JP6866771B2 - 製パン器 - Google Patents

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Description

本発明は、製パン器に関し、より詳しくは製パン器のコンパクト化を図るための技術に関する。
従来、ナッツやレーズン等の具材やイースト等の食材を、調理開始後の所定のタイミングで投入するための投入器を備えた製パン器(ホームベーカリー)が公知となっている。投入器を備えた製パン器としては、例えば、特許文献1に示されたものがある。投入器は、ナッツやレーズン等の具材を投入するための具材投入器と、イースト等を投入するためのイースト投入器に分けて設ける構成が一般的である。
特許文献1に示された従来の製パン器は、製パン機能を有する加熱調理器に係るものであり、投入器と、投入器を作動させるための押圧手段たるソレノイドを備えている。投入器は、パン生地等が入っているケース上方の所定位置に配置される。
特許文献1に示された製パン機能を有する加熱調理器では、使用可能な状態におけるソレノイドのストローク方向を略鉛直方向としている。そして、特許文献1に示されたベーカリー機能を有する加熱調理器では、所定のタイミングでソレノイドに通電し、ソレノイドのシリンダの上向きの変位を、上下方向に延びる棒状部材等で構成したリンクによって下向きの変位に変換し、投入器に備えられた被押圧部を上側から下向きに押圧することで、投入器に備えられた扉部を開放し、投入器内部に貯溜された具材等をケース内へ投下する構成としている。このため特許文献1に示された製パン機能を有する加熱調理器では、投入器より上側において、リンクを回動させるための機構を配置するスペースを確保する必要があるため、高さ方向の寸法を大きくせざるを得ず、コンパクト化を図ることが困難
であった。
特開2015−43905号公報
本発明は、斯かる現状の課題に鑑みてなされたものであり、高さ方向の寸法を小さくし、コンパクト化を図った製パン器を提供することを目的としている。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明に係る製パン器においては、本体と、前記本体に収容されるパンケースと、食材を貯溜する箱状の貯溜部と、前記貯溜部の外殻の少なくとも一部を開閉可能とする扉部と、前記扉部を閉状態に保持する保持手段と、前記保持手段を解除するために押圧される被押圧部と、を有し、使用可能な状態において前記パンケースより上方の定位置に配置される投入器と、使用可能な状態において前記投入器の前記被押圧部を押圧可能な押圧手段と、を備え、使用可能な状態の前記投入器の前記被押圧部を前記押圧手段によって押圧して、前記保持手段による前記扉部の保持を解除するとともに、前記扉部を開放して、前記貯溜部から前記パンケースに食材を投入する製パン器であって、使用可能な状態において前記定位置に配置された前記投入器は、前記保持手段における前記被押圧部が略鉛直上向きに押圧可能であり、かつ、前記押圧手段は、使用可能な状態において前記定位置に配置された前記投入器の前記被押圧部を略鉛直上向きに押圧可能であ使用可能な状態において前記投入器の前記被押圧部が前記押圧手段によって略鉛直上向きに押圧されたときに、前記投入器の前記被押圧部が略鉛直方向に対して周方向に回転され、前記保持手段による前記扉部の保持が解除されることを特徴とする。
また、本発明に係る製パン器において、前記投入器における前記保持手段は、ケースと、前記ケースに対して回転可能に組み付けられ、使用可能な状態において略鉛直方向に対する径方向外側に突設された第一腕部を有する前記被押圧部である被押圧部材と、前記ケースに対して回転可能に組み付けられ、使用可能な状態において略鉛直方向に対する径方向外側に突設された第二腕部と、使用可能な状態において略鉛直方向対する径方向外側に突設された前記扉部を係止する係止部と、を有する回動部材と、を備え、使用可能な状態において、前記回動部材の前記係止部によって前記扉部が閉状態に係止された状態で前記被押圧部材が前記押圧手段によって略鉛直上向きに押圧されたときに、前記被押圧部材が略鉛直方向に対して周方向に回転され、前記被押圧部材が回転されることによって前記被押圧部材の前記第一腕部によって前記回動部材の第二腕部が押圧されて前記回動部材が略鉛直方向に対して周方向に回転され、前記回動部材が回転されることによって前記回動部材の前記係止部に前記扉部が閉状態に係止された状態が解除されて前記扉部が開状態となることを特徴とする。
また、本発明に係る製パン器において、前記投入器における前記保持手段は、使用可能な状態において略鉛直方向に軸心が向く円形断面を有する挿通孔と、前記挿通孔に平行な軸心を有する支持軸と、が形成されるとともに、前記挿通孔の内周面に突起部が形成されるケース部材と、前記挿通孔に挿通可能な円筒状の挿通部と、前記挿通部から該挿通部の軸心に対する半径方向外側に突設された第一腕部と、を有し、前記挿通部の外周面において螺旋状のカム溝が形成された前記被押圧部である被押圧部材と、略円筒状の軸部と、前記軸部から該軸部の軸心に対する半径方向外側に突設された第二腕部と、前記軸部から該軸部の軸心に対する半径方向外側に突設された前記扉部を係止する係止部と、を有する回動部材と、前記突起部に前記カム溝を係合させつつ前記挿通孔に前記挿通部を挿通して、前記ケース部材と前記被押圧部材を組み合わせるとともに、前記支持軸に前記軸部を軸支させて前記第一腕部と前記第二腕部の各回転軌跡に重なりを設けつつ前記ケース部材と前記回動部材を組み合わせて構成され、使用可能な状態において前記定位置に配置された前記投入器は、前記係止部によって前記扉部が閉状態に係止された状態で、前記被押圧部材が前記押圧手段によって押圧されたときに、前記被押圧部材が、前記挿通孔において略鉛直上向きに変位されると同時に、前記突起部に係合する前記カム溝に従って回転され、さらに、前記第二腕部が前記第一腕部によって押圧され、前記扉部から前記係止部が離間される方向に前記回動部材が回転され、前記保持手段が解除されることを特徴とする。
また、本発明に係る製パン器において、前記突起部は、表面が球面状であることを特徴とする。
