JP2001042545A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JP2001042545A
JP2001042545A JP11216670A JP21667099A JP2001042545A JP 2001042545 A JP2001042545 A JP 2001042545A JP 11216670 A JP11216670 A JP 11216670A JP 21667099 A JP21667099 A JP 21667099A JP 2001042545 A JP2001042545 A JP 2001042545A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
light
mask
region
semiconductor device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11216670A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001042545A5 (ja
Inventor
Shoji Hotta
尚二 堀田
Norio Hasegawa
昇雄 長谷川
Hiroshi Fukuda
宏 福田
Kazutaka Mori
和孝 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11216670A priority Critical patent/JP2001042545A/ja
Publication of JP2001042545A publication Critical patent/JP2001042545A/ja
Publication of JP2001042545A5 publication Critical patent/JP2001042545A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体装置を構成するパターンの転写精度を
向上させる。 【解決手段】 2枚のフォトマスクを用いた重ね合わせ
露光処理によって、所定のパターンを転写する工程を有
する半導体装置の製造方法において、位相シフタ3dを
有する一方のフォトマスク3に、パターンのくびれが生
じるのを補正するための補助パターンとして機能する遮
光領域3B3 を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
技術に関し、特に、半導体装置を構成する所定のパター
ンを転写するための露光技術に適用して有効な技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に孤立した状態で形成され
るパターン、例えば孤立ゲートパターンを形成する方法
に、例えば位相シフトマスクを透過する光の位相を操作
することで転写パターンの解像度を向上させる位相シフ
ト技術のうちのシフタエッジ方式がある。これは、位相
シフトマスク基板の光透過領域の一部に、位相シフトマ
スクを透過する光の位相を反転させる位相シフタを配置
することにより、位相シフタのエッジ部分に透過光の影
を作り、ポジレジストを用いた所定のパターンを転写す
る方式である。この方式は、レベンソン型位相シフト方
式と基本的に同じであり、大きなプロセスマージンを得
ることができる。しかし、不要パターンの打ち消しのた
めに1枚のマスクを追加する必要があり、2枚のマスク
のパターン分割方式および2枚のマスク間の重ね合わせ
精度が非常に重要となる。
【0003】近年、シフタエッジ方式では、ダークフィ
ールドマスク方式が採用されている。この方式は、ま
ず、微細ゲート電極部を覆うパターンと配線部のパター
ンとを合成したマスクを用いて大σ(σ:コヒーレント
ファクタ)条件で露光する。続いて、微細ゲート電極部
に、位相シフタエッジが投影されるように、位相シフタ
およびシフタなしの透過領域とが繰り返し配置されたダ
ークフィールドマスクを小σ条件で重ねて露光すること
により、微細ゲート電極を形成する。この方式では、微
細ゲート電極部と配線部とを別々に露光することによ
り、配線部のルールが厳しくなった場合でも、微細ゲー
ト電極部および配線部のそれぞれに独立に最適な照明条
件および露光条件で露光を行うことができるので、プロ
セスマージンの拡大を図ることができる。
【0004】なお、露光技術については、例えば株式会
社プレスジャーナル、平成9年5月20日発行、「月刊
セミコンダクタワールド 1997年6月号」p12
4〜p127に記載があり、KrFエキシマレーザを用
いた露光技術について開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、シフタエッ
ジ方式では、特に、上記ダークフィールドマスク技術に
おいて、以下の課題があることを本発明者は見出した。
【0006】すなわち、位相シフタを配置したマスクを
用いて小σ条件で露光処理を行うと、転写されたパター
ンにおいて、そのマスクにおける開口部(透過領域)の
角部近傍に対応するパターン部分等にくびれが生じる課
題がある。
【0007】また、2枚のマスクを重ね露光するので、
その各々のマスクの間に相対的な平面位置ずれが生じる
場合があり、パターンの形状不良が生じる課題がある。
【0008】本発明の目的は、パターンの転写精度を向
上させることのできる技術を提供することにある。
【0009】また、本発明の目的は、パターン形状の再
現性を向上させることのできる技術を提供することにあ
る。
【0010】本発明の目的は、半導体装置の電気的特性
劣化を抑制することのできる技術を提供することにあ
る。
【0011】また、本発明の目的は、半導体装置の信頼
性を向上させることのできる技術を提供することにあ
る。
【0012】また、本発明の目的は、半導体装置の歩留
まりを向上させることのできる技術を提供することにあ
る。
【0013】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0015】すなわち、本発明の半導体装置の製造方法
は、(a)第1のコヒーレントファクタ条件で露光処理
を行うことにより、第1のマスクのパターンを半導体基
板上に転写する第1の露光工程と、(b)前記第1のコ
ヒーレントファクタよりも小さい第2のコヒーレントフ
ァクタ条件で露光処理を行うことにより、第2のマスク
のパターンを前記半導体基板上に転写する第2の露光工
程と、(c)前記第1および第2の露光工程によって前
記半導体基板上に所定のパターンを形成する工程とを有
し、前記第2のマスクには、透過光の位相が互いに反転
する複数の光透過領域が隣り合うように配置されてお
り、その光透過領域の境界領域の所定の平面位置に、そ
の各々の光透過領域の幅が狭くなるような第1の補助パ
ターンが設けられているものである。
【0016】また、本発明の半導体装置の製造方法は、
前記第1のマスクには、前記第2のマスクとの平面的な
位置合わせずれを補正するための第2の補助パターンが
