JP2004000491A - パン製造機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】外蓋33に設けられパンの副材料を収納し自動投入する蓋容器36の上方開口部を開閉する容器蓋47に、シール用のパッキン53とロック手段を構成するマグネット金具A50を設けることにより、パッキン53をシール面に押圧した状態でロックでき、蓋容器36と容器蓋47の間がパッキン53で確実にシールされるため、高温の蒸気の漏洩による結露や熱変形を防止することができる。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主に所定のパン材料を機器に準備するだけで自動的にパンの製造を行なうことが出来る一般家庭で使用するパン製造機に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、食文化の多様化・高級化に伴い、家庭用パン製造機を用いて、レーズン、ナッツ類あるいはチーズ等の製パン副材料を加えたレーズンパン、ナッツパン、あるいはチーズパン等を家庭でも焼くようになってきた。
【0003】
この種のパン製造機としては、例えば、特許文献1に記載されているようなものがあった。図9は、前記特許文献1に記載された従来のパン製造機の断面図である。
【0004】
図9において、本体1内に設けたシャーシ2はその上部に加熱手段であるヒータ3を内蔵した焼成室4をパン容器取り付け台5により狭持して固定しており、下部にはモータ6を固定している。またシャーシ2は下端部で底板7により板金製の本体1を狭持して固定している。8は焼成室4を開閉する外蓋である。パン容器9は、パン容器取り付け台5に着脱自在に載置されており、パン容器9内の中央底部には上方に混練手段としての練り羽根10が、軸11で回転自在に軸支され、モータ6により回転される。12はヒータ3やモータ6への通電を制御する制御装置である。
【0005】
以上のように構成されたパン製造機について、以下その動作を説明する。パン容器9にパン材料を入れ運転すると、ヒータ3、モータ6を制御し、パン生地の混練工程、発酵工程、ガス抜き工程を順次行い、最後に焼成室4内を150〜200℃の高温に加熱し、パンを焼き上げる焼成工程を行う。製パン工程はパンの種類等によって差があり、前記工程全体で約2〜7時間程度の時間を要する。レーズン、ナッツ類、チーズ等の製パン副材料を加えたレーズンパン、ナッツパン、チーズパン等をつくる場合には、パン容器9に小麦粉、水、バター、砂糖、塩、イースト等の製パン主材料と共に運転当初から、前記製パン副材料を入れて前記の製パン工程を運転していた。
【0006】
また機器によっては、約20分程度のパン材料の混練工程のうち約17分間程度を経過した時点で、使用者に製パン副材料投入の時期の報知を行い、使用者が自分で副材料の投入を行い、その後残り約3分間の混練により製パン主材料と副材料の混合を行っていた。
【0007】
特許文献1は前述のパンの焼成工程を基本とし、さらに利便性の向上と仕上がりの多様化を図るためにパンの焼成工程と異なる時点で副材料を投入できるようにしている。以下、図10を用いて副材料の投入構成について説明する。
【0008】
図10(a)は蓋容器の着脱構成を示したものである。図に示すように副材料投入手段には、投入する製パン副材料を収容する蓋容器13と、蓋容器13の底を開閉する開閉板14と、製パン副材料をセットする際に蓋容器13上方を開閉する容器蓋20とを有し、蓋容器13と開閉板14を同期させ蓋容器13を容器軸15を支点として傾けることによりパン容器9に製パン副材料を投入するものであり、確実で正確にパン容器9内に製パン副材料を投入できる。また、蓋容器13を樹脂製とすれば、蓋容器13の温度上昇を抑制することができ、火傷を防ぎ安全性を向上することが出来る。
【0009】
また、図10(b)は蓋容器の動作機構を示したもので、図に示すように、副材料の投入は、ソレノイド16によりレバー17を介して軸レバー18を押し、焼成室3に開閉板14を開いて、容器軸15を中心に蓋容器13を開閉板14と同様に傾けることにより行う。これにより蓋容器13内の副材料19は、滑り台状に蓋容器13上をすべりパン容器9内へ投入される。蓋容器13は傾く際、パン容器9に近づき、また滑り台上に副材料が滑っていくため、副材料19がパン容器9の外へ飛び散ることなく投入が行えるというものであった。
【0010】
【特許文献1】
特開平9−117375号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら前記従来の構成では、パンの焼成中に高温の排気が容器蓋20側に排出されないようにするために副材料の投入後は開閉板14を閉塞する必要があるが、滑り台状の面が完全に閉塞されず、開閉板14の周囲に隙間が生じることがあった。また、容器蓋20と蓋容器13あるいは蓋8の間も、完全なシールが為されておらず隙間が開いているため、パン焼成中の蒸気を含んだ高温の排気が容器蓋20の周囲から洩れ出し、その近傍に結露が生じていた。さらに、うっかり使用でパン容器9のセットを忘れて空焼き運転すると、容器蓋20周囲から洩れる排気がさらに高温になり、容器蓋20周囲の蓋8が熱変形することがあった。
【0012】
