JP2002295639A - 作業機の伝動構造 - Google Patents

作業機の伝動構造

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JP2002295639A JP2001099651A JP2001099651A JP2002295639A JP 2002295639 A JP2002295639 A JP 2002295639A JP 2001099651 A JP2001099651 A JP 2001099651A JP 2001099651 A JP2001099651 A JP 2001099651A JP 2002295639 A JP2002295639 A JP 2002295639A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業機の小型化や低価格化を図れる伝動構造
を提供する。 【解決手段】 エンジン7からの動力を、静油圧式無段
変速装置9とミッションケース8に内装した走行用伝動
系11とを介して走行装置1に伝達するように構成した
作業機の伝動構造において、ミッションケース8の側壁
28に内方に向けて凹入する凹部29を形成し、凹部2
9にピストンポンプ30とピストンモータ31とを収容
し、ピストンポンプ30とピストンモータ31とを接続
する油路32,33が形成されたポートブロック34を
側壁28に連結して凹部29を閉塞することで、静油圧
式無段変速装置9を、ミッションケース8の内方に入り
込ませた状態で、ポートブロック34がミッションケー
ス8の外方に位置するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンからの動
力を、静油圧式無段変速装置とミッションケースに内装
した走行用伝動系とを介して走行装置に伝達するように
構成した作業機の伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような作業機の伝動構造に
おいては、例えば特開平11−220933号公報で開
示されているように、ミッションケースに走行用伝動系
などを内装して伝動装置を構成し、この伝動装置に別途
構成した静油圧式無段変速装置を伝動可能に連結して、
静油圧式無段変速装置による変速後の動力を伝動装置に
伝達するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術によると、静油圧式無段変速装置と伝動装置と
を個別に構成して連結することから、製造コストが嵩む
とともに、静油圧式無段変速装置と伝動装置とからなる
変速伝動装置の全体が大型化するようになっており、作
業機の小型化や低価格化を図る上において改善の余地が
あった。
【0004】本発明の目的は、作業機の小型化や低価格
化を図れる伝動構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記目的を達成
するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、エ
ンジンからの動力を、静油圧式無段変速装置とミッショ
ンケースに内装した走行用伝動系とを介して走行装置に
伝達するように構成した作業機の伝動構造において、前
記ミッションケースの側壁に内方に向けて凹入する凹部
を形成し、前記凹部にピストンポンプとピストンモータ
とを収容し、前記ピストンポンプと前記ピストンモータ
とを接続する油路が形成されたポートブロックを前記側
壁に連結して前記凹部を閉塞することで、前記静油圧式
無段変速装置を、前記ミッションケースの内方に入り込
ませた状態で、前記ポートブロックが前記ミッションケ
ースの外方に位置するように構成した。
【0006】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、ミッションケースの側壁を静油圧式無段変速装置の
ケーシングに有効利用していることから、部品点数の削
減を図れるようになり、又、静油圧式無段変速装置のケ
ーシングを成形するための専用の金型を要することな
く、ミッションケースの側壁を成形する金型で静油圧式
無段変速装置のケーシングを成形することができ、結
果、製造コストを削減できるとともに部品管理の面で有
利にすることができるようになる。
【0007】しかも、静油圧式無段変速装置がミッショ
ンケースの内方に入り込むことから変速伝動装置全体と
しての小型化を図れるようになり、又、ポートブロック
