JP2002178707A - 電気動力を車輪に伝達する車輪軸受 - Google Patents

電気動力を車輪に伝達する車輪軸受

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JP2002178707A
JP2002178707A JP2000379733A JP2000379733A JP2002178707A JP 2002178707 A JP2002178707 A JP 2002178707A JP 2000379733 A JP2000379733 A JP 2000379733A JP 2000379733 A JP2000379733 A JP 2000379733A JP 2002178707 A JP2002178707 A JP 2002178707A
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bearing
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Takashi Nozaki
孝志 野▲崎▼
万寿夫 ▲高▼木
Masuo Takagi
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NTN Toyo Bearing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気動力を車輪に伝達する車輪軸受装置にお
いて、軽量化と、自動車組立の標準化の容易を図る。 【解決手段】 モータ1からの動力を車輪に伝達する車
輪軸受であって、外周にフランジ44が一体に形成され
た外方部材41を用いる。また、内方部材42が、その
内径孔49に嵌合した軸60を介してモータ1により回
転駆動されるものとする。内外の部材41,42は、複
列の転走面を有し、両部材41,42間に転動体43を
介在させる。内方部材42は、車輪52の取付用のフラ
ンジ45を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気動力を車輪
に伝達する車輪軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境やエネルギ資源の面から、従
来のエンジンに替えて電気モータを駆動源とする電気自
動車の開発が進められている。電気自動車における動力
伝達形式としては、車輪にモータを直接に結合するもの
もあるが、一般的にはガソリン自動車の駆動伝達システ
ムを基調としたものが使用される。例えば、ガソリンエ
ンジンをモータに置き換えた以外は、ガソリン自動車と
共通の動力伝達システムとしたもの、あるいは、さらに
トランスミッションを減速機に変えたものなどである。
電気自動車の車輪軸受装置においても、ガソリン自動車
の駆動伝達システムを基調とするものでは、モータの駆
動を、ディファレンシャルからスライダブル型等速自在
継手、中間シャフト、および固定型等速自在継手を介し
て、車輪軸受の回転部材であるホイールハブに動力伝達
する構成が採られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、電気自動車で
は、蓄電池の容量の制限から、消費電力を小さくするこ
とが強く求められ、ガソリン自動車に比べて軽量化の要
求が強い。このため、自動車の各部の構成部品に軽量化
が求められ、車輪軸受装置に対する軽量化、コンパクト
化の要求が強い。一方、自動車の組立ラインの標準化に
よる生産性の向上のため、組立ラインの変更が必要にな
るような特殊な部品を用いることは好ましくない。その
ため、電気自動車の車輪軸受では、ガソリン自動車とは
異なる独自の要求に応じた開発が求められる。
【0004】この発明の目的は、軽量化と、自動車組立
の標準化が図り易い、電気動力を車輪に伝達する車輪軸
受を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明における第1の
発明の車輪軸受は、電気で動力を発生するモータからの
動力を車輪に伝達する車輪軸受であって、外周にフラン
ジが一体に形成され内周に複列の転走面を有する外方部
材と、上記各転走面に対向する転走面を有し内径孔に軸
が嵌合される環状の内方部材と、上記内外の部材の転走
面間に介在する複列の転動体とを備え、上記内方部材が
