JP3754378B2 - 半導体集積回路装置の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体集積回路装置の製造技術に関し、特に、半導体集積回路装置の製造工程における露光技術に適用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
半導体集積回路装置の露光工程は、露光光源から放射された光をマスクを介してウエハ上のフォトレジスト膜に照射することにより、フォトレジスト膜に所望の集積回路パターンを転写する工程である。この露光工程で使用される通常のマスクには、遮光パターンと透明パターンとにより集積回路パターンの原画が形成されている。通常のマスクの遮光パターンは、例えばクロム(Cr)等のような金属膜により形成されている。ところで、近年、半導体集積回路装置においては、パターンの微細化が進められ、ウエハ上のフォトレジスト膜におけるパターンの解像度の向上が求められており、位相シフトマスクやOPC(Optical Proximity Correction)マスク等のような超解像マスクを使用せざるを得ない状況にある。位相シフトマスクは、透過光の位相を変調するとで解像度を向上させるために工夫されたマスクである。位相シフトマスクの1つであるハーフトーン型の位相シフトマスクは、マスク基板上に光透過率が4〜6%程度の半透明膜(または半遮光膜)を形成し、位相を180度反転させるようにしてパターンの解像度を向上させたマスクである。
【0003】
なお、マスクについては、例えば特開平9−211837号公報に記載があり、ハーフトーン位相シフタ上に、炭化して遮光性を高めたフォトレジスト膜のパターンを設けたマスクについて開示されている。また、例えば特開平6−347994号公報には、ハーフトーン方式位相シフトマスクにおいて、半遮光領域に設けられた光透過領域に隣接する欠陥領域に遮光体を選択的に設ける技術について開示されている。また、例えば特開平9−80741号公報には、ハーフトーン位相シフトマスクの白抜き欠陥領域に遮光体を設ける技術について開示されている。また、例えば特開平5−289307号公報には、通常の電子線感応レジスト膜や光感応レジスト膜がArFエキシマレーザに対して透過率を0%にできることを利用して、マスク基板上の遮光パターンをレジスト膜で構成する技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、近年、半導体集積回路装置においては、回路性能の向上要求に伴い1つの半導体集積回路装置を製造するのに必要なマスクの総数が増える傾向にあることや集積回路パターンの微細化要求に伴い上記超解像マスクを使用せざるを得ない状況にあること等から、半導体集積回路装置の製造時間に占めるマスクの製造時間が増大しつつあり、半導体集積回路装置の納期短縮を阻害する問題がある。特に、ハーフトーン型の位相シフトマスクにおいては、通常のマスクに比べてマスク製造(検査工程を含む)に時間がかかる、という問題がある。
【0005】
本発明の目的は、半導体集積回路装置のTAT(Turn Around Time)を短縮することのできる技術を提供することにある。
【0006】
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
【0008】
すなわち、本発明は、透過光の位相を反転させるハーフトーン膜に開口形成された複数の開口パターンのうちの所望の開口パターンを、露光光に対して遮光性を有するレジスト膜からなるパターンにより選択的に残すことで作成されたマスクを用いた縮小投影露光処理によって、所望の半導体集積回路装置のパターンを形成する工程を有するものである。
【0009】
また、本発明は、マスク基板上に堆積された所定領域のハーフトーン膜において、配線チャネルの格子交点の全てにホールパターン形成用の複数の開口パターンを配置する第1マスクを用意する工程、前記第1マスク上に、露光光に対して遮光性を有するレジスト膜からなるパターンを形成することにより、前記複数の開口パターンのうちの回路形成に使用する開口パターンが選択された第2マスクを作製するる工程、前記第2マスクを用いた縮小投影露光処理によってウエハ上のフォトレジスト膜に所望のホールパターンを転写する工程を有するものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本願実施の形態を説明する前に、用語の意味を説明すると次の通りである。
【0011】
1.ウエハとは、半導体集積回路の製造に用いるシリコン単結晶基板(半導体ウエハまたは半導体集積回路ウエハ;一般にほぼ平面円形状)、サファイア基板、ガラス基板その他の絶縁、反絶縁または半導体基板等並びにそれらの複合的基板を言う。
【0012】
2.デバイス面とは、ウエハの主面であってその面にフォトリソグラフィにより、複数のチップ領域に対応するデバイスパターンが形成される面を言う。
【0013】
3.マスク:パターン原画が描かれた基板の総称で、パターンの原寸法の数倍のパターンが形成されるレチクルを含む。可視、紫外光等を用いた露光装置に用いられる。マスクには、通常のマスク、位相シフトマスクおよびレジストマスクがある。
【0014】
4.通常のマスク(メタルマスクまたはクロムマスク):透明なマスク基板上に、例えばクロム(Cr)等のようなメタルからなる遮光パターンと、光透過パターンとでマスクパターンを形成した一般的なマスクのことを言う。
【0015】
5.ハーフトーン型の位相シフトマスク:位相シフトマスクの一種でシフタと遮光膜を兼用するハーフトーン膜の透過率が1%以上、40%未満で、それが無い部分と比較したときの位相シフト量が光の位相を反転させるハーフトーンシフタを有するものである。
【0016】
6.レジストマスクまたはレジスト遮光体マスク:本願でレジストマスクというのは、一般に感光性レジストをベースとした膜を電子線(イオンビーム)や光(真空紫外、遠紫外、近紫外等の紫外線、可視光)等のエネルギービームリソグラフィーやフォトリソグラフィーの手法で感光してマスク基板上にパターニングしたものを言う。遮光膜としては真空紫外、遠紫外、近紫外等の紫外線、可視光の全部または一部を遮蔽する。感光性は上記樹脂自体の属性であり(但し、必要があれば光吸収剤や光散乱物質を添加する場合もある)、ハロゲン化銀等の添加組成物が感光性の主体をなすエマルジョンマスク等は原則として、ここで言うレジストマスクに対応しないものとする。すなわち、現像して初めて所望の遮光性を発揮するものではなく、現像前から、又はマスク基板上に塗布等した時点ですでに遮光性を有するものである。ただし、それらを含めて各種の添加物を含むことを許容することは言うまでもない。レジストは一般に有機樹脂を主要な樹脂成分とするものであるが、無機物を添加することを許容する。
【0017】
7.半導体の分野では紫外線は以下のように分類する。波長が400nm程度未満で、50nm程度以上を紫外線、300nm以上を近紫外線、300nm未満、200nm以上を遠紫外線、200nm未満を真空紫外線。なお、本願の主な実施の形態は、250nm未満、200nm以上のKrFエキシマレーザによる遠紫外域でも可能であることは言うまでもない。また、100nm未満、50nm以上の紫外線の短波長端領域及び400nm程度から500nm程度の可視短波長短領域でも本発明の原理を適用することは同様に可能である。
【0018】
8.「遮光(遮光領域、遮光膜、遮光パターン等)」と言うときは、その領域に照射される露光光のうち、40%未満を透過させる光学特性を有することを示す。一般に数%から30%未満のものが使われる。特に従来のクロムマスクの代替として使用されるバイナリマスク(またはバイナリ遮光パターン)では、その遮光領域の透過率がほぼ0、すなわち、1%未満、望ましくは0.5%未満、更に実際的には0.1%未満である。一方、「透明(透明膜、透明領域)」と言うときは、その領域に照射される露光光のうち、60%以上を透過させる光学特性を有することを示す。透明領域の透過率は、ほぼ100%、すなわち、90%以上、望ましくは99%以上である。
【0019】
9.マスク遮光材料に関して「メタル」と言うときは、クロム、酸化クロム、その他の金属の同様な化合物を指し、広くは金属元素を含む単体、化合物、複合体等で遮光作用のあるものを含む。
【0020】
10.レジスト膜とは、一般に有機溶剤、ベース樹脂および感光剤を主成分とし、その他の成分も加わって構成されている。紫外線または電子線等のような露光光により感光剤は、光化学反応を起こし、その光化学反応による生成物が、あるいはその光化学反応による生成物が触媒となる反応により、ベース樹脂の現像液への溶解速度を大きく変化させ、露光および露光後に行われる現像処理によりパターンを形成するものを言う。露光部でのベース樹脂の現像液への溶解速度が小から大に変化するものをポジ型のレジストといい、露光部でのベース樹脂の現像液への溶解速度が大から小に変化するものをネガ型のレジストという。一般的なレジスト膜では、主成分中に無機材料は含まれないが、例外としてSiを含有するレジスト膜もこのレジスト膜に含まれるものとする。一般的なレジスト膜と感光性SOG(Spin On Glass)との違いは、感光性SOGでは、主成分中にSi−OやSi−N等が含まれ、この部分が無機材料である点である。感光性SOGの主骨格は、SiO2である。有機か無機かの違いは、終端部分にCH3等が結合しているか否で決まる。一般に有機で終端させた方が安定であり、広く使われているが、感光性SOGの主要部とは関係無く、有機または無機のいずれでも可能である。
【0021】
11.半導体集積回路装置というときは、シリコンウエハやサファイア基板等のような半導体または絶縁体基板上に作られるものだけでなく、特に、そうでない旨明示された場合を除き、TFT(Thin-Film-Transistor )およびSTN(Super-Twisted-Nematic)液晶等のようなガラス等のような他の絶縁基板上に作られるもの等も含むものとする。
【0022】
12.ホールパターン:ウエハ上で露光波長と同程度又はそれ以下の二次元的寸法を有するコンタクトホール、ビアホール(スルーホール)等の微細パターンである。一般には、マスク上では正方形またはそれに近い長方形あるいは八角形等の形状であるが、ウエハ上では円形に近くなることが多い。
【0023】
13.ラインパターン:ウエハ上で配線等を形成する帯状のパターンを言う。
【0024】
14.セルベース型集積回路:セルベース設計方式を用いた集積回路を言う。回路セルを適宜ライブラリから抽出することで、回路セルレイアウト領域を設計するセミカスタムICで、スタンダードセルにブロック(高機能化したマクロセル等)を混在可能とし、階層設計概念を取り入れた方式によるICを言う。
