JP2008183985A - 車両用駆動装置の配設構造 - Google Patents

車両用駆動装置の配設構造 Download PDF

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公志 岩坂
Shigeyuki Mori
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Abstract

【課題】重量物としての駆動用モータを車両中心寄りに配設することができ、ヨー慣性モーメントの低減を図り、また、バネ下の慣性モーメント低減によりダンパで車輪の上下の動きを抑制しやすくなる車両用駆動装置の配設構造を提供する。
【解決手段】ホイール31は一端が車体に連結されたサスペンションによって上下方向に揺動可能に支持され、駆動用モータM1は、ホイール31の中心点c1のストローク軌跡αより車体前後方向内側に配設され、駆動用モータM1とホイール31との間が駆動力伝達機構を介して駆動力を伝達可能に連結されたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

この発明は、車輪のホイール内に該車輪を駆動可能な駆動用モータ(いわゆるインホイールモータ)が配設された電気自動車またはハイブリッド車両のような車両用駆動装置の配設構造に関する。
近年、車輪のホイール内に、該車輪を駆動可能な駆動用モータ(いわゆるインホイールモータ)を配設し、動力源からホイールへの動力伝達系統を簡略化する技術が開発されている(特許文献1,2参照)。
この駆動用モータを備えた車輪は、左右の車輪をそれぞれ別々に制御することができるので実用上、極めて有効な利点がある。
一方で、車両走行時に車輪を安定して、バンプ、リバウンドさせるために、傾向としてホイールストローク側面視中心点を中心としてホイールを上下動させるようになっており、重量物としての駆動用モータの適切な配設が要請される。
特開2006−248273号公報 特開2006−248417号公報
そこで、この発明は、一端が車体に連結されたサスペンションによってホイールを上下方向に揺動可能に支持し、駆動用モータを、ホイールの中心点のストローク軌跡より車体前後方向内側に配設し、該駆動用モータと上記ホイールとの間を、駆動力伝達機構を介して駆動力を伝達可能に連結することで、重量物としての駆動用モータを車両中心寄りに配設することができ、ヨー慣性モーメントの低減を図ることができると共に、バネ下の慣性モーメント低減によりダンパで車輪の上下の動きを抑制しやすくなる車両用駆動装置の配設構造の提供を目的とする。
この発明による車両用駆動装置の配設構造は、車輪のホイール内に該車輪を駆動可能な駆動用モータが配設された車両において、上記ホイールは一端が車体に連結されたサスペンションによって上下方向に揺動可能に支持され、上記駆動用モータは、上記ホイールの中心点のストローク軌跡より車体前後方向内側に配設され、該駆動用モータと上記ホイールとの間が駆動力伝達機構を介して駆動力を伝達可能に連結されたものである。
上記構成によれば、重量物としての駆動用モータを、ホイールの中心点のストローク軌跡よりも車体前後方向内側つまり車両中心寄りに配設したので、ヨー慣性モーメントの低減を図ることができる。
しかも、駆動用モータの上記ストローク軌跡より車体前後方向内側への配設により、バネ下の慣性モーメント低減を図って、ダンパで車輪の上下の動きを抑制しやすくなる。
すなわち、車両走行時に車輪を安定してバンプ、リバウンドさせるために、傾向としてホイールストローク側面視中心点を中心にホイールを上下動させる構成が採用されており、この場合、重い駆動用モータは車両中心側に配設した方が、バネ下の慣性モーメントが低減して、ダンパにて車輪の上下の動きを抑制しやすくなる。
この発明の一実施態様においては、上記車輪は操舵可能な前輪であり、上記駆動用モータは上記ホイールの中心部に対して後方にオフセットして配設されたものである。
上記構成によれば、前輪のホイール内に配設される駆動用モータを、ホイールの中心部に対して後方にオフセット配設したので、ヨー慣性モーメントの低減を図ることができると共に、バネ下の慣性モーメント低減を図って、フロント側のダンパで前輪の上下の動きを抑制しやすくなる。
この発明の一実施態様においては、上記駆動用モータのオフセットされた前部にサスペンションが配設されたものである。
上記構成によれば、駆動用モータとフロントサスペンションとのレイアウト両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記駆動用モータのオフセットされた前部に操舵用のタイロッドが配設されたものである。
上記構成によれば、駆動用モータ、フロントサスペンション、タイロッドの配設を達成することができる。
この発明の一実施態様においては、上記車輪は後輪であり、上記駆動用モータは上記ホイールの中心部に対して前方にオフセットして配設されたものである。
上記構成によれば、後輪のホイール内に配設される駆動用モータを、ホイールの中心部に対して前方にオフセット配設したので、ヨー慣性モーメントの低減を図ることができると共に、バネ下の慣性モーメント低減を図って、リヤ側のダンパで後輪の上下の動きを抑制しやすくなる。
この発明の一実施態様においては、上記駆動用モータのオフセットされた後部にサスペンションが配設されたものである。