上記軸を介して、上記モータの動力により駆動されるこ
とを特徴とする。この構成によると、内方部材が上記軸
を介して、電気動力を発生するモータの動力により駆動
され、内方部材に取付けられた車輪が駆動される。車輪
軸受の外方部材は、フランジが外周に一体に形成されて
おり、このフランジを介して車体に取付けられる。この
ように、フランジが一体に設けられているため、車体側
に車輪軸受の外方部材を嵌合させるリング状部分が不要
であり、車体側に設けられるナックル等の車輪軸受取付
部品が簡素でコンパクトな構成のもので済み、自動車全
体の軽量化が得られる。また、車輪軸受の外方部材を、
ナックル等の車輪軸受取付部品まで一体化するものと異
なり、自動車の組立ラインは特殊なものとする必要がな
く、自動車組立ラインの標準化も図り易い。
【0006】この発明において、上記内方部材は、車輪
取付フランジを形成したものであっても良い。これによ
り、内方部材への車輪の取付構造が簡素化され、車輪軸
受およびその周辺部品を含む機構がより一層軽量化され
る。
【0007】また、上記内方部材は、ハブ部材と、この
ハブ部材の外周に嵌合した軸受内輪とでなるものとして
も良い。この場合に、ハブ部材の端部に設けられたかし
め部で軸受内輪をハブ部材に固定しても良い。このよう
にかしめ部で固定する場合、簡素な構成で軸受内輪の固
定が行え、軽量化、低コスト化が得られる。
【0008】この発明における第2の発明の車輪軸受
は、電気で動力を発生するモータからの動力を車輪に伝
達する車輪軸受であって、外周にフランジが一体に形成
され内周に複列の転走面を有する外方部材と、上記各転
走面に対向する転走面を有し、かつ等速自在継手におけ
るトルク伝達ボールの案内用のトラック溝が形成された
外方継手部材を一体に有する内方部材と、上記内外の部
材の転走面間に介在する複列の転動体とを有し、上記内
方部材が上記外方継手部材を介し、上記モータの動力に
より駆動されることを特徴とする。このように、車輪軸
受と等速自在継手の構成部品である外方継手部材を一体
化させた場合、より一層コンパクト化され、軽量化され
ると共に、組立工数が低減される。
【0009】この発明において、上記モータは、燃料電
池により生じた電力により駆動されるものであっても良
い。燃料電池を用いる場合、排ガスの問題がなく、燃費
も優れている。このような燃料電池駆動のモータ駆動系
を採用する場合に、上記構成の車輪軸受を用いて軽量化
を図ることにより、自動車の優れた性能を得ることがで
きる。
【0010】この発明において、上記モータの駆動に加
えて、エンジンの動力が上記内方部材に伝達されるよう
にしても良い。このようにハイブリッド構造とした場
合、エンジンおよびモータの両者の利点を合わせ持つこ
とができ、この場合にも、上記構成の車輪軸受の使用に
よる効果が大きい。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態を図面と共
に説明する。図1は、電気動力を車輪に伝達する車輪軸
受の一例を示す。この例は、エンジン自動車用の車輪軸
受において、いわゆる第3S世代の車輪軸受と呼ばれて
いるものに対応する。この車輪軸受40は、外方部材4
1と、内方部材42と、複列の転動体43とを有し、内
外の部材42,41間の環状隙間の両端は、シール48
で密封されている。各列の転動体43は、各列毎に設け
られた保持器(図示せず)により保持されている。外方
部材41は、外周にフランジ44が一体に形成され内周
に複列の転走面41aを有する一体の部材である。フラ
ンジ44には、ボルト挿通孔47が設けられている。
【0012】内方部材42は、外方部材41の各転走面
41aに対向する複列の転走面42aを有する環状の部
材である。内方部材42は、ハブ部材42Aと軸受内輪
42Bとでなる。軸受内輪42Bは、ハブ部材42Aの
軸部の一端外周に形成された小径部の外周に、嵌合状態
に固定されている。内方部材42の複列の転走面42
a,42aのうちの一列の転走面42aは、軸受内輪4
2Bに形成されている。残り一列の転走面42aは、ハ
ブ部材42Aの外周に直接に形成されている。内方部材
42は、ハブ部材42Aの中心に内径孔49を有し、内
径孔49の内周にセレーション49aが形成されてい
る。内方部材42はハブ部材42Aの他端の外周に車輪
取付フランジ45を有し、フランジ45にはボルト挿通
孔45aが形成されている。この車輪取付フランジ45