また、本発明に係る製パン器において、前記投入器は、前記扉部を開状態とする外力を該扉部に常時付与する外力付与手段をさらに備えることを特徴とする。
また、本発明に係る製パン器において、前記投入器の扉部は、それぞれが独立して開閉可能な一対の扉部材により構成されることを特徴とする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
本発明に係る製パン器では、従来に比して、高さ方向の寸法を小さく抑えることができ、製パン器のコンパクト化を図ることができる。
本発明の一実施形態に係る製パン器の全体構成を示す斜視図。 同じく正面図。 製パン器の図2におけるA−A線断面図。 蓋体を開けた状態の製パン器を示す斜視模式図。 蓋体裏面における投入器の配置状態を示す模式図。 第一押圧部の周囲の拡大断面模式図。 蓋体を外した状態の製パン器を示す平面模式図。 製パン器の図2におけるB−B線断面図。 具材投入器の内部構造を示す部分模式図。 保持部の構成要素を示す模式図、(A)挿通孔を示す平面模式図、(B)被押圧部材を示す斜視模式図。 具材投入器における扉の作動状態を示す部分断面模式図。 具材投入器における保持部の作動状態を示す平面模式図。 扉部が「閉」状態のイースト投入器を示す模式図、(A)側面断面模式図、(B)分解状態の斜視模式図。 扉部が「開」状態のイースト投入器を示す模式図、(A)側面断面模式図、(B)分解状態の斜視模式図。 クッション部材の配置状況を示す部分斜視模式図。
次に、発明の実施の形態を説明する。
以下では、本発明の一実施形態に係る製パン器の全体構成について説明する。
図1および図2に示す製パン器1は、本発明に係る製パン器の一実施形態であり、生地を捏ね、生地を段階的に加熱してパンを焼き上げるためのものであり、本体10、蓋体20を備えている。なお、以下では、説明の便宜上、図1および図2に示す矢印U方向を上方向として「製パン器1の上下方向」を規定する。また、図1および図2に示す矢印F方向を前方向として「製パン器1の前後方向」を規定する。そして、図1および図2に示す矢印R方向を右方向として「製パン器1の左右方向」を規定する。
本実施形態に示す製パン器1は、水平面上に載置した状態での使用を想定している。このため、製パン器1は、通常の使用可能な状態において、高さ方向が鉛直上下方向に向いた姿勢となる。以下の説明では、特に説明する場合を除き、使用可能な状態にあり、高さ方向が鉛直上下方向に向いた姿勢である製パン器1について説明をする。
尚、本説明で言う「使用可能な状態の製パン器」とは、製パン器が水平面上に載置されており、パンケース、投入器、蓋体等の各部位が所定位置にセットされており、製パンできる状態の製パン器および製パンしている状態の製パン器の両方を含む概念である。
図3に示す如く、本体10は、外ケース11、内ケース12、を備えている。また、製パン器1は、さらに、パンの焼型となるパンケース30を備えている。尚、図3は、図2におけるA−A線断面図(具材投入器40がある部位での断面図)である。
外ケース11は、上面が開口するとともに下面が閉塞した有底の略円筒形状を有する樹脂成形品であり、平面視略矩形状に形成される。外ケース11は、製パン器1の外壁および底壁を構成し、内側には、内ケース12や制御機器(マイコン60)や各種の駆動機構(図示せず)等を収容する。外ケース11の上部に形成された開口からは、パンケース30の出し入れが可能である。
内ケース12は、複数の部材によって外ケース11の内側に略凹状の空間を形成するものであり、外ケース11の内側に取り付けられる。内ケース12は、製パン器1の内壁を構成する。
内ケース12は、下部を構成する下部ケース12Aと上部を構成する上部ケース12Bにより構成され、下部ケース12Aと上部ケース12Bにより形成される凹状の空間を、パンの焼成空間としている。
下部ケース12Aの外周側面には、上下方向に多段となる複数のリブ12Cが形成されており、1つのリブ12C・12C同士の隙間に1線ずつ配線することによって、ワークコイル13を構成している。製パン器1では、下部ケース12Aの外周に誘導加熱用のワークコイル13を配置している。
ワークコイル13は、パンケース30を加熱して、生地を発酵させたりパンを焼き上げたりするものである。ワークコイル13は、下部ケース12Aの外側面に支持される。
また、上部ケース12Bの内周側面には、内ケース12の上部において、焼成されたパンを側方から加熱するためのヒータ12Dを配置している。
ヒータ12Dは、パンケース30から上方に膨出したパン生地を加熱して、生地に焼き色をつけるものである。ヒータ12Dは、上部ケース12Bの内周面に支持される。
そして、製パン器1では、内ケース12の内部空間を、パンの焼成空間としており、内ケース12にパンケース30を配置して、ワークコイル13でパンケース30を誘導加熱することによって、パンケース30内のパン生地を加熱するとともに、内ケース12内で上方に膨らんだパン生地をヒータ12Dでさらに加熱することによって、パンを焼き上げる構成としている。
なお、本実施形態においては、製パン器1におけるパンケース30の加熱手段をIH(Induction Heating:誘導加熱)式であるものとして構成しているが、パンケース30の加熱方法はIH式に限定されるものではない。即ち、製パン器1では、パンケース30の加熱手段を電熱ヒータ等としても差し支えない。
蓋体20は、本体10の上部開口を塞ぐものであり、蓋体20の後端部は、外ケース11の上端後縁部に取り付けられるヒンジを介して支持される。蓋体20は、本体10に対
して開閉自在に構成される。
図3に示すように、パンケース30は、上面が開口するとともに下面が閉塞する容器であり、生地(パンの原料)を内部に収容可能とする。下面に取り付けられる結合部材(図示せず)等を介して、内ケース12に対して着脱可能に取り付けられる。
そして、製パン器1は、図3に示すように、本体10上に配置した蓋体20と、本体10内に配置したパンケース30との間に、具材投入器40を備えている。
