JPWO2014112553A1 - 装軌式作業車両のためのローラ装置、ローラシェルユニットおよびローラシェル - Google Patents

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Abstract

ローラ装置(20)は、シャフト(21)と、ブシュ(22)と、ローラシェル(23)と、リテーナ(24)と、弾性部材(25)とを備えている。シャフト(21)は回転軸(21A)を有している。ブシュ(22)は両端に小径部(22C)と、小径部間に段差部(22E)を介して配される大径部(22D)とを有し、回転軸(21A)を中心にしてシャフト(21)に対して相対的に回転可能にシャフト(21)の外周に嵌合されている。ローラシェル(23)は円筒形状を有し、ブシュ(22)の小径部(22C)の外周に嵌合され段差部(22E)に当接する。リテーナ(24)は環状に形成され、ブシュ(22)の端面(22A)に着脱可能に固定され、かつ弾性部材(25)を介してローラシェル(23)の端面に当接する。

Description

本発明は、装軌式作業車両のためのローラ装置、ローラシェルユニットおよびローラシェルに関するものである。
ブルドーザなどの装軌式作業車両は、履帯式走行体を有している。履帯式走行体は履帯装置、スプロケット、アイドラ、ローラ装置などを有している。履帯装置は、一般には、複数の履帯用リンクをピンとブシュとにより無端状に連結するとともに複数の履帯用リンクに履板を取り付けることにより構成されている。履帯装置は、スプロケット、アイドラおよびローラ装置の周囲に巻装されており、上記ブシュにスプロケットの歯を噛み合わせてスプロケットを回転させることにより回転駆動可能に構成されている。
ローラ装置は、シャフト、ブシュ、ローラシェルなどを有している。シャフトは、作業車両に固定されている。ローラシェルはブシュを介してシャフトに回転可能に支持されている。ローラシェルは走行時に履帯用リンクの踏面上を転動することで摩耗する。ローラシェルの摩耗が進行すると、ローラシェルを交換する必要がある。ローラシェルを交換する場合、ローラ装置全体を交換する手法があるが、この手法ではコストが高くなる。そこで、ローラ装置全体ではなくローラシェルのみを交換する手法が提案されている。このローラ装置全体ではなくローラシェルのみを交換する手法は、たとえば特開昭50−90026号公報(特許文献1)に開示されている。
特開昭50−90026号公報
上記の公報に記載されたローラ装置では、ローラシェルがブシュの外周に圧入嵌合されている。さらに、ローラシェルは保持板を介してブシュにボルトで固定されている。ブシュはシャフトに回動自在に外挿され、回動部には潤滑剤が保持されている。ここで、ローラシェルは保持板を介してブシュにボルトで固定されているため、履帯用リンクからローラシェルに加えられた荷重によってボルトに曲げ応力が作用する場合がある。この曲げ応力によってボルトが緩む。また、ローラシェルは摩耗により圧入力が小さくなる。これらにより、ローラシェルが固定されているべきブシュに対して相対的に回転する虞があるという問題がある。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、ローラシェルが交換可能でありながらブシュに対して相対的に回転することを抑制できるローラ装置、ローラシェルユニットおよびローラシェルを提供することである。
本発明の装軌式作業車両のためのローラ装置は、シャフトと、ブシュと、ローラシェルと、弾性部材と、リテーナとを備えている。シャフトは回転軸を有している。ブシュは両端に小径部と、小径部間に段差部を介して配される大径部とを有し、回転軸を中心にしてシャフトに対して相対的に回転可能にシャフトの外周に嵌合されている。ローラシェルは円筒形状を有し、ブシュの小径部の外周に嵌合され段差部に当接する。リテーナは環状に形成され、ブシュの端面に着脱可能に固定され、かつ弾性部材を介してローラシェルの端面に当接する。