設けられているものである。
【0017】さらに、本発明の半導体装置の製造方法
は、(a)第1のコヒーレントファクタ条件で露光処理
を行うことにより、第1のマスクのパターンを半導体基
板上に転写する第1の露光工程と、(b)前記第1のコ
ヒーレントファクタよりも小さい第2のコヒーレントフ
ァクタ条件で露光処理を行うことにより、第2のマスク
のパターンを前記半導体基板上に転写する第2の露光工
程と、(c)前記第1および第2露光工程によって前記
半導体基板上に所定のパターンを形成する工程とを有
し、前記第1のマスクには、前記第2のマスクとの平面
的な位置合わせずれを補正するための補正パターンが設
けられているものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、本実
施の形態においては、pチャネル型のMISFET(Me
tal Insulator Semiconductor Field Effect Transisto
r )をpMISと略し、nチャネル型のMISFETを
nMISと略す。また、本実施の形態で用いる用語のう
ち代表的なものの定義をすれば次の通りである。
【0019】通常マスク:フォトマスクのデバイスパタ
ーン領域が0%光透過の遮光領域とほぼ100%光透過
の開口領域のみからなる光学マスク。
【0020】位相シフトマスク:位相シフタ領域を有す
る光学マスクであって、透過光に位相差を生じさせる機
能を有する光学マスク。
【0021】位相シフタ:位相シフトマスクにおいて、
光の波長を変調させて位相差を生じさせる手段。シフタ
厚dがd=λ/2(n−1)のときに位相は180度
(π)反転する。なお、λは露光光の波長、nは位相シ
フタの屈折率。
【0022】光学マスク(フォトマスク):マスク基板
上に光を遮蔽するパターンや光の位相を変化させるパタ
ーンを形成したマスク。マスク基板上とはマスク基板上
面、マスク基板上面に近接した内部領域または上空領域
を含む。レチクルを含む。
【0023】レチクル:集積回路等のようなパターンの
原寸法の1〜10倍のパターンが形成され、それをステ
ッパによって半導体ウエハ等のような基板上に、または
フォトリピータ等によってフォトプレート上に投影露光
するための光学マスク。
【0024】遮光領域:一般にほぼ0%の光透過率(典
型的には1%以下)を有する領域で、機能的にはハーフ
トーン領域よりも低い光透過率を持つ領域と定義するこ
とができる。
【0025】ハーフトーン領域:それ自体フォトレジス
トを感光させない程度の低い光透過率を持つ領域で同位
相と逆位相(反転)との区別がある。一般に光透過率は
3%から15%程度であるが、遮光領域等を併用するこ
とにより20%以上の高光透過率ハーフトーン領域もあ
る。
【0026】通常照明:非変形照明のことで、光強度分
布が比較的均一な照明を言う。
【0027】変形照明:中央部の照度を下げた照明で斜
方照明、輪帯照明、4重極照明、5重極照明等のような
多重極照明またはそれと等価な瞳フィルタによる超解像
技術を含む。
【0028】小σ照明:パーシャルコヒーレンス係数σ
が0.45未満で内部の照度分布が比較的均一な照明。
【0029】大σ照明:小σ照明以外の照明であって、
σが0.45以上の通常照明およびσの限定のない変形
照明をいう。
【0030】まず、本発明者が本発明をするのに検討し
た技術を図15〜図23によって説明する。この技術で
は、1つのパターンを得るのに2枚のフォトマスクを用
いる。一方のフォトマスクは遮光領域と光透過領域とを
有する通常マスクであり、他方のフォトマスクはフォト
マスクを透過した光に位相差を生じさせる位相シフトマ
スクである。具体的に説明すると次の通りである。
【0031】図15は、例えばこれから形成しようとし
ている設計上のゲート電極パターン50の部分平面図を
示している。各ゲート電極パターン50は、ゲート電極
部50aと、配線部50bとを有している。ゲート電極
部50aは、例えば平面帯状のパターンであって、半導
体基板に形成される活性領域と平面的に重なる領域であ
る。その幅は、例えば0.15μm程度である。活性領域
は、分離領域に囲まれた領域であって、MISFETの
ソース、ドレインおよびチャネル領域が形成される領域
である。また、配線部50bは、上記活性領域と平面的
に重ならず、分離領域と平面的に重なる領域である。配
線部50bの平面形状は、基本的にはゲート電極パター
ン50aにつながる平面帯状のパターンであるが、その
端部には、上層配線との接続を考慮して他の部分よりも
幅広に形成された領域が設けられている。その幅広領域
の幅は、例えば0.25μm程度である。
【0032】図16および図17は、上記ゲート電極パ
ターン50を形成するのに用いる2枚のフォトマスク5
1、52の部分平面図の一例である。
【0033】フォトマスク51は、例えば透明なマスク
基板51a上に遮光領域51bが形成されてなる通常マ
スクである。このフォトマスク51には、遮光領域51
bが、上記ゲート電極部50aおよび配線部50bを覆
うようにパターン形成されている。遮光領域51bのう
ち、ゲート電極部50aを覆う部分の遮光領域の大きさ
は、フォトマスク51,52のアライメント余裕を考慮
したものとなっている。ここでは、そのアライメント余
裕を大きくとっているので、遮光領域51bが、互いに
隣接するゲート電極部50a間も覆うようにつながって
形成されている場合が例示されている。その遮光領域5
1b以外の領域は、光透過領域51cとなっている。な
お、フォトマスク51として、例えばハーフトーン型の
位相シフトマスクやレベンソン型の位相シフトマスクを
用いても良い。また、上記の例では、遮光領域51b
が、フォトマスクとのアライメント余裕を考慮した結
果、互いに隣接するゲート電極部50a間も覆うように
つながって形成されているが、これに限定されるもので
はなく種々変更可能である。例えばフォトマスクとのア
ライメント余裕を小さくすれば、遮光領域51bにおい
て、互いに隣接するゲート電極部50a間に対応する位
置には、光透過領域51bが形成されるようになる。ま
た、遮光領域51aの配置に際し、遮光領域51aが、
ゲート電極部50a、配線部50bおよび活性領域全体
を覆うように形成されるようにすることもできる。
【0034】一方、フォトマスク52は、例えば位相シ
フトマスクである。このフォトマスク52を構成する透
明なマスク基板52aの主面上には、遮光領域52b
が、例えば上記ゲート電極部50aおよび分離領域を覆
うように形成されている。その結果、フォトマスク52
には、長方形状の光透過領域52cが、各々の隣接間に
遮光領域52bを挟んだ状態で互いに平行に並んで複数
配置されている。そして、その複数の光透過領域52c
のうち、互いに隣接する光透過領域52c1,52c2
を透過した各々の光の位相が反転するように、一方の光
透過領域52c2に位相シフタが形成されている。位相
シフタは所定膜厚(上記定義参照)の透明膜でも良い
し、マスク基板52aに所定深さ(上記定義参照)で形
成された溝でも良い。