図4に示すように、具材投入器40は、蓋体20の裏面に配置される。蓋体20の裏面には、図5に示すように、具材投入器40を係止する係止部材21が付設されており、製パン器1では、具材投入器40を係止部材21に引掛けることで、蓋体20の裏面に着脱可能に配置している。尚、具材投入器40は、蓋体20の裏面に固定される構成であってもよい。
図3に示す如く、具材投入器40は、パンケース30内のパン生地に具材(レーズンやナッツ等の食材)を所定のタイミングで投入するためのものであり、ケース41、扉部42、保持部43を備えている。
ケース41は、ドライイーストを貯溜する空間を形成するとともに、保持部43を構成する外装体である。具材投入器40は、ケース41の一部に形成された開口部を扉部42で閉塞することによって、ドライイーストを貯溜するための貯溜部44を形成する。
扉部42は、ケース41の外殻の一部に形成された開口を開閉可能とするものであり、図4および図5に示すように、一対の扉部材42A・42Bによって構成され、所謂観音開きの態様で開放可能とされる。
製パン器1では、扉部42を一対の扉部材42A・42Bによって構成し、所謂観音開きの態様で開放する構成としているため、開放時の扉部材42A・42Bの下端高さを、扉部材を一つの部材で構成した場合に比して高くすることができる。図3に示すように、具材投入器40の下方には、上部ケース12Bに囲まれた空間があり、その空間にはパンが膨出してくるが、上記構成によれば、パンに扉部材42A・42Bが接触することを防止でき、形の良いパンを焼き上げることができる。
即ち、本発明の一実施形態に係る製パン器1において、具材投入器40の扉部42は、それぞれが独立して開閉可能な一対の扉部材42A・42Bにより構成される。
このような構成により、扉部42をパンに接触しにくくすることができ、上部ケース12Bの高さを抑えることが可能になり、ひいては、高さ方向における製パン器1のコンパクト化を図ることができる。
具材投入器40の扉部42は、保持部43によって、「閉」状態に保持される。
また、保持部43は、被押圧部を構成する被押圧部材45を備えており、被押圧部材45が押圧されることによって、扉部42の「閉」状態が解除される。
具材投入器40は、使用可能な状態の製パン器1において、扉部42が下向きに開放される姿勢で配置されており、貯溜部44に貯溜した具材を、扉部42の開放によって、自重で下方に落下させるように構成している。また、使用可能な状態の製パン器1では、扉部42の下方に、パンケース30を配置しているため、具材投入器40から落下する具材は、パンケース30内に投入される。
また、製パン器1は、図3および図6に示すように、具材投入器40を作動させるための押圧手段である第一押圧部50を備えている。
第一押圧部50は、第一アクチュエータ51、第一変位部材52、第一弾性カバー53、第一バネ部材54等を備えている。使用可能な状態の製パン器1において、第一押圧部50は、具材投入器40の配置位置の真下からその後方にかけた位置に配置される。
第一アクチュエータ51は、電気式アクチュエータ(所謂ソレノイド)であり、直動方向に変位可能なシリンダ51Aを備えている。使用可能な状態の製パン器1では、第一アクチュエータ51を、シリンダ51Aのストローク方向が略鉛直方向となる姿勢で、具材投入器40の後方に配置している。第一アクチュエータ51は、外ケース11の内側に支持されている。
第一変位部材52は、側面視において、略L字型の形状を有する部材であり、横設部52Aと立設部52Bを備えている。立設部52Bは、横設部52Aの前端部から上方に立設されている。また、立設部52Bの上端は、具材投入器40の被押圧部である被押圧部材45を押圧する押圧部52Cとされる。
使用可能な状態の製パン器1において、第一変位部材52は、横設部52Aの後端部が第一アクチュエータ51の真上にあり、押圧部52Cが具材投入器40の真下にあるように、前後方向に向けた姿勢とされている。第一変位部材52は、外ケース11に形成された図示しない溝部に嵌め込まれており、使用可能な状態の製パン器1において、上下方向にスライド可能とされている。そして、使用可能な状態の製パン器1において、第一変位部材52は、横設部52Aの後端部を上方に押圧することによって、外ケース11に形成された溝部(図示せず)に沿って傾くことなく上方に変位される。
第一変位部材52の押圧部52Cの端部は、第一弾性カバー53によって被装されている。また、立設部52Bの周囲における横設部52Aと第一弾性カバー53の間には第一バネ部材54が配置されている。使用可能な状態の製パン器1において、第一バネ部材54は、第一変位部材52が上方に変位されたときに押し縮められるように構成されており、第一変位部材52に対して、該第一変位部材52を下方に押し下げる付勢力を付勢する。
そして、製パン器1では、蓋体20を閉めたときの具材投入器40の配置を、図7に示すような所定の配置としている。
所定位置に配置された具材投入器40は、扉部42の下方にパンケース30が配置され、被押圧部材45の真下に第一押圧部50の押圧部52Cが配置される。
使用可能な状態の製パン器1では、このような配置構成とすることにより、第一押圧部50を作動させることによって、第一変位部材52(押圧部52C)を略鉛直上向きに変位させることができ、かつ、押圧部52Cによって、具材投入器40の被押圧部材45を下方から略鉛直上向きに押し込むことができる。
このような構成の製パン器1では、具材投入器40を作動させるための手段である第一押圧部50を、具材投入器40の下方に配置することができる。この場合、具材投入器40より上側には、具材投入器40を作動させるための機構等を設ける必要がないため、蓋体20において、具材投入器40を作動させるための機構等を収めるためのスペースを確保する必要がない。
このため、製パン器1では、蓋体20の高さ方向の寸法を低く抑えることができ、ひいては、製パン器1全体の高さ方向の寸法を低く抑えたコンパクトな製パン器を実現することができる。
