JP3730622B2 - 履帯及び履帯に用いるシール - Google Patents
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Description
【技術分野】
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の装軌式車両に用いて好適な履帯及び履帯に用いるシールに関する。
【0002】
【背景技術】
一般に、油圧ショベル等の装軌式車両に用いられる履帯は、長手方向一側に外側リンク部が形成されると共に長手方向他側に内側リンク部が形成された左,右のトラックリンクと、前記各トラックリンクの内側リンク部間に設けられ左,右方向の両端側が前記外側リンク部と対向して配置されたブッシュと、前記ブッシュ内に挿入して設けられ左,右方向の両端側が前記外側リンク部に嵌合して連結された連結ピンとを備えている。
【0003】
この種の従来技術による履帯は、遊動輪と駆動輪との間に巻回して設けられ、駆動輪を走行用の油圧モータ等によって回転駆動することにより、履帯を遊動輪と駆動輪との間で周回動作させ、車体を前,後方向等に走行させる。
【0004】
また、この従来技術による履帯には、走行時にブッシュと連結ピンとの間に土砂等が侵入するのを防止するために、トラックリンクの外側リンク部とブッシュとの間に略M字状の横断面をもった環状のシールを装着したものが知られている(例えば、実開昭49−113342号公報等)。
【0005】
ここで、シールは、外側リンク部の内側端面に当接したリンク側リップ部と、ブッシュの端面に当接したブッシュ側リップ部と、これら各リップ部間を連結した中間連結部とにより構成されるものである。
【0006】
また、他の従来技術によるシールとしては、ブッシュに当接するブッシュ側リップ部の当接面(以下、シール面という)には、その径方向内側部位となる根元部から外側に離間した位置に尖状部を設ける構成としたものがある(例えば、実開平1−65773号公報等)。
【0007】
ところで、上述した実開昭49−113342号公報に記載された従来技術によるシールは、ブッシュに当接するブッシュ側リップ部を部分的に厚肉に形成することにより、このブッシュ側リップ部の摩耗代を増やし、耐久性を高めるようにしている。
【0008】
しかし、このような構成のシールに作用する面圧をみると、ブッシュ側リップ部の面圧は、このブッシュ側リップ部の径方向内側寄りの位置で局所的に高くなる傾向にある。このため、前述の如くブッシュ側リップ部を厚く形成したとしても、このブッシュ側リップ部は、面圧の高い部分から摩耗が進行し、シールの耐久性を必ずしも十分に高めることができないという問題がある。
【0009】
また、ブッシュ側リップ部の面圧を局所的にしか高めることができないため、このブッシュ側リップ部によりシール性を十分に高められないという問題もある。
【0010】
また、実開平1−65773号公報に記載された他の従来技術によるシールは、ブッシュ側リップ部のシール面に対し、その径方向の内側部位となる根元部から外側に離間した位置に尖状部を突設することにより、ブッシュ側リップ部の面圧を根元部と尖状部の2箇所で大きくし、シール性を高めるようにしている。
【0011】
しかし、例えば油圧ショベルのステアリング操作時等には、外側リンク部とブッシュとの間のスラスト方向の間隔が一時的に広がるような現象が頻繁に生じる。そして、この場合、シールの尖状部がブッシュから瞬間的に離れてしまい、外部の土砂がシールの尖状部と根元部との間に侵入することがある。そして、このように土砂がシールの尖状部と根元部との間に一度侵入すると、この土砂は両者の間に閉じ込められた状態となり、土砂によってシール面が摩耗し易くなるという問題がある。
【0012】
また、ブッシュ側リップ部に尖状部を設けたことにより、シールの全体形状が複雑化し、シールの製作時の作業性等が低下するという問題もある。
【0013】
【発明の開示】
本発明は、上述した従来技術の問題に鑑みてなされたもので、本発明は、ブッシュとの間に作用する面圧の分布の均一化を図り、シール性、耐久性等を維持できると共に、全体形状を簡略化できるようにした履帯及び履帯に用いるシールを提供することを目的としている。
