JP3753610B2 - 作業機の走行用伝動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ミッションケースに横架した左右の車軸に、走行装置をそれぞれ連動連結した作業機の走行用伝動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
前記走行用伝動装置において、ミッションケースに静油圧式の無段変速装置を付設し、エンジンからの回動力を無段変速装置に入力するとともに、無段変速装置の回転出力を車軸に伝達するように構成すると、無段変速装置の出力軸をミッション内に入り込ませるなど構造簡単な伝動構造によって無段変速装置の回転出力をミッションに伝達できるとともに、無段変速装置を操作するだけの簡単な変速操作によって走行装置の前後進切り換えや無段変速が行えて有利である。
このように、静油圧式無段変速装置をミッションケースに付設したものとして、従来、たとえば特開平11−220933号公報に示されるように、無段変速装置をこれの全体にわたってミッションケースとは別の装置に作成してミッションケースに連結しているものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の無段変速装置付き伝動装置を得る技術にあっては、伝動装置全体の横幅が広くなるとか、伝動装置全体の上下長さが長くなっていた。
すなわち、伝動装置全体の上下長さを短く済ませるには、無段変速装置をミッションケースから上方や下方に突出しないようにしてミッションケースの側壁に取付ける必要がある。すると、ミッションケースと変速装置とで成る伝動装置全体の横幅が広くなっていた。
これに対し、伝動装置全体の横幅を狭く済ませるには、ミッションケースの上下方向での端部に他の部分よりも横幅が狭くなった変速装置連結部を設け、この変速装置連結部に無段変速装置をミッションケースから横外側にあまり突出しないようにして取付ける必要がある。すると、無段変速装置がミッションケースから上方や下方に突出し、伝動装置全体の上下長さが長くなっていた。
本発明の目的は、伝動装置全体の上下長さも横幅も極力小にしながら走行装置を静油圧式無段変速装置によって前後進変更したり変速駆動できる作業機の走行用伝動装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1及び請求項2による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0005】
〔構成〕
請求項1の構成による本発明は、エンジンの出力軸から動力伝達される回動力を走行装置と作業装置とに分配して伝達するとともに、ミッションケースに横架した左右の車軸に、走行装置をそれぞれ連動連結した作業機の走行用伝動装置において、前記ミッションケースの側壁をユニット室壁として形成した単一のユニット室に、複数の静油圧式無段変速装置を収容するとともに、各静油圧式無段変速装置のポンプユニットとモータユニットをポンプユニットの入力軸及びモータユニットの出力軸がそれぞれ平行に横向きになる状態で、且つ前記ユニット室からミッションケース内に突出させた状態で収容し、前記ポンプユニットの入力軸にエンジンの出力軸を連動連結するとともに、走行用の静油圧式無段変速装置のモータユニットの出力軸を前記ミッションケースの内部で前記車軸に連動連結してある点にある。
【0006】
請求項2の発明は、請求項1による発明の構成において、前記複数の静油圧式無段変速装置は、作業装置に動力伝達する静油圧式無段変速装置と走行装置に動力伝達する静油圧式無段変速装置である点にある。
【0007】
〔作用〕
静油圧式無段変速装置を変速操作すると、エンジンの出力軸からの回動力が走行用の静油圧式無段変速装置によって前進側と後進側に切り換えられて、かつ、前進側においても後進側においても無段階に変速されて車軸に伝達され、走行装置が前進側に駆動されたり後進側に駆動されるとともに、その前進駆動速度も後進駆動速度も無段階に変化する。
【0008】