上記構成によれば、駆動用モータとリヤサスペンションとのレイアウト両立を図ることができる。
この発明の一実施態様においては、上記駆動用モータのオフセットされた後部に、エンジンの動力を上記後輪に伝達するドライブシャフトが配設されたものである。
上記構成によれば、後輪を駆動輪とした場合において、駆動用モータをホイールの中心部に対して前方にオフセット配設しているので、該モータを後方にオフセットさせる構造と比較して、適切な駆動力、トラクションを確保することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ホイール内には車輪と共に回転するブレーキディスクと、該ブレーキディスクを制動するブレーキキャリパとを配設し、上記駆動用モータは上記ホイールの中心部に対してブレーキキャリパ配設位置の反対側方向にオフセットして配設されたものである。
上記構成によれば、ヨー慣性モーメントおよびバネ下の慣性モーメントの低減を図りつつ、大型の駆動用モータと、大型のブレーキキャリパとの配設の共存を図ることができ、大型の駆動用モータにて出力トルクを確保し、大型のブレーキキャリパにて制動力を確保することができる。
この発明によれば、一端が車体に連結されたサスペンションによってホイールを上下方向に揺動可能に支持し、駆動用モータを、ホイールの中心点のストローク軌跡より車体前後方向内側に配設し、該駆動用モータと上記ホイールとの間を、駆動力伝達機構を介して駆動力を伝達可能に連結したので、重量物としての駆動用モータを車両中心よりに配設することができ、ヨー慣性モーメントの低減を図ることができると共に、バネ下の慣性モーメント低減によりダンパで車輪の上下の動きを抑制しやすくなる効果がある。
ヨー慣性モーメントおよびバネ下の慣性モーメント低減を図って、車輪の上下動を抑制しやすくするという目的を、車輪のホイール内に該車輪を駆動可能な駆動用モータが配設された車両において、上記ホイールは一端が車体に連結されたサスペンションによって上下方向に揺動可能に支持され、上記駆動用モータは、上記ホイールの中心点のストローク軌跡より車体前後方向内側に配設され、該駆動用モータと上記ホイールとの間を、駆動力伝達機構を介して駆動力を伝達可能に連結するという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は車両用駆動装置の配設構造を示すが、まず図1を参照して車体前部構造について説明する。
実施例に示すこの車両はハイブリッド車両であって、エンジン1を搭載したエンジンルーム2と、車室3とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル4(ダッシュパネル)を設け、該ダッシュロアパネル4の車幅方向中央部を後方に凹設して凹部4aを形成し、エンジン1の後部を該凹部4a内に配設し、重量が大きいエンジン1を可及的車両中心寄りに配設することで、ヨー慣性モーメントを可及的低減すべく構成している。
また、ダッシュロアパネル4の下部には、後方に向けて略水平に延びるフロアパネル5を連設すると共に、車室3の底部形成する該フロアパネル5には、車室3の内方に突出して、車両の前後方向に延びるトンネル部6を、一体または一体的に形成し、フロアパネル5の左右両サイドには車両の前後方向に延びる閉断面構造のサイドシル7,7(車体剛性部材)を接合固定している。このサイドシル7は、サイドシルアウタと、サイドシルインナと、必要に応じてサイドシルレインフォースメントとを接合固定して構成され車両の前後方向に延びる車体剛性部材である。
一方、上述のダッシュロアパネル4からエンジンルーム2の左右両サイドにおいて前方に延びる左右一対のフロントサイドフレーム8,8(車体剛性部材)を設け、これら一対のフロントサイドフレーム8,8間には車幅方向に延びるフロントクロスメンバ(いわゆるNo.1.5クロスメンバ)9を張架している。
また、左右の各フロントサイドフレーム8,8の前端部には衝突エネルギ吸収部材として左右一対のクラッシュカン10,10をそれぞれ取付け、これら左右一対のクラッシュカン10,10相互間には、車幅方向に延びるバンパビーム11を横架している。
なお、図1において、12はバッテリ、13はエアクリーナ、14,14は左右のヘッドランプである。
次に、図1、図2を参照して、フロントサスペンション装置15の構成について説明する。
フロントサスペンション装置15は、車体としての左右のフロントサイドフレーム8,8および他の車体に固定されたサブフレーム16(サスペンションクロスメンバと同意)に取付けられる。このサブフレーム16は、車幅方向に延びると共に、その両側から後方に向けて延びる平面視コ字状の前側部材16Fと、この前側部材16Fの車幅方向両側にそれぞれ固定されて上方に延びる上方部材16Uと、前側部材16Fの後方において車幅方向に延び、かつ、その両端部が前側部材16Fの後部に固定された後側部材16Rとを備えている。
上述のフロントサスペンション装置15は、ダブルウィッシュボーン型であって、上方部材16Uに取付けられたAアーム構造のアッパアーム17と、前側部材16Fに取付けられたロアアーム18と、緩衝手段としてのショックアブソーバ19とを備えている。
上述のショックアブソーバ19は、ストラット構造のダンパ20と、上側のアッパシート21と下側のロアシート22との間に張架されたコイルスプリング23とを備えて上下方向に配設されており、その上端がサスタワー(つまり車体)に連結されると共に、ダンパ20の下端に設けられたダンパブラケット24がロアアーム18の車幅方向中間部に連結されている。