【0035】露光工程では、例えば次のようにする。ま
ず、図16に示したフォトマスク51を用いた露光処理
により図18のフォトレジストパターン53aを半導体
ウエハ上に得る。ただし、これは、例えばKrFエキシ
マレーザ(波長λ=0.248μm)ステッパを用い、例
えば開口数NA/コヒーレントファクタσ=0.6/0.6
5の照明条件を用いた場合の例である。なお、フォトマ
スク51を用いた露光処理に用いる照明条件は通常照明
の大σ照明条件だけでなく、上記輪帯照明等の変形照明
でも良い。続いて、フォトマスク51に代えて、図17
に示したフォトマスク52を用いて同一の半導体ウエハ
(フォトレジスト膜)に対して露光処理を行うことによ
り、図19のフォトレジストパターン53bを半導体ウ
エハ上に得る。ただし、これは、例えばKrFエキシマ
レーザステッパを用い、例えばNA/σ=0.6/0.4の
照明条件を用いた場合の例である。
【0036】このような2枚のフォトマスク51,52
の重ね露光により、図20に示すようなフォトレジスト
パターン53cを得る。このフォトレジストパターン5
3cは、上記設計上のパターンとほぼ等しいが、この場
合、図19に示した領域Aにおいて、図21の幅D1
(設計上の幅)>幅D2(くびれ不良が生じた幅)で示
すように、くびれが生じる。これは、照明条件として、
位相シフト法に必要な小σ条件を適用した結果生じたも
のである。上記領域Aは、フォトマスク52上において
は、ゲート電極部を覆う遮光領域と分離領域を覆う遮光
領域との交差する角部(すなわち、光透過領域52cの
角部)近傍に対応する領域であり、半導体ウエハ上にお
いては、ゲート電極部の端部近傍に相当する領域であ
る。したがって、その部分にくびれが生じると素子特性
の劣化や動作速度の低下等が生じ、半導体装置の信頼性
や歩留まりが低下する。
【0037】図22および図23は、本発明者によって
行われた上記くびれ量の測定のシミュレーション結果を
説明する図である。図22中の長さLは光透過領域の幅
を示している。くびれ量は、くびれの無い箇所の幅D1
と、くびれが生じている箇所の幅D2との差で表すこと
ができる。図23は、長さLとくびれ量との関係を示し
ている。なお、この測定結果は、例えばKrFエキシマ
レーザステッパを用い、例えば照明条件NA/σ=0.6
/0.4とした場合の結果である。また、ΔFは、デフォ
ーカス量を示している。
【0038】次に、本発明の技術思想を図1〜図7によ
って説明する。図1は、これから形成しようとしている
設計上のゲート電極パターン1の平面図の一例を示して
いる。ゲート電極パターン1は、ゲート電極部1aと、
配線部1bとを有している。ゲート電極部1aは、例え
ば平面帯状に形成されたパターンであり、半導体基板の
活性領域に平面的に重なる部分である。この活性領域
は、分離領域によって囲まれた領域であって、上記と同
様に半導体基板に形成されるMISFETのソース、ド
レインおよびチャネル領域が形成される領域である。
【0039】また、配線部1bは、上記活性領域と平面
的に重ならず、分離領域と平面的に重なる部分である。
配線部1bの平面形状は、基本的にはゲート電極部1a
につながる平面帯状のパターンであるが、その端部に
は、上層配線との接続を考慮して他の部分よりも幅広に
形成されたパターン部1b1が設けられている。
【0040】図2および図3は、上記ゲート電極パター
ン1を形成するのに用いるフォトマスク2、3の一例で
ある。図2および図3の(a)は要部平面図、その各図
の(b)はその各図の(a)のそれぞれXA−XA線、
XB−XB線の断面図である。
【0041】フォトマスク(第1のフォトマスク)2
は、例えば集積回路パターンの実寸の5倍のパターン寸
法を持つ通常マスクが用いられている。ただし、フォト
マスク2として、例えばハーフトーン型の位相シフトマ
スクやレベンソン型の位相シフトマスクを用いても良
い。フォトマスク2を構成するマスク基板2aは、例え
ば透明な合成石英等からなり、その主面側には、遮光膜
2bおよび光透過部2cが形成されている。遮光膜2b
は、例えばクロム等のような光遮蔽膜からなり、遮光領
域2B1〜2B4を形成している。遮光領域2B1は、
ゲート電極部1aを覆う領域であって、ここでは、フォ
トマスクとのアライメント余裕を大きくした場合(すな
わち、遮光領域2B1が、互いに隣接するゲート電極部
1a間も覆うようにつながって形成されている場合)が
例示されている。なお、他の例として、フォトマスクと
のアライメント余裕を小さくした場合は、互いに隣接す
るゲート電極部1aの間には、遮光領域2B1が形成さ
れず光透過部が形成される場合もある。また、遮光領域
2B1の設定に際し、はじめからゲート電極部1aおよ
び活性領域の両方を覆うようにしても良い。この遮光領
域2B1は、フォトマスクとのアライメント余裕遮光領
域2B2は、上記配線部1bに対応する領域である。さ
らに、遮光領域(第2の補助パターン)2B3,2B4
は、フォトマスク2と後述のフォトマスク3との平面的
な位置合わせずれ、主として図2の上下方向のずれを補
正するためのパターンである。遮光領域2B3は、マス
ク基板2aの主面上においてゲート電極部1aの両端部
に対応する平面位置に遮光領域2B1,2B2に一部重
なった状態で配置されている。ここではゲート電極パタ
ーンが2本の場合を例としているので、遮光領域2B3
は、例えば4箇所に配置されているが、これに限定され
るものではない。遮光領域2B3の幅(図2の左右方向
の寸法)は遮光領域2B2の幅と同程度である。遮光領
域2B4は、遮光領域2B1、2B2の間に配置されて
いる。このような遮光領域2B3,2B4を設けたこと
により、フォトマスク2,3の平面的な合わせずれに起
因する転写パターンの形状不良の発生を抑制できる。す
なわち、パターン転写精度および形状再現性を向上させ
ることができる。特に、図2の領域Bにおいて、遮光領
域2B3が形成されていない状態で図2の上下方向にフ
ォトマスク2,3間の相対的な平面位置がずれたとする
と、最終的に形成されるゲート電極の端部が活性領域上
で終端してしまうことになり、MISFETが動作しな
い。本発明の技術思想では、そのような不良発生を抑制
できるので、半導体装置の信頼性および歩留まりを向上
させることが可能となる。なお、このフォトマスク2で
は、遮光膜2bが形成されていない領域は光透過部2c
となっている。
【0042】一方、図3のフォトマスク3は、例えば集
積回路パターンの実寸の5倍のパターン寸法を持つ位相
シフトマスクである。フォトマスク3を構成するマスク
基板3aは、例えば透明な合成石英等からなり、その主
面側には、遮光膜3b、光透過部3cおよび位相シフタ
3dが形成されている。
【0043】遮光膜3bは、例えばクロム等のような光
遮蔽膜からなり、遮光領域3B1〜3B3を形成してい
る。遮光領域3B1は、上記配線部に対応する領域であ
る。遮光領域3B2は、上記ゲート電極部1aに対応す
る領域である。さらに、遮光領域(第1の補助パター
ン)3B3は、上記パターンの部分的なくびれを補正す