に、車輪52(図2)がボルト46により取付けられ
る。
【0013】内方部材42における軸受内輪42Bのハ
ブ部材42Aへの固定は、この例では締まり嵌めにより
行っているが、他の各種の手段で固定しても良い。例え
ば、図6に示すように、ハブ部材42Aの端部にかしめ
部42cを設け、このかしめ部42cで軸受内輪42B
の幅面を押し付けることにより、軸受内輪42Bをハブ
部材42Aに固定しても良い。かしめ部42cは、ハブ
部材42Aから軸方向に突出した部分を、外径側へフラ
ンジ状に広げることにより得られ、例えばローリングか
しめとされる。
【0014】図1において、内方部材42には、内径孔
49に軸60が嵌合される。内方部材42は、この軸6
0を介して、電気動力を発するモータ1により回転駆動
される。
【0015】この構成の車輪軸受によると、モータ1の
動力により、軸60を介して内方部材42が駆動され、
車輪が回転駆動される。外方部材41は、フランジ44
が外周に一体に形成されており、このフランジ44を介
して車体に取付けられる。このように、フランジ44が
一体に設けられているため、車体側に車輪軸受40の外
方部材41を嵌合させるリング状部分が不要であり、車
体側に設けられるナックル等の車輪軸受取付部品(例え
ば、図2の部品51)が簡素でコンパクトな構成のもの
で済み、自動車全体の軽量化が得られる。また、外方部
材41を、ナックル等の車輪軸受取付部品まで一体化す
るものと異なり、自動車の組立ラインは特殊なものとす
る必要がなく、自動車組立ラインの標準化も図り易い。
さらに、この実施形態の場合、いわゆる第3S世代の軸
受に対応する構成であり、複列のうちの片方の列の転走
面42aがハブ部材42Bに直接に形成されているた
め、引きずりトルクによる動力損失が軽減され、それだ
け走行距離を長く得ることができる。
【0016】図2は、この実施形態にかかる車輪軸受4
0を用いた電気動力自動車のドライブシャフト装置の一
例を示す。このドライブシャフト装置は、電気で動力を
発生するモータ1と、スライダブル型等速自在継手10
と、固定型等速自在継手20と、中間シャフト30と、
車輪軸受40とを備える。
【0017】車輪軸受40は、図1に示す実施形態のも
のである。車輪軸受40は、車体(図示せず)に設けら
れたナックル等の車輪軸受取付部品51に、外方部材4
1がフランジ44でボルト(図示せず)により固定さ
れ、内方部材42に車輪52が取付けられている。車輪
52は、そのリム53がブレーキディスク54と共に、
内方部材42に設けられた車輪取付フランジ45にボル
ト46によって取付けられる。
【0018】スライダブル型等速自在継手10は、第1
の内方継手部材11、第1の外方継手部材12、および
第1のトルク伝達部材13を有する。スライダブル型等
速自在継手10は、摺動型等速自在継手等とも呼ばれ
る。固定型等速自在継手20は、第2の内方継手部材2
1、第2の外方継手部材22、および第2のトルク伝達
部材23を有する。中間シャフト30は、スライダブル
型等速自在継手10の第1の内方部材11と、固定型等
速自在継手20の第2の内方継手部材21に両端が連結
されたものである。スライダブル型等速自在継手10の
第1の外方継手部材12、および固定型等速自在継手2
0の第2の外方継手部材22には、中間シャフト30の
一部を覆うブーツ14,24がそれぞれ取付けられてい
る。
【0019】図3は、スライダブル型等速自在継手10
の一例を示す。このスライダブル型等速自在継手10
は、第1の内方継手部材11を、球形外面11aの円周
方向複数箇所にトラック溝16を有するものとし、第1
の外方継手部材12を、円筒形内面12aに内方継手部
材11の各トラック溝16に対応するトラック溝17が
形成されたものとし、対応するトラック溝16,17間
に、ボールからなるトルク伝達部材13を介在させてあ
る。内方継手部材11のトラック溝16は、軸方向に沿
う溝であり、その溝底16aの縦断面形状は直線状とさ
れている。トルク伝達部材13を保持する保持器15
は、内方継手部材11の球形外面11aに案内される球
径内面15aと、外方継手部材12の円筒形内面12a
に案内される球形外面15bとを有する。これら球径内
面15aおよび球形外面15bの曲率中心は、互いに軸
方向のオフセットを持つ。内方継手部材11は、内面に
セレーション18aが形成された内径孔18を有し、こ