上述のサブフレーム16の前側部材16Fには、エンジン1よりも前方に位置するように、パワーステアリング装置25が車幅方向に取付けられており、このパワーステアリング装置25は車幅方向に延びる左右一対のタイロッド26,26を備え、これらタイロッド26,26を車幅方向に作動することで操舵可能な左右の前輪27,27を操舵すべく構成している。左右一対のタイロッド26,26はストレート構造に構成されており、その剛性を確保するようになっている。
なお、図1に仮想線で示すように、上述のパワーステアリング装置25には、ステアリングシャフト28を介してステアリングホイール(図示せず)が連動連結されている。
図3は前輪27の拡大断面図であって、この前輪27は、リム29(リム部)およびホイールディスク30(ディスク部)から成るホイール31と、車輪(前輪27)と共に回転するブレーキディスク32と、車体側に固定されていて、上記ブレーキディスク32を制動するブレーキキャリパ33(brake caliper)と、ホイールハブ34と、タイヤ35とを備えている。
図3、図4に示すように、前輪27のホイール31内には、該前輪27を駆動する駆動用モータM1(以下単にモータと略記する)が配設されるが、該モータM1はホイール31の中心部としてのホイールセンタc1に対してブレーキキャリパ33の配設位置の反対側方向(つまり後方)にオフセットして配設されている。すなわち、図4にモータセンタc2(詳しくは、後述するモータ部39のセンタ)を示すように、モータM1は、ホイールセンタc1に対して後方にオフセットして配設され、ブレーキキャリパ33はモータM1の前方に配設されている。
しかも、上記モータM1(いわゆるインホイールモータ)は、図4に示すように、ホイール31の中心点(ホイールセンタc1と同じ)のストローク軌跡αよりも車体前後方向内側に配設されている。図4に示す車輪は操舵可能な前輪27であるため、上記モータM1はホイール31の中心部(ホイールセンタc1)に対して車両中心寄りとなる後方にオフセットして配設されている。
すなわち、車両走行時において、安定して前輪27をバンプ、リバウンドさせるために、図4に側面視で示すホイールストローク側面視中心点Xを中心として、ホイール31を上下動させるように構成されており、この場合、重量が大きいモータM1を、ホイール31の中心点のストローク軌跡αよりも車体前後方向内側(前輪27の場合にはストローク軌跡αの車体後方)に配設すると、バネ下の慣性モーメントが低減し、ダンパ20にて前輪27の上下動を抑制しやすくなる。
また、図3に示すように、モータM1とホイール31との間は、駆動力伝達機構40を介して駆動力を伝達可能に連結されている。
すなわち、同図に示すように、上述のモータM1は、回転軸36と、回転子37と、固定子38とから成るモータ部39を備え、このモータ部39の回転軸36にクラッチ41を介してアイドル軸42を設け、このアイドル軸42に原動ギヤ43を嵌合すると共に、ホイールハブ34と一体の車輪軸44には従動ギヤ45を嵌合し、この従動ギヤ45と上述の原動ギヤ43とを常時噛合させている。そして、これらの各要素42,43,45により上述の駆動力伝達機構40を構成し、クラッチ41のON時(接続時)にモータ出力を上記駆動力伝達機構40を介してホイール31に伝達すべく構成し、また、上記各要素をモータハウジング46で囲繞している。なお、上述のクラッチ41は省略してもよい。
一方、前輪27を操舵するタイロッド26のホイール側連結部26Hは、図1、図2、図3に示すように、ホイールセンタc1(図4参照)に対して前方となるように、モータハウジング46のナックル部47に取付けられている。
つまり、モータM1のオフセットされた前部に操舵用のタイロッド26が配設されたものである。換言すれば、モータM1はホイールセンタc1に対してタイロッド26の配設位置と反対側方向にオフセットして配設され、モータM1とタイロッド26との両者を最適な位置に配設している。
ところで、ホイール31は、一端(後述する車体側連結部17F,17R,18F,18R参照)が車体に連結されたサスペンション(アッパアーム17、ロアアーム18参照)によって上下方向に揺動可能に支持されている。
すなわち、図1、図2に示すように、アッパアーム17の前後の車体側連結部17F,17Rは、サブフレーム16の上方部材16U(図2参照)に支持されており、アッパアーム17のホイール側連結部17Hは、モータM1とブレーキキャリパ33との間において、モータハウジング46の上部に支持されている。
また、ロアアーム18の前後の車体側連結部18F,18Rは、サブフレーム16の前側部材16Fに支持されており、ロアアーム18のホイール側連結部18Hは、モータM1とブレーキキャリパ33との間において、モータハウジング46の下部に支持されている。換言すれば、モータM1のオフセットされた前部にサスペンションとしての各アーム17,18が配設されたものである。この配設構造、なかんずくモータM1のオフセットされた前部にロアアーム18を配設することで、ロアアーム18の長さを長く設定し、前輪27がバンプ、リバウンドする時の角度がゆるやかに変化するように構成し、かつ、キングピン軸の適正化を図り、車両の直進安定性の向上を図ったものである。なお、上述の各連結部26H,17H,18Hをモータハウジング46に取付ける構成に代えて、ホイールハブ34に複数の延長部(図示せず)を一体的に形成し、これらの各延長部に上述の各連結部26H,17H,18Hを取付ける構造を採用してもよい。
