JP3757915B2 - パン製造機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に所定のパン材料を機器に準備するだけで自動的にパンの製造を行なうことが出来る一般家庭で使用するパン製造機に関するものである
【0002】
【従来の技術】
近年、食文化の多様化・高級化に伴い、家庭用パン製造機を用いて、レーズン、ナッツ類、あるいはチーズ等の製パン副材料を加えたレーズンパン、ナッツパン、チーズパン等を家庭でも焼くようになってきた。
【0003】
この種のパン製造機としては、例えば、特開平9−117375号公報に記載されているようなものがあった。図10は、前記公報に記載された従来のパン製造機の断面図である。
【0004】
図10において、本体1内に設けたシャーシ2は、その上部に加熱手段であるヒータ3を内蔵した焼成室4を、パン容器取り付け台5により狭持して固定しており、下部にはモータ6を固定している。また、シャーシ2は下端部で底板7により、板金製の本体1を狭持して固定している。8は焼成室4を開閉する外蓋である。パン容器9は、パン容器取り付け台5に着脱自在に載置されており、パン容器9内の中央底部には上方に混練手段としての練り羽根10が、軸11で回転自在に軸支され、モータ6により回転される。12はヒータ3やモータ6への通電を制御する制御装置である。
【0005】
以上のように構成されたパン製造機について、以下その動作を説明する。パン容器9にパン材料を入れ運転すると、ヒータ2、モータ5を制御し、パン生地の混練工程、発酵工程、ガス抜き工程を順次行い、最後に焼成室3内を150〜200℃の高温に加熱し、パンを焼き上げる焼成工程を行なう。製パン工程はパンの種類等によって差があり、前記工程トータルで約2〜7時間程度の時間を要する。レーズン、ナッツ類、チーズ等の製パン副材料を加えたレーズンパン、ナッツパン、チーズパン等をつくる場合には、パン容器9に小麦粉、水、バター、砂糖、塩、イースト等の製パン主材料と共に運転当初から、前記製パン副材料を入れて前記の製パン工程を運転していた。
【0006】
また機器によっては、約20分程度のパン材料の混練工程のうち約17分間程度を終了した時点で、使用者に製パン副材料投入の時期の報知を行い、使用者が自分で副材料の投入を行い、その後残り約3分間の混練により製パン主材料と副材料の混合を行っていた。
【0007】
前記公報は前述のパンの焼成工程を基本とし、さらに利便性の向上と仕上がりの多様化を図るために、パンの焼成工程と異なる時点で副材料を投入できるようにしている。
【0008】
すなわち、図11に示すように副材料投入手段には、投入する製パン副材料を収容する蓋容器13と、蓋容器13の底を開閉する開閉板14と、製パン副材料をセットする際に蓋容器13上方を開閉する容器蓋20とを有し、蓋容器13と開閉板14を同期させ蓋容器13を容器軸15を支点として傾けることによりパン容器9に製パン副材料を投入するものがあり、確実で正確にパン容器9内に製パン副材料を投入できる。また、蓋容器13を樹脂製とすれば、蓋容器13の温度上昇を抑制することができ、火傷を防ぎ安全性を向上することが出来る。
【0009】
具体的には図11に示すように、副材料の投入は、ソレノイド16によりレバー17を介して軸レバー18を押し、焼成室3に開閉板14を開いて、容器軸15を中心に蓋容器13を開閉板14と同様に傾けることにより行なう。これにより蓋容器13内の副材料19は、すべり台状に蓋容器13上をすべりパン容器9内へ投入される。蓋容器13は傾く際、パン容器9に近づき、またすべり台上に副材料が滑っていくため、副材料19がパン容器9の外へ飛び散ることなく投入が行えるというものであった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の構成では、パンの焼成中に高温の排気が容器蓋20側に排出されないよう、副材料の投入後は開閉板14を閉塞する必要があるが、滑り台状の面が完全に閉塞されず、開閉板14の周囲に隙間が生じることがあった。また、容器蓋20と蓋容器13あるいは蓋8の間も、完全なシールが為されておらず隙間が開いているため、パン焼成中の蒸気を含んだ高温の排気が容器蓋20の周囲から洩れ出し、その近傍に結露が生じていた。さらに、うっかり使用でパン容器9のセットを忘れて空焼き運転すると、容器蓋20周囲から洩れる排気温度がさらに高温になり、容器蓋20周囲の蓋8が熱変形することがあった。