の内径孔18に上記中間シャフト30(図2)の一端が
嵌合状態に結合される。外方継手部材12は、カップ状
に形成されてその外底部の中心から突出する軸部12b
を有する。この軸部12bに、モータ1等の駆動源の動
力が伝達される。例えば、軸部12bにはディファレン
シャルのギヤが固定される。
【0020】スライダブル型等速自在継手10のトラッ
ク溝17の本数は、図4(A)に示すように6本として
も、また同図(B)に示すように8本としても良い。ト
ラック溝17を8本としたものは、よりコンパクト化,
軽量化が達成できる。また、スライダブル型等速自在継
手10は、トルク伝達部材13をボールで示している
が、これに限らず、3脚軸(トラニオン軸)を持ったト
リポード型等速自在継手であってもよい。
【0021】図5は、固定型等速自在継手20の一例を
示す。この固定型等速自在継手20は、第2の内方継手
部材21を、球形外面21aの円周方向複数箇所にトラ
ック溝26を有するものとし、第2の外方継手部材22
を、球形内面22aに内方継手部材21の各トラック溝
26に対応するトラック溝27が形成されたものとし、
対応するトラック溝26,27間に、ボールからなるト
ルク伝達部材23を介在させてある。トルク伝達部材2
3を保持する保持器25は、その内面および外面が、そ
れぞれ内方継手部材21の球形外面21aおよび外方継
手部材22の球形内面22aに案内される球形面に形成
されている。内方継手部材21のトラック溝26は、溝
底に沿う縦断面形状が、円弧状の曲線状とされている。
また、外方継手部材22のトラック溝27も、溝底に沿
う縦断面形状が、円弧状の曲線とされている。内方継手
部材21のトラック溝26の曲率中心O1 と、外方継手
部材22のトラック溝27の曲率中心O2 とは、ジョイ
ント角度中心O0 に対して左右にオフセットされてい
る。ジョイント角度中心O0 は、内方継手部材21の球
形外面21a、および外方継手部材22の球形内面22
aの球面中心と一致する。
【0022】内方継手部材21は、内面にセレーション
28aが形成された内径孔28を有し、この内径孔28
に上記中間シャフト30の他端が嵌合状態に結合され
る。外方継手部材22は、カップ状に形成され、その外
底部の中心から突出する軸部22bを有する。外方継手
部材22のトラック溝27は、図4に示したスライダブ
ル型等速自在継手10と同様に、6本であっても、8本
であってもよい。8本の場合は、よりコンパクト化、軽
量化が可能である。
【0023】図2に示すように、固定型等速自在継手2
0における外方継手部材22の外底部から延びる軸部2
2bは、車輪軸受40の内方部材42に設けられた内径
孔49に嵌合する軸60となるものであり、その先端は
雄ねじ部に形成され、内方部材42にナット固定され
る。
【0024】この構成の車輪軸受装置によると、モータ
1の動力は、スライダブル型等速自在継手10から、中
間シャフト30、および固定型等速自在継手20を介し
て、車輪軸受40の内方部材42に伝達され、内方部材
42に取付けられた車輪52が駆動される。
【0025】図7は、この発明の他の実施形態にかかる
車輪軸受を示す。この例は、エンジン自動車用の車輪軸
受において、いわゆる第2世代の車輪軸受と呼ばれるも
のに相当する。この車輪軸受40Aは、ハブ部材42A
の外周に、各列の転走面42aを有する2個の軸受内輪
42B,42Cを並べて嵌合させ、内方部材42とした
ものである。その他の構成は図1の例と同じであり、内
方部材42は、その内径孔に嵌合する軸を介して、モー
タにより回転駆動される。このいわゆる第2世代相当の
車輪軸受40Aにおいても、軸受内輪42B,42Cの
ハブ部材42Aへの固定を、図6の例と同様に、図8の
ようにかしめ部42Cにより行っても良い。
【0026】図9は、この発明のさらに他の実施形態に
かかる車輪軸受を示す。この例は、この発明の第2の発
明における実施形態であり、エンジン自動車用の車輪軸
受において、いわゆる第4世代の車輪軸受と呼ばれるも
のに対応する。この車輪軸受40Cは、その内方部材4
2と、固定型等速自在継手20における第2の外方継手
部材22とが一体化され、外方継手部材兼用内方部材4
2Cを構成するものである。車輪軸受40Cにおける外
方部材41、ならびに固定型等速自在継手20における
内方継手部材21,保持器25,およびトルク伝達部材
23は、それぞれ図1と共に説明した車輪軸受40およ