一方、図3に拡大平面図で示すように、上述のモータM1(詳しくはモータハウジング46)とブレーキキャリパ33とは、正面から見て互に重合するように配設されており、ホイール31の車幅方向外端からモータM1の車幅方向内端までの車幅方向寸法のコンパクト化を図って、ブレーキキャリパ33とモータM1との双方の大型化を図りつつ、車幅方向でのコンパクト化を達成するように構成している。
ここで、図4に示す構成に代えて、図5に示す構成を採用してもよい。つまり、図4の構成は、モータM1(特にモータセンタc2参照)をホイールセンタc1に対して後方にのみオフセットして配設したが、図5に示す構成は、モータM1(特にモータセンタc2参照)をホイールセンタc1に対して後方かつ上下方向の何れか一方(図5の実施例では上方)にオフセットして配設したものである。
以上、図1〜図5を参照してフロント側の構成について述べたが、次に図6〜図13を参照してリヤ側の構成について述べる。
図6、図7に示すように、車両後部には差動減速装置としてのリヤデファレンシャル装置51を配設し、図1で示したエンジン1に接続された変速機(図示せず)の出力軸とリヤデファレンシャル装置51のドライブピニオン等の入力軸との間を、プロペラシャフト52で連結している。
つまり、エンジン1の回転力を、変速機(図示せず)、プロペラシャフト52を介して、リヤデファレンシャル装置51に伝達し、さらにドライブシャフト53,53を介して左右の後輪54,54を駆動すべく構成している。なお、図中、55はユニバーサルジョイントである。
車両の前後に離間して配設されたパワーユニット(エンジン1と変速機)と、リヤデファレンシャル装置51との間(詳しくはミッションハウジングとデフケースとの間)に張架され、車両の前後方向に延びるパワープラントフレーム56(いわゆるPPF)を設けている。
このパワープラントフレーム56は、エンジン駆動系からのロール方向の動きを許容する一方、リヤデファレンシャル装置51のワインドアップを防止するフレームで、曲げ剛性が強く、ねじりに対して柔軟性を有するように構成されている。
車両の後方に配設された上述の後輪54は、図7に示すように、リム部とディスク部とから成るホイール31と、該ホイール31内に配置され後輪54と共に回転するブレークディスク32と、該ブレーキディスク32を制動し、車体側に固定されたブレーキキャリパ33と、タイヤ35とを備えている。
しかも、上述のホイール31内には後輪54を駆動可能な駆動用モータM2(以下単にモータと略記する)が配設されている。
該モータM2は図12に後輪54のホイール31の中心部としてのホイールセンタc1を示すように、このホイールセンタc1に対してブレーキキャリパ33の配設位置の反対側方向(つまり前方)にオフセットして配設されている。
すなわち、図12にモータセンタc2(詳しくは、後述するモータ部39のセンタ)を示すように、該モータM2は、ホイールセンタc1に対して前方にオフセットして配設され、ブレーキキャリパ33はモータM2の後方に配設されている。また、図7に平面図で示すようにモータM2(詳しくはモータハウジング46)とブレーキキャリパ33とが正面視で重合するように配設されている。
しかも、上記モータM2(いわゆるインホイールモータ)は、図12に示すように、ホイール31の中心点(ホイールセンタc1と同じ)のストローク軌跡βよりも車体前後方向内側に配設されている。図12に示す車輪は車両後方に配設された後輪54であるため、上記モータM2はホイール31の中心部(ホイールセンタc1)に対して車両中心寄りとなる前方にオフセットして配設されている。
すなわち、車両走行時において、安定して後輪54をバンプ、リバウンドさせるために、図12に側面視で示すホイールストローク側面視中心点Yを中心として、ホイール31を上下動させるように構成されており、この場合、重量が大きいモータM2を、ホイール31の中心点のストローク軌跡βよりも車体前後方向内側(後輪54の場合にはストローク軌跡βの車体前方)に配設すると、バネ下の慣性モーメントが低減し、後述するダンパ75にて後輪54の上下動を抑制しやすくなる。
また、図11に示すように、モータM2とホイール31(図7参照)との間は、駆動力伝達機構40を介して駆動力を伝達可能に連結されている。
すなわち、上述のモータM2は、図11に示すように、回転軸36と、回転子37と、固定子38とから成るモータ部39を備え、このモータ部39の回転軸36にクラッチ41を介してアイドル軸42を設け、このアイドル軸42に原動ギヤ43を嵌合すると共に、ホイールハブ64(図7参照)と一体的な車輪軸44には従動ギヤ45を嵌合し、この従動ギヤ45と上述の原動ギヤ43とを常時噛合させている。そして、これらの各要素42,43,45により上述の駆動力伝達機構40を構成し、クラッチ41のON時(接続時)にモータ出力を、駆動力伝達機構40を介して、ホイール31に伝達すべく構成し、また上記各要素をモータハウジング46で囲繞している。なお、上述のクラッチ41は省略してもよい。
ところで、左右の後輪54,54を独立懸架するマルチリンク形式のリヤサスペンションは、図7〜図9に示すように構成されている。
