JP2009060932A - 自動製パン器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 製パン器本体の蓋体に、パンに混入する具材投入のための具材収容室を設けたものでありながら、パン容器内部を外部から容易に視認できる自動製パン器を提供する。
【解決手段】 攪拌手段4付きのパン容器3と、加熱手段を含む焼成室2を有する製パン器本体1と、蓋体5とを備える自動製パン器Aにおいて、蓋体5に、パンに混入する具材aを収容する具材収容室7と、透明板81を通してパン容器内部を視認できる覗き窓8とを設け、具材収容室7は、パン容器3上方の蓋体5内にあって、少なくとも底板部71が後部側で軸支されて下方に開動作可能で、底板部71が開動作することにより、収容されている具材aをパン容器内に投入可能とし、覗き窓8を具材収容室7より前部側に設ける。
【選択図】 図2
【解決手段】 攪拌手段4付きのパン容器3と、加熱手段を含む焼成室2を有する製パン器本体1と、蓋体5とを備える自動製パン器Aにおいて、蓋体5に、パンに混入する具材aを収容する具材収容室7と、透明板81を通してパン容器内部を視認できる覗き窓8とを設け、具材収容室7は、パン容器3上方の蓋体5内にあって、少なくとも底板部71が後部側で軸支されて下方に開動作可能で、底板部71が開動作することにより、収容されている具材aをパン容器内に投入可能とし、覗き窓8を具材収容室7より前部側に設ける。
【選択図】 図2
Description
本発明は、一般家庭で使用される自動製パン器、中でもレーズン等の具材入りパンを焼くための自動製パン器に関するものである。
一般の家庭において比較的簡単にパンを作ることができる自動製パン器は、製パン器本体の内部に加熱手段を備える焼成室を有し、攪拌手段を備えるパン焼き型としてのパン容器が焼成室に脱着可能に収容されるとともに、前記攪拌手段が駆動源のモータと連結されて回転駆動されるように設けられており、前記パン容器に製パン原料等の材料を収容して、攪拌あるいは混練して加熱し焼成、調理するものである。
近年、係る自動製パン器において、レーズン、ナッツ、クルミその他の具材をパン材料に混入して具材入りパンを焼くことができるように具材投入手段を備えた自動製パン器が提案されており、具材収容室内に収容されている具材をボタン操作あるいはプログラム制御により自動的に投入するようにしている。
例えば、特許文献1には、レーズン等の具材を収容する扉付きの具材容器を、製パン器本体の上部開口を閉蓋する蓋体の内面側に設け、制御手段からの命令により扉を開くとともに前記具材容器を傾けて、収容されている具材を自動的にパン容器に投入するようにしたものが提案されている。
特許文献2には、製パン器本体の上部開口を閉蓋する蓋体の内部に、底部が開閉可能な具材容器を設けるとともに、前記蓋体の上面において前記具材容器の上方を開閉する容器蓋を設け、該容器蓋と蓋体との間をシールするパッキンと、前記容器蓋と蓋体をロックする手段を設けて、具材容器及び容器蓋と前記蓋体の間を確実にシールできて製パン時の排気が外部に漏出するのを防止し、さらに蓋体を開いても前記容器蓋が開くことがなく、具材容器内の具材のこぼれ等を防止するようにしたものが提案されている。
しかしながら、前記いずれの場合も、具材投入は可能であるが、具材投入時に具材の投入状態、あるいはその後の混練状態等を外部から確認する手段がなく、そのため、これを確認するのには、製パン器の蓋体を開く必要があった。
また、特許文献3には、具材投入手段を備えた製パン器において、製パン器本体の上部開口を閉蓋する蓋体に覗き窓を設けたものが開示されているが、前記具材投入手段としては、具材を収容する具材容器が、前記蓋体の下面と焼成室の上部との間の空間に収まるように、焼成室の上部に対し着脱可能に設けられている。そのため、前記具材容器のセット作業が面倒である上、該具材容器がパンの膨張、焼成の邪魔にならないように、余分な空間を有する等の構造に工夫を要する上、前記具材容器をセットした状態において前記覗き窓から内部を確認し難いものである。
特に、具材投入のための具材容器を蓋体に備えている自動製パン器において、覗き窓を設ける場合は、蓋体に設ける具材容器と透視窓の配置を、具材投入との関係でパン容器の内部を容易に確認しやすい位置に配置する必要がある。
特開平9−117375号公報
特開2004−491号公報
特開2006−255071号公報
