JP2005186667A - 電動式車輪駆動装置 - Google Patents

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剛 齋藤
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Abstract

【課題】
車輪用軸受の耐久性向上と装置の軽量・コンパクト化を図ると共に、分解・組立性を考慮した電動式車輪駆動装置を提供する。
【解決手段】
車輪用軸受装置2は、内側転走面7aが形成されたハブ輪7と、これに圧入された内輪8と、複列の外側転走面9aが形成された外方部材9と、複列の転動体10とを備え、遊星減速機3はハブ輪7に内挿された太陽ギア17と、これと外方部材9の間に配設された複数の遊星ギア15と、これらをハブ輪7に回転自在に支承するキャリアピン14とを備え、駆動部5は、外方部材9に分離可能に締結されたステータハウジング19と、これに内蔵されたステータ部18とロータ部22とからなる電動モータMと、外方部材9に回転自在に支持された回転部材24とを備え、この回転部材24が太陽ギア17に連結され、電動モータMの回転が遊星減速機3を介してハブ輪7に伝達される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電気自動車やゴルフカート、あるいはフォークリフト等の車両に用いられ、車輪と電動モータとが一体となった電動式車輪駆動装置に関するものである。
電動式車輪駆動装置は、車輪を電動モータで駆動する場合の駆動効率を上げるために提案されたもので、電気自動車等の車両の駆動輪用として用いられ、電動モータにより直接車輪を回転駆動するように構成されている。しかし、この種の電動式車輪駆動装置は、電動モータに大きな出力トルクを必要とするため、大型の電動モータを使用しなければならない。これではコストが嵩むだけでなく、重量が増大して車両の走行性能を充分に確保することが難しくなる。
これに対して、車輪の内側空間部分に電動モータと遊星歯車減速機を配設し、この電動モータの回転出力を遊星歯車減速機を介して車輪に伝達するようにした減速機付電動式車輪駆動装置(ホイールモータ)も既に提案されている。
しかし、減速機として遊星歯車減速機を採用していて、電動モータのロータの回転出力を遊星歯車減速機を介して車輪に伝達する出力軸は、電動式車輪駆動装置の軸方向で一旦分割した後に軸心を合わせて出力を取り出すことになるため、構成が複雑で組み立て難く、また、出力軸の支持スパンを短くせざるを得ないため、車輪の倒れに対する支持強度が低いといった問題点があった。
こうした問題点を解決したものとして、図18に示すような電動式車輪駆動装置が知られている。この電動式車輪駆動装置51は、タイヤ52を装着した車輪53の内側に電動モータ54と歯車減速機55とを内蔵してなり、電動モータ54の回転出力により車輪53を回転駆動するように構成されている。
電動モータ54は、車輪53の内側に配設されたケース56側に固定されるステータ57と、このステータ57の内側に対向配置されたロータ58と、このロータ58の回転出力を歯車減速機55を介して車輪53に伝達する出力軸59とを備えている。ステータ57とロータ58は、カバー60、61に挟持された状態でケース56側へ固定されて電動モータ54を構成している。
出力軸59は、その一端部59aに取付フランジ62が一体形成され、ハブボルト63を介して車輪53を固定している。出力軸59の一端部59aは、ケース56の軸挿通孔56bに転がり軸受64を介して、また、他端部59bは、外側カバー60の中央凹部60aに転がり軸受65を介してそれぞれ回転自在に支承されている。
ケース56内に収容されている歯車減速機55は、複数の歯車55a、55b、55cおよび55dで構成されている。第1の歯車55aは、ロータ58の端部に同心状に一体形成されている。第2および第3の歯車55b、55cは、同一の支持軸66に固定されて互いに一体的に回転し、第2の歯車55bと第1の歯車55aが噛合している。支持軸66の一端部66aは、内側カバー61の凹部61aに転がり軸受67を介して、また、他端部66bは、ケース56の凹部56aに転がり軸受68を介してそれぞれ回転自在に支承されている。第4の歯車55dは出力軸59に固定され、第3の歯車55cに噛合している。
このような構成により、電動モータ54の出力軸59を、歯車減速機55の最終段である第4の歯車55dの回転中心孔、およびロータ58の軸挿通孔58aを貫通した状態でケース56の両端部に回転自在に支承されているため、出力軸59を基準として、歯車減速機55の構成部品、内側カバー61、電動モータ54の構成部品、外側カバー60を順次嵌合して容易に組み立てることができる。また、出力軸59は、電動式車輪駆動装置51全体としての実質的な両端部分で支承される構造であるため、その支持スパンを最大限長くとれるので車輪53の倒れに対する充分な支持強度を得ることができる。
特開平7−81436号公報
こうした従来の電動式車輪駆動装置51において、この種の歯車減速機55は、各種の構成部品を容易に組み立てることができる反面、車輪53の内側に配設される電動モータ54を小型化し、この電動モータ54で高回転出力を得るためには必然的にスペースが嵩むため、出力軸59を支承する転がり軸受64、65の設置スペースが制約される。したがって、車輪53の倒れ、すなわちモーメント荷重に対する負荷容量が不足し、転がり軸受64、65の耐久性向上の面で改善が求められていた。
本発明は、こうした従来の問題を解決し、車輪用軸受の耐久性向上と装置の軽量・コンパクト化を図ると共に、分解・組立性を考慮した電動式車輪駆動装置を提供することを目的とする。
係る目的を達成すべく、本発明のうち請求項1に記載の発明は、複列の軸受を有する車輪用軸受装置と、この車輪用軸受装置に装着された遊星減速機と、この遊星減速機を駆動する電動モータを有する駆動部とを備え、前記電動モータの回転を前記遊星減速機により減速し、前記車輪用軸受装置を構成するハブ輪に動力を伝達する電動式車輪駆動装置において、前記電動モータが前記車輪用軸受装置の外方部材に分離可能に一体に配設されている構成を採用した。
このように、電動モータが車輪用軸受装置の外方部材に分離可能に一体に配設されているので、装置全体の軽量・コンパクト化を図ることができ、車両のばね下重量の軽減により、乗り心地や走行安定性を向上させることができる。また、駆動部が懸架装置を構成するナックル内に収納させることができるため、飛び石等から電動モータを保護することができる。さらに、装置の分解・組立性を向上させ、省資源化と共にメンテナンス費用を削減することができる。