すなわち、このリヤサスペンションは左右ほぼ対称に構成されており、前後一対のロアリンク57F,57Rと、このロアリンク57F,57Rよりもアーム長が短い前後一対のアッパリンク58F,58Rとから成るサスペンションリンクと、フロントクロスメンバ60と、リヤクロスメンバ61と、左右のサイドクロスメンバ62,62とを平面視で方形枠状に組合わせたサブフレーム63(サスペンションクロスメンバと同意)とを備えている。
また、一端59a(図8に示すホイール側連結部)がホイールハブ64(車輪支持部材)の前方延長部64aに連結され、他端59b(車体側連結部)が車体としてのサブフレーム63におけるサイドクロスメンバ62に揺動可能に連結されて、車幅方向に延びるトーコントロールリンク59を設けている。このトーコントロールリンク59は後輪54のトー角を制御するリンクである。
図10にもホイール31の中心部をホイールセンタc1として示し、モータM2の中心部をモータセンタc2として示すように、上述のモータM2はホイールセンタc1に対して上述のトーコントロールリンク59の配設位置の反対側方向(つまり上方)にオフセットして配設されている。
すなわち、上述のモータM2はホイールセンタc1に対して上方にオフセットして配設され、トーコントロールリンク59および、そのホイール側連結部はモータM2の下方に配設されている。また、トーコントロールリンク59はモータM2の中心部(モータセンタc2)に対して前方にオフセットして配設されており、後輪54のトー角を制御するトーコントロールリンク59と、大型のモータM2との配設を両立すべく構成している。
さらに、図7に平面図で示すように、モータM2は上述のトーコントロールリンク59と平面視で重合して配設されている。
上述のホイール31を上下方向に揺動可能に支持する複数のサスペンションリンク(ロアリンク57F,57R、アッパリンク58F,58R)は車幅方向に配設されている。
図7、図10に示すように、前部のロアリンク57Fのホイール側連結部65(図10参照)はホイールハブ64の下方延長部64bに連結され、車体側連結部はロアリンクブッシュ(図示せず)を介してサイドクロスメンバ62に揺動可能に支持されている。
同様に、後部のロアリンク57Rのホイール側連結部66(図10参照)はホイールハブ64の下方かつ後方の延長部64cに連結され、車体側連結部はロアリンクブッシュ67を介してリヤクロスメンバ61に揺動可能に支持されている。
これら前後一対のロアリンク57F,57Rはホイールセンタc1よりも下方で、かつモータハウジング46よりも下方に配設されており、しかも、各ロアリンク57F,57Rのホイール側連結部65,66はモータM2の中心部よりもオフセットされた後方位置に配設されている。
つまり、モータM2とブレーキキャリパ33との間にロアリンク57F,57Rのホイール側連結部65,66が配設されたものである。
図7、図10に示すように、前部のアッパリンク58Fのホイール側連結部68は、モータM2のハウジングつまりモータハウジング46に連結され、車体側連結部はアッパリンクブッシュ69を介してサイドクロスメンバ62に揺動可能に支持されている。
同様に、後部のアッパリンク58Rのホイール側連結部70はモータハウジング46に連結され、車体側連結部はアッパリンクブッシュ71を介してサイドクロスメンバ62に揺動可能に支持されている。
これら前後一対のアッパリンク58F,58Rはホイールセンタc1よりも上方に配設されており、しかも、各アッパリンク58F,58Rのホイール側連結部68,70はモータM2の中心部よりもオフセットされた後方位置おいてモータハウジング46の上面部に配設されている。
つまり、モータM2とブレーキキャリパ33との間にアッパリンク58F,58Rのホイール側連結部68,70が配設されたものである。
このように、前後一対の各リンク57F,57R,58F,58RをモータM2とブレーキキャリパ33との間に配設して、サスペンションリンクの長さを確保し、キャンバ角の制御向上を図ると共に、大型のモータM2の配設と、適正長さのサスペンションリンクの配設と、大型のブレーキキャリパ33の配設とを達成すべく構成している。
上述のモータM2と複数のサスペンションリンク(ロアリンク57F,57R、アッパリンク58F,58R)との配設関係において、モータM2はホイールセンタc1に対してサスペンションリンクのホイール側連結部65,66,68,70の配設位置の反対側方向(つまり前方)にオフセットして配設されている。
すなわち、モータM2はホイールセンタc1に対して前方にオフセットして配設され、サスペンションリンク(ロアリンク57F,57R、アッパリンク58F,58R)のホイール側連結部65,66,68,70はモータM2の後方に配設されたものである。
また、図10に側面図で示すように、モータM2(詳しくはモータハウジング46)は、複数のサスペンションリンクのうちのアッパリンク58F,58Rの少なくとも一部(車幅方向の車外側の部分)と正面視で重合して配設されると共に、図7に平面図で示すように、モータM2は複数のサスペンションリンクのうちのロアリンク57F,57Rの少なくとも一部(車幅方向の車外側の部分)と平面視で重合して配設されている。
さらに、前後一対のロアリンク57F,57Rは図7に平面図で示すように、平面視で八の字状に配設されており、同様に、前後一対のアッパリンク58F,58Rも図7に平面図で示すように、平面視で八の字状に配設されており、前後一対の各リンク57F,57R,58F,58Rの角度の適正化を図り、これら各リンクの所定長さを確保するように構成している。
