JP2001090803A - 車両のトランスミッション - Google Patents

車両のトランスミッション

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JP2001090803A
JP2001090803A JP27134199A JP27134199A JP2001090803A JP 2001090803 A JP2001090803 A JP 2001090803A JP 27134199 A JP27134199 A JP 27134199A JP 27134199 A JP27134199 A JP 27134199A JP 2001090803 A JP2001090803 A JP 2001090803A
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JP
Japan
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gear
transmission
hst
pump
shaft
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JP27134199A
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English (en)
Inventor
Shigemi Hidaka
茂實 日高
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車速を変更するための走行用HSTと、操向
操作を行うための旋回用HSTとをミッションケースの
側壁に対向して配設し、該両HSTからの駆動力を合流
させたプラネタリギア式差動機構を有する車両におい
て、HSTへの入力部からは複数の入力軸が突出され、
しかも各入力軸への動力伝達は複数の経路を通じて行わ
れており、その上、各種ギアポンプ配設の必要性から、
余分な空間が要求されるため、車両の十分なコンパクト
化が難しい、という問題があった。 【解決手段】 両HSTの入力部の回動軸芯を一致さ
せ、該入力部からそれぞれの入力軸を延伸させて突き合
わせ、該入力軸の先端間を連結部により相互連結して連
結部を構成し、さらに必要に応じて、該連結部には各種
ギアポンプを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行変速のための
HST装置及び旋回を行うためのHST装置を備えた建
設機械や農業機械等の走行車両において、ミッションケ
ースを小型化し、車両をコンパクトな構成にするための
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車速を変更するための走行用
HSTと、操向操作を行うための旋回用HSTとをミッ
ションケースの側壁に並置し、該ミッションケースの側
面を有効活用するように構成したコンバイン等の車両の
トランスミッションに関する技術は知られている。
【0003】この従来のトランスミッションは、図15
乃至図18に示すような構成を有する。すなわち、トラ
ンスミッションMは、車両の走行装置を駆動するための
走行系ドライブトレーンP、旋回系ドライブトレーン
S、プラネタリギア式差動機構33等をミッションケー
ス22内に配置し、該ミッションケース22上部左右両
側面には、走行用HST25、旋回用HST28を有す
る無段変速部Hを設ける構成としている。
【0004】このうち走行用HST25とは、一組の走
行油圧ポンプ23及び走行油圧モータ24からなる主変
速機構であり、旋回用HST28とは、一組の旋回油圧
ポンプ26及び旋回油圧モータ27とからなる旋回機構
である。前記ミッションケース22の上部には左右幅を
狭くした段差部Kを設け、該段差部Kの左右側面にHS
T取付面N1、N2を形成し、そのうちHST取付面N
1には前記走行用HST25のセンタセクション25b
を、HST取付面N2には前記旋回用HST28のセン
タセクション28bを、取付け固定するようにして、ミ
ッションケース22の側面を有効活用し、車両のコンパ
クト化を図っている。
【0005】また、前記走行油圧モータ24及び旋回油
圧モータ27のモータ軸24a・27aは、それぞれ前
記センタセクション25b・28bを貫通して中央側へ
突出してミッションケース22内部へ挿入され、そのう
ちの走行モータ軸24a先端には、走行系ドライブトレ
ーンPへの入力ギア42を配置し、旋回モータ軸27a
先端には、旋回系ドライブトレーンSへの入力ギア97
を配置している。
【0006】そして、前記モータ軸24a・27aと平
行に第一変速軸43が配置され、該第一変速軸43上に
は、入力ギア97よりも大径の変速ギア151が遊嵌さ
れ、該変速ギア151は前記入力ギア42に噛合されて
おり、このような構成において、前記走行油圧ポンプ2
3に入力された回転力は、無段変速された後、入力ギア