【0011】
また、蓋容器13の内壁が平面で形成されているため、洋酒漬けのレーズンやバナナ等の粘着性の強い副材料を使用すると、副材料が内壁面にくっついてしまい、開閉板14を開放しても副材料が落ちきらず、蓋容器13内に残ることがあった。さらに、副材料を入れて蓋容器13の持ち運びをすると、投入側が開口されており完全なる容器の形ではないので、収容物をこぼしやすいという課題があった。
【0012】
本発明は前記従来の課題を解決するもので、結露や熱変形、あるいは蓋容器内の材料残りが生じないパン製造機を、提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明のパン製造機は、容器蓋に線材が嵌合される線材嵌合部を形成した取付部を設けるとともに、線材に係止される係止部を中蓋に設け、中蓋を前記線材を介して容器蓋に可動自在に取り付けたものである。
【0014】
これにより、ビスを使用することなく、容器蓋の温度上昇を防ぎ熱変形や熱劣化を防止しながら、高温になる中蓋を容器蓋に可動自在に取り付けることができ、シール部の部品寸法や組立状態がばらついても、可動自在な中蓋とパッキンは自重でシール部に沿って載置されるため、確実にシールすることができ、結露や熱変形を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、容器蓋に線材が嵌合される線材嵌合部を形成した取付部を設けるとともに、線材に係止される係止部を中蓋に設け、中蓋を前記線材を介して容器蓋に可動自在に取り付けることにより、蓋容器の周囲はパッキンで確実にシールされるため、蓋や容器蓋の結露や熱変形を防止することができる。
【0016】
請求項2に記載の発明は、線材嵌合部をリブと側方に開口部を有した溝で構成し、線材をそのリブと溝に嵌合させて容器蓋に取り付けることにより、中蓋を可動自在に支持する線材を容器蓋に容易に取り付けることができるとともに、容器蓋を樹脂で形成しても天肉のヒケを防止することができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、線材嵌合部をリブと側方に開口部を有した穴で構成し、線材をそのリブと穴に嵌合させて容器蓋に取り付けることにより、中蓋を可動自在に支持する線材を容器蓋に容易に取り付けることができるとともに、容器蓋を樹脂で形成しても天肉のヒケを防止することができる。
【0018】
請求項4に記載の発明は、中蓋に係止部を設けるとともに、容器蓋に前記係止部が嵌合される被係止部を設け、係止部の周囲に隙間を設けることにより、線材を使用することなく中蓋を容器蓋に可動自在に取り付けることができ、確実にシールすることができる。
【0019】
請求項5に記載の発明は、中蓋上方の容器蓋内面に熱反射部材を貼り付けることにより、ヒータが連続通電される焼成工程で高温になる中蓋から輻射される熱は、熱反射部材で反射されるため、容器蓋の温度上昇を低減することができソリ等の熱変形を防ぐことができる。
【0020】
請求項6に記載の発明は、中蓋上方の容器蓋に複数の通気孔を形成することにより、ヒータが連続通電される焼成工程で中蓋が高温になっても、上方の通気孔から熱気が外気へ排出されるため、容器蓋の温度上昇を低減することができソリ等の熱変形を防ぐことができる。
【0021】
請求項7に記載の発明は、中蓋に近接してその周囲に容器蓋からリブを突設し、リブの高さ方向は中蓋にオーバーラップするように形成することにより、中蓋を可動自在に設けても、水平方向の動きは前記リブで規制されるため、中蓋の取り付け強度を確保することができる。
【0022】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1におけるパン製造機の蓋の横断面図、図2は同パン製造機の縦断面図、図3は同蓋要部の縦断面図、図4(a)は同容器蓋の縦断面図、(b)は同容器蓋の裏面平面図、図5(a)は同容器蓋の溝で構成された線材嵌合部の断面図、(b)は同容器蓋のリブで構成された線材嵌合部の断面図、(c)は同中蓋の引掛爪の断面図、図6(a)は同容器蓋を開く様子を示す斜視図、(b)は同蓋容器に副材料を入れる様子を示す斜視図である。