即ち、本発明の一実施形態に係る製パン器1は、本体10と、本体10に収容されるパンケース30と、食材を貯溜する箱状の貯溜部44と、貯溜部44の外殻の少なくとも一部を開閉可能とする扉部42と、扉部42を閉状態に保持する保持部43と、保持部43を解除するために押圧される被押圧部材45と、を有し、使用可能な状態においてパンケース30より上方の定位置に配置される具材投入器40と、使用可能な状態において具材投入器40の被押圧部材45を押圧可能な第一押圧部50と、を備え、使用可能な状態の具材投入器40の被押圧部材45を第一押圧部50によって押圧して、保持部43による扉部42の保持を解除するとともに、扉部42を開放して、貯溜部44からパンケース30に食材を投入するものであって、使用可能な状態において定位置に配置された具材投入器40は、保持部43における被押圧部材45が略鉛直上向きに押圧可能であり、かつ、第一押圧部50は、使用可能な状態において定位置に配置された具材投入器40の被押圧部材45を略鉛直上向きに押圧可能な構成としている。
製パン器1は、このような構成により、従来に比して高さ方向の寸法を小さく抑えることができ、コンパクト化を図ることが可能になっている。
また、製パン器1は、図8に示すように、本体10上に配置した蓋体20と、本体10内に配置したパンケース30との間に、イースト投入器70を備えている。尚、図8は、図2におけるB−B線断面線(イースト投入器70がある部位での断面図)である。
図4に示すように、イースト投入器70は、蓋体20の裏面に配置される。蓋体20の裏面には、図4および図5に示すように、イースト投入器70を係止する係止部材22が付設されており、製パン器1では、係止部材22に引掛けることで、イースト投入器70を蓋体20の裏面に配置する。尚、イースト投入器70は、蓋体20の裏面に固定される構成であってもよい。
図8に示す如く、イースト投入器70は、パンケース30内のパン生地にドライイーストを、所定のタイミングで投入するためのものであり、ケース71、扉部72、保持部73を備えている。
ケース71は、ドライイーストを貯溜する空間を形成する外装体である。使用可能な状態の製パン器1において、イースト投入器70は、ケース71の一部に形成された下向きの開口部を扉部72で閉塞することによって、ドライイーストを貯溜するための貯溜部74を形成する。
扉部72は、ケース71の外殻の一部に形成された開口を開閉可能とするものである。
イースト投入器70は、使用可能な状態の製パン器1において、開口部が下向きに開口する姿勢で配置されており、貯溜部74に貯溜したドライイーストを、扉部72の開放によって、自重で下方に落下させるように構成している。
そして、使用可能な状態の製パン器1では、扉部72の下方に、上方が開口されたパンケース30を配置しているため、イースト投入器70から落下するドライイーストは、パンケース30内に投入される。
イースト投入器70の扉部72は、保持部73によって、「閉」状態に保持される。
イースト投入器70の扉部72は、被押圧部を構成するレバー部材75を備えており、使用可能な状態の製パン器1において、扉部72が「閉」状態のときに、作用孔71B(図4、図5参照)から露出しているレバー部材75を下方から上向きに押圧することによって、扉部72の「閉」状態を解除することができる。
イースト投入器70は、使用可能な状態の製パン器1において、扉部72が下向きに開放される姿勢で配置されており、貯溜部74に貯溜したドライイーストを、扉部72の開放によって、自重で下方に落下させるように構成している。
そして、使用可能な状態の製パン器1では、扉部72の下方に、上方が開口されたパンケース30を配置しているため、イースト投入器70から落下するドライイーストは、パンケース30内に投入される。
また、製パン器1は、図8に示すように、イースト投入器70を作動させるための押圧手段である第二押圧部80を備えている。
図8に示すように、イースト投入器70を作動させるための手段である第二押圧部80は、第二アクチュエータ81、第二変位部材82、第二弾性カバー83、第二バネ部材84等を備えている。使用可能な状態の製パン器1において、第二押圧部80は、イースト投入器70の配置位置の真下とその後方に配置される。
第二アクチュエータ81は、電気式アクチュエータ(所謂ソレノイド)であり、直動方向に変位可能なシリンダ81Aを備えている。使用可能な状態の製パン器1では、第二アクチュエータ81を、シリンダ81Aのストローク方向が略鉛直方向となる姿勢で、イースト投入器70の後方に配置している。第二アクチュエータ81は、外ケース11の内側に支持されている。
第二変位部材82は、側面視において、略L字型の形状を有する部材であり、横設部82Aと立設部82Bを備えている。使用可能な状態の製パン器1において、立設部82Bは、横設部82Aの前端部から上方に向けて立設されている。また、立設部82Bの上端は、イースト投入器70の被押圧部たるレバー部材75を押圧する押圧部82Cとされる。
使用可能な状態の製パン器1において、第二変位部材82は、横設部82Aの後端部が第二アクチュエータ81の真上にあり、押圧部82Cがイースト投入器70の真下にあるように、前後方向に向けた姿勢とされる。第二変位部材82は、外ケース11に形成された図示しない溝部に嵌め込まれており、使用可能な状態の製パン器1において、上下方向にスライド可能とされている。そして、使用可能な状態の製パン器1において、第二変位部材82は、横設部82Aの後端部を上方に押圧することによって、外ケース11に形成された溝部(図示せず)に沿って傾くことなく上方に変位される。
第二変位部材82の押圧部82Cの端部は、第二弾性カバー83によって被装されている。また、立設部82Bの周囲における横設部82Aと第二弾性カバー83の間には第二バネ部材84が配置されている。使用可能な状態の製パン器1において、第二バネ部材84は、第二変位部材82が上方に変位されたときに、横設部82Aに押圧されて縮められる構成とされており、縮められたときには、第二変位部材82に対して、該第二変位部材82を下方に押し下げる付勢力を付勢する。
そして、製パン器1では、蓋体20を閉めたときのイースト投入器70の配置を、図7に示すような所定の配置としている。
所定位置に配置されたイースト投入器70は、扉部72の下方にパンケース30が配置され、被押圧部であるレバー部材75を押圧可能な作用孔71Bの真下に第二押圧部80の押圧部82Cが配置される。