【0025】
15.IP(Intellectual Property):既に設計され、動作が確認されている回路機能ブロックを、設計資産として再利用が可能な回路ブロックまたは機能ブロックのことを言う。具体的には、マクロセル(Macro Cell)がある。
【0026】
16.マクロセル:基本セルよりも高機能で、大規模な特定用途の回路ブロックまたは機能ブロックを言う。マスクパターンが確定しているハードマクロと、ライブラリ情報はネットリスト表現までで、設計のたびにマスクパターンを生成するソフトマクロに分類される。マクロセルには、小規模な論理ゲートを表し高さ一定の標準セル(ポリセル)、規則的なレイアウト構造を持ちモジュールジェネレータにより入力パラメータに応じて自動生成されるRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory),PLA(Programmable Logic Array)、乗算器、加算機またはデータパスなどのようなモジュールセル、CPU(Central Processing Unit)やアナログセル、入出力(I/O:Input/Output)セル等がある。マクロセルは、マスクパターン情報以外に、自動配置配線のためのセル枠および端子情報、シミュレーションのための機能モデル、論理モデルおよび遅延パラメータ等のような情報がセルライブラリとして設計システム(コンピュータ等)に登録されており、シミュレーションのとき等、セルライブラリから簡単に呼び出して使用できる。上記RAMの例としては、DRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)またはFRAM(Ferroelectric RAM)等がある。また、ROMの例としては、マスクROM(MROM)、フラッシュメモリ(EEPROM;Electric Erasable Programmable ROM)等がある。
【0027】
17.配線格子とは、配線を配置する経路(配線チャネル)を示す線であって、互いに直交する複数の配線格子線によって構成されている。なお、配線格子とマクロセルの境界とが一致するタイプと、一致しないタイプがある。前者は、マクロセルの境界に配線を配置できるので、配線容易性を向上できる。後者は、セルサイズを小さくできるので、半導体チップのサイズ縮小が可能となる。
【0028】
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。
【0029】
また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
【0030】
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
【0031】
同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
【0032】
また、本実施の形態を説明するための全図において同一機能を有するものは同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0033】
また、本実施の形態で用いる図面においては、平面図であっても図面を見易くするためにハッチングを付す図もある。
【0034】
また、本実施の形態においては、電界効果トランジスタを代表するMIS・FET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)をMISと略し、pチャネル型のMIS・FETをpMISと略し、nチャネル型のMIS・FETをnMISと略す。
【0035】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0036】
(実施の形態1)
本実施の形態1の半導体集積回路装置は、例えばCMISゲートアレイである。図1は、その半導体集積回路装置を構成する半導体チップ(以下、単にチップという)1Cの全体平面図を示している。このチップ1Cは、例えば平面四角形状のシリコン単結晶の小片を素子形成基板として構成され、その主面(デバイス面)中央の内部回路領域(論理回路領域、第1論理回路領域)CAには複数個の基本セル2がX方向およびこれに直交するY方向に沿って等間隔に並んで敷き詰められている。すなわち、本実施の形態1のゲートアレイは、いわゆる全面敷き詰め型(SOG:Sea Of Gate)あるいはチャネルレス型と称するゲートアレイである。ただし、本発明はSOG型に限定されるものではなく種々適用可能であり、例えば基本セル列(複数の基本セル2がX方向に沿って並んで配置されてなる)と配線チャネル領域とをY方向に沿って交互に内部回路領域に配置する一般的なゲートアレイや基本セル2の他にROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等をも内部回路領域に配置する、いわゆる複合型のゲートアレイ(あるいはセルベース型集積回路)に適用することも可能である。各基本セル2は、基本的な論理回路(例えばOR回路、NOR回路、AND回路、NAND回路、Exclusive−OR回路またはインバータ回路)を構成することが可能な1個または複数個の素子を有する単位領域である。
【0037】
チップ1Cの主面において内部回路領域CAの四辺外周には、周辺回路領域I/Oが配置されている。各周辺回路領域I/Oには、内部回路領域CAの四辺に沿って複数の入出力セル3および外部端子4が配置されている。この入出力セル3は、例えば入力回路、出力回路または入出力双方向回路等のような入出力回路や保護ダイオードまたは保護抵抗等のような静電破壊防止回路を構成するための素子を含む単位領域である。この入力回路は、チップ1Cの外部からの電源電圧や電気信号をチップ1Cの内部回路に見合った状態にする機能を有し、出力回路はチップ1Cの内部で形成された電気信号をチップ1Cの外部の目的とする電子装置に減衰させないように伝送する機能を有している。また、外部端子4は、ボンディングワイヤまたはバンプ電極が接合される部分で、ここを通じてチップ1Cの内外間での電源電圧および電気信号の授受が行われる。なお、外部端子4は、例えば平面四角形状の導体膜からなり、各入出力セル3毎に配置されている。
【0038】
図2は内部回路領域CAの要部拡大平面図の一例を示し、図3は図2のX1−X1線の断面図を示している。ここには、基本セル2が、2つのpMISQpおよび2つのnMISQnを有する構成が例示されている。このpMISQpとnMISQnとによりCMIS(Complementary MIS)回路を形成できる。基本セル2内のpMISQpおよびnMISQpのそれぞれは、活性領域Lと、これに対して交差するように配置された帯状の2本のゲート電極Gとのパターンを有している。このようなパターンを有する基本セル2がX,Y方向に沿って繰り返し配置されている。図1の内部回路領域CAには、X方向に沿って延在するnウエルNWLおよびpウエルPWLの帯状のパターンが、Y方向に沿って交互に配置されている。そして、上記pMISQpはnウエルNWLの領域内に配置され、上記nMISQnはpウエルPWLの領域内に配置されている。nウエルNWLおよびpウエルPWLは、チップ1Cを構成する素子形成基板(以下、単に基板という)1Sの主面から所望の深さに渡って所望の不純物が含有されることで形成されている。nウエルNWLには、例えばリンまたはヒ素が含有され、pウエルPWLには、例えばホウ素が含有されている。基板1Sは、例えばp型のシリコン単結晶からなり、その主面には、溝型の分離部(SGI:Shallow Groove IsolationまたはSTI:Shallow Trench Isolation)5が形成されている。この分離部5は、基板1Sの厚さ方向に掘られた溝内に、例えばシリコン酸化膜(SiO2等)からなる絶縁膜が埋め込まれてなり、平面的には上記活性領域Lを規定している。なお、この分離部は溝型のものに限定されるものではなく、例えば選択酸化(LOCOS:Local Oxidation of Silicon)法によって形成されるフィールド絶縁膜によって構成することもできる。
【0039】
上記基本セル2の2個のpMISQp,Qpは、ソースおよびドレイン用のp型の半導体領域6Pと、ゲート絶縁膜7と、ゲート電極Gとを有している。半導体領域6Pには、例えばホウ素が含有されている。半導体領域6Pのうち、互いに平行に隣接するゲート電極G,Gの間の中央の半導体領域6Pは、2個のpMISQp,Qpに共有の領域となっている。なお、ホットキャリアを抑制すべく、半導体領域6Pを、そのMISのチャネル側に配置された低不純物濃度領域と、それに電気的に接続されチャネルから低不純物濃度領域分だけ離間した位置に形成された高不純物濃度領域とで構成する、いわゆるLDD(Lightly Doped Drain)構造としても良い。また、ソース・ドレイン間のパンチスルーを抑制すべく、半導体領域6Pのチャネル側端部近傍において基板1Sの主面から所定の深さ位置に半導体領域6Pとは導電型の異なる半導体領域を設けても良い。
【0040】
上記基本セル2の2個のnMISQn,Qnは、ソースおよびドレイン用のn型の半導体領域6Nと、ゲート絶縁膜7と、ゲート電極Gとを有している。半導体領域6Nには、例えばリン(P)またはヒ素(As)が含有されている。pMISQpと同様に、基本セル2の中央の半導体領域6Nは、2個のnMISQn,Qnに共有の領域となっている。なお、nMISQnの場合もpMISQpと同様に、LDD構造としても良いし、パンチスルーを抑制するためのp型の半導体領域を設ける構造としても良い。
【0041】
pMISQpおよびnMISQnのゲート絶縁膜7は、例えばシリコン酸化膜からなる。また、このゲート絶縁膜7を酸窒化膜(SiON膜)によって形成しても良い。これにより、ゲート絶縁膜7中における界面準位の発生を抑制することができ、また、同時にゲート絶縁膜7中の電子トラップも低減することができるので、ホットキャリア耐性を向上させることが可能となる。これにより、pMISQpおよびnMISQnの動作信頼性を向上させることが可能となる。
【0042】