るための領域であって、遮光領域3B2に対応するゲー
ト電極部1aにおいて、くびれが生じる部分に対応する
位置に、光透過部3cに突出された状態で配置されてい
る。したがって、その遮光領域3B3が配置された箇所
では光透過部3cの幅が狭くなっている。ここでは、説
明を簡単にするため、その遮光領域3b3の突出量(図
3の左右方向の寸法)が、遮光領域3B2の左右(図3
参照)において同じ場合が例示されている。また、本発
明者の研究によれば、以下の結果が得られた。すなわ
ち、この遮光領域3B3の平面位置は、光透過部3cの
角部から遮光領域3B2の延在方向に向かって、例えば
0.3×λ/NA〜0.6×λ/NAの位置から0.6×λ/
NA〜0.9×λ/NAの位置に形成することが好まし
い。また、1つの遮光領域3B3によって光透過部3c
の幅が狭まる長さ、すなわち、1つの遮光領域3B3の
突出量(図3の左右方向の寸法)は、例えば0.05×λ
/NA〜0.3×λ/NAが好ましい。このように、補助
パターン用の遮光領域3B3は、λ/NAにより規格化
できる。
【0044】このような遮光領域3B3を設けたことに
より、ゲート電極パターン1のゲート電極部1aの両端
部近傍に生じるくびれの発生を抑制できる。すなわち、
パターンの転写精度および形状再現性を向上させること
ができる。したがって、素子特性の劣化を抑制できるの
で、半導体装置の信頼性および歩留まりを向上させるこ
とが可能となる。また、パターンの抵抗増加を抑制する
ことができるので、素子の動作速度の低下を抑制でき、
半導体装置歌装置の動作速度の向上を推進させることが
できる。このような遮光領域3B3を配置することによ
り、露光波長およびNAを変えた場合も同様の効果を得
ることができる。
【0045】光透過部3cは、例えば平面長方形状に形
成され、各々の隣接間に遮光領域3B2を挟んだ状態で
互いに平行に並んで複数配置されている。そして、図3
では中央の光透過部3cに、互いに隣接する光透過部3
c,3cを透過した各々の光の位相を反転させる位相シ
フタ3dが形成されている。位相シフタ3dは、例えば
マスク基板3aの厚さ方向に掘られた溝で形成されてい
る。ただし、位相シフタ3dを、所定厚さ(上記定義参
照)の透明膜または半透明(ハーフトーン)膜で形成し
ても良い。また、フォトマスク3の他の構造として光透
過部3c間の遮光領域3B2を無くした構造とすること
できる。この場合は、マスク基板3aの光透過部3cと
位相シフタ3dとの境界領域において上記くびれが生じ
る平面位置に、そのくびれを補正すべく四角形上の遮光
領域3B3を配置する。これにより、上記と同様のくび
れ補正効果を得ることができる。図4はフォトマスク
1,2を合成した際のフォトマスクの設計データであ
る。
【0046】本発明の技術思想における露光工程の一例
を図5等を用いて説明する。なお、図5においては、
(a)〜(c)の各パターンの相対的な平面位置関係が
分かるように座標が図示されている。
【0047】まず、図2に示したフォトマスク2を用い
た露光処理により図5(a)のフォトレジストパターン
4aを半導体ウエハ上に形成する。ただし、これは、例
えばKrFエキシマレーザ(波長λ=0.248μm)ス
テッパを用い、例えば開口数NA/コヒーレントファク
タσ=0.6/0.65の照明条件を用いた場合の例であ
る。続いて、フォトマスク2に代えて、図3に示したフ
ォトマスク3を用いて同一の半導体ウエハ(フォトレジ
スト)に対して露光処理を行うことにより、図5(b)
のフォトレジストパターン4bを半導体ウエハ上に得
る。ただし、これは、例えば上記KrFエキシマレーザ
ステッパをそのまま用い、照明条件を、例えばNA/σ
=0.6/0.4に変えることによって得られた場合の例で
ある。また、上記2枚のフォトマスク2,3のうち、い
ずれを先に用いて露光処理しても良いし、2枚のフォト
マスク2,3を用いた露光処理後に現像処理を行っても
1枚のフォトマスク2,3を用いた露光処理毎に現像処
理を行っても同一の効果を得ることができる。
【0048】このような2枚のフォトマスク2,3の重
ね露光により、図5(c)に示すようなフォトレジスト
パターン4cを得る。この方式では、微細ゲート電極部
と配線部とを別々に露光することにより、配線部のルー
ルが厳しくなった場合でも、微細ゲート電極部および配
線部のそれぞれに独立に最適な照明条件および露光条件
で露光を行うことができるので、プロセスマージンの拡
大を図ることができる。したがって、このフォトレジス
トパターン4cは、上記設計上のパターンとほぼ等し
い。しかも、図5(b)に示した領域C(フォトマスク
3においては光透過部3cの角部近傍の領域)において
は、図6に示すように、幅D1≒幅D2(=設計上の
幅)となり、くびれが補正されている。なお、図6は本
発明者が実際に測定して得られたパターンを示してい
る。
【0049】上記領域Cは、フォトマスク3上において
は、ゲート電極部を覆う遮光領域と配線部を覆う遮光領
域との交差する角部(すなわち、光透過部3cの角部)
近傍に対応する領域であり、半導体ウエハ上において
は、ゲート電極部の端部近傍に相当する領域である。本
発明の技術思想においては、ゲート電極部の端部近傍に
くびれが生じていないので、素子特性の劣化を抑制でき
る。また、素子動作速度の向上を推進させることができ
る。また、図5(c)に示すように、ゲート電極部を形
成するフォトレジストパターン4cが、活性領域LA内
で終端せず、その端部が活性領域LAの外側の分離領域
まで延びている。したがって、ゲート電極部の端部が活
性領域内で終端してしまうことに起因する素子特性の劣
化を抑制できる。
【0050】図7は、本発明者が実際に測定したゲート
寸法(チャネル長)と長さ(ゲート電極部の端部を始点
とした時のゲート電極部の長手方向の長さ)との関係を
示したグラフであって、(a)はくびれ補正パターンが
有る場合を示し(本発明の技術思想)、(b)はそれが
無い場合を示している(発明者検討技術)。この図7か
ら発明者検討技術では、例えば0.14μm程度の微細な
ゲート寸法のゲート電極では、そのゲート電極部1aの
端部にくびれが生じてしまうのに対して、本発明の技術
思想を用いると、例えば0.14μm程度の微細なゲート
寸法のゲート電極であっても、そのゲート電極部1aの
端部においてくびれが生じないことが分かる。
【0051】次に、本発明の技術思想の具体的な適用例
を説明する。本実施の形態においては、本発明の技術思
想を、例えばCMIS(Complementary MIS )ゲートア
レイに適用した場合を図8〜図14によって説明する。
なお、図8〜図10には各図のパターン間の相対的な位
置関係が分かるように座標を示した。
【0052】図8は、そのゲートアレイの基本セルBC
における設計上のゲート電極パターン1の平面図を示し
ている。図8において上段のゲート電極パターン1は、
例えばnMISのゲート電極パターンを示し、下段のゲ
ート電極パターン1は、例えばpMISのゲート電極パ
ターンを示している。構成は、本発明の技術思想で説明
したものとほぼ同じである。ゲート電極部1aの幅W1