本発明のローラ装置によれば、ローラシェルはブシュの段差部に当接し、リテーナはブシュの端面に着脱可能に固定され、かつ弾性部材を介してローラシェルの端面に当接する。このため、弾性部材を介してリテーナによってローラシェルはブシュの段差部に押し付けられてブシュに固定されている。つまり、ローラシェルとリテーナとはボルトなどによって一体的に固定されていない。したがって、ローラシェルに加えられた荷重によってボルトに曲げ応力が作用することでボルトが緩むことを防止できる。ローラシェルとリテーナとが弾性部材を挟み込むと、弾性部材が弾性変形する。その結果、弾性部材の弾性変形による反発力がローラシェルとリテーナとに作用する。この反発力によってローラシェルとリテーナとをしっかりと固定することができる。以上より、ローラシェルが交換可能でありながらブシュに対して相対的に回転することを抑制できる。
上記のローラ装置においては、ローラシェルはブシュの外周に隙間を有して嵌合されている。このため、ローラシェルをブシュから容易に取り外すことができる。
上記のローラ装置は、ブシュの外周とリテーナの内周との間に配置されたOリングをさらに備えている。このため、Oリングによってローラシェルとブシュとの間に水が浸入することを抑制することができる。
上記のローラ装置においては、弾性部材は、ブシュの周方向に沿って個別に配置された複数個の弾性セグメントを有している。個別に弾性セグメントを配置することができるため、弾性部材を配置しやすい。これにより、ローラシェルとリテーナとを容易に固定することができる。
上記のローラ装置においては、ローラシェルは段差部と当接する端面の内周側にテーパ部を備える。ローラ装置は、そのテーパ部とブシュとの間にOリングをさらに備えている。これにより、ローラシェルとブシュとの当接面への土砂等の侵入を防ぐので、ローラ装置を長時間使用後でもローラシェルを容易にブシュから取り外すことができる。
上記のローラ装置においては、ローラシェルの内周の回転軸に沿う方向の長さは、ブシュの小径部の回転軸に沿う方向の長さより短い。これにより、弾性部材をブシュの径方向外側に配置し、その弾性部材を介してブシュ端面に固定されたリテーナを容易にローラシェルに当接させることができる。
上記のローラ装置においては、弾性部材は、ブシュの周方向の全周にわたって形成されている。このため、弾性部材によってローラシェルをリテーナにブシュの周方向の全周にわたって固定することができる。これにより、ローラシェルとリテーナとをさらにしっかりと固定することができる。
上記のローラ装置においては、ブシュは、ローラシェルと対向する外周面に第1の凹部を有している。ローラシェルは、ブシュと対向する内周面に第2の凹部を有している。ローラ装置は、第1の凹部と第2の凹部との双方に挿入された係合部材をさらに備えている。この係合部材がブシュの第1の凹部とローラシェルの第2の凹部との双方に係合することにより、ローラシェルがブシュに対して相対的に周方向に回転することが防止される。
上記のローラ装置においては、ブシュは、ローラシェルと対向する外周面に第1の段部を有している。ローラシェルは、ブシュと対向する内周面に第2の段部を有している。第1の段部と第2の段部とは、外周面の周方向に互いに対向している。このため、ローラシェルがブシュに対して相対的に周方向に回転しようとした場合、第2の段部が第1の段部に係合する。これにより、ローラシェルがブシュに対して相対的に周方向に回転することが防止される。
上記のローラ装置においては、ブシュは、第1の段部を構成する第1の歯部を外周面に有している。ローラシェルは、第2の段部を構成する第2の歯部を内周面に有している。第1の歯部は第2の歯部に噛み合っている。この第1の歯部と第2の歯部との噛み合わせにより、ローラシェルがブシュに対して相対的に周方向に回転することが防止される。
本発明の装軌式作業車両のためのローラシェルユニットは、シャフトにブシュを介して取り付けられ、かつリテーナでブシュに固定可能なものであって、ローラシェルと、弾性部材とを備えている。ローラシェルは、一方端面から他方端面へ貫通した貫通孔を有する円筒形状を有している。ローラシェルは、貫通孔の一方端面側に設けられたテーパ部を含み、かつ他方端面から一方端面側に窪んだ位置において貫通孔と直交する平坦面をなす底面とを含んでいる。弾性部材はローラシェルの底面に配置される。