本発明は、上記に鑑みてなしたもので、自動製パン器において、製パン器本体の蓋体に、レーズン、ナッツ、クルミ等の具材の投入手段としての具材収容室を設けたものでありながら、パン容器内部を外部から容易に視認できるようにした自動製パン器を提供するものである。
さらに、本発明は、具材収容室の底板部の開状態の位置、及び内部確認用の覗き窓の位置を最適な位置に設定することにより、具材投入状態、混練状態等を確実に容易に確認できるようにしたものである。
上記の課題を解決する本発明の自動製パン器は、投入された製パン原料を混練する攪拌手段を備えるパン容器と、加熱手段を備えかつ前記パン容器を脱着可能に収容できる焼成室を有してなる製パン器本体と、前記製パン器本体の上部開口を開閉する蓋体とを備える自動製パン器において、前記蓋体には、パンに混入する具材を収容する開閉蓋付きの具材収容室と、透明板を通して前記パン容器内部を視認できる覗き窓とが設けられており、前記具材収容室は、前記パン容器上方の蓋体内にあって、少なくとも底板部が後部側で軸支されて下方に開動作可能に設けられ、該底板部が開動作することにより、収容されている具材を前記パン容器内に投入可能であり、前記覗き窓が前記底板部の開動作位置より前部側に設けられてなることを特徴とする。
これにより、製パンにおける製パン材料の混練後等の適当な時期に、前記具材収容室の定番部を開動作させることにより、該具材収容室に収容されているレーズンやクルミ等の必要な具材を投入して製パンすることができる。しかも、開動作した前記底板部が前記覗き窓より後部側に位置することになるため、前記覗き窓を通して、前記具材の投入状態や混合状態、さらにはパンの焼成状態等を外部から容易に確認することができる。
特に、前記具材収容室が前記蓋体の後部側に偏倚して設けられ、前記覗き窓が前記具材収容室より前部側の位置において、前記パン容器内を視認できるように設けられていると、前記底板部の開動により該具材収容室内の具材をパン容器内の中央部を中心とする領域に確実に投入できるとともに、前記覗き窓からパン容器内部を確認する際に、開動作した前記底板部が邪魔にならず、ひいては、自動製パン器の前方側からパン容器内部の中央部を含む略全体を容易に視認でき、具材投入状態や混練状態あるいは焼成状態を確認し易くなる。
前記自動製パン器において、前記製パン器本体内のパン容器が平面矩形なすとともに、これに対応した平面矩形の前記具材収容室の少なくとも底板部の開閉のための軸支部が後部側の辺部と平行に設定されてなるものが好ましい。これにより、前記具材収容室の底板部が開いた状態においても、該底板部が邪魔にならず、パン容器内部を前記覗き窓からさらに容易に確認できる。
前記の具材収容室の少なくとも底板部の開動作時に、該底板部を前記パン容器の開口部内の一定位置から外方への開動を規制する開動規制手段が設けられてなるものが好ましい。すなわち前記具材収容室の底部が開動作したときに該底板部が前記パン容器の開口部の外方にまで開いてしまうことがなく、常に一定の開動作状態を保持でき、投入される具材がパン容器外にこぼれ出るおそれがない。
前記具材収容室の底板部を閉状態に保持するロック手段、該ロック手段によるロックを解除して前記底板部を開動作させる手段を設けたものが好ましい。これにより、前記底板部が開閉自在なものであっても、前記ロック手段により閉状態に確実に保持され、製パン器本体の蓋体の開閉操作の際に前記底板部が妄りに開動作することがない。しかも、制御部からの指令信号により、あるいは手動操作により、前記底板部を開動作させる手段を介して開動作させることができる。
上記したように、本発明の自動製パン器によれば、製パン器本体の蓋体に、レーズン、ナッツやクルミその他の具材を投入するための具材収容室と、透明板を通してパン容器内部を視認できる覗き窓とを設けたことにより、前記具材をパン容器に対し適宜投入でき、具材入りパンを容易に焼成でき、しかも前記覗き窓を通じて前記具材投入状態やその後の混練状態を容易に視認でき、さらには製パン状態を外部から適宜確認することができる。
特に、前記具材収容室を後部側に偏倚させて、且つ該具材収容室の底板部を後部側で軸支して下方に開動作可能に設け、さらに前記具材収容室より前方側に覗き的を設けることにより、具材収容室を備えるものでありながら、具材投入状態や混練状態等を確実に確認することができる。