また、本発明のうち請求項2に記載の発明は、車輪用軸受装置と、この車輪用軸受装置に装着された遊星減速機と、この遊星減速機を駆動する電動モータを有する駆動部とを備え、前記車輪用軸受装置は、一端部に車輪取付フランジを有するハブ輪と、外周に複列の内側転走面のうち少なくとも一方の内側転走面が形成された内輪と、内周に前記内側転走面に対向する複列の外側転走面が形成された外方部材と、これら両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記遊星減速機は、前記ハブ輪に内挿された入力要素と、前記外方部材の内周側に配設された固定要素と、この固定要素と入力要素との間に配設された複数の遊星要素と、これら遊星要素を前記ハブ輪に対して回転自在に支承する出力要素とを備え、前記駆動部は、前記電動モータを構成し、前記外方部材に分離可能に一体に配設されたステータハウジングと、このステータハウジングに内蔵されたステータ部と、このステータ部に所定のエアギャップを介して対峙したロータ部と、このロータ部が固着され、前記外方部材に対して回転自在に支持された回転部材とを備え、この回転部材が前記入力要素にトルク伝達可能に連結され、前記電動モータの回転を前記遊星減速機を介して前記ハブ輪に伝達して車輪を駆動するようにした。
このような構成を採用したので、軸受部のスペースを充分確保できると共に、モーメント荷重に対しても軸受部の支持強度を高めて耐久性向上を図ることができ、かつ装置全体の軽量・コンパクト化を図ることができる。さらに、例えば、車輪用軸受装置の不具合等により部品を交換する際に、この車輪用軸受装置と電動モータとを容易に分離することができるため、装置全体を交換する必要はなくなり、省資源化と共にメンテナンス費用を削減することができる。
また、請求項3に記載の発明は、前記電動モータが前記複列の軸受間に配設されているので、軸受部の弾性変形の影響を受けず、電動モータの姿勢が安定してステータ部とロータ部とのエアギャップが変化しないので電動モータの効率が向上する。
また、請求項4に記載の発明は、前記外方部材の内周に形成された複列の外側転走面間に前記遊星要素が配設されているので、遊星要素への偏荷重を抑制することができ、遊星要素の偏摩耗等も抑制することができる。
また、請求項5に記載の発明は、前記電動モータのロータ部を回転自在に支持する軸受と前記遊星減速機との軸方向位置を略一致させたので、ロータ部の回転軸を短くすることができ、駆動部の軽量・コンパクト化を図ることができる。さらに、支持軸受に偏荷重がかかり難くロータの姿勢が安定する。
また、請求項6に記載の発明は、前記ハブ輪と、このハブ輪に嵌合される内輪に矩形状の開口部が円周等配に複数個形成されると共に、これら開口部の周方向中央部に凹所がそれぞれ形成され、この凹所に前記遊星減速機の出力要素となるキャリアピンが固定され、このキャリアピンに遊星要素が回転自在に支承されているので、軸受部のスペースを充分確保でき、モーメント荷重に対しても軸受部の耐久性向上と装置の一層の軽量・コンパクト化を図ることができる。さらに、支持軸受に偏荷重がかかり難くロータの姿勢が安定する。
また、請求項7に記載の発明は、前記ハブ輪の端部外周に複数の凹所が形成され、この凹所に前記遊星減速機の出力要素となるキャリアピンが固定され、このキャリアピンに遊星要素が回転自在に支承されているので、加工工数の削減と共に遊星減速機の組立が簡便化できる。
また、請求項8に記載の発明は、前記キャリアピンに二面幅が形成され、この二面幅を前記凹所に嵌合させたので、簡単な構成で確実にキャリアピンをハブ輪に固定することができ、また遊星減速機の組立も容易となる。
また、本発明のうち請求項9に記載の発明は、車輪用軸受装置と、この車輪用軸受装置に装着された遊星減速機と、この遊星減速機を駆動する電動モータを有する駆動部とを備え、前記車輪用軸受装置は、一端部に車輪取付フランジを有するハブ輪と、外周に複列の内側転走面のうち少なくとも一方の内側転走面が形成された内輪と、内周に前記内側転走面に対向する複列の外側転走面が形成された外方部材と、これら両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記遊星減速機は、出力要素となる前記ハブ輪に内挿された入力要素と、前記外方部材の内周側に配設された固定要素と、この固定要素に対して回転自在に支持され、前記入力要素とハブ輪に係合される複数の固定要素とを備え、前記駆動部は、前記電動モータを構成し、前記外方部材に分離可能に一体に配設されたステータハウジングと、このステータハウジングに内蔵されたステータ部と、このステータ部に所定のエアギャップを介して対峙したロータ部と、このロータ部が固着され、前記外方部材に対して回転自在に支持された回転部材とを備え、この回転部材が前記入力要素にトルク伝達可能に連結され、前記電動モータの回転を前記遊星減速機を介して前記ハブ輪に伝達して車輪を駆動するようにした。
このような構成を採用したので、軸受部のスペースを充分確保できると共に、モーメント荷重に対しても軸受部の耐久性向上と装置全体の軽量・コンパクト化を図ることができる。
また、請求項10に記載の発明は、前記ステータ部が、ステータ鉄心と、このステータ鉄心に巻回されたステータコイルとを有し、前記ステータ鉄心が前記ステータハウジングを介して前記外方部材の車体取付フランジに締結されているので、ステータハウジングに対してステータ鉄心を強固に固定でき、車両の運転中にステータ部が位置ずれしたり脱落するのを防止することができ、装置の信頼性を向上させることができる。
また、請求項11に記載の発明は、前記遊星減速機の各要素が摩擦手段により動力伝達されているので、動力伝達時に発生する騒音や振動を可及的に抑制することができる。
また、請求項12に記載の発明は、前記遊星減速機の各要素が歯車手段により動力伝達されているので、滑り接触をせずに効率的に動力伝達を行うことができる。
本発明に係る電動式車輪駆動装置は、複列の軸受を有する車輪用軸受装置と、この車輪用軸受装置に装着された遊星減速機と、この遊星減速機を駆動する電動モータを有する駆動部とを備え、前記電動モータの回転を前記遊星減速機により減速して前記車輪用軸受装置を構成するハブ輪に動力を伝達する電動式車輪駆動装置において、前記電動モータが前記車輪用軸受装置の外方部材に分離可能に一体に配設されているので、装置全体の軽量・コンパクト化を図ることができ、車両のばね下重量の軽減により、乗り心地や走行安定性を向上させることができる。また、駆動部が懸架装置を構成するナックル内に収納させることができるため、飛び石等から電動モータを保護することができる。さらに、装置の分解・組立性を向上させ、省資源化と共にメンテナンス費用を削減することができる。
