JP2008089923A - 光学素子の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な光学素子の製造方法。
【解決手段】回折光学素子の製造方法は、基板を準備する工程と、基板に、レジストパターンを形成するための露光用のフォトマスクであって、マスク基板と、該マスク基板に密接して、行列配列された複数のマスクセルとを有しており、当該マスクセルは、光透過領域と、マスク基板に設けられている遮光膜で形成されている遮光領域とのいずれか一方又は双方を有しており、マスクセルの透過光の光強度が規格化光強度であり、複数のマスクセルの透過光の光強度が変化するフォトマスクを用いる露光処理を含むパターニングを行って、レジストパターンを形成する工程と、レジストパターンをエッチングマスクとして用いて、パターニングを行う工程とを含む。
【選択図】図4

Description

この発明は微小光学素子に関し、特にシリコン基板等の基板に作り込まれる回折光学素子(DOE:Diffractive Optical Elements)の製造方法に関する。
回折現象を利用して入射光をコントロールする、特に曲面による格子断面形状を微小な複数の階段状の構造単位により近似した回折光学素子は、レンズ、分岐/合波、光強度分布変換、波長フィルター、各種回折バターンの形成等に利用されている。
このような回折光学素子としては多種多様な形状を有するものが知られている。この形状については、理論的な回折効率を考慮すると、断面としてみたときになめらかな曲面を含む鋸歯形状の構造単位を連続的に複数並べた形状とするのがよい。
しかしながら、このような鋸歯形状の構造単位を複数配列する複雑な構成を有する回折光学素子の製造は極めて困難である。
いわゆるウェハプロセス、すなわちフォトリソグラフィ工程及びエッチング工程を適用して、シリコン基板に、断面が階段状の構造単位を複数配列して形成し、この構造単位を複数配列して、回折光学素子の光学的特性を近似的に再現する方法が開示されている(例えば、特許文献1及び非特許文献1参照。)。
特許文献1及び非特許文献1が開示する回折光学素子の製造方法によれば、m枚(mは自然数である。)のフォトマスクを使用して、露光工程、現像工程、エッチング工程を行う。これら一連の工程をm回繰り返すことにより、断面形状が2m段の階段状の形状を有している。
回折光学素子全体としては、上面側から見た場合に、径が互いに異なる複数の円環状の構造単位が同心円状に配置されている。
特開平11−14813号公報 佐々木浩紀、他6名、「光源とシリコンマイクロレンズの高精度実装技術」、エレクトロニクス実装学会誌、2002年、Vol5、No.5、P466−472
しかしながら、既に説明したような回折光学素子の製造方法では、複数枚のフォトマスクを使用して、露光工程、現像工程、エッチング工程を複数回繰り返す必要があった。
このため、露光工程において、例えばアラインメントマークを用いるマスクパターンの重ね合わせがうまくいかず、各エッチング工程におけるエッチング位置にずれが生じてしまう場合がある。このような場合には、形成されるパターン形状が所期の形状にならなくなってしまう。結果として、形成された回折光学素子の光学的特性を損なってしまうおそれがある。
また、段数の異なる構造単位が混在した回折光学素子を形成するのは極めて困難であった。
この発明は、上記課題に鑑みてなされたものである。上記課題を解決するにあたり、この発明の回折光学素子の製造方法によれば、下記のような工程を含んでいる。
すなわち、基板を準備する。
基板に、レジストパターンを形成するための露光用のフォトマスクであって、マスク基板と、このマスク基板に密接して、行列配列された複数のマスクセルとを有しており、マスクセルは、光透過領域と、マスク基板に設けられている遮光膜で形成されている遮光領域とのいずれか一方又は双方を有しており、マスクセルの透過光の光強度が規格化光強度であり、複数のマスクセルの透過光の光強度が変化するフォトマスクを用いる露光処理を含むパターニングを行って、レジストパターンを形成する。
このレジストパターンをエッチングマスクとして用いて、パターニングを行う。
このレジストパターンの形成工程は、例えば、基板に、中心点から外周に向かって膜厚がm段の階段状に変化するレジスト中心部、レジスト中心部を囲み、中心点を中心として同心円状に配列され、かつ膜厚がn段(m及びnは互いに同一である任意の正の整数である。)の階段状に変化する、複数の円環状のレジスト構造単位を含むレジストパターンを形成するための露光用のフォトマスクであって、透明なマスク基板と、マスク基板に密接して、行列配列された複数の正方形のマスクセルとを有しており、マスクセルは、光透過領域と、マスク基板に設けられている遮光膜で形成されている遮光領域とのいずれか一方又は双方を有しており、マスクセルの透過光の光強度が規格化光強度であり、複数のマスクセルの透過光の光強度は、レジスト中心部の中心点及びレジスト構造単位が第1段の高さを画成するマスクセルの光強度を第1光強度とし、当該第1段の外側に位置して順次に配列される1又は2以上の段を含み、当該段の最終段である第X段の高さを画成するマスクセルの全ての光強度を第X光強度(但し、第1光強度及び第X光強度は、0≦第1光強度<第2光強度・・・第X−1光強度<第X光強度である。)とし、及びレジスト中心部の中心点及びレジスト構造単位の外周方向に並ぶ順次のマスクセルの光強度が、第1光強度から第X光強度(Xはm及びnに等しい2以上の正の整数である。)まで変化するフォトマスクを用いる露光処理を含むパターニングを行って、レジストパターンを形成する工程とすることができる。
これらm、n及びYをいずれも7とすれば、7階調の段差を得ることができる。
このレジストパターンを形成する工程は、基板に、中心点から外周に向かって膜厚がm段の階段状に変化するレジスト中心部、レジスト中心部を囲み、中心点を中心として同心円状に配列され、かつ膜厚がn段(nはレジスト構造単位ごとに異なっていてもよい正の整数である任意の変数であり、mとnとは互いに同一であるか又は異なっていてもよい任意の正の整数である。)の階段状に変化する、複数の円環状のレジスト構造単位を含むレジストパターンを形成するための露光用のフォトマスクであって、透明なマスク基板と、該マスク基板に密接して、行列配列された複数の正方形のマスクセルとを有しており、マスクセルは、光透過領域と、マスク基板に設けられている遮光膜で形成されている遮光領域とのいずれか一方又は双方を有しており、マスクセルの透過光の光強度が規格化光強度であり、複数のマスクセルの透過光の光強度は、レジスト中心部の中心点及びレジスト構造単位が第1段の高さを画成するマスクセルの光強度を第1光強度とし、当該第1段の外側に位置して順次に配列される1又は2以上の段を含み、当該段の最終段である第X段(Xは、m及びnのうち、最大数である。)の高さを画成するマスクセルの全ての光強度を第X光強度(但し、第1光強度及び第X光強度は、0≦第1光強度<第2光強度・・・第X−1光強度<第X光強度である。)とし、最終段が第Y段である当該第Y段(Yは、m及びnのうち、Xよりも小さい正の整数である。)の第Y光強度を前記第X光強度と等しい強度とし最上段の光強度を第1光強度とするフォトマスクを用いることもできる。
これらm及びnに含まれる全てを7とし、かつYを6とすれば7段と6段の階段状の構造といった複数通りの段数を有する構成を一括形成することができる。
上述した回折光学素子の製造方法において、マスクセルの一辺の長さを、フォトマスクが用いられる露光装置の光学系の解像限界となる長さよりも短く設定し、光強度を、レジスト中心部及びレジスト構造単位ごとに互いに離散的な値であって、かつ外周方向に向かうに従って前後のマスクセル間での変化量が大となる値にそれぞれ設定することもできる。
このようにすればより精密に曲面(球面)を近似することができる。
また、この製造方法に適用して好適なフォトマスクは、下記のような構成を具えている。