【0024】
図1〜6において、21はシャーシで、板金で形成した本体22とモータ23と焼成室24と容器取付台25が取り付けられ、焼成室24の内部には、パン材料がセットされ着脱自在なパン容器26と、ヒータ27と、焼成室24内の温度を検知する温度検知部28が設けられている。
【0025】
また、パン容器26は、パン材料を混練する練り羽根29と、練り羽根29が嵌合されベルト30を介しモータ23によって回転される回転軸31と、パン容器26の着脱時や持ち運び時に握る把手32を備えている。33は内蓋34と焼成室24内の蒸気を外気へ排出する排気ダクト35を具備し、焼成室24を開閉する外蓋で、本体22に回動自在に取り付けられている。36はレーズンやナッツ等の製パン副材料を収納する蓋容器で、パン容器26上方の外蓋33内部に着脱自在に配設され、蓋容器36の外周には蓋容器36が載置される蓋容器載置部材37が配設されている。38は蓋容器36に回動自在に取り付けられ、蓋容器36下方の開口部を開閉する開閉板で、表面に製パン副材料が付着しないよう、複数の凹凸部39を形成し、その上にフッ素加工を施している。40は開閉板38を係止する係止部材で、蓋容器36に回動自在に取着され、一端には開閉板38に形成された角穴41に係合される爪42が形成されている。43は爪42の先端に形成された凸部、44は係止部材40の爪42を角穴41に係合させる方向に附勢するバネA、45は外蓋33の内部に摺動自在に取り付けられた蓋レバーで、製パン副材料投入時に摺動し係止部材40の一端を押圧して開閉板38を開くもので、通常はバネB46の附勢により蓋容器載置部材37の内部に引っ込んでいる。
【0026】
また、47は外蓋33に回動自在かつ着脱自在に取り付けられ、蓋容器36を開閉する容器蓋で、耐熱性の高い材料で形成され直接蓋容器36上方の開口部を開閉する中蓋48と、ピアノ線で形成され中蓋48を可動自在に取着する複数の固定部材49と、マグネット金具A50と、円形軸の両側をDカットして形成した複数のヒンジ51を具備している。
【0027】
また中蓋48は、蓋容器載置部材37上面の内周全周に突設されたリブ52と当接するとともに、外周に耐熱性の高いシリコンゴムで形成したパッキン53が装着されており、中蓋48を閉じるとパッキン53が蓋容器載置部材37の上面に押圧され、蓋容器36上方の開口部はシールされ完全密閉される。54、55は容器蓋47に複数設けられ、固定部材49が嵌合され取り付けられる溝、リブで、溝54の側方には固定部材49が挿入できるよう開口部56が形成され、リブ55には固定部材49が嵌合される段差57が形成されている。58は容器蓋47に中蓋48の外周を囲むように突設された位置決めリブで、水平方向は中蓋48との隙間を確保し、高さ方向は中蓋48にオーバーラップするように形成されている。59は中蓋48に複数設けられ固定部材49に嵌合される係止部で、容器蓋47や固定部材49との間に少量の隙間を設けることにより、中蓋48に前後左右上下方向のあそびを持たせ、可動自在に容器蓋47へ取着している。
【0028】
また、60は容器蓋47を開く際に容器蓋47を指で摘みやすいよう、外蓋33の天面左端に形成されたへこみ部、61は容器蓋47の開閉時に摘む操作部、62と63は外蓋33と蓋容器載置部材37に挟持されて固定されたマグネットとマグネット金具Bで、ヒンジ51と操作部61の間に配設され、マグネット金具B63のみ端面が外蓋33を貫通して外に露出し、マグネット金具A50をマグネット62の磁力で吸着している。
【0029】
またパッキン53は、容器蓋47のロック手段を構成するマグネット金具A50、マグネット金具B63、マグネット62と、ヒンジ51の間に配設される。64は外蓋33に設けられ容器蓋47のヒンジ51が取り付けられる凹部で、上方には開口部65が設けられ、容器蓋47を所定の角度まで開いて手前に引くと、外蓋33から取り外せるようになっている。66はメニューの選択や調理のスタート等を行う操作部材、67は操作部材66に取り付けられ蓋レバー45を押圧して開閉板38を開くソレノイド、68は蓋レバー45を押圧するソレノイド67の摺動部材を操作部材66の内部に収納する方向に附勢するバネC、69はモータ23、ヒータ27、ソレノイド67の通電を制御し、温度検知部28により検知された温度情報に基づいて、予熱、混練、発酵、焼成等の製パン工程を自動的に行う制御装置である。