また、本発明に係る電動式車輪駆動装置は、車輪用軸受装置と、この車輪用軸受装置に装着された遊星減速機と、この遊星減速機を駆動する電動モータを有する駆動部とを備え、前記車輪用軸受装置は、一端部に車輪取付フランジを有するハブ輪と、外周に複列の内側転走面のうち少なくとも一方の内側転走面が形成された内輪と、内周に前記内側転走面に対向する複列の外側転走面が形成された外方部材と、これら両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記遊星減速機は、前記ハブ輪に内挿された入力要素と、前記外方部材の内周側に配設された固定要素と、この固定要素と入力要素との間に配設された複数の遊星要素と、これら遊星要素を前記ハブ輪に対して回転自在に支承する出力要素とを備え、前記駆動部は、前記電動モータを構成し、前記外方部材に分離可能に一体に配設されたステータハウジングと、このステータハウジングに内蔵されたステータ部と、このステータ部に所定のエアギャップを介して対峙したロータ部と、このロータ部が固着され、前記外方部材に対して回転自在に支持された回転部材とを備え、この回転部材が前記入力要素にトルク伝達可能に連結され、前記電動モータの回転を前記遊星減速機を介して前記ハブ輪に伝達して車輪を駆動するようにしたので、軸受部のスペースを充分確保できると共に、モーメント荷重に対しても軸受部の支持強度を高めて耐久性向上を図ることができ、かつ装置全体の軽量・コンパクト化を図ることができる。さらに、例えば、車輪用軸受装置の不具合等により部品を交換する際に、この車輪用軸受装置と電動モータとを容易に分離することができるため、装置全体を交換する必要はなくなり、省資源化と共にメンテナンス費用を削減することができる。
さらに、本発明に係る電動式車輪駆動装置は、車輪用軸受装置と、この車輪用軸受装置に装着された遊星減速機と、この遊星減速機を駆動する電動モータを有する駆動部とを備え、前記車輪用軸受装置は、一端部に車輪取付フランジを有するハブ輪と、外周に複列の内側転走面のうち少なくとも一方の内側転走面が形成された内輪と、内周に前記内側転走面に対向する複列の外側転走面が形成された外方部材と、これら両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記遊星減速機は、出力要素となる前記ハブ輪に内挿された入力要素と、前記外方部材の内周側に配設された固定要素と、この固定要素に対して回転自在に支持され、前記入力要素とハブ輪に係合される複数の固定要素とを備え、前記駆動部は、前記電動モータを構成し、前記外方部材に分離可能に一体に配設されたステータハウジングと、このステータハウジングに内蔵されたステータ部と、このステータ部に所定のエアギャップを介して対峙したロータ部と、このロータ部が固着され、前記外方部材に対して回転自在に支持された回転部材とを備え、この回転部材が前記入力要素にトルク伝達可能に連結され、前記電動モータの回転を前記遊星減速機を介して前記ハブ輪に伝達して車輪を駆動するようにしたので、軸受部のスペースを充分確保できると共に、モーメント荷重に対しても軸受部の耐久性向上と装置全体の軽量・コンパクト化を図ることができる。
車輪用軸受装置と遊星減速機と電動モータを有する駆動部とを備え、前記車輪用軸受装置は、一端部に車輪取付フランジを有し、外周に複列の内側転走面のうち一方の内側転走面と、この内側転走面から軸方向に延びる円筒状の小径段部が形成されたハブ輪と、このハブ輪の小径段部に外嵌され、外周に複列の内側転走面のうち他方の内側転走面が形成された内輪と、内周に前記内側転走面に対向する複列の外側転走面が形成された外方部材と、これら両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、前記小径段部の端部を径方向外方に塑性変形させて加締部を形成し、この加締部で前記内輪が前記ハブ輪に対して軸方向に固定されており、前記遊星減速機は、前記ハブ輪に内挿された太陽ギアと、前記外方部材と前記太陽ギアとの間に配設された複数の遊星ギアと、これら遊星ギアを前記ハブ輪に対して回転自在に支承するキャリアピンとを備え、前記駆動部は、前記外方部材に分離可能に一体に配設されたステータハウジングと、このステータハウジングに内蔵されたステータ部と、このステータ部に所定のエアギャップを介して対峙したロータ部とからなる電動モータと、前記ロータ部が固着され、前記外方部材に対して回転自在に支持された回転部材とを備え、前記電動モータが前記複列の転走面間に配設されると共に、前記回転部材が前記太陽ギアにトルク伝達可能に連結され、前記電動モータの回転を前記遊星減速機を介して前記ハブ輪に伝達して車輪を駆動するようにした。
以下、本発明の実施の形態を図面に基いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る電動式車輪駆動装置の第1の実施形態を示す縦断面図、図2は、図1の一部断面A矢視図、図3は、図1のIII−III線に沿った断面矢視図、図4は図1のIV−IV線に沿った要部矢視図である。
この電動式車輪駆動装置1は、車輪用軸受装置2と、この車輪用軸受装置2に装着された遊星減速機3と、この遊星減速機3の回転軸4を一体に有する駆動部5とを主たる構成としている。なお、以下の説明では、車両に組み付けた状態で、車両の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)、中央寄り側をインボード側(図面右側)という。
車輪用軸受装置2は、駆動側車輪(図示せず)を支承する第3世代と称されるものである。この車輪用軸受装置2は、アウトボード側の端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、外周に内側転走面7aが形成され、この内側転走面7aからインボード側に延びる円筒状の小径段部7bが形成されたハブ輪7と、このハブ輪7の小径段部7bに圧入され、外周に内側転走面8aが形成された内輪8と、外周に車体に固定するための車体取付フランジ9bを一体に有し、内周に前記内側転走面7a、8aに対向する複列の外側転走面9a、9aが形成された外方部材9と、これら両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体(ボール)10と、これら転動体10を円周等配に保持する軸受保持器11とを備えている。外方部材9の両端部にはシール9c、9cが装着され、軸受内部に封入されたグリースの漏洩と、外部から雨水やダスト等が軸受内部に侵入するのを防止している。
ハブ輪7の外周面には、車輪取付フランジ6の基部となるシールランド部をはじめ、内側転走面7aから小径段部7bに亙って表面硬さを54〜64HRCの範囲に硬化層が形成されている。熱処理としては、局部加熱ができ、硬化層深さの設定が比較的容易にできる高周波誘導加熱による焼入れが好適である。ここで、ハブ輪7のインボード側の端部は表面硬さを25HRC以下の未焼入れとし、径方向外方に塑性変形させて加締部7cを形成している。そして、ハブ輪7の小径段部7bに圧入された内輪8は、この加締部7cによって軸方向に固定されている。
本実施形態では軸受の内部すきまを負すきまとして軸受剛性を向上させると共に、加締部7cで内輪8を軸方向に固定してこの予圧量を長期間に亘って維持することができる、所謂セルフリテイン構造を採用している。したがって、従来のように軸受部をナット等で強固に緊締して予圧量を管理する必要がないため、車両への組込性を簡便にすることができる。なお、ここでは転動体10にボールを用いた複列アンギュラ玉軸受を例示したが、これに限らず、円錐ころを用いた複列の円錐ころ軸受であっても良い。
