JP3739151B2 - ピット式立体駐車装置における前面ゲ−ト構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ピット式立体駐車装置における前面ゲ−ト構造に関する。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】
一般に、ピット式立体駐車装置としては、所要の深さを有する方形体状のピット内に段状パレット体が昇降自在に配設されたものが知られている。そして、かかるピット式立体駐車装置の特徴の一つとして、段状パレット体の下死点時においては、段状パレット体を地表面レベル以上に上方へ突出せしめることなくピット内に総て収納せしめることが出来るものであって、平面駐車場と殆んど変らない景観を呈する点にあるものである。
【0003】
ところで、上記のピット式立体駐車装置は、平面駐車場と殆んど変らない景観を呈する反面、段状パレット体の昇降作動時においてはその前面が無防備状態となって非常に危険であり、場合によってはピット内に落下したり、あるいは段状パレット体に挾まれる等の人身事故を惹起せしめるおそれがあるものである。
このため、従来より、かかるピット式立体駐車装置の前面両端に所定間隔をおいて両側一対のポ−ルを立設すると共に、該ポ−ル間にチエ−ンを昇降自在に張設せしめたり、あるいは、前面両端に所定間隔をおいて両側一対のガイド支柱を立設すると共に、該ガイド支柱間にゲ−ト体を昇降自在に取付けたものが提案されている。
【0004】
しかしながら、上述の如く構成された従来例は、段状パレット体の昇降作動に伴う不測の事故を有効に防止することが出来る反面、両者共ピット式立体駐車装置の前面に突出して設置するものとされているから、段状パレット体をピット内に収納すべく下死点に位置せしめたさいには非常に際立って目立つものとなり、景観を著しく損なうのみならず、車両の出入庫の邪魔になりやすいものとなっていた。
【0005】
この発明は、かかる従来の問題点を一挙に解決しようとするもので、ピット式立体駐車装置の特徴である景観の良さを損なうことなく、段状パレット体の昇降作動時にはその前面を遮断して不測の事故を有効に防止することが出来る、ピット式立体駐車装置における前面ゲ−ト構造を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
即ち、この発明は、ピット内に段状パレット体が昇降自在に配設されたピット式立体駐車装置の前面ゲ−ト構造であって、上記ピット内前部に両側一対のガイド支柱が所定間隔をおいて収納状に立設され、該両側のガイド支柱間にはゲ−ト体が配設されると共に、該ゲ−ト体は巻上機構により両側のガイド支柱に沿って昇降自在とされてなり、平常時にはゲ−ト体をピット内に収納して隠匿せしめると共に、段状パレット体の昇降作動時にはゲ−ト体を上昇せしめてその前面を遮断すべく構成されてなることを特徴とする、ピット式立体駐車装置における前面ゲ−ト構造を要旨とするものである。
【0007】
そして、この発明にかかる前面ゲ−ト構造は、平常時においてはピット式立体駐車装置の特徴である景観を損うことなくピット内に隠匿状に収納せしめることができ、また、車両の出入庫時における段状パレット体の昇降作動時には上昇してその前面を遮断せしめ、不測の事故を有効に防止することが出来るものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明を図面に示す一実施例について説明する。
1はピット式立体駐車装置、2は該ピット式立体駐車装置1を構成する所要の幅と深さを有する方形体状のピット、3は該ピット2内に固定フレ−ム(図示略)を介して昇降自在に並列配設された上下二段のパレット部材4よりなる所要数の段状パレット体で、該各段状パレット体3は吊下げ用チエ−ン伝動機構(図示略)を介して昇降自在とされると共に、下死点に位置するさいにはピット2内に収納保持されるべく所要の高さに設定せしめられている。5は段状パレット体3の前面に位置せしめるべくピット2内の前部に所定間隔をもって対向状に立設された両側一対の断面コ字形状ガイド支柱で、該両側一対のガイド支柱5は各段状パレット体3毎に設置されると共に、ピット2内に隠匿状に収納せしめるべく所要の高さに設定されている。6は各両側一対のガイド支柱5間にガイド片7を介して昇降自在に収納された方形枠状のゲ−ト体、8は該ゲ−ト体6をガイド支柱5に沿って昇降作動せしめる巻上機構、9は該巻上機構8を構成するワイヤ−ロ−プで、該ワイヤ−ロ−プ9の一端部は一方のガイド支柱5上端に止着されると共に、同他端部は他方のガイド支柱5上端に配設された巻胴10に巻回されている。11はワイヤ−ロ−プ9をガイドせしめるべくゲ−ト体6の両側下端部に各々取付けられた溝付きガイドロ−ラ、12は巻胴10を正逆に回転作動せしめるモ−タである。その他、13は車両を示す。
