JP4829826B2 - 作業機の油圧回路 - Google Patents
作業機の油圧回路 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4829826B2 JP4829826B2 JP2007079067A JP2007079067A JP4829826B2 JP 4829826 B2 JP4829826 B2 JP 4829826B2 JP 2007079067 A JP2007079067 A JP 2007079067A JP 2007079067 A JP2007079067 A JP 2007079067A JP 4829826 B2 JP4829826 B2 JP 4829826B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- steering
- switching valve
- control circuit
- oil
- hydraulic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Fluid-Pressure Circuits (AREA)
Description
(構成)
本発明の第1特徴は作業機の油圧回路において次のように構成することにある。
作業装置の機体に対する姿勢変更を制御する姿勢制御回路と、前記機体の操向走行作動を制御する操向制御回路と、油圧式無段変速装置に備える変速制御回路とを備え、
前記変速制御回路を、前記油圧式無段変速装置の油圧ポンプと前記油圧式無段変速装置の油圧モータとを接続する主回路部と、前記主回路部に対する補充用のチャージ回路部とを備えて構成し、
前記チャージ回路部に前記姿勢制御回路と前記操向制御回路からの第1戻り油路部を接続するとともに、前記チャージ回路部からタンクへ通じる第2戻り油路部を設け、前記第2戻り油路部に絞り部を備え、
前記操向制御回路と前記姿勢制御回路とを主油圧ポンプに並列に接続するとともに、前記操向制御回路の上流側に操向切換弁を設け、前記姿勢制御回路の上流側に姿勢切換弁を設けて、
前記操向切換弁が操向方向を選択しない中立位置に有る場合には、前記姿勢切換弁への給油を許容し、前記操向切換弁が操向方向を選択する切換位置に有る場合には、前記姿勢切換弁への給油を停止する補助制御弁を設けてある。
(作用)
チャージ回路部に姿勢制御回路と操向制御回路からの第1戻り油路部を接続して、姿勢制御回路及び操向制御回路からの戻り油をチャージ油として利用する構成を採用する。
この場合に、従来構成の場合のように、姿勢制御回路及び操向制御回路からの戻り油が極端に少なくなる、又は、戻り油が途切れる場合の対策として、前記チャージ回路部からタンクへ通じる第2戻り油路部を設け、前記第2戻り油路部に絞り部を備える構成を採用した。
一方、戻り油が極端に少なくなる、又は、戻り油が途切れる場合には、チャージ回路部及び主回路部の回路圧が低下する。そうすると、タンク圧がチャージ回路部や主回路部より高いこととなるので、絞り部を介してタンク内の油がチャージ回路部に投入される。
これによって、姿勢制御回路及び操向制御回路からの戻り油をチャージ回路部へ送り込む状態を維持しながら、戻り油が極端に低下した場合や全く無くなった場合であっても、タンクからの補給が可能になった。
以上のように、チャージ回路部からタンクへの第2戻り油路部に、リリーフ弁を設けるのではなく、絞り部を設けることとした。これによって、専用のチャージポンプを設ける必要はなく、かつ、チャージ油の不足を招来することもなく、その為の構成として、リリーフ弁の代わりに絞り部を設けるだけでよい。
操向切換弁が操向方向を選択しない中立位置にある場合には、姿勢切換弁への給油が許容されるので、直進時においては姿勢切換弁での姿勢変更が可能である。一方、前記操向切換弁が操向方向を選択する切換位置に有る場合には、前記姿勢切換弁への給油が停止されるので、旋回時においては姿勢切換弁への給油は停止されて、姿勢変更が阻止される。
これにより、操向制御回路及び姿勢制御回路の両方に同時に、主油圧ポンプから給油される状態を回避することができて、チャージ回路部への戻り油が少なくなる状態を避けることができる。
上記のような補助制御弁を設けることによって、チャージ回路部への戻り油が少なくなる状態を避けることができて、チャージ油の不足をさらに少なくすることができる。
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の作業機の油圧回路において次のように構成することにある。
前記補助制御弁と前記操向切換弁とを同一の操向操作具に連係してある。
操向切換弁を操作すると補助制御弁も操作できる。したがって、補助制御弁に専用の操作具を備えて操作する場合に比べて、操作が容易で、間違いもない。
したがって、操向切換弁と補助制御弁との双方に操作する必要がなく、操作間違いがなく、かつ、操作構造も簡素化される。
図1に示すように、右及び左のクローラ走行装置1により支持された機体の前部左側に刈取部2(作業装置に相当)が備えられて、機体の前部右側に運転部3が備えられ、機体の後部左側に脱穀装置4、機体の後部右側にグレンタンク5が備えられて、作業車の一例であるコンバインが構成されている。機体の横軸芯(図示せず)周りに主フレーム6が上下揺動自在に支持され、主フレーム6に刈取部2が支持されている。機体と主フレーム6とに亘って単動型の油圧シリンダ7(図3参照)が接続されており、油圧シリンダ7を伸長作動させると刈取部2が上昇駆動され、油圧シリンダ7を収縮作動させると刈取部2が下降駆動される。
次に右及び左のクローラ走行装置1の前部の間に配置されるミッションケース8の構造について説明する。