本発明のローラシェルユニットによれば、貫通孔の一方端面側に設けられたテーパ部があるので、テーパ部とブシュとの間にOリングを配設することができる。また、他方端面から一方端面側に窪んだ位置において貫通孔と直交する平坦面をなす底面に弾性部材が配置されるので、その弾性部材を介してリテーナによりブシュにローラシェルを固定することができる。
上記のローラシェルユニットにおいては、ローラシェルは貫通孔の周面における周方向の一部に凹部を有している。ローラシェルの凹部に係合部材が係合することにより、ローラシェルがブシュに対して相対的に周方向に回転することが防止される。
上記のローラシェルユニットにおいては、ローラシェルは貫通孔の周面における周方向の全周にわたって凹凸を構成する歯部を有している。ローラシェルの歯部にブシュ側の凹凸が係合することにより、ローラシェルがブシュに対して相対的に周方向に回転することが防止される。
本発明の装軌式作業車両のためのローラシェルは、シャフトにブシュを介して取り付けられ、かつリテーナでブシュに固定可能なものである。ローラシェルは、一方端面から他方端面へ貫通した貫通孔を有する円筒形状を有している。ローラシェルは、貫通孔の一方端面側に設けられたテーパ部を含み、かつ他方端面から一方端面側に窪んだ位置において貫通孔と直交する平坦面をなす底面とを含んでいる。
本発明のローラシェルによれば、貫通孔の一方端面側に設けられたテーパ部があるので、テーパ部とブシュとの間にOリングを配設することができる。また、他方の端面から一方端面側に窪んだ位置において貫通孔と直交する平坦面をなす底面に弾性部材を配設することで、その弾性部材を介してリテーナによりブシュにローラシェルを固定することができる。
上記のローラシェルにおいては、ローラシェルは貫通孔の周面における周方向の一部に凹部を有している。ローラシェルの凹部に係合部材が係合することにより、ローラシェルがブシュに対して相対的に周方向に回転することが防止される。
上記のローラシェルにおいては、ローラシェルは貫通孔の周面における周方向の全周にわたって凹凸を構成する歯部を有している。ローラシェルの歯部にブシュ側の凹凸が係合することにより、ローラシェルがブシュに対して相対的に周方向に回転することが防止される。
以上説明したように本発明によれば、ローラシェルが交換可能でありながらブシュに対して相対的に回転することを抑制できる。
本発明の実施の形態1における装軌式作業車両の例としてブルドーザの構成を示す概略側面図である。 図1の装軌式作業車両における履帯式走行体の構成を概略的に示す側面図である。 図2の履帯式走行体に含まれる履帯装置にローラ装置が当接した様子を概略的に示す断面図である。 図3のローラ装置の構成を概略的に示す部分分解斜視断面図である。 図4のローラ装置の構成を概略的に示す部分分解斜視図である。 本発明の実施の形態1における複数個の弾性セグメントを概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態1におけるローラシェルユニットの構成を示す概略斜視図である。 本発明の実施の形態2におけるローラ装置の構成を概略的に示す断面斜視図である。 図8に示すローラ装置においてブシュのキー取付部付近を拡大して示す斜視図である。 図8に示すローラ装置に用いられるローラシェルの構成を示す概略斜視図である。 図8のXI−XI線に沿う断面に対応する図であって、回転軸21Aに直交する断面に対応する図である。 本発明の実施の形態3におけるローラ装置の構成を概略的に示す斜視図である。 図12に示すローラ装置に用いられるブシュの構成を示す概略斜視図である。 図12に示すローラ装置に用いられるローラシェルの構成を示す概略斜視図である。 図12のXV−XV線に沿う断面に対応する図であって、回転軸に直交する断面に対応する図である。 本発明の実施の形態4におけるローラ装置の構成を概略的に示す断面斜視図である。 図16に示すローラ装置に用いられるローラシェルの構成を示す概略斜視図である。
