JP7345438B2 - 駆動伝達ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、作業車両に搭載される駆動伝達ユニットに関する。
コンバインなどの作業車両には、エンジンの動力を走行装置に伝達する駆動伝達ユニットに、HST(Hydro Static Transmission:静油圧式無段変速機)を備えたものがある。
HSTは、油圧ポンプおよび油圧モータを備え、油圧ポンプと油圧モータとの間で作動油が循環する閉回路を有している。HSTでは、エンジンの動力で油圧ポンプが駆動され、油圧ポンプが吐出する油により油圧モータが駆動される。左右の走行装置のそれぞれに対応してHSTを備える2ポンプ2モータの構成では、左側および右側のHSTの油圧モータの動力がギヤを含む動力伝達機構を介してそれぞれ左右のクローラに伝達される。
油圧ポンプと油圧モータとの間の閉回路は、チャージ油路に接続されている。チャージ油路には、チャージポンプで発生する油圧が供給される。また、チャージ油路には、チャージリリーフバルブが接続されることにより、チャージ油路の油圧は、一定のチャージ圧に維持されるようになっている。
特開2004-338491号公報
駆動伝達ユニットの外殻をなすケース内には、閉回路からのリークおよびチャージリリーフバルブからのドレンによるオイルが常に存在している。
2ポンプ2モータの構成では、たとえば、ケースが左側ケースおよび右側ケースに分割されて、左側ケースおよび右側ケースにそれぞれ左右のHSTが収容される。そのため、かかる構成では、チャージリリーフバルブが左側ケース内および右側ケース内のどちらかに配置され、その配置によって、チャージリリーフバルブが配置されない側でのオイルの循環量が小さくなり、冷却不良やコンタミネーションの発生による機能低下に繋がるおそれがある。
本発明の目的は、ケース内でオイルを良好に循環させることができる、駆動伝達ユニットを提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る駆動伝達ユニットは、作業車両に搭載される駆動伝達ユニットであって、左側ケースおよび右側ケースに分割され、左側ケースと右側ケースとが突き合わされて形成されるケースと、左側ケースおよび右側ケースのそれぞれに収容される静油圧式無段変速機とを含み、左側ケースには、左側ケース内と連通する左両開放油路が形成され、右側ケースには、右側ケース内と連通する右両開放油路が形成され、左両開放油路と右両開放油路とが突き合わされて、左両開放油路と右両開放油路とが互いに連通することにより、左側ケースと右側ケースとに跨がる連通油路が形成される。
この構成によれば、左両開放油路が左側ケース内と連通し、右両開放油路が右側ケース内と連通しているので、左両開放油路と右両開放油路とが突き合わされて形成される連通油路は、左側ケース内と右側ケース内とを連通させる。これにより、その連通油路を通して、左側ケース内と右側ケース内との間でオイルが行き来するので、チャージリリーフバルブが左側ケース内および右側ケース内のどちらに配置されていても、ケース内でオイルを良好に循環させることができる。
連通油路は、前記静油圧式無段変速機の下方に位置していてもよい。
左側ケースには、右側に開放される左片開放油路が形成され、右側ケースには、左側に開放される右片開放油路が形成され、左片開放油路と右片開放油路とが突き合わされて、左片開放油路と右片開放油路とが互いに連通することにより、左側ケースと右側ケースとに跨がる閉油路が形成されてもよい。
閉油路は、静油圧式無段変速機の上方に位置していてもよい。
閉油路は、チャージポンプの油圧が供給されるチャージ油路であってもよい。チャージ油路には、チャージ油路の油圧を一定のチャージ圧に維持するチャージリリーフバルブが接続される。閉油路が静油圧式無段変速機の上方に位置していれば、チャージリリーフバルブからドレンされるオイルをその下方の各部に供給でき、各部をオイルで良好に潤滑させることができる。
チャージリリーフバルブは、左側ケースおよび右側ケースの一方の内部に配置される。そのため、左側ケースおよび右側ケースの他方に、オイルを排出するドレン回路が設定されることが好ましい。