pMISQpおよびnMISQnのゲート電極Gは、例えばn形の低抵抗ポリシリコン膜上に、窒化チタン(TiN)や窒化タングステン(WN)等のようなバリア金属膜を介してタングステン(W)等のような金属膜が下層から順に堆積されて形成されている(いわゆるポリメタル構造)。このバリア金属膜は、低抵抗ポリシリコン膜上にタングステン膜を直接積み重ねた場合に、その接触部に製造プロセス中の熱処理によりシリサイドが形成されてしまうのを防止する等の機能を有している。ポリメタル構造とすることによりゲート電極Gの抵抗を低減させることができ、ゲートアレイの動作速度を向上させることができる。ただし、ゲート電極Gはポリメタル構造に限定されるものではなく、例えば低抵抗ポリシリコンの単体膜で形成しても良いし、低抵抗ポリシリコン膜上にタングステンシリサイド等のようなシリサイド膜を堆積させてなる、いわゆるポリサイド構造としても良い。ゲート電極Gの長手方向両端部(活性領域Lの外周の分離領域と重なる位置)には幅広部が形成されており、ここに上層配線とのコンタクトホールが配置される。また、pMISQpおよびnMISQnのゲート電極Gは、互いに等しい寸法で同一のフォトリソグラフィ技術およびドライエッチング技術によるパターニング工程で形成されている。特に限定されるものではないが、pMISQpおよびnMISQnのゲート電極Gのゲート長は、例えば0.14μm程度である。ただし、基本セル2の構成は上記したものに限定されるものではなく種々変更可能である。例えば1個の基本セル2内に相対的にゲート幅の小さいMISと相対的にゲート幅の大きいMISとを配置する等、1個の基本セル2内にゲート電極寸法の異なるMISを配置しても良い。これにより、例えば駆動電流の大きなMIS(ゲート幅が相対的に大きなMIS)で構成される論理回路の入力に駆動電流の小さなMIS(ゲート幅が相対的に小さなMIS)を接続したい場合に、それを短い配線経路で実現できる。このようなゲート電極Gは、基板1Sの主面上の絶縁膜8aによって覆われている。
【0043】
図4はコンタクトホールCNTの配置の一例を示し、図5は図4のX2−X2線の断面図を示している。絶縁膜8aには、コンタクトホール(ホールパターン)CNTが形成されている。コンタクトホールCNTは、ゲート電極Gの幅広部および半導体領域6P,6Nに重なるように配置されている。ここには基本セル2に接続可能な全てのコンタクトホールCNTを例示している。実際には製品毎にコンタクトホールCNTの配置が異なる場合がある。各コンタクトホールCNTの底部からは、ゲート電極Gの幅広部や半導体領域6P,6Nの一部が露出されている。ゲートアレイでは、上記のように複数の基本セル2のパターンが共通パターンとして基板1Sに作り込まれている。そして、この複数の基本セル2間をホールパターン(コンタクトホールCNTやビアホール)および配線によって接続することにより所望の論理回路を形成する。すなわち、ホールパターンと配線とのレイアウトの仕方によって種々の論理回路を形成することが可能になっている。ホールパターンおよび配線は、レイアウト設計上においてグリッド線上に配置される。
【0044】
図6はレイアウト設計上の配線チャネルを示すグリッド線GLx,GLyの説明図を示している。グリッド線GLxは、X方向に延在する配線チャネルを示し、Y方向に沿って等ピッチに並んで複数配置されている。グリッド線GLyは、グリッド線GLxに対して直交するY方向に延在する配線チャネルを示し、X方向に沿って等ピッチに並んで複数配置されている。上記のように基本セル2は等間隔に繰り返し配置されているため、それらを接続するホールパターンおよび配線も、上記等ピッチに並んだグリッド線GLx、GLy上に配置する。図7は図6の配線チャネルにホールパターン(コンタクトホールCNT、ビアホールVia1,Via2)および配線M1,M2,M3を配置した場合の一例を示している。配線M1,M2,M3は、グリッド線GLx,GLyに沿って配置され、コンタクトホールCNTおよびビアホールVia1,Via2は、配線M1,M2,M3が交差する点(すなわち、グリッド線GLx,GLyの交点)に配置される。ビアホールVia1,Via2は、スルーホールとも呼ばれ、異なる配線層の配線間を電気的に接続するホールパターンである。ビアホールVia1は、配線M1,M2を接続するホールパターンである。また、ビアホールVia2は、配線M2,M3を接続するホールパターンである。図8は、基本セル2の一群に、配線チャネルを示すグリッドGLx,GLyを重ねて示した図である。コンタクトホールCNTは、グリッド線GLx,GLyの交点のうち、基本セル2と接続可能な箇所に配置されている。
【0045】
次に、このようなゲートアレイの製造工程(露光工程)時に用いる本実施の形態1のマスクの製造方法を図9のマスク製造フローに沿って図10〜図34により説明する。
【0046】
まず、標準マスクの作成工程(図9の工程100〜105)を説明する。図10は本実施の形態1のマスクの製造工程中における標準マスク(第1マスク)MHの全体平面図、図11は図10のX3−X3線の断面図、図12は図10の標準マスクMHの内部回路領域を転写するための領域の要部拡大平面図、図13は図12のX4−X4線の断面図をそれぞれ示している。
【0047】
本実施の形態1においては、上記コンタクトホールCNTをウエハに転写する際に用いるマスクを例として説明する。まず、平面四角形の平板状のマスク基板10を用意する(図9の工程100)。マスク基板10は、例えば露光光に対して透明な合成石英ガラス板からなり、第1主面とその反対面(裏面)側の第2主面とを有している。続いて、このマスク基板10の第1主面上に、例えばハーフトーン膜11を堆積する(図9の工程101)。ハーフトーン膜11は、半透明膜または半遮光膜とも呼ばれ、露光光の透過率を1%以上、40%未満に低減する機能を有し、かつ、ハーフトーン膜11を透過した光の位相をハーフトーン膜11の無い光透過領域を透過した光の位相に対して180°反転させる機能を有している。本実施の形態1では、ハーフトーン膜11として、露光光(例えばKrF)の透過率が、例えば1〜6%程度、厚さが、例えば50〜100nm程度のモリブデンシリサイド(MoSi)等をスパッタリング法等によって堆積した。ただし、ハーフトーン膜11の材料は、これに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば酸窒化クロム(CrON)またはクロム(Cr)を用いることができる。この場合、露光光の透過率が上記のように低減するように厚さ等の調整を行う。その後、ハーフトーン膜11上に感電子線レジスト膜を塗布法等によって堆積し、これに開口パターンを描画した後、現像等を経て感電子線レジストパターンを形成する。続いて、その感電子線レジストパターンをエッチングマスクとして、そこから露出するハーフトーン膜11をエッチングすることにより、開口パターン12a〜12cを形成する。その後、感電子線レジストパターンを除去して標準マスクMHを作成する(図9の工程102)。続いて、この標準マスクMHに対して、例えば黒欠陥および白欠陥の有無、透過光の位相差の良否等について検査する(図9の工程103)。検査の結果、修正可能な欠陥が見出された場合は修正処理を行い(図9の工程104a)、修正後に再度検査を行う。検査工程で合格した標準マスクMHは運搬されてストックされる(図9の工程104b,105)。
【0048】
このように作成された標準マスクMHは、種々の製品のホールパターンの形成に共通して使用可能な共通マスクであり、その基本構成は、ハーフトーン型の位相シフトマスクである。標準マスクMHの第1主面は、例えば4つの領域A1,A2,A3,A4を有している。最外周の枠線で囲まれる四角形状の領域A1は、上記チップ1Cのパターンの転写領域を示している。この領域A1内の中央の四角形状の領域(第1領域)A2は、上記内部回路領域CAのホールパターンの転写領域を示している。この領域A2には、平面四角形状の複数の開口パターン12aが規則的に敷き詰められるように並んで配置されている。この開口パターン12aは、上記内部回路領域CA内のコンタクトホールCNTを転写するパターンであり、本実施の形態1においては、上記複数の配線チャネルのグリッド線GLx,GLyの全ての交点に対応する位置に、開口パターン12aが配置されている。ここでは、標準マスクMHの第1主面において、グリッド線GLx,GLyの交点のうちのコンタクトホールCNTを配置しない交点に対応する位置にも開口パターン12aが設けられている。このように開口パターン12aをグリッド線GLx,GLyの全ての交点に配置することにより、開口パターン12aの配置の連続性を維持することができ、面内ばらつき精度や疎密補正精度を緩和できるので、微細な開口パターン12aの形状や寸法等の精度を向上できる。また、グリッド線GLx,GLyの全ての交点に開口パターン12aを形成するので間違いも生じ難く、標準マスクMHの歩留まりを向上させることができる。ただし、グリッド線GLx,GLyの交点のうちの上記分離領域に位置する交点に対応する位置には開口パターン12aを配置しないようにしても良い。
【0049】
上記領域A1内であって領域A2の外周の枠状の領域(第2領域)A3は、上記周辺回路領域I/Oのホールパターンの転写領域を示している。この領域A3には、平面四角形状の複数の開口パターン12bが規則的に配置されている。この開口パターン12bは、上記周辺回路領域I/O内のコンタクトホールCNTを転写するパターンである。開口パターン12bも上記複数の配線チャネルのグリッド線GLx,GLyの交点に対応する位置に配置されているが、開口パターン12bはグリッド線GLx,GLyの全ての交点に配置されておらず、周辺回路を形成するのに必要な箇所のみに配置されている。
【0050】
上記領域A1の外周の領域(第3領域)A4は、上記チップ1Cの外周に相当する標準マスクMH自体の周辺領域である。この領域A4には集積回路パターン自体を転写するパターンは形成されていないが、マークパターン用の開口パターン12c〜12eが形成されている。領域A1の互いに対向する角部近傍に配置された開口パターン12cは、マスクとウエハとの位置合わせに用いるマークパターンをウエハ上に転写するためのパターンである。また、開口パターン12d,12eは、他の位置合わせ、計測用あるいは識別用のマークパターンをウエハに転写するためのパターンである。また、標準マスクMHのハーフトーン膜11に、標準マスクMHと、後述の露光光に対して遮光性を有するレジスト膜のパターンを形成する際に用いる電子線描画装置との位置合わせマーク用の開口パターンを形成しておくことも有効である。
【0051】
次に、マスクの作成依頼を受注した後、露光光に対して遮光性を有するレジスト膜にパターンを転写するまでの工程(図9の工程106〜108)を説明する。図14は図10に続くマスクの製造工程中の標準マスクMHの全体平面図、図15は図14のX5−X5線の断面図、図16は図14の標準マスクMHの内部回路領域を転写するための領域の要部拡大平面図、図17は図16のX6−X6線の断面図、図18は図17の変形例、図19は図18のX7−X7線の断面図、図20および図21は領域A2内に必要とされる開口パターン12aの配置の一例の説明図、図22は標準製品のホール利用率の一例の説明図をそれぞれ示している。