使用可能な状態の製パン器1では、このような配置構成とすることにより、第二押圧部80を作動させることによって、第二変位部材82(押圧部82C)を略鉛直上向きに変位させることができ、かつ、押圧部82Cによって、イースト投入器70のレバー部材75を下方から略鉛直上向きに押し込むことができる。
このような構成の製パン器1では、イースト投入器70を作動させるための手段である第二押圧部80を、イースト投入器70の下方に配置することができる。この場合、イースト投入器70より上側には、イースト投入器70を作動させるための機構等を設ける必要がないため、蓋体20において、イースト投入器70を作動させるための機構等を収めるためのスペースを確保する必要がない。
このため、製パン器1では、蓋体20の高さ方向の寸法を低く抑えることができ、ひいては、製パン器1全体の高さ方向の寸法を低く抑えたコンパクトな製パン器を実現することができる。
尚、本実施形態に示す製パン器1では、通常の製パン器に備えられる、生地攪拌用の羽根、羽根の駆動機構、羽根の駆動源たるモータ、本体内に送風するファン、パンの状態を検出する各種センサ、電源部、制御部等を備えているが、説明の便宜上記載を省略している。
即ち、本発明の一実施形態に係る製パン器1は、本体10と、本体10に収容されるパンケース30と、食材たるドライイーストを貯溜する箱状の貯溜部74と、貯溜部74の外殻の少なくとも一部を開閉可能とする扉部72と、扉部72を閉状態に保持する保持部73と、保持部73を解除するために押圧されるレバー部材75と、を有し、使用可能な状態においてパンケース30より上方の定位置に配置されるイースト投入器70と、使用可能な状態においてイースト投入器70のレバー部材75を押圧可能な第二押圧部80と、を備え、使用可能な状態のイースト投入器70のレバー部材75を第二押圧部80によって押圧して、保持部73による扉部72の保持を解除するとともに、扉部72を開放して、貯溜部74からパンケース30にドライイーストを投入するものであって、使用可能な状態において定位置に配置されたイースト投入器70は、レバー部材75が略鉛直上向きに押圧可能であり、かつ、第二押圧部80は、使用可能な状態において定位置に配置されたイースト投入器70のレバー部材75を略鉛直上向きに押圧可能な構成としている。
製パン器1は、このような構成により、従来に比して高さ方向の寸法を小さく抑えることができ、コンパクト化を図ることが可能になっている。
ここで、具材投入器40の構成について、さらに詳細に説明する。
図9は、具材投入器40におけるケース41の一部を取り外した状態を示している。
図9に示す如く、具材投入器40の保持部43は、ケース41と、被押圧部を構成する被押圧部材45と、回動部材46によって構成されている。
ケース41には、被押圧部材45を軸支するための挿通孔41Aが形成されている。挿通孔41Aは、使用可能な状態の製パン器1において、略鉛直方向を向くように軸心方向が設定されている。そして、図10(A)に示すように、挿通孔41Aには、該挿通孔41Aの内周面から半径方向内側に突設する突起部41Bが形成されている。本実施形態では、突起部41Bが4個形成されている場合を例示しているが、突起部41Bの個数は1個以上であればよい。
そして、製パン器1では、突起部41Bの表面形状を球面状としている。
また、図9に示す如く、ケース41には、挿通孔41Aの軸心に対して平行な軸心を有する支持軸41Cが形成されている。
被押圧部材45は、図9および図10(B)に示すように、略円筒状の挿通部45Aと、挿通部45Aから該挿通部45Aの軸心に対する半径方向外側に突設された腕部45Bと、を備えている。また、図10(B)に示すように、被押圧部材45は、挿通部45Aの外周面において、螺旋状のカム溝45Cが形成されている。本実施形態では、突起部41Bの個数に対応させて、4本のカム溝45Cを形成している。
図9に示す如く、回動部材46は、略円筒状の軸部46Aと、軸部46Aから該軸部46Aの軸心に対する半径方向外側に突設された腕部46Bおよび係止部46Cを備えている。
図11および図12に示す如く、具材投入器40において、被押圧部材45は、ケース41に形成された挿通孔41Aに、挿通部45Aを挿通することにより、ケース41に対して組み付けられる。
また、具材投入器40において、回動部材46は、ケース41に形成された支持軸41Cに、円筒状の軸部46Aを嵌めて、ケース41に対して組み付けられる。
このような組み付け状態においては、被押圧部材45の腕部45Bと回動部材46の腕部46Bの回動軌跡が重なっている。このような構成では、例えば、図12における反時計回りに被押圧部材45が回動したとき、腕部45Bによって回動部材46の腕部46Bを押圧して、回動部材46を図12における時計回りに回動させることが可能である。
また、被押圧部材45は、挿通孔41Aに挿通部45Aを挿通する際に、カム溝45Cに突起部41Bを係合させている。
このような構成によって、被押圧部材45は、挿通孔41Aの軸心方向に向けた外力が付与されたとき、カム溝45Cの螺旋形状に従って、挿通孔41Aの軸心周りに回転されながら、挿通孔41Aの軸心方向に変位する。
そして、製パン器1では、突起部41B(図10(A)参照)の表面形状を球面状としているため、カム溝45Cに沿って被押圧部材45を滑らかに回動させるとともに、滑らかに上向きに変位させることができ、第一押圧部50を作動させたときに、保持部43を確実に作動(即ち、保持状態を解除)させることができる。
即ち、本発明の一実施形態に係る製パン器1において、突起部41Bは、表面を球面状としている。このような構成により、具材投入器40のコンパクト化を図りつつ、保持部43を確実に作動(即ち、保持状態を解除)させることが可能になる。
具体的には、図11および図12に示す如く、使用可能な状態の製パン器1において、被押圧部材45は、挿通部45Aの下端面を被押圧部とされ、下方から鉛直上向きに押圧される。このとき、被押圧部材45は、カム溝45Cの螺旋形状に従って、図12における反時計回りの方向に挿通孔41Aの軸心周りに回動されながら、挿通孔41Aの軸心方向に略鉛直上向きに変位する。