ミッションケースの側壁をユニット室壁として形成した単一のユニット室に複数の静油圧式無段変速装置を収容するとともに、各静油圧式無段変速装置のポンプユニットとモータユニットをポンプユニットの入力軸及びモータユニットの出力軸がそれぞれ平行に横向きになる状態で、且つ前記ユニット室からミッションケース内に突出させた状態で収容してあるものだから、ミッションケース側壁が無段変速装置のポンプ及びモータのケーシングになるようにして無段変速装置をミッションケースに付設できる。これにより、複数の静油圧式無段変速装置がミッションケースから上下側や横側に突出しないようにしたり、突出してもミッションケース側壁が静油圧式無段変速装置ケーシングになる分だけ突出が少なくなるようにして複数の静油圧式無段変速装置をミッションケースに付設できる。また、複数の静油圧式無段変速装置の収容のためにミッションケースの上下長さや横幅が増大しても、ミッションケースの側壁が静油圧式無段変速装置ケーシングになる分だけその増大分を少なく抑制できる。
【0009】
〔効果〕
したがって、伝動構造及び変速操作を簡単に済ませながら走行装置を前進側にも後進側に変速駆動できるものでありながら、伝動装置を複数の静油圧式無段変速装置とミッションケースとで成る上下長さとか横幅が極力小であるコンパクトなものにして小型な作業機の場合でも有利に組み込みできる。
【0010】
請求項3による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0011】
〔構成〕
請求項2による発明の構成において、前記ユニット室を前記ミッションケースの内側に形成してある。
【0012】
〔作用〕
無段変速装置のポートブロックをミッションケースの内部に入り込ませて、無段変速装置をミッションケースに付設するものである。これにより、無段変速装置の収容のために増大するミッションケース横幅の増大分を、ポートブロックがミッションケース内に入り込む分だけ少なく抑制できる。
【0013】
〔効果〕
したがって、伝動装置をミッションケース横幅がより狭いコンパクトなものにして狭いスペースにより容易に組付けられる。
【0014】
請求項4による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0015】
〔構成〕
請求項1〜3のいずれか1項による発明の構成において、前記静油圧式無段変速装置のポートブロックにより、前記ミッションケースの内部を前記ユニット室と、その他の部分とに仕切ってある。
【0016】
〔作用〕
ミッションケースの内部をユニット室とその他の部分とにポートブロックによって仕切り、仕切り専用の部材を不要にしながらユニット室に所定の室内圧を掛けられるものである。
【0017】
〔効果〕
ポートブロックを仕切り部材に利用し構造面や重量面で有利に得られる。
【0018】
請求項5による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0019】
〔構成〕
請求項1〜4のいずれか1項による発明の構成において、前記複数の静油圧式無段変速装置は走行用の静油圧式無段変速装置を2組備え、この2組の静油圧式無段変速装置を前記左右の車軸に各別に連動連結してある。
【0020】
〔作用〕
一方の静油圧式無段変速装置を変速操作すると、エンジンからの回動力がその変速装置によって前進側と後進側に切り換えられて、かつ、前進側においても後進側においても無段階に変速されて左車軸に伝達され、左走行装置が前進側に駆動されたり後進側に駆動されるとともに、その前進駆動速度も後進駆動速度も無段階に変化する。他方の静油圧式無段変速装置を変速操作すると、エンジンからの回動力がその変速装置によって前進側と後進側に切り換えられて、かつ、前進側においても後進側においても無段階に変速されて右車軸に伝達され、右走行装置が前進側に駆動されたり後進側に駆動されるとともに、その前進駆動速度も後進駆動速度も無段階に変化するものである。
【0021】
〔効果〕
したがって、2組の無段変速装置を各別に変速操作することにより、左走行装置と右走行装置の駆動方向や駆動速度を相違させるとともに左右走行装置の速度差を無段階に変更でき、機体の操向操作ができるとともに旋回半径が大小種々異なる状態にして操向操作できる。