42から変速ギア151を介して減速され、副変速機構
32に伝達される。
【0007】該副変速機構32においては、前記第一変
速軸43と平行に第二変速軸53が配置され、該二変速
軸53の左右略中央部には入力ギア44を固設し、該入
力ギア44の左方には、低速用ギア50と高速用ギア5
1を遊嵌し、該低速用ギア50と高速用ギア51との間
には、クラッチスライダ81を、低速用ギア50・高速
用ギア51のいずれか一方と択一的に係脱可能に第二変
速軸53上にスプライン嵌合している。更に、前記第二
変速軸53と平行に第三変速軸45を配置し、該第三変
速軸45上には、変速ギア47・48を固定し、そのう
ち変速ギア47と前記低速用ギア50、変速ギア48と
前記高速用ギア51とを常時噛合させている。
【0008】このような構成において、運転席の副変速
レバーを操作すると、外部アームを介して図示せぬフォ
ークにより前記クラッチスライダ81が第二変速軸53
上を摺動され、クラッチスライダ81が低速用ギア5
0、高速用ギア51のいずれか一方と係合し、第三変速
軸45に二段階の変速回転が伝達され、該回転が第三変
速軸45上に設けた出力ギア49から出力される。該第
三変速軸45の端部がミッションケースMから突出した
部分には、駐車ブレーキを兼用する走行ブレーキ機構T
が設けられている。
【0009】該走行ブレーキ機構Tは、ハンドブレーキ
に連動連結したブレーキアーム113を回動操作する
と、カム軸110が該ブレーキアーム113に連動して
回転する。該カム軸110の回転によりプレッシャープ
レート114が回動するとともに右方向への推力が発生
して、第三変速軸45上に一体的に装着された摩擦板と
ミッションケース22側に装着された摩擦板とが重合し
てなる多板式摩擦ブレーキ112を押圧する。この押圧
力により、第三変速軸45に抵抗を与え、ブレーキ作用
を発生させるよう構成している。
【0010】そして、この第三変速軸45と平行にカウ
ンター軸57が配置され、該カウンター軸57の左右中
央にはカウンターギア54が固設され、該カウンターギ
ア54は前記出力ギア49と常時噛合されており、この
カウンターギア54を介して、前記プラネタリギア式差
動機構33のセンタギア46に、副変速機構32により
変速された回転力が伝達されるようにしている。
【0011】一方、第一変速軸43上には大小の変速ギ
ア152・153も固設されており、そのうち大径の変
速ギア152は前記入力ギア97に噛合されており、こ
のような構成において、旋回油圧ポンプ27に入力され
た回転力は、無段変速された後、入力ギア97から変速
ギア152・153を介して減速される。
【0012】前記第二変速軸53と第三変速軸45上に
は、それぞれ減速ギア90・91が遊嵌され、該減速ギ
ア90と減速ギア91は、大径ギア・小径ギアを一体的
に構成した二連ギアであり、そのうち減速ギア91の外
方には付勢ブレーキ機構Uが配設されている。そして、
減速ギア90の大径ギアは前記変速ギア153と噛合
し、該減速ギア90の小径ギアは、減速ギア91の大径
ギアと噛合している。更に、前記カウンター軸57上に
は、中央のカウンターギア54を挟んで左右に減速ギア
63Lと減速ギア63Rを遊嵌し、該減速ギア63L・
63Rも大径ギア・小径ギアを一体的に構成した二連ギ
アとしている。そのうち、一方の減速ギア63Rの大径
ギアは、前記減速ギア91の小径ギアと噛合されるのに
対し、他方の減速ギア63Lの大径ギアは、逆転軸61
上の逆転ギア61aに噛合され、該逆転ギア61aは前
記減速ギア91の小径ギアと噛合されている。
【0013】このような構成により、変速ギア153の
回転は、二つの変速ギア90・91を介して減速され、
変速ギア91の小径ギアから出力された後、一の減速ギ
ア63Rへは回転方向がそのまま伝達され、その回転は
リングギア38Rを介してインターナルギア59Rに伝
達される。一方、他の減速ギア63Lへは、回転が前記
逆転ギア61aにより正逆変換されて伝達され、その回
転が、リングギア38Lを介してプラネタリギア式差動
機構33のインターナルギア59Lに伝達されるように
している。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成よりなる従来のトランスミッションにおいて
は、HSTへの入力部には次のような問題があった。す
なわち、走行油圧ポンプ23及び旋回油圧ポンプ26の
ポンプ軸23a・26aは、いずれもケース25a・2
8aから外方に向かって突出されており、しかも、該ポ
ンプ軸23a・26a先部へのエンジンからの回転力の
伝達は、別々に複数の経路を通じて行われる構成とされ
ていたため、ポンプ軸23a・26aの突出部分や、複
数経路の確保には大きな空間が必要とされ、車両の十分
なコンパクト化が図れない、という問題があった。
【0015】また、HST内の内部的な作動油の漏れを
補うために設ける補償用ギアポンプ(以下「チャージポ
ンプ」とする)や、刈取部の昇降シリンダを駆動させる
