外径幅外に位置せしめられていることを、特徴とする。このような本態様においては、二対の分割ゴム弾性体の一方が対向位置せしめられた軸直角方向に荷重が及ぼされた際に、他方の対向位置せしめられた分割ゴム弾性体における圧縮変形が軽減乃至は回避され得ることから、それら二対の分割ゴム弾性体が対向位置せしめられた二つの軸直角方向で一層大きなばね比を有利に設定することが可能となる。
【0019】
また、本発明の第の態様は、前記第一乃至第の何れかの態様に係る防振ブッシュにおいて、前記二対の分割ゴム弾性体がそれぞれ対向する両径方向が、何れも振動入力方向とされるようにして、装着せしめたことを特徴とする。このような本態様に従えば、例えば自動車用のサスペンションブッシュにおいて、周方向長さが短くされた一対の分割ゴム弾性体が車両前後方向で対向位置し、且つ周方向長さが長くされた一対の分割ゴム弾性体が車両左右方向で対向位置するように装着することにより、車両左右方向の硬いばね特性に基づいて良好な操縦安定性を得ると共に、車両前後方向の柔らかいばね特性に基づいて良好な乗り心地を得ることが可能となるのであり、防振ブッシュにおいて異なる軸直角方向に要求される異なる防振特性を有利に実現することが出来るのである。
【0020】
また、本発明の第の態様は、前記第一乃至第の何れかの態様に係る防振ブッシュにおいて、前記インナ軸部材の外周面に前記本体ゴム弾性体を直接に接着せしめると共に、該インナ軸部材の外周面における該本体ゴム弾性体の固着面に開口して周方向に延びる溝状の凹部を形成したことを、特徴とする。このような本態様においては、インナ軸部材の外周面に形成した凹部によって、アウタ筒金具の外径寸法を変えることなく本体ゴム弾性体の軸直角方向での自由長を大きくすることが可能となって、軸直角方向のばね定数の低減や、分割ゴム弾性体における軸直角方向歪みの軽減等が図られ得ると共に、軸方向では、かかる凹部に充填されたゴムが実質的に弾性変形しない死にゴムとなることから、凹部の大きさや形状等を調節することによって、防振ブッシュにおける軸直角方向と軸方向のばね特性を相対的にチューニングすることが可能となって、より一層大きな特性チューニングの自由度が実現され得るのである。
【0021】
また、本発明の第の態様は、前記第一乃至第の何れかの態様に係る防振ブッシュにおいて、前記インナ軸部材の外周面に前記本体ゴム弾性体を直接に接着せしめると共に、該インナ軸部材の外周面における該本体ゴム弾性体の接着面を軸方向両側から軸方向中央に向かって漸次大径化する大径部によって形成したことを、特徴とする。このような本態様においては、軸直角方向のばね特性を有利に確保しつつ、インナ軸部材とアウタ筒部材の中心軸が相互に傾斜せしめられるこじり方向のばね定数の低減が図られ得るのであり、大径部の形状を調節することによってこじり方向のばね特性を容易にチューニングすることが可能となる。
【0022】
また、本発明の第の態様は、前記第の態様に係る防振ブッシュにおいて、前記本体ゴム弾性体の軸方向両端面に開口して軸方向内方に向かってそれぞれ前記大径部の漸次大径化する傾斜面上に所定深さで延びる一対のスリット溝を、それぞれ周方向の全周に亘って連続した環状をもって形成したことを、特徴とする。このような本態様においては、こじり方向のばね定数の一層の低減が図られ得ることとなり、スリット溝の深さや形状等を適当に調節することによって、こじり方向のばね特性のチューニング自由度も一層拡大され得る。なお、スリット溝は、こじり方向のばね定数を効率的に低減するために、軸直角方向において大径部の頂点付近に位置するように形成することが望ましい。また、スリット溝の形状は特に限定されるものでなく、例えば軸直角方向の溝幅寸法も、略一定の寸法で深さ方向の全体に亘って形成されていても良いし、深さ方向で軸直角方向の溝幅寸法を変化させて軸方向外方に向かって拡開する溝形状としても良い。
【0023】
更にまた、本発明の第の態様は、前記第の態様に係る防振ブッシュにおいて、前記本体ゴム弾性体に対して、加硫成形後に軸直角方向の予圧縮が加えられることにより、前記一対のスリット溝が潰されていることを、特徴とする。このような本態様においては、スリット溝による軸直角方向のばね剛性の低下が抑えられることとなり、軸直角方向のばね剛性を十分に確保しつつ、スリット溝によるこじり方向のばね定数の低減効果が有効に発揮され得る。
【0024】
【発明の実施形態】
以下、本発明を更に具体的に明らかにするために、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ、詳細に説明する。
【0025】