また、蓋容器13の内壁が平面で形成されているため、洋酒漬けのレーズンやバナナ等の粘着性の強い副材料を使用すると、副材料が内壁面にくっついてしまい、開閉板14を開放しても副材料が落ちきらず、蓋容器13内に残ることがあった。さらに、副材料を入れて蓋容器13の持ち運びをすると、投入側が開口されており完全なる容器の形ではないので、収容物をこぼしやすいという課題があった。
【0013】
また、蓋容器13は副材料の引掛り防止や容量、収納性確保のため、凹凸形状を形成することができず、着脱時の摘み形状が設けられていないので、着脱操作性が悪かった。特に、蓋容器13中に副材料を入れた状態では着脱操作性が悪く、副材料をこぼさずに蓋容器13を着脱することは困難であった。
【0014】
本発明は前記従来の課題を解決するもので、蓋容器およびその周辺の構成を工夫することにより、排気の漏出による結露や熱変形の防止、または機能の向上を図り利便性をよくしたパン製造機を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
前記従来の課題を解決するために、本発明のパン製造機は、蓋に設けられパンの副材料を収納する蓋容器を開閉する容器蓋と前記蓋容器との間にシール用のパッキンを設けると共に、前記蓋と前記容器蓋とをロックするロック手段を設ける構成とした。
【0016】
この構成により、前記蓋と前記容器蓋とをロックすることで、前記蓋容器と容器蓋との間に設けたパッキンが押圧され確実にシールすることができ、排気が外部に漏出するのを実質的に防止することができる。また、蓋を開いても容器蓋が開くことがないため、副材料のこぼれや蓋容器の落下を防止することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載の発明は、パン材料の混錬と加熱を行うパン容器とヒータとを具備した焼成室と、前記焼成室を開閉する蓋と、前記蓋に設けられパンの副材料を収納する蓋容器と、前記蓋容器を開閉する容器蓋と、前記蓋容器の底を開き副材料を前記パン容器に投入する投入手段と、製パン工程を制御する制御手段とを備え、前記容器蓋にシール用のパッキンを設けると共に、蓋と容器蓋をロックするロック手段を設けたことにより、蓋容器と容器蓋の間がパッキンで確実にシールされるため、外蓋や容器蓋の結露や熱変形を防止することができる。
【0018】
請求項2に記載の発明は、ロック手段を容器蓋のヒンジと操作部の間に配設し、パッキンを前記ロック手段と前記ヒンジの間に配設することにより、パッキンをシール部に強く押圧しながら、容器蓋の開閉操作力をそれより軽くできるため、シール性を高めながら、容器蓋の軽い開閉操作性を実現できる。
【0019】
請求項3に記載の発明は、蓋容器の開口を開閉する中蓋を設け、パッキンを容器蓋と前記中蓋に装着し、前記中蓋を前記容器蓋に可動自在に取り付けたことにより、シール部の部品寸法や組立状態がばらついて、シール部の位置が変化しても、中蓋は自重によりシール部に沿って載置されるため、確実なシール性を維持することができる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、中蓋を線材を介して、容器蓋に可動自在に取り付けることにより、容器蓋が高温になり熱変形や熱劣化生じるのを防ぎながら、確実なシール性を維持することができる。
【0021】
請求項5に記載の発明は、蓋容器を蓋に着脱自在に設けるとともに、前記蓋容器の外周に前記蓋容器を載置する蓋容器載置部材を配設し、中蓋と前記蓋容器載置部材とがパッキンの内側で全周に渡り当接するように形成したことにより、蓋容器のセットをうっかり忘れても、庫内の熱をパッキンの内側で遮熱することができ、パッキンの外側へは高温の蒸気が漏出しないため外蓋や容器蓋が高温に晒される事がなく、それらの熱変形を防止できる。
【0022】
請求項6に記載の発明は、パッキンを蓋容器載置部材に当接させて、シールするように構成することにより、蓋容器のセットをうっかり忘れても、シール状態は変わらず、同じシール性を維持することができる。
【0023】
請求項7に記載の発明は、焼成室の温度を検知する温度検知部を具備し、パンの焼成工程で、前記温度検知部が所定の温度から所定の温度まで上がるのに要した時間が所定の設定時間より短いと、ヒータへの通電を止めるように制御することにより、パン容器のセット忘れ等のうっかり使用による空焼き運転をしても、温度検知部の温度上昇勾配が設定値より高いと、空焼き使用として検知しヒータへの通電を止めるため、空焼きによる熱変形等の製品の損傷、故障を防ぐことができる。
【0024】
請求項8に記載の発明は、蓋容器の内壁を、曲面または多数の凹凸で形成することにより、副材料との密着面積を小さくすることができるため、粘着性の強い副材料を使用しても広い平面で密着することがなく、蓋容器の内壁にくっつきにくく、材料残りを防止することができる。
【0025】
請求項9に記載の発明は、パン材料の混錬と加熱を行うパン容器とヒータとを具備した焼成室と、前記焼成室を開閉する蓋と、前記蓋に設けたパンの副材料を収納する蓋容器と、前記蓋容器を開閉する容器蓋と、前記蓋容器と容器蓋との間に設けたパッキンと、前記蓋容器の底を開き副材料を前記パン容器に投入する投入手段と、製パン工程を制御する制御手段と、前記蓋と前記容器蓋とをロックするロック手段とを備え、前記ロック手段を用いて前記蓋と前記容器蓋とをロックすることにより、前記容器蓋の周辺から排気が外部に漏出するのを実質的に防止する構成とした。
