JP4829826B2 - 作業機の油圧回路 - Google Patents

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Description

本発明は、油圧式無段変速装置に備える変速制御回路を、油圧式無段変速装置の油圧ポンプと油圧式無段変速装置の油圧モータとを接続する主回路部と、前記主回路部に対する補充用のチャージ回路部とを備えて構成した作業機の油圧回路に関する。
補充用のチャージ回路部にチャージ用の油を供給するのに、刈取部(作業装置に相当)の昇降用切換弁からの戻り油をチャージ回路部に供給し、専用のチャージポンプを省略することを目的とするものや、補充用のチャージ油が不足しないようにすることを目的とするものがあった。(特許文献1参照)
特開2006−77808号公報
上記構成にあっては、昇降用切換弁から昇降用シリンダに圧油が供給されて刈取部が上昇駆動される場合には、ポンプからの全量が昇降用シリンダに投入されることがある。そうすると、チャージ回路部に供給される油量が十分でなく、油圧式無段変速装置において、摺動回動部において油切れや焼き付き等の事態が起こり得る虞れがあった。
本発明の目的は、油圧式無段変速装置の回路に、他の作業装置等からの戻り油をチャージ回路部に供給する構造を維持しながら、摺動回動部において油切れや焼き付き等を抑制できる作業機の油圧回路を提供する点ある。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は作業機の油圧回路において次のように構成することにある。
作業装置の機体に対する姿勢変更を制御する姿勢制御回路と、前記機体の操向走行作動を制御する操向制御回路と、油圧式無段変速装置に備える変速制御回路とを備え、
前記変速制御回路を、前記油圧式無段変速装置の油圧ポンプと前記油圧式無段変速装置の油圧モータとを接続する主回路部と、前記主回路部に対する補充用のチャージ回路部とを備えて構成し
前記チャージ回路部に前記姿勢制御回路と前記操向制御回路からの第1戻り油路部を接続するとともに、前記チャージ回路部からタンクへ通じる第2戻り油路部を設け前記第2戻り油路部に絞り部を備え
前記操向制御回路と前記姿勢制御回路とを主油圧ポンプに並列に接続するとともに、前記操向制御回路の上流側に操向切換弁を設け、前記姿勢制御回路の上流側に姿勢切換弁を設けて、
前記操向切換弁が操向方向を選択しない中立位置に有る場合には、前記姿勢切換弁への給油を許容し、前記操向切換弁が操向方向を選択する切換位置に有る場合には、前記姿勢切換弁への給油を停止する補助制御弁を設けてある
本第1発明は、次の如き作用効果を備える。
(作用)
チャージ回路部に姿勢制御回路と操向制御回路からの第1戻り油路部を接続して、姿勢制御回路及び操向制御回路からの戻り油をチャージ油として利用する構成を採用する。
この場合に、従来構成の場合のように、姿勢制御回路及び操向制御回路からの戻り油が極端に少なくなる、又は、戻り油が途切れる場合の対策として、前記チャージ回路部からタンクへ通じる第2戻り油路部を設け、前記第2戻り油路部に絞り部を備える構成を採用した。
この構成によって、戻り油がチャージ回路部に投入される際に、絞り部を通過してタンク側へ移動しようとしても、絞り抵抗を受けて圧が高まり、主回路部に戻り油の一部は供給される。
一方、戻り油が極端に少なくなる、又は、戻り油が途切れる場合には、チャージ回路部及び主回路部の回路圧が低下する。そうすると、タンク圧がチャージ回路部や主回路部より高いこととなるので、絞り部を介してタンク内の油がチャージ回路部に投入される。
これによって、姿勢制御回路及び操向制御回路からの戻り油をチャージ回路部へ送り込む状態を維持しながら、戻り油が極端に低下した場合や全く無くなった場合であっても、タンクからの補給が可能になった。
(発明の効果)
以上のように、チャージ回路部からタンクへの第2戻り油路部に、リリーフ弁を設けるのではなく、絞り部を設けることとした。これによって、専用のチャージポンプを設ける必要はなく、かつ、チャージ油の不足を招来することもなく、その為の構成として、リリーフ弁の代わりに絞り部を設けるだけでよい。
(作用)