び図5と共に説明した固定型等速自在継手20と同じで
ある。
【0027】外方継手部材兼用内方部材42Cは、円筒
面状の外径面に複列の転走面42a,42aを有し、こ
れら転走面42aと外方部材41の内径面の対応する転
走面41aとの間に、複列の転動体43が介在してい
る。外方継手部材兼用内方部材42Cの一端の外周に
は、車輪取付フランジ45が設けられている。外方継手
部材兼用内方部材42Cにおける他端側の内面には、固
定型等速自在継手20の外方継手部材を構成する球形内
面およびトラック溝27が形成されている。このよう
に、車輪軸受40と固定型等速自在継手20の構成部品
を外方継手部材兼用内方部材42Cとして一体化させた
場合、より一層コンパクト化され、軽量化されると共
に、組立工数が低減される。
【0028】次に、図10〜図13と共に、モータ1の
駆動を車輪軸受装置に伝達する各種の車輪支持・駆動シ
ステムの例を説明する。図10に示す車輪支持・駆動シ
ステムは、エンジンをモータ1に置き換えた以外は、ガ
ソリン自動車と共通の車輪支持・駆動システムである。
同図のシステムでは、モータ1の駆動は、トランスミッ
ション71およびディファレンシャル72からなる伝達
系75を介して、両側の中間シャフト30に伝達され
る。図10において、モータ1は、電池73の電力によ
り駆動される。トランスミッション71は、マニュアル
式のものであっても、トルクコンバータ等を使用するオ
ートマティック式のものであっても良い。駆動側の車輪
52および従動側の車輪52Aのうち、駆動側の車輪5
2が、図1〜図9と共に説明したいずれかの構成の車輪
軸受により支持され、中間シャフト30からその車輪軸
受の内方部材に伝達される。図2に示すドライブシャフ
ト装置を用いた場合、ディファレンシャル72からスラ
イダブル型等速自在継手10の第1の外方部材12に伝
達されることになる。この構成の場合、ガソリン自動車
の技術がそのまま応用できる。
【0029】図11に示す車輪支持・駆動システムは、
ガソリン自動車に対して、エンジンをモータ1に置き換
えると共に、トランスミッションを減速機に置き換えた
ものである。同図のシステムでは、モータ1の駆動は、
減速機74を介して中間シャフト30に伝達される。減
速機74は、例えば、固定減速ギヤ等の減速比の固定の
ものが用いられる。伝達系75は、減速機74からなる
ものであっても、減速機74とディファレンシャル(図
示せず)とを含むものであっても良い。モータ1は、電
池73の電力により駆動される。モータ1の場合、エン
ジンに比べて回転制御が容易であり、固定減速比の減速
機74を用いても、車輪52の適切な駆動が行える。こ
のように減速機74を用いた場合、トランスミッション
に比べて軽量化される。
【0030】図12に示す車輪支持・駆動システムは、
モータ1を、燃料電池76により生じた電力により駆動
されるようにしたものである。燃料電池76は、燃料タ
ンク77に蓄えられたメタノール等の燃料を用い、化学
反応により電気を発生させるつものであり、メタノール
改質器や空気圧縮器(図示せず)と共に、燃料電池パワ
ーユニット78を構成する。燃料電池76の電気は、パ
ワーコントールユニット79を介してモータ1に給電さ
れる。パワーコンロールユニット79は、蓄電池80の
電気もモータ1に給電可能とされる。モータ1は、発電
機として機能可能なものであり、制動時に発電される電
気を蓄電池80に充電する。
【0031】図13に示す車輪支持・駆動システムは、
モータの駆動に加えて、エンジンの動力が車輪に伝達さ
れるようにしたハイブリッド形式のものである。このシ
ステムでは、エンジン81は主動力源となるガソリンエ
ンジンであり、動力分割機構82および減速機74を介
して駆動が車輪52に伝達される。モータ1は、補助動
力源となるものであり、エンジン81からの伝達系に用
いられた減速機74を介して駆動が車輪52に伝達され
る。動力分割機構82で分割されたエンジン81の動力
は、発電機83の駆動に使用され、発電機83で得た電
力は、インバータ84を介してモータ1に供給される。
蓄電池85は、インバータ84を介してモータ1に電力
供給可能であり、また制動時等におけるモータ1の発電
電力は、インバータ84を介して蓄電池85に蓄電され
る。尚、車輪軸受40の転動体43は、ボールを示した
が、これに限らず、円すいころであってもよい。
【0032】
【発明の効果】この発明の車輪軸受は、電気で動力を発