【0026】
この構成により、前記蓋と前記容器蓋とをロックすることで、前記蓋容器と容器蓋との間に設けたパッキンが押圧され確実にシールすることができ、排気が外部に漏出するのを実質的に防止することができるため、蓋や容器蓋の結露や熱変形を防止することができる。また、蓋を開いても容器蓋が開くことがないため、副材料のこぼれや蓋容器の落下を防止することができる。
【0027】
請求項10に記載の発明は、パッキンを容器蓋に設ける構成としたことにより、シール部の部品寸法や組立状態がばらついて、シール部の位置が変化しても、自重によりシール部に沿って載置されるため、確実なシール性を維持することができる。また、蓋容器を設置し忘れた場合でも、シール状態を確保でき信頼性を高めることができる。
【0028】
請求項11に記載の発明は、蓋容器の開口を開閉する中蓋を容器蓋に可動自在に取り付ける構成としたことにより、排気が直接容器蓋に当たらないようにできるため、容器蓋が熱変形するのを防ぐことができる。また、容器蓋に耐熱性の低い材料を用いることができる。
【0029】
請求項12に記載の発明は、パッキンを容器蓋と中蓋の少なくともどちらか一方に設ける構成としたことにより、シール部の部品寸法や組立状態がばらついて、シール部の位置が変化しても、自重によりシール部に沿って載置されるため、確実なシール性を維持することができる。また、蓋容器を設置し忘れた場合でも、シール状態を確保でき信頼性を高めることができる。
【0030】
請求項13に記載の発明は、ロック手段を容器蓋のヒンジと操作部との間に配設し、パッキンを前記ロック手段と前記ヒンジの間に配設することにより、パッキンをシール部に強く押圧しながら、容器蓋の開閉操作力をそれより軽くできるため、シール性を高めながら、容器蓋の軽い開閉操作性を実現できる。
【0031】
請求項14に記載の発明は、中蓋を固定部材を介して、容器蓋に可動自在に取り付けることにより、容器蓋が高温になり熱変形や熱劣化が生じるのを防ぎながら、確実なシール性を維持することができる。
【0032】
請求項15に記載の発明は、蓋容器を蓋に着脱自在に設けるとともに、前記蓋容器の外周に前記蓋容器を載置する蓋容器載置部材を配設し、中蓋と前記蓋容器載置部材または蓋容器とがパッキンの内側で全周に渡り実質的に当接する構成としたことにより、庫内の熱をパッキンの内側で遮熱することができ、さらにパッキンにより確実にシールされ、パッキンの外側へは高温の蒸気が漏出しないため、外蓋や容器蓋が高温に晒される事がなく、それらの熱変形を防止できる。
【0033】
請求項16に記載の発明は、パッキンを蓋容器載置部材に当接させてシールするように構成することにより、蓋容器のセットをうっかり忘れても、シール状態は変わらず、同じシール性を維持することができる。
【0034】
請求項17に記載の発明は、焼成室の温度を検知する温度検知部を具備し、パンの焼成工程で、前記温度検知部が所定の温度から所定の温度まで上がるのに要した時間が所定の設定時間より短いと、ヒータへの通電を止めるように制御することにより、パン容器のセット忘れ等のうっかり使用による空焼き運転をしても、温度検知部の温度上昇勾配が設定値より高いと、空焼き使用として検知しヒータへの通電を止めるため、空焼きによる熱変形等の製品の損傷、故障を防ぐことができる。
【0035】
請求項18に記載の発明は、蓋容器の内壁を曲面または多数の凹凸で形成することにより、副材料との密着面積を小さくすることができるため、粘着性の強い副材料を使用しても広い平面で密着することがなく、蓋容器の内壁にくっつきにくく、材料残りを防止することができる。
【0036】
請求項19に記載の発明は、容器に底面の投入手段を係止する係止部材と蓋容器の着脱時に摘む摘み部とを設け、前記係止部材と前記摘み部を前記蓋容器の同一側面側に配設することにより、デッドスペースの発生を最小限に抑え、蓋容器の大容量化を図ることができるとともに、係止部材に付随する部品も摘み部側に集約されるため、重量の重い側を摘むことができ良好な着脱操作性を確保することができる。
【0037】
請求項20に記載の発明は、係止部材を駆動するソレノイドを操作部材の内部に配設し、係止部材と摘み部を操作部材側に配設することにより、係止部材とソレノイドを最短距離で配することができるため、それらの間に介在して駆動力を伝達する部品の小型化が図れるとともに、係止部材と開閉板の動作の信頼性を高めることができる。
【0038】
請求項21に記載の発明は、操作部材を製品正面に向かって右側に配することにより、蓋容器の摘み部も製品正面に向かって右側に配されるため、右手で摘みやすく着脱操作性を良くすることができる。
【0039】
請求項22に記載の発明は、蓋容器上面に形成した凹部で摘み部を構成し、摘み部の側方上端にリブを設けることにより、摘み部を摘んだ際に指がリブに掛かるため、滑りにくく着脱操作性を良くすることができるとともに、摘み部の側方上端の剛性が上がり強度の向上を図ることもできる。
【0040】
