JP6035047B2 - 車両用ブッシュ構造及び車両 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両のサスペンション構造又はサブフレーム構造に使用され、車両の力又は振動を吸収する車両用ブッシュ構造、及び、この車両用ブッシュ構造を適用した車両に関する。
自動車等の車両において、乗り心地性能と操縦安定性又は振動性能とを両立させることが要望されている。
特許文献1には、ロアアームとメインフレームの接続部に用いるブッシュ構造について、このブッシュ内の弾性体の内部に空洞を設けることによってこれらの要望を解決している。
特開2005−249022号公報
しかしながら、このような方法では、ブッシュ構造が複雑となってしまう課題があった。
本発明の課題の一例は、構造が簡易で、乗り心地性能と操縦安定性又は振動性能とを両立させることができるブッシュ構造を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
本発明の車両用ブッシュ構造は、中心位置に配置される第1の部分と、前記第1の部分を取り囲む第2の部分と、前記第1の部分と第2の部分とを接続し、かつ、弾性変形可能な弾性変形部分と、を有し、前記弾性変形部分は、第1の方向に配置され、第1の部分と第2の部分とを接続する第1の弾性部材と、前記第1の方向とは異なる方向である第2の方向の位置に配置され、第1の部分と第2の部分とを接続する第2の弾性部材と、を有し、前記第2の弾性部材は、前記第1の弾性部材と別体であり、特性として前記第1の弾性部材よりも高い弾性係数を有し、前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材とは、前記第1の弾性部材の周方向端部と前記第2の弾性部材の周方向の端部との間に設けられた接続部において直接接続され、前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材の前記第1の方向と前記第2の方向との間位置には、前記第1の方向及び前記第2の方向のそれぞれに対して直交する方向にわたって、接続部の第2の部分側に空洞部が形成されている。
好適には、前記第1の部分は軸を中心とした円筒形状を有し、前記第2の部分は、前記軸を中心とした円筒形状を有し、前記第1の方向と前記第2の方向は、前記軸に直交に形成され、前記第1の方向と、前記第2の方向とは直交し、前記第1の弾性部材及び前記第2の弾性部材はゴム又はシリコンによって形成されている。
本発明の車両は、ブッシュ構造をサスペンション構造又はサブフレーム構造に適用し、乗り心地性能に関係する力又は振動が加わる方向と、前記第1の方向と、を一致させ、操縦安定性又は振動性能に関係する力又は振動が加わる方向と、前記第2の方向とを、一致させている。
好適には、ブッシュ構造を、サブフレームとメインフレームの接続部分に適用し、前記第1の方向は車両の前後方向と一致させている。
好適には、ブッシュ構造を、フロントラテラルリンクとサブフレームの接続部分に適用し、前記第1の方向は車両の上下方向と一致させている。
好適には、ブッシュ構造を、フロントアームとメインフレームの接続部分に適用し、前記第1の方向は車両の前後方向と一致させている。
本発明におけるブッシュ構造によって、構造が簡易で、乗り心地性能と操縦安定性又は振動性能とを両立させることができるブッシュ構造を提供することが可能となる。
後輪側に形成されるリアサスペンション構造及びサブフレームの構造の説明図である。 前輪側に形成される左側フロントサスペンション構造の説明図である。 ブッシュ構造の説明図である。 ブッシュ構造をサブフレームに配置した図であり、図1のIV方向からの図である。 ブッシュ構造を左側フロントラテラルリンクに配置した図であり、図1のV方向からの図である。 ブッシュ構造を左側フロントアームに配置した図であり、図2のVII方向からの図である。
<第1の実施形態>
以下、本発明を適用したブッシュ構造及び車両の第1の実施形態について説明する。
図1は、後輪側に形成されるリアサスペンション構造9及びサブフレーム10の構造の説明図である。
なお、第1の実施形態において、例えば、車両は乗用車等の自動車である。
図1のように、サブフレーム10は、ハウジング20(左側ハウジング20L)を支持するサスペンション30(左側サスペンション30L)の各リンク等の車体側の端部、及び、ディファレンシャル40を支持するものである。
サブフレーム10は、フロントメンバ11、リアメンバ12、サイドメンバ13(左側サイドメンバ13L及び右側サイドメンバ13R)を有し、車両上方から見た平面形がほぼ矩形または井桁状に形成されている(図4も参照のこと)。