生するモータからの動力を車輪に伝達する車輪軸受であ
って、外周にフランジが一体に形成され内周に複列の転
走面を有する外方部材と、上記各転走面に対向する転走
面を有する内方部材と、上記内外の部材の転走面間に介
在する複列の転動体とを備え、上記内方部材が上記モー
タの動力により駆動されるものであるため、この軸受装
置およびそのその周辺部品を含めた機構の軽量化が図
れ、また自動車組立の標準化が図り易いという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る電気動力を車輪に
伝達する車輪軸受の断面図と、ブロック図とを組み合わ
せた説明図である。
【図2】同車輪軸受を含む電気動力自動車のドライブシ
ャフト装置の断面図と、ブロック図とを組み合わせた説
明図である。
【図3】そのスライダブル型等速自在継手の断面図であ
る。
【図4】(A),(B)はそれぞれ同スライダブル型等
速自在継手の外方継手部材の各種の例を示す正面図あ
る。
【図5】固定型等速自在継手の破断正面図である。
【図6】車輪軸受の変形例の断面図である。
【図7】この発明の他の実施形態にかかる車輪軸受の断
面図である。
【図8】この発明のさらに他の実施形態にかかる車輪軸
受の断面図である。
【図9】この発明のさらに他の実施形態にかかる車輪軸
受の断面図である。
【図10】この発明の車輪軸受を適用する車輪支持・駆
動システムの一例を示す構成説明図である。
【図11】車輪支持・駆動システムの変形例の構成説明
図である。
【図12】車輪支持・駆動システムの他の変形例の構成
説明図である。
【図13】車輪支持・駆動システムのさらに他の変形例
の構成説明図である。
【符号の説明】
1…モータ 10…スライダブル型等速自在継手 20…固定型等速自在継手 30…中間シャフト 40…車輪軸受 40A,40C…車輪軸受 41…外方部材 42…内方部材 43…転動体 44…フランジ 45…車輪取付用のフランジ 52…車輪 60…軸 71…トランスミッション 74…減速機 75…伝達系 76…燃料電池 81…エンジン

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気で動力を発生するモータからの動力
    を車輪に伝達する車輪軸受であって、 外周にフランジが一体に形成され内周に複列の転走面を
    有する外方部材と、上記各転走面に対向する転走面を有
    し内径孔に軸が嵌合される環状の内方部材と、上記内外
    の部材の転走面間に介在する複列の転動体とを備え、 上記内方部材が上記軸を介して、上記モータの動力によ
    り駆動されることを特徴とする電気動力を車輪に伝達す
    る車輪軸受。
  2. 【請求項2】 上記内方部材に、車輪取付フランジを形
    成した請求項1に記載の電気動力を車輪に伝達する車輪
    軸受。
  3. 【請求項3】 上記内方部材が、ハブ部材と、このハブ
    部材の外周に嵌合した軸受内輪とでなり、この軸受内輪
    を、ハブ部材の端部に設けられたかしめ部でハブ部材に
    固定した請求項1または請求項2に記載の電気動力を車
    輪に伝達する車輪軸受。
  4. 【請求項4】 電気で動力を発生するモータからの動力
    を車輪に伝達する車輪軸受であって、 外周にフランジが一体に形成され内周に複列の転走面を
    有する外方部材と、上記各転走面に対向する転走面を有
    し、かつ等速自在継手におけるトルク伝達ボールの案内
    用のトラック溝が形成された外方継手部材を一体に有す
    る内方部材と、上記内外の部材の転走面間に介在する複
    列の転動体とを備え、 上記内方部材が上記外方継手部材を介し、上記モータの
    動力により駆動されることを特徴とする電気動力を車輪
    に伝達する車輪軸受。
  5. 【請求項5】 上記モータは、燃料電池により生じた電
    力により駆動されるものである請求項1ないし請求項4
    のいずれかに記載の電気動力を車輪に伝達する車輪軸
    受。
  6. 【請求項6】 上記モータの駆動に加えて、エンジンの
    動力が上記内方部材に伝達される請求項1ないし請求項
    5のいずれかに記載の電気動力を車輪に伝達する車輪軸
    受。
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