すなわち、中心点から外周に向かって膜厚がm段の階段状に変化するレジスト中心部、レジスト中心部を囲み、中心点を中心として同心円状に配列され、かつ膜厚がn段(mとnとは互いに同一である任意の正の整数である。)の階段状に変化する、複数の円環状のレジスト構造単位を含むレジストパターンを形成するための露光用のフォトマスクであって、透明なマスク基板と、該マスク基板に密接して、行列配列された複数の正方形のマスクセルとを有しており、当該マスクセルは、光透過領域と、マスク基板に設けられている遮光膜で形成されている遮光領域とのいずれか一方又は双方を有しており、マスクセルの透過光の光強度が規格化光強度であり、複数のマスクセルの透過光の光強度は、レジスト中心部の中心点及びレジスト構造単位が第1段の高さを画成するマスクセルの光強度を第1光強度とし、当該第1段の外側に位置して順次に配列される1又は2以上の段を含み、当該段の最終段である第X段の高さを画成するマスクセルの全ての光強度を第X光強度(但し、第1光強度及び第X光強度は、0≦第1光強度<第2光強度・・・第X−1光強度<第X光強度である。)とし、及びレジスト中心部の中心点及びレジスト構造単位の外周方向に並ぶ順次のマスクセルの光強度を、第1光強度から第X光強度(Xはm及びnに等しい2以上の正の整数である。)まで変化させてある。
また、フォトマスクは、複数のマスクセルの透過光の光強度を、レジスト中心部の中心点及びレジスト構造単位が第1段の高さを画成するマスクセルの光強度を第1光強度とし、当該第1段の外側に位置して順次に配列される1又は2以上の段を含み、当該段の最終段である第X段(Xは、m及びnのうち、最大数である。)の高さを画成するマスクセルの全ての光強度を第X光強度(但し、第1光強度及び第X光強度は、0≦第1光強度<第2光強度・・・第X−1光強度<第X光強度である。)とし、最終段が第Y段である当該第Y段(Yは、m及びnのうち、Xよりも小さい正の整数である。)の第Y光強度を前記第X光強度と等しい強度とし最上段の光強度を第1光強度としてある。
この発明の回折光学素子の製造方法によれば、新規な構成のフォトマスクを用いることにより、1回の露光工程及び現像工程による、複数段を含む階段状形状のレジストマスクの形成工程、及びこのレジストマスクを用いる1回のエッチング工程による基板のパターニングのみで、階段状の構造単位が複数並列されている光学素子を製造することができる。すなわち、極めて簡易な工程で光学素子を製造することができる。
また、この発明の光学素子の製造方法によれば、例えば、異なる段数の階段状の構造単位が混在しており、かつ各段の面積が異なっているような構成を有する回折光学素子であっても、膜厚が非一様に、例えば階段状に変化するレジストパターンを単一のフォトマスクによる1回の露光工程、及び1回のエッチング工程による基板のパターニングのみで回折光学素子を製造することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態につき説明する。なお、図面には、この発明が理解できる程度に各構成成分の形状、大きさ及び配置関係が概略的に示されているに過ぎず、これによりこの発明が特に限定されるものではない。また、以下の説明において、特定の材料、条件及び数値条件等を用いることがあるが、これらは好適例の1つに過ぎず、従って、この発明は何らこれらに限定されない。
なお、この発明の回折光学素子の製造方法における各製造工程は、フォトマスクを除き、原則として従来公知の材料及び製造装置を用いて実施することができる。従って、各製造工程における材料、条件等の詳細な説明は省略する場合もある。
(フォトマスク)
まず、この発明の回折光学素子の製造方法に適用して好適なフォトマスクの構成例につき説明する。
図1(A)、(B)及び(C)を参照して、この発明の回折光学素子の製造方法に適用されるレジストパターン形成用のフォトマスクの構成について説明する。
図1(A)、(B)及び(C)は、フォトマスクの構成例を説明するための模式図である。図1(A)は、フォトマスクの一部分を上方から見た模式的な平面図であり、図1(B)は、図1(A)のA−A線に沿った面で切った断面を示す図である。図1(C)は、図1(A)のA−A線に沿った方向(X方向)の位置と、透過光の光強度の関係を説明するための図である。図1(C)において、横軸にX方向の位置を示し、縦軸に透過光の光強度を示している。
フォトマスク110は、石英ガラスなどの透明のマスク基板120上に、複数の、同一の大きさの正方形状のマスクセル140を有している。マスクセル140は、マスク基板120の一方の主表面に画成された複数の単位マスクセル領域に設定されている。
これら単位マスクセル領域は、互いに密接に隣接した状態で設けられている。例えば、単位マスクセル領域は、互いに直交するX方向(又は行方向とする。)及びY方向(又は列方向とする。)に引かれた直線である、複数の仮想格子状線146で、マスク基板120の一方の主表面に等間隔に仕切られて設定された領域とすることができる。従って、この場合には、これら単位マスクセル領域は、直交マトリクス(行列)配列として、配列されている。
マスクセル140には、光透過領域144と遮光領域142のいずれか一方又は双方が設定されている。
マスク基板120上の遮光領域142には、例えば、クロムを蒸着するなどして遮光膜130が設けられている。このマスクセル140がフォトマスク110を透過する光強度を制御する基本単位である。
同じ面積のマスクセル140の場合には、マスクセル140に対する光透過領域144
の面積比により、マスクセル140を透過する光強度が与えられる。すなわち、マスクセル140中の、光透過領域144の面積が大きいほど、マスクセル140を透過する光強度が大きくなる(図1(C))。
ここで、複数のマスクセルのうち、列方向に連続して配列されたマスクセルが、遮光領域を有している場合には、これら遮光領域は列方向に順次に接続して連続的に設けられている。
また、複数のマスクセルのうち、行方向に連続して配列されたマスクセルが、光透過領域及び遮光領域を有している場合には、これら遮光領域は行方向に順次に不接続に設けられている。
なお、図1(A)は、光透過領域144と遮光領域142の双方が設定されているマスクセル140が、Y方向の仮想二分線148で二分され、仮想二分線148の一方の側(図中、仮想二分線の右側)に光透過領域144が設定されさらに、他方の側(図中、仮想二分線の左側)に遮光領域142が設定されている例を示している。
なお、各マスクセルについていえば、光透過領域144が仮想二分線148に対して同じ側に設定されているのがよい。以下に、その理由につき説明する。
レジストパターンの膜厚が変化がしない領域では、同一の光強度のマスクセル140が連続して設定されることがある。
各マスクセル140について、仮想二分線148に対して、同じ側に光透過領域144が設定される構成にすると、Y方向に連続して設けられる同一の光強度のマスクセル140については、遮光領域は一つの矩形として構成される。
マスクパターンを構成する矩形の数の増減に応じて、マスクパターンの生成に必要なデータ量も増減する。従って、各マスクセル140の遮光膜130を、一括して一つの矩形として形成すると、マスクパターンの生成に必要なデータ量を削減することができる。この結果、フォトマスクの製造にかかる時間を短縮するとともに、コストを削減することができる。
図1(A)及び(B)では、全てのマスクセル140について光透過領域144と遮光領域142が設定されている例を示しているが、この例に限定されない。
すなわち、フォトマスク110は、光透過領域144だけが設定された、すなわち遮光領域がないマスクセル、あるいは、マスクセル140に遮光領域142だけが設定された、すなわち光透過領域がないマスクセルを有していてもよい。
マスクセル140の一辺の長さ(以下、マスクピッチと称することもある。)Pは、このフォトマスク110が用いられる露光装置の光学系の解像限界となる長さより小さく設定される場合もある。この場合には、フォトマスク110を用いてレジスト層に露光処理を行った場合には、フォトマスクのマスクパターンを解像できるだけのコントラストが得られない。
従ってこの場合には、フォトマスク110を用いてレジスト層を露光した後に現像すると、例えば基板に塗布されているレジスト層はこの基板から分離することなく、連続して膜厚が変化する曲面に近いレジストパターン形状を得ることができる。