向切換弁が操向方向を選択しない中立位置にある場合には、姿勢切換弁への給油が許容されるので、直進時においては姿勢切換弁での姿勢変更が可能である。一方、前記操向切換弁が操向方向を選択する切換位置に有る場合には、前記姿勢切換弁への給油が停止されるので、旋回時においては姿勢切換弁への給油は停止されて、姿勢変更が阻止される。
これにより、操向制御回路及び姿勢制御回路の両方に同時に、主油圧ポンプから給油される状態を回避することができて、チャージ回路部への戻り油が少なくなる状態を避けることができる。
(発明の効果)
上記のような補助制御弁を設けることによって、チャージ回路部への戻り油が少なくなる状態を避けることができて、チャージ油の不足をさらに少なくすることができる。
II
(構成)
本発明の第特徴は、本発明の第特徴の作業機の油圧回路において次のように構成することにある。
前記補助制御弁と前記操向切換弁とを同一の操向操作具に連係してある。
(作用)
操向切換弁を操作すると補助制御弁も操作できる。したがって、補助制御弁に専用の操作具を備えて操作する場合に比べて、操作が容易で、間違いもない。
(発明の効果)
したがって、操向切換弁と補助制御弁との双方に操作する必要がなく、操作間違いがなく、かつ、操作構造も簡素化される。
[1]
図1に示すように、右及び左のクローラ走行装置1により支持された機体の前部左側に刈取部2(作業装置に相当)が備えられて、機体の前部右側に運転部3が備えられ、機体の後部左側に脱穀装置4、機体の後部右側にグレンタンク5が備えられて、作業車の一例であるコンバインが構成されている。機体の横軸芯(図示せず)周りに主フレーム6が上下揺動自在に支持され、主フレーム6に刈取部2が支持されている。機体と主フレーム6とに亘って単動型の油圧シリンダ7(図3参照)が接続されており、油圧シリンダ7を伸長作動させると刈取部2が上昇駆動され、油圧シリンダ7を収縮作動させると刈取部2が下降駆動される。
[2]
次に右及び左のクローラ走行装置1の前部の間に配置されるミッションケース8の構造について説明する。
図2に示すように、ミッションケース8は右ケース部9と左ケース部10との2分割構造となっており、左ケース部10にケース部10aが形成されて、ミッションケース8(左ケース部10)のケース部10aに油圧式無段変速装置としての静油圧式無段変速装置11が内装されており、ミッションケース8(左ケース部10)のケース部10aがバルブプレート12によって閉じられている。
図2及び図3に示すように、静油圧式無段変速装置11は可変容量型の油圧ポンプ14と油圧モータ15とを主回路部としての一対の油路16により接続して構成されて、中立停止位置を備えており、前進の高速側及び後進の高速側に無段階に変速自在に構成されている。静油圧式無段変速装置11(油圧ポンプ14)の入力軸17が、ミッションケース8(右ケース部9)から右横方に突出して、入力軸17に入力プーリー17a及び冷却ファン17bが固定されており、エンジン(図示せず)の出力プーリー(図示せず)と、入力軸17の入力プーリー17aとに亘って伝動ベルト(図示せず)が巻回されて、エンジンの動力が入力軸17に伝達されている。
図2に示すように、静油圧式無段変速装置11(油圧モータ15)の出力軸18に、伝動ギヤ19が固定され、ミッションケース8に支持された伝動軸20に伝動ギヤ21,22が固定されており、伝動ギヤ19,21が咬合している。ミッションケース8に伝動軸23が支持されて、伝動軸20に固定された伝動ギヤ24と伝動ギヤ22とが咬合している。
静油圧式無段変速装置11からサイドブレーキ29へ動力伝達するギヤ変速機構を構成する。
次ぎに、サイドクラッチブレーキの構造について説明する。図2に示すように、伝動軸23に右及び左のサイドギヤ26が相対回転及びスライド自在に外嵌され、右及び左の車軸27に固定された伝動ギヤ25が右及び左のサイドギヤ26に咬合しており、右及び左のクローラ走行装置1の駆動スプロケット1a(図1参照)が、右及び左の車軸27の端部に固定されている。
図2に示すように、伝動軸23の右及び左の端部に右及び左の咬合部23aが固定されており、右及び左のサイドギヤ26とミッションケース8との間に摩擦板による右及び左のサイドブレーキ29が構成されている。右及び左のサイドギヤ26を伝動軸23の右及び左の咬合部23aに向けて付勢するバネ28が備えられ、右及び左のサイドギヤ26を右及び左のサイドブレーキ29に向けて押し操作可能な右及び左のピストン49が備えられている。