次に本発明を実施するための最良の形態を図面に示す実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施例を示す自動製パン器の斜視図、図2は同上の自動製パン器の縦断面図、図3は具材収容室部分の開閉蓋を開いた斜視図、図4は蓋体の具材収容室部分の拡大断面図、図5は前図のV−V線の断面図、図6は具材収容室の底板部を開いた具材投入時の断面図である。
前記自動製パン器Aは、図1に示すように、上方に開口しかつ内部に加熱手段を備える焼成室2を有する製パン器本体1と、前記焼成室2に脱着可能に収容セットされるパン焼き用の型としての容器で、かつ内部に製パン原料等を攪拌、混練する攪拌手段4を備えるパン容器3とからなり、製パン原料を収容した前記パン容器3を前記焼成室2内にセットして外方から加熱し、焼成あるいは調理を行うように構成されている。
前記製パン器本体1は、容器形状をなすケース10と、該ケース10の内部で前記焼成室2の周側壁21と底部22を形成する槽体20とを有し、前記ケース10の上部開口11に該開口11を閉蓋する蓋体5が開閉自在に軸支されて取り付けられている。図中の符号51は該蓋体5の上面における前部側に装着された操作表示パネルであり、52は軸支部である。53は開閉操作用の手掛け部である。
前記操作表示パネル51には、例えばパン製造における小麦パン、米粉パン、具材入りパン、及び天然酵母パン等のパンの種類を選択する各選択キー51a、選択されたパンの種類に応じて調理内容等の各メニューを設定する調理設定キー51b、設定された調理内容やタイマーキーによるタイマー予約の時刻等を表示する表示部51c、さらにスタートキーや取り消しキー等が設けられている。
前記製パン器本体1の焼成室2内には、焼成兼用の加熱手段としてのヒータ23が前記周側壁21に沿って、例えば環状に配置されており、前記パン容器3を該ヒータ23の内方に収容できるようになっている。焼成室2の周側壁21には、焼成室2内の雰囲気温度(加熱温度)を検出する温度センサ2aが設けられている。前記ヒータ23は、焼成室2内の雰囲気温度を調節するもので、焼成室2の底部22から所要の高さ位置に配置されている。
前記焼成室2の底部22には、その中央部に前記攪拌手段4への動力伝達用の係合連結部40を装備するための開口24が設けられている。具体的には、前記開口24の周縁部下面に有底筒状の受け部材13が取着され、該受け部材13の底壁中央部より下方に延びる筒部14にスピンドル軸15が回転可能に貫通している。このスピンドル軸15の上端部には回転伝達のための駆動ギヤ16が固定されている。
前記パン容器3は、例えば1〜2斤の食パンを焼成できる大きさで平面矩形をなす容器で、特には角部に丸みをつけた長方体形状をなしている。該パン容器3は前記以外の食パンを焼成できる容量の場合もある。自動製パン器がジャム、スープ、シチュー等の料理の調理にも使用できるものである場合、前記パン容器3が調理容器を兼ねることになる。いずれにしても、前記パン容器3には図示を省略した提げ手が付設されている。
前記パン容器3の底部中央には、前記攪拌手段4の回転軸42が上下に貫通する状態で設けられ、この回転軸42の上方に突出した部分に製パン原料を混練する(混合し捏ねる)攪拌ブレード43が着脱自在に設けられている。また、前記回転軸42の下端部には、前記スピンドル軸15の駆動ギヤ16に対して係合する従動ギヤ46が取り付け固定されている。
前記駆動ギヤ16と従動ギヤ46とは、前記パン容器3を焼成室2内に収容しセットトした状態において、前記受け部材13の内方で前記従動ギヤ46が駆動ギヤ16の対向側面より突出した係止部16aに係合することにより回転伝達可能に連結されるものであり、これにより前記係合連結部40が構成される。
図中の符号6は駆動源としてのモータであり、該モータ6の回転駆動力をプーリ61、プーリ62及び無端ベルト63とよりなる動力伝達ユニット60を介して前記スピンドル軸15に伝え、該スピンドル軸15を回転駆動するように設けられている。符号65はマイコンによる制御部であり、前記操作表示パネル51及び前記焼成室2内の温度センサ2a等から種々の情報が入力されて、前記ヒータ23による加熱及び攪拌手段4等の駆動を制御しながら、製パンや加熱調理の選択したメニューに応じた制御を行うように設定されている。後述する具材収容室の底板部の開動作も適宜制御できるように構成される。
そして、前記蓋体5には、パンに混入する具材aを収容する開閉蓋付きの具材収容室7と、透明板81を通して前記パン容器3内部を視認できる覗き窓8とが、主として覗き窓8が前側になるように前後に並列して設けられている。