露光装置として、例えば、波長λが365nmであり、縮小投影倍率を5倍とするいわゆるi線ステッパを用いる場合には、露光光学系の解像性能は、投影レンズの開口数NA及びコヒーレンスファクタσに依存する。
表1は光学コントラストMの、ピッチ(Pitch)、開口数NA及びコヒーレンスファクタσに対する依存性を示している。ここで、光透過領域(スペース)44の幅D、及び遮光領域(ライン)142の幅Wの比は、1:1としている。
ピッチはマスクピッチPをレジスト層の上面に投影した長さに相当する。縮小投影倍率が5倍の場合には、このピッチは、マスクピッチPの1/5になる。
光学コントラストMは、M=(Imax−Imin)/(Imax+Imin)で表される。フォトマスクを透過する光の光強度は正弦波的に変化し、その1周期内の光強度の最大値がImaxであり、最小値がIminである。
Figure 2008089923
一般に、露光光学系の解像力は、λ/NAに比例する。よって、波長が短いほど、あるいは、開口数NAが大きくなるほど、光学コントラストMが0となるピッチ、すなわち、フォトマスクのマスクパターンを解像できるだけのコントラストが得られないピッチが小さくなる。
例えば開口数NAが0.5であり、コヒーレンスファクタσが0.5の場合は、レジスト層上面におけるピッチが480nm(マスクピッチPが2.4μm)以下になると、ウェハ上に投影される透過光の光強度の光学コントラストMが0になる。
ただし、光学コントラストMは0に限定されず、わずかに光学コントラストMが発生し
たとしても、光学コントラストMが与えるレジスト材料への影響が、許容できる範囲内であればよい。
例えば、開口数NAが0.5であり、コヒーレンスファクタσが0.5である場合には、ピッチを500nmにすると、光学コントラストMは0.03となるが、この場合の光学コントラストMがレジスト材料に与える影響は許容できる範囲内にある。
上述したように、マスクピッチPの上限は、露光光学系により光学コントラストMが0となる大きさに依存して決められる。
一方で、マスクピッチPが短いほど、水平方向の分解能は高くなる。しかしながら、フォトマスクとして製造できる、光透過領域144の幅Dや、遮光領域142の幅Wを小さくすることは技術的に困難である。このため、光透過領域144の幅D、及び、遮光領域142の幅Wの最小値を固定して、マスクセル140の一辺の長さPを小さくすると、光強度の可変幅が小さくなる。
例えば、レジストパターンレベルにおけるピッチが480nmであるときに、使用できるマスク製造技術におけるレジストパターンレベルでの最小寸法が150nmであるとする。
なお、以下の説明において、特に言及する場合を除いて、寸法としてレジストパターンにおける寸法に換算したものを用いている。フォトマスクにおける寸法は、レジストパターンレベルにおける寸法に縮小投影倍率、ここでは5倍を乗ずればよい。このとき、スペース幅、すなわち、レジストパターンレベルにおける寸法に換算した光透過領域の幅は、150nmから330nmに設定することができる。
一方で、ピッチが400nmであるときに、使用できるマスク製造技術での最小寸法が150nmであるとする。このとき、設定できるスペース幅は、150nmから250nmの範囲になる。
スペース幅を1nm刻みで制御した場合の光の階調数は、ピッチが480nmのとき181であり、ピッチが400nmのとき101になる。
ピッチが小さいと、光の階調数、すなわち、光強度の分解能が低下する。また、セル内における開口面積比は、ピッチが480nmのとき31%から69%の範囲であり、ピッチが400nmのとき38%から63%の範囲である。つまり、ピッチが小さいと、光強度の可変幅が狭くなる。
高精度のマスク製造技術を用いれば、すなわち、マスク製造技術での最小寸法を小さくすれば、同等の階調数のまま、レジストパターンにおけるピッチを小さくすることができる。
例えば、ピッチを300nmとし、レジストパターンにおける最小寸法を70nmとすれば、設定できるスペース幅は70nmから230nmの範囲となり、1nm刻みで制御した場合の階調数として161が得られる。
しかしながら、最小寸法を小さくすることは、マスクコストの増加を引き起こす。従って、レジストパターンにおけるピッチは対象パターン、露光光学系、マスク製造技術における最小寸法、マスクコストを考慮して最適な条件を選択する必要がある。対象とするレジストパターンの大きさが数+μmから数百μmと十分大きい場合には、レジストパター
ンにおけるピッチは400nmから500nmの範囲とするのが好適である。
上述した、レジストパターン形成用のフォトマスクによれば、マスクセルごとに、透過する光強度を設定できる。従って、平坦面上に、例えば段差部を有するといった任意の形状のレジストパターン、中心からの距離が等しい場所のレジスト膜厚が等しくない任意の形状のレジストパターン等を形成する場合に、必要なフォトマスクを容易に得ることができる。
この発明の光学素子の製造方法において、レジストパターンを形成するにあたり、適用して好適なフォトマスクのサイズを例示すると、ピッチは400nmであり、最小のスペース幅、すなわち光透過領域の幅は120nmであり、かつ最大のスペース幅は280nmである。
なお、この露光処理は従来公知のi線ステッパを用いて行うことができる。適用して好適なi線ステッパの例としては、株式会社ニコン製、NSR−2205i11D(商品名)(以下、単にi線ステッパAと称する。)が挙げられる。また、適用して好適なレジスト材料としては株式会社JSR製、IX410(以下、単にレジスト材料Aと称する。)が挙げられる。
図2に、このフォトマスク及び上述のレジスト材料Aを用いて露光、現像を行った場合の1ピッチの光透過領域の幅と残存するレジストパターンの膜厚との関係をグラフとして示す。
光透過領域の幅が増大するほど残存するレジストパターンの膜厚は減少する。
このように、光透過領域の幅と残存するレジストパターンの膜厚との関係からフォトマスク110のマスクセル140の配置を、所定のレジストパターン形状が得られるよう最適化することができることがわかる。
この発明の光学素子の製造工程に適用して好適なフォトマスク110のマスクセル140の透過光の光強度は、規格化光強度とすることができる。すなわち、規格化光学強度とは、多数のマスクセルのうち、いずれかのマスクセルを透過した光の強度が最大であるとき、この最大光強度を1として決まる他のマスクセルを透過する光の強度の値である。従って、規格化光強度は1と0とをそれぞれ含むその間のいずれかの値をとる。各マスクセルには、エッチングによってどのような高さ変化を有する結果物を形成するのか、そのためにはどのようなレジストパターンを形成するのか考慮して、それぞれ設計上決められる規格化光強度が割り当てられる。
図3及び表2を参照して、レジストAを用いた場合のマスクセルの光透過領域の幅W、遮光領域の幅D及び残存するレジストパターンの膜厚Rの関係につき説明する。この例では7階調、すなわち7段の階段状の構造単位を形成する例につき説明する。
図3(A)は、この例の製造工程に適用して好適なマスクセル140に設定されている光透過領域144と遮光領域142の構成例を説明する模式図であって、図3(B)は各階調(段)に対応したレジスト膜厚を模式的に示す図である。
表2には、各段に対応する光透過領域144の横幅Dと基板上に残存する残存レジスト膜厚Rの関係を示してある。なお、ピッチPは、400nmである。
Figure 2008089923
図3(B)及び表2に示すように、第7段(Sx7)に対応する光透過領域144の横幅Dは、290nmであり、この場合には残存レジスト膜厚Rは0(ゼロ)、すなわちレジストは残存せず、基板20の表面20aが露出する。
第6段(Sx6)に対応する光透過領域144の横幅Dは、250nmであり、この場合には残存レジスト膜厚Rは0.55μmである。
第5段(Sx5)に対応する光透過領域144の横幅Dは、220nmであり、この場合には残存レジスト膜厚Rは1.1μmである。
第4段(Sx4)に対応する光透過領域144の横幅Dは、190nmであり、この場合には残存レジスト膜厚Rは1.65μmである。
第3段(Sx3)に対応する光透過領域144の横幅Dは、160nmであり、この場合には残存レジスト膜厚Rは2.2μmである。