図2に示す状態は、右のサイドギヤ26が伝動軸23の右の咬合部23aに咬合し、左のサイドギヤ26が伝動軸23の左の咬合部23aから離れている状態である。右及び左のサイドギヤ26がバネ28の付勢力により伝動軸23の右及び左の咬合部23aに咬合すると、伝動軸20の動力が伝動ギヤ22,24、伝動軸23、伝動軸23の右及び左の咬合部23a、右及び左のサイドギヤ26を介して右及び左の車軸27に伝達されて、機体は直進する。
刈取部2への伝動系を説明する。図2に示すように、ミッションケース8に伝動軸30が支持されて、伝動軸30に伝動ギヤ31,32が固定され、入力軸17に固定された伝動ギヤ13と伝動ギヤ31とが咬合している。ミッションケース8に出力軸33が支持され、出力軸33に固定された伝動ギヤ34が伝動ギヤ32に咬合しており、入力軸17の動力が伝動軸30を介して出力軸33に伝達され、出力軸33に固定された出力プーリー33a及び伝動ベルト(図示せず)を介して刈取部2に伝達される。
[3]
次に操向操作系の操向制御回路Bについて説明する。
図2及び図3に示すように、入力軸17がミッションケース8(左ケース部10)のケース部10aから左横方に突出してバルブプレート12に入り込んでおり、バルブプレート12において入力軸17に主油圧ポンプ35が取り付けられて、入力軸17により主油圧ポンプ35が駆動されている。バルブプレート12にフィルタ36が取り付けられており、ミッションケース8の潤滑油が作動油として、外部の油路37、フィルタ36及び油路38を介して主油圧ポンプ35に供給されている。
ミッションケース8に貯留される潤滑油のオイルレベルは入力軸17の付近の位置に設定されている。
図3に示すように、主油圧ポンプ35からの油路39に、リリーフ弁40を備えた油路43を接続し、後記する静油圧式無段変速装置11の変速制御回路Aに接続する。操向切換弁としての旋回用切換弁41が主油圧ポンプ35からの油路39に接続されて、旋回用切換弁41の作動油が右及び左のピストン49に供給されるように構成されている。旋回用切換弁41から出る作動油の油路42がサイドクラッチ用シリンダ61に接続され、左右のサイドクラッチシリンダ61から逆止弁48を介して油路44が延出され、油路44に可変リリーフ弁45が備えられている。
ここに、旋回用切換弁41、サイドクラッチシリンダ61、サイドブレーキ29、及び、それらを接続する油路42,44等を含めて、操向制御回路Bと称する。
図3に示すように、補助制御弁60から出る作動油を排出する油路46が、油圧シリンダ7に作動油を給排操作する姿勢切換弁としての昇降用制御弁47に接続されている。昇降制御回路Cについては後述する。
図1及び図3に示すように、運転部3の前部に操縦塔50が備えられ、操縦塔50に操向操作具としての旋回用操作レバー51が備えられている。旋回用操作レバー51と旋回用切換弁41及び可変リリーフ弁45とが機械的に連係されて、旋回用操作レバー51の操作で切換弁41及び可変リリーフ弁45が操作されるように構成されている。
次ぎに、旋回用切換弁41に連動して切換操作される補助制御弁60について説明する。図3に示すように、補助制御弁60と旋回用切換弁41とを単一の旋回用操作レバー51で操作するように連係してある。つまり、旋回用切換弁41が中立位置41Nに操作されている状態では、補助制御弁60も中立位置60Nに操作されている。旋回用切換弁41が右旋回位置41Rに操作されている状態では、補助制御弁60は、右閉塞位置60Rに操作されている。旋回用切換弁41が左旋回位置41Lに操作されている状態では、補助制御弁60は左閉塞位置60Lに操作されている。
図3に示すように、主油圧ポンプ35からの油路39は、補助制御弁60の入力ポートと旋回用切換弁41の入力ポートとに並列接続されており、補助制御弁60の出力ポートは、姿勢切換弁としての昇降用切換弁47の入力ポートに油路46を介して接続されている。