ための駆動用ギアポンプ(以下「作業機ポンプ」とす
る)は、前記ケース25a・28aの外方に配設され、
前記ポンプ軸23a・26a等を利用して駆動される構
成としていたため、該チャージポンプや作業機ポンプを
配設するための空間が、ミッションケース周囲に別途必
要となり、車両のコンパクト化の障害となっている、と
いう問題があった。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。すなわち、請求項1においては、
車速を変更するための走行用HSTと、操向操作を行う
ための旋回用HSTとをミッションケースの側壁に対向
して配設し、該両HSTからの駆動力を合流させたプラ
ネタリギア式差動機構を有する車両において、前記両H
STの入力部の回動軸芯を一致させ、該入力部からそれ
ぞれの入力軸を延伸させて突き合わせ、該入力軸の先端
間を連結部により相互連結したものである。
【0017】請求項2においては、請求項1記載の連結
部は、走行用HSTの入力軸先端と旋回用HSTの入力
軸先端とを、軸芯方向には摺動変位可能に、円周方向に
は相対回転不能に連結するスプライン構造としたもので
ある。
【0018】請求項3においては、請求項1又は請求項
2記載の連結部には、前記連結部には、HST作動油漏
れ分の補償用ギアポンプ、または、作業機駆動用ギアポ
ンプ、または、両方を設け、これらのギアポンプは前記
両HSTの入力軸により駆動する構成としたものであ
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図1は本発明の車両のトランスミッシ
ョンを有するクローラ式走行装置を具備したコンバイン
の全体側面図、図2は同じく全体平面図、図3は同じく
全体正面模式図、図4は車両の全体的な動力伝達機構の
構成を示すスケルトン図、図5は本発明に係わるミッシ
ョンケースの全体の背面断面図、図6は同じく上半分の
構成を示す背面断面図、図7は同じく下半分の構成を示
す背面断面図、図8は同じく外面を示す側面図、図9は
連結部を有するHST全体の背面一部断面図、図10は
連結部の背面一部断面図、図11はチャージポンプを連
結部に設けたHST全体の背面一部断面図、図12はチ
ャージポンプ、作業機ポンプを連結部に設けたHST全
体の背面一部断面図、図13はチャージポンプ、作業機
ポンプを設けた連結部の背面一部断面図、図14は油圧
回路図、図15は従来のミッションケースの全体の背面
断面図、図16は同じく上半分の構成を示す部分背面断
面図、図17は同じく下半分の構成を示す部分背面断面
図、図18は同じく部分側面図である。
【0020】まず、本発明に係わる車両のトランスミッ
ションを搭載したコンバインの全体構成、及び機体の走
行・旋回のための動力伝達機構について、図1乃至図
4、図8により説明する。コンバインは、トラックフレ
ーム1の左右にクローラ式走行装置2L・2Rを支持し
た構成であり、3は前記トラックフレーム1に架設する
機台、4はフィードチェーン5を左側に張架し扱胴6及
び処理胴7を内蔵している脱穀機である脱穀部、8は刈
刃9及び穀稈搬送機構10等を備える作業機となる刈取
部、11は刈取フレーム12を介して刈取部8を昇降さ
せる油圧シリンダである。13は排藁チェーン14の終
端を臨ませる排藁処理部、15は揚穀筒16を介して脱
穀部4からの穀粒を搬入する穀物タンク、17は前記穀
物タンク15の穀粒を機外に搬出する排出オーガ、18
は丸型の操向ハンドル19を支架するハンドルポスト、
68は主変速レバー、20は運転席であり、また、21
は、機体左右方向に沿う出力軸を有する原動機たるエン
ジンであり、コンバインの前方より連続的に穀稈を刈取
って脱穀するように構成している。
【0021】そして、コンバインには二つの静油圧式無
段変速装置(以下「HST」とする)、すなわち、第一
無段変速装置である走行系の走行用HST25、及び、
第二無段変速装置であるステアリング系の旋回用HST
28を具備しており、それぞれのHST25・28はエ
ンジン21より駆動力を得るよう構成されている。
【0022】そして、エンジン21により駆動力を得た
走行用HST25により、正逆の回転方向と回転数増減
の制御が行われた後、その回転力は、副変速機構32、
走行ブレーキ機構V、及びサンギア軸駆動機構Q1等か
ら成る走行系ドライブトレーンQを介して、プラネタリ
ギア式差動機構35に伝達される。一方、エンジン21
により駆動力を得た旋回用HST28により、正逆の回
転方向と回転数増減の制御が行われた後、その回転力
は、減速ギア64・65、図8の付勢ブレーキ機構L、
及び正逆転付与機構W等から成る旋回系ドライブトレー
ンXを介して、プラネタリギア式差動機構35に伝達さ
れる。
【0023】このような構成によって、プラネタリギア
式差動機構35に連動連結された左右のクローラ式走行
装置2L・2Rの駆動スプロケット34L・34Rに、
常時エンジン21の駆動力が伝達できるようにして前後