第2段(Sx2)に対応する光透過領域144の横幅Dは、140nmであり、この場合には残存レジスト膜厚Rは2.75μmである。
第1段(Sx1)に対応する光透過領域144の横幅Dは、120nmであり、この場合には残存レジスト膜厚Rは3.3μmである。
なお、この場合には、露光条件を、開口数NAを0.5とし、コヒーレンスファクタσを0.5とし、かつ縮小投影倍率を5倍とするのがよい。
このようなマスクセルを、所期のレジスト形状の各部に対応する透過光量が得られるよう適切に配置したフォトマスクを使用して、上述したような例えば7階調の階段状のレジストパターンを1回のみの露光工程により形成することができる。
(第1の実施の形態)
1.回折光学素子
図4を参照して、この発明の製造方法により形成される回折光学素子の構成例につき説明する。
図4(A)は回折光学素子の中心を通る直線に沿った切断端面を示す模式的な図である。図4(B)は図4(A)に示した回折光学素子の中心を通る直線I−I’に沿った切断端面を示す模式的な図である。
図4(A)及び(B)に示す構成例では、回折光学素子10は、例えばシリコンウエハである基板20に彫り込まれて形成されている。この例の回折光学素子10は、いわゆるフレネルレンズの形態を有している。
回折光学素子10は、中心点Cから外周に向かって膜厚がm段、すなわちこの例では7段の階段状に変化する中心部22を有している。
中心部22は上面側からみた形状が正円形であり、断面形状は中心Cを含む第1次表面20a1を高さが最も高い円柱状の第1段(Sa1)と、後述するエッチング工程により生成する第2次表面20a2を高さが最も低い第7段(Sa7)とする、第1段(Sa1)の周囲を囲むように設けられている6段の円環状のステップ(Sa2、Sa3、Sa4、Sa5、Sa6及びSa7)を有している。第7段(Sa7)は第2次表面20a2に一致している。これら複数のステップにより全体として略球面(球欠)状の曲面を近似している。
表2に示したように、この例では隣接するステップ同士の高さの差はいずれも等しくしてある。しかしながら、既に説明したフォトマスクの遮光領域142の面積を可能な範囲で適宜変更することにより、隣接するステップ同士の高さの差を異なるものとすることができる。
また、第1段(Sa1)及び第7段(Sa7)を除く各ステップ(Sa2、Sa3、Sa4、Sa5及びSa6)の面積は、互いに等しい例を示したがこれに限定されない。
すなわち、これら各ステップ(Sa2、Sa3、Sa4、Sa5及びSa6)の面積、並びに第1段(Sa1)及び第7段(Sa7)の面積は、フォトマスクのマスクセル140の配置(配置形状及び配置数)を可能な範囲で適宜変更することにより、それぞれを任意好適なものとすることができる。
例えば、各ステップ(Sa2、Sa3、Sa4、Sa5及びSa6)の面積を、外周に向かうほど小さな面積にするといったように互いに異なるものとすることができる。
回折素子10は、複数の円環状の構造単位24を含んでいる。各構造単位24は、中心部22を囲んでいる。
複数の構造単位24は、中心点Cを中心として同心円状にそれぞれが配列されている。構造単位24は、この例では2つの構造単位24、すなわち第1構造単位24A及び第2構造単位24Bを含んでいる。なお、この構造単位24の数は例示に過ぎず、所要の光学的特性に対応して任意好適な数を設けることができる。
第1構造単位24Aは、中心部22の外側に配置され、この中心部22を離間して囲んでいる。また、第2構造単位24Bは、この第1構造単位24Aの外側に配置され、この第1構造単位24Aとは離間して配置されている。
これら円環状の構造単位24は、中心部22と同様に、外周方向に向かってその厚みが薄くなるn段、この例では既に説明した中心部22の段数mと同一の7段の階段状としてある。
ここで、mとnとは互いに同一であるか又は異なっていてもよい任意の正の整数である。すなわち構造単位24の段数nと中心部22の段数mとは、互いに同一であっても異なっていてもよい。
また、構造単位24の段数nについては、複数の構造単位を含む場合、例えば第1構造単位24A及び第2構造単位24Bを含んでいる場合には、それぞれの段数は互いに同一であっても異なっていてもよい。
第1構造単位24Aの第1段(Sb1)から第7段(Sb7)までの各ステップすなわち、Sb1、Sb2、Sb3、Sb4、Sb5、Sb6及びSb7の高さは、この例では中心部22の各ステップSa1、Sa2、Sa3、Sa4、Sa5、Sa6及びSa7の高さと同一番号についてそれぞれ対応する高さ、すなわち等しい高さとされている。
同様に、第2構造単位24Bの第1段(Sc1)から第7段(Sc7)までの各ステップすなわち、Sc1、Sc2、Sc3、Sc4、Sc5、Sc6及びSc7の高さは、この例では中心部22の各ステップSa1、Sa2、Sa3、Sa4、Sa5、Sa6及びSa7、並びに第1構造単位24Aの各ステップ、すなわちSb1、Sb2、Sb3、Sb4、Sb5、Sb6及びSb7と同一番号についてそれぞれ対応する高さ、すなわち互いに等しい高さとしてある。
しかしながら、第1構造単位24Aの各ステップの高さと、番号が対応する中心部22の各ステップの高さとは、互いに異なるものとすることもできる。
回折光学素子において、中心部22及び構造単位24の番号が対応する各ステップの面積は、外周に向かうほど小さくなるようにされるのが通例である。
この例においても、中心部22の各ステップの面積、第1構造単位24Aの各ステップの面積及び第2構造単位24Bの各ステップの面積は、外周に向かうほど、すなわち、この順に小さくされている。
各ステップの面積は、既に説明したようにフォトマスクのマスクセル140の配置(配置形状及び配置数)を可能な範囲で適宜変更することにより、それぞれを任意好適なものとすることができる。
2.回折光学素子の製造方法
以下、図を参照して、この発明の光学素子の製造方法につき説明する。ここでは、基板
としてシリコン基板を用いるいわゆるシリコンマイクロレンズの製造方法を例にとって説明する。
なお、この製造方法は、既に説明した構成を有するフォトマスクを用いる露光及び現像工程、並びにこの露光及び現像工程により形成されるレジストパターンをマスクとして用いる点に特徴を有している。
このレジストパターンの形成工程以外の工程については、従来の回折光学素子、特にシリコン基板を用いるシリコンマイクロレンズの形成工程と何ら変わるところがないため、従来と変わらない工程についての図示及び詳細な説明は省略する。
図5(A)及び(B)は、回折光学素子の製造途中の構造体を切断した切り口を示す模式図である。
まず、平行平板状の基板20を準備する。基板20は、第1次表面20a1と、この一次表面20a1と対向する第2の面(単に裏面とも称する。)20bとを有している。この第1次表面20a1には、予めレンズ形成領域を設定しておく。
この発明に適用される基板20は、シリコン基板に限定されず、好ましくはガラス基板、ゲルマニウム基板、InP基板といった種々のタイプの基板を用いることもできる。
次に、基板20の第1次表面20a1上に、この例ではポジ型のレジスト材料、例えば上述したレジスト材料Aを塗布する。
このレジスト材料の塗布は、従来公知のスピンコータを用いる回転塗布の手法によって行えばよい。
次に、レジスト材料が塗布された基板20に対してプリベーク処理を行う。このプリベーク処理は、選択されたレジスト材料に応じた条件で行うのがよい。プリベーク処理は、レジスト材料Aを用いる場合には好ましくは例えば雰囲気温度90℃で60秒間行えばよい。
次いで、フォトリソグラフィ工程の露光処理を行う。
露光処理には上述した構成を有するフォトマスクを使用する。すなわち、この発明の製造方法によれば、このフォトマスクを用いる1回のみの露光工程によりレジストパターンを形成することを特徴としている。
この露光工程において、マスクセル140の透過光の光強度は、上述したように規格化光強度とする。
この例の複数のマスクセル140の透過光の光強度を一般化すると、レジスト中心部32の中心点C及びレジスト構造単位34が第1段の高さを画成するマスクセル140の光強度を第1光強度とし、第1段の外側に位置して順次に配列される1又は2以上の段を含み、段の最終段である第X段の高さを画成するマスクセルの全ての光強度を第X光強度(但し、第1光強度及び第X光強度は、0≦第1光強度<・・・<第X光強度である。)としたときに、及びレジスト中心部32の中心点C及びレジスト構造単位34の外周方向に並ぶ順次のマスクセルの光強度は、前記第1光強度から第X光強度(Xはm及びnに等しい2以上の正の整数である。)まで変化させればよいことになる。