上記した補助制御弁60における入力ポートと出力ポートとは、次ぎのようになっている。中立位置60Nでは、入力ポートと出力ポートとが連通状態になっている。したがって、油路39から入力ポートに投入された圧油は、出力ポートに接続され、出力ポートから油路46を介して昇降用切換弁47の入力ポートに投入される。
補助制御弁60の右閉塞位置60R及び左閉塞位置60Lでは、入力ポートと出力ポートとは、弁内部で閉塞されている。右閉塞位置60R及び左閉塞位置60Lでは、昇降用切換弁47に圧油が供給されることはない。
以上のところから、旋回用切換弁41が操向方向を選択しない中立位置41Nに有る場合には、昇降用切換弁47への給油を許容し、旋回用切換弁41が操向方向を選択する切換位置に有る場合には、昇降切換弁47への給油を停止するように構成してある。
このような構成によって、旋回中であれば、刈取部2の昇降は行われず、旋回状態ではない場合のみ、刈取部2の昇降が可能になる。
図3に示す状態は旋回用操作レバー51を中立位置Nに操作している状態で、切換弁41が中立位置41Nに及び補助制御弁60が中立位置60Nに操作された状態であり、主油圧ポンプ35の作動油が油路39、切換弁41の中立位置41Nに送られるがその中立位置でブロックされており切換弁41で制御されることはない。それで、主油圧ポンプ35の作動油は、補助制御弁60の中立位置60Nより入力ポートと出力ポートとを通って油路46を介して制御弁47に供給される。
これにより、図2に示すように、右及び左のサイドギヤ26がバネ28の付勢力により伝動軸23の右及び左の咬合部23aに咬合して、伝動軸20の動力が伝動ギヤ22,24、伝動軸23、伝動軸23の右及び左の咬合部23a、右及び左のサイドギヤ26、右及び左の車軸27を介して、右及び左のクローラ走行装置1に伝達されて、機体は直進する。
図3に示すように、旋回用操作レバー51を右第1旋回位置に操作すると、切換弁41が右旋回位置41R及び補助制御弁60が閉塞位置60Rに操作され、右のピストン49に作動油が供給されて、右のサイドギヤ26が伝動軸23の右の咬合部23aから離れるのであり、可変リリーフ弁45により右のサイドギヤ26(右のピストン49)が右のサイドブレーキ29を押圧して制動操作する手前の位置で停止する。これにより、右のクローラ走行装置1への動力が遮断され、右のクローラ走行装置1が自由回転状態となって、機体は右に緩やかに旋回する。この場合に、主油圧ポンプ35の作動油が切換弁41の右旋回位置41R、右のピストン49を収納したサイドクラッチシリンダ61、油路44及び可変リリーフ弁45を介して切換弁41からの排油路58に供給されている。
図3に示すように、旋回用操作レバー51を左第1旋回位置に操作すると、切換弁41が左旋回位置41Lに及び補助制御弁60が左閉塞位置60Lに操作される。これによって、左のピストン49を収納したサイドクラッチシリンダ61に作動油が供給されて、左のサイドギヤ26が伝動軸23の左の咬合部23aから離れるのであり、可変リリーフ弁45により左のサイドギヤ26(左のピストン49)が左のサイドブレーキ29を押圧して制動操作する手前の位置で停止する。これにより、左のクローラ走行装置1への動力が遮断され、左のクローラ走行装置1が自由回転状態となって、機体は左に緩やかに旋回する。この場合に、主油圧ポンプ35の作動油が切換弁41の左旋回位置41L、左のピストン49を収納するサイドクラッチシリンダ61、油路44及び可変リリーフ弁45を介して排油路58に供給されている。
図3に示すように、旋回用操作レバー51を右第2旋回位置に操作すると、切換弁41が右旋回位置41Rに及び補助制御弁60が右閉塞位置60Rに操作された状態で、可変リリーフ弁45が閉側に操作されて、右のピストン49を収納するサイドクラッチシリンダ61の圧力が上昇し、右のサイドギヤ26が右のサイドブレーキ29を押圧して制動操作する。これにより、右のクローラ走行装置1に制動が掛かり、機体は右に信地旋回する。この場合、右のピストン49(右のサイドギヤ26)が右のサイドブレーキ29を押圧して停止すると、リリーフ弁40が開いて、主油圧ポンプ35の作動油が油路43に供給される。