(ゲート長)は、例えば0.14μm程度である。配線部
1bの幅広部の幅W2(図8の上下方向の幅)は、例え
ば0.25μm程度である。すなわち、パターン幅が微細
であり、かつ、1つのパターン中に幅の異なる領域が存
在する。配線部1bの幅広部の隣接間隔は、例えば0.2
5μm程度である。
【0053】図9および図10は、図8のゲート電極パ
ターン1を転写するのに用いる2枚のフォトマスク2,
3の要部平面図である。前記同様に、このフォトマスク
2,3には、集積回路パターンの実寸の5倍の寸法のパ
ターンが形成されている。
【0054】図9のフォトマスク( 第1のマスク) 2
は、例えば通常マスクである。遮光膜2bは、pMIS
形成領域およびnMIS形成領域の各々のゲート電極
部、配線部および活性領域を覆うように略長方形状に形
成されている。ただし、その各々の遮光膜2bの4つの
角部には、フォトレジスト膜に転写されたパターンの角
部が回折光の影響等によって欠けてしまうのを抑制すべ
く、補助用の遮光膜2b1のパターンが形成されてい
る。また、ここでは、遮光膜2bが、フォトマスクとの
アライメント余裕を大きくした場合(すなわち、遮光膜
2bが、互いに隣接するゲート電極部1a間も覆うよう
につながって形成されている場合)が例示されている
が、他の例として、そのフォトマスクとのアライメント
余裕を小さくした場合は、互いに隣接するゲート電極部
1aの間には、遮光膜2bが形成されず光透過部が形成
される場合もある。また、遮光膜2bの形状設定に際
し、はじめからゲート電極部1aおよび活性領域の両方
を覆うようにしても良い。
【0055】図10のフォトマスク(第2のマスク)3
は、例えば位相シフトマスクである。なお、図10
(b)は、図10(a)の要部拡大平面図である。ここ
では、遮光膜3bが、遮光領域3B1〜3B3を有して
いる。遮光領域3B1は、上記配線部にほぼ対応する領
域である。遮光領域3B2は、上記ゲート電極部1aに
対応する領域である。さらに、遮光領域(第1の補助パ
ターン)3B3は、上記パターンの部分的なくびれを補
正するための領域である。ここでは、遮光領域3B3の
平面的な位置は上記と同じであるが、その突出寸法が図
10の横方向中央の光透過部3c側とその左右の光透過
部3c側とで異なる。すなわち、遮光領域3B3 の突出
寸法は、その中央の光透過部3c側の方が、その左右の
光透過部3c側よりも短い。これは、その中央の光透過
部3cにおいて遮光領域3B1 の近傍には、遮光膜3b
で形成される角部が存在しないのに対して、左右の光透
過部3cにおいて遮光領域3B1 の近傍には遮光膜3b
で形成される角部が存在するので、上記くびれ量は、中
央の光透過部3c側における方が、左右の光透過部3c
側よりも小さいからである。なお、遮光領域3B3 の平
面的な位置を具体的に示す寸法Yaは、例えば0.9μm
程度、遮光領域3B3 の幅を具体的に示す寸法Ybは、
例えば0.8μm程度、さらに、遮光領域3B3 の突出寸
法を具体的に示す寸法Xaは、例えば0.2μm程度、短
い方の寸法Xbは、例えば0.1μm程度である。
【0056】光透過部3cは、例えば平面長方形状に形
成され、各々の隣接間に遮光領域3B2を挟んだ状態で
互いに平行に並んで複数配置されている。図10の横方
向中央の光透過部3cはnMIS形成領域とpMIS形
成領域とで分離されず一体となっているが、その中央の
光透過部3cの左右の光透過部3cはnMIS形成領域
とpMIS形成領域とで図10の上下方向中央の遮光膜
3bによって分離されている。そして、その中央の光透
過部3cに、上記位相シフタ3dが形成されている。位
相シフタ3dは、上記したように所定深さの溝で形成す
ることもできるし、所定厚さの透明または半透明膜で形
成することもできる。
【0057】次に、上記2枚のフォトマスク2,3を用
いた上記CMISゲートアレイの製造方法の一例を図1
1〜図14によって説明する。なお、pMISとnMI
Sとは、その構造が基本的に同じなので、図11〜図1
4にはnMISの要部断面図を例示し、pMISの断面
は図示していない。
【0058】図11は、その製造工程中における半導体
基板(この段階では半導体ウエハと称する平面略円形状
の半導体の薄板)5の要部断面図が示している。半導体
基板5は、例えばp型のシリコン単結晶からなり、その
主面側には、例えばpウエル6が形成されている。pウ
エルには、例えばホウ素が導入されている。なお、pM
IS形成領域側には、nウエルが形成されている。nウ
エルには、例えばリンまたはヒ素が導入されている。
【0059】この半導体基板5の主面側には、例えば溝
型の分離部7が形成されている。この分離部7は、半導
体基板5の厚さ方向に掘られた溝内に、酸化シリコン膜
等からなる絶縁膜が埋め込まれて形成されている。分離
部7は、選択酸化法で形成されたフィールド絶縁膜で形
成することもできる。この分離部7で囲まれた領域が活
性領域LAである。半導体基板5の主面上において分離
部7で囲まれた活性領域LAには、例えば酸化シリコン
膜からなるゲート絶縁膜8が形成されている。このゲー
ト絶縁膜8および分離部7の上面を含む半導体基板5上
には、ゲート電極形成用の導体膜9が堆積されている。
導体膜9は、例えば低抵抗ポリシリコン膜の単体膜、低
抵抗ポリシリコン膜上に、例えばタングステンシリサイ
ド等のようなシリサイド膜が積み重ねられてなるポリサ
イド構造、または、低抵抗ポリシリコン膜上に、例えば
窒化チタンや窒化タングステン等のようなバリア膜を介
してタングステン等のような導体膜を積み重ねてなるポ
リメタル構造で構成されている。ポリメタル構造を採用
した場合には、導体膜9(すなわち、ゲート電極)の抵
抗を大幅に下げることができ、素子動作速度の向上を推
進させることができる。そして、その導体膜9上には、
フォトレジスト膜4dが堆積されている。
【0060】このフォトレジスト膜4dに対して、上記
した図9および図10の2枚のフォトマスク2,3を用
いて上記重ね露光を行うことにより、図12に示すよう
に、フォトレジストパターン4d1 を形成する。フォト
レジストパターン4d1 は、ゲート電極を形成する領域
を覆うようにパターン形成されている。上記したように
フォトレジストパターン4d1 においては、上記くびれ
の発生を抑制できる。続いて、この形状精度の高いフォ
トレジストパタン4d1 をエッチングマスクとして、導
体膜9をドライエッチング法等によってパターニングす
ることにより、図13に示すように、ゲート電極10を
形成する。ゲート電極10は、nMISおよびpMIS
用を同工程時に形成する。ゲート電極10のゲート長
は、例えば0.14μm程度である。その後、ゲート電極
10をマスクとして、例えばリンまたはヒ素を半導体基
板1に導入することにより、図14に示すように、ソー
ス・ドレイン用の半導体領域11を形成する。この際、
pMIS形成領域にはフォトレジスト膜を形成してお
く。pMISもソース・ドレイン用の半導体領域は、n
MISと同様にnMIS形成領域をフォトレジスト膜で