先ず、図1〜2には、本発明に係る防振ブッシュの第一の実施形態としての自動車用サスペンションブッシュ10が、示されている。このサスペンションブッシュ10は、インナ軸部材としての内筒金具12とアウタ筒部材としての外筒金具14が、径方向に離隔配置されていると共に、径方向対向面間に介装された本体ゴム弾性体16によって弾性連結されており、全体として厚肉の円筒形状を有している。そして、かかるサスペンションブッシュ10は、図面上に明示はされていないが、内筒金具が自動車の車体フレーム側に取り付けられる一方、外筒金具がサスペンションアーム側に取り付けられることにより、サスペンションアームの車体フレームへの取付部位に装着されて、サスペンションアームを車体フレームに対して防振連結するようになっている。なお、以下の説明中、図2の左右方向を中心軸方向という。
【0026】
より詳細には、内筒金具12は、厚肉のストレートな円筒形状を有しており、鉄鋼の如き金属等からなる剛性材によって形成されている。また、内筒金具12の外周面上には、径方向外方に離隔して、外筒金具14が配設されている。この外筒金具14は、内筒金具12と同様に剛性材で形成されており、内筒金具12よりも十分に大きな径寸法を有する薄肉のストレートな円筒形状を有している。なお、特に本実施形態が対象とするサスペンションブッシュでは、一般に、内筒金具12の外径寸法の1.5〜4倍の内径寸法を備えた外筒金具14が好適に採用されるが、内外筒金具12,14の相対的な径寸法は、要求される特性に応じて適宜に設定されることとなり、限定されるものでない。また、特に本実施形態では、内筒金具12の軸方向長さが外筒金具14の軸方向長さよりも大きくされており、内筒金具12の軸方向両端部が外筒金具14の軸方向両側からそれぞれ突出せしめられている。
【0027】
そして、内筒金具12と外筒金具14は、互いに略同一中心軸上に配設されており、これら内外筒金具12,14の径方向対向面間に本体ゴム弾性体16が配設されている。かかる本体ゴム弾性体16は、全体として厚肉の円筒形状を有しており、本実施形態では、内外筒金具12,14を備えた一体加硫成形品として形成されることによって、その内周面が内筒金具12の外周面に加硫接着されていると共に、その外周面が外筒金具14の内周面に加硫接着されている。
【0028】
なお、本体ゴム弾性体16の表面形状は、全体としてブッシュ中心軸18回りの回転体形状とされている。また、本体ゴム弾性体16は、軸方向両端面がテーパ状面とされて、径方向内側から径方向外側に行くに従って次第に軸方向長さが小さくされており、外周部分に比して周長の小さい内周部分のゴムボリュームが軸方向長さで確保されるようになっている。なお、本体ゴム弾性体16の内外周面における内外筒金具12,14への接着部位には、軸方向両側に湾曲して広がる形状の所謂フィレットアールが付されており、接着面端部の耐久性の向上が図られている。
【0029】
さらに、かかる本体ゴム弾性体16には、合計4個のすぐり孔20a〜dが、周方向に相互に離隔位置して、内外筒金具12,14間を略一定の断面形状でブッシュ中心軸18と平行に延びるようにして貫通して形成されている。かかるすぐり孔20a〜dは、何れも同一形状とされており、その横断面(軸直角方向断面)形状は、径方向内方端側の小径の円弧状部と径方向外方端側の大径の円弧状部を相互に湾曲線で繋いだ、全体として略涙状の異形楕円形状とされており、その周方向幅寸法が内筒金具12側よりも外筒金具14側の方が大きくされている。
【0030】
そして、各二つのすぐり孔20aと20bおよび20cと20dが、互いに対を為すようにして、ブッシュ中心軸18を挟んで対向位置せしめられており、全体として二対のすぐり孔20a,20bと20c,20dが形成されている。即ち、各対を為すぐり孔20aと20bおよび20cと20dは、ブッシュ中心軸18を通る各一つの直径線を対向線22,24として、かかる対向線22,24上に設けられており、各すぐり孔20aと20bおよび20cと20dの各長軸、換言すれは周方向中心線がそれら対向線22,24に一致するように形成位置せしめられている。
【0031】
また、二つの対向線22,24は、互いに直交することなく斜交せしめられており、本実施形態では、図1に示されているように、図中の上下方向で対向位置せしめられた一対の交角:αが、図中の左右方向で対向位置せしめられた一対の交角:βよりも小さくされている。なお、これらの交角:α,βの大きさは、サスペンションブッシュ10の要求特性等に応じて適宜に決定されるものであって限定されるものでないが、特に本実施形態のサスペンションブッシュ10においては、α=略75度,β=略105度に設定されている。
【0032】
これにより、周方向で離隔形成された4つのすぐり孔20a〜dの相互間の主方向離隔距離が、交互に大小異ならせられており、すぐり孔20aとすぐり孔20bの周方向間およびすぐり孔20cとすぐり孔20dの周方向間に対して、すぐり孔20bとすぐり孔20cの周方向間およびすぐり孔20dとすぐり孔20aの周方向間の方が大きく設定されている。