図2に示すように、ミッションケース8は右ケース部9と左ケース部10との2分割構造となっており、左ケース部10にケース部10aが形成されて、ミッションケース8(左ケース部10)のケース部10aに油圧式無段変速装置としての静油圧式無段変速装置11が内装されており、ミッションケース8(左ケース部10)のケース部10aがバルブプレート12によって閉じられている。
静油圧式無段変速装置11からサイドブレーキ29へ動力伝達するギヤ変速機構を構成する。
次に操向操作系の操向制御回路Bについて説明する。
図2及び図3に示すように、入力軸17がミッションケース8(左ケース部10)のケース部10aから左横方に突出してバルブプレート12に入り込んでおり、バルブプレート12において入力軸17に主油圧ポンプ35が取り付けられて、入力軸17により主油圧ポンプ35が駆動されている。バルブプレート12にフィルタ36が取り付けられており、ミッションケース8の潤滑油が作動油として、外部の油路37、フィルタ36及び油路38を介して主油圧ポンプ35に供給されている。
ミッションケース8に貯留される潤滑油のオイルレベルは入力軸17の付近の位置に設定されている。
ここに、旋回用切換弁41、サイドクラッチシリンダ61、サイドブレーキ29、及び、それらを接続する油路42,44等を含めて、操向制御回路Bと称する。
補助制御弁60の右閉塞位置60R及び左閉塞位置60Lでは、入力ポートと出力ポートとは、弁内部で閉塞されている。右閉塞位置60R及び左閉塞位置60Lでは、昇降用切換弁47に圧油が供給されることはない。
このような構成によって、旋回中であれば、刈取部2の昇降は行われず、旋回状態ではない場合のみ、刈取部2の昇降が可能になる。
次に油圧シリンダ7に対する姿勢制御回路としての昇降制御回路Cについて説明する。
図3に示すように、補助制御弁60から出る作動油を排出する油路46が制御弁47に接続されて、制御弁47からの油路55が外部の油路56(油圧ホース等)を介して油圧シリンダ7に接続されている。油路55に逆止弁53が備えられている。
逆止弁53に対しては、制御弁47からの油路54が連係されており、油路54を通して圧油を供給することによって、逆止弁53の逆止機能を停止して通路を開放するように構成してある。
次に昇降用制御弁47に連係する昇降用操作レバー62を中立位置N、上昇位置U及び下降位置Dに操作した状態について説明する。
図3に示すように、昇降用操作レバー62と制御弁47とが機械的に連結されており、昇降用操作レバー62を中立位置に操作すると制御弁47が中立位置47Nに操作され、昇降用操作レバー62を上昇位置に操作すると制御弁47が上昇位置47Uに操作され、昇降用操作レバー62を下降位置に操作すると制御弁47が下降位置47Dに操作される。
このように、絞り部65を備えていることによって、次ぎのような油圧作動が行われる。
チャージ回路部59では、第2排油路64に介装した絞り部65の背圧によって、供給された排油をチャージ回路部59に供給できるようになっている。チャージ回路部59で余分となった油は、絞り部65を介してケース部10a内に戻される。
第2排油路64に介装した絞り部65の径は、チャージ回路部59に介装された絞り66の径より大径に設定し、タンクTからの吸い上げを可能にする。
(1) 作業装置の機体に対する姿勢変更を制御する姿勢制御回路としては、昇降制御回路だけでなく、ローリング制御回路に適用してもよい。また、グレンタンク5に貯留された穀粒を排出するアンローダ(作業装置に相当)において、アンローダを昇降駆動する制御回路に適用してよい。
(2) 前記機体の操向走行作動を制御する操向制御回路としては、サイドクラッチに対するものであってもよい。
(3) 本発明はコンバインばかりではなく、農用トラクタや乗用型田植機、ホイールローダ等の建設車両にも適用できる。
(4) 施図用操作レバー51を十字揺動式に構成し、昇降用操作レバー62に兼用させてもよい。
11 油圧式無段変速装置
14 可変容量型の油圧ポンプ
15 油圧モータ
16 主回路部
35 主油圧ポンプ
41 操向切換弁
47 姿勢切換弁
51 操向操作具
59 チャージ回路部
60 補助制御弁
63 第1戻り油路部
64 第2戻り油路部
65 絞り部
66 絞り
67 逆止弁
A 変速制御回路
B 操向制御回路
C 姿勢制御回路
T タンク
Claims (2)
- 作業装置の機体に対する姿勢変更を制御する姿勢制御回路と、前記機体の操向走行作動を制御する操向制御回路と、油圧式無段変速装置に備える変速制御回路とを備え、
前記変速制御回路を、前記油圧式無段変速装置の油圧ポンプと前記油圧式無段変速装置の油圧モータとを接続する主回路部と、前記主回路部に対する補充用のチャージ回路部とを備えて構成し、
前記チャージ回路部に前記姿勢制御回路と前記操向制御回路からの第1戻り油路部を接続するとともに、前記チャージ回路部からタンクへ通じる第2戻り油路部を設け、前記第2戻り油路部に絞り部を備え、
前記操向制御回路と前記姿勢制御回路とを主油圧ポンプに並列に接続するとともに、前記操向制御回路の上流側に操向切換弁を設け、前記姿勢制御回路の上流側に姿勢切換弁を設けて、
前記操向切換弁が操向方向を選択しない中立位置に有る場合には、前記姿勢切換弁への給油を許容し、前記操向切換弁が操向方向を選択する切換位置に有る場合には、前記姿勢切換弁への給油を停止する補助制御弁を設けてある作業機の油圧回路。 - 前記補助制御弁と前記操向切換弁とを同一の操向操作具に連係してある請求項1記載の作業機の油圧回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007079067A JP4829826B2 (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | 作業機の油圧回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007079067A JP4829826B2 (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | 作業機の油圧回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008240791A JP2008240791A (ja) | 2008-10-09 |