【0009】
上述の如く構成された実施例は、ゲ−ト体6を平常時においてはガイド支柱5間に収納保持せしめ、また、車両13の出入庫時においては段状パレット体3の昇降作動に伴って適宜上昇してその前面を遮断せしめる。
【0010】
即ち、平常時においては、各ゲ−ト体6が下死点に位置せしめられ、上方に突出することなくガイド支柱5内に収納保持せしめられている。このさい、ゲ−ト体6のみならず、ガイド支柱5がピット2内に収納せしめられているため、平面駐車場と殆んど変らず、景観を損なうおそれは全くない。
【0011】
逆に、車両13を出入庫せしめるべく所要の段状パレット体3を昇降作動せしめるさいには、これに対応する前面のゲ−ト体6がモ−タ12の起動により巻胴10・ワイヤ−ロ−プ9を介して吊上げられ、上昇して段状パレット体3の前面を遮断し、段状パレット体3の昇降作動に伴う人身事故など不測の事故を有効に防止せしめる。そして、段状パレット体3の昇降作動が停止すると、ゲ−ト体6がモ−タ12の起動により巻胴10・ワイヤ−ロ−プ9を介して吊下げられ、下降してガイド支柱5間に収納保持せしめられると共に、該収納ゲ−ト体6の上方を通して車両の出入庫操作を行う。このさい、ガイド支柱5と共にゲ−ト体6がピット2に収納せしめられているため、車両13の出入庫を邪魔するおそれはないものである。車両13の出入庫操作が完了すると、再びゲ−ト体6がモ−タ12の起動により巻胴10・ワイヤ−ロ−プ9を介して吊上げられ、出入庫の完了した段状パレット体3の前面を遮断して防護せしめつつ、段状パレット体3を昇降作動せしめて所定の位置に復帰せしめると共に、復帰が完了した時点でゲ−ト体6を下降作動せしめることによりガイド支柱5内に収納保持せしめるものである。
【0012】
なお、上記実施例において、段状パレット体3は上下のパレット部材4により二段状に形成されているが、ピット2の深さに応じて多段状に形成してもよいものである。また、ゲ−ト体6の昇降作動はワイヤ−ロ−プ9よりなる巻上機構8を介して行うものとされているが、これに限定されるものでなく、チエ−ンよりなる巻上機構など他の公知の巻上機構を使用してもよいものである。
【0013】
【発明の効果】
この発明は上述のように構成されているから、平常時にはガイド支柱と共にゲ−ト体をピット内に隠匿状に収納保持せしめることが出来るものであって、平面駐車場と殆んど変らず、従来例のように景観を損なうおそれは全くないものである。また、車両の出入庫時においては、車両の出入庫を邪魔することなくゲ−ト体が段状パレット体の昇降作動に伴って適宜上昇してその前面を遮断せしめることが出来るものであって、不測の事故を有効に防止することが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】 図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】 同側面図である。
【図4】 同平面図である。
【図5】 使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ピット式立体駐車装置
2 ピット
3 段状パレット体
5 ガイド支柱
6 ゲ−ト体
8 巻上機構
9 ワイヤ−ロ−プ
10 巻胴
13 車両
Claims (1)
- ピット内に段状パレット体が昇降自在に配設されたピット式立体駐車装置の前面ゲ−ト構造であって、上記ピット内前部に両側一対のガイド支柱が所定間隔をおいて収納状に立設され、該両側のガイド支柱間にはゲ−ト体が配設されると共に、該ゲ−ト体は巻上機構により両側のガイド支柱に沿って昇降自在とされてなり、平常時にはゲ−ト体をピット内に収納して隠匿せしめると共に、段状パレット体の昇降作動時にはゲ−ト体を上昇せしめてその前面を遮断すべく構成されてなることを特徴とする、ピット式立体駐車装置における前面ゲ−ト構造。
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JP35217696A JP3739151B2 (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | ピット式立体駐車装置における前面ゲ−ト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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1996
- 1996-12-11 JP JP35217696A patent/JP3739151B2/ja not_active Expired - Fee Related
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