この構成により、チャージリリーフバルブから左側ケースおよび右側ケースの一方にオイルがドレンされ、そのオイルが連通油路を通して左側ケースおよび右側ケースの一方から他方に流れ、左側ケースおよび右側ケースの他方からドレン回路に排出される。その結果、ケース内でオイルを一層良好に循環させることができる。
本発明によれば、ケース内でオイルを良好に循環させることができる。
本発明の一実施形態に係る駆動伝達ユニットが備えられるコンバインの右側面図である。 駆動伝達ユニットの油圧回路図である。 駆動伝達ユニットの断面図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<コンバインの全体構成>
図1は、コンバイン1の右側面図である。
コンバイン1は、圃場を走行しながら穀稈の刈り取りおよび穀稈からの脱穀を行う収穫機の一例である。コンバイン1は、圃場などの不整地を走破する能力を有する走行装置として、左右一対のクローラ2を採用しており、その左右一対のクローラ2に支持される機体3には、キャビン4およびグレンタンク5が設けられている。
キャビン4は、クローラ2の前端部上に配置されている。キャビン4は、その内部に運転者が搭乗する空間を提供し、その空間内には、たとえば、運転者が着座する運転席や操作レバーおよび操作ペダルなどの操作部材が配置されている。キャビン4の右側面には、開閉可能なドア6が設けられており、運転者は、ドア6を開いて、キャビン4内に乗り込むことができる。
グレンタンク5は、クローラ2上でキャビン4の後方に配置されている。
また、コンバイン1の機体3には、刈取装置7および脱穀装置(図示せず)が設けられている。刈取装置7は、クローラ2の前側に配置されており、コンバイン1の前進に伴って、圃場に植立されている穀稈を刈り取る。脱穀装置は、グレンタンク5の左側に配置されており、刈取装置7に刈り取られた穀稈の株元側を脱穀フィードチェーンによって後側に搬送し、穀稈の穂先側を扱室に供給して脱穀する。そして、穀稈から外れた穀粒が脱穀装置からグレンタンク5に搬送されて、グレンタンク5に穀粒が貯留される。グレンタンク5には、アンローダ8が接続されており、グレンタンク5に貯留された穀粒は、アンローダ8により搬出して機外に排出することができる。
<駆動伝達ユニット>
図2は、本発明の一実施形態に係る駆動伝達ユニット13の油圧回路図である。図3は、駆動伝達ユニット13の断面図である。
コンバイン1は、エンジン11の動力をクローラ2のスプロケット12に伝達する駆動伝達ユニット13を備えている。
駆動伝達ユニット13には、ユニットプーリ14が設けられている。ユニットプーリ14には、図2に示されるように、無端状のベルト15が巻き掛けられている。ベルト15は、エンジン11の出力軸16に固定されたエンジンプーリ17にも巻き掛けられている。これにより、エンジン11の動力は、エンジンプーリ17およびベルト15を介してユニットプーリ14に伝達され、ユニットプーリ14およびユニットプーリ14を相対回転不能に支持する入力軸18を回転させる。
入力軸18の回転は、チャージポンプ21のポンプ軸22に伝達される。チャージポンプ21は、固定容量型の油圧ポンプであり、ポンプ軸22の回転により、チャージ油路23にオイルを送出する。
チャージ油路23には、フィルタ24が介装されている。チャージポンプ21からチャージ油路23に送出されるオイルは、フィルタ24を通過して濾過された後、駆動伝達ユニット13の各部に供給される。また、チャージ油路23には、チャージリリーフバルブ25が接続されている。チャージリリーフバルブ25の機能により、チャージ油路23の油圧が所定のチャージ圧に維持される。
駆動伝達ユニット13には、左側HST(Hydro Static Transmission:静油圧式変速機)31Lおよび右側HST31Rを備えている。
左側HST31Lは、油圧ポンプ41Lと油圧モータ42Lとの間で作動油が循環するように、油圧ポンプ41Lと油圧モータ42Lとを第1油路43Lおよび第2油路44Lで接続した閉回路の構成を有している。第1油路43Lは、油圧ポンプ41Lの第1ポート45Lと油圧モータ42Lの第1ポート46Lとに接続されている。第2油路44Lは、油圧ポンプ41Lの第2ポート47Lと油圧モータ42Lの第2ポート48Lとに接続されている。
