JP2017165315A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

インホイールモータ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017165315A
JP2017165315A JP2016053640A JP2016053640A JP2017165315A JP 2017165315 A JP2017165315 A JP 2017165315A JP 2016053640 A JP2016053640 A JP 2016053640A JP 2016053640 A JP2016053640 A JP 2016053640A JP 2017165315 A JP2017165315 A JP 2017165315A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gear
wheel
electric motor
shaft
constant velocity
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016053640A
Other languages
English (en)
Inventor
四郎 田村
Shiro Tamura
四郎 田村
直哉 竹内
Naoya Takeuchi
直哉 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
NTN Toyo Bearing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp, NTN Toyo Bearing Co Ltd filed Critical NTN Corp
Priority to JP2016053640A priority Critical patent/JP2017165315A/ja
Publication of JP2017165315A publication Critical patent/JP2017165315A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)
  • Gear Transmission (AREA)

Abstract

【課題】 電動モータを大型化することなく、バッテリーの搭載量に起因する巡航距離の不足を解消する。【解決手段】 電動モータ21と、複数の歯車32〜35からなる平行軸歯車減速機22と、車輪用軸受23と、電動モータ21および平行軸歯車減速機22を収容するケーシング24とを備え、電動モータ21の駆動力を平行軸歯車減速機22で減速して車輪用軸受23に伝達すると共に、外部駆動源の駆動力をドライブシャフト26の等速自在継手28を介して車輪用軸受23に伝達可能としたインホイールモータ駆動装置11であって、等速自在継手28のステム軸51と電動モータ21の出力軸31とをオフセット配置でケーシング24に設け、等速自在継手28のステム軸51に出力歯車55を設け、等速自在継手28の出力歯車55と平行歯車減速機22の出力歯車35とをトルク伝達可能に結合させる。【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、電動モータの出力軸と車輪用軸受とを減速機を介して連結したインホイールモータ駆動装置に関する。
従来のインホイールモータ駆動装置は、例えば、特許文献1に開示された構造のものがある。この特許文献1のインホイールモータ駆動装置は、駆動力を発生させる電動モータと、その電動モータの回転を減速して出力する平行軸歯車減速機と、その平行軸歯車減速機からの出力を車輪に伝達する車輪ハブとで構成されている。
このインホイールモータ駆動装置は、電動モータと平行軸歯車減速機との間に中間プレートを設け、その中間プレートのインボード側に、電動モータを収容するモータハウジングを設けると共に、中間プレートのアウトボード側に、平行軸歯車減速機を収容するギヤハウジングを設けた構造を具備する。
電動モータは、モータハウジングに固定されたステータと、そのステータの内側でモータハウジングに回転自在に支持されたロータ軸とで構成されている。
平行軸歯車減速機は、電動モータのロータ軸に同軸的に連結されたモータ入力歯車と、中間プレートおよびギヤハウジングに回転自在に支持されてモータ入力歯車と噛合する第1カウンタ歯車と、第1カウンタ歯車と同軸的に支持された第2カウンタ歯車と、車輪ハブの車軸に設けられて第2カウンタ歯車と噛合する出力歯車とで構成されている。
このインホイールモータ駆動装置では、平行軸歯車減速機の出力歯車と車輪ハブの車軸とをトルク伝達可能に連結することにより、電動モータの出力を平行軸歯車減速機で減速し、その平行軸歯車減速機からの出力を車輪ハブに伝達するようにしている。