【0052】
まず、上記標準マスクMHの第1主面上に感電子線レジスト膜13aを塗布法によって堆積する。この感電子線レジスト膜13aは、ウエハに対する露光処理時における露光光に対して遮光性を有するもので、その厚さは、例えば500〜600nm程度である(図9の工程107)。図15〜図17では、ポジ形の感電子線レジスト膜13aを塗布した場合を示し、図18および図19では、ネガ形の感電子線レジスト膜13aを塗布した場合を示している。続いて、その感電子線レジスト膜13aの所望の位置に電子線EBを照射することにより、その感電子線レジスト膜13aに所望のパターンを描画する(図9の工程108)。この時、領域A2内では、最終的に、必要な開口パターン12aのみが露出され、必要のない開口パターン12aは感電子線レジスト膜13aで覆われるようにする。すなわち、必要な開口パターン12aを選択する。また、領域A3,A4では、最終的に感電子線レジスト膜13aが残されないようにする。これは、周辺回路のホールパターンを転写するためのの領域A3では必要とされる開口パターン12bの配置が一般的に決まっているので、レジスト膜によって開口パターンを選択する必要性が乏しいからである。また、領域A4の一部には、露光装置およびマスク検査装置等のマスク支持部またはペリクルが接触されるため、この領域A4に感電子線レジスト膜13aが残されていると異物発生やペリクル剥離等の原因となるからである。この描画処理では開口パターン12aに比べてはるかに大きなパターンの形成であるため、微細加工などを気にする必要が少ない。
【0053】
図16および図18では電子線EBが照射された露光領域に細い斜めのハッチングを付している。ここでは、図16と図18とで同一形状の感電子線レジスト膜13aのパターンが残される場合を示している。図15〜図17では、ポジ形の感電子線レジスト膜13aを使用しているので、電子線EBの描画領域が現像処理により除去される。一方、図18および図19では、ネガ形の感電子線レジスト膜13aを使用しているので、電子線EBの描画領域が残され、電子線EBが照射されなかった領域が現像処理により除去される。本実施の形態1においては、いずれのタイプの感電子線レジスト膜13aを用いる場合でも、最終的に領域A3,A4に感電子線レジスト膜13aが残されないようにするので、ポジ形を用いた場合は、領域A3,A4の感電子線レジスト膜13aに電子線EBを照射し全て露光する。また、ネガ形を用いた場合は、領域A3,A4に電子線EBを照射しない。
【0054】
この感電子線レジスト膜13aとしてポジ形を用いるかネガ形を用いるかは、開口パターン12aの使用率に応じて使い分けることが好ましい。図20および図21は、領域A2内における必要な開口パターン12aの配置の一例を示している。図20は、必要な開口パターン12aの割合が図21に対して相対的に少ない場合を例示している。この場合は、上記感電子線レジスト膜13aとしてポジ形を使用した方が、描画面積を小さくできるので、描画スループットを向上させることができる。一方、図21の場合は、必要な開口パターン12aの割合が相対的に多いので、上記感電子線レジスト膜13aとしてネガ形を使用した方が、描画面積を小さくでき、描画スループットを向上させることができる。開口パターン12a(すなわち、ホールパターン)の使用率は、各製品、用途、実装率等により大きく異なる、本実施の形態1では、感電子線レジスト膜13aとしてポジ形を使用するか、ネガ形を使用するかを開口パターン12a(ホールパターン)の使用率等に応じて選択できるので、その使用率にかかわらず短いTATでマスクを作製できる。図22は、例えば0.14μmのCMIS回路を有する半導体集積回路装置のホールパターン(コンタクトホールCNTおよびビアホールVia1〜Via6)のホール利用率を示している。ホール利用率は、標準マスクMHの領域A2内の配線チャネル交点の全部にホールパターンを配置した場合に対して、製品形成に必要な使用されるホールパターンが占める割合を示したもので、ここではホールパターンの隣接ピッチと直径との比を2:1として計算した。この標準的な製品のホール利用率は、チップ全体の1/4程度であることから、マスク作成上、ポジ型の感電子線レジスト膜13aを使用する方が有利である。
【0055】
上記工程108での電子線描画処理においては、ハーフトーン膜11の一部(標準マスクMHの最外周の一部)を接地電位GNDに電気的に接続しておく。ハーフトーン膜11は導電性を有し、また、マスク基板10の第1主面内において全体的につながって形成されているので、電子線照射により発生した電荷を接地電位GNDに逃がすことができ、電荷の蓄積を抑制または防止できるので、チャージアップによる位置ずれ不良等の発生率を低減または防止できる。この時の電子線描画方法としては、例えば一般的な可変矩形ビームのベクタ走査方式を採用した。ただし、これに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば一般的な電子線描画方法における円形ビームのラスタ走査またはベクタ走査方式を採用しても良い。また、部分一括露光方式(セルプロジェクション方式)を用いても良い。すなわち、描画されることが分かっているパターン(複数の開口パターン12aまたは開口パターン12bを内包するような比較的大きめのパターン)を予め電子線描画装置の成形絞りに形成しておき、そのパターンを使って標準マスクMH上の所定の領域を一括して電子線露光するようにしても良い。これにより、描画スループットを向上させることができる。また、ポジ形のレジスト膜を用いる場合において領域A3,A4を露光する際に、次のようにしても良い。まず、領域A2を遮光するようなマスクを用いて領域A3,A4を一括して紫外線露光する。続いて、領域A2のレジスト膜に対して上記の電子線描画方式で所望の箇所に電子線EBを照射して所望のパターンを転写する。これにより、面積の大きな領域A3,A4を一括して露光できるので、スループットを向上させることができる。また、ポジ形の感電子線レジスト膜13aの塗布の段階でスキャン塗布法を用い、感電子線レジスト膜13aを標準マスクMHの領域A2のみに部分的に塗布しても良い。スキャン塗布法は、レジスト塗布ノズルをレジスト塗布面に対してスキャンさせながら、感電子線レジスト膜13aを塗布することが要求される領域のみレジスト塗布ノズルから感電子線レジスト膜13aを噴射して感電子線レジスト膜13aを選択的に塗布する方法である。この方法はネガ形の感電子線レジスト膜13aの塗布にも使用できる。
【0056】
次に、現像処理からマスク完成までの工程(図9の工程109〜112b)を説明する。図23は完成したマスクMHR(第2マスク)の一例の全体平面図、図24は図23のX8−X8線の断面図、図25は図23の領域A2の要部拡大平面図、図26は図25のX9−X9線の断面図、図27〜図29は露光光の位相調整効果の説明図、図30は露光光に対して遮光性を有するレジストパターンの配置の説明図をそれぞれ示している。
【0057】
ここでは、電子線描画処理後の標準マスクMHに対して現像処理を施すことにより、感電子線レジスト膜13aからなるパターンを形成することにより、マスクMHRを作成する(図9の工程109)。本実施の形態1のマスクMHRは、ハーフトーン型の位相シフトマスクを基本構成(または複数製品に対して共通構成)とするレジストマスクである。すなわち、マスクMHRの領域A2において、不要な開口パターン12aの配置領域は感電子線レジスト膜13aのパターンが配置されて遮光領域とされている。一方、領域A2の必要な開口パターン12aの配置領域は感電子線レジスト膜13aが除去されて開口パターン14が形成されており、その開口パターン14からは必要な開口パターン12aの全体およびその周辺一部のハーフトーン膜11が露出されている。これにより、製造しようとしているゲートアレイにとって必要な開口パターン12aが選択されている。開口パターン14からは複数の開口パターン12aが露出される場合もあるし、1つの開口パターン12aが露出される場合もある。また、開口パターン14からは開口パターン12aの周辺のハーフトーン膜11も露出されている。これにより、図25〜図28に示すように、ウエハに対する露光処理時に開口パターン12aを透過した露光光L1に対して、その周囲のハーフトーン膜11を透過した露光光L2の位相が180°反転するようになっている。図27はウエハに対する露光処理時のマスクMHRの要部断面図を模式的に示している。露光光Lは、マスクMHRの第2主面から照射される。マスクMHRの開口パターン12aを透過した露光光L1と、その開口パターン12aに近接するハーフトーン膜11を透過した露光光L2との間には180°の位相差が生じている。図28は図27のマスクMHRを透過した直後の露光光の強度分布を示し、図29は、ウエハ上での上記露光光の強度分布を示している。上記のように露光光L1,L2の位相を反転させることにより、ウエハ上のフォトレジスト膜に転写されるホールパターンのエッジ付近における光強度のコントラストを向上させることができ、ホールパターンの解像性および焦点深度を向上させることができる。
【0058】
また、図30に示すように、開口パターン12aを覆う感電子線レジスト膜13aのパターンは、開口パターン12aの面積の50%程度を覆っていれば良い。開口パターン12aの面積の50%程度を覆われていればウエハ上に転写されないからである。したがって、開口パターン12aと感電子線レジスト膜13aのパターンとの位置合わせ精度(すなわち、電子線描画時の位置合わせ精度)に高い精度を必要としない。寸法W1は、開口パターン12aと感電子線レジスト膜13aのパターンとの位置合わせずれ量を示している。また、感電子線レジスト膜13aのパターンの一辺の寸法W2は、開口パターン12aの一辺の寸法W3よりも大きければ良く、電子線レジスト膜13aのパターンの寸法精度(すなわち、電子線描画時の寸法精度)にも高い精度を必要としない。一方、マスクMHRの領域A3,A4においては感電子線レジスト膜13aは除去されて、全ての開口パターン12b、全てのマーク用の開口パターン12c〜12eおよびハーフトーン膜11が露出されている。なお、レジストマスクにつては、例えば特願平11−185221号(平成11年6月30日出願)、特願2000−246466号(平成12年8月15日出願)、特願2000−246506号(平成12年8月15日出願)、特願2000−308320号(平成12年10月6日出願)、特願2000−316965号(平成12年10月17日出願)、特願2000−328159号(平成12年10月27日出願)、特願2000−206728号(平成12年7月7日出願)または特願2000−206729号(平成12年7月7日出願)等に記載がある。