直進走行を可能にすると共に、該左右駆動スプロケット
34L・34Rに対する回転数の相対的な増減制御を行
うことで旋回を可能としているのである。
【0024】ここで、前記動力伝達機構について、図3
乃至図8により詳細に説明する。まず、走行用HST2
5から車軸40L・40Rまでの動力伝達構成について
説明する。図3乃至図5に示すように、前記エンジン2
1には出力軸に出力プーリー21bが固設され、該出力
プーリー21bにはVベルト29が巻回されており、該
Vベルト29の他端は、旋回用HST28の旋回ポンプ
軸26aに固定された入力プーリー26bに巻回されて
いる。そして、該旋回用HST28と走行用HST25
とは、ミッションケース22上部の左右幅を狭くした段
差部Kを挟んで左右対向し、しかも、ミッションケース
22の小型化の観点から、両HST25・28のケース
25a・28aの長手方向が水平になるように配設さ
れ、両HST25・28のポンプ軸23a・26aも互
いに軸線が一致するよう配置されると共に、ポンプ軸2
3a・26a間は、本発明に係わる連結部Yにより相対
回転不能に連結されている。
【0025】この走行用HST25は、図4、図5に示
すように、ケース25a及び前記センタセクション25
bよりなるハウジング内には、前方から順に、入力部で
ある走行油圧ポンプ23、出力部である走行油圧モータ
24の順に並べて配設され、該走行油圧ポンプ23の走
行ポンプ軸23a、及び該走行油圧モータ24の走行モ
ータ軸24aの各々が互いに平行となるよう機体左右方
向に軸支され、走行油圧ポンプ23及び走行油圧モータ
24の二者が、センタセクション25bを介して流体的
に結合されており、前記走行ポンプ軸23aに伝達され
た回転力を、正逆の回転方向と回転数増減の制御を行っ
た後、走行モータ軸24aに出力するようにしている。
【0026】図5、図6に示すように、該走行モータ軸
24a先端には、走行系ドライブトレーンQへの入力ギ
ア42が固定されると共に、走行モータ軸24aと平行
に第一変速軸43が配置され、該第一変速軸43上には
入力ギア42よりも大径の変速ギア151が遊嵌されて
おり、該変速ギア151は前記入力ギア42に噛合する
ようにしている。
【0027】このような構成により、前記走行ポンプ軸
23aに伝達された回転力は、無段変速された後、入力
ギア42から変速ギア151を介して減速され、副変速
機構32に伝達されるのである。
【0028】副変速機構32においては、前記第一変速
軸43と平行に第二変速軸53が配置され、該二変速軸
53の左右略中央部には入力ギア44が固設され、前記
変速ギア151と噛合している。そして、該入力ギア4
4左方の第二変速軸53上には、低速用ギア50と高速
用ギア51を遊嵌し、該低速用ギア50と高速用ギア5
1との間には、クラッチスライダ81を、低速用ギア5
0・高速用ギア51のいずれか一方と択一的に係脱可能
にスプライン嵌合している。更には、前記第二変速軸5
3と平行に、走行ブレーキ機構Vを端部に有する第三変
速軸45を配置し、該第三変速軸45上には変速ギア4
7・48を固定し、そのうちの変速ギア47と前記低速
用ギア50、変速ギア48と高速用ギア51とを常時噛
合させている。
【0029】従って、図示せぬフォークにより前記クラ
ッチスライダ81が第二変速軸53上を摺動して、低速
用ギア50、高速用ギア51のいずれか一方と係合する
と、第三変速軸45上に二段階の変速回転が伝達され、
この回転力がプラネタリギア式差動機構35に入力され
て、車軸40L・40Rを駆動する構成となっている
【0030】図5、図7に示すように、プラネタリギア
式差動機構35においては、左右の一対のプラネタリギ
ア機構35L・35Rが設けられ、各プラネタリギア機
構35L・35Rはサンギア軸39に刻設されるサンギ
ア36と、該サンギア36の外周で噛合する複数のプラ
ネタリギア37・37・・・と、該プラネタリギア37
・37・・・に噛合するインターナルギア59L・59
Rと、該インターナルギア59L・59Rと一体構成さ
れたリング部60L・60Rと、前記サンギア軸39と
同軸線上の車軸40L・40Rに固設されプラネタリギ
ア37・37・・を枢支するキャリア41L・41Rと
から構成されている。
【0031】前記プラネタリギア37・37・・・は、
車軸40L・40Rから放射状に均等配置されてキャリ
ア41L・41Rにそれぞれ回転自在に軸支され、サン
ギア36を挟んで左右のキャリア41L・41Rを配置
させると共に、前記インターナルギア59L・59R
は、各プラネタリギア37・37・・・に噛合され、サ
ンギア軸39と同軸線上に配置した車軸40L・40R
に回転自在に軸支させている。
【0032】そして、左右の前記サンギア36は共通の
サンギア軸39に一体的に刻設されると共に、両サンギ
ア36の左右中間部にはセンタスプロケット56が固設
され、該センタスプロケット56は、前記第三変速軸4
5の左右略中央部に固設されたスプロケット52とチェ