【0030】
以上のように構成されたパン製造機について、以下にその動作と作用を説明する。レーズンやナッツ等の副材料を使ってパンを焼き上げる場合、まず小麦粉、イースト、砂糖、塩、ドライミルク、バター、水等の製パン基本材料をパン容器26中に入れ、このパン容器26を焼成室24内の容器取付台25にセットして外蓋33を閉じた後、図6の(a)、(b)に示すように容器蓋47を開き、レーズンやナッツ等の製パン副材料を蓋容器36に入れて容器蓋47を閉じる。
【0031】
次に、副材料を使うパンのメニューを操作部材66上のキーを押して選択しスタートキーを押すと、製パン基本材料を所定の温度に保つ予熱工程を経て、練り羽根29が間欠回転し基本材料を混練する混練工程が始まる。混練が進みパン生地が形成されると、練り羽根29の回転が止まりソレノイド67に1.5秒間通電され、ソレノイド67の摺動部材が側方に突出し、蓋レバー45を介して係止部材40の一端を押圧する。すると、係止部材40が回動して爪42が角穴41から引き抜かれ、開閉板38が自重と副材料の重量によって開き、副材料が蓋容器36下方のパン容器26中に投入され、再度混練工程が始まり副材料がパン生地中に均一に練り込まれる。
【0032】
その後、開閉板38が開いた状態のまま発酵工程、焼成工程を経てパンが焼き上がるが、蓋容器36上方の開口部を開閉する中蓋48に、弾性を有し耐熱性の高いシリコンゴムで形成したシール用のパッキン53を装着するとともに、マグネット62によりマグネット金具A50をマグネット金具B63に吸着させて、容器蓋47と中蓋48の開閉をロックすることにより、パッキン53をシール面を構成する蓋容器載置部材37の上面に押圧し、パッキン53のリップをたわませながら蓋容器載置部材37上面に圧接した状態で、容器蓋47と中蓋48をロックできるため、シール面の位置が多少ばらついてもリップのたわみ代で吸収し蓋容器36外周と中蓋48の間をパッキン53で確実にシールすることができ、外蓋33や容器蓋47の結露や熱変形を防止することができる。
【0033】
また、パッキン53を容器蓋47と別部材の中蓋48に装着し、この中蓋48を容器蓋47に前後左右上下方向に可動自在に取り付けることにより、シール面を構成する蓋容器載置部材37上面の平面度や寸法、あるいは組立状態がばらついてシール面の位置が変化しても、中蓋47は自重とマグネット62の吸着力によりシール面に沿って載置押圧されるため、確実なシール性を維持することができる。
【0034】
さらに、容器蓋47の左右にピアノ線で形成した固定部材49を取り付け、この固定部材49に係止部59を係合して中蓋48を取り付けることにより、熱伝導しやすいネジを使うことなく、高温になる中蓋48を取り付けることができるため、容器蓋47の温度上昇を防止して容器蓋47に熱変形や熱劣化等の異常が生じるのを防ぎ、耐熱性に対する信頼性を確保することができる。
【0035】
なお、上記実施例では、蓋容器47を着脱自在な構成にしているが、蓋容器47を固定した構成にしてもよく、上記と同様な効果を得ることができる。
【0036】
また、固定部材49の嵌合部を、リブ55と側方に開口部56を有した溝54で構成し、固定部材49をリブ55と溝54に嵌合させて容器蓋47に取り付けることにより、容器蓋47の天肉に薄肉のリブを形成するだけで、中蓋48を可動自在に支持する固定部材49を容器蓋47に容易に取り付けることができるとともに、容器蓋47を樹脂で形成しても天肉のヒケを防止することができる。
【0037】
さらに、中蓋48に近接してその周囲に隙間を確保しながら、容器蓋47に位置決めリブ58を突設し、位置決めリブ58の高さ方向は中蓋48にオーバーラップするように形成することにより、中蓋48を容器蓋47に可動自在に取り付けることができるとともに、中蓋48が係止部59周囲の隙間の範囲内で前後左右上下方向に動いても、水平方向の動きは位置決めリブ58で規制され、上下方向の動きは係止部59と容器蓋47天肉及び固定部材49との隙間で規制されるため、中蓋48を引っ張ったり押したりしても外れることはなく、中蓋48の取り付け強度を確実に確保することができる。
【0038】