特開2014−46742号公報
ところで、特許文献1で開示されたインホイールモータ駆動装置では、最高速度および最大出力トルクの両立が困難である。つまり、平行軸歯車減速機での減速比を大きくすると、最大出力トルクは増加するが最高速度は電動モータの回転数上限により抑えられてしまう。逆に、平行軸歯車減速機での減速比を小さくすると、最高速度は増加するが最大出力トルクが減少して車両の加速が悪化してしまう。
この最高速度と最大出力トルクとを両立させるためには、電動モータの容量を大きくする必要がある。しかしながら、このインホイールモータ駆動装置は、電気自動車のホイールハウジング内に収容されることから、その収容空間が制限されている。このことから、大型の電動モータを備えたインホイールモータ駆動装置をホイールハウジング内に収容することが困難となる。
また、サスペンション装置のばね下に電動モータを配置するインホイールモータ駆動装置では、電動モータの大型化により、サスペンション装置のばね下荷重が増加し、サスペンション装置の追従性が悪化することになる。
さらに、電動モータの大型化により、インホイールモータ駆動装置のユニットサイズが大きくなると、サスペンション装置および車体の改造範囲が広くなり、コスト高になってしまう。
また、インホイールモータ駆動装置のみを搭載した電気自動車は、バッテリーの搭載量が少ないために巡航距離が不十分であるという問題があった。
そこで、本発明は前述の課題に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、電動モータを大型化することなく、バッテリーの搭載量に起因する巡航距離の不足を解消し得るコンパクトなインホイールモータ駆動装置を提供することにある。
本発明に係るインホイールモータ駆動装置は、電動モータと、複数の歯車からなる平行軸歯車減速機と、車輪用軸受と、電動モータおよび平行軸歯車減速機を収容するケーシングとを備えた構造を具備する。
本発明のインホイールモータ駆動装置は、電動モータの駆動力を平行軸歯車減速機で減速して車輪用軸受に伝達すると共に、外部駆動源の駆動力をドライブシャフトの等速自在継手を介して車輪用軸受に伝達可能としたハイブリッド構造を具備する。
これにより、インホイールモータ駆動装置だけでは不足する駆動力を、ドライブシャフトの等速自在継手から付加される外部駆動源により補うことで、インホイールモータ駆動装置の電動モータを大型化することなく、バッテリーの搭載量に起因する巡航距離の不足を解消することができる。
前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、等速自在継手のステム軸と電動モータの出力軸とをオフセット配置でケーシングに設け、等速自在継手のステム軸に出力歯車を設け、等速自在継手の出力歯車と平行歯車減速機の出力歯車とをトルク伝達可能に結合させたことを特徴とする。
本発明では、等速自在継手のステム軸に出力歯車を設けて平行軸歯車減速機の出力歯車とトルク伝達可能に結合させたことにより、外部駆動源の駆動力を車輪用軸受に伝達可能としている。その上で、等速自在継手のステム軸と電動モータの出力軸とをオフセット配置でケーシングに設けたことにより、外部駆動源と連結された等速自在継手を電動モータに対して軸方向でコンパクトに配置することができる。
本発明において、平行軸歯車減速機の出力歯車は、その軸方向インボード側に凹部を有する断面コ字状をなし、等速自在継手の出力歯車を平行軸歯車減速機の出力歯車の凹部に収容した状態で平行軸歯車減速機の出力歯車とトルク伝達可能に結合させた構造が望ましい。このような構造を採用すれば、転舵軸と等速自在継手の継手中心とを近接させることができる点で有効である。
本発明において、等速自在継手の出力歯車は、ステム軸と一体的に形成されている構造が望ましい。このような構造を採用すれば、等速自在継手のステム軸と出力歯車とをコンパクトに連結することができ、装置全体のコンパクト化に寄与する。
本発明において、等速自在継手は、外側継手部材がケーシングに対して軸受を介して回転自在に支持され、外側継手部材と軸受とが一体的に形成されている構造が望ましい。このような構造を採用すれば、等速自在継手を簡易に組み付けることができ、ハイブリッド化に寄与する。
本発明において、等速自在継手の外側継手部材の外周面に、軸受の内輪が一体的に形成されている構造が望ましい。このような構造を採用すれば、等速自在継手の組み付けがより一層簡易となり、ハイブリッド化に寄与する点で有効である。
本発明によれば、インホイールモータ駆動装置だけでは不足する駆動力を、ドライブシャフトの等速自在継手から付加される外部駆動源により補うことで、インホイールモータ駆動装置の電動モータを大型化することなく、バッテリーの搭載量に起因する巡航距離の不足を解消することができる。