【0033】
さらに、各すぐり孔20a〜20dは、内筒金具12の外周面と外筒金具14の内周面にそれぞれゴム材料を回して本体ゴム弾性体16を一体成形する等の目的で形成される薄肉の被覆ゴム層26,28を残して、実質的に内外筒金具12,14の径方向対向面間の略全体に亘る径方向寸法をもって形成されている。これによって、本体ゴム弾性体16は、4つのすぐり孔20a〜dによって周方向で4つの分割ゴム弾性体30a〜dに実質的に分割されている。なお、本実施形態では、各すぐり孔20a〜dの周方向幅寸法に比して、各分割ゴム弾性体30a〜dの何れの周方向幅寸法も、十分に大きく設定されている。因みに、すぐり孔20a〜dの周方向幅寸法は、サスペンションブッシュ10の要求特性等を考慮して適宜に設定されるものであって限定されるものでないが、本実施形態のサスペンションブッシュでは、一般にブッシュ中心軸18回りで5〜30度の周方向幅寸法をもって形成されることが望ましい。
【0034】
また、これら4つの分割ゴム弾性体30a〜dの周方向幅寸法は、それを分割する4つのすぐり孔20a〜20dの周方向間隔が前述の如く周方向で異ならせられていることによって、周方向で交互に大小異ならせられており、図1中の上下方向で対向位置せしめられた第一の分割ゴム弾性体30a,30cの周方向幅寸法よりも、図1中の左右方向で対向位置せしめられた第二の分割ゴム弾性体30b,30dの周方向幅寸法の方が大きくされている。
【0035】
特に本実施形態では、第一の分割ゴム弾性体30a,30cが対向する軸直角方向(図1中の上下方向)での投影寸法に関して、第一の分割ゴム弾性体30aおよび30cの各周方向両側に形成されたすぐり孔20a,20bおよびすぐり孔20c,20dの各周方向中心線としての径方向対向線22,24における外筒金具14の内周面との交点間の距離:B1が、内筒金具12の外径寸法:Dよりも大きく設定されている。また、第二の分割ゴム弾性体30b,30dが対向する軸直角方向(図1中の左右方向)での投影寸法に関しても、第二の分割ゴム弾性体30bおよび30dの各周方向両側に形成されたすぐり孔20b,20cおよびすぐり孔20d,20aの各周方向中心線としての径方向対向線22,24における外筒金具14の内周面との交点間の距離:B2が、内筒金具12の外径寸法:Dより大きく設定されている。
【0036】
これにより、第一の分割ゴム弾性体30a,30cが対向する軸直角方向(図1中の上下方向)において内外筒金具12,14間に荷重が及ぼされた際には、荷重入力方向で対向位置せしめれた第一の分割ゴム弾性体30a,30cに対してそれぞれ有効な圧縮/引張変形が生ぜしめられる一方、荷重入力方向に直交して対向位置せしめられた第二の分割ゴム弾性体30b,30dに対して生ぜしめられる圧縮/引張変形が軽減乃至は回避されて剪断変形が主体とされることにより、第一の分割ゴム弾性体30a,30bのばね特性が支配的となるようにされている。また一方、第二の分割ゴム弾性体30b,30dが対向する軸直角方向(図1中の左右方向)において内外筒金具12,14間に荷重が及ぼされた際には、荷重入力方向で対向位置せしめれた第二の分割ゴム弾性体30b,30dに対してそれぞれ有効な圧縮/引張変形が生ぜしめられる一方、荷重入力方向に直交して対向位置せしめられた第一の分割ゴム弾性体30a,30cに対して生ぜしめられる圧縮/引張変形が軽減乃至は回避されて剪断変形が主体とされることにより、第二の分割ゴム弾性体30b,30dのばね特性が支配的となるようにされている。
【0037】
なお、第一の分割ゴム弾性体30a,30cの対向方向と、第二の分割ゴム弾性体30b,30dの対向方向の何れの軸直角方向での投影に関しても、投影方向中心線を周方向に挟んだ両側に位置せしめられた一対のすぐり孔20a,20bおよび20b,20cの各径方向対向線22,24における内筒金具12の外周面との交点間の距離:b1,b2は、何れも、内筒金具12の外径寸法:Dよりも小さく設定されている。
【0038】
ところで、かくの如き二対のすぐり孔20aと20bおよび20cと20dが形成された本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品は、例えば、合計4つのすぐり孔20a〜dを形成するためのロッド状の中子等を立設せしめた成形キャビティを有する成形型に予め接着処理を施した内外筒金具12,14をセットして、かかる成形キャビティに所定のゴム材料を射出充填し、加硫処理を施すことによって形成されることとなるが、本体ゴム弾性体16の加硫成形後、必要に応じて、外筒金具14に対して八方絞り等の縮径加工が施される。これにより、図1〜2に示されている如き、目的とするサスペンションブッシュ10とされるのであり、加硫成形後に縮径加工を施すことによって、加硫時の収縮等によって本体ゴム弾性体16に発生する引張方向の内部応力を解消し、また予圧縮を加えてばね定数や耐久性を含む本体ゴム弾性体16の特性を調節するようにされる。