また、第1油路43Lは、第1チェックバルブ51Lを介してチャージ油路23に接続されている。第2油路44Lは、第2チェックバルブ52Lを介してチャージ油路23に接続されている。第1油路43Lの油圧がチャージ油路23の油圧、つまりチャージ圧よりも低くなると、第1チェックバルブ51Lが開成して、チャージ油路23から第1チェックバルブ51Lを介して第1油路43Lに作動油が供給される。また、第2油路44Lの油圧がチャージ圧よりも低くなると、第2チェックバルブ52Lが開成して、チャージ油路23から第2チェックバルブ52Lを介して第2油路44Lに作動油が供給される。これにより、第1油路43Lおよび第2油路44Lの油圧がチャージ圧以上に維持される。
油圧ポンプ41Lは、可変容量型の斜板式ピストンポンプであり、シリンダブロック、シリンダブロック内に放射状に配置された複数のピストンおよびピストンが摺動するポンプ斜板などを備えている。油圧ポンプ41Lには、入力軸18からの動力が伝達され、シリンダブロックは、その動力により回転する。
油圧ポンプ41Lのポンプ斜板の傾斜角度を変更するため、電子制御式のサーボピストン53Lが設けられている。サーボピストン53Lは、前進側の圧力制御弁54Lから油圧が供給される第1圧力室55Lと、後進側の圧力制御弁56Lから油圧が供給される第2圧力室57Lとを有している。また、サーボピストン53Lは、第1圧力室55Lと第2圧力室57Lとの差圧により直動するロッド58Lを有しており、このロッド58Lの直動により、ポンプ斜板の傾斜角度が変更される。
油圧ポンプ41Lの回転軸線(シリンダブロックの回転軸線)に対するポンプ斜板の傾斜角度が大きいほど、油圧ポンプ41Lからの作動油の吐出量が少なくなり、ポンプ斜板の傾斜角度が90°であるとき、油圧ポンプ41Lからの作動油の吐出が停止する。また、ポンプ斜板の傾斜角度が90°を超えると(傾きが逆転すると)、傾斜角度が90°未満のときと油圧ポンプ41Lからの作動油の吐出方向が逆転する。
油圧モータ42Lは、可変容量型の斜板式ピストンモータであり、モータ回転軸61L、モータ回転軸61Lと一体に回転するシリンダブロック、シリンダブロック内に放射状に配置された複数のピストンおよびピストンが押しつけられるモータ斜板などを備えている。油圧モータ42Lのモータ回転軸61Lの軸線に対するモータ斜板の傾斜角度が一定である場合、油圧モータ42Lに供給される作動油の量、つまり油圧ポンプ41Lから吐出される作動油の量が多いほど、モータ回転軸61Lの回転数が増加する。
また、油圧モータ42Lに供給される作動油の量が一定である場合、モータ斜板の傾斜角度が大きいほど、モータ回転軸61Lの回転数が低下する。油圧モータ42Lのモータ斜板の傾斜角度を変更するため、副変速ピストン62Lが設けられている。副変速ピストン62Lには、低速切替弁63および高速切替弁64が接続されている。低速切替弁63がオンにされ、高速切替弁64がオフにされて、低速切替弁63から副変速ピストン62Lに油圧が供給されることにより、副変速ピストン62Lのロッド65Lが低速位置に位置し、モータ斜板の傾斜角度が相対的に大きくなる。一方、低速切替弁63がオフにされ、高速切替弁64がオンにされて、高速切替弁64から副変速ピストン62Lに油圧が供給されることにより、副変速ピストン62Lのロッド65Lが高速位置に位置し、モータ斜板の傾斜角度が相対的に小さくなる。したがって、低速切替弁63および高速切替弁64のオン/オフの切り替えにより、モータ回転軸61Lの回転数が相対的に大きくなる高速段と、モータ回転軸61Lの回転数が相対的に小さくなる低速段との2段に切り替えることができる。
右側HST31Rは、左側HST31Lと同様の構成であるから、右側HST31Rについて、左側HST31Lの各部に相当する部分に、それらの各部に付されている参照符号の末尾「L」を「R」に変更した参照符号を付して、その説明を省略する。なお、低速切替弁63および高速切替弁64については、左側HST31Lの副変速ピストン62Lと右側HST31Rの副変速ピストン62Rとに共用されている。
左側HST31Lのモータ回転軸61Lの動力(回転)は、ギヤ列を介して、左のクローラ2に伝達される。これにより、左のクローラ2が駆動される。また、右側HST31Rのモータ回転軸61Rの動力(回転)は、ギヤ列を介して、右のクローラ2に伝達される。これにより、右のクローラ2が駆動される。