図2は、図1の一部断面A矢視図である。ハブ輪7の小径段部7bと突合せ部7dには矩形状の開口部12が円周等配に複数個形成され、また、この開口部12に対応した位置の内輪8の突合せ部8bにも凹所13aからなる開口部13が形成されている。これら開口部12、13の周方向中央部には凹所12a、13bがそれぞれ形成され、後述する遊星減速機3のキャリアピン(出力要素)14が固定され、遊星ギア(遊星要素)15が回転自在に支承されている。キャリアピン14の両端部は二面幅14a、14aに形成され、凹所12a、13bに嵌合して回転不可に支持されている。遊星ギア15は、このキャリアピン14に対して転がり軸受16を介して回転自在に支承されている。
この遊星ギア15は、図3に示すように、外方部材9の内周面に形成された内歯9dおよび太陽ギア(入力要素)17の外歯17aに噛合して回転する。なお、ここでは、ハブ輪7の外周に直接内側転走面7aと小径段部7bを形成し、この段部に内輪8を突合せるようにしたものを例示したが、これに限らず、ハブ輪7の小径段部7bに一対の内輪8、8を圧入した第2世代の構造を適用しても良い。この場合、一対の内輪8、8の突合せ部8b、8bに開口部13、13を形成することになる。
図1において、遊星減速機3は、回転軸4のアウトボード側の端部にトルク伝達可能に連結された太陽ギア17と、この太陽ギア17の周りを遊星運動する4個の遊星ギア15と、これら遊星ギア15をハブ輪7および内輪8に対して回転自在に支承するキャリアピン14とを備えている。
回転軸4の回転は、太陽ギア17を介して遊星ギア15に伝達され、この遊星ギア15の回転はハブ輪(キャリア)7を介して車輪に伝達される。したがって、太陽ギア17と遊星ギア15および遊星ギア15と外方部材(固定要素)9の動力伝達は、いずれも歯車伝達機構により行われるため、滑り接触を伴わず効率的に動力伝達ができる。さらに、軸受内部に封入された潤滑グリースでこの遊星減速機3の潤滑を行うことができる。
こうした遊星減速機3の減速比は、遊星ギア15の歯数と外方部材9の内歯9dの歯数の比を変えることにより適宜調節可能であるが、例えば、電気自動車用の電動式車輪駆動装置に適用した場合、減速比は3〜9の範囲で設定することができる。さらに、この程度の減速比を得るのであれば、太陽ギア17の外径を小さくすることによって充分対応することができ、減速比を大きくすることに伴って減速機が大型化することはない。また、車輪用軸受装置2における外方部材9の内周に形成された複列の外側転走面9a、9a間に遊星ギア15が配設されているので、モーメント荷重に対して遊星ギア15および太陽ギア17へ偏荷重が作用するのを抑制することができる。また、これによって遊星ギア15と太陽ギア17の噛合によって発生する噛み合い音も抑制することができる。
図1および図3において、駆動部5を構成するステータ部18を示している。ステータ部18は、外方部材9における車体取付フランジ9bのインボード側の側面に装着されたステータハウジング19と、このステータハウジング19に内蔵されたステータ鉄心20と、この鉄心20に巻回されたステータコイル21とからなっている。なお、ステータハウジング19は断面が略コの字状に形成された環状部材で、外径側に径方向外方に延びる固定部19aと内径側に外方部材9に外嵌される円筒部19bを有している。そして、固定部19aが前記車体取付フランジ9bと懸架装置を構成するナックル(図示せず)とで挟持された状態で固定ボルト(図示せず)を介して外方部材9に一体に締結される。ここで、この車体取付フランジ9bには分離用ボルト孔26が形成されており、例えば補修時、この分離用ボルト孔26にボルト(図示せず)を螺合することにより、車体取付フランジ9bからステータハウジング19を離反させて容易に分離することができる。
図4は図1のIV−IV線に沿った要部矢視図で、駆動部5を構成するロータ部22を示している。ロータ部22は前記ステータ部18に所定の軸方向すきまを介して対峙するように配設され、複数のロータ磁石23と、このロータ磁石23が外周部に固着された回転部材24からなっている。また、ロータ磁石23は略扇形に形成され、永久磁石で構成されている。
回転部材24は図1に示すように、中心部に前記回転軸4が突設されカップ状に形成されている。そして、ステータハウジング19の円筒部19bとの間に設けられた転がり軸受25によって回転自在に支持されている。これらステータ部18とロータ部22とで構成された電動モータMに通電することにより回転部材24が回転し、この回転部材24の回転は回転軸4を介して遊星減速機3に伝達される。そして、この遊星減速機3で所定の減速比で減速されハブ輪7を介して車輪に伝達される。
本実施形態では、車輪用軸受装置2を構成する外方部材9の外側転走面9a、9a間に遊星減速機3を構成する遊星ギア15が組み込まれているので、軸受部のスペースを充分確保できると共に、モーメント荷重に対しても複列の軸受で均等に負荷を受け持つことができるため、遊星ギア15および太陽ギア17へ偏荷重が作用するのを抑制することができ、遊星ギア15と太陽ギア17の噛合によって発生する噛み合い音を抑制することができる。また、駆動部5を構成する電動モータMが外方部材9の車体取付フランジ9bに分離可能に一体に配設されているので、装置を軸方向にコンパクト化することができると共に、電動モータMを車輪用軸受装置2の軸方向位置の略中央、すなわち、複列の軸受間に配設させることができ、軸受部の弾性変形の影響を受けず、電動モータMの姿勢が安定する。これにより、ステータ部18とロータ部22とのエアギャップが変化しないので電動モータMの効率が向上すると共に、駆動部5をナックル内に収納させることができるため、飛び石等から電動モータMを保護することができる。さらに、例えば、車輪用軸受装置2の不具合等により部品を交換する際に、この車輪用軸受装置2と電動モータMとを容易に分離することができるため、装置全体を交換する必要はなくなり、省資源化と共にメンテナンス費用を削減することができる。
図5は、本発明に係る電動式車輪駆動装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。なお、この第2の実施形態は、前述した第1の実施形態とステータ部の取付構造のみが異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能の部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
ステータ部18は、ステータハウジング27と、このステータハウジング27に内蔵されたステータ鉄心20と、この鉄心20に巻回されたステータコイル21とからなっている。なお、ステータハウジング27は断面が略コの字状に形成された環状部材で、外径側に固定部27aと内径側に外方部材9に外嵌される円筒部19bを有している。そして、固定部27aが前記車体取付フランジ9bに内嵌された状態で固定ボルト(図示せず)を介して外方部材9に一体に締結されている。ここで、前述した実施形態と同様、この車体取付フランジ9bには分離用ボルト孔26が形成されており、補修時等に車体取付フランジ9bからステータハウジング19を容易に分離することができる。さらに、予め電動モータMと車輪用軸受装置2とをサブユニット化することができるため、組立精度を向上させることができると共に、装置の分解・組立性を一層向上させることができる。