一方、ホイールハブ64の内方延長部64dとサスタワー等のボディとの間には図7、図10に示すように、アッパシート72、ロアシート、コイルスプリング73、ストラット74を備えたダンパ75を設けている。このダンパ75は図7に示すように平面視で前後のアッパアーム58F,58R間に位置する。
さらに、図7に示すように左右のサイドクロスメンバ62,62にはサブフレーム63(サスペンションクロスメンバ)の全体を車体に対して支持する片側3点づつの弾性マウント76,77,78をそれぞれ前後方向に離間配置している。
上述の弾性マウント76,77,78のうち、前端の弾性マウント76は他の片側2つの弾性マウント77,78よりも車体下方側に位置するように設けられており、中間の弾性マウント77と後端の弾性マウント78とで、エンジン1からの振動を設け、車体下方側に位置する前端の弾性マウント76が配設された部分のねじれを許容して、この前端の弾性マウント76のバネ定数低下を図って、乗り心地の向上を図ると共に、前端の弾性マウント76のバネ定数低下によりロードノイズの伝達を良好に防止すべく構成している。
これらの弾性マウント76,77,78は図7に平面図で示すように、平面から見て前端および後端に配設された各弾性マウント76,78間を結ぶ仮想直線に対して、中間の弾性マウント77が車体内方側に位置するように配設され、左右の中間弾性マウント77,77間の車幅方向のスパン短縮を図っている。
ここで、中間および後端に位置する弾性マウント77,78は車体前後方向に延びる仮想車体中央線に対して略平行となるように車体前後方向に配設されている。
また、上述のリヤクロスメンバ61、後部のロアリンク57R、ダンパ75は中間の弾性マウント77と後端の弾性マウント78との間に位置するように設けられており、上述のリヤクロスメンバ61の前側の縦壁にはリヤデファレンシャル装置取付け用のブラケット79,79が設けられている。
而して、上述のブラケット79,79にはデフマウント80,80と、リヤデファレンシャル装置51に取付けたブラケット81とを介してリヤデファレンシャル装置51が支持されている。
さらに、上述の前端の弾性マウント76の下部には該下部から車外方向前方に向けて延びる左右一対の補強リンク部材82,82が設けられており、これらの各補強リンク部材82,82の前端部は車体に連結される。
ここで、図7に平面図で示すように、モータM2のオフセットされた後部にロアリンク57F,57R、アッパリンク58F,58Rのそれぞれのホイール側連結部65,66,68,70が配設されると共に、モータM2(詳しくはモータ部39のセンタとしてのモータセンタc2参照)のオフセットされた後部に、エンジン1(図1参照)の動力を後輪54,54に伝達する左右のドライブシャフト53,53が配設されたものである。
図10で示す構成に代えて、図13に示す構成を採用してもよい。つまり、図10の構成はモータM2がホイールセンタc1に対して前方にオフセットして配設され、ブレーキキャリパ33は該モータM2の後方に配設されると共に、図7で示したようにモータM2(詳しくはモータハウジング46)とブレークキャリパ33とが正面視で重合して配設されたものであるが、図13に示す構成は、モータM2がホイールセンタc1に対して前方にオフセットして配設され、ブレーキキャリパ33は該モータM2の後方に配設され、かつ、図13に示すように、モータM2とブレーキキャリパ33とが平面視においても重合するように配設されたものであり、この重合構成により、さらに大型のブレーキキャリパ33の配設と、大型のモータM2の配設とを両立させることができる。
なお、図6において、83はトンネル部6の上部に接合されて車両の前後方向に延びるトンネルメンバ(いわゆるハイマウントバックボーンフレーム)、84は左右のリヤシート、85は排気管、86はサイレンサ、87はマフラ、図6〜図10、図13において88はスタビライザである。また、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印INは車両内方を示し、矢印OUTは車両外方を示す。
このように上記実施例の車両用駆動装置の配設構造は、車輪(前輪27、後輪54参照)のホイール31内に該車輪を駆動可能なモータM1,M2が配設された車両において、上記ホイール31は一端が車体に連結されたサスペンション(フロント側のアッパアーム17、ロアアーム18、リヤ側のアッパリンク58F,58R、ロアリンク57F,57R参照)によって上下方向に揺動可能に支持され、上記モータM1,M2は、上記ホイール31の中心点(ホイールセンタc1)のストローク軌跡α,βより車体前後方向内側に配設され、該モータM1,M2と上記ホイール31との間が駆動力伝達機構40を介して駆動力を伝達可能に連結されたものである(図3、図4、図11、図12参照)。
この構成によれば、重量物としてのモータM1,M2を、ホイール31の中心点(ホイールセンタc1参照)のストローク軌跡α,βよりも車体前後方向内側つまり車両中心寄りに配設したので、ヨー慣性モーメントの低減を図ることができる。
しかも、モータM1,M2の上記ストローク軌跡α,βより車体前後方向内側への配設により、バネ下の慣性モーメント低減を図って、ダンパ20,75で車輪(前輪27、後輪54)の上下の動きを抑制しやすくなる。