この場合、等速自在継手のステム軸と電動モータの出力軸とをオフセット配置でケーシングに設けたことにより、外部駆動源と連結された等速自在継手を電動モータに対して軸方向でコンパクトに配置することができる。
本発明の実施形態で、インホイールモータ駆動装置の全体構成を示す断面図である。 本発明の他の実施形態で、インホイールモータ駆動装置の全体構成を示す断面図である。 等速自在継手の組み付け構造の一例を示す要部拡大断面図である。 等速自在継手の組み付け構造の他例を示す要部拡大断面図である。 インホイールモータ駆動装置を搭載した電気自動車の概略構成を示す平面図である。 図5の電気自動車を示す後方断面図である。
本発明に係るインホイールモータ駆動装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。
この実施形態のインホイールモータ駆動装置11が搭載される電気自動車12は、図5に示すように、車体13と、操舵輪としての前輪14と、駆動輪としての後輪15とを装備する。後輪15は、図6に示すように、独立懸架式のサスペンション装置16を介して車体13の下部に固定されている。
図1は、後輪15のホイールハウジング17の内部空間に収容配置されたインホイールモータ駆動装置11を示す。以下の説明では、インホイールモータ駆動装置11を車体13(図5および図6参照)に搭載した状態で、車体13の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)と称し、中央寄りとなる側をインボード側(図面右側)と称する。
この実施形態のインホイールモータ駆動装置11は、図1に示すように、駆動力を発生させる電動モータ21と、電動モータ21の回転を減速して出力する複数の歯車32〜35からなる平行軸歯車減速機22と、平行軸歯車減速機22からの出力を後輪15に伝達する車輪用軸受23と、電動モータ21および平行軸歯車減速機22を収容するケーシング24とを備えた構造を具備する。
このインホイールモータ駆動装置11では、電動モータ21の駆動力を平行軸歯車減速機22で減速し、車輪用軸受23を介して後輪15(図5および図6参照)に伝達する。
一方、このインホイールモータ駆動装置11は、電動モータ21の駆動力を平行軸歯車減速機22で減速して車輪用軸受23に伝達すると共に、外部駆動源25(図5および図6参照)の駆動力をドライブシャフト26の等速自在継手28を介して車輪用軸受23に伝達可能としたハイブリッド構造を具備する。
このインホイールモータ駆動装置11のハイブリッド構造は、後輪15(図5および図6参照)のホイールハウジング17内に配置された電動モータ21と、車体13の下部に配置された外部駆動源25(図5および図6参照)とを具備することを意味する。
この実施形態では、図5および図6に示すように、車体13の下部に電動モータおよび平行軸歯車減速機(図示せず)からなる外部駆動源25を設け、この外部駆動源25をドライブシャフト26を介してインホイールモータ駆動装置11の車輪用軸受23にトルク伝達可能に連結している。この外部駆動源25は、内蔵されたクラッチ(図示せず)により回転トルクの伝達を断接可能としている。
なお、この実施形態では、電動モータおよび平行軸歯車減速機からなる外部駆動源25を具備したオンボードタイプのモータ駆動装置を例示しているが、ガソリン車の内燃機関などの他の外部駆動源であってもよい。
ドライブシャフト26は、外部駆動源25の出力側(インボード側)に設けられた摺動式等速自在継手27と、インホイールモータ駆動装置11の入力側(アウトボード側)に設けられた固定式等速自在継手28と、両等速自在継手27,28をトルク伝達可能に連結する中間シャフト29とで構成されている。
このハイブリッド構造により、インホイールモータ駆動装置11に内蔵された電動モータ21だけでは不足する駆動力を、ドライブシャフト26の等速自在継手28から付加される外部駆動源25の駆動力により補うことができる。これにより、インホイールモータ駆動装置11に内蔵された電動モータ21を大型化することなく、バッテリーの搭載量に起因する巡航距離の不足を解消することができる。
前述の電動モータ21は、ステータおよびロータ(図示せず)とで構成されたラジアルギャップ型あるいはアキシャルギャップ型など任意の構成のモータが適用可能である。電動モータ21は、図1に示すように、ロータと一体回転する出力軸31が平行軸歯車減速機22に向けてケーシング24から導出されている。この出力軸31は、例えば毎分一万数千回転程度で高速回転可能である。
平行軸歯車減速機22は、図1に示すように、入力歯車である第1歯車32と、中間歯車である第2歯車33および第3歯車34と、出力歯車である第4歯車35とで構成されている。この平行軸歯車減速機22では、第1歯車32と第2歯車33とが噛合し、第3歯車34と第4歯車35とが噛合することにより、電動モータ21の出力軸31の回転運動を2段で減速する。