覆った状態でpMIS用のゲート電極10をマスクとし
て、例えばホウ素等を半導体基板に導入することで形成
する。このようにして、nMISQnおよびpMISを
半導体基板5に形成する。これ以降は通常のMISFE
Tの形成方法と同じなので説明を省略する。
【0061】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0062】例えば前記実施の形態においては、ゲート
電極パターンの形成工程に本発明の技術思想を適用した
場合について説明したが、これに限定されるものではな
く、例えばゲート電極よりも上層の配線形成工程に適用
することもできる。特に、絶縁膜に溝を形成し、その溝
内に配線を形成する、いわゆる埋め込み配線では、配線
溝幅が小さいので本発明の技術思想を適用することで配
線抵抗の増加を抑える効果が得られる。また、DRAM
等を構成するビット線対(互いに反転したビットデータ
を伝送するビット線の対)を形成する場合にも適してい
る。
【0063】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野であるCMI
Sゲートアレイに適用した場合について説明したが、そ
れに限定されるものではなく、例えばDRAM(Dynami
c Random Access Memory)、SRAM(Static Random
Access Memory )またはフラッシュメモリ(EEPRO
M;Electric Erasable Programmable Read Only Memor
y )等のようなメモリ回路を有する半導体装置、マイク
ロプロセッサ等のような論理回路を有する半導体装置あ
るいは上記メモリ回路と論理回路とを同一半導体基板に
設けている混載型の半導体装置にも適用できる。また、
液晶表示基板や磁気ヘッド等におけるパターンの形成技
術にも適用できる。
【0064】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0065】(1).本発明によれば、2枚のマスクを用い
た重ね露光処理によって所定のパターンを転写する工程
を有する半導体装置の製造方法において、位相シフタが
設けられたフォトマスクに第1の補助パターンを設けた
ことにより、パターンのくびれを抑制することができ
る。このため、パターンの転写精度を向上させることが
できる。また、パターンの転写精度を向上させることが
可能となる。
【0066】(2).本発明によれば、2枚のマスクを用い
た重ね露光処理によって所定のパターンを転写する工程
を有する半導体装置の製造方法において、第1のマスク
と第2のマスクとの合わせずれを補正するための第2の
補助パターンを設けたことにより、第1、第2のマスク
の合わせずれによるパターン転写不良を抑制することが
できる。このため、パターンの転写精度を向上させるこ
とができる。また、パターンの転写精度を向上させるこ
とが可能となる。
【0067】(3).上記(1) または(2)により、半導体装
置の電気的特性を向上させることができる。
【0068】(4).上記(1) または(2)により、半導体装
置の信頼性を向上させることができる。
【0069】(5).上記(1) または(2)により、半導体装
置の歩留まりを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術思想を説明するための設計上のパ
ターンの部分平面図である。
【図2】(a)は図1のパターンを形成するのに用いる
フォトマスクの部分平面図、(b)は(a)のXA−X
A線の断面図である。
【図3】(a)は図1のパターンを形成するのに用いる
フォトマスクの部分平面図、(b)は(a)のXB−X
B線の断面図である。
【図4】図2および図3のフォトマスクのパターンを合
成した場合の設計データの説明図である。
【図5】(a)は図2のフォトマスクにより転写された
パターンの平面図、(b)は図3のフォトマスクにより
転写されたパターンの平面図、(c)は(a)、(b)
の重ね合わせにより得られたパターンの平面図である。
【図6】本発明者によって実際に測定されて得られた図
5の領域Cの拡大平面図である。
【図7】(a)は本発明の技術思想におけるくびれの状
態を説明するための説明図、(b)は本発明者が本発明
をするのに検討した技術におけるくびれの状態を説明す
るための説明図である。
【図8】本発明の一実施の形態である半導体装置の設計
上のパターンの要部平面図である。
【図9】図8のパターンを得るのに用いるフォトマスク
の要部平面図である。
【図10】(a),(b)は図8のパターンを得るのに
用いるフォトマスクの要部平面図である。
【図11】本発明の一実施の形態である半導体装置の製
造工程中における要部断面図である。
【図12】図11に続く半導体装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図13】図12に続く半導体装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図14】図13に続く半導体装置の製造工程中におけ
る要部断面図である。
【図15】本発明者が検討した技術の説明に用いた設計
上のゲート電極パターンの平面図である。
【図16】図15のゲート電極パターンを形成するのに
用いるフォトマスクの部分平面図の一例である。
【図17】図15のゲート電極パターンを形成するのに
用いるフォトマスクの部分平面図の一例である。
【図18】図16のフォトマスクを用いた露光処理によ
って得られたフォトレジストパターンの平面図である。
【図19】図17のフォトマスクを用いた露光処理によ
って得られたフォトレジストパターンの平面図である。
【図20】図16および図17の2枚のフォトマスクを
用いた重ね露光処理によって得られたフォトレジストパ
ターンの平面図である。
【図21】図19の領域Aの拡大平面図である。
【図22】パターンに生じるくびれ量の測定のシミュレ
ーション結果を説明する説明図である。
【図23】パターンに生じるくびれ量の測定のシミュレ
ーション結果を説明する図であって、長さLとくびれ量
との関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 ゲート電極パターン 1a ゲート電極部 1b 配線部 1b1 パターン部 2 フォトマスク(第1のマスク) 2a マスク基板 2b 遮光膜 2b1 遮光膜 2B1、2B2 遮光領域 2B3 、2B4 遮光領域(第2の補助パターン) 2c 光透過部 3 フォトマスク(第2のマスク) 3a マスク基板 3b 遮光膜 3B1、3B2 遮光領域 3B3 遮光領域(第1の補助パターン) 3c 光透過部 3d 位相シフタ 4a〜4c フォトレジストパターン 5 半導体基板 6 pウエル 7 分離部 8 ゲート絶縁膜 9 導体膜 10 ゲート電極 51 フォトレジストマスク 51a マスク基板 51b 遮光領域 51c 光透過領域 52 フォトレジストマスク 52a マスク基板 52b 遮光領域 52c 光透過領域 52c1 光透過領域 52c2 光透過領域 53a フォトレジストパターン 53b フォトレジストパターン 53c フォトレジストパターン Qn nMIS LA 活性領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 宏 東京都国分寺市東恋ヶ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 森 和孝 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 2H096 AA25 BA09 EA05 EA12 HA23 5F046 AA11 AA25 BA04 CA04 CB17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)第1のコヒーレントファクタ条件