【0059】
続いて、このように作成されたマスクMHRを用いて、ダミーウエハ上のフォトレジスト膜に対して通常の縮小投影露光処理を施すことにより、ウエハ上に所望のコンタクトホールパターンを転写し、現像処理等を経てコンタクトホールパターンが開口されるようなフォトレジストパターンを形成する(図9の工程110)。その後、そのダミーウエハのフォトレジストパターンを検査することにより、マスクMHRの良否を検査する(図9の工程111)。もちろんマスクMHR自体を検査しても良い。この時の検査は開口パターン14も開口パターン12aに比べて大きいので比較的簡単に検査が可能である。検査に不合格であった場合には、マスクMHR上の感電子線レジスト膜13aのパターンをアッシング処理等によって除去し、工程107からやり直す。一般的なハーフトーン型の位相シフトマスクの場合はマスクの再作成はマスク基板10の品質低下の観点から不可能である。したがって、ハーフトーン型の位相シフトマスクに修正不可能な欠陥が存在する場合には、新しいマスク基板10を用意してハーフトーン膜の堆積工程から作成し直さなければならないので、マスクの作成に時間がかかる上、一度使用したマスク基板10は破棄しなければならない等、材料の無駄が多くマスクのコストが高くなる。これに対して、本実施の形態1のマスクMHRにおいては、感電子線レジスト膜13aを現像液等により簡単に除去できる。このため、マスクMHRを容易に、短時間で、しかも標準マスクMHに損傷を生じさせることなく、再作成することができる。また、標準マスクMHを再度使用できるので、材料の無駄を無くすことができ、マスクMHRのコストを低減することができる。(図9の工程112a)。一方、上記検査工程111で合格した場合は、マスクMHRの完成となる(図9の工程112b)。
【0060】
次に、論理の変更の対応例について図9および図31〜図34により説明する。図31は図9のパターン転写工程108時におけるマスクMHの領域A2の前記図16と同一箇所における平面図、図32は図31のX10−X10線の断面図、図33は図9の現像工程109後のマスクMHRの領域A2の前記図25と同一箇所における平面図、図34は図33のX11−X11線の断面図をそれぞれ示している。ゲートアレイ等のようなASIC(Application Specific IC)では、論理が変更される場合がある。その場合、本実施の形態1では、図9の工程107からマスク製造を開始する。すなわち、まず、図31および図32に示すように、標準マスクMHの第1主面上に上記と同様に、例えばポジ形の感電子線レジスト膜13aを塗布した後、その感電子線レジスト膜13aに対して、新しい論理に対応するパターンデータに基づいて、前記と同様の電子線描画方法によって電子線EBを描画する(図9の工程107,108)。ここでは、電子線描画領域が図16とは異なる場合が例示されている。続いて、現像、露光、検査工程を経て(図9の工程109〜111)、図33および図34に示すように、マスクMHRを作成する。ここでは、図25とは異なるように開口パターン14が形成されている。このようにして論理変更に対応できる。
【0061】
このように本実施の形態1のマスクMHRの製造方法(マスク作成依頼を受注してからマスク完成までの工程)においては、一般的なハーフトーン型の位相シフトマスクに比べて、例えば以下のような効果を得ることができる。
【0062】
まず、電子線描画処理によるパターン転写という観点では、レジスト遮光体を有しない一般的なハーフトーン型の位相シフトマスクの場合、電子線描画工程(ハーフトーン膜にパターンを転写する工程)において、面内ばらつき精度、疎密補正および寸法精度に高い精度が必要であり、描画処理が難しく、描画歩留まりも低くなり易い。これに対して、本実施の形態1では、上記したように電子線描画工程(レジスト膜にパターンを転写する工程108)の描画精度に高い精度が要求されない。このため、描画が容易にできる。また、描画歩留まりを向上できる。加工精度や品質という観点では、一般的なハーフトーン型の位相シフトマスクの場合、描画処理、エッチング処理、洗浄などのような多工程を経るため異物の付着率が高く、完成精度が劣化する。これに対して、本実施の形態1では、加工、洗浄プロセスおよびドライエッチング工程の削減により異物発生を低減でき、また、精度を向上できるので、マスクMHRの信頼性および歩留まりを向上できる。マスクの製造TATという観点では、一般的なハーフトーン型の位相シフトマスクの場合、複雑な製造プロセスが必要な上、ハーフトーン膜11の透過率や位相差の検査などの時間のかかる検査工程やマスク製造後の運搬工程が必要であり、マスクの納期が遅延する。これはウエハに転写されるパターンの微細化に伴い益々問題となる。これに対して、本実施の形態1では、既に上記検査に合格しストックされている標準マスクMHを出発材料としてマスクMHRを製造するので、上記透過率や位相差等の検査工程および運搬工程等のさまざまな工程を削減できる。また、マスクMHRの検査は比較的簡単にできる。このため、マスクMHRの納期を短縮できる。したがって、ゲートアレイの納期を短縮できる。マスクコストの観点では、一般的なハーフトーン型の位相シフトマスクの場合、複雑な製造プロセスが必要な上、高精度が要求される高度な検査工程やマスク製造後の運搬工程が必要であり、マスクのコストが高くなる。これに対して本実施の形態1においては、上記のように複雑な製造プロセス、高度な検査工程および運搬工程等のさまざまな工程を削減できるので、マスクMHRのコストを大幅に削減できる。さらに、標準マスクの作成には製品毎による開口パターンの密度差が無く安定した大量生産が可能であり、さらなるコスト低減を推進できる。また、論理変更という観点では、次の効果が得られる。ゲートアレイ等のようなASICでは、高機能化するほど製品開発に要する工数や期間がかかる反面、製品の陳腐化も速く製品寿命が短いことから納期の短縮が益々望まれている。また、ASICでは、ユーザの要求仕様に従い設計された製品をユーザの要求数だけ製造するので、品種は増えるが生産数がメモリ製品等に比べると少ないのが一般的であり、量産効果によるコストダウンは見込めない場合が多い。このため、マスク作成において如何にして無駄を少なくしてコストを抑えるかが望まれている。しかし、一般的なハーフトーン型の位相シフトマスクでは、論理変更に際して、新しいマスク基板を用意して、ハーフトーン膜を堆積し、ハーフトーン膜に開口パターンをエッチング法によって形成し、さらにハーフトーン膜11の透過率や位相差の検査等のような高度で時間のかかる検査を行う必要があるので、マスクの完成に多大な時間とコストがかかる。これに対して、本実施の形態1では、上記標準マスクMHを出発材料としてマスクMHRを作成するので、論理変更に対して容易に、短時間で、しかも高い品質を維持したまま対応できる。したがって、ゲートアレイの納期の短縮およびコストの低減を実現できる。全体的な観点では、一般のハーフトーン型の位相シフトマスクの場合、微細な開口パターンの形成とハーフトーン仕様のために工数が増大する傾向にある。これに対して、本実施の形態1においては、必要な開口パターン12aを、レジスト膜のパターンの形成により選択するだけなので、工数を大幅に低減できる。
【0063】
次に、上記マスクMHRを用いた露光方法によりウエハにホールパターンを転写する方法の一例を図35〜図38により説明する。図35は露光装置EXPの一例の説明図、図36は露光処理の説明図、図37は図36時のウエハ15の要部拡大断面図、図37は現像処理後のウエハ15の要部断面図をそれぞれ示している。なお、図35においては、露光装置の機能を説明するために必要な部分のみを示したが、その他の通常の露光装置(スキャナやステッパ)に必要な部分は通常の範囲で同様である。
【0064】
露光装置EXPは、例えば縮小比4:1の走査型縮小投影露光装置(スキャナ)である。露光装置EXPの露光条件は、例えば次の通りである。すなわち、露光光Lには、例えば露光波長248nmのKrFエキシマレーザ光を用い、光学レンズの開口数NA=0.65、照明の形状は円形であり、コヒーレンシ(σ:sigma)値=0.7である。マスクとしては、前記マスクMHR等のようなレジストマスクの他、通常のマスクを用いる。ただし、露光光Lは、上記のものに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えばg線(波長436nm)、i線(波長365nm)、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、F2ガスレーザ光(波長157nm)または超紫外線(波長〜13nm)を用いても良い。
【0065】
露光光源E1から発する露光光Lは、フライアイレンズE2、アパーチャE3、コンデンサレンズE4、E5及びミラーE6を介してマスクMHR(ここではレチクル)を照明する。光学条件のうち、コヒーレンシはアパーチャE3の開口部の大きさを変化させることにより調整した。マスクMHR上には異物付着によるパターン転写不良等を防止するための上記ペリクルPEが設けられている。マスクMHR上に描かれたマスクパターンは、投影レンズE7を介して処理基板であるウエハ15上に投影される。なお、マスクMHRは、マスク位置制御手段E8およびミラーE9で制御されたステージEst上に載置され、その中心と投影レンズE7の光軸とは正確に位置合わせがなされている。マスクMHRは、その第1主面がウエハ15の主面(デバイス面)に向けられ、マスクMHRの第2主面がコンデンサレンズE5に向けられた状態でステージEst上に置かれている。したがって、露光光Lは、マスクMHRの第2主面側から照射され、マスクMHRを透過して、マスクMHRの第1主面側から投影レンズE7に照射される。
【0066】
ウエハ15は、その主面を投影レンズE7側に向けた状態で試料台E11上に真空吸着されている。ウエハ15は、上記素子形成基板1Sを基本構成要素とする平面略円形状の薄板からなり、その主面上には、図36および図37に示すように、露光光Lに感光するフォトレジスト膜16が塗布されている。試料台E11は、投影レンズE7の光軸方向、すなわち、試料台E11の基板載置面に垂直な方向(Z方向)に移動可能なZステージE12上に載置され、さらに試料台E11の基板載置面に平行な方向に移動可能なXYステージE13上に搭載されている。ZステージE12及びXYステージE13は、主制御系E14からの制御命令に応じてそれぞれの駆動手段E15,E16により駆動されるので、所望の露光位置に移動可能である。その位置はZステージE13に固定されたミラーE17の位置としてレーザ測長機E18で正確にモニタされている。また、ウエハ15の表面位置は、通常の露光装置が有する焦点位置検出手段で計測される。計測結果に応じてZステージE12を駆動させることにより、ウエハ15の主面は常に投影レンズE7の結像面と一致させることができる。