<油路構成>
図3は、駆動伝達ユニット13の断面図である。
駆動伝達ユニット13の外殻をなすケース71は、左側ケース72と右側ケース73とに2分割されている。左側ケース72内には、左側HST31Lが収容されている。右側ケース73内には、右側HST31Rが収容されている。
左側ケース72内において、左側HST31Lの油圧ポンプ41Lおよび油圧モータ42Lは、上下に配置されている。
左側ケース72には、油圧ポンプ41Lの上方の位置に、右側に開放される左片開放油路81が形成されている。左片開放油路81は、左側ケース72の左端部から右側に延びる第1油路82と、第1油路82の右端部に接続され、第1油路82から上側に延びる第2油路83と、第2油路83の上端部から右側に延びる第3油路84とを含む。第3油路84の右端は、開放されている。
また、左側ケース72には、油圧ポンプ41Lと油圧モータ42Lとの間を左右方向に延びる左両開放油路85が形成されている。左両開放油路85は、その両端が開放されている。
右側ケース73内において、右側HST31Rの油圧ポンプ41Rおよび油圧モータ42Rは、上下に配置されている。油圧ポンプ41Rは、左側HST31Lの油圧ポンプ41Lと横並びに配置され、油圧モータ42Rは、左側HST31Lの油圧モータ42Lと横並びに配置されている。
右側ケース73には、油圧ポンプ41Rの上方の位置に、左側に開放される右片開放油路91が形成されている。右片開放油路91は、右側ケース73の右端部から左側に延びる第1油路92と、第1油路92の左端部に接続され、第1油路92から上側に延びる第2油路93と、第2油路93の上端部から左側に延びる第3油路94とを含む。第3油路94の左端は、開放されている。
また、右側ケース73には、油圧ポンプ41Rと油圧モータ42Rとの間を左右方向に延びる右両開放油路95が形成されている。右両開放油路95は、その両端が開放されている。
そして、左側ケース72と右側ケース73とが結合されて、ケース71が形成される状態では、左片開放油路81と右片開放油路91とが突き合わされて、左片開放油路81と右片開放油路91とが互いに連通する。これにより、左片開放油路81および右片開放油路91からなる閉油路が左側ケース72と右側ケース73とに跨がって形成される。この閉油路は、チャージ油路23である。チャージ油路23に接続されるチャージリリーフバルブ25は、左側ケース72内に配置されている。
また、ケース71が形成される状態では、左両開放油路85と右両開放油路95とが突き合わされて、左両開放油路85と右両開放油路95とが互いに連通する。これにより、左両開放油路85および右両開放油路95からなる連通油路101が左側ケース72と右側ケース73とに跨がって形成される。連通油路101は、両端が開放されているので、左側ケース72内と右側ケース73内とを連通させる。
また、右側ケース73には、ケース71内のオイルをオイルタンク102に排出するドレン回路103が設けられている。
<作用効果>
以上のように、左両開放油路85が左側ケース72内と連通し、右両開放油路95が右側ケース73内と連通しているので、左両開放油路85と右両開放油路95とが突き合わされて形成される連通油路101は、左側ケース72内と右側ケース73内とを連通させる。これにより、その連通油路101を通して、左側ケース72内と右側ケース73内との間でオイルが行き来する。
また、左側ケース72には、右側に開放される左片開放油路81が形成され、右側ケース73には、左側に開放される右片開放油路91が形成され、左片開放油路81と右片開放油路91とが突き合わされて、左片開放油路81と右片開放油路91とが互いに連通することにより、左側ケース72と右側ケース73とに跨がる閉油路が形成される。この閉油路は、チャージ油路23であり、左側HST31Lおよび右側HST31Rの上方に位置している。チャージリリーフバルブ25は、左側ケース72内に配置されて、チャージ油路23に接続されている。そのため、チャージリリーフバルブ25からドレンされるオイルを左側HST31Lを含む各部に供給でき、各部をオイルで良好に潤滑させることができる。