【0022】
請求項6による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0023】
〔構成〕
請求項5による発明の構成において、前記左右の車軸を連動状態にして、前記一方の静油圧式無段変速装置によって駆動される左車軸の回動速度と、前記他方の静油圧式無段変速装置によって駆動される右車軸の回動速度とを同一にする直進用ロック機構を備えてある。
【0024】
〔作用〕
不整地などで左走行装置と右走行装置の駆動負荷が異なる場合でも、直進ロック機構のために左右車軸の回動速度が同一になるようにして左右車軸を駆動させ、左右走行装置を同一の駆動速度で駆動させられるものである。
【0025】
〔効果〕
不整地などで左走行装置と右走行装置の駆動負荷が異なる場合でも、直進ロック機構の作用によって左右走行装置の駆動速度を同一にして機体を直進走行させられる。
【0026】
請求項7による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0027】
〔構成〕
請求項1〜6のいずれか1項による発明の構成において、エンジンから動力伝達される入力軸と、作業装置に動力伝達する静油圧式無段変速装置とを前記ミッションケースに備えさせるとともに、前記入力軸の回動力を前記走行用の静油圧式無段変速装置と、前記作業用の静油圧式無段変速装置とに分配して伝達するように構成してある。
【0028】
〔作用〕
エンジンからの回動力が走行用の無段変速装置と作業用の無段変速装置とに分配して伝達され、走行用の無段変速装置から車軸に、作業用の無段変速装置から作業装置にそれぞれ動力伝達され、走行用無段変速装置を変速操作することによって、作業装置とは無関係に走行装置の駆動速度が変化し、作業用無段変速装置を変速操作することによって、走行装置とは無関係に作業装置の駆動速度が変化するものである。
【0029】
〔効果〕
したがって、必要に応じ、走行用無段変速装置と作業用無段変速装置とを各別に変速操作し、走行速度を変更しないで作業速度を変更するとか、作業速度を変更しないで走行速度を変更するなどして便利に作業できる。
【0030】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、稲・麦などの植立穀稈を引起こし装置1aによって引起こし処理するとともにバリカン形刈取り装置1bによって刈取り処理し、刈取り穀稈を株元に作用する挟持搬送部と穂先側に作用する係止搬送部とで成る搬送装置1cによって機体後方に搬送する刈取り前処理装置1を、左右一対のクローラ式走行装置2a,2b、運転座席3を有する運転部、運転座席3の下方に位置するエンジン4を有する原動部を備える自走機体の機体フレームの前部に昇降操作自在に連結し、自走機体から刈取り前処理装置1に動力伝達するように構成するとともに、刈取り前処理装置1からの刈取り穀稈を自走機体に設けてある脱穀装置5の脱穀部に供給して脱穀処理し、脱穀装置5の選別部から搬出される脱穀粒を自走機体に設けてある穀粒タンク6に搬送して貯留するように構成して、コンバインを構成してある。
【0031】
左右のクローラ走行装置2a,2bの前端部どうしの間に下端側が位置するように配置したミッションケース10を有する作業及び走行用伝動装置を自走機体の前端部に設け、この作業及び走行用伝動装置によって前記エンジン4の回転出力を刈取り前処理装置1及び左右の走行装置2a,2bに伝達するように構成してあり、この作業及び走行用伝動装置は、図2、図3、図8などに示すように構成してある。
【0032】
すなわち、前記ミッションケース10の上端側に入力軸11と作業出力軸12とを横架し、ミッションケース10の下端部に左右一対の車軸13a,13bを同芯状に配置して横架してある。前記入力軸11に作業用伝動軸14によって入力軸31が連動している作業用無段変速装置30と、前記入力軸11に左用伝動軸15によって入力軸41が連動している左走行用無段変速装置40と、前記入力軸11に右用伝動軸16によって入力軸51が連動している右走行用無段変速装置50とを、ミッションケース10の左右の側壁17,18のうち、前記入力軸11及び作業出力軸12の一端側が突出している側壁18とは反対側の側壁17に付設してある。作業用無段変速装置30の出力軸32を連動軸19によって前記作業出力軸12に連動連結させてある。左走行用無段変速装置40の出力軸42をミッションケース内の下部に設けてある一対の連動機構60,60の一方によって左車軸13aの端部に連動連結させ、右走行用無段変速装置50の出力軸52を前記一対の連動機構60,60の他方によって右車軸13bの端部に連動連結させるようにしてある。