図6は、本発明に係る電動式車輪駆動装置の第3の実施形態を示す縦断面図、図7は図6のVII−VII線に沿った断面の要部矢視図である。なお、この第3の実施形態は、前述した第2の実施形態とステータ部の取付構造のみが異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能の部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
ステータ部28は、ステータハウジング29と、このステータハウジング29に内蔵されたステータ鉄心30と、この鉄心30に巻回されたステータコイル21とからなっている。なお、ステータハウジング29は断面が略コの字状に形成された環状部材で、内径側に外方部材9に外嵌される円筒部19bを有している。この実施形態では、ステータ鉄心30にそれぞれ雌ねじ30aが形成されると共に、図7に示すように、車体取付フランジ31の円周等配位置に空孔31aが穿設され、固定ボルト(図示せず)を介してステータ鉄心30が一体に締結されている。これにより、ステータハウジング29に対してステータ鉄心30を強固に固定でき、車両の運転中にステータ部28が位置ずれしたり脱落するのを防止することができ、装置の信頼性を向上させることができる。
図8は、本発明に係る電動式車輪駆動装置の第4の実施形態を示す縦断面図、図9は図8のIX−IX線に沿った断面図である。なお、この実施形態は、前述した実施形態と主として駆動部の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能の部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
車輪用軸受装置32は、アウトボード側の端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、外周に内側転走面7aと、この内側転走面7aからインボード側に延びる円筒状の小径段部7bが形成されたハブ輪7と、このハブ輪7の小径段部7bに圧入され、外周に内側転走面8aが形成された内輪8と、外周に車体に固定するための車体取付フランジ33を一体に有し、内周に前記内側転走面7a、8aに対向する複列の外側転走面9a、9aが形成された外方部材34と、これら両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体10と、これら転動体10を円周等配に保持する軸受保持器11とを備えている。車体取付フランジ33は外端に固定部33aを一体に有している。
駆動部35は、前記車体取付フランジ33の固定部33aに締結されるステータハウジング36と、このステータハウジング36に内蔵されたステータ部37と、このステータ部37に所定の径方向すきまを介し対峙して配設されたロータ部38と、このロータ部38を固着する回転部材39とで構成されている。ステータ部37は、図9に示すように、ステータ鉄心40と、このステータ鉄心40に巻回されたステータコイル41とからなる。一方、ロータ部38は永久磁石からなるロータ磁石42で構成され、このロータ部38と前記ステータ部37とでインナーロータ型の電動モータMが構成されている。
回転部材39はカップ状に形成され、中心部に回転軸4が突設されると共に、円筒状の外周面にロータ部38が固着されている。また、この回転部材39は、転がり軸受25を介してステータハウジング36に対して回転自在に支持されている。電動モータMに通電することにより回転部材39が回転し、この回転部材39の回転は回転軸4を介して遊星減速機3に伝達される。そして、この遊星減速機3で所定の減速比で減速されハブ輪7を介して車輪に伝達される。
図10は、本発明に係る電動式車輪駆動装置の第5の実施形態を示す縦断面図である。なお、この第5の実施形態は、前述した第4の実施形態(図9)とステータ部の取付構造のみが異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能の部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
ステータ部37は、ステータハウジング43と、このステータハウジング43に内蔵されたステータ鉄心40と、この鉄心40に巻回されたステータコイル41とからなっている。なお、ステータハウジング43は断面が略コの字状に形成された環状部材で、外径側に固定部43aを一体に有している。そして、固定部43aが前記車体取付フランジ33の固定部33aに内嵌された状態で固定ボルト(図示せず)を介して外方部材34に一体に締結されている。
図11は、本発明に係る電動式車輪駆動装置の第6の実施形態を示す縦断面図、図12は図11のXII−XII線に沿った断面図である。なお、この実施形態は、前述した第4の実施形態(図8)と電動モータの構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能の部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
駆動部44は、外方部材34に外嵌されたステータハウジング45と、このステータハウジング45に内蔵されたステータ部37と、このステータ部37に所定の径方向すきまを介して対峙して配設されたロータ部38と、このロータ部38を固着する回転部材46とで構成されている。また、前記ステータ部37と、このステータ部37の径方向外方に配設されたロータ部38とでアウターロータ型の電動モータMを構成している。
回転部材46はカップ状に形成され、中心部に回転軸4が突設されると共に、円筒状の内周面にロータ部38が固着されている。また、この回転部材46は、転がり軸受25を介してステータハウジング45に対して回転自在に支持されている。電動モータMに通電することにより回転部材46が回転し、この回転部材46の回転は回転軸4を介して遊星減速機3に伝達される。そして、この遊星減速機3で所定の減速比で減速されハブ輪7を介して車輪に伝達される。
図13は、本発明に係る電動式車輪駆動装置の第7の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した第6の実施形態(図11)とステータ部の取付構造のみが異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能の部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
ステータハウジング47は断面が略L字状に形成され、ステータ部37を構成するステータ鉄心40をその外周面に固着している。ステータハウジング47は外方部材34に外嵌され、その外縁部が外方部材34の車体取付フランジ33に固定ボルト(図示せず)を介して締結されている。回転部材46はこのステータハウジング47に対して転がり軸受25を介して回転自在に支持されている。