JP4829826B2 true JP4829826B2 (ja) | 2011-12-07 |
Family
ID=39912405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007079067A Active JP4829826B2 (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | 作業機の油圧回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4829826B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02248763A (ja) * | 1989-03-23 | 1990-10-04 | Daikin Ind Ltd | トラクタの駆動装置 |
JP2004132466A (ja) * | 2002-10-10 | 2004-04-30 | Kubota Corp | 収穫機の油貯溜部 |
JP4194101B2 (ja) * | 2004-07-30 | 2008-12-10 | 株式会社クボタ | 農作業機の油圧操作構造 |
-
2007
- 2007-03-26 JP JP2007079067A patent/JP4829826B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008240791A (ja) | 2008-10-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2590833B1 (en) | Selectable flow divider drive system | |
US11274682B2 (en) | Hydraulic driving apparatus | |
JP4741342B2 (ja) | 作業車の油圧回路構造 | |
JP4829826B2 (ja) | 作業機の油圧回路 | |
KR20200001477A (ko) | 작업 차량용의 제어 장치 및 작업 차량 | |
JP4332039B2 (ja) | 走行車の油圧装置 | |
JP4203356B2 (ja) | 作業車両の油圧回路 | |
JP4827185B2 (ja) | コンバイン | |
JP4685741B2 (ja) | コンバインの油圧回路構造 | |
JP2011094703A (ja) | 刈取収穫機の走行変速装置 | |
JP4960935B2 (ja) | 作業車の走行伝動構造 | |
JP4966250B2 (ja) | 作業車の油圧制御装置 | |
JP4798710B2 (ja) | コンバイン | |
JP7326226B2 (ja) | 作業車両 | |
JP7326225B2 (ja) | 作業車両 | |
JP5391028B2 (ja) | コンバインの走行伝動装置 | |
JP5443944B2 (ja) | 作業車の走行伝動装置 | |
JP3926222B2 (ja) | コンバインの伝動構造 | |
JP4072143B2 (ja) | Hst式ミッション装置 | |
JP4546869B2 (ja) | コンバイン | |
JP2009002487A (ja) | 作業機の変速構造 | |
JP4827186B2 (ja) | コンバインの油圧構造 | |
JP2004066859A (ja) | 収穫機の駆動構造 | |
JP3186082B2 (ja) | コンバインの操向油圧装置 | |
JP2004011847A (ja) | 静油圧式無段変速装置の油圧回路 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090325 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110307 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110317 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110516 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110609 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110801 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110818 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110916 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140922 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4829826 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |