JP6100354B1 - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 軸方向にコンパクトなインホイールモータ駆動装置を提供する。【解決手段】 電動モータ30で構成された駆動部Aと、複数の歯車34〜37からなる平行軸歯車減速機38で構成された減速部Bと、車輪用軸受48で構成された軸受部Cと、駆動部Aおよび減速部Bを収容するケーシング22とを備えたインホイールモータ駆動装置21であって、平行軸歯車減速機38は、車輪用軸受48に駆動力を伝達する第4歯車37を有し、車輪用軸受48は、ケーシング22に対して固定配置された一対の内輪49,50と、ケーシング22に対して回転自在に支持された外輪51と、内輪49,50と外輪51との間に介装された複列の玉52,53とを備え、外輪51の径方向外側に平行軸歯車減速機38の第4歯車37を配置し、減速部Bの内部に設けられた中間壁26から軸方向に延びる軸部47に内輪49,50を結合させ、中間壁26をケーシング22の外部でサスペンションアーム63に連結する。【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、電動モータの出力軸と車輪用軸受とを減速機を介して連結したインホイールモータ駆動装置に関する。
従来のインホイールモータ駆動装置は、例えば、特許文献1に開示された構造のものがある。この特許文献1のインホイールモータ駆動装置は、駆動力を発生させる電動モータと、その電動モータの回転を減速して出力する平行軸歯車減速機と、その平行軸歯車減速機からの出力を車輪に伝達する車輪ハブとで構成されている。
このインホイールモータ駆動装置は、電動モータと平行軸歯車減速機との間に中間プレートを設け、その中間プレートのインボード側に、電動モータを収容するモータハウジングを設けると共に、中間プレートのアウトボード側に、平行軸歯車減速機を収容するギヤハウジングを設けた構造を具備する。
電動モータは、モータハウジングに固定されたステータと、そのステータの内側でモータハウジングに回転自在に支持されたロータ軸とで構成されている。
平行軸歯車減速機は、電動モータのロータ軸に同軸的に連結されたモータ入力歯車と、中間プレートおよびギヤハウジングに回転自在に支持されてモータ入力歯車と噛合する第1カウンタ歯車と、第1カウンタ歯車と同軸的に支持された第2カウンタ歯車と、車輪ハブの車軸に設けられて第2カウンタ歯車と噛合する出力歯車とで構成されている。
車輪ハブは、ギヤハウジングに対して固定配置された外輪と、ギヤハウジングに対して回転自在に支持された内輪と、外輪と内輪との間に介装された複列の転動体とで主要部が構成されているのが一般的である。
特開2014−46742号公報
ところで、特許文献1で開示されたインホイールモータ駆動装置では、車輪ハブと平行軸歯車減速機の出力歯車とをトルク伝達可能に連結することにより、平行軸歯車減速機からの出力を車輪ハブに伝達するようにしている。
通常、車輪ハブは、平行軸歯車減速機の出力歯車から軸方向アウトボード側に延びる軸部に、内輪をスプライン嵌合により結合させる内輪回転タイプの構造を採用している。このような構造を採用することにより、出力歯車からの回転トルクを車輪ハブに伝達可能としている。
一方、インホイールモータ駆動装置は、ホイール空間に収容されるため、そのホイール空間から食み出すと、ホイール周辺のサスペンション部品などと干渉する可能性がある。このことから、インホイールモータ駆動装置の軸方向寸法は小さい方が好ましい。
しかしながら、従来のインホイールモータ駆動装置では、前述したように、平行軸歯車減速機の出力歯車から軸方向アウトボード側に延びる軸部に、車輪ハブの内輪をスプライン嵌合により結合させる構造を採用していることから、インホイールモータ駆動装置全体の軸方向寸法を小さくすることが困難であった。
そこで、本発明は前述の課題に鑑みて提案されたもので、その目的とするところは、簡便な手段により、軸方向にコンパクトなインホイールモータ駆動装置を提供することにある。