図14は、本発明に係る電動式車輪駆動装置の第8の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した第6の実施形態(図11)あるいは第7の実施形態(図13)とステータ部の取付構造のみが異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能の部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
ステータハウジング48は円筒状に形成され、ステータ部37を構成するステータ鉄心40をその外周面に固着している。また、ステータハウジング48は、インボード側の端部に径方向内方に延びるフランジ48aを一体に有し、外方部材34の端面に固定ボルト(図示せず)を介して締結されている。
図15は、本発明に係る電動式車輪駆動装置の第9の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した第7の実施形態(図13)と主として遊星減速機の構成のみが異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能の部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
車輪用軸受装置70は、アウトボード側の端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、外周に内側転走面71aが形成され、この内側転走面71aからインボード側に延びる円筒状の小径段部71bが形成されたハブ輪71と、このハブ輪71の小径段部71bに圧入され、外周に内側転走面72aが形成された内輪72と、外周に車体に固定するための車体取付フランジ33を一体に有し、内周に前記内側転走面71a、72aに対向する複列の外側転走面9a、9aが形成された外方部材73と、これら両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体10と、これら転動体10を円周等配に保持する軸受保持器11とを備えている。
遊星減速機74は、回転軸4の先端部にトルク伝達可能に連結された太陽ギア(入力要素)75と、この太陽ギア75の周りを遊星運動する4個の遊星ギア(遊星要素)76と、これら遊星ギア76をハブ輪71および内輪72に対して回転自在に支承するキャリアピン(出力要素)77とを備えている。このキャリアピン77は、ハブ輪71のインボード側に形成された凹所78に回転不可に支持されている。
遊星減速機74を構成する遊星ギア76は、キャリアピン77に対して図示しない軸受を介して回転自在に支承されている。この遊星ギア76の外歯76aは、外方部材(固定要素)73のインボード側の端部内周面に形成された内歯9eおよび太陽ギア75の外歯75aにそれぞれ噛合して回転する。これにより、ここで、電動モータMに通電すると、ロータ部38が回転し、回転部材79に一体に突設された回転軸4が回転する。この回転軸4の回転は、太陽ギア75を介して遊星ギア76に伝達され、この遊星ギア76の公転、すなわち、キャリアピン77を介してハブ輪71へ減速して車輪に伝達される。
本実施形態においても、前述したものと同様、車輪用軸受装置70を構成する外方部材73のインボード側の端部に遊星減速機74を構成する遊星ギア76が組み込まれているので、軸受部のスペースを充分確保でき、遊星減速機74の組立が簡便となると共に、モーメント荷重に対しても複列の軸受で均等に負荷を受け持つことができるため、遊星ギア76および太陽ギア75へ偏荷重が作用するのを抑制することができる。また、駆動部44を構成する電動モータMが、ステータハウジング47を介して外方部材73の車体取付フランジ33に分離可能に一体構成されているので、装置を軸方向にコンパクト化することができると共に、電動モータMを車輪用軸受装置70の軸方向位置の略中央に一致させることができ、軸受部の弾性変形の影響を受けず、ロータ部38の姿勢が安定して電動モータMの出力が向上する。さらに、駆動部44は、図示しないナックル内に収納させることができるため、飛び石等から電動モータMを保護することができる。
なお、ロータ部38を構成する回転部材79は、ステータハウジング47と円筒部19bとの間に設けられた転がり軸受25によって回転自在に支承されている。この転がり軸受25の軸方向位置を前記遊星減速機74の位置に一致させているので、少なくとも回転軸4は短くなって装置の軽量・コンパクト化ができる。さらに、支持軸受25に偏荷重がかかり難くロータ部38の姿勢を安定させることができる。
図16は、本発明に係る電動式車輪駆動装置の第10の実施形態を示す縦断面図である。なお、この第10の実施形態は、前述した第9の実施形態と主として遊星減速機の構成が異なるだけで、その他同一部品同一部位あるいは同一機能の部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
車輪用軸受装置80は、アウトボード側の端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、外周に内側転走面71aが形成され、この内側転走面71aからインボード側に延びる円筒状の小径段部81aが形成されたハブ輪81と、このハブ輪81の小径段部81aに圧入され、外周に内側転走面72aが形成された内輪72と、外周に車体に固定するための車体取付フランジ33を一体に有し、内周に前記内側転走面71a、72aに対向する複列の外側転走面9a、9aが形成された外方部材82と、これら両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体10と、これら転動体10を円周等配に保持する軸受保持器11とを備えている。そして、ハブ輪81のインボード側の端部を径方向外方に塑性変形させて加締部7cを形成し、この加締部7cによって内輪72は、軸方向に固定されている。
遊星減速機83は、回転軸4の先端部にトルク伝達可能に連結された太陽ギア(入力要素)75と、この太陽ギア75の周りを遊星運動する4個の遊星ギア(固定要素)76と、これら遊星ギア76を回転自在に支承するキャリアピン(固定要素)84と、このキャリアピン84を回転不可に支持し、外方部材82のインボード側の端部に圧入された円板状の固定板(固定要素)85とを備えている。
遊星減速機83を構成する遊星ギア76は、キャリアピン84に対して図示しない軸受を介して回転自在に支承されている。この遊星ギア76の外歯76aは、ハブ輪(出力要素)81の内周面に形成された内歯81bおよび太陽ギア75の外歯75aにそれぞれ噛合して回転する。したがって、ロータ部38の回転は回転部材79を介して回転軸4に伝達され、この回転軸4の回転は、太陽ギア75を介して遊星ギア76に伝達される。そして、この遊星ギア76の回転はハブ輪81を介して車輪に伝達される。
本実施形態は、前述した実施形態と異なり、ハブ輪81あるいは内輪72にキャリアピン84が嵌合する凹所を形成する必要がなくなり、加工工数および組立工数が削減される。