第1歯車32と第2歯車33からなる第1段の減速比は2〜4程度とし、第3歯車34と第4歯車35からなる第2段の減速比は3〜5程度とすることが好ましい。例えば、第1歯車32と第2歯車33の第1段での減速比を1/2.5、第3歯車34と第4歯車35の第2段での減速比を1/4.5とすれば、平行軸歯車減速機22の減速比は約1/11となる。
このように、大きな減速比を持つ平行軸歯車減速機22を用いた場合、毎分一万数千回転程度の高速回転の電動モータ21と組み合わせることで電動モータ21の小型化が図れ、コンパクトで高減速比のインホイールモータ駆動装置11を実現できる。
第1歯車32は、電動モータ21の出力軸31にスプライン嵌合などにより同軸的に取り付け固定されている。第2歯車33および第3歯車34は、中間軸36に一体的に形成されている。この中間軸36は、転がり軸受37,38によってケーシング24に対して回転自在に支持されている。第4歯車35は、車輪用軸受23に連結される平行軸歯車減速機22の出力軸44に一体的に形成されている。
第1歯車32〜第4歯車35には、同時に噛合う歯数が増え、歯当たりが分散されるので音が静かで、トルク変動が少ない点で有効なはすば歯車を使用することが好ましい。歯車のかみあい率や限界の回転数などを考慮して、モジュールは1〜3程度がよい。平行軸歯車減速機22にはすば歯車を用いることで、製造が容易でコストの低減が図れ、性能面でも静粛かつ効率のよいインホイールモータ駆動装置11を実現できる。
車輪用軸受23は、図1に示すように、ケーシング24に固定された外輪39と、外輪39の内側に配置されたハブ輪40およびハブ輪40に圧入された内輪41と、ハブ輪40および内輪41と外輪39との間に配置された複数の転動体42と、転動体42を保持する保持器43とを備えた複列アンギュラ玉軸受である。この車輪用軸受23のハブ輪40の軸孔に平行軸歯車減速機22の出力軸44がスプライン嵌合によりトルク伝達可能に結合されている。
車輪用軸受48の軸方向両端部には、泥水などの侵入防止およびグリースの漏洩防止のためにシール部材45,46が設けられている。なお、外輪39のアウトボード側にはフランジ47が一体的に形成され、このフランジ47にハブボルト48でブレーキロータ49および後輪15(図5および図6参照)が連結される。
以上の構成からなるインホイールモータ駆動装置11では、図1に示すように、電動モータ21の出力軸31の回転が平行軸歯車減速機22の第1歯車32〜第4歯車35によって減速され、車輪用軸受23に伝達される。このように、電動モータ21の出力軸31の回転が平行軸歯車減速機22により減速されて車輪用軸受23に伝達されるので、低トルク、高速回転型の電動モータ21を採用した場合でも、後輪15(図5および図6参照)に必要なトルクを伝達することが可能となる。
一方、インホイールモータ駆動装置11では、電気自動車12の急発進時など、インホイールモータ駆動装置11に内蔵された電動モータ21だけでは不足する駆動力を補うため、図5および図6に示すように、ドライブシャフト26の等速自在継手28から付加される外部駆動源25の駆動力を利用するハイブリッド構造としている。
ドライブシャフト26の中間シャフト29のアウトボード側に位置する等速自在継手28は、図1に示すように、外側継手部材50から延びるステム軸51と電動モータ21の出力軸31とをオフセット配置でケーシング24に設けている。等速自在継手28の外側継手部材50は、転がり軸受52によってケーシング24に対して回転自在に支持されている。
このように、外側継手部材50のステム軸51と電動モータ21の出力軸31とをオフセット配置でケーシング24に設けたことにより、外部駆動源25と連結された等速自在継手28を電動モータ21に対して軸方向でコンパクトに配置することができる。これにより、転舵軸と等速自在継手28の継手中心とを近接させることができる。
なお、転がり軸受52のインボード側には、泥水などの侵入防止および潤滑材の漏洩防止のためにシール部材53が設けられている。また、継手外部からの泥水などの侵入や継手内部に封入されたグリースの漏洩を防止するため、等速自在継手28の外側継手部材50と中間シャフト29との間に、ゴム製または樹脂製のブーツ54が装着されている。
一方、外側継手部材50のステム軸51に出力歯車55を同軸的に設け、この外側継手部材50の出力歯車55と平行歯車減速機22の第4歯車35とをトルク伝達可能に結合させている。このように、外側継手部材50の出力歯車55と平行軸歯車減速機22の第4歯車35とをトルク伝達可能に結合させることにより、外部駆動源25の駆動力を車輪用軸受23に伝達可能としている。