【0033】
図4などに示すように、前記作業用伝動軸14は、ミッションケース10の入力軸11のギヤ部11aに噛合うギヤ部14aを一端側に備え、このギヤ部14aを備えている端部で作業用無段変速装置30の入力軸31に外嵌するとともにスプライン係合によって一体回動自在に連結していることにより、ミッションケース10の入力軸11と、作業用無段変速装置30の入力軸31とを連動連結している。
【0034】
図5、図6などに示すように、前記左用伝動軸15及び前記右用伝動軸16は、ミッションケース10の入力軸11の前記ギヤ部11aに噛合うギヤ部15a,16aを一端側に備え、このギヤ部15a,16aを備えている端部で走行用無段変速装置40,50の入力軸41,51に外嵌するとともにスプライン係合によって一体回動自在に連結していることにより、ミッションケース10の入力軸11と、走行用無段変速装置40,50の入力軸41,51とを連動連結している。
【0035】
図4などに示すように、作業用無段変速装置30は、前記入力軸31を有する可変容量形のプランジャ式油圧ポンプと、前記出力軸32を有するプランジャ式油圧モータとで成る静油圧式無段変速装置に構成してあり、詳しくは、次の如く構成してある。
【0036】
すなわち、前記ミッションケース10の前記側壁17の一部分17aを他の部分17bよりミッションケース10の横外側に突出するように形成し、この突出部分17aと、ミッションケース10の内部に前記側壁17の内面側に固定されるようにして設けた一枚の板状のポートブロック24とにより、ユニット室25をミッションケース10の内側に形成するとともに、ミッションケース10の内部の前記ユニット室25になる部分とその他の部分とを前記ポートブロック24によって仕切ってある。つまり、前記側壁17の突出部分17aがユニット室25を形成する壁になるようにして、かつ、前記ポートブロック24がミッションケース10の内部をユニット室25と他の部分とに仕切る仕切り部材になるようにして、ユニット室25をミッションケース10の内側に形成してある。
【0037】
作業用無段変速装置30の油圧ポンプの前記入力軸31、シリンダブロック33a、複数本のピストン33b、角度変更自在な斜板33d、斜板支持ブロック33eを備えるポンプユニット33を、入力軸31が機体横向きになるとともに入力軸31の一端側がポートブロック24からユニット室外に突出するようにして、かつ、斜板支持ブロック33eが側壁部分17aに、シリンダブロック33aがポートブロック24にそれぞれ固定されるようにして前記ユニット室25の上部に収容してある。作業用無段変速装置30の油圧モータの前記出力軸32、シリンダブロック34a、複数本のピストン34b、斜板機構34dを備えるモータユニット34を、出力軸32が機体横向きになるとともに出力軸32の一端側がポートブロック24からユニット室外に突出するようにして、かつ、斜板機構34dが側壁部分17aに、シリンダブロック34aがポートブロック24にそれぞれ固定されるようにして前記ユニット室25の上部に収容してある。油圧ポンプの圧油給排部と、油圧モータの圧油の給排部とを、前記ポートブロック24の内部に設けた駆動用油路によって接続してある。
【0038】
つまり、作業用無段変速装置30は、ミションケース10の側壁17の突出部分17aを油圧モータ及び油圧ポンプのケーシングとした静油圧式無段変速装置に構成してあり、油圧モータの斜板角を変更操作することにより、入力軸31の回動力を無段階に変速して出力軸32から出力したり、出力軸31の駆動を停止して出力を停止する。
【0039】