【0014】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明による履帯は、長手方向一側に外側リンク部が形成されると共に長手方向他側に内側リンク部が形成され、互いに無端状に連結される左,右のトラックリンクと、前記各トラックリンクの内側リンク部間に設けられ、左,右方向の両端側が前記外側リンク部と対向して配置されたブッシュと、前記ブッシュ内に挿入して設けられ、左,右方向の両端側が前記外側リンク部に嵌合して連結された連結ピンと、前記トラックリンクの外側リンク部とブッシュとの間に位置して連結ピンの外周側に設けられるシールとにより構成している。
【0015】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記シールは、前記外側リンク部の内側端面に当接したリンク側リップ部と、前記ブッシュの端面に当接したブッシュ側リップ部と、前記ブッシュ側リップ部とリンク側リップ部との間に位置して両リップ部間を一体に連結し横断面がV字状をなす中間連結部とを備え、前記中間連結部は、前記リンク側リップ部の径方向内側端に斜めに連結されたリンク側連結部と、前記ブッシュ側リップ部の径方向内側端に斜めに連結されたブッシュ側連結部とによりV字状に構成し、前記リンク側連結部の厚さ寸法よりも、前記ブッシュ側連結部の厚さ寸法を大きく設定し、前記ブッシュ側リップ部の厚さ寸法は、ブッシュ側連結部の厚さ寸法とほぼ等しく設定し、前記リンク側リップ部の厚さ寸法は、リンク側連結部の厚さ寸法とほぼ等しく設定し、前記中間連結部はリンク側連結部とブッシュ側連結部との境界に位置する最大外径部側を前記ブッシュ側リップ部の径方向長さの中間位置よりも径方向の外側に配置する構成としたことにある。
【0016】
このように構成したことにより、シールをトラックリンクの外側リンク部とブッシュとの間に装着したときには、シールの中間連結部がリンク側リップ部とブッシュ側リップ部との間で圧縮変形することにより、リンク側リップ部、ブッシュ側リップ部を外側リンク部の内側端面、ブッシュの端面にそれぞれ締代をもって当接させ、外側リンク部とブッシュとの間をシールすることができる。
【0017】
ここで、シールは、ブッシュ側リップ部をリンク側リップ部および中間連結部のリンク側連結部よりも大きな厚さ寸法をもって形成したので、ブッシュ側リップ部の摩耗代を大きく確保できる。また、ブッシュ側連結部をブッシュ側リップ部とほぼ等しい厚さ寸法をもって形成したことにより、ブッシュに当接するブッシュ側リップ部の面圧を均等に高めることができる。
【0018】
さらに、中間連結部の最大外径部側はブッシュ側リップ部の長さ寸法の中間位置よりも径方向の外側に配置されるから、中間連結部によりブッシュ側リップ部全体をブッシュの端面に向けて均等に押付けることができる。
【0019】
この場合、本発明は、リンク側リップ部の厚さ寸法とリンク側連結部の厚さ寸法は互いにほぼ等しい大きさに設定している。このように構成したことにより、外側リンク部に当接するリンク側リップ部の面圧を均等化でき、リンク側リップ部のシール性を高めることができる。
【0020】
また、請求項2の発明は、中間連結部はリンク側連結部とブッシュ側連結部との境界に位置する最大内径部側をブッシュ側リップ部の径方向長さの中間位置よりも径方向の内側に配置する構成としている。このように構成したことにより、中間連結部の最大外径部側と最大内径部側との間の肉厚を確保でき、シールを外側リンク部とブッシュとの間で圧縮したときに中間連結部に生じる弾性力(復元力)を高めることができる。
【0021】
また、請求項3の発明は、ブッシュ側リップ部はブッシュの端面と当接する当接面を平坦面として形成する構成としている。このように構成したことにより、ブッシュ側リップ部の当接面全体をブッシュに対しほぼ均等な面圧をもって当接させることができる。
【0022】
さらに、請求項4の発明は、リンク側リップ部は外側リンク部と当接する当接面を平坦面として形成している。このように構成したことにより、リンク側リップ部の当接面全体を外側リンク部に対しほぼ均等な面圧をもって当接させることができる。
【0023】
一方、請求項5の発明による履帯に用いるシールは、外側リンク部の内側端面に当接したリンク側リップ部と、ブッシュの端面に当接したブッシュ側リップ部と、前記ブッシュ側リップ部とリンク側リップ部との間に位置して両リップ部間を一体に連結し横断面がV字状をなす中間連結部とを備え、前記中間連結部は、前記リンク側リップ部の径方向内側端に斜めに連結されたリンク側連結部と、前記ブッシュ側リップ部の径方向内側端に斜めに連結されたブッシュ側連結部とによりV字状に構成し、前記リンク側連結部の厚さ寸法よりも、前記ブッシュ側連結部の厚さ寸法を大きく設定し、前記ブッシュ側リップ部の厚さ寸法は、ブッシュ側連結部の厚さ寸法とほぼ等しく設定し、前記リンク側リップ部の厚さ寸法は、リンク側連結部の厚さ寸法とほぼ等しく設定し、前記中間連結部はリンク側連結部とブッシュ側連結部との境界に位置する最大外径部側を前記ブッシュ側リップ部の径方向長さの中間位置よりも径方向の外側に配置する構成としている。