【0067】
マスクMHRとウエハ15とは、縮小比に応じて同期して駆動され、露光領域がマスクMHR上を走査しながらマスクパターンをウエハ15上に縮小転写する。このとき、ウエハ15の表面位置も上述の手段によりウエハ15の走査に対して動的に駆動制御される。ウエハ15上に形成された回路パターンに対してマスクMHR上の回路パターンを重ね合わせ露光する場合、ウエハ15上に形成されたマークパターンの位置をアライメント検出光学系を用いて検出し、その検出結果からウエハ15を位置決めして重ね合わせ転写する。主制御系E14はネットワーク装置と電気的に接続されており、露光装置EXPの状態の遠隔監視等が可能となっている。上記の説明では、露光装置として走査型縮小投影露光装置(スキャナ)を用いた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばマスク上の回路パターンの投影像に対してウエハを繰り返しステップすることで、マスク上の回路パターンをウエハ上の所望の部分に転写する縮小投影露光装置(ステッパ)を用いても良い。
【0068】
このような露光装置EXPを用いた露光処理後、ウエハ15に対して現像処理を施すことにより、ウエハ15の主面上(絶縁膜8a上)にフォトレジスト膜16からなるレジストパターン16aを形成する。レジストパターン16aは、コンタクトホール形成領域が露出され、それ以外を覆うようなパターンに形成されている。コンタクトホール形成領域に形成された開口パターン17は、平面がほぼ円形状の微細な孔パターンであり、その底面からは絶縁膜8aの上面が露出されている。この工程後、レジストパターン16aをエッチングマスクとして、そこから露出する絶縁膜8aをエッチングすることにより、前記図4および図5に示したコンタクトホールCNTを形成する。このようにしてウエハ15に、微細なコンタクトホールCNTを高い寸法精度で形成することができる。
【0069】
(実施の形態2)
本実施の形態2の半導体集積回路装置は、例えばエンベデッドアレイ(ECA:Embedded Cell Array)等のようなセルベース型集積回路装置である。図39は本実施の形態2の半導体集積回路装置を構成するチップ1Cの一例の全体平面図を示している。本実施の形態2のチップ1Cにおいては、内部回路領域CAにマクロセル部(第2論理回路領域)20a,20bが配置されている。このマクロセル部20a,20bには、前記したようにRAMやROMあるいはPLL(Phase-locked Loop)回路等のような特殊な回路が形成されている。それ以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。
【0070】
図40は図39のチップ1Cにおけるホールパターンをウエハに転写する際に用いるマスクMHRの一例の全体平面図、図41は図40のマスクMHRの標準マスクMHの一例の全体平面図をそれぞれ示している。マスクMHRにおいて領域(第4領域)A5,A6は、それぞれ図39のマクロセル部20a、20bのコンタクトホールのパターン転写領域を示している。領域A5には、マクロセル部20aのコンタクトホールを転写するための相対的に面積の異なる2種類の開口パターン12f,12gが複数形成され、領域A6には、マクロセル20bのコンタクトホールを転写するための同一面積の開口パターン12hが複数形成されている。この領域A5,A6は、感電子線レジスト膜13aが被覆されておらず、露出されている。また、領域A5,A6には、マクロセル部20a、20bの回路を形成するのに必要なコンタクトホールを転写するための開口パターン12f,12g,12hのみが配置されている。すなわち、領域A5.A6は、周辺回路領域I/Oを転写するための領域A3と同様の構成とされている。これは、マクロセル部20a,20bを構成するソースおよびドレイン用の半導体領域(活性領域L)やコンタクトホール等のような各種構成部の配置がほとんど決まっており、あまり変更を要しないからである。すなわち、マクロセル部20a,20bは、その設計データ中にソースおよびドレイン用の半導体領域(活性領域L)やコンタクトホールの最適な配置や寸法等のデータを有しており、その配置や寸法等であれば安定した動作が可能であることが確認されている。このため、ソースおよびドレイン用の半導体領域(活性領域L)やコンタクトホール等のような各種構成部の配置や寸法等を変更しない方が、安定した回路動作のマクロセル部20a,20bを得る上で有利だからである。このようなセルベース型集積回路装置では、マクロセル間やマクロセルと他の論理回路とを電気的に接続するビアホールの配置変更の方が、マクロセル内のコンタクトホールの配置よりも多いので、そのビアホールの形成時に用いるマスクに対しては、前記実施の形態1で説明した構成を採用することが好ましい。このような構成以外は、前記実施の形態1のマスクMHRと同じである。すなわち、論理の変更が行われる領域A2には、図41に示すように、配線チャネルのグリッド線の全部の交点に開口パターン12aが配置され、そのうちの回路形成に必要とされる開口パターン12aおよびその周辺のハーフトーン膜11が図40に示すように感電子線レジスト膜13aのパターンから露出されている。
【0071】
このように本実施の形態2によれば、安定動作が見込まれる信頼性の高いマクロセル部20a,20bを有する半導体集積回路装置を短期間で、また、低コストで製造することができる。
【0072】
(実施の形態3)
本実施の形態3においては、マスク上のレジスト膜がポジ形の場合におけるOPC(Optical Proximity Correction)の適用例について説明する。図42はその一例のマスクMHRにおける領域A2の要部拡大平面図、図43および図44はそれぞれ図42のX12−X12線およびX13−X13線の断面図を示している。開口パターン12a1は、ウエハ上に孤立したホールパターンを転写するためのパターンを例示し、また、開口パターン12a2は、ウエハ上に密集する複数のホールパターンを転写するためのパターンを例示している。本実施の形態3においては、ウエハ上に形成しようとしているホールパターンの周辺のパターンの疎密に応じて、マスクMHRのポジ型の感電子線レジスト膜13の開口パターン14の大きさを変えて、開口パターン12a1,12a2の周辺の露出されているハーフトーン膜11の幅W4,W5を変える。これにより、ホールパターンの状況に最適な光強度補正を行い、OPC効果を得ることができる。
【0073】
図45は、ホールパターンの微細加工時のOPCルールの説明図である。寸法W6は開口パターン12の開口寸法、寸法W7は感電子光レジスト膜の開口パターン14の開口寸法、寸法D1は、マスクサイジング量(開口パターン12aから開口パターン14の開口端までの距離)、寸法D2は、対象の開口パターン12aに最も近く隣接している開口パターン12aまでの距離を示している。図45に示すように、開口パターン12aの各辺毎に最隣接する開口パターン12aとの距離D2を測定し、その値に応じてバイアス(寸法D1)をかける。この効果により、ホールパターンの疎密による寸法相違を低減することができる。
【0074】
(実施の形態4)
本実施の形態4においては、マスク上のレジスト膜がネガ形の場合におけるOPCの適用例について説明する。図46はその一例のマスクMHRにおける領域A2の要部拡大平面図、図47は図46のX14−X14線の断面図をそれぞれ示している。開口パターン12a3は、ウエハ上にホールパターンを転写するためのパターンを示している。本実施の形態4においては、マスクMHR上において開口パターン14から所望の開口パターン12a3と、それを取り囲むの複数の開口パターン12a4とが露出されている。ただし、所望の開口パターン12a3の周囲の開口パターン12a4には、開口パターン12a4よりも小さな平面寸法の感電子線レジスト膜13a1のパターンが配置されており、その開口パターン12a4自体が露光処理によってウエハ上のフォトレジスト膜に転写(感光)されないように設定されている。すなわち、この複数の開口パターン12a4は、所望の開口パターン12a3を透過した光の不足分を補うことにより開口パターン12a3により転写されるホールパターンの寸法精度を向上させるための補助開口パターンとしての機能を有するものである。このような構成とすることにより、ウエハ上に形成される所望のホールパターンの寸法精度を向上させることが可能となる。
【0075】
(実施の形態5)
本実施の形態5においては、前記標準マスクの変形例を図48および図49により説明する。図48は標準マスクMHの要部平面図、図49は図48の標準マスクMHの要部拡大平面図を示している。本実施の形態5においては、例えば標準マスクMHの領域A2の外周にダミーの開口パターン12adが配置されている。このような開口パターン12adを配置することにより、領域A2内の最外周に配置された開口パターン12aの寸法精度を向上させることができる。また、開口パターン2adを前記実施の形態3,4で説明したようにOPC効果を生じさせるような領域として使用することにより、領域A2内の最外周の開口パターン12aによりウエハ上のフォトレジスト膜に転写されるホールパターンの寸法精度を向上させることが可能となる。
【0076】
(実施の形態6)
本実施の形態6においては、ハーフトーン膜の表面に保護膜を形成するマスク構造について説明する。図50は、そのマスクMHRの要部拡大断面図を示している。本実施の形態6においては、マスクMHRの第1主面側に、ハーフトーン膜11のパターンおよびそこから露出するマスク基板10の第1主面を覆うように保護膜21が形成されている。保護膜21は、例えばスパッタリング法によって形成された酸化シリコン膜またはSOG(Spin On Glass)膜等のような透明な材料からなり、光透過率や透過光の位相が変動しないように形成されている。保護膜21を設けたことにより、図9の標準マスクストック工程105の後の機械的衝撃から標準マスクMHを保護することができる。特に本実施の形態6のマスクMHRでは、保護膜21を形成することにより、標準マスクMHの耐性を向上させることができるので、標準マスクMHの再利用回数を増加させることが可能となる。
【0077】
(実施の形態7)