この外側継手部材50の出力歯車55は、溶接、圧入および加締めなどの適宜の手段により、ステム軸51と一体的に形成されている。このように、外側継手部材50のステム軸51に出力歯車55を一体的に形成することにより、外側継手部材50のステム軸51に別体の出力歯車を連結するための固定手段(ボルト等)を省略することができるので、ステム軸51と出力歯車55とをコンパクトに連結することができ、装置全体のコンパクト化に寄与する。
ここで、外側継手部材50のステム軸51と電動モータ21の出力軸31とをオフセットさせていることから、平行軸歯車減速機22の第4歯車35と外側継手部材50の出力歯車55とをトルク伝達可能に結合させるため、以下の構造を採用している。
つまり、図1に示すように、平行軸歯車減速機22の第4歯車35は、その軸方向インボード側に凹部56を有する断面コ字状をなし、外側継手部材50の出力歯車55を平行軸歯車減速機22の第4歯車35の凹部56に収容した状態でその第4歯車35とトルク伝達可能に結合させた構造としている。
平行軸歯車減速機22の第4歯車35と外側継手部材50の出力歯車55とをトルク伝達可能に結合させるため、第4歯車35から延びる平行軸歯車減速機22の出力軸44と同軸的に中間歯車57を、第4歯車35のインボード側に一体的に設けて第4歯車35の凹部56に配置し、その中間歯車57と外側継手部材50の出力歯車55とを噛合させている。
このように、平行軸歯車減速機22の第4歯車35に凹部56を形成し、その凹部56に配置された中間歯車57と等速自在継手28の出力歯車55とを噛合させた構造を採用することにより、平行軸歯車減速機22の第4歯車35と等速自在継手28の出力歯車55とを軸方向でオーバーラップさせることができる。
その結果、平行軸歯車減速機22の第4歯車35と等速自在継手28の出力歯車55とを合わせた軸方向寸法を小さくすることができるので、転舵軸(図示せず)と等速自在継手28の継手中心とをより一層近接させることができ、外部駆動源25と連結された等速自在継手28を電動モータ21に対して軸方向でより一層コンパクトに配置することができる。
前述のように、転舵軸と等速自在継手28の継手中心とを近接させることができるので、必要な等速自在継手28の作動角が小さくなり、転舵角やホイールストローク量の減少を防止することができる。また、ホイールハウジング17からインボード側への等速自在継手28の食み出し量を抑えることができるので、飛び石などによる等速自在継手28のブーツ54の破損を防止することができる。
以上の実施形態では、平行軸歯車減速機22の第3歯車34と第4歯車35とをトルク伝達可能に結合させるに際して、第4歯車35の外周面に形成された歯部58(外歯)に第3歯車34を噛合させた構造を例示したが、本発明はこれに限定されることなく、図2に示す構造であってもよい。なお、図2において、図1と同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
この実施形態では、図2に示すように、第4歯車35の凹部56の内周面に歯部59(内歯)を形成し、その歯部59に第3歯車34を噛合させた構造としている。この構造の場合、第3歯車34が一体的に形成された中間軸36は、転がり軸受38によってケーシング24に対して片持ち支持されている。
このように、第4歯車35の凹部56の内周面に形成された歯部59(内歯)に第3歯車34を噛合させた構造とすることにより、第4歯車35の外周面に形成された歯部58(外歯)に第3歯車34を噛合させた構造(図1参照)よりも平行軸歯車減速機22での減速比を大きくすることができるので、電動モータ21の小型化が容易に図れる。
また、図3に示す実施形態は、等速自在継手28の外側継手部材50に転がり軸受52を圧入することにより、外側継手部材50と転がり軸受52とを一体化した構造を例示する。一体化された外側継手部材50および転がり軸受52をケーシング24に組み付ける。なお、図3において、図1および図2と同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
このように、外側継手部材50と転がり軸受52とを一体化することにより、等速自在継手28を簡易に組み付けることができ、組み付け工数の削減によりコスト低減が図れてハイブリッド化に寄与する。
さらに、図4に示す実施形態は、等速自在継手28の外側継手部材50の外周面に転がり軸受60の内輪61を一体的に形成した構造を例示する。つまり、外側継手部材50の外周面に転動体62の内側軌道面63を直接的に形成する。なお、図4において、図1および図2と同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