図17は、本発明に係る電動式車輪駆動装置の第11の実施形態を示す縦断面図である。なお、この実施形態は、前述した第9の実施形態(図15)と遊星減速機の構成のみが異なり、その他同一部品同一部位あるいは同一機能の部位には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
車輪用軸受装置86は、アウトボード側の端部に車輪を取り付けるための車輪取付フランジ6を一体に有し、外周に内側転走面71aが形成され、この内側転走面71aからインボード側に延びる円筒状の小径段部71bが形成されたハブ輪71と、このハブ輪71の小径段部71bに圧入され、外周に内側転走面72aが形成された内輪72と、外周に車体に固定するための車体取付フランジ33を一体に有し、内周に前記内側転走面71a、72aに対向する複列の外側転走面9a、9aが形成された外方部材87と、これら両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体10と、これら転動体10を円周等配に保持する軸受保持器11とを備えている。
遊星減速機88は、回転軸4の先端部にトルク伝達可能に連結された太陽ローラ(入力要素)89と、この太陽ローラ89の周りを遊星運動する4個の遊星ローラ(遊星要素)90と、これら遊星ローラ90をハブ輪71および内輪72に対して回転自在に支承するキャリアピン(出力要素)77とを備えている。
遊星減速機88を構成する遊星ローラ90は、キャリアピン77に対して図示しない軸受を介して回転自在に支承されている。この遊星ローラ90の外周面90aは、外方部材(固定要素)87のインボード側の端部内周面87aおよび太陽ローラ89の外周面89aにそれぞれ転接して回転する。このように、太陽ローラ89と遊星ローラ90および遊星ローラ90と外方部材(固定要素)87の動力伝達は、いずれも摩擦伝達(トラクションドライブ)により行われるため、動力伝達時に発生する騒音や振動を可及的に抑制することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこうした実施の形態に何等限定されるものではなく、あくまで例示であって、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
本発明に係る電動式車輪駆動装置は、燃料電池自動車や電気自動車等の四輪自動車、二輪自動車、ゴルフカートあるいは高齢者や障害者用の三輪あるいは四輪のカート、および建設現場や輸送業界で使用する手押し式一輪車乃至四輪車等、各種車両を電気駆動式とする場合、または電動により補助動力を付与する場合に適用することができる。
本発明に係る電動式車輪駆動装置の第1の実施形態を示す縦断面図である。 図1の一部断面A矢視図である。 図1のIII−III線に沿った断面矢視図である。 図1のIV−IV線に沿った要部矢視図である。 本発明に係る電動式車輪駆動装置の第2の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る電動式車輪駆動装置の第3の実施形態を示す縦断面図である。 図6のVII−VII線に沿った断面の要部矢視図である。 本発明に係る電動式車輪駆動装置の第4の実施形態を示す縦断面図である。 図8のIX−IX線に沿った断面図である。 本発明に係る電動式車輪駆動装置の第5の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る電動式車輪駆動装置の第6の実施形態を示す縦断面図である。 図11のXII−XII線に沿った断面図である。 本発明に係る電動式車輪駆動装置の第7の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る電動式車輪駆動装置の第8の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る電動式車輪駆動装置の第9の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る電動式車輪駆動装置の第10の実施形態を示す縦断面図である。 本発明に係る電動式車輪駆動装置の第11の実施形態を示す縦断面図である。 従来の電動式車輪駆動装置を示す縦断面図である。
符号の説明
1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電動式車輪駆動装置
2、32、70、80、86・・・・・・・・車輪用軸受装置
3、74、83、88・・・・・・・・・・・遊星減速機
4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・回転軸
5、35、44・・・・・・・・・・・・・・駆動部
6・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪取付フランジ
7、71、81・・・・・・・・・・・・・・ハブ輪
7a、8a、71a、72a・・・・・・・・内側転走面
7b、71b、81a・・・・・・・・・・・小径段部
7c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・加締部
7d、8b・・・・・・・・・・・・・・・・突合せ部
8、72・・・・・・・・・・・・・・・・・内輪
9、34、73、82、87・・・・・・・・外方部材
9a・・・・・・・・・・・・・・・・・・・外側転走面
9b、31、33・・・・・・・・・・・・・車体取付フランジ
9c・・・・・・・・・・・・・・・・・・・シール
9d、9e、81b・・・・・・・・・・・・内歯
10・・・・・・・・・・・・・・・・・・・転動体
11・・・・・・・・・・・・・・・・・・・軸受保持器
12、13、13a・・・・・・・・・・・・開口部
12a、13b、78・・・・・・・・・・・凹所
14、77、84・・・・・・・・・・・・・キャリアピン
14a・・・・・・・・・・・・・・・・・・二面幅
15、76・・・・・・・・・・・・・・・・遊星ギア
16、25・・・・・・・・・・・・・・・・転がり軸受
17、75・・・・・・・・・・・・・・・・太陽ギア
15a、17a、75a、76a・・・・・・外歯
18、28、37・・・・・・・・・・・・・ステータ部
19、29、36、43、45、47、48・ステータハウジング
19a、27a、33a、43a・・・・・・固定部
19b・・・・・・・・・・・・・・・・・・円筒部
20、30、40・・・・・・・・・・・・・ステータ鉄心
21、41・・・・・・・・・・・・・・・・ステータコイル
22、38・・・・・・・・・・・・・・・・ロータ部
23、42・・・・・・・・・・・・・・・・ロータ磁石
24、39、46、79・・・・・・・・・・回転部材
26・・・・・・・・・・・・・・・・・・・分離用ボルト孔
30a・・・・・・・・・・・・・・・・・・雌ねじ
31a・・・・・・・・・・・・・・・・・・空孔
48a・・・・・・・・・・・・・・・・・・フランジ
51・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電動式車輪駆動装置