露光処理を例えば上述したi線ステッパAを用いて行う場合には、好ましくは例えば280ミリ秒間の露光処理を行う。
その後、露光後ベーク処理が行われる。上述の態様では、好ましくは例えば雰囲気温度110℃で100秒間の露光後ベーク処理を行えばよい。
このフォトマスクの採用により、既に説明したような特に複数段の段差、あるいはこれら複数段の段差により近似される曲面といった複雑な形状であっても、1回のみの露光工程により極めて精度のよいレジストパターン形状を形成することができる。
次に、現像液を用いて現像処理を行う。この現像液は選択されたレジスト材料に任意好適な現像液を用いればよい。レジスト材料Aを用いた場合には、好ましくは例えばアルカリ性現像液である東京応化工業株式会社製NMD−3(商品名)を用いて90秒間の現像処理を行えばよい。
次いで、現像後ベーク処理を選択された材料に任意好適な条件で現像後ベーク処理を行う。レジスト材料Aを用いた場合には、好ましくは例えば雰囲気温度120℃で100秒間の現像後ベーク処理を行うことにより、図5(A)及び(B)に示すような構成を有するレジストパターン30を得る。
レジストパターン30は、形成しようとする構造、すなわち既に説明した中心部22及び構造単位24に相似の形状を有するパターンとして形成される。具体的には、上側から見たレジストパターン30の平面的なサイズは、所期の構成と同一サイズとして形成する。また、レジストパターン30の立体的形状、すなわち、基板20の厚み方向のレジストパターンのサイズについては、所期の構成と同一サイズとしなくともよい。基板20の厚み方向のレジストパターンのサイズは、すなわちエッチング除去される深さは、エッチングレートにより調節することができるため、選択されたエッチングレートに見合った適切なサイズとして、レジストパターン30の立体的な形状を形成すればよい。
すなわち、レジストパターン30は、中心点Cから外周に向かって膜厚がm段、すなわちこの例ではレジストパターン30から露出した第1次表面20a1を第7段目として含む7段の階段状に変化するレジスト中心部32を有している。
レジスト中心部32は上面側からみた形状が正円形であり、断面形状は中心Cを含む、高さが最も高い位置にある円柱状の第1段(Sr1)と、第1段(Sr1)の周囲を囲むように設けられている6段の円環状のステップ(Sr2、Sr3、Sr4、Sr5及びSr6)を有している。
結果的に、これら複数のステップにより全体として球面状の曲面を近似している。なお、エッチング後に形成される第7段(Sx7)、すなわちエッチング後に高さが最も低い位置に来る最終段に対応する部分は、この例では露出面としてされて、レジスト中心部32に覆われることなく基板20の第1次表面20a1を露出させてある。
この例では隣接するステップ同士の高さの差はいずれも等しくしてある。しかしながら、既に説明したフォトマスクの遮光領域142の面積を可能な範囲で適宜変更することにより、隣接するステップ同士の高さの差を異なるものとすることができる。
また、第1段(Sr1)を除く各ステップ(Sr2、Sr3、Sr4、Sr5及びSr6)の面積は、互いに等しい例を示してある。
すなわち、これら各ステップ(Sr2、Sr3、Sr4、Sr5及びSr6)の面積、並びに第1段(Sr1)及び第7段(Sr7)の面積は、フォトマスクのマスクセル140の配置(配置形状及び配置数)を可能な範囲で適宜変更することにより、それぞれを任意好適なものとすることができる。
例えば、各ステップ(Sr2、Sr3、Sr4、Sr5及びSr6)の面積は互いに異なるものとすることができる。
レジストパターン30は、複数の円環状のレジスト構造単位34を含んでいる。各レジスト構造単位34は、レジスト中心部32を囲んでいる。
複数のレジスト構造単位34は、中心点Cを中心として同心円状にそれぞれが配列されている。レジスト構造単位34は、この例では2つのレジスト構造単位34、すなわち第1レジスト構造単位34A及び第2レジスト構造単位34Bを含んでいる。なお、このレジスト構造単位34の数は例示に過ぎず、所要の任意好適な数を設けることができる。
第1レジスト構造単位34Aは、レジスト中心部32の外側に配置され、このレジスト中心部32から離間して囲んでいる。
また、第2レジスト構造単位34Bは、この第1レジスト構造単位34Aの外側に配置され、この第1レジスト構造単位34Aとは離間して配置されている。
このように、レジスト中心部32と第1レジスト構造単位34Aとの間、及び第1レジスト構造単位34Aと第2レジスト構造単位34Bとの間からは基板20の第1次表面20a1が露出している。
これら円環状のレジスト構造単位34は、レジスト中心部32と同様に、外周方向に向かってその厚みが薄くなるn段、この例では既に説明したレジスト中心部32の段数mと同一の7段の階段状としてある。但し、第7段は基板20の第1次表面20a1である。
ここで、mとnとは互いに同一であるか又は異なっていてもよい任意の正の整数である。すなわちレジスト構造単位34の段数nと中心部22の段数mとは、互いに同一であっても異なっていても一度の露光工程により形成することができる。
また、レジスト構造単位34の段数nについては、複数の構造単位を含む場合、例えば第1レジスト構造単位34A及び第2レジスト構造単位34Bを含んでいる場合には、それぞれの段数は互いに同一であっても異なっていても一度の露光工程により形成することができる。
第1レジスト構造単位34Aの第1段(Ss1)から第6段(Ss6)の各ステップすなわち、Ss1、Ss2、Ss3、Ss4、Ss5及びSs6の高さは、この例ではレジスト中心部32の各ステップSr1、Sr2、Sr3、Sr4、Sr5及びSr6の高さと同一番号についてそれぞれ対応する高さ、すなわち等しい高さとされている。
同様に、第2レジスト構造単位34Bの第1段(St1)から第6段(St6)までの各ステップすなわち、St1、St2、St3、St4、St5及びSt6の高さは、この例ではレジスト中心部32の各ステップSr1、Sr2、Sr3、Sr4、Sr5及びSr6、並びにレジスト第1構造単位34Aの各ステップ、すなわちSs1、Ss2、Ss3、Ss4、Ss5及びSs6と同一番号についてそれぞれ対応する高さ、すなわち互いに等しい高さとしてある。
しかしながら、第1レジスト構造単位34Aの各ステップの高さと、番号が対応するレジスト中心部32の各ステップの高さとは、互いに異なるものとすることもできる。
回折光学素子において、既に説明したように、中心部22及び構造単位24の番号が対応する各ステップの面積は、外周に向かうほど小さくなるようにされるのが通例である。
レジストパターン30の上面側から見た平面的な形状は、ほぼそのままの形状で基板20に転写されることになる。従って、このレジストパターン30においても、レジスト中心部32の各ステップの面積、これに対応する第1レジスト構造単位34Aの各ステップの面積及びこれに対応する第2レジスト構造単位34Bの各ステップの面積は、外周に向かうほど、すなわち、この順に小さくされている。
レジストパターン30の各ステップの面積は、既に説明したようにフォトマスクのマスクセル140の配置(配置形状及び配置数)を可能な範囲で適宜変更することにより、それぞれを任意好適なものとすることができる。
このように、既に説明したフォトマスクを用いて基板20に塗布されたレジスト材料に対し、フォトリソグラフィ工程を行うことにより、異なった複数通りの深さのパターン面を有するレジストパターン30が形成される。
このレジストパターン30をエッチングマスクとして用いて、常法に従いパターニングする。
このパターニング工程において、レジストパターン30は、それ自体削られながらシリコン基板20にその形状を転写する。
このパターニング工程は、基板面に垂直な方向からの異方性エッチングによりレジストパターン30をエッチング除去しつつ行われる。エッチングの進行により、レジストパターン30の輪郭形状が平行移動して、レジストパターン30の高さの低い部分(ステップ)が消滅して順次に露出する基板20の露出する順に削られて、パターニング形成されていく。