請求項23に記載の発明は、係止部材を板バネを介して蓋容器に回動自在に取り付け、蓋容器載置部材に係止される係止部を前記板バネに形成するとともに、板バネや係止部材の周囲を蓋容器に形成したリブまたは壁で囲んで構成することにより、板バネだけで係止部材の固定と蓋容器の蓋容器載置部材への固定を行い、部品点数を削減できるとともに、板バネや係止部材の端面が露出するのを防ぎ、お手入れ時の安全性確保や部品の変形破損防止を図ることができる。
【0041】
請求項24に記載の発明は、蓋容器に回動自在に取り付けられる係止部材の一端に開閉板を係止する爪を形成し、その先端に凸部を設けることにより、開閉板に開く方向の荷重がかかり、開閉板が係止部材の爪を下方に押して、係止部材が回動しようとしても、凸部が開閉板に当接し、それ以上回動できないため、開閉板が不用意に開くのを防止することができる。
【0042】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら説明する。
【0043】
(実施例1)
図1は本発明の実施例1におけるパン製造機の蓋の横断面図、図2は同パン製造機の縦断面図、図3は同蓋要部の縦断面図、図4(a)は同容器蓋の縦断面図、(b)は同容器蓋の裏面の一部切欠き平面図、図5(a)は同パン製造機の蓋容器の平面図、(b)は同パン製造機の蓋容器の右側面図、また、図6(a)は同容器蓋を開く様子を示す斜視図、(b)は同蓋容器に副材料を入れる様子を示す斜視図である。
【0044】
図1〜6において、21は板金で形成した本体、22は本体21に取付けられたシャーシで、このシャーシ22にはモータ23と焼成室24と容器取付台25が取り付けられている。また、焼成室24の内部には、パン材料がセットされる着脱自在なパン容器26と、ヒータ27と、焼成室24内の温度を検知する温度検知部28が設けられている。さらに、パン容器26には、パン材料を混練する練り羽根29と、練り羽根29が嵌合されベルト30を介しモータ23によって回転する回転軸31と、パン容器26の着脱時や持ち運び時に握る把手32を備えている。
【0045】
また、33は内蓋34と焼成室24内の蒸気を外気へ排出する排気ダクト35を具備し、焼成室24を開閉する蓋である外蓋で、本体21に回動自在に取り付けられている。36はレーズンやナッツ等の製パン副材料を収納する蓋容器で、パン容器26上方の外蓋33内部に着脱自在に配設され、蓋容器36の外周には蓋容器36が載置される蓋容器載置部材37が配設されている。38は蓋容器36に回動自在に取り付けられ、蓋容器36下方の開口部を開閉する投入手段である開閉板で、表面に製パン副材料が付着しないよう、複数の凹凸部39を形成し、その上にフッ素加工を施している。40は開閉板38を係止する係止部材で、蓋容器36に回動自在に取着され、一端には開閉板38に形成された角孔41に係合される爪42が形成されている。43は爪42の先端に形成された凸部、44は係止部材40の爪42を角孔41に係合させる方向に附勢するバネA、45は外蓋33の内部に摺動自在に取り付けられた蓋レバーで、製パン副材料投入時に摺動し係止部材40の一端を押圧して開閉板38を開くもので、通常はバネB46の附勢により蓋容器載置部材37の内部に引っ込んでいる。72は指が収まる大きさの凹形状に形成された摘み部、73は摘み部72の開口部側方に形成され、指で摘む際の滑り止めになるリブ、66は係止部材40を蓋容器36に回動自在に取り付ける板バネで、一端には蓋容器載置部材37に係止される係止部67が一体的に形成されている。68は蓋容器載置部材37に設けられ、係止部67が嵌合する被係止部、69は板バネ66や係止部材40の周囲を囲むように形成したリブまたは壁で、係止部材40、摘み部72、板バネ66はいづれも蓋容器36右側の同一側面に配されている。
【0046】
また、47は外蓋33に回動自在かつ着脱自在に取り付けられ、蓋容器36を開閉する容器蓋で、耐熱性の高い材料で形成され直接蓋容器36上方の開口部を開閉する中蓋48と、ピアノ線などの線材で形成され中蓋48を可動自在に取着する複数の固定部材49と、マグネット金具A50と、円形軸の両側をDカットして形成した複数のヒンジ51を具備している。
【0047】
また、中蓋48は蓋容器載置部材37上面の内周全周に突設されたリブ52と当接するとともに、外周に耐熱性の高いシリコンゴムで形成したパッキン53が装着されており、中蓋48を閉じるとパッキン53が蓋容器載置部材37の上面に押圧され、蓋容器36上方の開口部はシールされ完全密閉される。54は容器蓋47に複数設けられ固定部材49が取り付けられる固定リブ、55は中蓋48に複数設けられ固定部材49に嵌合される引掛爪で、固定部材49や容器蓋47との間に少量の隙間を設けることにより、中蓋48に前後左右上下方向のあそびを持たせ、可動自在に容器蓋47へ取着している。
【0048】
また、56は容器蓋47を開く際に容器蓋47を指で摘みやすいよう、外蓋33の天面左端に形成されたへこみ部、57は容器蓋47の開閉時に摘む操作部、58と59は外蓋33と蓋容器載置部材37に挟持されて固定されたマグネットとマグネット金具Bで、ヒンジ51と操作部57の間に配設され、マグネット金具B59のみ端面が外蓋33を貫通して外に露出し、マグネット金具A50をマグネット58の磁力で吸着している。またパッキン53は、容器蓋47のロック手段を構成するマグネット金具A50、マグネット金具B59、マグネット58と、ヒンジ51の間に配設される。