本発明に係るインホイールモータ駆動装置は、電動モータで構成された駆動部と、複数の歯車からなる平行軸歯車減速機で構成された減速部と、車輪用軸受で構成された軸受部と、駆動部および減速部を収容するケーシングとを備えた構造を具備する。
本発明における平行軸歯車減速機は、車輪用軸受に駆動力を伝達する出力歯車を有する。また、本発明における車輪用軸受は、ケーシングに対して固定配置された一対の内輪と、ケーシングに対して回転自在に支持された外輪と、内輪と外輪との間に介装された複列の転動体とを備えた構造を具備する。前述の目的を達成するための技術的手段として、本発明は、外輪の径方向外側に平行軸歯車減速機の出力歯車を配置し、減速部の内部に設けられた中間壁から軸方向に延びる軸部に内輪を結合させ、中間壁をケーシングの外部でサスペンションアームに連結したことを特徴とする。
本発明のインホイールモータ駆動装置では、外輪の径方向外側に平行軸歯車減速機の出力歯車を配置したことにより、車輪用軸受の外輪と平行軸歯車減速機の出力歯車を軸方向でオーバーラップさせることができる。その結果、車輪用軸受と平行軸歯車減速機とを合わせた軸方向寸法を小さくすることができるので、インホイールモータ駆動装置全体の軸方向寸法を小さくできる。また、車輪用軸受の内輪が結合された中間壁をケーシングの外部でサスペンションアームに連結したことにより、ケーシングの変形を抑制することができる。
本発明における車輪用軸受の外輪は、平行軸歯車減速機の出力歯車にスプライン嵌合によりトルク伝達可能に結合されている構造が望ましい。このような構造を採用すれば、平行軸歯車減速機の出力歯車からの回転トルクを車輪用軸受の外輪に容易に伝達することができ、外輪回転タイプの車輪用軸受を持つインホイールモータ駆動装置を実現する。
本発明によれば、外輪の径方向外側に平行軸歯車減速機の出力歯車を配置したことにより、車輪用軸受の外輪と平行軸歯車減速機の出力歯車を軸方向でオーバーラップさせることができる。その結果、車輪用軸受と平行軸歯車減速機とを合わせた軸方向寸法を小さくすることができるので、軸方向にコンパクトなインホイールモータ駆動装置を容易に実現することができる。
本発明の実施形態で、インホイールモータ駆動装置の全体構成を示す断面図である。 図1の平行軸歯車減速機を構成する歯車のみをアウトボード側から見た概要図である。 図1のインホイールモータ駆動装置を搭載した電気自動車を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、インホイールモータ駆動装置の全体構成を示す断面図である。 本発明の他の実施形態で、インホイールモータ駆動装置の全体構成を示す断面図である。 図4のインホイールモータ駆動装置を搭載した電気自動車を示す要部拡大断面図である。 本発明の他の実施形態で、インホイールモータ駆動装置の全体構成を示す断面図である。 インホイールモータ駆動装置を搭載した電気自動車の概略構成を示す平面図である。 図8の電気自動車を示す後方断面図である。
本発明に係るインホイールモータ駆動装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。図8は、インホイールモータ駆動装置21を搭載した電気自動車11の概略平面図、図9は、電気自動車11を後方から見た概略断面図である。
電気自動車11は、図8に示すように、シャシー12と、操舵輪としての前輪13と、駆動輪としての後輪14と、後輪14に駆動力を伝達するインホイールモータ駆動装置21とを装備する。後輪14は、図9に示すように、シャシー12のホイールハウジング15の内部に収容され、独立懸架式の懸架装置(サスペンション)16を介してシャシー12の下部に固定されている。
電気自動車11は、ホイールハウジング15の内部に、左右それぞれの後輪14を駆動するインホイールモータ駆動装置21を設けることによって、シャシー12上にモータ、ドライブシャフトおよびデファレンシャルギヤ機構などを設ける必要がなくなるので、客室スペースを広く確保でき、かつ、左右の後輪14の回転をそれぞれ制御することができるという利点を有する。
