JP2002293149A - 収穫機の伝動構造 - Google Patents

収穫機の伝動構造

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JP2002293149A
JP2002293149A JP2001099646A JP2001099646A JP2002293149A JP 2002293149 A JP2002293149 A JP 2002293149A JP 2001099646 A JP2001099646 A JP 2001099646A JP 2001099646 A JP2001099646 A JP 2001099646A JP 2002293149 A JP2002293149 A JP 2002293149A
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Takahiro Uchi
孝広 内
Seiji Norita
誠二 法田
Sadanori Hida
日田  定範
Minoru Hiraoka
実 平岡
Masayoshi Nakada
昌義 中田
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 収穫機の小型化や低価格化を図れる伝動構造
を提供する。 【解決手段】 エンジン7からの動力を、静油圧式無段
変速装置9とミッションケース8に内装した走行用伝動
系11とを介して走行装置1に伝達するよう構成した収
穫機の伝動構造において、ミッションケース8の側壁2
8に凹部29を形成し、凹部29にピストンポンプ30
とピストンモータ31を収容し、ピストンポンプ30と
ピストンモータ31を接続する油路32,33が形成さ
れたポートブロック34を側壁28に連結して凹部29
を閉塞することで、静油圧式無段変速装置9をミッショ
ンケース8の内方に入り込ませた状態に構成し、静油圧
式無段変速装置9による変速前の動力を収穫装置3に伝
達する第1伝動状態と、静油圧式無段変速装置9による
変速後の動力を収穫装置3に伝達する第2伝動状態とに
切り換え可能な作業用伝動系37をミッションケース8
に内装した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンからの動
力を、静油圧式無段変速装置とミッションケースに内装
した走行用伝動系とを介して走行装置に伝達するように
構成した収穫機の伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような収穫機の伝動構造に
おいては、例えば特開平11−220933号公報で開
示されているように、ミッションケースに走行用伝動系
などを内装して伝動装置を構成し、この伝動装置に別途
構成した静油圧式無段変速装置を伝動可能に連結して、
静油圧式無段変速装置による変速後の動力を伝動装置に
伝達するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術によると、静油圧式無段変速装置と伝動装置と
を個別に構成して連結することから、製造コストが嵩む
とともに、静油圧式無段変速装置と伝動装置とからなる
変速伝動装置の全体が大型化するようになっており、収
穫機の小型化や低価格化を図る上において改善の余地が
あった。
【0004】本発明の目的は、収穫機の小型化や低価格
化を図れる伝動構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔構成〕上記目的を達成
するため、本発明のうちの請求項1記載の発明では、エ
ンジンからの動力を、静油圧式無段変速装置とミッショ
ンケースに内装した走行用伝動系とを介して走行装置に
伝達するように構成した収穫機の伝動構造において、前
記ミッションケースの側壁に凹部を形成し、前記凹部に
ピストンポンプとピストンモータとを収容し、前記ピス
トンポンプと前記ピストンモータとを接続する油路が形
成されたポートブロックを前記側壁に連結して前記凹部
を閉塞することで、前記静油圧式無段変速装置を前記ミ
ッションケースの内方に入り込ませた状態に構成し、前