前記具材収容室7は、平面矩形をなす前記パン容器3に対応して平面矩形をなし、前記パン容器3の上方の蓋体5内の位置、特には蓋体5の上面と下面との間にあって、少なくとも底板部71が後部側で軸支され、通常時は閉状態に保持されるとともに、制御部からの電気信号等の手段により適宜に下方に開動作可能であり、該底板部71が前記軸支部72を中心として下方に回動し開動作することにより、収容されている具材aを前記パン容器3内に投入できるように設けられている。
具体的には、前記具材収容室7が、前記蓋体5の中央部よりやや後部側に偏倚して配置され、該具材収容室7の少なくとも底板部7の開閉のための後部側の軸支部72が、後部側の辺部と平行に設定されて下方に開動作可能に設けられ、具材aを前記パン容器3内の中央部を中心とする領域に投入できるように設けられている。図の場合、前記底板部71の両側縁より立ち上がった側板71a,71aを有し、該側板71a,71aにより前記具材aの側方への拡がりを規制しながら投入できるように設けられている。
前記底板部71を、通常時は閉状態に保持するためのロック手段と、該ロック手段によるロックを解除して前記底板部71を開動作させる手段とが設けられている。
前記のロック手段及びロック解除手段として、例えば図4に拡大して示すように、前記具材収容室7の周壁を構成する側壁板73に、バネ74により付勢されて具材収容室7の内方側に突出する係止ピン75が設けられるとともに、該係止ピン75を前記バネ74の付勢力に抗して前記具材収容室7から後退させるソレノイド機構76とが設けられており、前記係止ピン75が具材収容室7の内方側に突出している状態(図4の状態)において、前記底板部71の前記軸支部72とは反対側の端縁部を係止して閉状態にロックし、また前記係止ピン75がソレノイド76の作動によりバネ74の付勢力に抗して後退して前記ロックを解除することにより、前記底板部71が自重及び収容された具材aの重量により軸支部72を中心に下方に回動し開状態(図6の状態)になるように構成されている。前記係止ピン75は、先端部下面側が傾斜面75aに形成され、前記底板部71を下方から前記傾斜面75aに沿って押し込むことにより、前記係止ピンcを前記バネ74の付勢力に抗して後退させながら、再び元の係止状態に戻すことができるように形成されている。前記ソレノイド76の作動は、前記制御部65からの指令信号によって制御される。
前記において、前記底板部71を開方向に付勢するバネ手段(図示せず)を利用して、ロック解除時に開動作を積極的に行わせるように構成することができる。また、前記底板部71を閉状態にロックし、かつロックを解除して開動作可能にする他の種々の構成手段を利用することができる。例えば、手動操作により前記のロック状態を解除する構造のものでもよい。
さらに、前記具材収容室7の少なくとも底板部71は、開動作時に前記パン容3器の開口部内の位置に保持されるように設けられている。そのため、前記底板部71の開動作状態、すなわち前記軸支部72を中心として下方に回動し垂下した状態においては、該底板部71が前記パン容器3の開口内に止まるように、前記軸支部72とは反対側の端縁部近傍がパン容器3の開口縁に当接し係合することにより、それより外方への回動が規制されるように構成されている。
前記底板部71は、一旦開状態になった後、元の閉状態に戻すための復帰手段を備えているのが望ましい。この復帰手段としては、例えば、前記底板部71の軸支部72より後方に突出した部分に、ソレノイドやバネ手段を利用した復帰用の引張手段(図示せず)を設けておき、前記具材投入後の適当な時期に元の閉状態に位置に戻すように構成することが考えられる。
図中の77は前記具材収容室7の開口縁における後部側辺部にヒンジ部78を介して取着された開閉蓋であり、閉蓋状態において前記蓋体5の上面と同一面上に位置するように設けられている。79は開閉操作用の指掛け部である。
一方、前記覗き窓8は、前記具材収容室7より前部側の位置に並列して設けられ、前記パン容器3内の中央部を視認できるように設けられている。この覗き窓8は、前記具材収容室7の底板部71の開動作位置より前部側であれば、前記具材収容室7の側方に設けることも可能であるが、自動製パン器Aの前方側から覗き窓8を通して覗き込む上では、前記のように具材収容室7より前部側に並列して設けておくのが好ましい。