【0049】
また、60は外蓋33に設けられ容器蓋47のヒンジ51が取り付けられる凹部で、上方には開口部61が設けられ、容器蓋47を所定の角度まで開いて手前に引くと、外蓋33から取り外せるようになっている。62は製品正面に向かって右側に配され、メニューの選択や調理のスタート等を行う操作部材、63は操作部材62に取り付けられ蓋レバー45を押圧して開閉板38を開くソレノイド、64は蓋レバー45を押圧するソレノイド63の摺動部材を操作部材62の内部に収納する方向に附勢するバネC、65はモータ23、ヒータ27、ソレノイド63の通電を制御し、温度検知部28により検知された温度情報に基づいて、予熱、混練、発酵、焼成等の製パン工程を自動的に行う制御手段である制御装置である。
【0050】
以上のように構成されたパン製造機について、以下にその動作と作用を説明する。レーズンやナッツ等の副材料を使ってパンを焼き上げる場合、まず小麦粉、イースト、砂糖、塩、ドライミルク、バター、水等の製パン基本材料をパン容器26中に入れ、このパン容器26を焼成室24内の容器取付台25にセットして外蓋33を閉じた後、図6の(a)、(b)に示すように容器蓋47を開き、レーズンやナッツ等の製パン副材料を蓋容器36に入れて容器蓋47を閉じる。この時、爪42の先端に凸部43を設けることにより、開閉板38に副材料の重量やセット時の押圧力がかかり、爪42上面に下方の押圧力がかかっても、凸部43が角孔41に掛かり爪42が角孔41から抜けにくいため、開閉板が誤って開くのを防止することができる。
【0051】
次に、副材料を使うパンのメニューを操作部材62上のキーを押して選択しスタートキーを押すと、製パン基本材料を所定の温度に保つ予熱工程を経て、練り羽根29が間欠回転し基本材料を混練する混練工程が始まる。混練が進みパン生地が形成されると、練り羽根29の回転が止まりソレノイド63に例えば1.5秒間通電され、ソレノイド63の摺動部材が側方に突出し、蓋レバー45を介して係止部材40の一端を押圧する。すると、係止部材40が回動して爪42が角孔41から引き抜かれ、開閉板38が自重と副材料の重量によって開き、副材料が蓋容器36下方のパン容器26中に投入され、再度混練工程が始まり副材料がパン生地中に均一に練り込まれる。
【0052】
その後、開閉板38が開いた状態のまま発酵工程、焼成工程を経てパンが焼き上がるが、蓋容器36上方の開口部を開閉する中蓋48に、弾性を有し耐熱性の高いシリコンゴムで形成したシール用のパッキン53を装着するとともに、マグネット58によりマグネット金具A50をマグネット金具B59に吸着させて、容器蓋47と中蓋48の開閉をロックすることにより、パッキン53をシール面を構成する蓋容器載置部材37の上面に押圧し、パッキン53のリップをたわませながら蓋容器載置部材37上面に圧接した状態で、容器蓋47と中蓋48をロックできるため、シール面の位置が多少ばらついてもリップのたわみ代で吸収し蓋容器36外周と中蓋48の間をパッキン53で実質的にシールすることができ、外蓋33や容器蓋47の結露や熱変形を防止することができる。
【0053】
なお、ここで言う「実質的にシールする」とは確実にシールすること、または、パッキンの一部から微量の排気が漏出しても結露が生じたり、蓋などの構成材料が熱変形したりするような損傷を起こさないような程度のシールを言う。
【0054】
上述の説明では、容器蓋47に取り付けられる別部材の中蓋48に、パッキン53を装着した実施例を示したが、中蓋48をなくし容器蓋47を耐熱性の高い材料で形成して、パッキン53を直接容器蓋47に装着してもよく、上記と同様な効果を得ることができる。また、本実施例では蓋容器36を着脱自在な構成にしているが、蓋容器36を固定した構成にしても、同様の効果を得ることができる。なお、この場合は蓋容器載置部材を用いなくても良い。
【0055】
また、パッキン53をロック手段を構成するマグネット金具A50とヒンジ51の間に配設することにより、てこの原理からマグネット58の吸着力より強い力で、パッキン53をシール面の蓋容器載置部材37上面に押圧することができるとともに、ロック手段を構成するマグネット金具A50、マグネット58をヒンジ51と操作部57、へこみ部56の間に配設することにより、上記と同様にマグネット58の吸着力より弱い操作力で容器蓋47を開閉できる。すなわち、パッキン53をシール部に強く押圧しながら、容器蓋47の開閉操作力はそれより軽くできるため、シール性を高めつつ容器蓋47の軽い開閉操作性を実現できる。
【0056】
なお、前記実施例ではロック手段をマグネット金具A50とマグネット金具B59およびマグネット58で構成していたが、ロック手段はこれに限らず、テレビなどの調整つまみの隠し扉などのロックに使われている浮き出しラッチを使っても良い。また、ロック手段に蝶ねじを使っても良い。つまり、外蓋33に蝶ねじを取付け、容器蓋47に蝶ねじの表面形状に合わせた孔を形成して、蝶ねじをねじって孔に合わせれば容器蓋47を開くことができ、蝶ねじをねじって孔形状からずらせば容器蓋47をロックできる。あるいは写真立て裏面の衝立のロック手段に使われているような回動自在な係止部材を外蓋33に設けて容器27のロック手段を構成してもよい。この他、ガラス扉に用い2枚のガラス扉を固定する回転レバー方式のロック手段を用いても良い。