図6などに示すように、左走行用無段変速装置40及び右走行用無段変速装置50は、前記入力軸41,51を有する可変容量形のプランジャ式油圧ポンプと、前記出力軸42,52を有するプランジャ式油圧モータとで成る静油圧式無段変速装置に構成してあり、詳しくは、次の如く構成してある。
【0040】
すなわち、左走行用無段変速装置40及び右走行用無段変速装置50の油圧ポンプの前記入力軸41,51、シリンダブロック43a,53a、複数本のピストン43b,53b、角度変更自在な斜板43c,53c、斜板支持ブロック43d,53dを備えるポンプユニット43,53を、入力軸41,51が機体横向きになるとともに入力軸41,51の一端側がポートブロック24からユニット室外に突出するようにして、かつ、斜板支持ブロック43d,53dが側壁部分17aに、シリンダブロック43a,53aがポートブロック24にそれぞれ固定されるようにして前記ユニット室25の下部に収容してある。左走行用無段変速装置40及び右走行用無段変速装置50の油圧モータの前記出力軸42,52、シリンダブロック44a,54a、複数本のピストン44b,54b、斜板44c,54cを備えるモータユニット44,54を、出力軸42,52が機体横向きになるとともに出力軸42,52の一端側がポートブロック24からユニット室外に突出するようにして、かつ、斜板44c,54cが側壁部分17aに、シリンダブロック43a,53aがポートブロック24にそれぞれ固定されるようにして前記ユニット室25の下部に収容してある。左走行用無段変速装置40のモータユニット43、ポンプユニット44と、右走行用無段変速装置50のモータユニット53、ポンプユニット54とは、ユニット室下部の前側と後側とに振り分けて収容してある。
各走行用無段変速装置40,50の油圧ポンプの圧油給排部と油圧モータの圧油給排部とを、ポートブロック24の内部に設けた駆動用油路によって接続してある。
【0041】
つまり、左走行用無段変速装置40も右走行用無段変速装置50も、ミションケース10の側壁17の突出部分17aを油圧モータ及び油圧ポンプのケーシングとした静油圧式無段変速装置に構成してあり、油圧モータの斜板角を変更操作することにより、入力軸41,51の回動力を前進側と後進側とに変更して、かつ、前進側においても後進側においても無段階に変速して出力軸42,52から出力したり、出力軸42,52の駆動を停止して出力を停止する。
【0042】
図5、図6、図7などに示すように、前記左右一対の連動機構60のいずれもは、走行用無段変速装置40,50の出力軸42,52に入力軸71が外嵌するとともにスプライン係合によって一体回動自在に連結している走行用副変速装置70と、この走行用副変速装置70の出力軸72のギヤ部72aに外周部のギヤ部が噛合っている伝動ギヤ61と、この伝動ギヤ61のボス部に一端側が内嵌するとともにスプライン係合によって一体回動自在に連結している伝動ギヤ62と、この伝動ギヤ62に外周部のギヤ部が噛合い、ボス部が車軸13a,13bの端部に外嵌しているとともにスプライン係合によって一体回動自在に連結している車軸駆動ギヤ63とによって構成してある。右走行用無段変速装置50の出力軸52を右車軸13bに連動連結している方の連動機構60の前記出力軸72は、ミッションケース10の左右の側壁17,18によって回動自在に支持されている中実軸に構成してあり、左走行用無段変速装置40の出力軸42を左車軸13aに連動連結している方の連動機構60の前記出力軸72は、他方の連動機構60の出力軸72の一端側に相対回動自在に外嵌している筒軸に構成してある。
【0043】
前記一方の連動機構60が備えている前記走行用副変速装置70も、前記他方の連動機構60が備えている前記走行用副変速装置70も、入力軸71が一体回動自在に備えている一対の入力軸ギヤ71a,71bに各別に噛合っているとともに出力軸72に相対回動自在に外嵌している一対の変速ギヤ73,74、及び、この一対の変速ギヤ73,74の間で出力軸72にスプライン係合によって摺動及び一体回動自在に外嵌しているシフトギヤ75を備え、このシフトギヤ75をシフト操作し、前記一方の変速ギヤ73のボス部に備えてあるギヤ部と、前記他方の変速ギヤ74のボス部に備えてあるギヤ部とに掛け替えることにより、走行用変速装置40,50の出力軸42,52から入力軸71に伝達される回動力を高速と低速の2段階に変速して出力軸72のギヤ部72aから出力する。