ーン55により捲回・連結されている。
【0033】すなわち、このようなチェーン連結よりな
るサンギア軸駆動機構Q1を介することで、走行用HS
T25からの回転力を、従来のカウンター軸58を経由
せずに直接サンギア軸39に伝達することが可能とな
り、その結果、カウンターギアのための空間が不要とな
り、ミッションケース22の一層の小型化を進めるよう
にしている。
【0034】次に、旋回用HST28から車軸40L・
40Rまでの動力伝達機構について説明する。図3乃至
図5に示すように、エンジン21には出力軸に出力プー
リー21bが固定され、該出力プーリー21bにはVベ
ルト29が巻回されており、該Vベルト29の他端は、
旋回用HST28の旋回ポンプ軸26aに固定された入
力プーリー26bに巻回されている。
【0035】該旋回用HST28は、図4、図5、図8
に示すように、ケース28a及び前記センタセクション
28bよりなるハウジング内に、前方から順に、入力部
である旋回油圧ポンプ26、出力部である旋回油圧モー
タ27の順に並べて配設され、該旋回油圧ポンプ26の
旋回ポンプ軸26a及び、該旋回油圧モータ27の旋回
モータ軸27aの各々が互いに平行となるよう機体左右
方向に軸支され、旋回油圧ポンプ26及び旋回油圧モー
タ27の二者が、センタセクション28bを介して流体
的に結合されており、前記旋回ポンプ軸26aに伝達さ
れた回転力を、正逆の回転方向と回転数増減の制御を行
った後、旋回モータ軸27aに出力するようにしてい
る。
【0036】図5、図6に示すように、該旋回モータ軸
27a先端には、旋回系ドライブトレーンXへの入力ギ
ア97を固定すると共に、前記第一変速軸43上には減
速ギア64が嵌合され、第三変速軸45上には減速ギア
65が遊嵌されている。該減速ギア64と減速ギア65
は、大径ギア・小径ギアを一体的に構成した二連ギアと
しており、このうち減速ギア64の大径ギアは前記入力
ギア97と噛合し、減速ギア64の小径ギアは減速ギア
65の大径ギアと噛合している。更に、図7に示すよう
に、カウンター軸58端部には減速ギア66・67が固
設され、このうちの減速ギア66は、前記減速ギア65
の小径ギアに噛合し、カウンター軸58に回転力が伝達
されるようにしている。
【0037】一方、前記プラネタリギア37・37・・
・にはインターナルギア59L・59Rが噛合され、該
インターナルギア59L・59Rにはリング部60L・
60Rが一体構成され、そのうち一方のリング部60R
は、従来と同じギア構造をとって前記カウンター軸58
端部の減速ギア67に噛合しており、カウンター軸58
からの回転力がリング部60Rに伝達されるようになっ
ている。そして、他方のリング部60Lは、スプロケッ
ト構造をとり、該リング部60Lは前記カウンター軸5
8上に固設したスプロケット70とチェーン71により
捲回・連結され、カウンター軸58からの回転力がリン
グ部60Lに伝達されるようになっている。
【0038】すなわち、カウンター軸58に伝達された
回転力は、一方のインターナルギア59Rへは、中間伝
達軸であるカウンター軸58からのギア駆動、他方のイ
ンターナルギア59Lへは、カウンター軸58からのチ
ェーン駆動によって伝達される構成としたため、インタ
ーナルギア59Rへは、カウンター軸58の回転がその
まま伝達され、インターナルギア59Lへは、カウンタ
ー軸58の回転が正逆変換されて伝達されるようにな
り、正逆転付与機構Wが構成され、該正逆転付与機構W
を設けることにより、従来の逆転ギアを主体とした逆転
装置を別途設置する必要がなくなり、設置のための空間
をなくすことができ、ミッションケース22の小型化を
更に進めるようにしている。
【0039】従って、本発明に係わるトランスミッショ
ンMにおいては、以上のような走行用HST25からの
動力伝達機構と、旋回用HST28からの動力伝達機構
とが内部に形成されて、車両の動力伝達機構全体が構成
されると共に、ミッションケース22を小さくして車両
のコンパクト化が図れるようにしているのである。
【0040】次に、本発明に係わる連結部Yについて、
図4、図8乃至図14により説明する。まず、連結部Y
の連結構造について説明する。図12、図13に示すよ
うに、前記走行用HST25と旋回用HST28とは、
ミッションケース22の上方に左右対向して設けられる
と共に、該走行用HST25と旋回用HST28のポン
プ軸23a・26aの軸線が互いに一致するように配置
されている。そして、該ポンプ軸23a・26aは、そ
れぞれセンタセクション25b・28b、およびギアポ
ンプSP・CPを貫通して突き合わせ状に突出され、該
センタセクション25b・28b間の略左右中央部にお
いては、ポンプ軸23a・26aの先端部にスプライン
が形成され、連結部材95がスプラインボスにより構成
され、ポンプ軸23a・26aの先端同士が連結部材9
5によって、軸芯方向には摺動変位可能に、かつ円周方
向には相対回転不能にスプライン結合されるようにして
いる。