【0024】
この場合、請求項5の発明は、リンク側リップ部の厚さ寸法とリンク側連結部の厚さ寸法は互いにほぼ等しい大きさに設定する構成としている。
【0025】
また、請求項6の発明は、中間連結部はリンク側連結部とブッシュ側連結部との境界に位置する最大内径部側をブッシュ側リップ部の径方向長さの中間位置よりも径方向の内側に配置する構成としている。
【0026】
さらに、請求項7の発明は、ブッシュ側リップ部はブッシュと当接する当接面を平坦面として形成している。
【0027】
請求項8の発明は、リンク側リップ部は外側リンク部と当接する当接面を平坦面として形成する構成としている。
【0028】
【発明を実施するための最良の形態】
以下、本発明の実施の形態による履帯を油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、図1ないし図7の添付図面に従って詳細に説明する。
【0029】
ここで、図1ないし図7は本発明の実施の形態を示し、1は油圧ショベルの下部走行体で、この下部走行体1は、前後方向に伸長した左,右のサイドフレーム2A(一方のみ図示)等を備えたトラックフレーム2と、このトラックフレーム2のサイドフレーム2A両端側にそれぞれ設けられた遊動輪3、駆動輪4と、この遊動輪3と駆動輪4との間に巻回された後述の履帯7によって構成されている。
【0030】
また、トラックフレーム2のサイドフレーム2Aには、履帯7をサイドフレーム2Aの上側で案内する1個の上ローラ5と、履帯7をサイドフレーム2Aの下側で案内する複数の下ローラ6,6,…とが設けられている。
【0031】
7は遊動輪3と駆動輪4との間に巻回して設けられた履帯で、この履帯7は、後述のトラックリンク8、ブッシュ11、連結ピン12およびトラックシュー13等によって構成されている。そして、履帯7は、各トラックリンク8の連結部分に位置する後述のブッシュ11が駆動輪4に噛合し、この状態で駆動輪4が回転駆動されることにより、遊動輪3と駆動輪4との間で周回動作を行うものである。
【0032】
8,8は左,右方向に対向して配設されて互いに無端状に連結された左,右のトラックリンクで、このトラックリンク8は、履帯7の長手方向に沿って伸長している。そして、トラックリンク8の長手方向一端側には、外側リンク部9が形成されている。この外側リンク部9には、図4、図6に示す如く連結ピン12が挿嵌されるピン挿嵌穴9Aと、このピン挿嵌穴9Aを軸中心としてブッシュ11と対面する内側面が拡径し後述のシール21が装着されるシール装着穴9Bと、このシール装着穴9Bの奥部に位置して前記ピン挿嵌穴9Aとシール装着穴9Bとの間の内側端面9Cとが段付穴となって形成されている。
【0033】
また、トラックリンク8の長手方向他端側には、内側リンク部10が形成され、この内側リンク部10には、後述のブッシュ11が挿嵌されるブッシュ挿嵌穴10Aが形成されている。
【0034】
11は左,右のトラックリンク8,8の内側リンク部10間に設けられ、内周側に連結ピン12が挿入されるブッシュで、このブッシュ11は、左,右方向の両端側に端面11A,11Aを有している。そして、ブッシュ11は、各内側リンク部10のブッシュ挿嵌穴10A内に圧入状態で挿嵌され、その左,右方向の両端側は外側リンク部9と対向してシール装着穴9B内に隙間をもって挿入されている。また、ブッシュ11の端面11A外周縁側には、全周に亘って円弧状の面取り部11Bが形成されている。
【0035】
12は隣り合うトラックリンク8,8間を互いにピン結合した連結ピンで、この連結ピン12は、ブッシュ11内に微小な隙間をもって挿入され、その左,右方向の両端側は、外側リンク部9のピン挿嵌穴9A内に圧入状態で嵌合されている。また、この連結ピン12とブッシュ11との間の隙間内にはグリース等の潤滑油が充填され、この潤滑油によって連結ピン12をブッシュ11に対して円滑に相対回転させる構成となっている。
【0036】
13は左,右のトラックリンク8,8に設けられた金属板からなるトラックシューで、このトラックシュー13は、図2、図3に示す如く各トラックリンク8の外側に複数のボルト14等を用いて固着され、左,右のトラックリンク8,8を一体に連結すると共に、履帯7の接地面を構成している。