がミッションケースの外方に位置することから、高圧で
昇温し易いポートブロックからの放熱を促進させること
ができて油温の上昇を抑制できるようになる。
【0008】その上、ミッションケースに対する外方か
らの組み付けで静油圧式無段変速装置を構成できること
から、ミッションケースに対する静油圧式無段変速装置
の組み付けが容易になり、又、ミッションケースを分解
することなく静油圧式無段変速装置のメンテナンスを行
えるとともに、静油圧式無段変速装置を分解することな
くミッションケースに内装された走行用伝動系などのメ
ンテナンスを行えるようになる。
【0009】〔効果〕従って、作業機の小型化や低価格
化を図れる上に、静油圧式無段変速装置の冷却や部品管
理並びに組み付けやメンテナンスの面で有利にできる伝
動構造を提供できるようになった。
【0010】〔構成〕本発明のうちの請求項2記載の発
明では、上記請求項1記載の発明において、前記静油圧
式無段変速装置の入力軸に、前記ポートブロックに向け
て冷却風を供給する冷却ファンを装備した。
【0011】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、高圧で昇温し易いポートブロックに冷却風を作用さ
せることから、油温の低減を効率良く行えるようにな
る。
【0012】〔効果〕従って、静油圧式無段変速装置の
冷却効率の向上を図れるようになった。
【0013】〔構成〕本発明のうちの請求項3記載の発
明では、上記請求項1又は2記載の発明において、前記
静油圧式無段変速装置が装備される前記側壁にポンプブ
ロックを連結して、前記静油圧式無段変速装置に対する
チャージ用の油圧ポンプを構成した。
【0014】〔作用〕上記請求項3記載の発明による
と、ミッションケースの側壁をチャージ用の油圧ポンプ
に有効利用していることから、部品点数の削減を図れる
とともに製造コストを削減できるようになり、更に、チ
ャージ用の油圧ポンプを含む変速伝動装置全体としての
小型化を図れるようになる。
【0015】又、静油圧式無段変速装置と油圧ポンプと
が同じ側壁に装備されることから、油圧ポンプと静油圧
式無段変速装置とのチャージ油路を介した接続を簡単に
行えるようになる。
【0016】〔効果〕従って、作業機の小型化や低価格
化をより効果的に図れるとともに、部品管理の面でより
一層有利にすることができる上に、構成の容易化を図れ
るようになった。
【0017】
【発明の実施の形態】図1には作業機の一例である自脱
形コンバインの全体側面が示されており、このコンバイ
ンは、走行装置の一例である左右一対のクローラ式走行
装置1の作動で走行する走行機体2の前部に、植立穀稈
を刈り取って後方に向けて搬送する刈取搬送装置3を昇
降可能に連結し、走行機体2に、刈取搬送装置3からの
刈取穀稈を受け取って脱穀・選別処理を施す脱穀装置4
と、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒タンク5とを
搭載するとともに、穀粒タンク5の前方箇所に搭乗運転
部6を形成することによって構成されている。
【0018】図2〜8に示すように、このコンバイン
は、エンジン7からの動力を、その左前方に位置するミ
ッションケース8の左前上部に装備された静油圧式無段
変速装置9にベルトテンション式の主クラッチ10を介
して伝達し、その静油圧式無段変速装置9による変速後
の動力を、ミッションケース8の下半部に内装された走
行用伝動系11を介して左右のクローラ式走行装置1に
伝達するように構成されており、静油圧式無段変速装置
9に連係された図外の主変速レバーの操作によって、前
後進の切り換えと無段の変速とを行えるようになってい
る。
【0019】走行用伝動系11は、静油圧式無段変速装
置9からの動力が伝達されるギヤ式変速装置12や、左
右のクローラ式走行装置1の作動状態を切り換えて走行
機体2を操向する油圧式の操向装置13、などによって
構成されており、ギヤ式変速装置12に連係された図外
の副変速レバーの操作によって、静油圧式無段変速装置
9による変速後の動力を2段に変速できるようになって
いる。
【0020】図2〜9に示すように、操向装置13は、
ギヤ式変速装置12から対応するクローラ式走行装置1
への伝動を断続する左右の爪クラッチ14、対応するク
ローラ式走行装置1に制動する左右の多板ブレーキ1
5、バネ16の付勢に抗した対応する爪クラッチ14の
切り操作と多板ブレーキ15の制動操作とを可能にする
左右の油圧シリンダ17、及び、バネ18の付勢に抗し
た左右のクローラ式走行装置1における駆動軸19同士