【0041】このような構成により、入力プーリー26
bからステアリングHST28の旋回ポンプ軸26aに
入力されたエンジン21の動力は、連結部材95を介し
て走行用HST25の走行ポンプ軸23aにも伝達さ
れ、走行用HST25と旋回用HST28の双方が動力
を得て駆動できるようにしている。すなわち、従来とは
異なり、エンジン21の動力を単一経路で両HST25
・28に入力させることができ、しかも、走行ポンプ軸
23aを外方に向かって突出させる必要がないため、そ
の分の空間が不要となり、トランスミッションMを一層
小型化でき、車両をさらにコンパクトにすることができ
るのである。
【0042】なお、走行用HST25のセンタセクショ
ン25b内側面上に設けた作業機ポンプSPからは第一
パイプ98を右方に突設し、該第一パイプ98の軸芯は
前記ポンプ軸23a・26aの軸芯と一致させる。一
方、対向する旋回用HST28のセンタセクション28
b内側面上に設けたはチャージポンプCPからは第二パ
イプ99を左方に突設し、該第二パイプ99は前記第一
パイプ98の先端に嵌合可能で、しかも、嵌合状態では
互いに軸芯方向に摺動可能としている。そして、パイプ
98・99の接合部分には、オイルシールを設け、パイ
プ98・99を嵌合あるいは摺動させた時に油漏れが生
じないようにしている。
【0043】このような構成により、前記ポンプ軸23
a・26a及び連結部材95は、前記パイプ98・99
から構成されるパイプメンバにて覆われることとなり、
該パイプメンバ内には潤滑油が注入され、前記ポンプ軸
23a・26a及び連結部材95を潤滑することがで
き、ポンプ軸23a・26aの相互連結状態を長期間に
わたって良好に維持させるようにしている。
【0044】ただし、図9乃至図11に示すような、連
結部Yに、作業機ポンプSPとチャージポンプCPを、
両方、若しくはいずれか一方しか設けない形態であって
も、同様な連結構造を有する。例えば、図10のよう
に、作業機ポンプSP、チャージポンプCPを両方設け
ない場合には、ポンプ軸23a・26aは、それぞれセ
ンタセクション25b・28bのみを貫通して突き合わ
せ状に突出され、該センタセクション25b・28b間
の連結部Yの中央において、ポンプ軸23a・26aの
先端部同士が連結部材95によりスプライン結合されて
いる。
【0045】そして、走行用HST25のセンタセクシ
ョン25b内側面上から直接第一パイプ98を突設する
一方、対向する旋回用HST28のセンタセクション2
8b内側面上から直接第二パイプ99を突設し、該第二
パイプ99を前記第一パイプ98の先端に嵌合可能で、
しかも、嵌合状態では互いに軸芯方向に摺動可能とした
上で、この第一パイプ98と第二パイプ99との接合部
分には、オイルシールを設け、パイプ98・99を嵌合
あるいは摺動させた時に油漏れが生じない構造としてい
る。
【0046】次に、以上のような構成からなる連結部Y
に設けたギアポンプ、及び該ギアポンプによるオイルフ
ローについて説明する。図12、図13に示すように、
前記旋回油圧ポンプ26の旋回ポンプ軸26aを、セン
タセクション28bから左方に突出させ、該突出部分の
基部には、前記両HST25・28の作動油の漏れ分を
補償するためのギアポンプであるチャージポンプCPを
設ける一方、前記走行油圧ポンプ23の走行ポンプ軸2
3aを、センタセクション25bから右方に突出させ、
該突出部分の基部には、作業機となる刈取部の昇降シリ
ンダを駆動させるためのギアポンプより構成した作業機
ポンプSPを設ける。
【0047】前記チャージポンプCPにおいては、前記
旋回ポンプ軸26a上にインナーロータ76を固設し、
この旋回ポンプ軸26aを駆動軸とし、さらに該インナ
ーロータ76には、アウターロータ75を回動自在に外
嵌させ、これらアウターロータ75、インナーロータ7
6は、ポンプケース74に内装されて前記センタセクシ
ョン28b側面に配設させている。そして、該ポンプケ
ース74の上下部には配管72・73をそれぞれ連通さ
せており、旋回ポンプ軸26aが回動すると、潤滑油が
連続的に配管72から吸引され、配管73から吐出され
る構成としている。
【0048】同様にして、前記作業機ポンプSPにおい
ても、走行ポンプ軸23a上にインナーロータ86を固
設して、この走行ポンプ軸23aを駆動軸とし、該イン
ナーロータ86には、アウターロータ85を回動可能に
外嵌させ、これらアウターロータ85、インナーロータ
86をポンプケース84に内装させ、前記センタセクシ
ョン25b側面に配設すると共に、該ポンプケース84
の上下部には配管82・83をそれぞれ連通させてい
る。これにより、走行ポンプ軸23aが回動すると、油
が連続的に配管82から吸引され、配管83から吐出さ
れる構成としている。
【0049】このような構成により、エンジン21から
Vベルト29を介して入力プーリー26bに入力された
動力は、旋回ポンプ軸26a、及び該旋回ポンプ軸26
aと連結部材95でスプライン連結された走行ポンプ軸