電気自動車11の走行安定性およびNVH特性を向上させるためにばね下重量を抑える必要があり、さらに、広い客室スペースを確保するためにインホイールモータ駆動装置21の小型化が求められている。
そこで、図1に示す実施形態のインホイールモータ駆動装置21は、以下の構造を具備する。これにより、コンパクトなインホイールモータ駆動装置21を実現し、ばね下重量を抑えることで、走行安定性およびNVH特性に優れた電気自動車11を得ることができる。
この実施形態の特徴的な構成を説明する前にインホイールモータ駆動装置21の全体構成を説明する。以下の説明では、インホイールモータ駆動装置21を車体に搭載した状態で、車体の外側寄りとなる側をアウトボード側(図面左側)と称し、中央寄りとなる側をインボード側(図面右側)と称する。
インホイールモータ駆動装置21は、図1に示すように、駆動力を発生させる駆動部Aと、駆動部Aの回転を減速して出力する減速部Bと、減速部Bからの出力を駆動輪としての後輪14(図8および図9参照)に伝達する軸受部Cとを備えている。駆動部Aと減速部Bはケーシング22に収容されて、電気自動車11のホイールハウジング15(図9参照)内に取り付けられる。
ケーシング22は、駆動部Aの電動モータ30を収容するモータハウジング23と、減速部Bの平行軸歯車減速機38および軸受部Cの車輪用軸受48の一部を収容するギヤハウジング24と、モータハウジング23とギヤハウジング24との間に設けられた仕切壁25と、ギヤハウジング24の内部に設けられた中間壁26とで構成されている。
駆動部Aは、ケーシング22に固定されたステータ27と、ステータ27の径方向内側に隙間をもって対向するように配置されたロータ28と、ロータ28の径方向内側に配置されてロータ28と一体回転するモータ回転軸29とを備えたラジアルギャップ型の電動モータ30で構成されている。モータ回転軸29は、毎分一万数千回転程度で高速回転可能である。ステータ27は、磁性体コアの外周にコイルを巻回することによって構成されている。ロータ28は、永久磁石または磁性体が内部に配置されている。
モータ回転軸29は、径方向外側へ一体的に延びるホルダ部31によりロータ28を保持している。ホルダ部31は、ロータ28が嵌め込み固定された凹溝を環状に形成した構成としている。モータ回転軸29は、その軸方向一方側端部(図1の右側)が転がり軸受32に、軸方向他方側端部(図1の左側)が転がり軸受33によって、ケーシング22のモータハウジング23に対して回転自在に支持されている。
減速部Bは、入力歯車である第1歯車34と、中間歯車である第2歯車35および第3歯車36と、出力歯車である第4歯車37とからなる平行軸歯車減速機38で構成されている。この平行軸歯車減速機38では、第1歯車34と第2歯車35とが噛合し、第3歯車36と第4歯車37とが噛合することにより、モータ回転軸29の回転運動を2段で減速する。ケーシング22のスペースなどを考慮すると、第1歯車34と第2歯車35からなる第1段の減速比は2〜4程度とし、第3歯車36と第4歯車37からなる第2段の減速比は3〜5程度とすることが好ましい。
第1歯車34は、インボード側に延びる軸部39をモータ回転軸29にスプライン嵌合で連結することにより、モータ回転軸29に同軸的に取り付け固定されている。第2歯車35は、中間軸40に取り付け固定されている。第3歯車36は、中間軸40に一体的に形成されている。第4歯車37は、その軸部41を後述の車輪用軸受48の外輪51にスプライン嵌合で連結することにより、外輪51に同軸的に取り付け固定されている。
第1歯車34の軸部39は、転がり軸受42によってケーシング22の仕切壁25に対して回転自在に支持されている。第2歯車35が取り付け固定され、第3歯車36が一体的に形成された中間軸40は、転がり軸受43,44によってケーシング22の中間壁26およびギヤハウジング24に対して回転自在に支持されている。第4歯車37の軸部41は、転がり軸受45,46によってケーシング22の中間壁26およびギヤハウジング24に対して回転自在に支持されている。