すなわち、エッチングの開始と同時に、レジストパターン30からの露出面であって第7段に相当する第1次表面20a1が削られる。さらなるエッチングの進行により、レジストパターン30の第6段、第5段、第4段、第3段及び第2段がこの順に消滅して、第1次表面20a1が露出したタイミングが早い段に相当する部分ほど深くエッチングされる。
このエッチングは、レジストパターン30の第1段がエッチング消滅すると同時に、すなわちレジストパターン30の第1段が消滅した時点で停止される。
よって、レジストパターン30の第1段の直下に位置していた第1次表面20a1は残存する。ここで、最も深くエッチングされて中心部22及び構造単位24の第7段に相当して、基板20の新たな表面となる面を第2次表面20a2となる。
このパターニング工程は、好ましくは例えばRF(高周波)電源を具える従来公知のエッチング装置を用いて行うことができる。このとき、エッチャントとしては、好ましくはSF6ガス及びO2ガスの混合ガスを用いるのがよい。
なお、形成される中心部22及び構造単位24の各ステップの高さは、レジストパターン30の各ステップの高さのみならず、エッチングレートの調節によっても任意所定の高さとすることができる。
次に、任意の形状の回折光学素子として切り出すためのさらなるホトリソグラフィ工程及びエッチング工程、すなわちパターニング工程を行えばよい。
この発明の光学素子の製造方法によれば、1回の露光工程、現像工程による複数段を含む階段状形状のレジストマスクの形成工程、及びこのレジストマスクを用いる1回のエッチング工程による基板のパターニングのみで、階段状の構造単位が複数並列されている光学素子を製造することができる。すなわち、極めて簡易な工程で光学素子を製造することができる。
(第2の実施の形態)
1.回折光学素子
図6を参照して、この発明の製造方法により形成される光学素子の構成例につき説明する。
図6(A)は回折光学素子の中心を通る直線に沿った切断端面を示す模式的な図である。図6(B)は図6(A)に示した回折光学素子の中心を通る直線I−I’に沿った切断端面を示す模式的な図である。
なお、この例の回折光学素子は、中心部22の段数と構造単位24の階段状構造の段数が異なっていることを特徴としている。従って、これら以外の構造については、既に説明した例と同様なのでその詳細な説明は省略する。
図6(A)及び(B)に示す構成例では、回折光学素子10は、中心点Cから外周に向かって膜厚がm段、すなわちこの例では7段の階段状に変化する中心部22を有している。
中心部22は上面側からみた形状が正円形であり、断面形状は中心Cを含む第1次表面20a1を高さが最も高い円柱状の第1段(Sa1)と、後述するエッチング工程により生成する第2次表面20a2を高さが最も低い第7段(Sa7)とする、第1段(Sa1)の周囲を囲むように設けられている6段の円環状のステップ(Sa2、Sa3、Sa4、Sa5、Sa6及びSa7)を有している。第7段(Sa7)は第2次表面20a2に一致している。これら複数のステップにより全体として略球面(球欠)状の曲面を近似している。
この例では隣接するステップ同士の高さの差はいずれも等しくしてある。しかしながら、既に説明したフォトマスクの遮光領域142の面積を可能な範囲で適宜変更することにより、隣接するステップ同士の高さの差を異なるものとすることができる。
また、第1段(Sa1)及び第7段(Sa7)を除く各ステップ(Sa2、Sa3、Sa4、Sa5及びSa6)の面積は、互いに等しい例を示したがこれに限定されない。
すなわち、これら各ステップ(Sa2、Sa3、Sa4、Sa5及びSa6)の面積、並びに第1段(Sa1)及び第7段(Sa7)の面積は、フォトマスクのマスクセル140の配置(配置形状及び配置数)を可能な範囲で適宜変更することにより、それぞれを任意好適なものとすることができる。
例えば、各ステップ(Sa2、Sa3、Sa4、Sa5及びSa6)の面積を互いに異なるものとすることができる。
複数の構造単位24は、中心点Cを中心として同心円状にそれぞれが配列されている。構造単位24は、この例では2つの構造単位24、すなわち第1構造単位24A及び第2構造単位24Bを含んでいる。なお、この構造単位24の数は例示に過ぎず、所要の光学的特性に対応して任意好適な数を設けることができる。
第1構造単位24Aは、中心部22の外側に配置され、この中心部22を離間して囲んでいる。また、第2構造単位24Bは、この第1構造単位24Aの外側に配置され、この第1構造単位24Aとは離間して配置されている。
これら円環状の構造単位24は、中心部22と同様に、外周方向に向かってその厚みが薄くなるn段、この例では、第1構造単位24Aの段数を、既に説明した中心部22の段数mと同一の7段の階段状としてある。
また、第2構造単位24Bは、この例では第1構造単位24Aの段数より一段減じた段数、すなわち6段としてある。
すなわち、この例は、段数nが複数通りの段数(数値)を含み、かつ段数mと段数nとが異なる場合がある例である。
第1構造単位24Aの第1段(Sb1)から第7段(Sb7)までの各ステップすなわち、Sb1、Sb2、Sb3、Sb4、Sb5、Sb6及びSb7の高さは、この例では中心部22の各ステップの高さと同一番号についてそれぞれ対応する高さ、すなわち等しい高さとされている。
よって、第1構造単位24Aの総高さと中心部22の総高さ、すなわち第1段(Sa1)の高さ(位置)とは等しい。
第2構造単位24Bの第1段(Sc2)は、中心部22の総高さ、すなわち第1段(Sa1)の高さとは等しくされている。また、第2構造単位24Bの第6段(Sc7)は、中心部22の第7段(Sa7)の高さとは等しくされている。
また、第2構造単位24Bの第2段(Sc3)から第5段(Sc6)までの各ステップすなわちSc4、Sc5、及びSc6の高さは、この例では中心部22の各ステップの同一番号で対応するステップとは異なる高さとされている。
すなわち、Sc6は、Sb6とSb5の間の高さに存在している。Sc5は、Sb5とSb4の間の高さに存在している。Sc4は、Sb4とSb3の間の高さに存在している。Sc3は、Sb3とSb2の間の高さに存在している。
よって、第1構造単位24Aの総高さ、すなわち第1段(Sb1)の高さ(位置)と第2構造単位24Bの総高さ、すなわち第1段(Sc2)の高さ(位置)とは、ほぼ同一とされている。
この例では、中心部22及び第1構造単位24Aの段数をいずれも7段とし、第2構造単位24Bの段数を6段としたが、これに限定されない。
例えば、第2構造単位24Bの外側にさらに段数をさらに減じた、例えば5段、4段というように、順次に段数が減ったさらなる構造単位を設けてもよい。
このような構成は、例えば、1位相の線幅がマスクピッチより小さくなる領域が存在する場合に有効である。
すなわち、この発明の製造方法により製造される回折光学素子は、これに含まれる中心部、構造単位といった階段状の段差を、各個に互いに任意の同一又は異なる段数とすることができる。
2.回折光学素子の製造方法
以下、この例の回折光学素子の製造方法につき説明する。
なお、この製造方法は、既に説明した構成を有するフォトマスクを用いる露光及び現像工程、並びにこの露光及び現像工程により、中心部22及び第2構造単位24Bの段数と、第1構造単位24Aの段数とを異なる段数として形成するためのレジストパターンをマスクとして用いる点に特徴を有している。
すなわち、この例の製造方法は、既に説明した第1の実施の形態とは、形成されるレジストパターンの形状以外には何ら変わるところがないため、この工程以外についての詳細な説明は省略する。
まず、平行平板状の基板20を準備する。
次に、基板20の第1次表面20a1上に、この例ではポジ型のレジスト材料、例えば上述したレジスト材料Aを塗布する。
次に、レジスト材料が塗布された基板20に対してプリベーク処理を行う。
次いで、フォトリソグラフィ工程の露光処理を行う。
露光処理には上述したマスクセルの構成を有するフォトマスクを使用する。すなわち、この発明の製造方法によれば、このフォトマスクを用いる1回のみの露光工程によりレジストパターンを形成することを特徴としている。