(実施例2)
図7(a)は本発明の実施例2におけるパン製造機の容器蓋の縦断面図、(b)は同容器蓋の裏面平面図、図8(a)は同容器蓋の穴で構成された線材嵌合部の断面図、(b)は同容器蓋のリブで構成された線材嵌合部の断面図、(c)は同中蓋の引掛爪の断面図である。なお、本実施例の基本構成は実施例1と同じため相違点を中心に説明する。
【0039】
また、実施例1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。図7、8において、71はピアノ線で形成され中蓋48を可動自在に取着する固定部材、72は容器蓋47に複数設けられ、固定部材71の先端が挿入嵌合され取り付けられる穴で、側方には固定部材71が挿入できるよう開口部73が形成されている。74は中蓋48上方の容器蓋47内面に貼り付けられたアルミテープ、75は固定部材71嵌合部を構成するリブ55や穴72がアルミテープ74に干渉しないよう設けた逃がし穴である。
【0040】
以上のように本実施例では、固定部材71の嵌合部を、リブ55と側方に開口部73を有した穴72で構成し、固定部材71をリブ55と穴72に嵌合させて容器蓋47に取り付けることにより、容器蓋47の天肉に薄肉のリブを形成するだけで、中蓋48を可動自在に支持する固定部材71を容器蓋47に容易に取り付けることができるとともに、容器蓋47を樹脂で形成しても天肉のヒケを防止することができる。また、固定部材71と穴72の当接部分を長く構成できるため、落下等による衝撃がかかっても衝撃が長い範囲に渡り分散されるので、中蓋48を支持する固定部材71の嵌合部にクラックや破損が生じるのを防ぎ、強度を向上することができる。なお、上記実施例では穴72を貫通させていないが、穴72は貫通させてもよく、上記と同様な効果を得ることができる。
【0041】
また、ヒータ27が連続通電される焼成工程で焼成室24内が高温になると、開閉板38が開いた時、焼成室24上方の開口部を覆う中蓋48からは多くの熱が輻射されるが、中蓋48上方の容器蓋47内面にアルミテープ74を貼り付けることにより、その輻射熱がアルミテープ74で反射されるため、容器蓋47の温度上昇を低減することができ、ソリ等の熱変形を防ぐことができる。
【0042】
なお、上記実施例では熱反射部材として、アルミテープ74を使用して容器蓋47に貼り付けていたが、アルミの代わりにポリエステルフィルムテープやステンレステープを使用してもよく、またテープでなくてもアルミシートやポリエステルフィルムを部品の間に挟む等、機械的に固定して使用してもよく、要は使用環境に耐えうる耐熱性や耐食性を有し、輻射熱を反射する部材であれば上記と同様な効果が得られるものである。
【0043】
(実施例3)
図9(a)は本発明の実施例3におけるパン製造機の容器蓋の縦断面図、(b)は同容器蓋の裏面平面図である。なお、本実施例の基本構成は実施例1と同じため相違点を中心に説明する。また、実施例1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。図9において、81は外蓋33に回動自在かつ着脱自在に取り付けられ、蓋容器36を開閉する容器蓋で、中蓋48の係止部59が係止される被係止部82が複数設けられ、中蓋48上方の天肉には複数の通気孔83が設けられている。また、係止部59の周囲には隙間が設けられ、中蓋48は前後左右上下方向に可動自在に取り付けられている。
【0044】
以上のように本実施例では、中蓋48に係止部59を設け、容器蓋47に係止部59が嵌合される被係止部82を設けるとともに、係止部59の周囲に隙間を設けることにより、係止部59を被係止部82に係止すれば、線材を使用することなく中蓋48を容器蓋47に可動自在に取り付けることができ、部品点数を減らしながら確実にシールすることができる。
【0045】
また、中蓋48上方の容器蓋47に複数の通気孔83を形成することにより、ヒータ27が連続通電される焼成工程で中蓋48が高温になっても、中蓋48から輻射される熱は上方の通気孔83から外気へ排出されるため、容器蓋47と中蓋48の間の空間に熱気がこもることがなく、容器蓋47の温度上昇を低減することができ、ソリ等の熱変形を防ぐことができる。