また、使用可能な状態の製パン器1において、回動部材46は、被押圧部材45が図12における反時計回りに回動されることにより、腕部46Bが腕部45Bにより押圧され、回動部材46が図12における時計回りに回動される。
図12に示す如く、扉部42は、回動部材46の係止部46Cが扉部42の凹部42Cに差し込まれることによって、「閉」状態が保持される。尚、扉部42の各扉部材42A・42Bは、バネ部材47・48によって、それぞれ「開」となる回動方向への外力が常時付勢されている。
回動部材46は、図9における時計回りに回転されるとき、係止部46Cが扉部42から離間する方向に回動され、係止部46Cが凹部42Cから外れることで、扉部42の「閉」状態が解除され、扉部42は、バネ部材47・48の付勢力によって、確実に「開」状態とされる。尚、製パン器1は、外力付与手段たるバネ部材47・48を備えずに、保持部43による保持状態が解除されたときに、各扉部材42A・42Bが自重で回動する構成としてもよい。
係止部46Cのこのような動作は、被押圧部である被押圧部材45が略鉛直上方に向けて押し込まれることを起点としてなされるものである。
図11に示す如く、使用可能な状態の製パン器1において、被押圧部材45は、挿通孔41Aに挿通された挿通部45Aの下端面が、挿通孔41Aから下方に露出しており、下方から挿通部45Aの下端面を押圧可能となっている。
そして、使用可能な状態の製パン器1において、被押圧部材45の真下には、第一押圧部50の押圧部52Cが配置されており、押圧部52Cによって、第一弾性カバー53を介して、被押圧部たる被押圧部材45を略鉛直上向きに押圧することができるように構成されている。
即ち、図11および図12に示す如く、使用可能な状態の製パン器1では、第一押圧部50を作動させることによって、第一変位部材52が上方に変位し、具材投入器40の被押圧部材45(挿通部45A)が略鉛直上方に押し込まれる。図12に示すように、このとき、被押圧部材45の腕部45Bは、図12における反時計回りに回動し、回動部材46の腕部46Bを押圧する。すると、回動部材46の腕部46Bと係止部46Cが時計回りに回動し、係止部46Cが扉部42を係止可能な位置から係止不可能な位置に変位する。
以上の結果、保持部43による扉部42の「閉」状態の保持が解除され、扉部42が「開」状態となる。
即ち、本発明の一実施形態に係る製パン器1において、具材投入器40における保持部43は、使用可能な状態において略鉛直方向に軸心が向く円形断面を有する挿通孔41Aと、挿通孔41Aの軸心に対して平行な軸心を有する支持軸41Cと、が形成されるとともに、挿通孔41Aの内周面に突起部41Bが形成されるケース41と、挿通孔41Aに挿通可能な円筒状の挿通部45Aと、挿通部45Aから該挿通部45Aの軸心に対する半径方向外側に突設された腕部45Bと、を有し、挿通部45Aの外周面において螺旋状のカム溝45Cが形成された被押圧部である被押圧部材45と、略円筒状の軸部46Aと、軸部46Aから該軸部46Aの軸心に対する半径方向外側に突設された腕部46Bと、軸部46Bから該軸部46Bの軸心に対する半径方向外側に突設された扉部42を係止する係止部46Cと、を有する回動部材46と、突起部41Bにカム溝45Cを係合させつつ挿通孔41Aに挿通部45Aを挿通して、ケース41と被押圧部材45を組み合わせるとともに、支持軸41Cに軸部46Aを軸支させて腕部45Bと腕部46Bの各回転軌跡に重なりを設けつつケース41と回動部材46を組み合わせて構成され、使用可能な状態において定位置に配置された具材投入器40は、係止部46Cによって扉部42が閉状態に係止された状態で、被押圧部材45が第一押圧部50によって押圧されたときに、被押圧部材45が、挿通孔41Aにおいて略鉛直上向きに変位されると同時に、突起部41Bに係合するカム溝45Cに従って回転され、さらに、腕部46Bが腕部45Bによって押圧され、扉部42から係止部46Cが離間される方向に回動部材46が回動されるものである。
このような構成の保持部43は、コンパクトな構成でありながら、略鉛直上向きの変位を回動方向への変位に確実に変換することができるため、具材投入器40の小型化を図ることができ、ひいては、製パン器1のコンパクト化が可能になる。
また、本発明の一実施形態に係る製パン器1において、具材投入器40は、扉部42を開状態とする外力を扉部42に常時付与する外力付与手段たるバネ部材47・48をさらに備えている。このような構成により、保持部43をより簡易な構成としながら、保持部43による保持状態が解除されたときに、扉部42を確実に「開」することができる。これにより、具材投入器40の小型化、ひいては、製パン器1のコンパクト化を図ることができる。
ここで、イースト投入器70の構成について、さらに詳細に説明する。
図13(A)(B)および図14(A)(B)に示す如く、イースト投入器70は、ケース71と、扉部72と、レバー部材75と、扉部72を軸支する軸部76と、を備えている。また、イースト投入器70の軸部76には、該軸部76の軸心に対して半径方向外側に突出する部位である腕部77が形成されている。さらに、また、イースト投入器70の軸部76には、保持部73を構成する部位であり、該軸部76の軸心に対して半径方向外側に突設する突設部73Aが形成されている。また、イースト投入器70は、ドライイーストを貯溜するための略箱状の空間である貯溜部74を備えている。
保持部73は、突設部73Aに対して図示しないバネ部材を当接させて、軸部76に対して、扉部72の「閉」状態を保持するための回転力を付与することで構成される。即ち、イースト投入器70では、突設部73Aと図示しないバネ部材によって、扉部72の保持部73を構成している。
レバー部材75は、ケース71に形成された支点部71Aにおいて支持され、シーソー状に揺動可能となっている。また、使用可能な状態の製パン器1において、レバー部材75は、図13(A)(B)に示すように扉部72を「閉」とした状態において、支点部71Aに比して低い位置に力点となる被押圧部75Aが配置されており、かつ、作用点となるレバー部材75の先端部75Bを、支点部71Aを挟んだ被押圧部75Aの反対側において、支点部71Aに比して高い位置に配置されている。