この露光工程において、マスクセル140の透過光の光強度は、上述したように規格化光強度とする。
この例の複数のマスクセル140の透過光の光強度については、複数のマスクセル140の透過光の光強度は、レジスト中心部の中心点C及びレジスト構造単位が第1段の高さを画成するマスクセルの光強度を第1光強度とし、この第1段の外側に位置して順次に配列される1又は2以上の段を含み、段の最終段である第X段(Xは、レジスト中心部の段数m及びレジスト構造単位の段数nのうち、最大数である。)の高さを画成するマスクセルの全ての光強度を第X光強度(但し、第1光強度及び第X光強度は、0≦第1光強度<・・・<第X光強度である。)とし、最終段が第Y段である当該第Y段(Yは、レジスト中心部の段数m及びレジスト構造単位の段数nのうち、Xよりも小さい正の整数である。)の第Y光強度を前記第X光強度と等しい強度とし最上段の光強度を第1光強度とすればよい。
その後、露光後ベーク処理を行う。
このフォトマスクの採用により、既に説明したような特に複数段の段差、あるいはこれら複数段の段差により近似される曲面といった複雑な形状であっても、1回のみの露光工程により極めて精度のよいレジストパターン形状を得ることができる。
次に、現像液を用いて現像処理を行う。
次いで、現像後ベーク処理を選択された材料に任意好適な条件で現像後ベーク処理を行う。
レジストパターンは、形成しようとする構造、すなわち既に説明した中心部22及び構造単位24に相似の形状を有するパターンとして形成される。具体的には、上側から見たレジストパターンの平面的なサイズは、所期の構成と同一サイズとして形成する。また、レジストパターンの立体的形状、すなわち、基板20の厚み方向のレジストパターンのサイズについては、所期の構成と同一サイズとしなくともよい。基板20の厚み方向のレジストパターンのサイズは、すなわちエッチング除去される深さは、エッチングレートにより調節することができるため、選択されたエッチングレートに見合った適切なサイズとして、レジストパターンの立体的な形状を形成すればよい。
すなわち、レジストパターンは、中心点から外周に向かって膜厚がm段、すなわちこの例ではレジストパターンから露出した第1次表面20a1を第7段目として含む7段の階段状に変化するレジスト中心部を有している。
レジスト中心部は上面側からみた形状が正円形であり、断面形状は中心Cを含む、高さが最も高い位置にある円柱状の第1段と、第1段の周囲を囲むように設けられている6段の円環状のステップを有している。
結果的に、これら複数のステップにより全体として球面状の曲面を近似している。なお、エッチング後に形成される第7段、すなわちエッチング後に高さが最も低い位置に来る最終段に対応する部分は、この例では露出面としてされて、レジスト中心部に覆われることなく基板20の第1次表面20a1を露出させてある。
この例では隣接するステップ同士の高さの差はいずれも等しくしてある。しかしながら、既に説明したフォトマスクの遮光領域142の面積を可能な範囲で適宜変更することにより、隣接するステップ同士の高さの差を異なるものとすることができる。
また、第1段を除く各ステップの面積は、互いに等しくしてある。
すなわち、これら各ステップの面積、並びに第1段及び第7段の面積は、フォトマスクのマスクセル140の配置(配置形状及び配置数)を可能な範囲で適宜変更することにより、それぞれを任意好適なものとすることができる。
例えば、各ステップの面積は互いに異なるものとすることができる。
レジストパターンは、複数の円環状のレジスト構造単位を含んでいる。各レジスト構造単位は、レジスト中心部を囲んでいる。
複数のレジスト構造単位は、中心点を中心として同心円状にそれぞれが配列されている。レジスト構造単位は、この例では2つのレジスト構造単位、すなわち第1レジスト構造単位及び第2レジスト構造単位を含んでいる。なお、このレジスト構造単位の数は例示に過ぎず、所要の任意好適な数を設けることができる。
第1レジスト構造単位は、レジスト中心部の外側に配置され、このレジスト中心部から離間して囲んでいる。
また、第2レジスト構造単位は、この第1レジスト構造単位の外側に配置され、この第1レジスト構造単位とは離間して配置されている。
このように、レジスト中心部と第1レジスト構造単位との間、及び第1レジスト構造単位と第2レジスト構造単位との間からは基板20の第1次表面20a1が露出している。
これら円環状のレジスト構造単位の特に第2構造単位は、レジスト中心部と同様に、外周方向に向かってその厚みが薄くなるn段、この例ではレジスト中心部の段数mと同一の7段の階段状としてあり、第1構造単位も同様に7段の階段状の構造としてある。但し、第1構造単位の第7段、並びに第1レジスト構造単位及び中心部の第7段は基板20の第1次表面20a1である。
第1レジスト構造単位の各ステップの高さは、この例ではレジスト中心部の各ステップにそれぞれ対応する高さ、すなわち等しい高さとされている。
また、第2レジスト構造単位の第2ステップから第6ステップの高さは、この例ではレジスト中心部及び第1レジスト構造単位の各ステップの高さとは異なる高さとしてある。
すなわち、第2レジスト構造単位の第1ステップ及び第6ステップの高さは、それぞれレジスト中心部及び第1レジスト構造単位の第1ステップ及び第7ステップの高さと等しくされている。
よって、第2レジスト構造単位の第2ステップから第5ステップの高さは、この例ではレジスト中心部及び第1レジスト構造単位の各ステップの高さとは異なる高さとなる。
このように、既に説明したフォトマスクを用いて基板20に塗布されたレジスト材料に対し、フォトリソグラフィ工程を行うことにより、異なった複数通りの深さのパターン面を有するレジストパターンが形成される。
このレジストパターンをエッチングマスクとして用いて、常法に従いパターニングする。
このパターニング工程において、レジストパターンは、それ自体削られながらシリコン基板にその形状を転写する。
すなわち、エッチングの開始と同時に、レジストパターン30からの露出面であって第7段に相当する第1次表面20a1が削られる。さらなるエッチングの進行により、レジストパターンの第6段、第5段、第4段、第3段及び第2段がこの順に消滅して、第1次表面20a1が露出したタイミングが早い段に相当する部分ほど深くエッチングされる。
このエッチングは、レジストパターンの最上段、すなわちこの例ではレジスト中心部及び第2レジスト構造単位の第1段がエッチング消滅すると同時に、すなわち第1段が消滅した時点で停止される。
よって、中心部及び第2レジスト構造単位の第1段の直下に位置していた第1次表面20a1は残存する。ここで、最も深くエッチングされて中心部及び構造単位の第7段に相当して、基板20の新たな表面となる面を第2次表面20a2となる。
このパターニング工程は、好ましくは例えばRF(高周波)電源を具える従来公知のエ
ッチング装置を用いて行うことができる。このとき、エッチャントとしては、好ましくはSF6ガス及びO2ガスの混合ガスを用いるのがよい。
なお、形成される中心部及び構造単位の各ステップの高さは、レジストパターンの各ステップの高さのみならず、エッチングレートの調節によっても任意所定の高さとすることができる。
次に、任意の形状の回折光学素子として切り出すためのさらなるホトリソグラフィ工程及びエッチング工程、すなわちパターニング工程を行えばよい。
この例の回折光学素子の製造方法によれば、異なる段数の階段状の構造単位が混在している回折光学素子であっても、1回のエッチング工程による基板のパターニングのみで回折光学素子を製造することができる。
(A)、(B)及び(C)は、フォトマスクの構成例を説明するための模式図である。 このフォトマスクを用いて露光、現像を行った場合の1ピッチの光透過領域の幅と残存するレジストパターンの膜厚との関係を示すグラフである。 (A)はこの例の製造工程に適用して好適なマスクセルに設定されている光透過領域と遮光領域の構成例を説明する模式図であって、(B)は各階調(段)に対応したレジスト膜厚を模式的に示す図である。 (A)は回折光学素子の中心を通る直線に沿った切断端面を示す模式的な図である。(B)は(A)に示した回折光学素子の中心を通る直線I−I’に沿った切断端面を示す模式的な図である。 (A)及び(B)は、回折光学素子の製造途中の構造体を切断した切り口を示す模式図である。 (A)は回折光学素子の中心を通る直線に沿った切断端面を示す模式的な図である。(B)は(A)に示した回折光学素子の中心を通る直線I−I’に沿った切断端面を示す模式的な図である。