記エンジンからの動力を収穫装置に伝達する作業用伝動
系を前記ミッションケースに内装し、前記作業用伝動系
を、前記静油圧式無段変速装置による変速前の動力を前
記収穫装置に伝達する第1伝動状態と、前記静油圧式無
段変速装置による変速後の動力を前記収穫装置に伝達す
る第2伝動状態とに切り換え可能に構成した。
【0006】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、ミッションケースの側壁を静油圧式無段変速装置の
ケーシングに有効利用していることから、部品点数の削
減を図れるようになり、又、静油圧式無段変速装置のケ
ーシングを成形するための専用の金型を要することな
く、ミッションケースの側壁を成形する金型で静油圧式
無段変速装置のケーシングを成形することができ、結
果、製造コストを削減できるとともに部品管理の面で有
利にすることができるようになる。
【0007】更に、静油圧式無段変速装置がミッション
ケースの内方に入り込むことから変速伝動装置全体とし
ての小型化を図れるようになり、又、ミッションケース
の側壁を静油圧式無段変速装置のケーシングに有効利用
するものでありながら、静油圧式無段変速装置を分解す
ることなくミッションケースに内装された走行用伝動系
などのメンテナンスを行えるようになる。
【0008】その上、作業用伝動系を第1伝動状態に切
り換えると、走行速度にかかわらず収穫装置の駆動速度
を一定にする定速状態を現出することができ、又、作業
用伝動系を第2伝動状態に切り換えると、走行速度に同
調して収穫装置の駆動速度を増減させるシンクロ状態を
現出することができるようになり、微速走行時にそのと
きの走行速度よりも速い定速状態を現出すると、収穫装
置を微速駆動させることに起因した収穫不良や搬送不良
などの発生を回避することができ、又、高速走行時にそ
のときの走行速度よりも遅い定速状態を現出すると、収
穫装置を高速で駆動させることに起因した騒音の増大を
回避することができ、更に、微速走行時や高速走行時以
外の走行時にシンクロ状態を現出すると、収穫する作物
を好適な状態で収穫搬送することができるようになる。
【0009】〔効果〕従って、作業機の小型化や低価格
化を図れる上に、部品管理やメンテナンスの面で有利に
することができるようになり、更に、走行速度にかかわ
らず、収穫する作物を好適に収穫搬送することができる
とともに、収穫装置の駆動に伴って発生する騒音の増大
を回避できる伝動構造を提供できるようになった。
【0010】〔構成〕本発明のうちの請求項2記載の発
明では、上記請求項1記載の発明において、前記走行用
伝動系に備えた副変速装置を低速伝動状態に切り換える
のに伴って、前記作業用伝動系が前記第2伝動状態から
前記第1伝動状態に切り換わるように、前記作業用伝動
系と前記副変速装置とを連係した。
【0011】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、副変速装置を操作して微速走行状態を現出した際に
は、手動操作で作業用伝動系の伝動状態を切り換える手
間を要することなく、収穫装置を微速駆動させることに
起因した収穫不良や搬送不良などの発生を回避できるよ
うになる。
【0012】〔効果〕従って、走行速度にかかわらず収
穫する作物を好適に収穫搬送できるようにする上での操
作性の向上を図れるようになった。
【0013】
【発明の実施の形態】図1には収穫機の一例である自脱
形コンバインの全体側面が示されており、このコンバイ
ンは、走行装置の一例である左右一対のクローラ式走行
装置1の作動で走行する走行機体2の前部に、植立穀稈
を刈り取って後方に向けて搬送する収穫装置の一例であ
る刈取搬送装置3を昇降可能に連結し、走行機体2に、
刈取搬送装置3からの刈取穀稈を受け取って脱穀・選別
処理を施す脱穀装置4と、脱穀装置4からの穀粒を貯留
する穀粒タンク5とを搭載するとともに、穀粒タンク5
の前方箇所に搭乗運転部6を形成することによって構成
されている。
【0014】図2〜6に示すように、このコンバイン
は、エンジン7からの動力を、その左前方に位置するミ
ッションケース8の左後上部に装備された静油圧式無段
変速装置9にベルトテンション式の主クラッチ10を介
して伝達し、その静油圧式無段変速装置9による変速後
の動力を、ミッションケース8の下半部に内装された走
行用伝動系11を介して左右のクローラ式走行装置1に
伝達するように構成されており、静油圧式無段変速装置
9に連係された図外の主変速レバーの操作によって、前
後進の切り換えと無段の変速とを行えるようになってい
る。
【0015】走行用伝動系11は、静油圧式無段変速装
置9からの動力が伝達される副変速装置として機能する
ギヤ式変速装置12や、左右のクローラ式走行装置1の
作動状態を切り換えて走行機体2を操向する油圧式の操
向装置13、などによって構成されており、ギヤ式変速
装置12に連係された図外の副変速レバーの操作によっ
て、静油圧式無段変速装置9による変速後の動力を3段
に変速できるようになっている。
【0016】図2〜7に示すように、操向装置13は、
ギヤ式変速装置12から対応するクローラ式走行装置1
への伝動を断続する左右の爪クラッチ14、対応するク
ローラ式走行装置1に制動する左右の多板ブレーキ1
5、バネ16の付勢に抗した対応する爪クラッチ14の
切り操作と多板ブレーキ15の制動操作とを可能にする
左右の油圧シリンダ17、及び、バネ18の付勢に抗し
た左右のクローラ式走行装置1における駆動軸19同士
の接続を可能にする多板式の油圧クラッチ20、などに
よって構成されている。
【0017】又、操向装置13の作動状態の切り換え
は、左右の油圧シリンダ17及び油圧クラッチ20の作
動油として油圧ポンプ21によって圧送されるミッショ
ンオイルの流量調節で行うことができ、その流量調節
は、操向用の油路22に介装したリリーフ弁23、切換
弁24、可変リリーフ弁25、及び減圧弁26の作動を
制御することで行うことができ、それらの作動制御は、
切換弁24及び可変リリーフ弁25に連係した操作レバ
ー27の操作で行えるようになっている。切換弁24
は、操作レバー27を中立位置Nに操作すると、左右の
油圧シリンダ17への作動油の供給を阻止するとともに
左右の油圧シリンダ17からの作動油の排出を許容する
中立状態に切り換えられ、操作レバー27を左右いずれ
かの第1旋回位置L1,R1から第2旋回位置L2,R
2にわたる旋回操作領域内に操作すると、その操作方向
に対応する油圧シリンダ17への作動油の供給を許容す
るとともに、その操作方向に反する油圧シリンダ17か
らの作動油の排出を許容する左右いずれかの旋回状態に
切り換えられるようになっている。可変リリーフ弁25
は、操作レバー27を中立位置N又は左右いずれかの第
1旋回位置L1,R1に操作するとリリーフ圧が零にな
り、左右いずれかの第1旋回位置L1,R1から第2旋
回位置L2,R2側に大きく操作するほどリリーフ圧が
大きくなるように設定されている。
【0018】この構成から、操向装置13は、操作レバ
ー27を中立位置Nに操作すると、切換弁24が中立状
態に切り換えられることで、左右の油圧シリンダ17か
ら作動油が排出されて左右の爪クラッチ14の入り状態
と左右の多板ブレーキ15の非制動状態とが現出され、
又、油圧クラッチ20に作動油が供給されて左右のクロ
ーラ式走行装置1の駆動軸19同士を接続する油圧クラ
ッチ20の入り状態が現出されることから、左右のクロ
ーラ式走行装置1を等速駆動する直進状態を現出するよ
うになっている。
【0019】操作レバー27を中立位置Nから左側の第
1旋回位置L1に操作すると、切換弁24が左旋回状態
に切り換えられることで左側の油圧シリンダ17に作動
油が供給されて左側の爪クラッチ14の切り状態が現出
された後、可変リリーフ弁25のリリーフ圧が零のまま
であることで、左側の油圧シリンダ17に供給された作
動油がそのまま排出油路部分から排出されて左側の多板
ブレーキ15が非制動状態に維持されることから、右側
のクローラ式走行装置1を駆動する一方で左側のクロー
ラ式走行装置1を従動させる左緩旋回状態を現出し、逆
に、操作レバー27を中立位置Nから右側の第1旋回位
置R1に操作すると、切換弁24が右旋回状態に切り換
えられることで右側の油圧シリンダ17に作動油が供給
されて右側の爪クラッチ14の切り状態が現出された
後、可変リリーフ弁25のリリーフ圧が零のままである
ことで、右側の油圧シリンダ17に供給された作動油が
そのまま排出油路部分から排出されて右側の多板ブレー
キ15が非制動状態に維持されることから、左側のクロ
ーラ式走行装置1を駆動する一方で右側のクローラ式走
行装置1を従動させる右緩旋回状態を現出するようにな
っている。
【0020】尚、左右の緩旋回状態では、その現出に伴
って減圧弁26の入口側の内圧が低下することで、油圧
クラッチ20内の作動油が排出されるようになってお
り、これによって、油圧クラッチ20が徐々に切り状態
に切り換えられて、駆動されるクローラ式走行装置1か
ら従動するクローラ式走行装置1への伝動が徐々に弱め
られることから、軟弱な圃場であっても直進状態から緩
旋回状態への移行をスムーズに行えるようになってい
る。
【0021】操作レバー27を左側の第1旋回位置L1
から第2旋回位置L2に向けて操作していくと、その操
作量が大きいほど可変リリーフ弁25のリリーフ圧が大
きくなることで、左側の油圧シリンダ17に作動油が供
給されて左側の多板ブレーキ15が徐々に制動状態に切
り換えられることから、右側のクローラ式走行装置1を
駆動する一方で左側のクローラ式走行装置1を制動する
左急旋回状態をスムーズに現出することができ、逆に、
操作レバー27を右側の第1旋回位置R1から第2旋回
位置R2に向けて操作していくと、その操作量が大きい
ほど可変リリーフ弁25のリリーフ圧が大きくなること
で、右側の油圧シリンダ17に作動油が供給されて右側
の多板ブレーキ15が徐々に制動状態に切り換えられる
ことから、左側のクローラ式走行装置1を駆動する一方
で右側のクローラ式走行装置1を制動する右急旋回状態
をスムーズに現出することができるようになっている。
【0022】図示は省略するが、右側の多板ブレーキ1
5は、主クラッチ10とともにブレーキペダルに連係さ
れており、そのブレーキペダルを踏み込み操作すること
によって、主クラッチ10がエンジン7から静油圧式無
段変速装置9への伝動を遮断し、多板ブレーキ15が操
向装置13を介して左右のクローラ式走行装置1を制動
する走行停止状態を現出することができ、そのブレーキ
ペダルを踏み込み操作位置にロック金具で保持すること
によって、多板ブレーキ15を駐車ブレーキとして機能
させた駐車状態を現出できるようになっている。
【0023】図2〜6に示すように、ミッションケース
8は、左右に分離可能な2分割構造で、その内部には、
左側の側壁28の後上部箇所を外方に向けて膨出させる
ことによって、凹部29が形成されている。静油圧式無
段変速装置9は、ミッションケース8の凹部29にアキ
シャル形のピストンポンプ30とピストンモータ31と
を収容し、ピストンポンプ30とピストンモータ31と
を接続する前進油路32や後進油路33などが形成され
たポートブロック34を左側の側壁28に連結して凹部
29を閉塞することによって構成されている。
【0024】つまり、ミッションケース8の側壁28を
静油圧式無段変速装置9のケーシングに有効利用するこ
とによって、部品点数や製造コストの削減を図れるよう
になり、又、側壁28の凹部29を利用して静油圧式無
段変速装置9を構成することによって、静油圧式無段変
速装置9がミッションケース8の内方に大きく入り込む
ようになり、それらの配設に要する空間が小さくなるこ
とから、コンバイン全体としての小型化を図れるように
なっている。
【0025】その上、ミッションケース8の側壁28を
静油圧式無段変速装置9のケーシングに有効利用しなが
らも、静油圧式無段変速装置9を分解することなくミッ
ションケース8に内装された走行用伝動系11などのメ
ンテナンスを行えることから、メンテナンス性の向上を
も図れるようになっている。
【0026】図2〜4、図6及び図8に示すように、ミ
ッションケース8の前上部には、図外の作業用レバーの
操作によって、静油圧式無段変速装置9の入力軸35か
ら伝動される第1伝動状態と、ギヤ式変速装置12の入
力軸36から伝動される第2伝動状態とに切り換え可能
な作業用伝動系37が内装されており、その出力軸38