使用可能な状態の製パン器1において、イースト投入器70は、扉部72が「閉」状態のとき、腕部77の先端は、軸部76の軸心よりも上方に位置している。また、使用可能な状態の製パン器1において、イースト投入器70は、扉部72が「閉」状態のとき、レバー部材75の先端部75Bは、腕部77の先端の真上に位置している。
使用可能な状態の製パン器1において、レバー部材75の被押圧部75Aは、ケース71に形成された作用孔71Bから下方に露出しており、下方から被押圧部75Aを押圧可能となっている。
図14(A)(B)に示す如く、使用可能な状態の製パン器1において、レバー部材75の被押圧部75Aを上向きに押し込むと、力点となる被押圧部75Aが支点部71Aに比して高い位置に配置されることとなり、作用点となるレバー部材75の先端部75Bが、支点部71Aに比して低い位置に配置されることとなる。このとき、レバー部材75の先端部75Bによって、腕部77が押し下げられ、これに伴って、軸部76が回動されるとともに、扉部72が「開」状態とされる。
使用可能な状態の製パン器1では、図8に示す如く、被押圧部75Aの下方には、第二押圧部80の押圧部82Cが配置されており、押圧部82Cによって、第二弾性カバー83を介して、被押圧部75Aを略鉛直上向きに押圧することができるように構成されている。
即ち、製パン器1では、使用可能な状態において第二押圧部80を作動させることによって、図14(A)(B)に示すように、レバー部材75を揺動させて、レバー部材75の先端部75Bで腕部77を下方に押し下げるとともに、軸部76を回動させて、軸部76上に固定されている扉部72を開放方向に回動させる構成としている。
ここで、具材投入器40およびイースト投入器70の脱落を防止する構成について、説明する。尚、具材投入器40とイースト投入器70の脱落を防止する構成は共通しているため、ここでは、イースト投入器70の脱落を防止する構成について、例示して説明する。
図15に示す如く、製パン器1では、内ケース12の上面に、蓋体20を閉じたときにイースト投入器70の下面のパンケース30の真上から外れている部位に接触するクッション部材90を備えている。クッション部材90は、ゴム等の弾性材料によって構成されるものであり、蓋体20を閉じたときに、内ケース12の上面とイースト投入器70の下面に挟まれて弾性変形するとともに、蓋体20を開けたときには、元の形状に復元するように構成されている。
内ケース12の上面とイースト投入器70の下面の間に隙間があると、蓋体20を勢いよく閉めたときの衝撃で、イースト投入器70が蓋体20から外れてしまう場合がある。しかしながら、製パン器1では、クッション部材90を設けることで、蓋体20を閉めたときに、イースト投入器70の下面にクッション部材90を接触させるようにして、これにより、蓋体20を勢いよく閉めたときのイースト投入器70の脱落を防止している。
尚、製パン器1では、クッション部材90を、第二押圧部80の第二弾性カバー83と一体的に構成しており、クッション部材90の製造コストの低減を図りつつ、クッション部材90を美観良く配置することを可能にしている。
次に、図3および図8を参照しつつ、製パン器1の動作制御について説明する。
製パン器1は、制御手段であるマイコン60を備えている。マイコン60には、製パン器1の機能を実行するための制御プログラムや時間と温度との関係マップ等が予め記憶されている。また、マイコン60には、生地の状態や庫内温度等を検出する各種センサ(図示せず)から各種信号が入力され、信号に基づいて演算および判定を行うとともに、マイコン60からワークコイル13、ヒータ12D、第一アクチュエータ51および第二アクチュエータ81等に制御信号を出力することにより、製パン器1の各部を適宜動作させる。
次に、図3および図8を参照しつつ、製パン器1の動作について説明する。
製パン器1は、具材が入っていないパンを焼くことも可能であるが、本実施形態では、イースト投入器70と具材投入器40の動作を説明するために、具材入りのパンを焼く場合における製パン器1の動作を説明する。
製パン器1は、捏ね工程、一次発酵工程、二次発酵工程、および焼き工程を順番に行うことで、パンを焼き上げる。
捏ね工程において、製パン器1は、パンケース30内の温度が、捏ね工程において設定される温度を維持できるように、ワークコイル13を動作させる。
捏ね工程において、製パン器1は、攪拌部(図示せず)で生地を攪拌し、生地を捏ねる。
捏ね工程において、製パン器1は、生地の捏ねがある程度進んだ時点で、生地にドライイーストを投入する。即ち、マイコン60は、生地の捏ねがある程度進んだ時点で、第二押圧部80の第二アクチュエータ81に通電し、イースト投入器70から、生地にドライイーストを投入する。その後、マイコン60は、さらに、ドライイーストを生地全体に万遍なく行き渡らせるための所定時間さらに生地を捏ねて、捏ね工程を完了する。
捏ね工程が終了した後で、製パン器1は、さらに、生地に具材(例えば、レーズンやナッツ等)を投入する。即ち、製パン器1は、一次発酵工程の前に、具材を投入する。
マイコン60は、捏ね工程が終わった後、一次発酵工程に進む前に、第一押圧部50の第一アクチュエータ51に通電する。ここで、マイコン60は、具材が生地の全体に万遍なく行き渡るように、具材がつぶれない程度に、さらに軽く生地を捏ねる。
そして、具材を投入した後で、製パン器1は、一次発酵工程を行う。
一次発酵工程において、製パン器1は、庫内の温度が一次発酵工程において設定される温度を維持できるように、ワークコイル13を動作させる。
一次発酵工程が終了した後で、製パン器1は、二次発酵工程を行う。
二次発酵工程において、製パン器1は、庫内の温度が二次発酵工程において設定される温度を維持できるように、ワークコイル13を動作させる。
このような一次醗酵工程および二次醗酵工程を行うことで、製パン器1は、生地を成形熟成させる。
二次発酵工程が終了した後で、製パン器1は、焼き工程を行う。