符号の説明
10:回折光学素子
20:基板(シリコン基板)
20a1:第1次表面
20a2:第2次表面
20b:裏面
22:中心部
24:構造単位
24A:第1構造単位
24B:第2構造単位
30:レジストパターン
32:レジスト中心部
34:レジスト構造単位
34A:第1レジスト構造単位
34B:第2レジスト構造単位
110:フォトマスク
112:マスク基準点
120:マスク基板
130:遮光膜
140:マスクセル
142、152:遮光領域
144、154:光透過領域
146:仮想格子状線
148:仮想二分線
160:下地層
170:レジスト層
172:レジスト基準点

Claims (8)

  1. 基板を準備する工程と、
    前記基板に、レジストパターンを形成するための露光用のフォトマスクであって、マスク基板と、該マスク基板に密接して、行列配列された複数のマスクセルとを有しており、当該マスクセルは、光透過領域と、前記マスク基板に設けられている遮光膜で形成されている遮光領域とのいずれか一方又は双方を有しており、前記マスクセルの透過光の光強度が規格化光強度であり、複数の前記マスクセルの透過光の光強度が変化する前記フォトマスクを用いる露光処理を含むパターニングを行って、レジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをエッチングマスクとして用いて、パターニングを行う工程と
    を含むことを特徴とする光学素子の製造方法。
  2. 前記レジストパターンを形成する工程は、基板に、中心点から外周に向かって膜厚がm段の階段状に変化するレジスト中心部、当該レジスト中心部を囲み、前記中心点を中心として同心円状に配列され、かつ膜厚がn段(m及びnは互いに同一である任意の正の整数である。)の階段状に変化する、複数の円環状のレジスト構造単位を含むレジストパターンを形成するための露光用のフォトマスクであって、透明なマスク基板と、該マスク基板に密接して、行列配列された複数の正方形のマスクセルとを有しており、当該マスクセルは、光透過領域と、前記マスク基板に設けられている遮光膜で形成されている遮光領域とのいずれか一方又は双方を有しており、前記マスクセルの透過光の光強度が規格化光強度であり、複数の前記マスクセルの透過光の光強度は、前記レジスト中心部の前記中心点及び前記レジスト構造単位が第1段の高さを画成するマスクセルの光強度を第1光強度とし、当該第1段の外側に位置して順次に配列される1又は2以上の段を含み、当該段の最終段である第X段の高さを画成するマスクセルの全ての光強度を第X光強度(但し、第1光強度及び第X光強度は、0≦第1光強度<第2光強度・・・第X−1光強度<第X光強度である。)とし、及び前記レジスト中心部の前記中心点及び前記レジスト構造単位の外周方向に並ぶ順次のマスクセルの光強度が、前記第1光強度から第X光強度(Xはm及びnに等しい2以上の正の整数である。)まで変化する前記フォトマスクを用いる露光処理を含むパターニングを行って、レジストパターンを形成する工程であることを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  3. 前記レジストパターンを形成する工程は、前記基板に、中心点から外周に向かって膜厚がm段の階段状に変化するレジスト中心部、当該レジスト中心部を囲み、前記中心点を中心として同心円状に配列され、かつ膜厚がn段(nは前記レジスト構造単位ごとに異なっていてもよい正の整数である任意の変数であり、mとnとは互いに同一であるか又は異なっていてもよい任意の正の整数である。)の階段状に変化する、複数の円環状のレジスト構造単位を含むレジストパターンを形成するための露光用のフォトマスクであって、透明なマスク基板と、該マスク基板に密接して、行列配列された複数の正方形のマスクセルとを有しており、当該マスクセルは、光透過領域と、前記マスク基板に設けられている遮光膜で形成されている遮光領域とのいずれか一方又は双方を有しており、前記マスクセルの透過光の光強度が規格化光強度であり、複数の前記マスクセルの透過光の光強度は、前記レジスト中心部の前記中心点及び前記レジスト構造単位が第1段の高さを画成するマスクセルの光強度を第1光強度とし、当該第1段の外側に位置して順次に配列される1又は2以上の段を含み、当該段の最終段である第X段(Xは、m及びnのうち、最大数である。)の高さを画成するマスクセルの全ての光強度を第X光強度(但し、第1光強度及び第X光強度は、0≦第1光強度<第2光強度・・・第X−1光強度<第X光強度である。)とし、最終段が第Y段である当該第Y段(Yは、m及びnのうち、Xよりも小さい正の整数である。)の第Y光強度を前記第X光強度と等しい強度とし最上段の光強度を第1光強度とする前記フォトマスクを用いる工程であることを特徴とする請求項1に記載の光学素子の製造方法。
  4. 前記m、前記n及び前記Yがいずれも7であることを特徴とする請求項2記載の光学素子の製造方法。
  5. 前記m及び前記nに含まれる全てが7であり、かつ前記Yが6であることを特徴とする請求項3に記載の光学素子の製造方法。
  6. 前記マスクセルの一辺の長さは、前記フォトマスクが用いられる露光装置の光学系の解像限界となる長さよりも短く設定されており、前記光強度は、前記レジスト中心部及び前記レジスト構造単位ごとに互いに離散的な値であって、かつ外周方向に向かうに従って前後のマスクセル間での変化量が大となる前記値にそれぞれ設定されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
  7. 中心点から外周に向かって膜厚がm段の階段状に変化するレジスト中心部、当該レジスト中心部を囲み、前記中心点を中心として同心円状に配列され、かつ膜厚がn段(mとnとは互いに同一である任意の正の整数である。)の階段状に変化する、複数の円環状のレジスト構造単位を含むレジストパターンを形成するための露光用のフォトマスクであって、透明なマスク基板と、該マスク基板に密接して、行列配列された複数の正方形のマスクセルとを有しており、当該マスクセルは、光透過領域と、前記マスク基板に設けられている遮光膜で形成されている遮光領域とのいずれか一方又は双方を有しており、前記マスクセルの透過光の光強度が規格化光強度であり、複数の前記マスクセルの透過光の光強度は、前記レジスト中心部の前記中心点及び前記レジスト構造単位が第1段の高さを画成するマスクセルの光強度を第1光強度とし、当該第1段の外側に位置して順次に配列される1又は2以上の段を含み、当該段の最終段である第X段の高さを画成するマスクセルの全ての光強度を第X光強度(但し、第1光強度及び第X光強度は、0≦第1光強度<第2光強度・・・第X−1光強度<第X光強度である。)とし、及び前記レジスト中心部の前記中心点及び前記レジスト構造単位の外周方向に並ぶ順次のマスクセルの光強度を、前記第1光強度から第X光強度(Xはm及びnに等しい2以上の正の整数である。)まで変化させてあることを特徴とするフォトマスク。
  8. 複数の前記マスクセルの透過光の光強度は、前記レジスト中心部の前記中心点及び前記レジスト構造単位が第1段の高さを画成するマスクセルの光強度を第1光強度とし、当該第1段の外側に位置して順次に配列される1又は2以上の段を含み、当該段の最終段である第X段(Xは、m及びnのうち、最大数である。)の高さを画成するマスクセルの全ての光強度を第X光強度(但し、第1光強度及び第X光強度は、0≦第1光強度<第2光強度・・・第X−1光強度<第X光強度である。)とし、最終段が第Y段である当該第Y段(Yは、m及びnのうち、Xよりも小さい正の整数である。)の第Y光強度を前記第X光強度と等しい強度とし最上段の光強度を第1光強度としてあることを特徴とする請求項7に記載のフォトマスク。
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