本実施の形態7においては、標準マスクの所望の開口パターンを選択すべく標準マスクの第1主面上に形成したレジストパターンをハーフトーン膜とする場合について説明する。図51は、本実施の形態7のマスクMHRの領域A2の要部拡大断面図を示している。マスクMHRには、前記実施の形態1〜6と同様に感電子線レジスト膜13aのパターンが形成されている。ただし、本実施の形態7においては、感電子線レジスト膜13aがハーフトーン膜として機能するようにその厚さが調整されている。したがって、マスクMHRのハーフトーン膜11を透過した露光光L2と、感電子線レジスト膜13aのパターンを透過した露光光L3とでは位相および光強度がほぼ同等とされている。この場合にもウエハ上に転写されるホールパターンの寸法精度を向上させることができる。
【0078】
(実施の形態8)
本実施の形態8においては、標準マスクの周辺領域にメタル枠を設けた構造について説明する。図52は本実施の形態8の標準マスクMHの一例の全体平面図、図53は図52のX15−X15線の断面図を示している。本実施の形態8においては、標準マスクMHの第1主面における領域A4に、チップ転写用の領域A1の外周を縁取るように平面枠状の遮光枠22が形成されている。遮光枠22は、例えばクロム(Cr)等のようなメタルからなり、マスク基板10の第1主面に接して形成されている。遮光枠22の一部は除去されて開口パターン12c〜12eが形成されている。ここでは、遮光枠22が領域A1の外周から標準マスクMHの外周端までにわたって形成されている場合が例示されているが、これに限定されるものではなく、例えば図52の場合よりも幅の狭い枠形状としても良い。
【0079】
(実施の形態9)
本実施の形態9においては、標準マスクが前記バイナリマスクの場合について説明する。この場合は、前記標準マスクMHのハーフトーン膜11に代えて遮光膜を形成し、その遮光膜の一部を開口することで前記実施の形態1〜8と同様に複数の開口パターン12a〜12eを形成する。この遮光膜は、例えばクロム等のような金属膜でも良いし、また、露光光に対して遮光性を有するレジスト膜を用いる。この場合の所望の開口パターン12aの選択については、前記実施の形態1〜8と同様に、露光光に対して遮光性を有するレジスト膜を標準マスクMHの第1主面上に堆積し、これを所望形状にパターニングすることによって行う。
【0080】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0081】
例えば前記実施の形態1〜9においては、論理回路の変更に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、例えばROMを有する半導体集積回路装置においてメモリセル領域内におけるコンタクトホールの配置の仕方でROMのメモリデータを設定(または変更)するような製品にも前記実施の形態で説明した方法を適用できる。この場合、ニーズに合わせてROMのデータを素早く変更できるので、様々なメモリデータ種類のROMを有する半導体集積回路装置を短期間のうちに納品できる。
【0082】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるCMISゲートアレイに適用した場合について説明したが、それに限定されるものではなく、例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)またはフラッシュメモリ(EEPROM;Electric Erasable Programmable Read Only Memory)等のようなメモリ回路を有する半導体集積回路装置等の他の半導体集積回路装置の製造方法にも適用できる。また、マイクロマシンや液晶装置の製造方法に適用することもできる。特に回路変更が頻繁に行われるような構成を有するものに適用して有効である。
【0083】
【発明の効果】
本願によって開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下の通りである。
【0084】
すなわち、ハーフトーン膜に開口形成された複数の開口パターンのうちの所望の開口パターンを、露光光に対して遮光性を有するレジスト膜からなるパターンにより選択的に残すことで作成されたハーフトーン型の位相シフトマスクを用いた縮小投影露光処理によって所望の半導体集積回路装置のパターンを形成することにより、半導体集積回路装置のTATを短縮できるので、半導体集積回路装置の納期を短縮させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である半導体集積回路装置が形成された半導体チップの全体平面図である。
【図2】図1における内部回路領域の一例の要部拡大平面図である。
【図3】図2のX1−X1線の断面図である。
【図4】図1における内部回路領域の一例の要部拡大平面図である。
【図5】図4のX2−X2線の断面図である。
【図6】レイアウト設計上の配線チャネルを示すグリッド線の説明図である。
【図7】図6の配線チャネルにホールパターンおよび配線を配置した場合の一例の説明図である。
【図8】図4の基本セルの一群に、配線チャネルを示すグリッドを重ねて示した説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態におけるマスクの製造フロー図である。
【図10】本発明の一実施の形態におけるマスクの製造工程中の標準マスクの全体平面図である。
【図11】図10のX3−X3線の断面図である。
【図12】図10の標準マスクの内部回路領域を転写するための領域の要部拡大平面図である。
【図13】図12のX4−X4線の断面図である。
【図14】図10に続くマスクの製造工程中の標準マスクの全体平面図である。
【図15】図14のX5−X5線の断面図である。
【図16】図14の標準マスクの内部回路領域を転写するための領域の要部拡大平面図である。
【図17】図16のX6−X6線の断面図である。
【図18】図17の変形例を示す標準マスクの要部拡大平面図である。
【図19】図18のX7−X7線の断面図である。
【図20】マスクにおいて内部回路領域のホールパターンを転写する領域内に必要とされる開口パターンの配置例の説明図である。
【図21】マスクにおいて内部回路領域のホールパターンを転写する領域内に必要とされる開口パターンの配置例の説明図である。
【図22】標準製品におけるホール利用率の一例の説明図である。
【図23】本発明の一実施の形態におけるマスクの一例の全体平面図である。
【図24】図23のX8−X8線の断面図である。
【図25】図23の内部回路領域のホールパターンを転写する領域の要部拡大平面図である。
【図26】図25のX9−X9線の断面図である。
【図27】図23のマスクにおける露光光の位相調整効果の説明図である。
【図28】図23のマスクにおける露光光の位相調整効果による光強度分布の説明図である。
【図29】図23のマスクにおける露光光の位相調整効果による光強度分布の説明図である。
【図30】図23のマスクにおける露光光に対して遮光性を有するレジストパターンの配置の説明図である。
【図31】図9のパターン転写工程時における標準マスクの領域の前記図16と同一箇所における平面図である。
【図32】図31のX10−X10線の断面図である。
【図33】図9の現像工程後のマスクの領域の前記図25と同一箇所における平面図である。
【図34】図33のX11−X11線の断面図である。
【図35】本発明の一実施の形態である半導体装置の製造方法で用いる露光装置の一例の説明図である。
【図36】図35の露光処理の説明図である。
【図37】図36の処理時におけるウエハの要部拡大断面図である。
【図38】図37に続く現像処理工程後のウエハの要部断面図である。
【図39】本発明の他の実施の形態における半導体集積回路装置を構成する半導体チップの一例の全体平面図である。
【図40】図39の半導体チップにおけるホールパターンをウエハに転写する際に用いるマスクの一例の全体平面図である。
【図41】図40のマスクを構成する標準マスクの一例の全体平面図である。
【図42】本発明のさらに他の実施の形態におけるマスクの要部拡大平面図である。
【図43】図42のX12−X12線の断面図である。
【図44】図42のX13−X13線の断面図である。
【図45】ホールパターンの微細加工時のOPCルールの説明図である。
【図46】本発明の他の実施の形態であるマスクの要部拡大平面図、
【図47】図46のX14−X14線の断面図である。
【図48】本発明の他の実施の形態である標準マスクの要部平面図である。
【図49】図48の標準マスクの要部拡大平面図である。
【図50】本発明の他の実施の形態であるマスクの要部拡大断面図である。
【図51】本発明のさらに他の実施の形態であるマスクの要部拡大断面図である。
【図52】本発明の他の実施の形態である標準マスクの一例の全体平面図である。
【図53】図52のX15−X15線の断面図である。
【符号の説明】
1C 半導体チップ
1S 素子形成基板
2 基本セル
3 入出力セル
4 外部端子
5 分離部
6P 半導体領域
6N 半導体領域
7 ゲート絶縁膜
8a 絶縁膜
10 マスク基板
11 ハーフトーン膜
12a 開口パターン
12a1,12a2 開口パターン
12a3 開口パターン
12a4 開口パターン
12ad 開口パターン
12b 開口パターン
12c〜12e 開口パターン
12f,12g,12h 開口パターン
13a 感電子線レジスト膜
13a1 感電子線レジスト膜
14 開口パターン
15 ウエハ
16 フォトレジスト膜
16a レジストパターン
17 開口パターン
20a,20b マクロセル部
21 保護膜
22 遮光枠
CA 内部回路領域(論理回路領域、第1論理回路領域)
I/O 周辺回路領域(周辺回路領域)
Qp pチャネル型のMIS・FET
Qn nチャネル型のMIS・FET
L 活性領域
G ゲート電極
CNT コンタクトホール
Via1〜Via7 ビアホール
MH 標準マスク(第1マスク)
MHR マスク(第2マスク)
A1 領域
A2 領域(第1領域)
A3 領域(第2領域)
A4 領域(第3領域)
A5,A6 領域(第4領域)
EXP 露光装置
E1 露光光源
E2 フライアイレンズ
E3 アパーチャ
E4、E5 コンデンサレンズ
E6 ミラー
E7 投影レンズ
E8 マスク位置制御手段
E9ミラー
Est ステージ
E11 試料台
E12 Zステージ
E13 XYステージ
E14 主制御系
E15,E16 駆動手段
E17 ミラー
E18 レーザ測長機
L,L1〜L3 露光光
PE ペリクル

Claims (22)