焼き工程において、製パン器1は、庫内の温度が焼き工程において設定される温度を維持できるように、ワークコイル13を動作させる。また、焼き工程において、製パン器1は、パンの上部側面に焼き色を付けるためにヒータ12Dをさらに動作させる。
このような焼き工程を行うことで、製パン器1は、具材入りのパンを焼き上げる。
1 製パン器
10 本体
30 パンケース
40 具材投入器(投入器)
41 ケース(ケース部材)
41A 挿通孔
41B 突起部
41C 支持軸
42 扉部
42A 扉部材
42B 扉部材
43 保持部(保持手段)
44 貯溜部
45 被押圧部材
45A 挿通部
45B 腕部(第一腕部)
45C カム溝
46 回動部材
46A 軸部
46B 腕部(第二腕部)
46C 係止部
47 バネ部材(外力付与手段)
48 バネ部材(外力付与手段)
50 第一押圧部(押圧手段)
70 イースト投入器(投入器)
72 扉部
73 保持部(保持手段)
73A 突設部
74 貯溜部
80 第二押圧部(押圧手段)

Claims (6)

  1. 本体と、
    前記本体に収容されるパンケースと、
    食材を貯溜する箱状の貯溜部と、前記貯溜部の外殻の少なくとも一部を開閉可能とする扉部と、前記扉部を閉状態に保持する保持手段と、前記保持手段を解除するために押圧される被押圧部と、を有し、使用可能な状態において前記パンケースより上方の定位置に配置される投入器と、
    使用可能な状態において前記投入器の前記被押圧部を押圧可能な押圧手段と、
    を備え、
    使用可能な状態の前記投入器の前記被押圧部を前記押圧手段によって押圧して、前記保持手段による前記扉部の保持を解除するとともに、前記扉部を開放して、前記貯溜部から前記パンケースに食材を投入する製パン器であって、
    使用可能な状態において前記定位置に配置された前記投入器は、前記保持手段における前記被押圧部が略鉛直上向きに押圧可能であり、かつ、前記押圧手段は、使用可能な状態において前記定位置に配置された前記投入器の前記被押圧部を略鉛直上向きに押圧可能であ
    使用可能な状態において前記投入器の前記被押圧部が前記押圧手段によって略鉛直上向きに押圧されたときに、前記投入器の前記被押圧部が略鉛直方向に対して周方向に回転され、前記保持手段による前記扉部の保持が解除される、
    ことを特徴とする製パン器。
  2. 前記投入器における前記保持手段は、
    ケースと、
    前記ケースに対して回転可能に組み付けられ、使用可能な状態において略鉛直方向に対する径方向外側に突設された第一腕部を有する前記被押圧部である被押圧部材と、
    前記ケースに対して回転可能に組み付けられ、使用可能な状態において略鉛直方向に対する径方向外側に突設された第二腕部と、使用可能な状態において略鉛直方向対する径方向外側に突設された前記扉部を係止する係止部と、を有する回動部材と、を備え、
    使用可能な状態において、前記回動部材の前記係止部によって前記扉部が閉状態に係止された状態で前記被押圧部材が前記押圧手段によって略鉛直上向きに押圧されたときに、前記被押圧部材が略鉛直方向に対して周方向に回転され、
    前記被押圧部材が回転されることによって前記被押圧部材の前記第一腕部によって前記回動部材の第二腕部が押圧されて前記回動部材が略鉛直方向に対して周方向に回転され、
    前記回動部材が回転されることによって前記回動部材の前記係止部に前記扉部が閉状態に係止された状態が解除されて前記扉部が開状態となる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の製パン器。
  3. 前記投入器における前記保持手段は、
    使用可能な状態において略鉛直方向に軸心が向く円形断面を有する挿通孔と、前記挿通孔に平行な軸心を有する支持軸と、が形成されるとともに、前記挿通孔の内周面に突起部が形成されるケース部材と、
    前記挿通孔に挿通可能な円筒状の挿通部と、前記挿通部から該挿通部の軸心に対する半径方向外側に突設された第一腕部と、を有し、前記挿通部の外周面において螺旋状のカム溝が形成された前記被押圧部である被押圧部材と、
    略円筒状の軸部と、前記軸部から該軸部の軸心に対する半径方向外側に突設された第二腕部と、前記軸部から該軸部の軸心に対する半径方向外側に突設された前記扉部を係止する係止部と、を有する回動部材と、
    前記突起部に前記カム溝を係合させつつ前記挿通孔に前記挿通部を挿通して、前記ケース部材と前記被押圧部材を組み合わせるとともに、前記支持軸に前記軸部を軸支させて前記第一腕部と前記第二腕部の各回転軌跡に重なりを設けつつ前記ケース部材と前記回動部材を組み合わせて構成され、
    使用可能な状態において前記定位置に配置された前記投入器は、
    前記係止部によって前記扉部が閉状態に係止された状態で、前記被押圧部材が前記押圧手段によって押圧されたときに、
    前記被押圧部材が、
    前記挿通孔において略鉛直上向きに変位されると同時に、前記突起部に係合する前記カム溝に従って回転され、さらに、前記第二腕部が前記第一腕部によって押圧され、前記扉部から前記係止部が離間される方向に前記回動部材が回転され、前記保持手段が解除される、
    ことを特徴とする請求項2に記載の製パン器。
  4. 前記突起部は、表面が球面状である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の製パン器。
  5. 前記投入器は、
    前記扉部を開状態とする外力を該扉部に常時付与する外力付与手段をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の製パン器。
  6. 前記投入器の扉部は、
    それぞれが独立して開閉可能な一対の扉部材により構成される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項5の何れか一項に記載の製パン器。
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