以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
(実施の形態1)
まず、本発明の実施の形態1におけるブルドーザの構成について図1および図2を用いて説明する。以下、本発明の思想を適用可能な装軌式作業車両の一例であるブルドーザについて説明するが、本発明は油圧ショベルなどの装軌式作業車両にも適用可能である。
図1は本発明の実施の形態1における装軌式作業車両の例としてブルドーザの構成を示す概略側面図であり、図2は図1の装軌式作業車両における履帯式走行体の構成を概略的に示す側面図である。
図1を参照して、本実施の形態のブルドーザ100は、履帯式走行体1を備え幅方向に離れて左右一対になる走行装置と、左右一対の走行装置間に配置された車体2と、車体2の前方位置に配置されたブレード3とを主に有している。車体2は、キャブ(運転室)4とエンジン室5とを有している。キャブ4は車体2の後上部を占め、エンジン室5はキャブ4の前方に配置されている。
ブレード3は、左右両側でフレーム6により支持されており、アングルシリンダ7および昇降シリンダ8によって操作されるように設けられている。ブレード3の上端3aは、ブレード3の左端または右端の上部を指す。フレーム6は、その一端がブレード3の背面に回転自在の支持部により取り付けられ、その他端が車体2側面に枢支される。アングルシリンダ7は、その一端がブレード3の背面に、他端が車体2の側面に枢支される。このアングルシリンダ7の油圧による伸縮により、ブレード3のフレーム6による支持部を中心に上端3aを前後方向(図1の左右方向)に移動させて、ブレード3の姿勢を前後方向にアングリング操作することができる。昇降シリンダ8は、その一端がフレーム6の上面に、中間部が車体2側面に枢支される。この昇降シリンダ8の油圧による伸縮により、フレーム6他端を中心にブレード3を上下方向に移動させることができる。
図2を参照して、履帯式走行体1は、履帯装置10と、ローラ装置(下転輪)20と、上転輪20aと、駆動輪(スプロケット)41と、遊動輪(アイドラ)42と、トラックフレーム43とを主に有している。
車体2の両側部の各々には、駆動輪41、トラックフレーム43が取り付けられている。トラックフレーム43の両側部の各々には、遊動輪42、複数の下側ローラ装置(下転輪)20および複数の上側ローラ装置(上転輪)20aの各々が取り付けられている。駆動輪41はトラックフレーム43の後方に回転駆動可能に設けられており、遊動輪42はトラックフレーム43のたとえば前端部に回転可能に設けられている。複数のローラ装置(下転輪)20はトラックフレーム43の下面側に回転可能に設けられており、複数の上転輪20aはトラックフレーム43の上面側に回転可能に設けられている。
履帯装置10は、無端状(環状)に構成されており、駆動輪41および遊動輪42に巻きかけられている。また履帯装置10は駆動輪41と遊動輪42との間に配置された複数のローラ装置(下転輪)20および複数の上転輪20aにより支持されている。
履帯装置10は駆動輪41に噛み合わされており、この駆動輪41の回転駆動により回転駆動可能に構成されている。この履帯装置10の回転駆動時において、遊動輪42、複数のローラ装置(下転輪)20および複数の上転輪20aの各々は履帯装置10に当接して従動回転可能である。
次に、上記ブルドーザに用いられる履帯装置10およびローラ装置20の構成について図3〜図5を用いて説明する。
図3は図2の履帯式走行体に含まれる履帯装置にローラ装置が当接した様子を概略的に示す断面図である。図4および図5は図3のローラ装置の構成を概略的に示す部分分解斜視断面図および部分分解斜視図である。
図3を参照して、上記の履帯装置10は、履帯用リンク11と、ブシュ12と、連結用ピン13と、履板(シュープレート)14と、シール部材15とを主に有している。履帯装置10は、履板14が取り付けられた複数の履帯用リンク11が無端状に連結されることにより環状に構成されている。
