JP2008081077A - 作業車の油圧回路構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 作業車の油圧回路構造において無段変速装置の回路に作動油を強制的に供給するチャージ用のポンプを備えない場合、無段変速装置の全体を適切に冷却することができるように構成する。
【解決手段】 ミッションケース8の作動油をポンプ35を介して、作業装置の姿勢を変更する油圧シリンダ7及び制御弁47に供給し、制御弁47から出る作動油を無段変速装置11を内装するケース部10aに供給して、無段変速装置11がケース部10aの作動油を補充用の作動油として取り込むように構成する。ケース部10aの余剰の作動油をミッションケース8に戻すように構成する。
【選択図】 図4
Description
この場合に特許文献1では、チャージ用のポンプからの余剰の作動油が、リリーフ弁(特許文献1の図6の45)を介して、無段変速装置を内装するケース部に供給されるように構成されており、チャージ用のポンプからの余剰の作動油により無段変速装置の全体が冷却されるように構成されている。
本発明は、作業車の油圧回路構造において無段変速装置の回路に作動油を強制的に供給するチャージ用のポンプを備えない場合、無段変速装置の全体を適切に冷却することができるように構成することを目的としている。
(構成)
本発明の第1特徴は作業車の油圧回路構造において次のように構成することにある。
走行用のミッションケースと、油圧式の走行用の無段変速装置と、機体に支持された作業装置の姿勢を変更駆動する油圧シリンダと、油圧シリンダに作動油を給排操作する制御弁とを備える。ミッションケースの作動油をポンプを介して制御弁に供給し、制御弁から出る作動油を無段変速装置を内装するケース部に供給して、無段変速装置がケース部の作動油を補充用の作動油として取り込むように構成する。ケース部の余剰の作動油をミッションケースに戻すように構成する。
作業車では一般に機体に作業装置を支持した場合、作業装置の姿勢を変更する油圧シリンダを備え(例えば作業車の一例であるコンバインでは、機体の前部の刈取部(作業装置に相当)を油圧シリンダにより昇降駆動する)、油圧シリンダに作動油を給排操作する制御弁及びポンプを備える。
この場合、作業装置の姿勢変更はあまり頻繁に行われることはなく、作業装置の姿勢変更に要する時間も比較的短いので、ポンプから制御弁に作動油が供給されていると、制御弁から作動油が殆ど常時出ていると言ってよいような状態となっている。これにより、ミッションケースの作動油が、ポンプ、制御弁(油圧シリンダ)、無段変速装置を内装するケース部及びミッションケースを循環する状態となるのであり、作動油により無段変速装置の全体が冷却される。
この場合、無段変速装置を内装するケース部の作動油を無段変速装置が補充用の作動油として取り込む量は比較的少ないものであり、無段変速装置を内装するケース部からミッションケースに戻る余剰の作動油が比較的多いものとなるので、無段変速装置を内装するケース部の内部を通過する作動油の量が多くなり、作動油により無段変速装置の全体が充分に冷却される。
本発明の第1特徴によると、作業車の油圧回路構造において、無段変速装置の回路に作動油を強制的に供給するチャージ用のポンプを備えない場合、ミッションケースの作動油が、ポンプ、制御弁(油圧シリンダ)、無段変速装置を内装するケース部及びミッションケースを循環する状態を得ることができ、作動油により無段変速装置の全体を適切に冷却することができるようになって、無段変速装置の耐久性の向上を図ることができた。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の作業車の油圧回路構造において次のように構成することにある。
制御弁をケース部の上部に連結し、ケース部の余剰の作動油がケース部の下部からミッションケースに戻されるように構成する。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「作用」を備えており、これに加えて以下のような「作用」を備えている。
本発明の第2特徴によると、ミッションケースの作動油がポンプ及び制御弁(油圧シリンダ)から無段変速装置を内装するケース部に供給される場合、作動油が無段変速装置を内装するケース部の上部に供給されることになるので、無段変速装置を内装するケース部の内部の上部から作動油が残ることなく下方に押し出され、無段変速装置を内装するケース部の下部からミッションケースに戻されるようになる。これにより、無段変速装置を内装するケース部の内部に滞留する作動油を少なくすることができるのであり、無段変速装置を内装するケース部の内部の作動油を適切に入れ換えることができる。
本発明の第2特徴によると、本発明の第1特徴と同様に前項[I]に記載の「発明の効果」を備えており、これに加えて以下のような「発明の効果」を備えている。
本発明の第2特徴によると、ケース部の内部に滞留する作動油を少なくし、無段変速装置を内装するケース部の内部の作動油を適切に入れ換えることができるようになり、作動油により無段変速装置の全体を適切に冷却することができるようになって、無段変速装置の耐久性の向上を図ることができた。