と、ミッションケース8の後部上方に配設された刈取搬
送装置3の入力軸39とにわたって、ベルトテンション
式の刈取クラッチ40が架設されている。
【0027】つまり、作業用伝動系37を第1伝動状態
に切り換えると、静油圧式無段変速装置9による変速前
の動力が刈取搬送装置3に伝達されることから、走行速
度にかかわらず刈取搬送装置3の駆動速度を一定にする
定速状態を現出することができ、又、作業用伝動系37
を第2伝動状態に切り換えると、走行速度に同調して刈
取搬送装置3の駆動速度を増減させるシンクロ状態を現
出することができるようになっている。尚、作業用伝動
系37は、第1伝動状態では走行速度の中速よりもやや
速い速度で刈取搬送装置3を駆動するように構成されて
いる。
【0028】この構成から、微速走行時や高速走行時に
は、作業用伝動系37を第1伝動状態に切り換えること
によって、刈取搬送装置3を微速駆動させることに起因
した刈り取り不良や搬送不良などの発生や、刈取搬送装
置3を高速駆動させることに起因した騒音の増大、など
を回避することができ、又、微速走行時や高速走行時以
外の中低速走行時には、作業用伝動系37を第2伝動状
態に切り換えることによって、収穫する作物を好適な状
態で刈り取り搬送することができるようになっている。
【0029】図7に示すように、操向用の油路22にお
ける油圧ポンプ21より上手側の油路部分には、静油圧
式無段変速装置9に対するチャージ用の油路43が接続
されており、この油路43には、チャージ用の油圧ポン
プ44、前進油路32に対する逆止弁45、後進油路3
3に対する逆止弁46、及び、リリーフ弁48が介装さ
れており、リリーフ弁48からの戻り油を冷却用として
静油圧式無段変速装置9に供給するようにしている。
【0030】図2〜6にも示すように、操向用の油圧ポ
ンプ21とチャージ用の油圧ポンプ44は、作業用伝動
系37の入力軸49で駆動されるトロコイド2連ポンプ
であり、静油圧式無段変速装置9が装備されたミッショ
ンケース8の左側の側壁28における前上部箇所に、リ
リーフ弁48を内装したポンプブロック50を連結する
ことで構成されている。つまり、ミッションケース8の
側壁28を油圧ポンプ21,44に有効利用しているこ
とから、部品点数の削減を図れるとともに製造コストを
削減できるようになり、又、その配設箇所は、静油圧式
無段変速装置9を装備したことで凹入した状態となるミ
ッションケース8の側壁28における前上部箇所である
ことから、その側壁28にポンプブロック50を連結し
て油圧ポンプ21,44を構成するものでありながら、
その突出に起因した大型化を回避できるようになり、更
に、静油圧式無段変速装置9と、それに対するチャージ
用の油圧ポンプ44及び冷却用となるリリーフ弁48を
同じ側壁28に装備することから、それらの油路22,
43を介した接続を簡単に行えるようになっている。
【0031】図9に示すように、ミッションケース8の
側壁28におけるポートブロック34との合わせ面41
には、静油圧式無段変速装置9に対するチャージ用の油
路43などが形成されており、それらの油路43を、ミ
ッションケース8又はポートブロック34に穿設する場
合に比較して簡単に形成できるようになっている。又、
ミッションケース8とポートブロック34の間からチャ
ージ油などがリークしても、その油はミッションケース
8内に貯留され、圃場への漏れ出しが阻止されることか
ら、ミッションケース8とポートブロック34との間で
のシール構造の簡略化を図れるようになっている。
【0032】図2〜4に示すように、静油圧式無段変速
装置9の入力軸35となるピストンポンプ30の入力軸
35には、静油圧式無段変速装置9に向けて冷却風を供
給する冷却ファン42が装備されており、静油圧式無段
変速装置9の冷却を効果的に行えるようになっている。
【0033】〔別実施形態〕以下、本発明の別実施形態
を列記する。 (1)作業機としては人参収穫機や大根収穫機などであ
ってもよい。
【0034】(2)図10に示すように、ミッションケ
ース8の側壁28をミッションケース8の内方に向けて
凹入して凹部29を形成し、この凹部29にアキシャル