1つの履帯装置10において、複数の履帯用リンク11が2列に配置されている。同じ列において互いに隣り合う一方および他方の履帯用リンク11は、一方の履帯用リンク11のブシュ孔16と他方の履帯用リンク11のピン孔17とが互いに連通するように配置されている。
円筒状のブシュ12は一方の履帯用リンク11のブシュ孔16内に圧入されている。連結用ピン13はブシュ12内に挿通され、かつ他方の履帯用リンク11のピン孔17に圧入されている。また他方の履帯用リンク11のピン孔17の大径部にはシール部材15が挿入されている。このようにして列方向に並んだ一方および他方の履帯用リンク11同士が連結されている。
また1つのブシュ12および連結用ピン13の一方端側に上記のように1列目の履帯用リンク11が設置され、かつ他方端側に2列目の履帯用リンク11が設置されることにより、一方の列と他方の列との各履帯用リンク11が互いに連結されている。この状態で、一方の履帯用リンク11の一方端部11Aが2列の履帯用リンク11の内側に配置され、かつ他方の履帯用リンク11の他方端部11Bが2列の履帯用リンク11の外側に配置されている。
このように各列の履帯用リンク11同士が連結されている。そして1つのブシュ12および連結用ピン13の一方端側に1列目の履帯用リンク11が設置され、他方端側に2列目の履帯用リンク11が設置されることにより、2列をなす複数の履帯用リンク11のそれぞれが互いに連結されている。
上記のローラ装置(下転輪)20は、履帯用リンク11の踏面50にローラシェル23を当接して転動可能に配置されている。以下、ローラ装置(下転輪)20の構成について図3および図4を用いて詳しく説明する。
図3および図4を参照して、ローラ装置(下転輪)20は、シャフト21と、ブシュ22と、ローラシェル23と、リテーナ24と、弾性部材25と、軸受26Aと、スラスト受け26Bと、固定部材(ボルト)27と、Oリング28,29と、シール30とを有している。
シャフト21は回転軸21Aを有している。回転軸21Aはシャフト21の中心を通っている。回転軸21Aを回転中心としてブシュ22、ローラシェル23はシャフト21の回りを回動する。シャフト21は、シャフト21とブシュ22との間に潤滑油を供給するための供給路21Bを有している。供給路21Bは回転軸21Aに沿って形成されており、シャフト21の一方の端面に開口部21B1を有している。また、供給路21Bは、シャフト21の外周面に連通する貫通孔21B2を有している。これにより、開口部21B1に注入された潤滑油は、供給路21Bから貫通孔21B2を通ってシャフト21とブシュ22との間の隙間に供給される。
さらに、シャフト21は供給路21Bの開口部21B1に装着可能な栓部材21Cを有している。開口部21B1から供給路21Bに潤滑油が注入された後に栓部材21Cが開口部21B1に装着される。また、シャフト21は、両端に配置されたシャフト小径部21Dと、シャフト小径部21Dよりも中央側に配置されたシャフト大径部21Eとを有している。シャフト大径部21Eの両端部には回転軸21Aに直交する面に環状の平坦な外周面があり、外周面を経由してシャフト小径部21Dが設けられている。シャフト大径部21Eは軸方向の両端部が円柱状で、その円柱状の部位の間に円柱状の部位より小さい径の部位がある。
ブシュ22は、回転軸21Aを中心にしてシャフト21に対して相対的に回転可能なように、シャフト21の外周に嵌合されている。ブシュ22の内周とシャフト21の外周との間に軸受26Aが配置されている。ブシュ22は、端面22Aに形成された複数の取付穴22Bを有している。また、ブシュ22は、両端に配置されたブシュ小径部22Cと、ブシュ小径部22Cよりも中央側に配置されたブシュ大径部22Dとを有している。ブシュ22の外周面にはブシュ小径部22Cとブシュ大径部22Dとの間に段差部22Eが形成されている。