23aとを、同時に駆動し、この駆動回転によって、前
記両HST25・28が動力を得て駆動されると共に、
チャージポンプCP、作業機ポンプSPも作動して油を
循環させることができる。すなわち、従来とは異なり、
HST25・28間の連結部Yを利用してチャージポン
プCP・作業機ポンプSPを駆動可能に配設するように
したため、これらチャージポンプCP・作業機ポンプS
Pをミッションケース22周囲に配設するための空間が
不要となり、車両のコンパクト化をさらに進めることが
できるのである。
【0050】ここで、このような構成のチャージポンプ
CP・作業機ポンプSPによって循環される油の流れに
ついて説明する。図8、図14に示すように、チャージ
ポンプCPの吸入側は、ミッションケース22に配設し
たサクションポート156に配管72を介して接続さ
れ、作業機ポンプSPとの吸入側も、サクションポート
157に配管82を介して接続されている。一方、ミッ
ションケース22の内部には互いに仕切られた油室が形
成され、この油室はミッションケース22内に収容した
ギア等を潤滑する潤滑油が溜められた油溜めに開放さ
れ、その内部には図示せぬストレーナが横架されてい
る。このストレーナで濾過された油は、更に内装式の油
フィルタ140を通過して濾過され、前記サクションポ
ート151・152より吸い込まれるようになってい
る。そして、吸い込まれた油は、チャージポンプCPへ
の配管72と、作業機ポンプSPへの配管82とに分岐
される。
【0051】以上のような構成において、エンジン21
が駆動すると、チャージポンプCP、作業機ポンプS
P、走行油圧ポンプ23、および旋回油圧ポンプ26
は、同時に駆動され、そのうちチャージポンプCPは、
前記配管72から吸入した油をHST25・28の閉回
路内に供給し、作業機ポンプSPは、前記配管82から
吸入した油を、前記刈取部8を対地昇降操作自在な昇降
バルブユニットVU内に供給するようにしている。
【0052】ここで、前記チャージポンプCPからの油
の流れについて詳述する。走行用HST25の補給ポー
トには、油補給時にのみ開く一対のチェックバルブ13
0、中立範囲を拡大するための絞り131が配置され、
旋回用HST28の補給ポート閉回路に供給される部分
にも、同様にチェックバルブ132、絞り133が配置
される。そして、これらHST25・28の補給ポート
は、チャージポンプCPの吐出ポートに対して一本の油
路CPaにてパイプ79を介して相互接続され、該油路
CPaにチャージリリーフ弁143を接続して閉回路内
に供給される補給油圧を設定している。
【0053】また、前記作業機ポンプSPからの油の流
れについても詳述する。ミッションケース22の外側面
には昇降バルブユニットVUが配置され、該昇降バルブ
ユニットVUのバルブケース150には、ポンプポート
149、シリンダポート155、タンクポート154が
配設されており、前記作業機ポンプSPから送られる潤
滑油は該ポンプポート149に導入されるようになって
いる。
【0054】そして、この作業機ポンプSPから送られ
る潤滑油は作動油を兼ねており、該作動油を刈取昇降用
の油圧シリンダ111に供給する回路には、三位置切換
式で電磁操作式の方向制御弁147、ロードチェック弁
134、スローリターン弁135が配設され、油圧シリ
ンダ111に対する作動油の供給と排出を制御し、前記
シリンダポート155を介して油圧シリンダ111に対
する作動油を給排可能としている。また、リリーフ弁1
48により油圧シリンダ111の作動油圧を設定してい
る。
【0055】該油圧シリンダ111側から排出された作
動油は、タンクポート154から配管を介してオイルク
ーラー136に送られ、該オイルクーラー136におい
て冷却されて適当な粘度を維持した状態で、図8に示す
ように、配管及び管継手からなる入口孔160から、旋
回用HST28のケース28a内に導入され、旋回用H
ST28のケース28a内の潤滑油に混じって、旋回油
圧ポンプ26と旋回油圧モータ27を冷却する。
【0056】旋回用HST28のケース28a内におい
て規定量をオーバーフローした分の潤滑油は、パイプ7
8を介して走行用HST25のケース25a内に導か
れ、ケース25a内の潤滑油と混じって走行油圧ポンプ
23と走行油圧モータ24を冷却する。そして、走行用
HST25のケース25a内にて規定量をオーバーフロ
ーした分の潤滑油は、出口孔161から排出されるので
ある。
【0057】このようにして、ミッションケース22内
の多量の潤滑油を用いて、旋回用HST28から走行用
HST25を経由してミッションケース22内に流入す
る循環系を構成して、二つのHST25・28を効率的
に冷却するようにしている。
【0058】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
次に示すような効果を奏する。すなわち、請求項1のよ
うに、車速を変更するための走行用HSTと、操向操作