【0044】
図2、図3などに示すように、ミッションケース10の前記入力軸11は、この入力軸11のミッションケース10の外部に突出している端部に外嵌するとともにキーによって一体回動自在に連結している入力プーリ11bと、この入力プーリ11bとエンジン4の出力軸4aとにわたって巻回した伝動ベルト21とを介してエンジン4の出力軸4aに連動連結してある。これにより、作業用無段変速装置30の入力軸31は、作業用伝動軸14、入力軸11、伝動ベルト21を介してエンジン4の出力軸4aに連動連結しており、左走行用無段変速装置40の入力軸41は、左用伝動軸15、入力軸11、伝動ベルト21を介してエンジン4の出力軸4aに連動連結しており、右走行用無段変速装置50の入力軸51は、右用伝動軸16、入力軸11、伝動ベルト21を介してエンジン4の出力軸4aに連動連結している。
【0045】
作業出力軸12は、この作業出力軸12のミッションケース10の外部に突出している端部に外嵌するとともにキーによって一体回動自在に連結している出力プーリ12aと、この出力プーリ12aと刈取り前処理装置1の入力プーリ1dとにわたって巻回してある伝動ベルト22とを介して刈取り前処理装置1の入力プーリ1dに連動連結している。
【0046】
左車軸13aのミッションケース10の外部に突出している端部に、左走行装置2aのクローラ駆動スプロケット23aをスプライン係合によって一体回動するように取付けてあることにより、左車軸13aは左走行装置2aに連動連結している。右車軸13bのミッションケース10の外部に突出している端部に、右走行装置2bのクローラ駆動スプロケット23bをスプライン係合によって一体回動するように取付けてあることにより、右車軸13bは右走行装置2bに連動連結している。
【0047】
これにより、作業及び走行用伝動装置は、エンジン4の回動力を刈取り前処理装置1と左右の走行装置2a,2bとに次の如く伝達する。
すなわち、エンジン4の出力軸4aの回動力を伝動ベルト21によってミッションケース10の入力軸11に伝達し、この入力軸11の回動力を作業用伝動軸14と左用伝動軸15と右用伝動軸16とによって作業用の回動力と走行用の回動力とに分岐させ、作業用の回動力は、作業用無段変速装置30の入力軸31に伝達し、この作業用無段変速装置30によって無段階に変速して出力軸32からミッションケース10の作業出力軸12に伝達し、この作業出力軸12から伝動ベルト22によって刈取り前処理装置1の入力プーリ1dに伝達する。走行用の回動力は、左用伝動軸15と右用伝動軸16とによって左走行用と右走行用とに分岐させ、左走行用の回動力は、2組の走行用無段変速装置40,50のうちの左走行用無段変速装置40の入力軸41に伝達し、右走行用の回動力は、2組の走行用無段変速装置40,50のうちの右走行用無段変速装置50の入力軸51に伝達する。左走行用無段変速装置40に伝達した走行用の回動力も、右走行用無段変速装置50に伝達した走行用の回動力も、走行用無段変速装置40,50によって前進側と後進側に切り換えて、かつ、前進側においても後進側においても無段階に変速して出力軸42,52から走行用副変速装置70の入力軸71に伝達し、この走行用副変速装置70によって高低速の2段階に変速して出力軸72のギヤ部72aから各伝動ギヤ61,62,63を介して車軸13a,13bに伝達して走行装置2a,2bに伝達したり、走行用無段変速装置40,50の出力軸42,52からの出力を停止して走行用副変速装置70への伝動を停止し、車軸13a,13bへの伝動を停止することで走行装置2a,2bの駆動を停止する。
【0048】