【0039】
そして、かかるサスペンションブッシュ10は、周方向長さが小さい第一の分割ゴム弾性体30a,30cの対向方向が車両前後方向となり、且つ周方向長さが大きい第二の分割ゴム弾性体30b,30dの対向方向が車両左右方向となるようにして、自動車に対して装着されるようにされる。これにより、第一の分割ゴム弾性体30a,30cの対向方向と、第二の分割ゴム弾性体30b,30dの対向方向が、それぞれ、防振すべき主たる振動荷重の入力方向とされることとなる。なお、かかる装着時の周方向位置合わせを容易且つ確実とするために、第一の分割ゴム弾性体30a,30cには、それぞれ、軸方向少なくとも一方の端面において、周方向中央部分を示す位置決め用のマーク32が、ペイントや浮出成形によって付されている。
【0040】
上述の如き構造とされたサスペンションブッシュ10では、車両前後方向での防振すべき振動入力に際して主に圧縮/引張変形せしめられて動的ばね特性に大きな影響を与える第一の分割ゴム弾性体30a,30cと、車両左右方向での防振すべき振動入力に際して主に圧縮/引張変形せしめられて動的ばね特性に大きな影響を与える第二の分割ゴム弾性体30b,30dとが、二対のすぐり孔20a〜dによって互いに異なる周方向長さとされて有効な受圧容積が異ならされていることから、それら車両前後方向と左右方向の二つの軸直角方向の動的ばね特性が相異ならせられているのであり、それら二つの異なる軸直角方向で、それぞれ、異なる要求特性が有利に実現可能となるのであり、具体的には、車両前後方向では柔らかいばね特性に基づいて良好な乗り心地を実現しつつ、車両左右方向のばね特性を硬くして操縦安定性の向上を図ることが出来るのである。
【0041】
そこにおいて、かかるサスペンションブッシュ10においては、防振すべき主たる振動が入力される何れの径方向においても、圧縮/引張変形せしめられる第一及び第二の分割ゴム弾性体30a〜dに対して従来構造のような周方向に延びるスリットが形成されておらず、それら分割ゴム弾性体30a〜dが何れも中実のブロック構造とされていることから、大きな振動荷重の入力に際しても従来のスリットに起因する異音や微振動の発生が問題となるようなこともない。
【0042】
また、本実施形態では、各すぐり孔20a〜dが、内周面において屈曲点のない滑らかな湾曲面形状とされていることから、第一及び第二の分割ゴム弾性体30a〜dにおける応力集中が軽減乃至は回避され得ることとなり、それによって、一層優れた耐久性が発揮され得るのである。
【0043】
次に、図3〜4には、本発明の第二の実施形態としての自動車用サスペンションブッシュ40が示されている。なお、本実施形態において、第一の実施形態と略同様な構造とされた部材および部位については、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。
【0044】
すなわち、本実施形態のサスペンションブッシュ40は、第一の実施形態に比して、互いに直交する二つの防振すべき主たる振動入力方向(図3中、上下方向と左右方向)での動的ばね定数の比を大きく設定することを目的としたものであり、そのための第一の方策として、第一の実施形態のサスペンションブッシュ(10)に比して、本実施形態のサスペンションブッシュ40においては、二つの径方向対向線22,24における二つの交角:α,βの差が、第一の実施形態よりも大きく設定されている。
【0045】
また、別の方策として、図5にも示されているように、本実施形態のサスペンションブッシュ40においては、周方向幅寸法が小さくされた方の一対の分割ゴム弾性体30a,30cが、周方向幅寸法が大きくされた方の一対の分割ゴム弾性体30b,30dに比して、軸方向両側面42,42が軸方向内方にそれぞれ入り込んだ形状とされており、それによって、周方向幅寸法が小さくされた方の一対の分割ゴム弾性体30a,30cの軸方向長さが、周値方向幅寸法が大きくされた方の一対の分割ゴム弾性体30b,30dの軸方向長さに比して、小さく設定されている。
【0046】
このような構造とされた本実施形態のサスペンションブッシュ40においては、車両前後方向で対向位置せしめられた一対の分割ゴム弾性体30a,30cの受圧容積が周方向および軸方向で縮小されており、かかる一対の分割ゴム弾性体30a,30cにおける受圧容積が、他方の対を為す分割ゴム弾性体30b,30dの受圧容積に対する比として、第一の実施形態のサスペンションブッシュ(10)よりも相対的に一層小さく設定されているのであり、それによって、それら互いに直交する二つの径方向でのばね比が一層大きくチューニング可能とされている。