【0037】
21,21は連結ピン12の外周側に位置して、トラックリンク8の外側リンク部9とブッシュ11との間に設けられた左,右のシールで、このシール21は、例えばウレタンゴム、ニトリルゴム等の弾性樹脂材料を用いることにより横断面がM字状をなした環状シールとして形成され、自由長状態では図5に示す如く形状を有している。また、このシール21は、後述のリンク側リップ部22、ブッシュ側リップ部23および中間連結部24により構成されている。
【0038】
そして、シール21は、外側リンク部9とブッシュ11との間に圧縮状態で装着され、ブッシュ11と連結ピン12との間に土砂等の異物が侵入するのを遮断すると共に、両者間の隙間内にグリースを封止する構成となっている。
【0039】
22は外側リンク部9の内側端面9Cに当接したリンク側リップ部で、このリンク側リップ部22は、図5に示す如く平板状に形成され、ほぼ一定の厚さ寸法T1を有している。また、リンク側リップ部22は径方向の長さ寸法がD1となり、この長さ寸法D1は、後述するブッシュ側リップ部23の長さ寸法D2よりも僅かに大きく、下記(1)式の関係に設定されている。
【0040】
【0041】
そして、リンク側リップ部22は、その表面側が外側リンク部9の内側端面9Cに締代をもって当接する当接面22Aとなり、この当接面22Aは、外側リンク部9との間を液密にシールするシール面を構成している。ここで、リンク側リップ部22の当接面22Aは、外側リンク部9の内側端面9Cと平行をなす平坦面として形成されるものである。
【0042】
また、リンク側リップ部22の外周面22Bは、当接面22Aの外径端に向けて縮径したテーパ面(円錐面)となっている。また、リンク側リップ部22は、当接面22Aと内周面22Cとの間がほぼ直角をなす角部22Dとなっている。
【0043】
23はブッシュ11の端面11Aに当接したブッシュ側リップ部で、このブッシュ側リップ部23は、平板状に形成されている。そして、ブッシュ側リップ部23の厚さ寸法T2は、リンク側リップ部22の厚さ寸法T1および後述するリンク側連結部24A(中間連結部24)の厚さ寸法T1′よりも大きく、下記(2)式の関係に設定されている。
【0044】
【0045】
そして、ブッシュ側リップ部23は、その表面側にブッシュ11の端面11Aに締代をもって当接する当接面23Aを有し、この当接面23Aは、ブッシュ11との間を液密にシールするシール面を構成している。ここで、ブッシュ側リップ部23の当接面23Aは、ブッシュ11の端面11Aと平行をなす平坦面として形成されている。
【0046】
また、ブッシュ側リップ部23の当接面23A外周側には環状突部23Bが突設されている。そして、この環状突部23Bは、ブッシュ11の面取り部11Bに対応して横断面が円弧状をなした凹湾曲面23B1を有し、この凹湾曲面23B1はブッシュ11との間を当接面23Aと共にシールしている。
【0047】
また、ブッシュ側リップ部23の外周面23Cは全周に亘って軸方向にストレートに延びたストレート面となっている。さらに、ブッシュ側リップ部23には、当接面23Aと内周面23Dとの間に位置してテーパ状の面取り部23Eが形成されている。
【0048】
24はリンク側リップ部22とブッシュ側リップ部23との間に位置して両リップ部22,23間を一体に連結した中間連結部で、この中間連結部24は、略V字状の横断面形状を有している。そして、この中間連結部24は、リンク側リップ部22に向けて斜めに縮径して延びリンク側リップ部22の径方向内側端に連結されたリンク側連結部24Aと、このリンク側連結部24Aからブッシュ側リップ部23に向けて斜めに縮径して延びブッシュ側リップ部23の径方向内側端に連結されたブッシュ側連結部24Bとにより構成されている。
【0049】
ここで、中間連結部24のリンク側連結部24Aは、図5に示すように、リンク側リップ部22の厚さ寸法T1とほぼ等しく、下記(3)式の関係をもって形成されている。
【0050】
【0051】
また、ブッシュ側連結部24Bは、ブッシュ側リップ部23の厚さ寸法T2とほぼ等しく、下記(4)式の関係をもって形成されている。
【0052】
【0053】
従って、ブッシュ側リップ部23の厚さ寸法T2とブッシュ側連結部24Bの厚さ寸法T2′は、リンク側リップ部22の厚さ寸法T1とリンク側連結部24Aの厚さ寸法T1′よりも大きく、下記(5)式の関係になっている。
【0054】
【0055】