形のピストンポンプ30とピストンモータ31とを収容
し、ピストンポンプ30とピストンモータ31とを接続
する前進油路32や後進油路33などが形成されたポー
トブロック34を、ミッションケース8の外方から側壁
28に連結して凹部29を閉塞するようにして、静油圧
式無段変速装置9を、ミッションケース8の内方に入り
込ませた状態で、ポートブロック34がミッションケー
ス8の外方に位置するように構成してもよい。
【0035】(3)図11の(イ)に示すように、作業
用伝動系37を、第1伝動状態では刈取搬送装置3を低
速駆動するように構成して、刈取搬送装置3の駆動速度
を走行速度に極力近づけるようにしながら、微速走行時
に刈取搬送装置3が微速駆動されることに起因した刈り
取り不良や搬送不良などの発生を回避するようにしても
よい。又、この構成においては、図11の(ロ)に示す
ように、ギヤ式変速装置12を低速伝動状態に切り換え
るのに伴って、作業用伝動系37が第2伝動状態から第
1伝動状態に切り換わるように、ギヤ式変速装置12と
作業用伝動系37とを図外の連係機構を介して連係する
ことで、ギヤ式変速装置12を低速伝動状態に切り換え
た低速走行時に、作業用伝動系37の第2伝動状態が現
出されて刈取搬送装置3が微速駆動されることに起因し
た刈り取り不良や搬送不良などの発生を回避するように
してもよい。
【0036】(4)図12の(イ)に示すように、作業
用伝動系37を、第1伝動状態では刈取搬送装置3を高
速よりもやや遅い速度で駆動するように構成して、刈取
搬送装置3の駆動速度を走行速度に極力近づけるように
しながら、高速走行時に刈取搬送装置3が高速駆動され
ることに起因した騒音の増大などを回避するようにして
もよい。又、この構成においては、図12の(ロ)に示
すように、ギヤ式変速装置12を高速伝動状態に切り換
えるのに伴って、作業用伝動系37が第2伝動状態から
第1伝動状態に切り換わるように、ギヤ式変速装置12
と作業用伝動系37とを図外の連係機構を介して連係す
ることで、ギヤ式変速装置12を高速伝動状態に切り換
えた高速走行時に、作業用伝動系37の第2伝動状態が
現出されて刈取搬送装置3が高速駆動されることに起因
した騒音の増大などを回避するようにしてもよい。
【0037】(5)図13に示すように、作業用伝動系
37を、第1伝動状態では、刈取搬送装置3を低速駆動
する低速状態と高速よりもやや遅い速度で駆動する高速
状態とを切り換え現出可能に構成して、刈取搬送装置3
の駆動速度を走行速度に極力近づけるようにしながら、
微速走行時に刈取搬送装置3が微速駆動されることに起
因した刈り取り不良や搬送不良などの発生や、高速走行
時に刈取搬送装置3が高速駆動されることに起因した騒
音の増大などを回避するようにしてもよい。又、この構
成においては、ギヤ式変速装置12を低速伝動状態に切
り換えるのに伴って、作業用伝動系37が第2伝動状態
から第1伝動状態の低速状態に切り換わるように、又、
ギヤ式変速装置12を高速伝動状態に切り換えるのに伴
って、作業用伝動系37が第2伝動状態から第1伝動状
態の高速状態に切り換わるように、ギヤ式変速装置12
と作業用伝動系37とを図外の連係機構を介して連係す
ることで、ギヤ式変速装置12を低速伝動状態に切り換
えた低速走行時やギヤ式変速装置12を高速伝動状態に
切り換えた高速走行時に、作業用伝動系37の第2伝動
状態が現出されて、刈取搬送装置3が微速駆動されるこ
とに起因した刈り取り不良や搬送不良などの発生や、刈
取搬送装置3が高速駆動されることに起因した騒音の増
大などを回避するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図
【図2】コンバインの伝動構成を示す概略図
【図3】ミッションケースの縦断正面図
【図4】ミッションケース上部の縦断正面図
【図5】ミッションケース下部の縦断正面図
【図6】ミッションケースの縦断側面図
【図7】油圧回路図
【図8】走行速度と刈取搬送速度との関係を示す図
【図9】ミッションケースにおける左側壁の右側面図
【図10】ポートブロックを外付けにした静油圧式無段