【0047】
因みに、前記第一の実施形態に従う構造とされたサスペンションブッシュ(10)であって、二つの径方向対向線22,24の交角をα=75度とし、且つ各すぐり孔20a〜dの周方向開口角度を何れも15度とした場合の一具体例について互いに直交する二つの径方向(図1中の上下方向と左右方向)での動的ばね定数の比を実測したところ、1:1.3程度であったのに対して、本第二の実施形態に従う構造とされたサスペンションブッシュ(40)であって、二つの径方向対向線22,24度交角をα=60度とし、且つ各すぐり孔20a〜dの周方向開口角度を何れも15度とすると共に、第一の分割ゴム弾性体30a,30cに対して第二の分割ゴム弾性体30b,30dの軸方向長さを略2.5倍に設定した場合の一具体例について互いに直交する二つの径方向(図3中の上下方向と左右方向)での動的ばね定数の比を実測したところ、1:1.9程度であることが確認された。
【0048】
さらに、図6〜7には、本発明の第三の実施形態としての自動車用サスペンションブッシュ50が示されている。なお、本実施形態においても、第一の実施形態と略同様な構造とされた部材および部位については、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。
【0049】
すなわち、本実施形態のサスペンションブッシュ50は、第一の実施形態に比して、軸直角方向の動的ばね定数と軸方向の動的ばね定数の比を大きく設定することを目的としたものであり、そのための方策として、第一の実施形態のサスペンションブッシュ(10)とは、異なる形状の内筒金具12が採用されている。
【0050】
かかる内筒金具12は、全体としてストレートな厚肉の略円筒形状を有する点で第一の実施形態のものと基本的に同じであるが、軸方向中央部分において、外周面に開口して周方向の全周に亘って延びる凹部としての周方向溝52が形成されている。特に本実施形態では、かかる周方向溝52が、略一定の深さ寸法で軸方向に所定幅で広がると共に、軸方向両側壁面が、開口部側に向かって軸方向両側に拡開するテーパ面54,54とされており、略一定の断面形状で周方向に連続して延びるように形成されている。また、周方向溝52における略一定深さの底面は、本体ゴム弾性体16において最も軸方向長さの小さい部分と略同じ軸方向長さで、略同じ軸方向位置に形成されている。更にまた、周方向溝52における開口部は、本体ゴム弾性体16において最も軸方向長さの大きい内周部分と略同じ軸方向長さで、略同じ軸方向位置に形成されている。
【0051】
このような構造とされたサスペンションブッシュ50においては、第一の実施形態のサスペンションブッシュ(10)に比して、第一及び第二の分割ゴム弾性体30a〜dの径方向寸法が、外筒金具14の外径寸法を変更することなく、周方向溝52の深さ分だけ大きくされて、径方向自由長が有利に確保され得るのであり、それによって、径方向のばね特性が柔らかい設定され得ることとなる。一方、軸方向の荷重入力に際しては、かかる周方向溝52がブラインド部分となって、該周方向溝52に充填されたゴム弾性体が所謂死にゴムとなってしまうことから、本実施形態のサスペンションブッシュ50の軸方向におけるばね特性は、第一の実施形態に係るサスペンションブッシュ(10)と略同じに発揮されることとなる。
【0052】
それ故、本実施形態のサスペンションブッシュ50においては、第一の実施形態のサスペンションブッシュ(10)に比して、軸方向のばね特性を有効に確保しつつ、各種径方向の動的ばね定数を小さくチューニング設定することが可能となるのであり、ばね特性のチューニング自由度の向上が図られ得るのである。
【0053】
因みに、前記第一の実施形態に従う構造とされたサスペンションブッシュ(10)であって、二つの径方向対向線22,24の交角をα=75度とし、且つ各すぐり孔20a〜dの周方向開口角度を何れも15度とした場合の一具体例に比して、内筒金具12に対して周方向溝52を、本体ゴム弾性体16の径方向寸法の略1/4の深さで形成することによって、軸方向の動的ばね定数を略同じに確保しつつ、径方向の動的ばね定数を、略80%程度まで小さく設定可能であることが確認された。
【0054】
さらに、図8〜9には、本発明の第四の実施形態としての自動車用サスペンションブッシュ60が示されている。なお、本実施形態においても、第一の実施形態と略同様な構造とされた部材および部位については、図中に、第一の実施形態と同一の符号を付することにより、それらの詳細な説明を省略する。
【0055】