そして、この中間連結部24は、リンク側連結部24Aの外周面24A1とブッシュ側連結部24Bの外周面24B1との境界に位置する最大外径部24C側が、ブッシュ側リップ部23の径方向長さの中間位置となる基準線L−Lよりも径方向の外側に配置されている。
【0056】
一方、中間連結部24は、リンク側連結部24Aの内周面24A2とブッシュ側連結部24Bの内周面24B2との境界に位置する最大内径部24D側が、ブッシュ側リップ部23の径方向長さの中間位置となる基準線L−Lよりも径方向の内側に配置されている。
【0057】
25はリンク側リップ部22と中間連結部24との間に設けられたリンク側外周溝で、このリンク側外周溝25は、リンク側リップ部22とリンク側連結部24Aの外周面24A1との間に略U字状または略V字状の横断面をもった環状溝として形成されている。そして、このリンク側外周溝25は円弧状の溝底25Aを有し、この溝底25Aは、ブッシュ側リップ部23の径方向長さの中間位置(基準線L−L)よりも径方向の内側に配置されている。
【0058】
26はブッシュ側リップ部23と中間連結部24との間に設けられたブッシュ側外周溝で、このブッシュ側外周溝26は、ブッシュ側リップ部23とブッシュ側連結部24Bの外周面24B1との間に略U字状または略V字状の横断面をもった環状溝として形成されている。
【0059】
そして、このブッシュ側外周溝26は円弧状の溝底26Aを有し、この溝底26Aは、ブッシュ側リップ部23の径方向長さの中間位置(基準線L−L)よりも径方向の内側に配置されている。ここで、ブッシュ側外周溝26の溝底26Aは、図5に示すようにリンク側外周溝25の溝底25Aよりも径方向外側寄りに配置され、浅底の溝となっている。
【0060】
なお、27は下部走行体1上に旋回可能に設けられた上部旋回体、28はこの上部旋回体27の前部側に俯仰動可能に設けられた作業装置である。
【0061】
本実施の形態による油圧ショベルは、上述の如き構成を有するもので、路上走行時には走行モータ(図示せず)によって駆動輪4を回転駆動することにより、履帯7を遊動輪3と駆動輪4との間で周回動作させ、これにより車体を前,後方向等に走行させる。
【0062】
また、このように履帯7が周回動作を行うときには、シール21によってトラックリンク8の外側リンク部9とブッシュ11との間がシールされるから、これによってブッシュ11と連結ピン12との間に土砂等の異物が侵入するのを遮断できる共に、両者間の隙間に充填したグリースが外部に漏洩するのを防止することができる。
【0063】
次に、本実施の形態によるシール21の面圧を調査するための実験を行った結果、図7に示す特性線図を得ることができた。
【0064】
なお、この図7では、横軸は、ブッシュ側リップ部23の当接面23Aに生じる面圧を示し、縦軸は、図6に示すブッシュ側リップ部23の内径端に沿った基準線M−M線からの径方向長さを示している。また、図7中の点A,B,C,Dは図6中の点A,B,C,Dの位置に相当している。
【0065】
そして、この図7の特性線29からも明らかなように、ブッシュ側リップ部23の面圧は、当接面23Aの径方向内側部位となる点Aの位置から径方向の外側に向かうに従って徐々に上昇し、点Bの位置で最大となることが分かった。そして、点Bの位置から点Cの位置に至るまでの間は面圧はほぼ一定の大きさPに保たれると共に、点Cの位置から点Dの位置に向かうに従って、面圧は緩やかに減少することが分かった。
【0066】
また、このシール21を外側リンク部9とブッシュ11との間で圧縮したときに生じる圧縮荷重を測定した結果、(2.5〜3.5)×104N(ニュートン)程度になり、後述する比較例の場合よりも増大できることが分かった。
【0067】
一方、図8、図9に示す比較例によるシール21′の面圧を調査するための実験を行った結果、図10に示す特性線図を得ることができた。
【0068】
ここで、この比較例によるシール21′は、実施の形態によるシール21とほぼ同様に、当接面22A′を有したリンク側リップ部22′、当接面23A′をもったブッシュ側リップ部23′、中間連結部24′、溝底25A′を有したリンク側外周溝25′および溝底26A′を有したブッシュ側外周溝26′により構成されている。また、中間連結部24′は、リンク側連結部24A′とブッシュ側連結部24B′とにより構成され、最大外径部24C′と最大内径部24D′を有している。
【0069】
さらに、リンク側リップ部22′および中間連結部24′のリンク側連結部24A′は、それぞれ厚さ寸法T1,T1′をもって形成されると共に、ブッシュ側リップ部23′は、厚さ寸法T1,T1′よりも大きな厚さ寸法T2をもって形成されている。