    で露光処理を行うことにより、第1のマスクのパターン
    を半導体基板上に転写する第1の露光工程と、(b)前
    記第1のコヒーレントファクタよりも小さい第2のコヒ
    ーレントファクタ条件で露光処理を行うことにより、第
    2のマスクのパターンを前記半導体基板上に転写する第
    2の露光工程と、(c)前記第1および第2の露光工程
    によって前記半導体基板上に所定のパターンを形成する
    工程とを有し、 前記第2のマスクには、透過光の位相が互いに反転する
    複数の光透過領域が隣り合うように配置されており、そ
    の光透過領域の境界領域の所定の平面位置に、その各々
    の光透過領域の幅が狭くなるような第1の補助パターン
    が設けられていることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、前記第1のマスクには、前記第2のマスクとの
    平面的な位置合わせずれを補正するための第2の補助パ
    ターンが設けられていることを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置の製
    造方法において、前記第1の補助パターンが、前記第2
    のマスクの光透過領域の端部から0.3×λ/NA〜0.6
    ×λ/NAの平面位置から0.6×λ/NA〜0.9×λ/
    NAの平面位置に渡って設けられていることを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 (a)第1のコヒーレントファクタ条件
    で露光処理を行うことにより、第1のマスクのパターン
    を半導体基板上に転写する第1の露光工程と、(b)前
    記第1のコヒーレントファクタよりも小さい第2のコヒ
    ーレントファクタ条件で露光処理を行うことにより、第
    2のマスクのパターンを前記半導体基板上に転写する第
    2の露光工程と、(c)前記第1および第2露光工程に
    よって前記半導体基板上に所定のパターンを形成する工
    程とを有し、 前記第1のマスクには、前記第2のマスクとの平面的な
    位置合わせずれを補正するための補正パターンが設けら
    れていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の半
    導体装置の製造方法において、前記第1、第2の露光工
    程において用いる露光光源が、KrFのエキシマレーザ
    光源であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の半
    導体装置の製造方法において、前記第1のコヒーレント
    ファクタが0.6〜0.7であり、前記第2のコヒーレント
    ファクタが0.4であり、前記第1,第2の露光工程にお
    けるNAが0.6であることを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の半
    導体装置の製造方法において、前記所定のパターンが電
    界効果トランジスタを構成するゲート電極パターンであ
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP11216670A 1999-07-30 1999-07-30 半導体装置の製造方法 Pending JP2001042545A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11216670A JP2001042545A (ja) 1999-07-30 1999-07-30 半導体装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11216670A JP2001042545A (ja) 1999-07-30 1999-07-30 半導体装置の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001042545A true JP2001042545A (ja) 2001-02-16
JP2001042545A5 JP2001042545A5 (ja) 2004-09-24

Family

ID=16692094

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11216670A Pending JP2001042545A (ja) 1999-07-30 1999-07-30 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001042545A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004077155A1 (ja) * 2003-02-27 2006-06-08 富士通株式会社 フォトマスク及び半導体装置の製造方法
JP2006301184A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Sony Corp 位相シフトマスクの製造方法、近接効果補正装置およびプログラム
KR100675882B1 (ko) * 2004-12-22 2007-02-02 주식회사 하이닉스반도체 다중투과 위상 마스크 및 이를 이용한 노광 방법
US7638244B2 (en) 2004-02-16 2009-12-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of correcting mask data, method of manufacturing a mask and method of manufacturing a semiconductor device
US7829246B2 (en) 2005-11-08 2010-11-09 Nec Electronics Corporation Method of forming pattern