変速装置の別実施形態を示すミッションケース上部の縦
断正面図
【図11】(イ)刈取搬送速度の低速側をカットした別
実施形態を示す図 (ロ)この別実施形態で副変速装置に作業用伝動系を連
動させた伝動構成を示す概略図
【図12】(イ)刈取搬送速度の高速側をカットした別
実施形態を示す図 (ロ)この別実施形態で副変速装置に作業用伝動系を連
動させた伝動構成を示す概略図
【図13】刈取搬送速度の低速側と高速側をカットした
別実施形態を示す図
【符号の説明】
1 走行装置 3 収穫装置 7 エンジン 8 ミッションケース 9 静油圧式無段変速装置 11 走行用伝動系 12 副変速装置28 側壁 29 凹部 30 ピストンポンプ 31 ピストンモータ 32 油路 33 油路 34 ポートブロック 37 作業用伝動系
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16H 57/02 303 F16H 57/02 303G 303E (72)発明者 日田 定範 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 平岡 実 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 (72)発明者 中田 昌義 大阪府堺市石津北町64番地 株式会社クボ タ堺製造所内 Fターム(参考) 3D042 AA06 AA08 AB11 BA02 BA05 BA13 BA18 BB03 BC01 BD04 3D043 BA07 BC05 BC07 BC19 3J063 AA13 AB02 AB44 AC03 AC14 BA03 BA07 BA09 BB41 BB48 CA01 CA04 CB38 CC16 CD41 CD67 XA11 XB07

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの動力を、静油圧式無段変
    速装置とミッションケースに内装した走行用伝動系とを
    介して走行装置に伝達するように構成した収穫機の伝動
    構造であって、 前記ミッションケースの側壁に凹部を形成し、前記凹部
    にピストンポンプとピストンモータとを収容し、前記ピ
    ストンポンプと前記ピストンモータとを接続する油路が
    形成されたポートブロックを前記側壁に連結して前記凹
    部を閉塞することで、前記静油圧式無段変速装置を前記
    ミッションケースの内方に入り込ませた状態に構成し、 前記エンジンからの動力を収穫装置に伝達する作業用伝
    動系を前記ミッションケースに内装し、前記作業用伝動
    系を、前記静油圧式無段変速装置による変速前の動力を
    前記収穫装置に伝達する第1伝動状態と、前記静油圧式
    無段変速装置による変速後の動力を前記収穫装置に伝達
    する第2伝動状態とに切り換え可能に構成してある収穫
    機の伝動構造。
  2. 【請求項2】 前記走行用伝動系に備えた副変速装置を
    低速伝動状態に切り換えるのに伴って、前記作業用伝動
    系が前記第2伝動状態から前記第1伝動状態に切り換わ
    るように、前記作業用伝動系と前記副変速装置とを連係
    してある請求項1記載の収穫機の伝動構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008126949A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Yanmar Co Ltd 作業車両
CN102937177A (zh) * 2012-11-02 2013-02-20 湖南农业大学 双动力输出的农机变速箱

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JP2008126949A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Yanmar Co Ltd 作業車両
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