【0070】
しかし、このシール21′は、中間連結部24′のブッシュ側連結部24B′がリンク側連結部24A′とほぼ等しい厚さ寸法T1′を有し、ブッシュ側リップ部23′よりも薄肉に形成されている点で、実施の形態のものとは異なっている。
【0071】
また、図10では、横軸がシール21′のブッシュ側リップ部23′の当接面23A′に生じる面圧を示し、縦軸はブッシュ側リップ部23′の内径端に沿った基準線M−Mからの径方向長さを示している。また、図10中の点A′,B′,C′は図9中の点A′,B′,C′に相当している。
【0072】
そして、この図10中の特性線30からも明らかなように、ブッシュ側リップ部23′の面圧は当接面23A′の径方向内側部位となる点A′の位置から径方向の外側に向かうに従って上昇し、点B′の位置で最大となることが分かった。そして、点B′の位置から点C′の位置に向かうに従って面圧は急激に下降することが分かった。
【0073】
また、この比較例では、シール21′を外側リンク部9とブッシュ11との間で圧縮したときに生じる圧縮荷重を測定した結果、(1〜2)×104N(ニュートン)程度になることが分かった。
【0074】
かくして、本実施の形態では、シール21は、ブッシュ側リップ部23の厚さ寸法T2と中間連結部24のブッシュ側連結部24Bの厚さ寸法T2′を、(4)式の如く互いにほぼ等しく形成し、ブッシュ側外周溝26をリンク側外周溝25よりも浅底に形成している。
【0075】
これにより、シール21を外側リンク部9の内側端面9Cとブッシュ11の端面11Aの間に圧縮状態で装着したときに、ブッシュ側リップ部23の内周部分(内周面23D側)とブッシュ側連結部24Bの内周部分(内周面24B2側)との協動作用により両者の間で大きなばね力を発生させ、ブッシュ側リップ部23の面圧が最大となる位置(点B)を、比較例によるブッシュ側リップ部23′の面圧が最大となる位置(点B′)よりも径方向内側にずらすことができる。
【0076】
この結果、比較例では、シール21′の当接面23A′には図9に示す如くB′点から矢示a′方向へとブッシュ側外周溝26′の溝底26A′側に向けて摩耗が進行する。
【0077】
これに対し実施の形態では、シール21の当接面23Aには図6に示すようにB点の位置から矢示a方向へとブッシュ側リップ部23からブッシュ側連結部24B側に向けて摩耗を進行させることができ、摩耗代を増やし、シール21の耐久性、寿命等を高めることができる。
【0078】
また、シール21は、前述の如くブッシュ側リップ部23の面圧を径方向内側(点B側)で大きくできることにより、外側リンク部9とブッシュ11との間でシール21に付加されるスラスト力に抗して外側リンク部9とブッシュ11を押圧でき、シール21の耐久性等を高め、ブッシュ側リップ部23のシール性を高めることができる。
【0079】
しかも、本実施の形態では、シール21は、前述の如くブッシュ側外周溝26を浅底に形成すると共に、中間連結部24の最大外径部24C側をブッシュ側リップ部23の中間位置(基準線L−L)よりも径方向外側に配置する構成としている。
【0080】
このため、シール21を外側リンク部9の内側端面9Cとブッシュ11の端面11Aとの間に圧縮状態で装着したときには、中間連結部24によりブッシュ側リップ部23がブッシュ11の端面11Aから離れる方向に変形するのを抑え、この状態でブッシュ側リップ部23の当接面23A全体を図6中の矢示b方向へとブッシュ11の端面11Aに均等に押付けることができる。
【0081】
この結果、図7に示す特性線29の如く、点Bから点Cまでの区間において、ブッシュ側リップ部23の面圧の均等化を図ることができ、ブッシュ側リップ部23によるシール性を一層高めることができると共に、当接面23Aに局所的な摩耗が発生するのを防止し、シール21の耐久性を高めることができる。
【0082】
さらに、本実施の形態では、シール21は、中間連結部24のリンク側連結部24Aの厚さ寸法T1′を、(3)式の如くリンク側リップ部22の厚さ寸法T1とほぼ等しく設定している。これにより前述したブッシュ側リップ部23の場合と同様に、リンク側リップ部22の面圧の分布の均一化を図ることができると共に、当接面22Aに局所的な摩耗が生じるのを防止して、リンク側リップ部22の耐久性等を高めることができる。
【0083】