チャージリリーフバルブ25が左側ケース72内に配置されているのに対し、右側ケース73には、オイルを排出するドレン回路103が設定されている。これにより、チャージリリーフバルブ25から左側ケース72内にオイルがドレンされ、そのオイルが連通油路101を通して左側ケース72から右側ケース73に流れ、右側ケース73からドレン回路103に排出される。その結果、ケース71内でオイルを良好に循環させることができる。
また、左側ケース72にドレン回路を設定する必要がないので、駆動伝達ユニット13の油路を簡素に構成することができる。
さらには、右側ケース73内にチャージリリーフバルブを追加してもよいが、それを設けなくても、左側ケース72内と右側ケース73内とでオイルを循環させることができるので、右側ケース73内にチャージリリーフバルブを設けないことにより、駆動伝達ユニット13の部品点数およびコストを低減できる。
<変形例>
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することも可能である。
たとえば、前述の実施形態では、チャージリリーフバルブ25が左側ケース72内に配置され、ドレン回路103が右側ケース73に設定されているとしたが、チャージリリーフバルブ25が右側ケース73内に配置され、ドレン回路103が左側ケース72に設定されてもよい。
また、作業車両の一例として、作業装置としての刈取装置7および脱穀装置を備えるコンバイン1を取り上げたが、本発明は、人参や大根、枝豆、キャベツなどの野菜を収穫して搬送する収穫搬送装置を作業装置として備える収穫機、苗植付装置を作業装置として備える田植機、播種装置を作業装置として備える直播機、プラウを作業装置として備えるトラクタ、バケットを作業装置として備える建設作業車など、種々の作業車両に適用することができる。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:コンバイン(作業車両)
13:駆動伝達ユニット
21:チャージポンプ
23:チャージ油路
25:チャージリリーフバルブ
31L:左側HST(静油圧式無段変速機)
31R:右側HST(静油圧式無段変速機)
71:ケース
72:左側ケース
73:右側ケース
81:左片開放油路
85:左両開放油路
91:右片開放油路
95:右両開放油路
101:連通油路
103:ドレン回路

Claims (6)

  1. 作業車両に搭載される駆動伝達ユニットであって、
    左側ケースおよび右側ケースに分割され、前記左側ケースと前記右側ケースとが突き合わされて形成されるケースと、
    前記左側ケースおよび前記右側ケースのそれぞれに収容される静油圧式無段変速機と、を含み、
    前記左側ケースには、前記左側ケース内と連通する左両開放油路が形成され、
    前記右側ケースには、前記右側ケース内と連通する右両開放油路が形成され、
    前記左両開放油路と前記右両開放油路とが突き合わされて、前記左両開放油路と前記右両開放油路とが互いに連通することにより、前記左側ケースと前記右側ケースとに跨がる連通油路が形成される、駆動伝達ユニット。
  2. 前記連通油路は、前記静油圧式無段変速機の下方に位置する、請求項1に記載の駆動伝達ユニット。
  3. 前記左側ケースには、右側に開放される左片開放油路が形成され、
    前記右側ケースには、左側に開放される右片開放油路が形成され、
    前記左片開放油路と前記右片開放油路とが突き合わされて、前記左片開放油路と前記右片開放油路とが互いに連通することにより、前記左側ケースと前記右側ケースとに跨がる閉油路が形成される、請求項1または2に記載の駆動伝達ユニット。
  4. 前記閉油路は、前記静油圧式無段変速機の上方に位置する、請求項3に記載の駆動伝達ユニット。
  5. 前記閉油路は、チャージポンプの油圧が供給されるチャージ油路であり、
    前記左側ケースおよび前記右側ケースの一方の内部に配置されて、前記チャージ油路に接続され、前記チャージ油路の油圧を一定のチャージ圧に維持するチャージリリーフバルブ、をさらに含む、請求項3または4に記載の駆動伝達ユニット。
  6. 前記左側ケースおよび前記右側ケースの他方には、オイルを排出するドレン回路が設定されている、請求項5に記載の駆動伝達ユニット。
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