フロントメンバ11は、サブフレーム10の前部に設けられ、車幅方向にほぼ沿って延びた梁状の部材である。
リアメンバ12は、サブフレーム10の後部に設けられ、車幅方向にほぼ沿って延びた梁状の部材である。
サイドメンバ13の左側サイドメンバ13Lは、フロントメンバ11の車両左方向端部近傍から、リアメンバ12の車両左方向の端部近傍にかけてそれぞれ設けられ、前後方向にほぼ沿って延びた梁状の部材である。
サイドメンバ13の右側サイドメンバ13Rは、フロントメンバ11の車両右方向端部近傍から、リアメンバ12の車両右方向の端部近傍にかけてそれぞれ設けられ、前後方向にほぼ沿って延びた梁状の部材である。
これらのフロントメンバ11、リアメンバ12、サイドメンバ13(左側サイドメンバ13L及び右側サイドメンバ13R)は、例えば、鋼板をプレスした部材をモナカ状に接合する、又は、鋼製の筒状体をハイドロフォーミングすること等によって、閉断面を有する中空体として形成されている。
サブフレーム10は、図1では図示しないメインフレーム110(図2も参照のこと)と、左側フロントマウント60L、左側リアマウント50L、右側フロントマウント60R及び右側リアマウント50R部分によって接続されている。
より具体的には、メインフレーム110に接続されているボルト等の部材を、ブッシュ構造101の内部空間1aを貫通させて、ブッシュ構造101の内筒1とメインフレーム110と一体化させる(図3も参照のこと)。また、ブッシュ構造101の外筒3をサブフレーム10に圧入(接着、ボルト締め等)することによって一体化させる。
その結果、メインフレーム110とサブフレーム10とは、弾性変形部分2を介して弾性を有して揺動のみ可能な状態で一体化されている。
より具体的には、ブッシュ構造101によって、メインフレーム110とサブフレーム10とはフローティングマウントしている。
以下、車両左方向の部材と車両右方向の部材とが同一であるものは、車両左方向側の部材のみを説明し、車両右方向については説明を省略する。
左側ハウジング20Lは、図示しない車輪を支持する左側ハブ21Lを、車軸回りに回転可能に支持するハブベアリングが収容される部材である。
左側サスペンション30Lは、左側ハウジング20Lをサブフレーム10に対して、略上下方向にストローク可能に支持するものである。左側サスペンション30Lは、左側フロントラテラルリンク31L、図示しない左側リアラテラルリンク、左側アッパアーム32L、左側トレーリングリンク33L等を備えている。
左側フロントラテラルリンク31L及び左側リアラテラルリンクは、それぞれ車幅方向にほぼ沿って延びるとともに、前後方向に離間して配置され、左側サイドメンバ13Lの下部と左側ハウジング20Lの下部とを連結する部材である。
左側フロントラテラルリンク31Lの左側サイドメンバ13Lと接続される側の端部である、左側フロントラテラルリンク端部31aLには、ブッシュ構造101が配置されている(図5も参照のこと)
具体的には、左側サイドメンバ13Lに接続されているボルト等の部材を、ブッシュ構造101の内部空間1aを貫通させて、ブッシュ構造101の内筒1と左側サイドメンバ13Lと一体化させる(図3も参照のこと)。また、ブッシュ構造101の外筒3を左側フロントラテラルリンク端部31aLに圧入、(接着、ボルト締め等)することによって一体化させる。
その結果、左側サイドメンバ13Lと左側フロントラテラルリンク31Lとは、弾性変形部分2を介して弾性を有して揺動のみ可能な状態で接続されている。
左側アッパアーム32Lは、車幅方向にほぼ沿って延びるとともに、左側サイドメンバ13Lの上部と左側ハウジング20Lの上部とを連結する部材である。
ディファレンシャル40は、図示しないプロペラシャフトの回転を減速して左右のドライブシャフト41に伝達する最終減速機構、及び、左右輪の回転数差を吸収する差動機構等を備えている。
図2は、前輪側に形成される左側フロントサスペンション構造109Lの説明図である。
図2のように、左側フロントサスペンション構造109Lは、フロントクロスメンバ111、左側フロントアーム120L、左側タイロッド131L及び左前側ハウジング121Lを有している。
左前側ハウジング121Lは、左側フロントアーム120Lを介してメインフレーム110及びフロントクロスメンバ111に接続されている。
左側フロントアーム120Lは、車両上方向から観察すると略L字形状を有しており、左側フロントアーム120Lは、車両前方向位置の左前側フロントアーム接続部120aL及び車両後方向位置の左後側フロントアーム接続部120bLを有している(図6も参照のこと)。