図1に示すように、右及び左のクローラ走行装置1により支持された機体の前部左側に刈取部2(作業装置に相当)が備えられて、機体の前部右側に運転部3が備えられ、機体の後部左側に脱穀装置4、機体の後部右側にグレンタンク5が備えられて、作業車の一例であるコンバインが構成されている。機体の横軸芯(図示せず)周りに主フレーム6が上下揺動自在に支持され、主フレーム6に刈取部2が支持されている。機体と主フレーム6とに亘って単動型の油圧シリンダ7(図4参照)が接続されており、油圧シリンダ7を伸長作動させると刈取部2が上昇駆動され、油圧シリンダ7を収縮作動させると刈取部2が下降駆動される。
次に右及び左のクローラ走行装置1の前部の間に配置されるミッションケース8の構造について説明する。
図2に示すように、ミッションケース8は右ケース部9と左ケース部10との2分割構造となっており、左ケース部10にケース部10aが形成されて、ミッションケース8(左ケース部10)のケース部10aに静油圧式の無段変速装置11が内装されており、ミッションケース8(左ケース部10)のケース部10aがバルブプレート12によって閉じられている。
次に操向操作系の油圧回路構造について説明する。
図2及び図4に示すように、入力軸17がミッションケース8(左ケース部10)のケース部10aから左横方に突出してバルブプレート12に入り込んでおり、バルブプレート12において入力軸17にポンプ35が取り付けられて、入力軸17によりポンプ35が駆動されている。バルブプレート12にフィルタ36が取り付けられており、ミッションケース8の潤滑油が作動油として、外部の油路37、フィルタ36及び油路38を介してポンプ35に供給されている。この場合、ミッションケース8に貯留される潤滑油(作動油)のオイルレベルは、入力軸17の付近の位置に設定されている。
次に油圧シリンダ7及び無段変速装置11に対する油圧回路構造について説明する。
図3及び図4に示すように、切換弁41、リリーフ弁40及び可変リリーフ弁45等を内装した油圧ブロック52が備えられて、図示しないが油圧ブロック52がミッションケース8(右ケース部9)の上部に固定され、後述する油圧ブロック57の横側部に固定されている。油圧シリンダ7に作動油を給排操作する制御弁47及び逆止弁53を内装した油圧ブロック54が備えられて、油圧ブロック54がミッションケース8(左ケース部10)のケース部10aの上部に固定されており、油圧ブロック52,54が互いに連結されている。
次に操作レバー51を中立位置N、上昇位置U及び下降位置Dに操作した状態について説明する。
図4に示すように、操作レバー51と制御弁47とが機械的に連結されており、操作レバー51を中立位置Nに操作すると制御弁47が中立位置47Nに操作され、操作レバー51を上昇位置Uに操作すると制御弁47が上昇位置47Uに操作され、操作レバー51を下降位置Dに操作すると制御弁47が下降位置47Dに操作される。
この場合、前述のようにポンプ35の作動油(ミッションケース8の作動油)が、ミッションケース8(左ケース部10)のケース部10aの内部に充満しているので、無段変速装置11(油路16)に作動油の不足が生じると、ポンプ35の作動油が持つ圧力により、油路59を介して無段変速装置11(油路16)に作動油が無理なく取り込まれるのであり、無段変速装置11(油路16)が補充用の作動油として取り込む量は比較的少ないものである。
前述の[発明を実施するための最良の形態]において、静油圧式の無段変速装置11に代えて、油圧−機械式の無段変速装置(ハイドロ・メカニカル・トランスミッション)(HMT)を、無段変速装置として使用してもよい。
グレンタンク5に貯留された穀粒を排出するアンローダ(作業装置に相当)において、アンローダを昇降駆動する油圧シリンダ(図示せず)に、ポンプ及び制御弁からの作動油を供給し、制御弁から出る作動油を、無段変速装置を内装するケース部に供給するように構成してもよい。
右及び左のクローラ走行装置1(作業装置に相当)を油圧シリンダ(図示せず)により独立に昇降駆動して、機体の姿勢を水平に維持するように構成した場合、ポンプ及び制御弁からの作動油を油圧シリンダに供給し、制御弁から出る作動油を、無段変速装置を内装するケース部に供給するように構成してもよい。
本発明はコンバインばかりではなく、農用トラクタや乗用型田植機、ホイールローダ等の建設車両にも適用できる。
7 油圧シリンダ
8 ミッションケース
10a ケース部
11 無段変速装置
35 ポンプ
47 制御弁
Claims (2)
- 走行用のミッションケースと、油圧式の走行用の無段変速装置と、機体に支持された作業装置の姿勢を変更駆動する油圧シリンダと、前記油圧シリンダに作動油を給排操作する制御弁とを備えて、
前記ミッションケースの作動油をポンプを介して制御弁に供給し、前記制御弁から出る作動油を無段変速装置を内装するケース部に供給して、前記無段変速装置がケース部の作動油を補充用の作動油として取り込むように構成すると共に、
前記ケース部の余剰の作動油をミッションケースに戻すように構成してある作業車の油圧回路構造。 - 前記制御弁をケース部の上部に連結し、前記ケース部の余剰の作動油がケース部の下部からミッションケースに戻されるように構成してある請求項1に記載の作業車の油圧回路構造。
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Citations (5)
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