すなわち、本実施形態のサスペンションブッシュ60は、第一の実施形態に比して、軸直角方向の動的ばね定数乃至はばね剛性を有効に確保しつつ、内外筒金具12,14の両中心軸が相互に傾斜せしめられるこじり方向の動的ばね定数乃至はばね剛性を小さく設定することを目的としたものであり、そのための方策として、第一の実施形態のサスペンションブッシュ(10)とは、異なる形状の内筒金具12が採用されている。
【0056】
かかる内筒金具12は、全体としてストレートな厚肉の略円筒形状を有する点で第一の実施形態のものと基本的に同じであるが、軸方向中央部分において、径方向外方に突出する大径部62が一体形成されている。この大径部62は、軸方向中央部分が最大外径部64とされており、かかる最大外径部64が軸方向に所定長さで延びる略円筒形状の大径外周面66を備えている。また、最大外径部の軸方向両側は、それぞれ軸方向外方に向かって外径寸法が次第に小さくなる変化外径部68とされており、これら一対の変化外径部68,68がテーパ筒形状を有するテーパ外周面70,70を備えている。これにより、大径部62の外周面は、全体として、最大外径部64の大径外周面66が、軸方向両側においてテーパ外周面70,70によって、内筒金具12のストレートな外周面に対してそれぞれ段差部を持たないで連続して接続された形状とされている。なお、これら大径外周面66とテーパ外周面70,70で形成された大径部62の外周面は、内筒金具12のストレートな外周面との接続部位を含むその全体において、折曲点のない滑らかな形状とされていることが望ましい。また、このような内筒金具12は、鍛造や切削、或いはバルジ加工等で形成することが可能であり、内筒金具12の中心孔74は、軸方向の全長に亘って必ずしも一定である必要はない。
【0057】
なお、本実施形態では、内筒金具12における大径部62の軸方向長さ(最大外径部64と一対の変化外径部68,68を含む全体の軸方向長さ)が、外筒金具14の軸方向長さと略同じか僅かに短くされており、内外筒金具12,14の径方向対向面間を弾性連結する本体ゴム弾性体16が、かかる大径部62の大径外周面64と一対のテーパ外周面70,70に対して加硫接着されて直接に固着されている。要するに、本体ゴム弾性体16における内外筒金具12,14を実質的に連結する部分の軸方向寸法が、内筒金具12の最大外部部64の軸方向寸法よりも十分に大きく設定されており、テーパ外周面70,70と外筒金具14の径方向対向面間にも本体ゴム弾性体16が直接に介在せしめられている。
【0058】
また、本体ゴム弾性体16には、図10に示されている如き加硫成形品において、内外筒金具12,14間を周方向に延びる一対の環状のスリット溝72,72が、軸方向両端面に開口して形成されている。このスリット溝72は、本体ゴム弾性体16のテーパ外周面70の径方向外方に位置して軸方向に延びて形成されており、軸方向底部が大径外周面66上にまでは至らない深さ寸法とされている。なお、スリット溝72の深さ寸法(内外筒金具12,14の軸方向での寸法)は、要求されるこじり特性を考慮しつつ、内外筒金具12,14間に及ぼされる軸方向加重やこじり方向加重に対して本体ゴム弾性体16の耐久強度が十分に発揮されるように適宜に設定されるものであって特に限定されるものでないが、こじり方向のばね定数の低減効果を有利に得るために、一般に本体ゴム弾性体16の実質的な軸方向長さ(内外筒金具12,14を径方向で連結する部分の中で最も小さい部分の軸方向寸法)の1/6程度を目安として、各一方のスリット溝72の深さ寸法が設定されることとなる。
【0059】
更にまた、スリット溝72は、径方向の開口幅寸法が周方向と深さ方向の何れにおいても略一定とされており、内筒金具12の外周面から径方向外方に僅かに離隔した位置を内筒金具12の中心軸回りで周方向に円環形状に延びるように形成されている。特に、本実施形態では、かかるスリット溝72が、本体ゴム弾性体16の径方向において、外筒金具14よりも内筒金具12に近い位置に形成されており、径方向においてスリット溝72の内周側壁面が内筒金具12の大径外周面66と略同じ位置となるように、スリット溝72の径方向寸法が設定されている。
【0060】
さらに、本体ゴム弾性体16は、例えば、予め接着処理を施した内外筒金具12,14をセットした成形型の成形キャビティにゴム材料を射出充填し、加硫処理を施すことにより、内外筒金具12,14を備えた一体加硫成形品76として形成されることとなるが、その後、外筒金具14に対して八方絞り等の縮径加工が施されることにより、本体ゴム弾性体16に対して径方向の予圧縮が加えられている。即ち、図3に示されているように、本体ゴム弾性体16の一体加硫成形品76においては、一対のスリット溝72,72が、所定幅で開口する周溝とされているが、かかる一体加硫成形品76の外筒金具14に縮径加工を施すことによって本体ゴム弾性体16が径方向に圧縮変形せしめられる結果、図8〜9に示されているように、一対のスリット溝72,72が、何れも径方向に押しつぶされており、各スリット溝72の内周側壁面と外周側壁面が互いに密着状態で重ね合わされて実質的にスリット溝72,72の全体が消失せしめられている。