そして、左前側フロントアーム接続部120aL及び左後側フロントアーム接続部120bLにおいて、メインフレームに対して揺動可能に接続されている。
具体的には、メインフレーム110に接続されているボルト等の部材を、ブッシュ構造101の内部空間1aを貫通させて、ブッシュ構造101の内筒1とメインフレーム110と一体化させる(図6も参照のこと)。
また、ブッシュ構造101の外筒3を左後側フロントアーム接続部120bLに圧入(接着、ボルト締め等)することによって一体化させる。
その結果、メインフレーム110と左側フロントアーム120L(左後側フロントアーム接続部120bL)とは、弾性変形部分2を介して揺動のみ可能な状態で接続されている。
また、左前側フロントアーム接続部120aLは、フロントクロスメンバ111と車両上下方向に摺動可能に接続されている。
左前側ハウジング121Lは、左側タイロッド131Lによって方向を変えることが可能に形成される。これによって、ドライバーによるハンドル操作が前輪に伝達される。
図3は、ブッシュ構造101の説明図である。
図3のように、ブッシュ構造101は、内筒1、弾性変形部分2及び外筒3を有している。
内筒1及び外筒は、同じ中心軸を有する円筒形状を有している。そして、外筒3は内筒1よりも直径が大に形成されている。
内筒1と外筒3とを弾性変形部分2が弾性を有して接続している。ここで、弾性変形部分2はゴム、シリコン等によって形成されている。
弾性変形部分2は、第1の方向の両方向に形成される第1の弾性部材4と第2の方向の両方向に形成される第2の弾性部材5とを有する。
第1の弾性部材4よりも第2の弾性部材5の方が、弾性係数が高く形成されている。
これによって、ブッシュ構造101は、第1の方向の力又は振動に対しては低い弾性特性(柔らかい)を有することになる。
逆に、ブッシュ構造101は、第2の方向の力又は振動に対しては高い弾性特性(硬い)を有することになる。
なお、この例では、第1の方向と第2の方向は直角であるが、場合によっては、これに限られない。
第1の弾性部材4と第2の弾性部材5とは、接続部7において直接接続されている。これによって、異なる特性(例えば、弾性係数)を有する第1の弾性部材4と第2の弾性部材5とに擦れ等の問題が発生しないためより高耐久性を実現することが可能となる。
また、第1の弾性部材4と第2の弾性部材5とを離間した場合に比べて、弾性変形部分2の総量が増加するため、この点からも高耐久性を実現することができる。
弾性変形部分2には、図3のように、第1の方向と第2の方向の間の方向、かつ、外筒3側に空洞部6が形成されている。
この空洞部6によって、第1の方向の弾性特性を低く保持することが可能となる。つまり、この空洞部6がないと、第1の方向に配置した第1の弾性部材4の弾性係数が低くても、第2の弾性部材5の存在によって第1の方向の弾性係数が高くなってしまうからである。
<ブッシュ構造101の車両に対する配置位置>
図4は、ブッシュ構造101をサブフレーム10に配置した図であり、図1のIV方向からの図である。
図1のように、ブッシュ構造101を、サブフレーム10とメインフレーム110との接続部分に配置する。そして、第1の方向を車両前方向と一致させる。
そうすることによって、このサブフレーム10とメインフレーム110の接続は、車両前後方向については、低い弾性特性を有することになる。
その結果、車両が走行中に地面に凹凸(小石等も含む)が存在することによって、サブフレーム10が車両前後方向に移動(振動)しても、この力及び振動を柔軟に吸収することが可能となる。そして、これによって乗り心地の向上を図ることができる。
また、第2の方向を車両左方向(車両右方向)と一致させたことから、サブフレーム10は、車両左方向(車両右方向)への移動に対しては高い弾性特性を有することになる。
なぜなら、第1の方向を車両前方向と一致させた場合には、第2の方向が車両左方向(車両右方向)となり、車両左方向(車両右方向)への移動に対しては第2の弾性部材5が作用するからである。
その結果、カーブ等によってサブフレーム10が不必要に車両左方向又は車両右方向へ移動する(振られる)ことを制限することができる。
そしてこれによって、操縦安定性を向上させることができる。
以上により、ブッシュ構造101において第1の方向を車両前方向と一致させることによって、操縦安定性と乗り心地の両立を図ることが可能となる。
図5は、ブッシュ構造101を左側フロントラテラルリンク31Lに配置した図であり、図1のV方向からの図である。
図5のように、ブッシュ構造101を、左側フロントラテラルリンク31Lの左側フロントラテラルリンク端部31aLに配置し、左側フロントラテラルリンク31Lと左側サイドメンバ13Lとをブッシュ構造101を介して接続する。