を行うための旋回用HSTとをミッションケースの側壁
に対向して配設し、該両HSTからの駆動力を合流させ
たプラネタリギア式差動機構を有する車両において、前
記両HSTの入力部の回動軸芯を一致させ、該入力部か
らそれぞれの入力軸を延伸させて突き合わせ、該入力軸
の先端間を連結部により相互連結したので、エンジンの
動力を単一経路で両HSTに入力させることができ、し
かも、片方の入力軸を外方に向かって突出させる必要が
ないため、その分の空間が不要となり、ミッションケー
スの小型化、ひいては車両のコンパクト化を図ることが
できるのである。
【0059】請求項2のように、請求項1記載の連結部
は、走行用HSTの入力軸先端と旋回用HSTの入力軸
先端とを、軸芯方向には摺動変位可能に、円周方向には
相対回転不能に連結するスプライン構造としたので、簡
単な構造で両入力軸を連結できるため、部品コストの低
減や組立時間の短縮を図ることができる。
【0060】請求項3のように、請求項1又は請求項2
記載の連結部には、前記連結部には、HST作動油漏れ
分の補償用ギアポンプ、または、作業機駆動用ギアポン
プ、または、両方を設け、これらのギアポンプは前記両
HSTの入力軸により駆動する構成としたので、これら
のギアポンプをミッションケース周囲に配設するための
空間が不要となり、車両のコンパクト化をさらに進める
ことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両のトランスミッションを有するク
ローラ式走行装置を具備したコンバインの全体側面図で
ある。
【図2】同じく全体平面図である。
【図3】同じく全体正面模式図である。
【図4】車両の全体的な動力伝達機構の構成を示すスケ
ルトン図である。
【図5】本発明に係わるミッションケースの全体の背面
断面図である。
【図6】同じく上半分の構成を示す背面断面図である。
【図7】同じく下半分の構成を示す背面断面図である。
【図8】同じく外面を示す側面図である。
【図9】連結部を有するHST全体の背面一部断面図で
ある。
【図10】連結部の背面一部断面図である。
【図11】チャージポンプを連結部に設けたHST全体
の背面一部断面図である。
【図12】チャージポンプ、作業機ポンプを連結部に設
けたHST全体の背面一部断面図である。
【図13】チャージポンプ、作業機ポンプを設けた連結
部の背面一部断面図である。
【図14】油圧回路図である。
【図15】従来のミッションケースの全体の背面断面図
である。
【図16】同じく上半分の構成を示す部分背面断面図で
ある。
【図17】同じく下半分の構成を示す部分背面断面図で
ある。
【図18】同じく部分側面図である。
【符号の説明】
M トランスミッション。 CP 補償用ギアポンプ SP 駆動用ギアポンプ Y 連結部 11 刈取部昇降シリンダ 22 ミッションケース 23a・26a 入力軸 25 走行用HST 28 旋回用HST 35 プラネタリギア式差動機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車速を変更するための走行用HSTと、
    操向操作を行うための旋回用HSTとをミッションケー
    スの側壁に対向して配設し、該両HSTからの駆動力を
    合流させたプラネタリギア式差動機構を有する車両にお
    いて、前記両HSTの入力部の回動軸芯を一致させ、該
    入力部からそれぞれの入力軸を延伸させて突き合わせ、
    該入力軸の先端間を連結部により相互連結したことを特
    徴とする車両のトランスミッション。
  2. 【請求項2】 前記連結部は、走行用HSTの入力軸先
    端と旋回用HSTの入力軸先端とを、軸芯方向には摺動
    変位可能に、円周方向には相対回転不能に連結するスプ
    ライン構造としたことを特徴とする請求項1記載の車両
    のトランスミッション。
  3. 【請求項3】 前記連結部には、HST作動油漏れ分の
    補償用ギアポンプ、または、作業機駆動用ギアポンプ、
    または、両方を設け、これらのギアポンプは前記両HS
    Tの入力軸により駆動する構成としたことを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載の車両のトランスミッショ
    ン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002081289A1 (fr) * 2001-04-04 2002-10-17 Yanmar Agricultural Equipment Co., Ltd. Tracteur chenille
JP2002316661A (ja) * 2001-04-18 2002-10-29 Yanmar Agricult Equip Co Ltd クローラトラクタの駆動機構

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