の接続を可能にする多板式の油圧クラッチ20、などに
よって構成されている。
【0021】又、操向装置13の作動状態の切り換え
は、左右の油圧シリンダ17及び油圧クラッチ20の作
動油として油圧ポンプ21によって圧送されるミッショ
ンオイルの流量調節で行うことができ、その流量調節
は、操向用の油路22に介装したリリーフ弁23、切換
弁24、可変リリーフ弁25、及び減圧弁26の作動を
制御することで行うことができ、それらの作動制御は、
切換弁24及び可変リリーフ弁25に連係した操作レバ
ー27の操作で行えるようになっている。切換弁24
は、操作レバー27を中立位置Nに操作すると、左右の
油圧シリンダ17への作動油の供給を阻止するとともに
左右の油圧シリンダ17からの作動油の排出を許容する
中立状態に切り換えられ、操作レバー27を左右いずれ
かの第1旋回位置L1,R1から第2旋回位置L2,R
2にわたる旋回操作領域内に操作すると、その操作方向
に対応する油圧シリンダ17への作動油の供給を許容す
るとともに、その操作方向に反する油圧シリンダ17か
らの作動油の排出を許容する左右いずれかの旋回状態に
切り換えられるようになっている。可変リリーフ弁25
は、操作レバー27を中立位置N又は左右いずれかの第
1旋回位置L1,R1に操作するとリリーフ圧が零にな
り、左右いずれかの第1旋回位置L1,R1から第2旋
回位置L2,R2側に大きく操作するほどリリーフ圧が
大きくなるように設定されている。
【0022】この構成から、操向装置13は、操作レバ
ー27を中立位置Nに操作すると、切換弁24が中立状
態に切り換えられることで、左右の油圧シリンダ17か
ら作動油が排出されて左右の爪クラッチ14の入り状態
と左右の多板ブレーキ15の非制動状態とが現出され、
又、油圧クラッチ20に作動油が供給されて左右のクロ
ーラ式走行装置1の駆動軸19同士を接続する油圧クラ
ッチ20の入り状態が現出されることから、左右のクロ
ーラ式走行装置1を等速駆動する直進状態を現出するよ
うになっている。
【0023】操作レバー27を中立位置Nから左側の第
1旋回位置L1に操作すると、切換弁24が左旋回状態
に切り換えられることで左側の油圧シリンダ17に作動
油が供給されて左側の爪クラッチ14の切り状態が現出
された後、可変リリーフ弁25のリリーフ圧が零のまま
であることで、左側の油圧シリンダ17に供給された作
動油がそのまま排出油路部分から排出されて左側の多板
ブレーキ15が非制動状態に維持されることから、右側
のクローラ式走行装置1を駆動する一方で左側のクロー
ラ式走行装置1を従動させる左緩旋回状態を現出し、逆
に、操作レバー27を中立位置Nから右側の第1旋回位
置R1に操作すると、切換弁24が右旋回状態に切り換
えられることで右側の油圧シリンダ17に作動油が供給
されて右側の爪クラッチ14の切り状態が現出された
後、可変リリーフ弁25のリリーフ圧が零のままである
ことで、右側の油圧シリンダ17に供給された作動油が
そのまま排出油路部分から排出されて右側の多板ブレー
キ15が非制動状態に維持されることから、左側のクロ
ーラ式走行装置1を駆動する一方で右側のクローラ式走
行装置1を従動させる右緩旋回状態を現出するようにな
っている。
【0024】尚、左右の緩旋回状態では、その現出に伴
って減圧弁26の入口側の内圧が低下することで、油圧
クラッチ20内の作動油が排出されるようになってお
り、これによって、油圧クラッチ20が徐々に切り状態
に切り換えられて、駆動されるクローラ式走行装置1か
ら従動するクローラ式走行装置1への伝動が徐々に弱め
られることから、軟弱な圃場であっても直進状態から緩
旋回状態への移行をスムーズに行えるようになってい
る。
【0025】操作レバー27を左側の第1旋回位置L1
から第2旋回位置L2に向けて操作していくと、その操
作量が大きいほど可変リリーフ弁25のリリーフ圧が大
きくなることで、左側の油圧シリンダ17に作動油が供
給されて左側の多板ブレーキ15が徐々に制動状態に切
り換えられることから、右側のクローラ式走行装置1を
駆動する一方で左側のクローラ式走行装置1を制動する
左急旋回状態をスムーズに現出することができ、逆に、
操作レバー27を右側の第1旋回位置R1から第2旋回
位置R2に向けて操作していくと、その操作量が大きい
ほど可変リリーフ弁25のリリーフ圧が大きくなること
で、右側の油圧シリンダ17に作動油が供給されて右側
の多板ブレーキ15が徐々に制動状態に切り換えられる
ことから、左側のクローラ式走行装置1を駆動する一方