図3に示すように、旋回用操作レバー51を左第2旋回位置に操作すると、切換弁41が左旋回位置41Lに操作された状態で、可変リリーフ弁45が閉側に操作されて、左のピストン49を収納するサイドクラッチシリンダ61の圧力が上昇し、左のサイドギヤ26が左のサイドブレーキ29を押圧して制動操作する。これにより、左のクローラ走行装置1に制動が掛かり、機体は左に信地旋回する。この場合、左のピストン49(左のサイドギヤ26)が左のサイドブレーキ29を押圧して停止すると、リリーフ弁40が開いて、主油圧ポンプ35の作動油が油路43に供給される。
[4]
次に油圧シリンダ7に対する姿勢制御回路としての昇降制御回路Cについて説明する。
図3に示すように、補助制御弁60から出る作動油を排出する油路46が制御弁47に接続されて、制御弁47からの油路55が外部の油路56(油圧ホース等)を介して油圧シリンダ7に接続されている。油路55に逆止弁53が備えられている。
逆止弁53に対しては、制御弁47からの油路54が連係されており、油路54を通して圧油を供給することによって、逆止弁53の逆止機能を停止して通路を開放するように構成してある。
制御弁47からの作動油をタンクとしてのミッションケース8に誘導する排油路57が、旋回用切換弁41からの排油路58に接続し、後記する静油圧式無段変速装置11の変速制御回路Aの補充用のチャージ回路部59に接続してある。
[5]
次に昇降用制御弁47に連係する昇降用操作レバー62を中立位置N、上昇位置U及び下降位置Dに操作した状態について説明する。
図3に示すように、昇降用操作レバー62と制御弁47とが機械的に連結されており、昇降用操作レバー62を中立位置に操作すると制御弁47が中立位置47Nに操作され、昇降用操作レバー62を上昇位置に操作すると制御弁47が上昇位置47Uに操作され、昇降用操作レバー62を下降位置に操作すると制御弁47が下降位置47Dに操作される。
図3に示す状態は昇降用操作レバー62を中立位置Nに操作している状態で、制御弁47が中立位置47Nに操作された状態であり、主油圧ポンプ35の作動油が補助制御弁60を介して油路46に供給されていると、主油圧ポンプ35の作動油が制御弁47の中立位置47N及び油路57を介して、静油圧式無段変速装置11の変速制御回路Aの補充用のチャージ回路59に供給される。これにより、油圧シリンダ7は停止している。
主油圧ポンプ35の作動油が油路46に供給されている状態において、昇降用操作レバー62を上昇位置に操作すると(制御弁47の上昇位置47U)、主油圧ポンプ35の作動油が制御弁47の上昇位置47U及び逆止弁53を介して油圧シリンダ7に供給され、油圧シリンダ7が伸長作動して刈取部2が上昇駆動される。この場合、刈取部2が上昇限度に達して油圧シリンダ7が停止すると、補助制御弁60からの圧油は、昇降用切換弁47の排油ポートを通して排油路57に戻され、排油路58を介して静油圧式無段変速装置11の変速制御回路Aの補充用のチャージ回路部59に供給される。
主油圧ポンプ35の作動油が油路46に供給されている状態において、昇降用操作レバー62を下降位置に操作すると(制御弁47の下降位置47D)、主油圧ポンプ35の作動油が制御弁47の下降位置47Dから油路54を介して逆止弁53に供給されて、逆止弁53が開き操作され、油圧シリンダ7内の作動油とともに逆止弁53及び制御弁47の下降位置47D、排油路57、排油路58を介して、静油圧式無段変速装置11の変速制御回路Aの補充用のチャージ回路部59に供給される。これによって、油圧シリンダ7が収縮作動して刈取部2が下降駆動されるのである。
静油圧式無段変速装置11における変速制御回路Aについて説明する。図3に示すように、変速制御回路Aを、静油圧式無段変速装置11の可変容量式の油圧ポンプ14と静油圧式無段変速装置11の定容量式の油圧モータ15とを接続する閉回路式の主回路部16と、主回路部16の前進側回路部16Aと後進側回路部16Bとを連結接続する補充用のチャージ回路部59とを備えて構成する。
チャージ回路部59には、並列接続されている逆止弁67と絞り66とが一組、並列接続されている逆止弁67と迂回路とが一組として、合計二組のものが直列状態で組み込まれており、両逆止弁67の間の主回路部としての主回路16に旋回用切換弁41からの第1戻り油路部としての第1排油路63を接続して、旋回用切換弁41、及び、昇降用切換弁47からの戻り油を供給して、主回路16への補充を行うべく構成してある。