すなわち、車両走行時に車輪を安定してバンプ、リバウンドさせるために、傾向としてホイールストローク側面視中心点X,Yを中心にホイール31を上下動させる構成が採用されており、この場合、重いモータM1,M2は車両中心側に配設した方が、バネ下の慣性モーメントが低減して、ダンパ20,75にて車輪(前輪27、後輪54)の上下の動きを抑制しやすくなる。
また、上記車輪は操舵可能な前輪27であり、上記モータM1は上記ホイール31の中心部(ホイールセンタc1)に対して後方にオフセットして配設されたものである(図4参照)。
この構成によれば、前輪27のホイール31内に配設されるモータM1を、ホイール31の中心部(ホイールセンタc1)に対して後方にオフセット配設したので、ヨー慣性モーメントの低減を図ることができると共に、バネ下の慣性モーメント低減を図って、フロント側のダンパ20で前輪27の上下の動きを抑制しやすくなる。
さらに、フロント側の構成において、上記モータM1のオフセットされた前部にサスペンション(アッパアーム17、ロアアーム18参照)が配設されたものである(図1参照)。
この構成によれば、モータM1とフロントサスペンション(アッパアーム17、ロアアーム18参照)とのレイアウト両立を図ることができる。
加えて、フロント側の構成において、上記モータM1のオフセットされた前部に操舵用のタイロッド26が配設されたものである(図1参照)。
この構成によれば、モータM1、フロントサスペンション(アッパアーム17、ロアアーム18参照)、タイロッド26の配設を達成することができる。
また、上記車輪は後輪54であり、上記モータM2は上記ホイール31の中心部(ホイールセンタc1)に対して前方にオフセットして配設されたものである(図12参照)。
この構成によれば、後輪54のホイール31内に配設されるモータM2を、ホイール31の中心部(ホイールセンタc1)に対して前方にオフセット配設したので、ヨー慣性モーメントの低減を図ることができると共に、バネ下の慣性モーメント低減を図って、リヤ側のダンパ75で後輪54の上下の動きを抑制しやすくなる。
さらに、リヤ側の構成において、上記モータM2のオフセットされた後部にサスペンション(アッパリンク58F,58R、ロアリンク57F,57R)が配設されたものである(図7参照)。
この構成によれば、モータM2とリヤサスペンション(各リンク57F,57R,58F,58R参照)とのレイアウト両立を図ることができる。
加えて、リヤ側の構成において、上記モータM2のオフセットされた後部に、エンジン1の動力を上記後輪54に伝達するドライブシャフト53が配設されたものである(図7参照)。
この構成によれば、後輪54を駆動輪とした場合において、モータM2をホイール31の中心部(ホイールセンタc1)に対して前方にオフセット配設しているので、該モータM2を後方にオフセットさせる構造と比較して、適切な駆動力、トラクションを確保することができる。
また、上記ホイール31内には車輪(前輪27、後輪54参照)と共に回転するブレーキディスク32と、該ブレーキディスク32を制動するブレーキキャリパ33とを配設し、上記モータM1,M2は上記ホイール31の中心部(ホイールセンタc1)に対してブレーキキャリパ33配設位置の反対側方向にオフセットして配設されたものである(図4、図12参照)。
この構成によれば、ヨー慣性モーメントおよびバネ下の慣性モーメントの低減を図りつつ、大型のモータM1,M2と、大型のブレーキキャリパ33との配設の共存を図ることができ、大型のモータM1,M2にて出力トルクを確保し、大型のブレーキキャリパ33にて制動力を確保することができる。
また、実施例(図10参照)で開示したように、リヤ側において、上記モータM2は、上記ホイール31の中心部(ホイールセンタc1)に対して前方にオフセットして配設され、上記ブレーキキャリパ33は該モータM2の後方に配設されると、ブレーキキャリパ33に対して重量が大きい上述のモータM2を、可及的車両中心寄りに配設することができるので、ヨー慣性モーメントの関係上、有利となる。
さらに、実施例(図4参照)で開示したように、フロント側において、上記モータM1は、上記ホイール31の中心部(ホイールセンタc1)に対して後方にオフセットして配設され、上記ブレーキキャリパ33は該モータM1の前方に配設されると、ブレーキキャリパ33に対して重量が大きい上述のモータM1を、可及的車両中心寄りに配設することができるので、ヨー慣性モーメントの関係上、有利となる。
加えて、実施例(図5参照)で開示したように、上記モータM1は、上記ホイール31の中心部(ホイールセンタc1)に対して上下方向の何れか一方にオフセットして配設されると、モータM1、ブレーキキャリパ33、サスペンションリンク(アッパアーム17、ロアアーム18参照)の三者をより一層適切な位置にレイアウトすることができる。この点に関しては、リヤ側の構成においても同様である。
また、実施例(図3、図7参照)で開示したように、上記モータM1,M2(詳しくはモータハウジング46)と上記ブレーキキャリパ33とが正面視で重合して配設されると、この重合配設構造により、ホイール31の車幅方向外端からモータM1,M2の車幅方向内端までの車幅方向寸法のコンパクト化が図れ、ブレーキキャリパ33およびモータM1,M2双方の大型化を図りつつ、車幅方向でのコンパクト化を達成することができる。
さらに、実施例(図13参照)で開示したように、上記モータM2と上記ブレーキキャリパ33とが平面視で重合して配設されると、この重合配設構造により、さらに大型のブレーキキャリパ33の配設と、大型のモータM2の配設とを両立させることができる。