で右側のクローラ式走行装置1を制動する右急旋回状態
をスムーズに現出することができるようになっている。
【0026】図示は省略するが、右側の多板ブレーキ1
5は、主クラッチ10とともにブレーキペダルに連係さ
れており、そのブレーキペダルを踏み込み操作すること
によって、主クラッチ10がエンジン7から静油圧式無
段変速装置9への伝動を遮断し、多板ブレーキ15が操
向装置13を介して左右のクローラ式走行装置1を制動
する走行停止状態を現出することができ、そのブレーキ
ペダルを踏み込み操作位置にロック金具で保持すること
によって、多板ブレーキ15を駐車ブレーキとして機能
させた駐車状態を現出できるようになっている。
【0027】図2〜8に示すように、ミッションケース
8は、左右に分離可能な2分割構造で、その左側の側壁
28における前上部箇所には、ミッションケース8の内
方に向けて凹入する凹部29が形成されている。静油圧
式無段変速装置9は、ミッションケース8の凹部29に
アキシャル形のピストンポンプ30とピストンモータ3
1とを収容し、ピストンポンプ30とピストンモータ3
1とを接続する前進油路32や後進油路33などが形成
されたポートブロック34を左側の側壁28に連結して
凹部29を閉塞することによって構成されている。
【0028】つまり、ミッションケース8の側壁28を
静油圧式無段変速装置9のケーシングに有効利用するこ
とによって、部品点数や製造コストの削減を図れるよう
になり、又、側壁28の凹部29を利用して静油圧式無
段変速装置9を構成することによって、静油圧式無段変
速装置9がミッションケース8の内方に大きく入り込む
ようになり、それらの配設に要する空間が小さくなるこ
とから、コンバイン全体としての小型化を図れるように
なり、更に、高圧の油路32,33を有することで昇温
し易いポートブロック34がミッションケース8の外方
に位置することから、ポートブロック34からの放熱を
促進させることができて油温の上昇を抑制できるように
なっている。
【0029】その上、ミッションケース8の側壁28を
静油圧式無段変速装置9のケーシングに有効利用しなが
らも、ミッションケース8に対する外方からの組み付け
で静油圧式無段変速装置9を構成できることから、ミッ
ションケース8に対する静油圧式無段変速装置9の組み
付けの容易化を図れるようになり、又、ミッションケー
ス8を分解することなく静油圧式無段変速装置9のメン
テナンスを行えるとともに、静油圧式無段変速装置9を
分解することなくミッションケース8に内装された走行
用伝動系11などのメンテナンスを行えることから、メ
ンテナンス性の向上をも図れるようになっている。
【0030】静油圧式無段変速装置9の入力軸35とな
るピストンポンプ30の入力軸35には、ポートブロッ
ク34に向けて冷却風を供給する冷却ファン36が装備
されており、これによって、ポートブロック34の冷却
を効果的に行うことができて、油温の低減を効率良く行
えるようになっている。
【0031】ミッションケース8の後上部には、静油圧
式無段変速装置9の入力軸35から伝動される作業用伝
動系37が内装されており、その出力軸38と、ミッシ
ョンケース8の後部上方に配設された刈取搬送装置3の
入力軸39とにわたって、ベルトテンション式の刈取ク
ラッチ40が架設されている。作業用伝動系37は、そ
れに連係した図外の作業用レバーの操作によって、エン
ジン7からの動力を、中低速走行時に適した作業速度で
刈取搬送装置3を駆動させる低速伝動状態と、高速走行
時に適した作業速度で刈取搬送装置3を駆動させる高速
伝動状態との2段に変速できるように構成されており、
走行速度に適した刈取搬送装置3の駆動状態を現出する
ことで、植立穀稈の好適な刈り取り搬送を行えるように
なっている。
【0032】静油圧式無段変速装置9のトラニオン軸4
1は、作業用伝動系37の出力軸38よりも前方に位置
するように、ミッションケース8の前上部から前方に向
けて延出されており、これによって、例えば、刈取搬送
装置3の構成などに起因して、図2〜4に示すように、
ミッションケース8の右側に刈取搬送装置3の入力軸3
9が位置する場合と、図10に示すように、ミッション
ケース8の左側に刈取搬送装置3の入力軸39が位置す
る場合のいずれにおいても、図8に示すように、主変速
レバーからトラニオン軸41にわたる連係機構42に支
障なく、刈取クラッチ40を作業用伝動系37の出力軸
38と刈取搬送装置3の入力軸39とにわたって簡単に
架設できるようになっている。
【0033】図9に示すように、操向用の油路22にお