【0057】
また、パッキン53を容器蓋47と別部材の中蓋48に装着し、この中蓋48を容器蓋47に前後左右上下方向に可動自在に取り付けることにより、シール面を構成する蓋容器載置部材37上面の平面度や寸法、あるいは組立状態がばらついてシール面の位置が変化しても、中蓋48は自重とマグネット58の吸着力によりシール面に沿って載置押圧されるため、実質的にシール性を維持することができる。ここで言う実質的とは先に述べたと同様、確実または実質的に周囲に損傷を与えないシールを言う。さらに、開閉板38の開放時、高温にさらされる蓋容器36上方の部位を、別部材の中蓋48で構成することにより、容器蓋47はコストの高い高耐熱性の材料を使用する必要がなくなるとともに、外郭を構成する容器蓋47の表面温度が下がるため、コストダウンと安全性の向上を図ることができる。
【0058】
また、パッキン53を中蓋48の外周に装着できるため、容器蓋47の中央部に装着するより組立性も向上できる。以上述べたように、パッキン53の設け方としては容器蓋47に、または中蓋に、あるいは容器蓋47と中蓋とに設けるいずれの方法であっても良い。
【0059】
さらに、容器蓋47の左右にピアノ線などの線材から形成した固定部材49を取り付け、この固定部材49に中蓋48の左右に設けた引掛爪55を係合することにより、中蓋48の取り付け用のねじが不要になり、容器蓋47と固定部材49は高耐熱性樹脂で形成された中蓋48で遮熱され、高温になることはないため、固定部材49に中蓋48の自重等の荷重がかかっても、容器蓋47に熱変形や熱劣化等の異常が生じるのを防ぐことができ、中蓋48を容器蓋47に可動自在に取り付けることができるので、耐熱性に対する信頼性を確保しながら、シール性を確実に維持することができる。
【0060】
また、着脱自在な蓋容器36が載置されその外周に配設された蓋容器載置部材37の内周上方にリブ52を突設し、中蓋48とリブ52がパッキン53の内側で全周に渡り実質的に当接するように配設することにより、蓋容器36のセットをうっかり忘れても、容器蓋47を閉じていれば中蓋48とリブ52がパッキン53の内側で全周に渡り実質的に当接するため、開閉板38を開放して蓋容器36上方が高温にさらされても、その熱をパッキン53の内側で遮熱することができ、さらにその外側もパッキン53でシールされるため、蓋容器載置部材37近傍の外蓋33や容器蓋47の熱変形を防止することができる。
【0061】
また、パッキン53の内側に設けたリブ52が中蓋48に当接しているため、高温の水蒸気がパッキン53の位置まで到達し難く、パッキン53にかかる熱負荷を軽減しパッキン53の熱劣化や熱老化も防止することができる。なお、ここで言う実質的とは、例え一部分が当接していなくても全周が当接している場合とほぼ同じ機能を有するという事を意味する。
【0062】
さらに、パッキン53は蓋容器36にまたがることなく、その外周の蓋容器載置部材37上面に当接させてシールするよう構成することにより、蓋容器36のセットをうっかり忘れてもシール状態は変わらず、同じシール性を維持することができるため、蓋容器載置部材37近傍の外蓋33や容器蓋47の熱変形を防止することができる。
【0063】
図7は焼成工程における温度検知部温度の経時変化を表したグラフである。図に示すように、焼成室24内の温度を検知する温度検知部28を具備し、パンの焼成工程において、温度検知部28の温度が60℃から90℃まで上がるのに要した時間が、設定時間tより短い場合はヒータ27への通電を止め、設定時間t以上の場合はヒータ27への通電を継続するように制御するプログラムにしている。そして、この設定時間tを通常使用時の所要時間t2より短く、かつパン容器26や蓋容器36のセット忘れ等のうっかり使用による空焼き時の所要時間t1より長く設定することにより、うっかり使用による空焼き運転をしてしまった場合でも、温度検知部28の温度上昇勾配が高くなり、60℃から90℃まで上昇するのに要する所要時間が設定時間tより短くなるため、空焼き等の異常使用として検知しヒータ27への通電を止めることができる。このため各部の異常温度上昇による熱変形等の製品の損傷や故障を防止することができる。
【0064】
なお、上記実施例では温度上昇勾配を60℃から90℃までの間で検知させているが、これはこの間の温度上昇が外的要因によるばらつきが生じにくく安定しているためで、この温度上昇勾配を検知する範囲は、本体構成に合わせて最適な範囲に設定するものであり、固定的なものでないことは言うまでもない。また、設定時間tも同様に、本体構成によって変わるものである。
【0065】
また、開閉板38を係止する係止部材40と摘み部72を、蓋容器36の同一側面側に集約して配することにより、蓋容器36のデッドスペースの発生を最小限に抑え、蓋容器36の大容量化を図ることができるとともに、係止部材40に付随する部品が摘み部72側に集約され、蓋容器36は摘み部72側の重量が重くなるため、重量の重い側を摘むことができ良好な着脱操作性を確保することができる。
【0066】