そして、第1の方向を車両上方向に一致させる。
そうすることによって、この左側フロントラテラルリンク31Lと左側サイドメンバ13Lの接続は、車両上下方向については、低い弾性特性を有することになる。
その結果、車両が走行中に地面に凹凸(小石等も含む)が存在することによって、左側フロントラテラルリンク31Lが車両上下方向に移動(振動)しても、この力及び振動を柔軟に吸収することが可能となる。そして、これによって乗り心地の向上を図ることができる。
また、第1の方向を車両上方向と一致させたことから、左側フロントラテラルリンク31Lは、車両左方向(車両右方向)への移動に対しては高い弾性特性を有することになる。
なぜなら、第1の方向を車両上方向と一致させた場合には、第2の方向が車両左方向(車両右方向)となり、車両左方向(車両右方向)への移動に対しては第2の弾性部材5が作用するからである。
その結果、カーブ等によって左側フロントラテラルリンク31Lが不必要に車両左方向又は車両右方向へ移動することを制限することができる。
そしてこれによって、操縦安定性を向上させることができる。
以上により、ブッシュ構造101において第1の方向を車両上方向と一致させることによって、操縦安定性と乗り心地の両立を図ることが可能となる。
図6は、ブッシュ構造101を左側フロントアーム120Lに配置した図であり、図2のVII方向からの図である。
図6のように、ブッシュ構造101を、左側フロントアーム120Lの左後側フロントアーム接続部120bLに配置し、左側フロントアーム120Lとメインフレーム110とをブッシュ構造101を介して接続する。
そして、第1の方向を車両前方向に一致させる。
そうすることによって、この左側フロントアーム120Lとメインフレーム110の接続は、車両前後方向については、低い弾性特性を有することになる。
その結果、車両が走行中に地面に凹凸(小石等も含む)が存在することによって、左側フロントアーム120Lが車両前後方向に移動(振動)しても、この力及び振動を柔軟に吸収することが可能となる。そして、これによって乗り心地の向上を図ることができる。
また、第1の方向を車両前方向と一致させたことから、左側フロントアーム120Lは、車両左方向(車両右方向)への移動に対しては高い弾性特性を有することになる。
なぜなら、第1の方向を車両前方向と一致させた場合には、第2の方向が車両左方向(車両右方向)となり、車両左方向(車両右方向)への移動に対しては第2の弾性部材5が作用するからである。
その結果、カーブ等によって前輪がメインフレーム110に対して角度を有する場合に、左前側ハウジング121Lに力が加わっている場合にであっても、左前側ハウジング121Lを所定の位置に保持することが可能となる。
そしてこれによって、操縦安定性を向上させることができる。
以上により、ブッシュ構造101において第1の方向を車両前方向と一致させることによって、操縦安定性と乗り心地の両立を図ることが可能となる。
なお、本実施形態はあくまで一例であり、異なる構造、形状、位置にブッシュ構造101を配置することが可能である。
さらに、ブッシュ構造101も任意に設計変更可能である。
<実施形態の構成及び効果>
以上の実施形態によれば、車両用のブッシュ構造101は、中心位置に配置される内筒1と、内筒1を取り囲む外筒3と、内筒1と外筒3とを接続し、かつ、弾性変形可能な弾性変形部分2と、を有し、弾性変形部分2は、第1の方向に配置された第1の弾性部材4と、第1の方向とは異なる方向である第2の方向の位置に配置された第2の弾性部材5と、を有し、第2の弾性部材5は前記第1の弾性部材4よりも高い弾性係数を有する。
このような構成を有することから、乗り心地性能と操縦安定性又は振動性能とを両立させることができるブッシュ構造101を提供することが可能となる。
第1の弾性部材4と第2の弾性部材5とは接続部7において直接接続されている。
このような構成を有することから、異なる特性(例えば、弾性係数)を有する第1の弾性部材4と第2の弾性部材5とに擦れ等の問題が発生しないためより高耐久性を実現することが可能となる。
また、第1の弾性部材4と第2の弾性部材5とを離間した場合に比べて、弾性変形量が増加するため、この点からも高耐久性を実現することができる。
第1の弾性部材4と第2の弾性部材5の接続部7の外筒3側、かつ、第1の方向と第2の方向との間位置には、空洞部が形成されている。
このような構成を有することから、第1の方向の弾性特性を低く保持することが可能となる。
内筒1は軸を中心とした円筒形状を有し、外筒3は、軸を中心とした円筒形状を有し、第1の方向と第2の方向は、軸に直交に形成され、第1の方向と、第2の方向とは直交し、第1の弾性部材4及び第2の弾性部材5はゴム又はシリコンによって形成されている。