【0061】
このような構造とされたサスペンションブッシュ60は、軸直角方向では、一対のスリット溝72,72が実質的に潰れており、内外筒金具12,14間で軸直角方向に入力される荷重が、本体ゴム弾性体16を介して、一対のスリット溝72,72による影響を殆ど受けることなく伝達されることとなり、有効な軸直角方向のばね剛性が発揮され得ることとなる。一方、こじり方向では、こじり中心が位置せしめられる軸方向中央部分よりも、こじり変位に際しての内外筒金具12,14の相対変位量が軸方向中央部分よりも大きくなる軸方向両側部分において、内外筒金具12,14の径方向対向面間距離ひいては本体ゴム弾性体16の径方向厚さ寸法が大きく設定されていることに加えて、本体ゴム弾性体16の弾性変形(歪量乃至は応力)が最も大きくなる軸方向両端部分にそれぞれスリット溝72,72が形成されて引張応力が分断軽減されるようになっていることから、十分に柔らかい動的ばね特性乃至はばね剛性が発揮され得ることとなる。
【0062】
従って、本実施形態のサスペンションブッシュ60においては、第一の実施形態のサスペンションブッシュ(10)と同様に、二対のすぐり孔20a〜dによる軸直角方向でのばね比のチューニング効果等が有効に発揮され得ることに加えて、大径部62の形状や大きさ等を適当に調節することによって、こじり方向のばね特性を独立的に、或いは軸方向や軸直角方向とのばね比を考慮して、チューニングすることもできるのである。
【0063】
以上、本発明の実施形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、かかる実施形態や前記解決手段等における具体的な記載によって何等限定的に解釈されるものでない。
【0064】
例えば、前記第三の実施形態で採用されていた内筒金具12の周方向溝52を、周方向に不連続として、第一の分割ゴム弾性体30a,30cの形成部位にだけ形成することにより、第一の分割ゴム弾性体30a,30cの径方向ばね特性を、第二の分割ゴム弾性体30b,30dの径方向ばね特性に比して、より柔らかく設定することも可能である。また、かかる周方向溝52を周方向の全周に亘って連続して形成する場合でも、その深さ寸法や軸方向幅寸法を周方向で異ならせることによって、互いに異なる径方向でのばね特性を相対的にチューニングすることが可能である。
【0065】
また、前記第四の実施形態においても、内筒金具12の大径部62の形状や大きさを周方向に変化させることにより、こじり方向のばね特性を周方向に変化させて設定することも可能である。更にまた、大径部62の具体的形状は、要求される防振特性等を考慮して適宜に設定されるものであり、例えば、円筒形状の大径外周面66の軸方向長さを変更したり、テーパ外周面の傾斜角度を変更したり、或いは大径部62の外周面の全体を球面形状としたりすることによって、特にこじり方向の特性を変更設定することが可能である。また、かかる第四の実施形態において、外筒金具14の軸方向両端部分を中央部分よりも大きく縮径加工して、外筒金具14の軸方向両端部分の内周面を、内筒金具12の変化外径部68と略対応したテーパ状面としても良く、それによって、こじり方向のばね特性、或いは軸直角方向や軸方向とこじり方向のばね比のチューニング自由度が一層大きく確保され得る。
【0066】
加えて、前記実施形態では、本発明を自動車用のサスペンションブッシュに適用した場合の具体例を示したが、本発明は、その他、自動車用、或いは自動車以外の例えばモータ等の駆動手段の防振支持機構など、各種装置に用いられる防振装置としての防振ブッシュに対して、広い範囲で適用可能であることは、勿論である。
【0067】
その他、一々列挙はしないが、本発明は当業者の知識に基づいて種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
【0068】
【発明の効果】
上述の説明から明らかなように、本発明に従う構造とされた防振ブッシュにおいては、従来構造のインナ軸部材側とアウタ筒部材側を絶縁する技術目的で採用されていたスリットに代えて、ゴム弾性体における振動荷重の受圧領域の大きさを調節するという全く新規な技術思想に基づく二対のすぐり孔を採用して、ゴム弾性体において振動荷重が及ぼされる本体ゴムの周方向長さをかかる二対のすぐり孔で規定することによって軸直角方向ばね特性を調節するようにしたのであり、それ故、従来構造のスリットを採用した防振ブッシュで問題となっていた異音や微振動、更には耐久性の問題を悉く解消せしめ得ると共に、二対のすぐり孔の周方向位置や形状等を調節することによって、互いに直交する二つの軸直角方向におけるばね比を、容易に且つ十分に広い範囲に亘ってチューニングすることが出来るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態としての自動車用サスペンションブッシュを示す軸方向端面図である。