また、係止部材40を駆動するソレノイド63を操作部材62の内部に配設し、係止部材40と摘み部を操作部材62側に配設することにより、係止部材40とソレノイド63を最短距離で配することができるため、それらの間に介在して駆動力を伝達する部品の小型化が図れるとともに、係止部材40と開閉板38の動作の信頼性を高めることができる。
【0067】
さらに、蓋容器36と操作部材62が近接し、操作部材62を製品正面に向かって右側に配することにより、蓋容器36の摘み部72も製品正面に向かって右側に配されるため右手で摘みやすく、また蓋容器36の着脱操作と操作部材62の操作を、使用者が手をあちこちに動かさなくても、一連の流れるような動作で行うことができ、着脱操作性を良くすることができる。
【0068】
また、蓋容器36上面に形成した凹部で摘み部72を構成し、摘み部72の側方上端にリブ73を設けることにより、摘み部72が摘みやすいとともに、摘み部72を摘んだ際に指がリブ73に掛かるため、滑りにくく着脱操作性を向上することができる。また、リブ73により摘み部72の側方上端の剛性が上がるため、強度を向上し摘み部72の破損を防止することもできる。
【0069】
さらに、係止部材40を板バネ66を介して蓋容器36に回動自在に取り付け、蓋容器載置部材37に係止される係止部67を前記板バネ66に形成するとともに、板バネ66や係止部材40の周囲を蓋容器36に形成したリブ69で囲んで構成することにより、板バネ66だけで係止部材40の固定と蓋容器36の蓋容器載置部材37への固定を行うことができるため、部品点数を削減し安価に製品を提供することができる。
【0070】
また、係止部材40を介して蓋容器36は蓋容器載置部材37に係止されるため、容器蓋47を開いたまま外蓋33を開いても蓋容器36が落下することはなく、蓋容器36の破損や床面の傷付きを防ぐことができる。さらに、板バネ66や係止部材40の端面が露出するのを防止できるため、お手入れ時に手やスポンジたわし等が板バネ66や係止部材40の端面に触れるのを防ぎ、けがの発生や部品の変形破損を防止でき、安全性の確保と信頼性の向上を図ることもできる。
【0071】
なお、本実施例では板バネ66で係止部材40と蓋容器36の固定を行っているが、それに加えて板バネ66で係止部材40の附勢を行ってもよい。すると、バネAを廃止することもでき、さらに部品点数や組立工数を削減し、コストダウンや信頼性向上を図ることができる。
【0072】
また、蓋容器36に回動自在に取り付けられる係止部材40の一端に開閉板38を係止する爪42を形成し、その先端に凸部43を設けることにより、レーズン等の製パン副材料をセットする際や外蓋33を閉じる際に、開閉板38に開く方向の荷重や衝撃がかかり、開閉板38の角孔41端面が爪42上面を下方に押し、係止部材40が回動しそうになっても、凸部43が角孔41上方の開閉板38に当接し、それ以上回動できないため、開閉板38が不用意に開くのを防止することができる。
【0073】
(実施例2)
図8は本発明の実施例2におけるパン製造機の蓋容器の平面図である。なお、本実施例の基本構成は実施例1と同じなので異なる点を中心に説明する。また、実施例1と同じ機能には同じ符号を付しその説明は省略する。図において、70はレーズンやナッツ等の製パン副材料を収納する蓋容器で、外蓋33内部に着脱自在に配設され、複数の凹凸部39を有するフッ素加工を施された回動自在な開閉板38を備えている。また、蓋容器70は副材料が接触する内壁を縦方向の複数の曲面71で形成され、指が収まる大きさに形成された摘み部72と、指で摘む際の滑り止めとなるリブ73が設けられている。
【0074】
以上のように本実施例では、蓋容器70の内壁を複数の曲面で形成し、開閉板38の表面に複数の凹凸部39を設けることにより、副材料との密着面積を小さくすることができるため、粘着性の強い副材料を使用しても広い平面で密着することがなく、蓋容器70の内壁や開閉板38の表面に付着しにくく、材料残りを防止することができる。なお、蓋容器70の内壁は、曲面の代わりに多数の凹凸形状またはシボ加工で形成しても、副材料との密着面積を小さくすることができるため、上記と同様に材料残りを防止することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上のように請求項1ないし7、9ないし16に記載の発明によれば、製パン副材料を自動投入するための蓋容器を設けた焼成室を開閉する蓋や、容器蓋への結露やその熱変形を防止できる。請求項8、17ないし24に記載の発明によれば、さらに蓋容器およびその周辺の機能を向上し、利便性を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるパン製造機の蓋の横断面図
【図2】同パン製造機の縦断面図
【図3】同パン製造機の蓋の要部縦断面図
【図4】(a)同パン製造機の容器蓋の縦断面図
(b)同パン製造機の容器蓋の裏面平面図
【図5】(a)同パン製造機の蓋容器の平面図
(b)同パン製造機の蓋容器の右側面図
【図6】(a)同パン製造機の、容器蓋を開く時の様子を示す斜視図
(b)同パン製造機の、蓋容器に副材料を入れる時の様子を示す斜視図
【図7】同パン製造機の焼成工程の温度特性図
【図8】本発明の実施例2におけるパン製造機の蓋容器の平面図
【図9】従来のパン製造機の縦断面図
【図10】(a)同パン製造機の蓋容器着脱構成を示す斜視図