つまり、左走行用無段変速装置40と右走行用無段変速装置50を共に前進側や後進側になるとともに両走行用無段変速装置40,50の速度状態が同一になるように変速操作することにより、左走行装置2aと右走行装置2bが共に前進側や後進側に駆動されるとともに、両走行装置2a,2bの駆動速度が同一になり、機体を前進側や後進側に直進走行させるともにその走行速度を変更できる。そして、左走行用無段変速装置40と右走行用無段変速装置50を一方が前進側になって他方が後進側になるように変速操作したり、両走行用無段変速装置40,50が共に前進側や後進側になっても両走行用無段変速装置40,50の速度状態が異なるように変速操作することにより、左走行装置2aと右走行装置2bとが異なる駆動方向に駆動されたり、左走行装置2aと右走行装置2bが同一の駆動方向に駆動されても両走行装置2a,2bの駆動速度が相違し、機体を左向きや右向きに任意の旋回半径で操向させられる。
【0049】
作業用無段変速装置30を走行用無段変速装置40,50とは別に変速操作することにより、刈取り前処理装置1の入力プーリ1dに伝達される駆動速度が無段階に変化し、刈取り前処理装置1の駆動速度を走行速度とは無関係に変更しながら作業できる。
【0050】
図3などに示すように、前記一方の走行用副変速装置70における前記出力軸72の一端側と、前記他方の走行用副変速装置70における前記出力軸72の一端側との間に設けた多板式の湿式摩擦クラッチ機構により、入り切り操作自在な直進用ロック機構80を構成してある。
【0051】
図5などに示すように、前記クラッチ機構のクラッチケース81の内部の操作ピストン82を有するピストン室に前記出力軸72の内部に設けた一対の操作油路83を介してミッションケース10の外部から操作油を供給したり、前記操作油路83によってピスト室から圧油を排出するように圧油の給排制御をすることにより、操作ピストン82がピストン室の一端側に供給される圧油のためにクラッチ機構本体84の方に押圧操作されてこのクラッチ機構本体84を入り側に操作したり、操作ピストン82がピストン室の他端側に供給される圧油のためにクラッチ機構本体84から離れる方に押圧操作されてこのクラッチ機構本体84を切り側に操作する。
クラッチ機構本体84を入り側に切り換え操作すると、直進用ロック機構80は前記両出力軸72を一体回動するように連結する。そして、一方の走行用副変速装置70の出力軸72は、前記伝動ギヤ61,62と車軸駆動ギヤ63を介して左車軸13aに連動連結しており、他方の走行用副変速装置70の出力軸72は、前記伝動ギヤ61,62と車軸駆動ギヤ63を介して右車軸13bに連動連結していることにより、直進用ロック機構80は、左右の車軸13a,13bを前記各ギヤ61,62,63、出力軸72を介して連動する状態にして、左走行用無段変速装置40によって駆動される左車軸13aの回動速度と、右走行用無段変速装置50によって駆動される右車軸13bの回動速度とを同一にするようにロック入りになる。クラッチ機構本体84を切り側に切り換え操作すると、直進用ロック機構80は前記両出力軸72が相対回動するように両出力軸72の連動を解除する。これにより、直進用ロック機構80は、左右車軸13a,13bの連動を解除し、左右の車軸13a,13bが2組の走行用無段変速装置40,50によって各別に異なる駆動速度で駆動されることを許容するようにロック切りになる。
【0052】
つまり、直進走行する際、直進ロック機構80を人為操作によってロック入り側に切り換え操作するとか、左右の走行用無段変速装置40,50が同一の駆動側に、かつ、同一の速度状態に操作されたことを油圧ポンプの斜板角などに基づいて検出した結果に基づいて自動的にロック入り側に切り換え操作させる。すると、走行地盤などの影響によって左走行装置2aの駆動負荷と右走行装置2bの駆動負荷とが異なっても、両走行装置2a,2bの駆動速度が同一になって機体が直進走行するように両走行装置2a,2bを駆動させながら走行できる。
【0053】
〔別実施形態〕
請求項1〜3などに記載の発明を実施するに当り、上記実施形態の如く左右の車軸13a,13bを2組の静油圧式無段変速装置40,50に各別に連動させるように構成して実施する他、左右の車軸13a,13bを操向クラッチを介して同一の静油圧式無段変速装置に連動連結するように構成して実施してもよい。
【0054】