加えて、上記車輪を前輪27に特定すると、エンジンルーム2のスペースを阻害しない条件下において、モータM1、ブレーキキャリパ33、サスペンションリンク(アッパアーム17、ロアアーム18参照)のコンパクトなレイアウトが達成できる。
また、上記車輪を後輪54に特定すると、荷室スペースを阻害しない条件下において、モータM2、ブレーキキャリパ33、サスペンションリンク(アッパリンク58F,58R、ロアリンク57F,57R参照)のコンパクトなレイアウトが達成できる。
図14は車両用駆動装置の配設構造の他の実施例を示し、図7で示した前後一対のアッパリンク58F,58Rに代えて、A型構造のアッパリンク58を設け、このアッパリンク58のホイール側連結部58Hを、モータセンタc2(図10参照)より後方部のモータハウジング46に取付けると共に、ホイールハブ64とサブフレーム63との間に車幅方向に配設された後部のロアリンク57Rを、図7のロアリンク57Rに対して幅広に構成し、この後部のロアリンク57Rの車幅方向中間部と、サスタワー等の車体との間にダンパ75を上下方向に配設し、A型構造のアッパリンク58とダンパ75とが干渉しないように構成している。
図14に示すこの実施例においても、その他の構成、作用、効果については、図6〜図13で示した先の実施例とほぼ同様であるから、図14において図7と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の車輪は、実施例の前輪27または/および後輪54に対応し、
以下同様に、
サスペンションは、アッパアーム17、ロアアーム17、アッパリンク58,58F,58R、ロアリンク57F,57Rに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例(図10参照)においてはロアリンク57F,57Rのホイール側連結部65,66を、ホイールハブ64に一体形成された延長部64b,64cに取付けたが、この延長部64b,64cはモータハウジング46に一体形成してもよい。
本発明の車両用駆動装置の配設構造を示すフロント側の平面図 図1の要部の斜視図 駆動用モータの内部構造を示す拡大平面図 駆動用モータとブレーキキャリパの配設構造を示す側面図 駆動用モータとブレーキキャリパの配設構造の他の実施例を示す側面図 車両用駆動装置の配設構造を示すリヤ側の平面図 図6の要部拡大平面図 図7の要部を車両前方から見た状態で示す斜視図 図7の要部を車両後方から見た状態で示す斜視図 図7の要部側面図 駆動用モータの内部構造を示す拡大平面図 駆動用モータとブレーキキャリパの配設構造を示す側面図 駆動用モータとブレーキキャリパとが平面視で重合する構造を示す側面図 リヤ側の車両用駆動装置の配設構造の他の実施例を示す平面図
符号の説明
1…エンジン
17…ロアアーム(サスペンション)
18…アッパアーム(サスペンション)
26…タイロッド
27…前輪(車輪)
31…ホイール
32…ブレーキディスク
33…ブレーキキャリパ
40…駆動力伝達機構
53…ドライブシャフト
54…後輪(車輪)
57F,57R…ロアリンク(サスペンション)
58,58F,58R…アッパリンク(サスペンション)
c1…ホイールセンタ
α,β…ストローク軌跡
M1,M2…モータ(駆動用モータ)

Claims (8)

  1. 車輪のホイール内に該車輪を駆動可能な駆動用モータが配設された車両において、
    上記ホイールは一端が車体に連結されたサスペンションによって上下方向に揺動可能に支持され、
    上記駆動用モータは、上記ホイールの中心点のストローク軌跡より車体前後方向内側に配設され、該駆動用モータと上記ホイールとの間が駆動力伝達機構を介して駆動力を伝達可能に連結された
    車両用駆動装置の配設構造。
  2. 上記車輪は操舵可能な前輪であり、
    上記駆動用モータは上記ホイールの中心部に対して後方にオフセットして配設された
    請求項1記載の車両用駆動装置の配設構造。
  3. 上記駆動用モータのオフセットされた前部にサスペンションが配設された
    請求項2記載の車両用駆動装置の配設構造。
  4. 上記駆動用モータのオフセットされた前部に操舵用のタイロッドが配設された
    請求項2または3記載の車両用駆動装置の配設構造。
  5. 上記車輪は後輪であり、
    上記駆動用モータは上記ホイールの中心部に対して前方にオフセットして配設された
    請求項1記載の車両用駆動装置の配設構造。
  6. 上記駆動用モータのオフセットされた後部にサスペンションが配設された
    請求項5記載の車両用駆動装置の配設構造。
  7. 上記駆動用モータのオフセットされた後部に、エンジンの動力を上記後輪に伝達するドライブシャフトが配設された
    請求項5記載の車両用駆動装置の配設構造。
  8. 上記ホイール内には車輪と共に回転するブレーキディスクと、該ブレーキディスクを制動するブレーキキャリパとを配設し、
    上記駆動用モータは上記ホイールの中心部に対してブレーキキャリパ配設位置の反対側方向にオフセットして配設された
    請求項1〜7の何れか1に記載の車両用駆動装置の配設構造。
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