  1. 以下の工程を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)マスク基板上に堆積され透過光の位相を反転させる機能を有するハーフトーン膜に複数の開口パターンが形成された第1マスクを用意する工程、
    (b)前記第1マスク上に、露光光に対して遮光性を有するレジスト膜からなり、前記第1マスクの複数の開口パターンのうちの所望の開口パターンおよびその周辺一部の前記ハーフトーン膜が露出され、それ以外の開口パターンが覆われるように形成されたレジストパターンを有する第2マスクを作製する工程、
    (c)前記第2マスクを用いた縮小投影露光処理によってウエハ上のフォトレジスト膜に所望のパターンを転写する工程。
  2. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記所望の開口パターンは、ウエハ上のフォトレジスト膜にホールパターンを転写するためのパターンであることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  3. 請求項2記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記複数の開口パターンは、前記半導体集積回路装置の論理回路の形成領域に対応する前記第1マスクの第1領域内において、前記論理回路の配線チャネルの格子交点における全ての交点に対応する位置に配置されていることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  4. 請求項3記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記論理回路の形成領域には複数の基本セルが規則的に並んで配置されていることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  5. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記露光光に対して遮光性を有するレジスト膜がポジ形であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  6. 請求項1記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記露光光に対して遮光性を有するレジスト膜がハーフトーン膜であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  7. 以下の工程を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)マスク基板の第1主面に、前記半導体集積回路装置の論理回路の形成領域におけるホールパターンを転写する第1領域、その周囲に前記論理回路の周辺回路の形成領域におけるホールパターンを転写する第2領域およびその外周に前記半導体集積回路装置のパターン転写には寄与しない第3領域を備え、前記マスク基板の第1主面上に堆積され透過光の位相を反転させる機能を有するハーフトーン膜に、前記半導体集積回路装置のホールパターンを転写するための複数の開口パターンが形成された第1マスクを用意する工程、
    (b)前記第1マスク上に、露光光に対して遮光性を有するレジスト膜からなり、前記第1マスクの複数の開口パターンのうちの所望の開口パターンおよびその周辺一部の前記ハーフトーン膜が露出され、それ以外の開口パターンが覆われるように形成されたレジストパターンを有する第2マスクを作製する工程、
    (c)前記第2マスクを用いた縮小投影露光処理によってウエハ上のフォトレジスト膜に所望のホールパターンを転写する工程。
  8. 請求項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1マスクの第1領域内において前記複数の開口パターンは、前記論理回路の配線チャネルの格子交点における全ての交点に対応する位置に配置されていることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  9. 請求項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第2マスクにおいて、前記レジストパターンは、前記第1領域内に形成され、前記第2,第3領域には形成されていないことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  10. 請求項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記論理回路の形成領域には複数の基本セルが規則的に並んで配置されていることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  11. 請求項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記露光光に対して遮光性を有するレジスト膜がポジ形であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  12. 請求項7記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記露光光に対して遮光性を有するレジスト膜がハーフトーン膜であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  13. 半導体チップに論理回路の形成領域および前記論理回路の周辺回路の形成領域を有し、前記論理回路の形成領域内には、論理の変更が行われる第1論理回路の領域および決められた回路パターン配置構成を持つ第2論理回路の領域を有する半導体集積回路装置の製造方法において、
    (a)マスク基板の第1主面に、前記論理回路の形成領域におけるパターンを転写する第1領域、その周囲に前記周辺回路の形成領域におけるパターンを転写する第2領域、その外周に前記半導体集積回路装置のパターン転写には寄与しない第3領域および前記第1領域内に前記第2論理回路の領域のパターンを転写する第4領域を備え、前記マスク基板の第1主面上に堆積され透過光の位相を反転させる機能を有するハーフトーン膜に、前記半導体集積回路装置のホールパターンを転写するための複数の開口パターンが形成された第1マスクを用意する工程、
    (b)前記第1マスクの前記第1領域には、露光光に対して遮光性を有するレジスト膜からなり、前記複数の開口パターンのうちの所望の開口パターンおよびその周辺一部の前記ハーフトーン膜が露出され、それ以外の開口パターンが覆われるように形成されたレジストパターンが形成され、前記第2,第3および第4領域には、前記レジストパターンが形成されない構成を有する第2マスクを作製する工程、
    (c)前記第2マスクを用いた縮小投影露光処理によってウエハ上のフォトレジスト膜に所望のパターンを転写する工程。
  14. 請求項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記第1マスクの前記第4領域を除く前記第1領域内において、前記複数の開口パターンは、前記第1論理回路の配線チャネルの格子交点における全ての交点に対応する位置に配置されていることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  15. 請求項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記露光光に対して遮光性を有するレジスト膜がポジ形であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  16. 請求項13記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記露光光に対して遮光性を有するレジスト膜がハーフトーン膜であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  17. 以下の工程を有することを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法:
    (a)マスク基板上に形成された遮光膜に複数の開口パターンが形成された第1マスクを用意する工程、
    (b)前記第1マスク上に、露光光に対して遮光性を有するレジスト膜からなり、前記第1マスクの複数の開口パターンのうちの所望の開口パターンが露出され、それ以外の開口パターンが覆われるようなパターンを有する第2マスクを作製する工程、
    (c)前記第2マスクを用いた縮小投影露光処理によってウエハ上のフォトレジスト膜に所望のパターンを転写する工程。
  18. 請求項17記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記所望の開口パターンは、ウエハ上のフォトレジスト膜にホールパターンを転写するためのパターンであることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  19. 請求項18記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記複数の開口パターンは、前記半導体集積回路装置の論理回路の形成領域に対応する前記第1マスクの第1領域内において、前記論理回路の配線チャネルの格子交点における全ての交点に対応する位置に配置されていることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  20. 請求項19記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記論理回路の形成領域には複数の基本セルが規則的に並んで配置されていることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  21. 請求項17記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記露光光に対して遮光性を有するレジスト膜がポジ形であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
  22. 請求項17記載の半導体集積回路装置の製造方法において、前記露光光に対して遮光性を有するレジスト膜がハーフトーン膜であることを特徴とする半導体集積回路装置の製造方法。
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