ける油圧ポンプ21より上手側の油路部分には、静油圧
式無段変速装置9に対するチャージ用の油路43が接続
されており、この油路43には、チャージ用の油圧ポン
プ44、前進油路32に対する逆止弁45、後進油路3
3に対する逆止弁46、前進油路32に対する中立弁4
7、及び、リリーフ弁48が介装されており、リリーフ
弁48からの戻り油を冷却用として静油圧式無段変速装
置9に供給するようにしている。
【0034】図2〜8にも示すように、操向用の油圧ポ
ンプ21とチャージ用の油圧ポンプ44は、作業用伝動
系37の入力軸49で駆動されるトロコイド2連ポンプ
であり、静油圧式無段変速装置9が装備されたミッショ
ンケース8の左側の側壁28における後上部箇所に、リ
リーフ弁48を内装したポンプブロック50を連結する
ことで構成されている。つまり、ミッションケース8の
側壁28を油圧ポンプ21,44に有効利用しているこ
とから、部品点数の削減を図れるとともに製造コストを
削減できるようになり、又、その配設箇所は、静油圧式
無段変速装置9を装備したことで凹入した状態となるミ
ッションケース8の側壁28における後上部箇所である
ことから、その側壁28にポンプブロック50を連結し
て油圧ポンプ21,44を構成するものでありながら、
その突出に起因した大型化を回避できるようになり、更
に、静油圧式無段変速装置9と、それに対するチャージ
用の油圧ポンプ44及び冷却用となるリリーフ弁48を
同じ側壁28に装備することから、それらの油路22,
43を介した接続を簡単に行えるようになっている。
【0035】図9、図11及び図12に示すように、静
油圧式無段変速装置9のトラニオン軸41は、前進油路
32に対する中立弁47に牽制機構51を介して連係さ
れている。牽制機構51は、トラニオン軸41に装備さ
れた操作アーム52に一体形成されたセクターギヤ5
3、セクターギヤ53に噛合するピニオンギヤ54、及
び、ピニオンギヤ54と一体回転するカム55、などに
よって構成されている。カム55は、トラニオン軸41
が中立位置から所定の低速位置に至るまでの間、パイロ
ット圧に抗して中立弁47を遮断状態から連通状態に切
り換えるように構成されている。ミッションケース8と
カム55との間には、中立弁47に作用する作用位置と
作用しない非作用位置とにわたるカム55の移動を可能
にする摺動部材57が介装されており、この摺動部材5
7は、刈取クラッチ40の入り操作に連動してカム55
を作用位置に位置させるとともに、刈取クラッチ40の
切り操作に連動してカム55を非作用位置に位置させる
ように刈取クラッチ40に連係されている。
【0036】この構成から、刈取クラッチ40の入り操
作が行われた作業走行時には、牽制機構51の作動によ
って、図11、図12の(イ)及び図13の(イ)に示
すように、トラニオン軸41が中立位置から所定の前進
側低速位置に至るまでの間は、静油圧式無段変速装置9
が作動停止してクローラ式走行装置1や刈取搬送装置3
への伝動を阻止するようになることから、微速走行にか
かわらず刈取搬送装置3が比較的速い所定速度で定速駆
動される速度差に起因して、刈り取り不良や搬送不良な
どが発生することを回避でき、更に、刈取クラッチ40
の切り操作が行われた非作業走行時には、図12の
(ロ)に示すように、牽制機構51による静油圧式無段
変速装置9の作動停止が、その解除機構として機能する
摺動部材57によって解除されることから、又、後進走
行時には、図9に示すように、中立弁47が機能しない
ことから、図13に示すように、零発進及び微速走行を
行うことができて円滑に走行させることができるように
なっている。
【0037】図6に示すように、ミッションケース8内
には、その下部に配設された操向装置13の伝動ギヤ5
8などによって跳ね上げられたミッションオイルをミッ
ションケース8の底部近傍に貯留する貯留部59を区画
形成する仕切壁60が設けられており、この貯留部59
に貯留されたミッションオイルをオイルフィルタ61を
介して静油圧式無段変速装置9や操向装置13などに供
給するようにしている。又、静油圧式無段変速装置9や
操向装置13などからの戻り油を貯留部59に戻すよう
にしている。
【0038】つまり、ミッションオイルを作動油として
利用することによって、作動油専用のオイルタンクを別
途装備する必要がないことから、製造コストの削減並び
に省スペース化を図れるようになり、又、操向装置13
の伝動ギヤ58などで攪拌されたミッションオイルをそ
のまま静油圧式無段変速装置9などに供給するのではな