図3に示すように、チャージ回路部59からミッションケースへ通じる第2戻り油路部としての第2排油路64を設け、第2排油路64に絞り部65を備えてある。
このように、絞り部65を備えていることによって、次ぎのような油圧作動が行われる。
刈取部2の上昇作動、及び、クローラ走行装置1の旋回作動が行われていない状態、つまり、旋回用切換弁41が中立位置、または、排油位置に有る場合には、昇降用切換弁47の排油路57、及び、旋回用切換弁41の排油路58から戻り油を第1排油路63に接続し、チャージ回路部59へ補充油を供給するようにしてある。
チャージ回路部59では、第2排油路64に介装した絞り部65の背圧によって、供給された排油をチャージ回路部59に供給できるようになっている。チャージ回路部59で余分となった油は、絞り部65を介してケース部10a内に戻される。
一方、刈取部2の上昇作動、又は、クローラ走行装置1の旋回作動が行われている状態、つまり、旋回用切換弁41が左右旋回位置、昇降用切換弁47が供給位置に有る場合には、主ポンプ35から供給油が全量旋回用切換弁41、昇降用切換弁47に送られるので、旋回用切換弁41の排油路58から戻り油が不足する傾向にある。それによって、主回路部16及びチャージ回路部59が低圧になり動作不良を来たす虞もある。
そこで、第2排油路64の絞り部65を介して補充油としてケース部10a内の油を吸い上げ、チャージ回路部59内に供給するようにしてある。
第2排油路64に介装した絞り部65の径は、チャージ回路部59に介装された絞り66の径より大径に設定し、タンクTからの吸い上げを可能にする。
[発明の実施の別形態]
(1) 作業装置の機体に対する姿勢変更を制御する姿勢制御回路としては、昇降制御回路だけでなく、ローリング制御回路に適用してもよい。また、グレンタンク5に貯留された穀粒を排出するアンローダ(作業装置に相当)において、アンローダを昇降駆動する制御回路に適用してよい。
(2) 前記機体の操向走行作動を制御する操向制御回路としては、サイドクラッチに対するものであってもよい。
(3) 本発明はコンバインばかりではなく、農用トラクタや乗用型田植機、ホイールローダ等の建設車両にも適用できる。
(4) 施図用操作レバー51を十字揺動式に構成し、昇降用操作レバー62に兼用させてもよい。
コンバインの全体側面図 ミッションケースの縦断正面図 静油圧式無段変速装置の変速制御回路、及び、操向制御回路、昇降制御回路の油圧回路図
2 作業装置
11 油圧式無段変速装置
14 可変容量型の油圧ポンプ
15 油圧モータ
16 主回路部
35 主油圧ポンプ
41 操向切換弁
47 姿勢切換弁
51 操向操作具
59 チャージ回路部
60 補助制御弁
63 第1戻り油路部
64 第2戻り油路部
65 絞り部
66 絞り
67 逆止弁
A 変速制御回路
B 操向制御回路
C 姿勢制御回路
T タンク

Claims (2)

  1. 作業装置の機体に対する姿勢変更を制御する姿勢制御回路と、前記機体の操向走行作動を制御する操向制御回路と、油圧式無段変速装置に備える変速制御回路とを備え、
    前記変速制御回路を、前記油圧式無段変速装置の油圧ポンプと前記油圧式無段変速装置の油圧モータとを接続する主回路部と、前記主回路部に対する補充用のチャージ回路部とを備えて構成し
    前記チャージ回路部に前記姿勢制御回路と前記操向制御回路からの第1戻り油路部を接続するとともに、前記チャージ回路部からタンクへ通じる第2戻り油路部を設け前記第2戻り油路部に絞り部を備え
    前記操向制御回路と前記姿勢制御回路とを主油圧ポンプに並列に接続するとともに、前記操向制御回路の上流側に操向切換弁を設け、前記姿勢制御回路の上流側に姿勢切換弁を設けて、
    前記操向切換弁が操向方向を選択しない中立位置に有る場合には、前記姿勢切換弁への給油を許容し、前記操向切換弁が操向方向を選択する切換位置に有る場合には、前記姿勢切換弁への給油を停止する補助制御弁を設けてある作業機の油圧回路。
  2. 前記補助制御弁と前記操向切換弁とを同一の操向操作具に連係してある請求項1記載の作業機の油圧回路。
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