第1歯車34〜第4歯車37および各歯車の回転軸を図2に基づいて説明する。図2は、図1の平行軸歯車減速機38を構成する第1歯車34〜第4歯車37のみをアウトボード側から見た概要図である。
第1歯車34は、モータ回転軸29(図1参照)に取り付け固定され、その軸心C1を中心にして回転する。第2歯車35は、中間軸40(図1参照)に取り付け固定され、第3歯車36は、中間軸40に一体的に形成され、その軸心C2を中心にして回転する。第4歯車37は、軸部47(図1参照)に車輪用軸受48を介して取り付け固定され、その軸心C3を中心にして回転する。なお、モータ回転軸29と軸部47は同軸上に配置されていることから、それぞれの軸心C1と軸心C3は一致している。
この実施形態では、モータ回転軸25、中間軸35および軸部47の各軸心C1,C2,C3が直線E−E上に配置され、減速部Bの径方向のコンパクト化を図っている。ただし、各軸心C1,C2,C3の配置は、この実施形態のような配置に限らず、各歯車34〜37の噛合いを維持した状態で、ケーシング22のスペースなどを考慮して適宜ずらしてもよい。
ここで、第1歯車34〜第4歯車37には、はすば歯車を用いている。はすば歯車は、同時に噛合う歯数が増え、歯当たりが分散されるので音が静かで、トルク変動が少ない点で有効である。歯車のかみあい率や限界の回転数などを考慮して、モジュールは1〜3程度が好ましい。このように、平行軸歯車減速機38にはすば歯車を用いることで、製造が容易でコストの低減が図れ、性能面でも、静粛かつ効率のよいインホイールモータ駆動装置21を実現することができる。
インホイールモータ駆動装置21は、ホイールハウジング15(図9参照)の内部に収められ、ばね下荷重となるため、小型軽量化が必須である。例えば、第1歯車34と第2歯車35の第1段での減速比を1/2.5、第3歯車36と第4歯車37の第2段での減速比を1/4.5とすれば、平行軸歯車減速機38の減速比は約1/11となる。このように、大きな減速比を持つ平行軸歯車減速機38を用いた場合、毎分一万数千回転程度の高速回転の電動モータ30と組み合わせることで電動モータ30の小型化が図れ、コンパクトで高減速比のインホイールモータ駆動装置21を実現できる。
軸受部Cは、図1に示すように、以下のような構造の車輪用軸受48で構成されている。車輪用軸受48は、中間壁26から軸方向アウトボード側へ延びる軸部47の外周に嵌合された一対の内輪49,50と、内輪49,50の外側に配置された外輪51と、内輪49,50と外輪51との間に配置された複数の転動体である玉52,53とを備えた複列アンギュラ玉軸受である。
車輪用軸受48の軸方向両端部には、泥水などの侵入防止およびグリースの漏洩防止のためにシール部材54,55が設けられている。なお、外輪51のアウトボード側にはフランジ56が一体的に形成され、このフランジ56にハブボルト61(図3参照)で後輪14(図8および図9参照)が連結される。
以上の構成からなるインホイールモータ駆動装置21の全体的な作動原理を説明する。
図1に示すように、駆動部Aにおいて、ステータ27に交流電流を供給することによって生じる電磁力を受けてロータ28が回転する。減速部Bにおいて、モータ回転軸29の回転が平行軸歯車減速機38の第1歯車34〜第4歯車37によって減速され、軸受部Cの車輪用軸受48に伝達される。この時、モータ回転軸29の回転が平行軸歯車減速機38により減速されて車輪用軸受48に伝達されるので、低トルク、高速回転型の電動モータ30を採用した場合でも、後輪14(図8および図9参照)に必要なトルクを伝達することが可能となる。
この実施形態では、駆動部Aとしてラジアルギャップ型の電動モータ30を例示したが、任意の構成のモータを適用可能である。例えば、ケーシングに固定されたステータと、ステータの軸方向内側に隙間をもって対向するように配置されたロータとを備えるアキシャルギャップ型の電動モータであってもよい。
このインホイールモータ駆動装置21では、駆動部Aに電動モータ30を冷却するための潤滑油が封入され、減速部Bに平行軸歯車減速機38を冷却および潤滑するための潤滑油が封入されている。インホイールモータ駆動装置21の駆動時、駆動部Aでは、ロータ28の回転でもって電動モータ30を冷却する。減速部Bでは、第1歯車34〜第4歯車37の回転による跳ね掛けでもって平行軸歯車減速機38を冷却すると共に潤滑する。
この実施形態におけるインホイールモータ駆動装置21の全体構成は、前述のとおりであるが、その特徴的な構成を以下に詳述する。
この実施形態のインホイールモータ駆動装置21は、図1に示すように、車輪用軸受48の内輪49,50をケーシング22の中間壁26に対して固定配置すると共に、外輪51をケーシング22の中間壁26およびギヤハウジング24に対して回転自在に支持し、その外輪51の径方向外側に平行軸歯車減速機38の第4歯車37を配置している。
この車輪用軸受48の外輪51は、中間壁26に回転自在に支持された第4歯車37の軸部41にスプライン嵌合によりトルク伝達可能に連結されている。外輪51とケーシング22のギヤハウジング24との間に、泥水などの侵入防止および潤滑油の漏洩防止のためにシール部材61を設けている。
一方、車輪用軸受48の内輪49,50は、インボード側に配置された内輪49とアウトボード側に配置された内輪50とからなり、中間壁26から軸方向アウトボード側に延びる軸部47に結合され、中間壁26の軸部47と共に回り止めされている。
この内輪49,50は、軸部47の端部に螺合されたナット58により抜け止めされている。このナット58の締め付け力により、車輪用軸受48に予圧が付与されている。この予圧の付与により、車輪用軸受48を複列のアンギュラ玉軸受構造としている。
以上のように、ケーシング22のギヤハウジング24および中間壁26に対して回転自在に支持された外輪51の径方向外側に平行軸歯車減速機38の第4歯車37を配置したことにより、車輪用軸受48の外輪51と平行軸歯車減速機38の第4歯車37を軸方向でオーバーラップさせることができる。その結果、車輪用軸受48と平行軸歯車減速機38とを合わせた軸方向寸法を小さくすることができるので、インホイールモータ駆動装置全体の軸方向寸法を小さくできる。
また、車輪用軸受48の外輪51を平行軸歯車減速機38の第4歯車37にスプライン嵌合によりトルク伝達可能に結合した構造を採用したことにより、外輪回転タイプの車輪用軸受48を持つインホイールモータ駆動装置21を容易に実現することができる。
図3は、この実施形態のインホイールモータ駆動装置21を電気自動車11に搭載した状態を示す。インホイールモータ駆動装置21は、車輪用軸受48の外輪51を後輪14のホイールディスク59にブレーキロータ60と共にハブボルト61により取り付け固定される。
また、このインホイールモータ駆動装置21は、車輪用軸受48の内輪49,50が結合された軸部47を持つ中間壁26を上方へ延在させてケーシング22の外部に配置された上方端部62とシャシー12とをサスペンションアーム63のアッパアーム部64で連結すると共に、中間壁26を下方へ延在させてケーシング22の外部に配置された下方端部65とシャシー12とをロアアーム部66で連結することにより組み付けられている。なお、ロアアーム部66とシャシー12との間にはダンパ67が取り付けられている。
この実施形態のように、軸方向にコンパクトなインホイールモータ駆動装置21は、ホイール空間に収容されるため、ホイール周辺のサスペンション部品などと干渉することを容易に回避することができる。また、車輪用軸受48の内輪49,50が結合された中間壁26をサスペンションアーム63に連結したことにより、軸重やタイヤ横力によりホイール側から入力される荷重は中間壁26を介してシャシー12に伝達されるので、ケーシング22の変形を抑制することができる。
図1の実施形態では、車輪用軸受48の内輪49,50を支持する軸部47が中間壁26に一体的に設けられた構造を例示したが、本発明はこれに限定されることなく、図4および図5に示す構造であってもよい。なお、図4および図5において、図1と同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
図4および図5に示す実施形態のインホイールモータ駆動装置21では、車輪用軸受48の内輪49,50を支持する軸部47を中間壁26と別体にした構造を具備する。図4に示す構造では、軸部47のインボード側端部をナット68により中間壁26に結合させている。また、図5に示す構造では、軸部47のインボード側端部を溶接69により中間壁26に固着している。
また、図6は、軸部47のインボード側端部をナット68により中間壁26に結合させた図4のインホイールモータ駆動装置を電気自動車11に搭載した状態を示す。図6において、図3と同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。なお、図示しないが、軸部47のインボード側端部を溶接69により中間壁26に固着した図5のインホイールモータ駆動装置についても同様である。
図1、図4および図5に示す実施形態では、平行軸歯車減速機38の第4歯車37をケーシング22のギヤハウジング24および仕切壁26に2つの転がり軸受45,46によって両持ち状態で支持した構造を例示したが、本発明はこれに限定されることなく、図7に示す構造であってもよい。なお、図7において、図1と同一部分には同一参照符号を付して重複説明は省略する。
図7に示す実施形態のインホイールモータ駆動装置21では、平行軸歯車減速機38の第4歯車37の軸部41のインボード側端部をケーシング22の中間壁26に1つの転がり軸受45によって片持ち状態で支持した構造を有する。
以上の実施形態では、図8および図9に示すように、後輪14を駆動輪とした電気自動車11を例示したが、前輪13を駆動輪としてもよく、4輪駆動車であってもよい。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等も含むものである。
本発明は前述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、さらに種々なる形態で実施し得ることは勿論のことであり、本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲に記載の均等の意味、および範囲内のすべての変更を含む。
21 インホイールモータ駆動装置
22 ケーシング
26 中間壁
33 出力歯車(第4歯車)
38 平行軸歯車減速機
47 軸部
48 車輪用軸受
49,50 内輪
51 外輪
52,53 転動体(玉)
63 サスペンションアーム
A 駆動部
B 減速部
C 軸受部

Claims (2)

  1. 電動モータで構成された駆動部と、複数の歯車からなる平行軸歯車減速機で構成された減速部と、車輪用軸受で構成された軸受部と、前記駆動部および減速部を収容するケーシングとを備えたインホイールモータ駆動装置であって、
    前記平行軸歯車減速機は、前記車輪用軸受に駆動力を伝達する出力歯車を有し、前記車輪用軸受は、前記ケーシングに対して固定配置された一対の内輪と、ケーシングに対して回転自在に支持された外輪と、前記内輪と外輪との間に介装された複列の転動体とを備え、前記外輪の径方向外側に前記平行軸歯車減速機の出力歯車を配置し、前記減速部の内部に設けられた中間壁から軸方向に延びる軸部に前記内輪を結合させ、前記中間壁をケーシングの外部でサスペンションアームに連結したことを特徴とするインホイールモータ駆動装置。
  2. 前記車輪用軸受の外輪は、平行軸歯車減速機の出力歯車にスプライン嵌合によりトルク伝達可能に結合されている請求項1に記載のインホイールモータ駆動装置。
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