JP2011520298A (ja) * 2009-05-13 2011-07-14 シノプシイス インコーポレイテッド 自動作成マスク及び多重マスク層を利用した単一集積回路層のパターン形成
JP2015025917A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 瑞晶電子股ふん有限公司 二重露光のマスク構造及び露光現像の方法

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2004077155A1 (ja) * 2003-02-27 2006-06-08 富士通株式会社 フォトマスク及び半導体装置の製造方法
US7790335B2 (en) 2003-02-27 2010-09-07 Fujitsu Semiconductor Limited Photomask and manufacturing method of semiconductor device
JP4641799B2 (ja) * 2003-02-27 2011-03-02 富士通セミコンダクター株式会社 半導体装置の製造方法
US7638244B2 (en) 2004-02-16 2009-12-29 Kabushiki Kaisha Toshiba Method of correcting mask data, method of manufacturing a mask and method of manufacturing a semiconductor device
KR100675882B1 (ko) * 2004-12-22 2007-02-02 주식회사 하이닉스반도체 다중투과 위상 마스크 및 이를 이용한 노광 방법
US7759021B2 (en) 2004-12-22 2010-07-20 Hynix Semiconductor Inc. Multi-transmission phase mask and exposure method using the same
JP2006301184A (ja) * 2005-04-19 2006-11-02 Sony Corp 位相シフトマスクの製造方法、近接効果補正装置およびプログラム
US7829246B2 (en) 2005-11-08 2010-11-09 Nec Electronics Corporation Method of forming pattern
JP2011520298A (ja) * 2009-05-13 2011-07-14 シノプシイス インコーポレイテッド 自動作成マスク及び多重マスク層を利用した単一集積回路層のパターン形成
JP2015025917A (ja) * 2013-07-25 2015-02-05 瑞晶電子股ふん有限公司 二重露光のマスク構造及び露光現像の方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6893801B2 (en) Fabrication method of semiconductor integrated circuit device
US6734506B2 (en) Semiconductor device including a plurality of kinds of MOS transistors having different gate widths and method of manufacturing the same
JP2003241361A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
TW498435B (en) Method of producing semiconductor integrated circuit device and method of producing multi-chip module
JP2007086368A (ja) フォトマスク、フォトマスクの製造方法および半導体装置の製造方法
US7745899B2 (en) Photomask and its method of manufacture
US8409786B2 (en) Pattern forming method and method for manufacturing semiconductor device
JP2001042545A (ja) 半導体装置の製造方法
JP2003121977A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法およびマスク
JP2000019710A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP2002323746A (ja) 位相シフトマスク及び、それを用いたホールパターン形成方法
JPH11305415A (ja) フォトマスクの製造方法
JP2001203139A (ja) 半導体装置の製造方法
US6800402B2 (en) Phase-shifting mask and method of forming pattern using the same
US8703608B2 (en) Control of local environment for polysilicon conductors in integrated circuits
JP2003173014A (ja) 位相シフトマスクの製造方法、位相シフトマスク、および、装置
JP2000260701A (ja) パターン形成方法及びそれを用いた半導体装置の製造方法
JP2000047366A (ja) 半導体装置の製造方法
US6136479A (en) Method of forming photomask and pattern and method of forming a semiconductor device
US6767672B2 (en) Method for forming a phase-shifting mask for semiconductor device manufacture
JP2001250756A (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
US7829246B2 (en) Method of forming pattern
US6537709B2 (en) Photo mask having film formed from halftone material, method of manufacturing photo mask, and method of manufacturing semiconductor device
WO2011101926A1 (ja) 半導体装置の製造方法及びフォトマスク
JP2006189576A (ja) フォトマスクおよびその製造方法、電子素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070403

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070724