一方、本実施の形態では、シール21は、ブッシュ側リップ部23の当接面23Aを平坦面として形成し、前述の如くブッシュ側リップ部23の面圧を図6中の点Bの1箇所のみで大きくしている。この結果、リンク側リップ部22と外側リンク部9との間、ブッシュ側リップ部23の当接面23Aとブッシュ11との間には、従来技術で述べたように外部からの土砂が侵入して閉じ込められるような不具合を解消でき、これによってもシール21の耐久性を高めることができる。
【0084】
また、シール21の当接面22A,23Aには従来技術で述べたような尖状部が不要になり、シール21の全体形状を簡略化でき、このシール21の製作時の作業性等を高めることができる。
【0085】
さらに、シール21の中間連結部24は、最大内径部24D側をブッシュ側リップ部23の中間位置よりも径方向内側に配置する構成としたので、中間連結部24全体を厚さ寸法T1′をもって肉厚に形成でき、シール21を外側リンク部9とブッシュ11との間で圧縮したときに中間連結部24に生じる弾性力(復元力)をさらに高め、シール21のシール性を高めることができる。
【0086】
さらに、シール21は、リンク側リップ部22の径方向長さD1を、(1)式の如くブッシュ側リップ部23の径方向長さD2よりも僅かに大きく形成すると共に、リンク側リップ部22の外周面22Bを斜めに傾斜したテーパ面として形成している。この結果、シール21を外側リンク部9とブッシュ11との間に装着した状態では、図6に示すようにリンク側リップ部22の外周側を変形させた状態で、外周面22Bをブッシュ側リップ部23の外周面23Cと一緒に外側リンク部9のシール装着穴9Bの周壁に強く押付けることができ、シール21のシール性をより一層高めることができる。
【0087】
なお、実施の形態では、装軌式車両として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、油圧クレーン等の装軌式車両にも広く適用できるものである。
【0088】
【産業上の利用可能性】
以上詳述した如く、本発明によれば、シールを構成するリンク側連結部の厚さ寸法よりもブッシュ側連結部の厚さ寸法を大きく設定し、ブッシュ側リップ部の厚さ寸法をブッシュ側連結部の厚さ寸法とほぼ等しく設定し、リンク側リップ部の厚さ寸法をリンク側連結部の厚さ寸法とほぼ等しく設定すると共に、中間連結部の最大外径部側をブッシュ側リップ部の径方向長さの中間位置よりも径方向の外側に配置する構成としたので、ブッシュ側リップ部とブッシュ側連結部との間で大きなばね力を発生し、ブッシュに当接するブッシュ側リップ部の面圧をこのブッシュ側リップ部の径方向内側部位で増大できると共に、中間連結部によりブッシュ側リップ部全体をブッシュの端面に均等に押付けることができる。
【0089】
これにより、ブッシュ側リップ部の面圧の均一化を図り、ブッシュ側リップ部のシール性を高めることができると共に、ブッシュ側リップ部の当接面に局部的な摩耗が発生するのを防止でき、ブッシュ側リップ部の耐久性、寿命を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に適用される油圧ショベルを示す外観図である。
【図2】図1中の履帯を拡大して示す部分斜視図である。
【図3】履帯を図2中の矢示III−III方向からみた一部破断の平面図である。
【図4】図3中の各トラックリンク間の連結部等を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図5】図4中のシールを単体で示す拡大断面図である。
【図6】図4中の外側リンク部、ブッシュおよびシール等を拡大して示す要部拡大断面図である。
【図7】実施の形態によるブッシュ側リップ部の径方向長さと面圧との関係を示す特性線図である。
【図8】比較例によるシールを単体で示す図5と同様の断面図である。
【図9】図8中のシールを外側リンク部とブッシュとの間に装着した状態を示す図6と同様の断面図である。
【図10】比較例によるブッシュ側リップ部の径方向長さと面圧との関係を示す特性線図である。
【符号の説明】
7 履帯
8 トラックリンク
9 外側リンク部
9C 内側端面
10 内側リンク部
11 ブッシュ
11A 端面
12 連結ピン
21 シール
22 リンク側リップ部
22A,23A 当接面
23 ブッシュ側リップ部
24 中間連結部
24A リンク側連結部
24B ブッシュ側連結部
24C 最大外径部
24D 最大内径部
T 1 ,T 1 ′,T 2 ,T 2 ′ 厚さ寸法
Claims (8)