く、一旦、伝動ギヤ58により跳ね上げられた後に仕切
壁60などに沿って流下して貯留部59に貯留されるこ
とで気泡が取り除かれるようになる貯留部59内のミッ
ションオイルを静油圧式無段変速装置9などに供給し、
又、既に気泡の除去が行われている静油圧式無段変速装
置9や操向装置13などからの戻り油を貯留部59に戻
すことから、貯留部59内のミッションオイルに気泡が
含まれる割合をより一層小さくすることができ、作動油
に混入した気泡が静油圧式無段変速装置9などに悪影響
を及ぼす虞をより効果的に抑制できるようになってい
る。
【0039】〔別実施形態〕作業機としては人参収穫機
や大根収穫機などであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの伝動構成を示す概略図
【図3】ミッションケースの縦断正面図
【図4】ミッションケース上部の縦断正面図
【図5】ミッションケース下部の縦断正面図
【図6】ミッションケースの縦断側面図
【図7】ミッションケースの側面図
【図8】トラニオン軸と刈取クラッチの位置関係を示す
要部の側面図
【図9】油圧回路図
【図10】ミッションケースの左側に刈取クラッチを配
設した状態を示すミッションケース上部の縦断正面図
【図11】(イ)中立位置での牽制機構の作動状態を示
す作用図 (ロ)所定の前進低速位置での牽制機構の作動状態を示
す作用図 (ハ)前進高速位置での牽制機構の作動状態を示す作用
【図12】(イ)作業クラッチ入り状態での解除機構の
作動状態を示す作用図 (ロ)作業クラッチ切り状態での解除機構の作動状態を
示す作用図
【図13】(イ)牽制機構作動状態での走行速度と刈取
搬送速度との関係を示す図 (ロ)牽制機構非作動状態での走行速度と刈取搬送速度
との関係を示す図
【符号の説明】
1 走行装置 7 エンジン 8 ミッションケース 9 静油圧式無段変速装置 11 走行用伝動系 28 側壁 29 凹部 30 ピストンポンプ 31 ピストンモータ 32 油路 33 油路 34 ポートブロック 35 入力軸 36 冷却ファン 50 ポンプブロック 44 油圧ポンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 57/02 F16H 57/02 303G 57/04 57/04 G J (72)発明者 日田 定範 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 平岡 実 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 中田 昌義 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 3D042 AA06 BA02 BA04 BB03 3J063 AA12 AA13 AB02 AB44 AC03 BA01 BA03 BA07 BA15 BB27 BB41 CA01 CB38 CD41 CD67 XA11 XH04 XH05 XH12 XH23 XH44

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの動力を、静油圧式無段変
    速装置とミッションケースに内装した走行用伝動系とを
    介して走行装置に伝達するように構成した作業機の伝動
    構造であって、 前記ミッションケースの側壁に内方に向けて凹入する凹
    部を形成し、前記凹部にピストンポンプとピストンモー
    タとを収容し、前記ピストンポンプと前記ピストンモー
    タとを接続する油路が形成されたポートブロックを前記
    側壁に連結して前記凹部を閉塞することで、前記静油圧
    式無段変速装置を、前記ミッションケースの内方に入り
    込ませた状態で、前記ポートブロックが前記ミッション
    ケースの外方に位置するように構成してある作業機の伝
    動構造。
  2. 【請求項2】 前記静油圧式無段変速装置の入力軸に、
    前記ポートブロックに向けて冷却風を供給する冷却ファ
    ンを装備してある請求項1記載の作業機の伝動構造。
  3. 【請求項3】 前記静油圧式無段変速装置が装備される
    前記側壁にポンプブロックを連結して、前記静油圧式無
    段変速装置に対するチャージ用の油圧ポンプを構成して
    ある請求項1又は2記載の作業機の伝動構造。
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