【図2】図1におけるII−II断面図である。
【図3】本発明の第二の実施形態としての自動車用サスペンションブッシュを示す軸方向端面図である。
【図4】図3におけるIV−IV断面図である。
【図5】図3におけるV −V 断面図である。
【図6】本発明の第三の実施形態としての自動車用サスペンションブッシュを示す軸方向端面図である。
【図7】図6におけるVII −VII 断面図である。
【図8】本発明の第四の実施形態としての自動車用サスペンションブッシュを示す軸方向端面図である。
【図9】図8におけるIX−IX断面図である。
【図10】図8に示されたサスペンションブッシュを形成する一体加硫成形品を示す、図9に対応する縦断面図である。
【符号の説明】
10,40,50,60 サスペンションブッシュ
12 内筒金具
14 外筒金具
16 本体ゴム弾性体
20a〜d すぐり孔
22,24 径方向対向線
30a〜d 分割ゴム弾性体

Claims (10)

  1. インナ軸部材と、該インナ軸部材の外周側に離隔配置されたアウタ筒部材に対して、それらの径方向対向面間に配された本体ゴム弾性体を直接に加硫接着せしめて、該インナ軸部材と該アウタ筒部材を該本体ゴム弾性体で連結し、該インナ軸部材と該アウタ筒部材に対して互いに直交する軸直角方向二方向で振動荷重が入力せしめられる防振ブッシュにおいて、
    前記インナ軸部材と前記アウタ筒部材の間を軸方向に貫通して延びるすぐり孔を、何れも前記振動荷重の入力方向線を周方向に外れた位置において該インナ軸部材を挟んで径方向で対向位置するようにして各独立して二対設けて、それら各すぐり孔の横断面形状を前記インナ軸部材側よりも前記アウタ筒部材側の方が大きくなる周方向幅寸法を有する略涙状の異形楕円形状とすることにより、それら二対のすぐり孔によって前記本体ゴム弾性体を周方向で応力的に分断せしめて二対の分割ゴム弾性体を形成し、それら二対の分割ゴム弾性体を何れもスリットの形成されていない中実のブロック構造として、それら各対を為す分割ゴム弾性体を前記振動荷重の入力方向でそれぞれ軸直角方向に対向位置せしめると共に、該二対のすぐり孔の対向方向線を斜交させることにより該インナ軸部材を挟んで対向位置せしめられた二対の分割ゴム弾性体の周方向長さを相互に異ならせて、それら二対の分割ゴム弾性体がそれぞれ対向する前記振動荷重の入力方向のばね特性を互いに異ならせたことを特徴とする防振ブッシュ。
  2. 前記すぐり孔の周方向幅寸法を、前記二対の分割ゴム弾性体の何れの周方向幅寸法よりも小さくした請求項1に記載の防振ブッシュ。
  3. 前記二対の分割ゴム弾性体がそれぞれ対向する両軸直角方向の動的ばね定数の比が1:2より小さい請求項1又は2に記載の防振ブッシュ。
  4. 前記二対の分割ゴム弾性体のうち周方向長さが小さい方の一対の分割ゴム弾性体を、周方向長さが大きい方の一対の分割ゴム弾性体に比して、軸方向長さを短くした請求項1乃至の何れかに記載の防振ブッシュ。
  5. 前記二対の分割ゴム弾性体がそれぞれ対向する両径方向での投影において、前記すぐり孔の周方向中心線と前記アウタ筒金具との交点が、何れも、前記インナ軸部材の外径幅外に位置せしめられている請求項1乃至の何れかに記載の防振ブッシュ。
  6. 前記二対の分割ゴム弾性体がそれぞれ対向する両径方向が、何れも振動入力方向とされる請求項1乃至の何れかに記載の防振ブッシュ。
  7. 前記インナ軸部材の外周面に前記本体ゴム弾性体を直接に接着せしめると共に、該インナ軸部材の外周面における該本体ゴム弾性体の固着面に開口して周方向に延びる溝状の凹部を形成した請求項1乃至の何れかに記載の防振ブッシュ。
  8. 前記インナ軸部材の外周面に前記本体ゴム弾性体を直接に接着せしめると共に、該インナ軸部材の外周面における該本体ゴム弾性体の接着面を軸方向両側から軸方向中央に向かって漸次大径化する大径部によって形成した請求項1乃至の何れかに記載の防振ブッシュ。
  9. 前記本体ゴム弾性体の軸方向両端面に開口して軸方向内方に向かってそれぞれ前記大径部の漸次大径化する傾斜面上に所定深さで延びる一対のスリット溝を、それぞれ周方向の全周に亘って連続した環状をもって形成した請求項に記載の防振ブッシュ。
  10. 前記本体ゴム弾性体に対して、加硫成形後に軸直角方向の予圧縮が加えられることにより、前記一対のスリット溝が潰されている請求項に記載の防振ブッシュ。
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