(b)同蓋容器の動作機構を示す斜視図
【符号の説明】
24 焼成室
26 パン容器
27 ヒータ
28 温度検知部
33 外蓋(蓋)
36 蓋容器
37 蓋容器載置部材
38 開閉板(投入手段)
40 係止部材
42 爪
43 凸部
47 容器蓋
48 中蓋
49 線材(固定部材)
51 ヒンジ
53 パッキン
57 操作部
58 マグネット(ロック手段)
62 操作部材
65 制御装置(制御手段)
66 板バネ
67 係止部
69 リブ
71 曲面
72 摘み部
73 リブ
Claims (24)
- パン材料の混錬と加熱を行うパン容器とヒータとを具備した焼成室と、前記焼成室を開閉する蓋と、前記蓋に設けられパンの副材料を収納する蓋容器と、前記蓋容器を開閉する容器蓋と、前記蓋容器の底を開き副材料を前記パン容器に投入する投入手段と、製パン工程を制御する制御手段とを備え、前記容器蓋にシール用のパッキンを設けると共に、蓋と容器蓋をロックするロック手段を設けたパン製造機。
- ロック手段を容器蓋のヒンジと操作部との間に配設し、パッキンを前記ロック手段と前記ヒンジとの間に配設した請求項1記載のパン製造機。
- 蓋容器の開口を開閉する中蓋を設け、パッキンを容器蓋と前記中蓋に装着し、前記中蓋を前記容器蓋に可動自在に取り付けた請求項1記載のパン製造機。
- 中蓋を線材を介して容器蓋に可動自在に取り付けた請求項3記載のパン製造機。
- 蓋容器を蓋に着脱自在に設けるとともに、前記蓋容器の外周に前記蓋容器を載置する蓋容器載置部材を配設し、中蓋と前記蓋容器載置部材とがパッキンの内側で全周に渡り当接するように形成した請求項3または4記載のパン製造機。
- パッキンを蓋容器載置部材に当接させてシールする構成とした請求項5記載のパン製造機。
- 焼成室の温度を検知する温度検知部を具備し、パンの焼成工程で、前記温度検知部が所定の温度から所定の温度まで上昇するのに要した時間が所定の設定時間より短いとヒータへの通電を止めるように制御した請求項1〜6のいずれか1項に記載のパン製造機。
- 蓋容器の内壁を曲面または多数の凹凸で形成した請求項1〜7のいずれか1項に記載のパン製造機。
- パン材料の混錬と加熱を行うパン容器とヒータとを具備した焼成室と、前記焼成室を開閉する蓋と、前記蓋に設けたパンの副材料を収納する蓋容器と、前記蓋容器を開閉する容器蓋と、前記蓋容器と容器蓋との間に設けたパッキンと、前記蓋容器の底を開き副材料を前記パン容器に投入する投入手段と、製パン工程を制御する制御手段と、前記蓋と前記容器蓋とをロックするロック手段とを備え、前記ロック手段を用いて前記蓋と前記容器蓋とをロックすることにより、前記容器蓋の周辺から排気が外部に漏出するのを実質的に防止する構成としたパン製造機。
- パッキンを容器蓋に設ける構成とした請求項9記載のパン製造機。
- 蓋容器の開口を開閉する中蓋を容器蓋に可動自在に取り付ける構成とした請求項9記載のパン製造機。
- パッキンを容器蓋と中蓋の少なくともどちらか一方に設ける構成とした請求項11記載のパン製造機。
- ロック手段を容器蓋のヒンジと操作部との間に配設し、パッキンを前記ロック手段と前記ヒンジとの間に配設する構成とした請求項9〜12のいずれか1項に記載のパン製造機。
- 中蓋を固定部材を介して容器蓋に可動自在に取り付けた請求項11または12記載のパン製造機。
- 蓋容器を蓋に着脱自在に設けるとともに、前記蓋容器の外周に前記蓋容器を載置する蓋容器載置部材を配設し、中蓋と前記蓋容器載置部材または蓋容器とがパッキンの内側で全周に渡り実質的に当接する構成とした請求項11、12または14に記載のパン製造機。
- パッキンを蓋容器載置部材に当接させてシールする構成とした請求項15記載のパン製造機。
- 焼成室の温度を検知する温度検知部を具備し、パンの焼成工程で、前記温度検知部が所定の温度から所定の温度まで上昇するのに要した時間が所定の設定時間より短いとヒータへの通電を停止するように制御する構成とした請求項9〜請求項16のいずれか1項に記載のパン製造機。
- 蓋容器の内壁を曲面または多数の凹凸で形成した請求項9〜16のいずれか1項に記載のパン製造機。
- 蓋容器に底面の投入手段を係止する係止部材と蓋容器の着脱時に摘む摘み部とを設け、前記係止部材と前記摘み部を前記蓋容器の同一側面側に配設する構成とした請求項15記載のパン製造機。
- 係止部材を駆動するソレノイドを操作部材の内部に配設し、前記係止部材と摘み部とを前記操作部材側に配設する構成とした請求項19記載のパン製造機。
- 操作部材を製品正面に向かって右側に配する構成とした請求項19記載のパン製造機。
- 蓋容器上面に形成した凹部で摘み部を構成し、前記摘み部の側方上端にリブを設ける構成とした請求項19記載のパン製造機。
- 係止部材を板バネを介して蓋容器に回動自在に取り付け、蓋容器載置部材に係止する係止部を前記板バネに形成するとともに、前記板バネや前記係止部材の周囲を前記蓋容器に形成したリブまたは壁で囲む構成とした請求項15または19に記載のパン製造機。
- 蓋容器に回動自在に取り付けられる係止部材の一端に開閉板を係止する爪を形成し、その先端に凸部を設ける構成とした請求項19または23に記載のパン製造機。
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