このように、外側継手部材50の外周面に転がり軸受60の内輪61を一体的に形成することにより、等速自在継手28の組み付けがより一層簡易となり、部品点数の削減によりコスト低減が図れてハイブリッド化に寄与する点で有効である。
以上の実施形態では、図5および図6に示すように、後輪15を駆動輪とした電気自動車12を例示したが、前輪14を駆動輪としてもよい。また、前輪14および後輪15に電動モータ21および外部駆動源25を搭載した4輪駆動車であってもよく、さらに、前輪14および後輪15のいずれか一方に電動モータ21および外部駆動源25を搭載し、他方に電動モータ21のみあるいは外部駆動源25のみを搭載した4輪駆動車であってもよい。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等も含むものである。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
11 インホイールモータ駆動装置
21 電動モータ
22 平行軸歯車減速機
23 車輪用軸受
24 ケーシング
25 外部駆動源
26 ドライブシャフト
28 等速自在継手
31 出力軸
35 出力歯車
50 外側継手部材
51 ステム軸
52 軸受
55 出力歯車
56 凹部
60 軸受
61 内輪

Claims (5)

  1. 電動モータと、複数の歯車からなる平行軸歯車減速機と、車輪用軸受と、前記電動モータおよび平行軸歯車減速機を収容するケーシングとを備え、前記電動モータの駆動力を平行軸歯車減速機で減速して車輪用軸受に伝達すると共に、外部駆動源の駆動力をドライブシャフトの等速自在継手を介して前記車輪用軸受に伝達可能としたインホイールモータ駆動装置であって、
    前記等速自在継手のステム軸と前記電動モータの出力軸とをオフセット配置で前記ケーシングに設け、等速自在継手のステム軸に出力歯車を設け、前記等速自在継手の出力歯車と平行歯車減速機の出力歯車とをトルク伝達可能に結合させたことを特徴とするインホイールモータ駆動装置。
  2. 前記平行軸歯車減速機の出力歯車は、その軸方向インボード側に凹部を有する断面コ字状をなし、前記等速自在継手の出力歯車を平行軸歯車減速機の出力歯車の凹部に収容した状態で平行軸歯車減速機の出力歯車とトルク伝達可能に結合させた請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記等速自在継手の出力歯車は、ステム軸と一体的に形成されている請求項1又は2に記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記等速自在継手は、外側継手部材がケーシングに対して軸受を介して回転自在に支持され、前記外側継手部材と前記軸受とが一体的に形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記等速自在継手の外側継手部材の外周面に、前記軸受の内輪が一体的に形成されている請求項4に記載のインホイールモータ駆動装置。
JP2016053640A 2016-03-17 2016-03-17 インホイールモータ駆動装置 Pending JP2017165315A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016053640A JP2017165315A (ja) 2016-03-17 2016-03-17 インホイールモータ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016053640A JP2017165315A (ja) 2016-03-17 2016-03-17 インホイールモータ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017165315A true JP2017165315A (ja) 2017-09-21

Family

ID=59912482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016053640A Pending JP2017165315A (ja) 2016-03-17 2016-03-17 インホイールモータ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2017165315A (ja)

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1984830A (en) * 1933-05-05 1934-12-18 Frank R Higley Vehicle drive
JP2002178707A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Ntn Corp 電気動力を車輪に伝達する車輪軸受