前記覗き窓8は、図のように平面矩形のほか、円形や楕円形の窓でもよいが、いずれも耐熱性のあるガラス材等よりなる透明板81がシール状態を保持するように設けられている。前記覗き窓8の周縁部下方に延びた隔壁82は下方側ほど拡がってパン容器3の内部を広く視認できるようになっている。特に、前記具材収容室7側の隔壁部82aは、具材収容室7側に傾斜することにより、該覗き窓8が前部側にあってもパン容器3内を広く視認できるように設けられている。
図中の9は排気孔、90は手提げ用のハンドルである。
上記した実施例の自動製パン器Aによれば、レーズン、ナッツ、クルミ等の具材入りパンを焼く場合、製パン器本体1内の焼成室2内にセットされたパン容器3に、小麦粉、水、バターその他の必要な製パン原料を投入し、前記製パン器本体1の上部開口11に閉蓋された蓋体5に有する具材収容室7に、レーズンやクルミ等の混入すべき具材aを収容しておく(図4)。
こうして運転を行い、先ずパン容器3内の製パン原料を攪拌し混練する。製パン原料がパン生地としてある程度充分に混練された状態において、例えば、制御部65からの信号により、具材収容室7におけるロック解除手段であるソレノイド機構76を作動させ、底板部71を係止する係止ピン75をバネ74 の付勢力に抗して後退させ、前記底板部71に対する係止作用を解除する。これにより、前記底板部71が自重及び収容された具材aの重量により後部側の軸支部72を中心に下方に回動して、図6のように開状態になり、前記具材aがパン容器3内に投入される。
このとき、開動作する前記底板部71は前記パン容器3の開口縁に当接することにより、それ以上外方への開動作が規制されるため、前記具材aをパン容器3の外方にこぼす異無く、パン容器3内に確実に投入できる。また、前記蓋体5における前記具材収容室7より前部側にある覗き窓8から、前記開動作位置にある前記底板部に邪魔されることなく、前記具材aの投入状態や攪拌状態を容易に確認することができる。また、パンの焼成時用体についても、蓋体5を開けることなく前記覗き窓8から確認することができる。
A…自動製パン器、a…具材、1…点製パン器本体、2…焼成室、3…パン容器、4…攪拌手段、5…蓋体、6…モータ、7…具材収容室、8…覗き窓、9…排気孔、10…ケース、11…開口、20…槽体、23…ヒータ、40…係合連結部、51…操作表示パネル、60…動力伝達ユニット、71…底板部、71a…側板、72…軸支部、73…側壁板、74…バネ、75…係止ピン、76…ソレノイド、77…開閉蓋、81…透明板、82…隔壁、82a…隔壁部、90…ハンドル。
Claims (6)
- 投入された製パン原料を混練する攪拌手段を備えるパン容器と、加熱手段を備えかつ前記パン容器を脱着可能に収容できる焼成室を有してなる製パン器本体と、前記製パン器本体の上部開口を開閉する蓋体とを備える自動製パン器において、前記蓋体には、パンに混入する具材を収容する開閉蓋付きの具材収容室と、透明板を通して前記パン容器内部を視認できる覗き窓とが設けられており、前記具材収容室は、前記パン容器上方の蓋体内にあって、少なくとも底板部が後部側で軸支されて下方に開動作可能に設けられ、該底板部が開動作することにより、収容されている具材を前記パン容器内に投入可能であり、前記覗き窓が前記底板部の開動作位置より前部側に設けられてなることを特徴とする自動製パン器。
- 前記具材収容室が前記蓋体の後部側に偏倚して設けられ、前記覗き窓が前記具材収容室より前部側の位置において、前記パン容器内を視認できるように設けられてなる請求項1に記載の自動製パン器。
- 製パン器本体内のパン容器が平面矩形なすとともに、これに対応した平面矩形の前記具材収容室の少なくとも底板部の開閉のための軸支部が後部側の辺部と平行に設定されてなる請求項1又は2に記載の自動製パン器。
- 前記具材収容室の少なくとも底板部が、開動作時に前記パン容器の開口部内の位置に保持されるように設けられてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の自動製パン器。
- 前記具材収容室の少なくとも底板部の開動作時に、該底板部を前記パン容器の開口部内の一定位置から外方への開動を規制する開動規制手段が設けられてなる請求項4に記載の自動製パン器。
- 具材収容室の底板部を閉状態に保持するロック手段、該ロック手段によるロックを解除して前記底板部を開動作させる手段を設けた請求項1〜5のいずれか1項に記載の自動製パン器。
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