直進用ロック機構80を構成するに、上記実施形態の如く左走行用無段変速装置40から左車軸13aに伝動する伝動系と、右走行用無段変速装置50から右車軸13bに伝動する伝動系とを連結することによって左右車軸13a,13bを連動状態にする手段を採用する他、左右車軸13a,13bの間に設けたクラッチ機構などによって左右の車軸13a,13bを直接に連結することによって左右の車軸13a,13bを連動状態にする手段を採用して実施してもよい。
【0055】
本発明は、コンバインの他、玉ねぎや人参など各種の作物を収穫対象する収穫などにも適用できる。したがって、コンバインやこれらの収穫機を総称して作業機と呼称し、前記刈取り前処理装置1などを総称して作業装置1と呼称する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンバイン全体の側面図
【図2】 作業及び走行用伝動装置の概略図
【図3】 ミッションの縦断面図
【図4】 ミッションの作業用変速装置配設部での縦断面図
【図5】 ミッションの左走行用変速装置配設部での縦断面図
【図6】 ミッションの右走行用変速装置配設部での縦断面図
【図7】 ミッションの車軸配設部での縦断面図
【図8】 ミッションの各軸の配置関係を示す説明図
【符号の説明】
2a,2b 走行装置
4 エンジン
4a エンジンの出力軸
10 ミッションケース
11 ミッションケースの入力軸
13a,13b 車軸
17a 側壁
24 ポートブロック
25 ユニット室
30 作業用の静油圧式無段変速装置
40,50 走行用の静油圧式無段変速装置
41,51 走行用静油圧式無段変速装置の入力軸
42,52 走行用静油圧式無段変速装置の出力軸
43,53 ポンプユニット
44,54 モータユニット
80 直進用ロック機構
Claims (7)
- エンジンの出力軸から動力伝達される回動力を走行装置と作業装置とに分配して伝達するとともに、ミッションケースに横架した左右の車軸に前記走行装置をそれぞれ連動連結した作業機の走行用伝動装置であって、
前記ミッションケースの側壁をユニット室壁として形成した単一のユニット室に、複数の静油圧式無段変速装置を収容するとともに、各静油圧式無段変速装置のポンプユニットとモータユニットをポンプユニットの入力軸及びモータユニットの出力軸がそれぞれ平行に横向きになる状態で、且つ前記ユニット室からミッションケース内に突出させた状態で収容し、前記ポンプユニットの入力軸にエンジンの出力軸を連動連結するとともに、走行用の静油圧式無段変速装置のモータユニットの出力軸を前記ミッションケースの内部で前記車軸に連動連結してある作業機の走行用伝動装置。 - 前記複数の静油圧式無段変速装置は、作業装置に動力伝達する静油圧式無段変速装置と走行装置に動力伝達する静油圧式無段変速装置である請求項1に記載の作業機の走行用伝動装置。
- 前記ユニット室を前記ミッションケースの内側に形成してある請求項1または2に記載の作業機の走行用伝動装置。
- 前記静油圧式無段変速装置のポートブロックにより、前記ミッションケースの内部を前記ユニット室と、その他の部分とに仕切ってある請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業機の走行用伝動装置。
- 前記複数の静油圧式無段変速装置は走行用の静油圧式無段変速装置を2組備え、この2組の静油圧式無段変速装置を前記左右の車軸に各別に連動連結してある請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業機の走行用伝動装置。
- 前記左右の車軸を連動状態にして、前記一方の静油圧式無段変速装置によって駆動される左車軸の回動速度と、前記他方の静油圧式無段変速装置によって駆動される右車軸の回動速度とを同一にする直進用ロック機構を備えてある請求項5記載の作業機の走行用伝動装置。
- エンジンから動力伝達される入力軸と、作業装置に動力伝達する静油圧式無段変速装置とを前記ミッションケースに備えさせるとともに、前記入力軸の回動力を前記走行用の静油圧式無段変速装置と、前記作業用の静油圧式無段変速装置とに分配して伝達するように構成してある請求項1〜6のいずれか1項に記載の作業機の走行用伝動装置。
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