【0046】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、外蓋内部に製パン副材料を自動投入するための蓋容器を設けても、蓋容器の上方開口部を開閉する中蓋を、容器蓋の天肉にヒケを生じさせることなく可動自在に取り付け、確実にシールできるとともに、容器蓋の温度上昇を低減できるため、外蓋や容器蓋の結露や熱変形を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるパン製造機の蓋の横断面図
【図2】同パン製造機の縦断面図
【図3】同パン製造機の蓋要部の縦断面図
【図4】(a)同パン製造機の容器蓋の縦断面図
(b)同パン製造機の容器蓋の裏面平面図
【図5】(a)同パン製造機の容器蓋の溝で構成された線材嵌合部の断面図
(b)同パン製造機の容器蓋のリブで構成された線材嵌合部の断面図
(c)同パン製造機の中蓋の引掛爪の断面図
【図6】(a)同パン製造機の、容器蓋を開く時の様子を示す斜視図
(b)同パン製造機の、蓋容器に副材料を入れる時の様子を示す斜視図
【図7】(a)本発明の実施例2におけるパン製造機の容器蓋の縦断面図
(b)同パン製造機の容器蓋の裏面平面図
【図8】(a)同パン製造機の容器蓋の穴で構成された線材嵌合部の断面図
(b)同パン製造機の容器蓋のリブで構成された線材嵌合部の断面図
(c)同パン製造機の中蓋の引掛爪の断面図
【図9】(a)本発明の実施例3におけるパン製造機の容器蓋の縦断面図
(b)同パン製造機の容器蓋の裏面平面図
【図10】従来のパン製造機の縦断面図
【図11】(a)従来のパン製造機の蓋容器着脱構成を示す斜視図
(b)同蓋容器の動作機構を示す斜視図
【符号の説明】
8 外蓋
13 蓋容器
16 ソレノイド
20 容器蓋
33 外蓋(蓋)
36 蓋容器
37 蓋容器載置部材
38 開閉板
40 係止部材
47 容器蓋
48 中蓋
49 固定部材(線材)
52 リブ
53 パッキン
54 溝
55 リブ
58 位置決めリブ
59 係止部
62 マグネット
67 ソレノイド
69 制御装置
71 固定部材
72 穴
74 アルミテープ
81 容器蓋
82 被係止部
83 通気孔

Claims (7)

  1. パン材料の混錬と加熱を行うパン容器とヒータを具備した焼成室と、焼成室を開閉する蓋と、蓋に設けられ上方に開口部を有しパンの副材料を収納する蓋容器と、蓋容器の上方開口部を開閉し外周にシール用のパッキンを装着した樹脂製の中蓋を具備し前記蓋に回動自在に取り付けられた容器蓋と、蓋と容器蓋のロック手段と、前記蓋容器の底を開口し副材料を前記パン容器に投入する投入手段と、製パン工程を制御する制御手段とを備え、前記容器蓋に線材が嵌合される線材嵌合部を形成した取付部を設けるとともに、線材に係止される係止部を中蓋に設け、中蓋を前記線材を介して容器蓋に可動自在に取り付けたパン製造機。
  2. 前記線材嵌合部をリブと側方に開口部を有した溝で構成し、前記線材をそのリブと溝に嵌合させて容器蓋に取り付けた、請求項1記載のパン製造機。
  3. 前記線材嵌合部をリブと側方に開口部を有した穴で構成し、前記線材をそのリブと穴に嵌合させて容器蓋に取り付けた、請求項1記載のパン製造機。
  4. パン材料の混錬と加熱を行うパン容器とヒータを具備した焼成室と、焼成室を開閉する蓋と、蓋に設けられ上方に開口部を有しパンの副材料を収納する蓋容器と、蓋容器の上方開口部を開閉し外周にシール用のパッキンを装着した樹脂製の中蓋を具備し前記蓋に回動自在に取り付けられた容器蓋と、蓋と容器蓋のロック手段と、前記蓋容器の底を開口し副材料を前記パン容器に投入する投入手段と、製パン工程を制御する制御手段とを備え、中蓋に係止部を設けるとともに、容器蓋に前記係止部が嵌合される被係止部を設け、係止部の周囲に隙間を設けて中蓋を可動自在に取り付けたパン製造機。
  5. 前記中蓋上方の容器蓋内面に熱反射部材を貼り付けた、請求項1または4に記載のパン製造機。
  6. 前記中蓋上方の容器蓋に複数の通気孔を形成した、請求項1または4に記載のパン製造機。
  7. 前記中蓋に近接してその周囲に容器蓋からリブを突設し、リブの高さ方向は中蓋にオーバーラップするように形成した、請求項1または4に記載のパン製造機。
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