52・・・・・・・・・・・・・・・・・・・タイヤ
53・・・・・・・・・・・・・・・・・・・車輪
54・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電動モータ
55・・・・・・・・・・・・・・・・・・・歯車減速機
55a・・・・・・・・・・・・・・・・・・第1の歯車
55b・・・・・・・・・・・・・・・・・・第2の歯車
55c・・・・・・・・・・・・・・・・・・第3の歯車
55d・・・・・・・・・・・・・・・・・・第4の歯車
56・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ケース
56a、60a、61a・・・・・・・・・・凹部
56b・・・・・・・・・・・・・・・・・・挿通孔
57・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ステータ
58・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロータ
59・・・・・・・・・・・・・・・・・・・出力軸
59a、66a・・・・・・・・・・・・・・一端部
59b、66b・・・・・・・・・・・・・・他端部
60、61・・・・・・・・・・・・・・・・カバー
62・・・・・・・・・・・・・・・・・・・取付フランジ
63・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ハブボルト
64、65、67、68・・・・・・・・・・転がり軸受
66・・・・・・・・・・・・・・・・・・・支持軸
85・・・・・・・・・・・・・・・・・・・固定板
87a・・・・・・・・・・・・・・・・・・内周面
89・・・・・・・・・・・・・・・・・・・太陽ローラ
89a、90a・・・・・・・・・・・・・・外周面
90・・・・・・・・・・・・・・・・・・・遊星ローラ
M・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・電動モータ

Claims (12)

  1. 複列の軸受を有する車輪用軸受装置と、この車輪用軸受装置に装着された遊星減速機と、この遊星減速機を駆動する電動モータを有する駆動部とを備え、
    前記電動モータの回転を前記遊星減速機により減速して前記車輪用軸受装置を構成するハブ輪に動力を伝達する電動式車輪駆動装置において、
    前記電動モータが前記車輪用軸受装置の外方部材に分離可能に一体に配設されていることを特徴とする電動式車輪駆動装置。
  2. 車輪用軸受装置と、この車輪用軸受装置に装着された遊星減速機と、この遊星減速機を駆動する電動モータを有する駆動部とを備え、
    前記車輪用軸受装置は、一端部に車輪取付フランジを有するハブ輪と、外周に複列の内側転走面のうち少なくとも一方の内側転走面が形成された内輪と、内周に前記内側転走面に対向する複列の外側転走面が形成された外方部材と、これら両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、
    前記遊星減速機は、前記ハブ輪に内挿された入力要素と、前記外方部材の内周側に配設された固定要素と、この固定要素と入力要素との間に配設された複数の遊星要素と、これら遊星要素を前記ハブ輪に対して回転自在に支承する出力要素とを備え、
    前記駆動部は、前記電動モータを構成し、前記外方部材に分離可能に一体に配設されたステータハウジングと、このステータハウジングに内蔵されたステータ部と、このステータ部に所定のエアギャップを介して対峙したロータ部と、このロータ部が固着され、前記外方部材に対して回転自在に支持された回転部材とを備え、この回転部材が前記入力要素にトルク伝達可能に連結され、前記電動モータの回転を前記遊星減速機を介して前記ハブ輪に伝達して車輪を駆動するようにした電動式車輪駆動装置。
  3. 前記電動モータが前記複列の軸受間に配設されている請求項1または2に記載の電動式車輪駆動装置。
  4. 前記外方部材の内周に形成された複列の外側転走面間に前記遊星要素が配設されている請求項1乃至3いずれかに記載の電動式車輪駆動装置。
  5. 前記電動モータのロータ部を回転自在に支持する軸受と前記遊星減速機との軸方向位置を略一致させた請求項1乃至3いずれかに記載の電動式車輪駆動装置。
  6. 前記ハブ輪と、このハブ輪に嵌合される内輪に矩形状の開口部が円周等配に複数個形成されると共に、これら開口部の周方向中央部に凹所がそれぞれ形成され、この凹所に前記遊星減速機の出力要素となるキャリアピンが固定され、このキャリアピンに遊星要素が回転自在に支承されている請求項2乃至5いずれかに記載の電動式車輪駆動装置。
  7. 前記ハブ輪の端部外周に複数の凹所が形成され、この凹所に前記遊星減速機の出力要素となるキャリアピンが固定され、このキャリアピンに遊星要素が回転自在に支承されている請求項2乃至5いずれかに記載の電動式車輪駆動装置。
  8. 前記キャリアピンに二面幅が形成され、この二面幅を前記凹所に嵌合させた請求項6または7に記載の電動式車輪駆動装置。
  9. 車輪用軸受装置と、この車輪用軸受装置に装着された遊星減速機と、この遊星減速機を駆動する電動モータを有する駆動部とを備え、
    前記車輪用軸受装置は、一端部に車輪取付フランジを有するハブ輪と、外周に複列の内側転走面のうち少なくとも一方の内側転走面が形成された内輪と、内周に前記内側転走面に対向する複列の外側転走面が形成された外方部材と、これら両転走面間に転動自在に収容された複列の転動体とを備え、
    前記遊星減速機は、出力要素となる前記ハブ輪に内挿された入力要素と、前記外方部材の内周側に配設された固定要素と、この固定要素に対して回転自在に支持され、前記入力要素とハブ輪に係合される複数の固定要素とを備え、
    前記駆動部は、前記電動モータを構成し、前記外方部材に分離可能に一体に配設されたステータハウジングと、このステータハウジングに内蔵されたステータ部と、このステータ部に所定のエアギャップを介して対峙したロータ部と、このロータ部が固着され、前記外方部材に対して回転自在に支持された回転部材とを備え、この回転部材が前記入力要素にトルク伝達可能に連結され、前記電動モータの回転を前記遊星減速機を介して前記ハブ輪に伝達して車輪を駆動するようにしたことを特徴とする電動式車輪駆動装置。
  10. 前記ステータ部が、ステータ鉄心と、このステータ鉄心に巻回されたステータコイルとを有し、前記ステータ鉄心が前記ステータハウジングを介して前記外方部材の車体取付フランジに締結されている請求項2乃至9いずれかに記載の電動式車輪駆動装置。
  11. 前記遊星減速機の各要素が摩擦手段により動力伝達されている請求項1乃至10いずれかに記載の電動式車輪駆動装置。
  12. 前記遊星減速機の各要素が歯車手段により動力伝達されている請求項1乃至10いずれかに記載の電動式車輪駆動装置。
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