JP2004129390A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Mitsubishi Motors Corp 電気自動車
JP2006248273A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Honda Motor Co Ltd 車両用ホイール駆動装置
JP2008183985A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Mazda Motor Corp 車両用駆動装置の配設構造
JP2011230755A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Dr Ing Hcf Porsche Ag 電気駆動装置を有する車両

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US1984830A (en) * 1933-05-05 1934-12-18 Frank R Higley Vehicle drive
JP2002178707A (ja) * 2000-12-14 2002-06-26 Ntn Corp 電気動力を車輪に伝達する車輪軸受
JP2004129390A (ja) * 2002-10-02 2004-04-22 Mitsubishi Motors Corp 電気自動車
JP2006248273A (ja) * 2005-03-08 2006-09-21 Honda Motor Co Ltd 車両用ホイール駆動装置
JP2008183985A (ja) * 2007-01-29 2008-08-14 Mazda Motor Corp 車両用駆動装置の配設構造
JP2011230755A (ja) * 2010-04-23 2011-11-17 Dr Ing Hcf Porsche Ag 電気駆動装置を有する車両

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009012523A (ja) 車輪駆動装置
CN109070729B (zh) 轮内电动机驱动装置
JP6794211B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
US10744874B2 (en) Hybrid vehicle and vehicle
JP6781608B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP6786354B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2021132435A (ja) 車両用駆動装置
JP6647930B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2019156392A (ja) インホイールモータ駆動装置
WO2019059288A1 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2020093615A (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2011153680A (ja) 動力伝達装置
JP2017165315A (ja) インホイールモータ駆動装置
JP6800670B2 (ja) インホイールモータ駆動装置
JP6100354B1 (ja) インホイールモータ駆動装置
WO2019172255A1 (ja) 車両駆動装置
WO2018083809A1 (ja) 車両用モータ駆動装置
CN108290491B (zh) 轮内电动机驱动装置
JP2017089786A (ja) インホイールモータ駆動装置
WO2018083810A1 (ja) インホイールモータ駆動装置
US20190176610A1 (en) In-wheel motor drive device for steered wheel
JP6065928B2 (ja) 車両の駆動装置
JP2017032006A (ja) インホイールモータ駆動装置
JP2017003048A (ja) 車両用モータ駆動装置
JP2014206193A (ja) 駆動ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190226

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20191225

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20200622