- 長手方向一側に外側リンク部(9)が形成されると共に長手方向他側に内側リンク部(10)が形成され、互いに無端状に連結される左,右のトラックリンク(8,8)と、前記各トラックリンク(8)の内側リンク部(10)間に設けられ、左,右方向の両端側が前記外側リンク部(9)と対向して配置されたブッシュ(11)と、前記ブッシュ(11)内に挿入して設けられ、左,右方向の両端側が前記外側リンク部(9)に嵌合して連結された連結ピン(12)と、前記トラックリンク(8)の外側リンク部(9)とブッシュ(11)との間に位置して連結ピン(12)の外周側に設けられるシール(21)とからなる履帯において、
前記シール(21)は、前記外側リンク部(9)の内側端面(9C)に当接したリンク側リップ部(22)と、前記ブッシュ(11)の端面(11A)に当接したブッシュ側リップ部(23)と、前記ブッシュ側リップ部(23)とリンク側リップ部(22)との間に位置して両リップ部間を一体に連結し横断面がV字状をなす中間連結部(24)とを備え、
前記中間連結部(24)は、前記リンク側リップ部(22)の径方向内側端に斜めに連結されたリンク側連結部(24A)と、前記ブッシュ側リップ部(23)の径方向内側端に斜めに連結されたブッシュ側連結部(24B)とによりV字状に構成し、
前記リンク側連結部(24A)の厚さ寸法(T 1 ′)よりも、前記ブッシュ側連結部(24B)の厚さ寸法(T 2 ′)を大きく設定し、
前記ブッシュ側リップ部(23)の厚さ寸法(T2)は、ブッシュ側連結部(24B)の厚さ寸法(T2′)とほぼ等しく設定し、
前記リンク側リップ部(22)の厚さ寸法(T1)は、リンク側連結部(24A)の厚さ寸法(T1′)とほぼ等しく設定し、
前記中間連結部(24)は、リンク側連結部(24A)とブッシュ側連結部(24B)との境界に位置する最大外径部(24C)側を前記ブッシュ側リップ部(23)の径方向長さの中間位置(L−L)よりも径方向の外側に配置する構成としたことを特徴とする履帯。 - 前記中間連結部(24)はリンク側連結部(24A)とブッシュ側連結部(24B)との境界に位置する最大内径部(24D)側をブッシュ側リップ部(23)の径方向長さの中間位置(L−L)よりも径方向の内側に配置してなる請求項1に記載の履帯。
- 前記ブッシュ側リップ部(23)は前記ブッシュ(11)の端面(11A)と当接する当接面(23A)を平坦面として形成してなる請求項1に記載の履帯。
- 前記リンク側リップ部(22)は前記外側リンク部(9)と当接する当接面(22A)を平坦面として形成してなる請求項1に記載の履帯。
- 外側リンク部(9)の内側端面(9C)に当接したリンク側リップ部(22)と、ブッシュ(11)の端面(11A)に当接したブッシュ側リップ部(23)と、前記ブッシュ側リップ部(23)とリンク側リップ部(22)との間に位置して両リップ部間を一体に連結し横断面がV字状をなす中間連結部(24)とを備え、
前記中間連結部(24)は、前記リンク側リップ部(22)の径方向内側端に斜めに連結されたリンク側連結部(24A)と、前記ブッシュ側リップ部(23)の径方向内側端に斜めに連結されたブッシュ側連結部(24B)とによりV字状に構成し、
前記リンク側連結部(24A)の厚さ寸法(T 1 ′)よりも、前記ブッシュ側連結部(24B)の厚さ寸法(T 2 ′)を大きく設定し、
前記ブッシュ側リップ部(23)の厚さ寸法(T2)は、ブッシュ側連結部(24B)の厚さ寸法(T2′)とほぼ等しく設定し、
前記リンク側リップ部(22)の厚さ寸法(T1)は、リンク側連結部(24A)の厚さ寸法(T1′)とほぼ等しく設定し、
前記中間連結部(24)は、リンク側連結部(24A)とブッシュ側連結部(24B)との境界に位置する最大外径部(24C)側を前記ブッシュ側リップ部(23)の径方向長さの中間位置(L−L)よりも径方向の外側に配置する構成としてなる履帯に用いるシール。 - 前記中間連結部(24)はリンク側連結部(24A)とブッシュ側連結部(24B)との境界に位置する最大内径部(24D)側をブッシュ側リップ部(23)の径方向長さの中間位置(L−L)よりも径方向の内側に配置してなる請求項5に記載の履帯に用いるシール。
- 前記ブッシュ側リップ部(23)は前記ブッシュ(11)の端面(11A)と当接する当接面(23A)を平坦面として形成してなる請求項5に記載の履帯に用いるシール。
- 前記リンク側リップ部(22)は前記外側リンク部(9)と当接する当接面(22A)を平坦面として形成してなる請求項5に記載の履帯に用いるシール。
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