このような構成を有することから、より簡易にブッシュ構造101を製造することができる。
本実施形態の車両は、ブッシュ構造101をリアサスペンション構造9、フロントサスペンション構造109又はサブフレーム10構造に適用し、乗り心地性能に関係する力又は振動が加わる方向と、第1の方向と、を一致させ、操縦安定性又は振動性能に関係する力又は振動が加わる方向と、第2の方向とを、一致させている。
このような構成を有することから、車両について、操縦安定性又は振動性能並びに乗り心地性能の両立を図ることが可能となる。
ブッシュ構造101を、サブフレーム10とメインフレーム110の接続部分に適用し、第1の方向は車両の前後方向と一致させている。
このような構成を有することから、サブフレーム10とメインフレーム110との間での操縦安定性又は振動性能並びに乗り心地性能の両立を図ることが可能となる。
ブッシュ構造101を、左側フロントラテラルリンク31Lとサブフレーム10の接続部分に適用し、第1の方向は車両の上下方向と一致させている。
このような構成を有することから、左側フロントラテラルリンク31Lとサブフレーム10との間での操縦安定性又は振動性能並びに乗り心地性能の両立を図ることが可能となる。
ブッシュ構造101を、左側フロントアーム120Lとメインフレーム110の接続部分に適用し、第1の方向は車両の前後方向と一致させている。
このような構成によって、左側フロントアーム120Lとメインフレーム110との間での操縦安定性又は振動性能並びに乗り心地性能の両立を図ることが可能となる。
1 内筒 (第1の部分)
2 弾性変形部分
3 外筒 (第2の部分)
4 第1の弾性部材
5 第2の弾性部材
6 空洞部
7 接続部
9 リアサスペンション構造
10 サブフレーム
31L 左側フロントラテラルリンク
101 ブッシュ構造
109 フロントサスペンション構造
110 メインフレーム
120L 左側フロントアーム

Claims (6)

  1. 中心位置に配置される第1の部分と、
    前記第1の部分を取り囲む第2の部分と、
    前記第1の部分と第2の部分とを接続し、かつ、弾性変形可能な弾性変形部分と、を有し、
    前記弾性変形部分は、
    第1の方向に配置され、第1の部分と第2の部分とを接続する第1の弾性部材と、
    前記第1の方向とは異なる方向である第2の方向の位置に配置され、第1の部分と第2の部分とを接続する第2の弾性部材と、を有し、
    前記第2の弾性部材は、前記第1の弾性部材と別体であり、特性として前記第1の弾性部材よりも高い弾性係数を有し、
    前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材とは、前記第1の弾性部材の周方向端部と前記第2の弾性部材の周方向の端部との間に設けられた接続部において直接接続され
    前記第1の弾性部材と前記第2の弾性部材の前記第1の方向と前記第2の方向との間位置には、前記第1の方向及び前記第2の方向のそれぞれに対して直交する方向にわたって、接続部の第2の部分側に空洞部が形成されている
    車両用ブッシュ構造。
  2. 前記第1の部分は軸を中心とした円筒形状を有し、
    前記第2の部分は、前記軸を中心とした円筒形状を有し、
    前記第1の方向と前記第2の方向は、前記軸に直交に形成され、
    前記第1の方向と、前記第2の方向とは直交し、
    前記第1の弾性部材及び前記第2の弾性部材はゴム又はシリコンによって形成されている
    請求項に記載の車両用ブッシュ構造。
  3. 請求項1または2に記載のブッシュ構造をサスペンション構造又はサブフレーム構造に適用し、
    乗り心地性能に関係する力又は振動が加わる方向と、前記第1の方向と、を一致させ、
    操縦安定性又は振動性能に関係する力又は振動が加わる方向と、前記第2の方向とを、一致させた
    車両。
  4. 請求項に記載のブッシュ構造を、サブフレームとメインフレームの接続部分に適用し、
    前記第1の方向は車両の前後方向と一致させた車両。
  5. 請求項に記載のブッシュ構造を、フロントラテラルリンクとサブフレームの接続部分に適用し、
    前記第1の方向は車両の上下方向と一致させた車両。
  6. 請求項に記載のブッシュ構造を、フロントアームとメインフレームの接続部分に適用し、
    前記第1の方向は車両の前後方向と一致させた車両。
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