段差部22Eは、回転軸21Aを中心とした径方向寸法が互いに異なるブシュ大径部22Dとブシュ内径部22Cとの間を繋ぐ部分であり、ブシュ大径部22Dとブシュ内径部22Cとの間の上記径方向の寸法差をなす段差を構成する部分である。この段差部22Eの内周側端部はブシュ小径部22Cに接続されており、段差部22Eの外周側端部はブシュ大径部22Dに接続されている。段差部22Eは、回転軸21A方向に交差する面を有しており、回転軸21Aにたとえば直交する環状の平坦な面を有する。また段差部22Eの面は、回転軸21Aに直交していなくてもよく、回転軸21Aに直交する仮想の面に対して傾斜した面(たとえば円錐台の側周面)であってもよい。この場合、段差部22Eは、ブシュ大径部22Dとの接続部である外周側端部からブシュ内径部22Cとの接続部である内周側端部まで回転軸21Aを中心とした径方向寸法が徐々に小さくなるようなテーパー形状を有している。段差部22Eはローラシェル23を回転軸21A方向に支持する。
ローラシェル23は交換可能に構成されている。ローラシェル23は一方端面23Fから他方端面23Aへ貫通した貫通孔23Cを有する円筒形状を有している。ローラシェル23は、ブシュ22の外周に嵌合されている。具体的には、2つのローラシェル23は2つのブシュ小径部22Cの各々に隙間を有して外挿されている。すなわち、ローラシェル23はブシュ22の外周面に、特別な器具無しで取り外し可能に取り付けられている。ローラシェル23内周の軸方向長さL1は、ブシュ小径部22Cの軸方向長さL2より短い。ローラシェル23がブシュ22に取り付けられた状態でローラシェル23の一方端面23Fは段差部22Eに当接している。
ローラシェル23は、貫通孔23Cの一方端面23F側に設けられたテーパ部23B(図4)を有している。テーパ部23Bは、ローラシェル23の一方端面23Fの内周側に位置し、かつ一方端面23Fと45°の角度を成して形成されるリング状の面である。テーパ部23Bとブシュ22の段差部22Eと小径部22Cとのそれぞれに当接して後述のOリング29が配設される。
ローラシェル23は、他方端面23Aから一方端面23F側に窪んだ位置において貫通孔23Cと直交する平坦面をなす底面23Aaを有している。底面23Aaは、回転軸21Aに直交する平坦な面である。底面23Aaの外周の径はローラシェル23の他方端面23Aの外径より小さく、底面23Aaの内周の径はローラシェル23の内径と同じである。ローラシェル23単独に着目すると、ローラシェル23はその他方端面23Aの外周側に突出する円環状のフランジ部(突設部)23Dを備えており、そのフランジ部23Dの内周側に底面23Aaを備える。ローラシェル23は底面23Aaでリテーナ24によって押さえ付けられる。底面23Aaが貫通孔23Cに直交する平面であるため、押さえ付け力は効果的に働く。ブシュ22にローラシェル23が単独で外挿された状態では、ローラシェル23はブシュ小径部22Cに対して周方向及び軸方向に自由に移動可能である。
リテーナ24は、ブシュ22に固定されることでローラシェル23がブシュ22から抜けることを防止するとともにローラシェル23をブシュ22に回転軸21A方向に押し付けることを可能にするためのものである。リテーナ24は円環形状を有している。リテーナ24の円環形状の内径はシャフト21のシャフト小径部21Dの外径よりも大きい。このため、リテーナ24は、シャフト小径部21Dの外周面と隙間を有するようにシャフト小径部21Dにはめることが可能である。
リテーナ24をシャフト小径部21Dにはめた状態で、リテーナ24はブシュ22の端面22A全体およびローラシェル23の底面23Aaと対向するように構成されている。具体的には、リテーナ24の円環形状の外径はブシュ22の端面22Aの外径より大きく、かつローラシェル23の底面23Aaの外径以下の寸法を有している。またブシュ22の取付穴22Bと対向するリテーナ24の部分にはボルト挿入用の挿通孔24Cが周方向に沿って複数個形成されている。
リテーナ24は、この挿通孔24Cを介して固定部材27(たとえばボルト)を取付穴22Bにねじ込むことによりブシュ22に固定されている。リテーナ24がブシュ22に固定された状態においてリテーナ24とローラシェル23の底面23Aaとの間には回転軸21A方向に隙間が生じている。またリテーナ24の円環形状の外周面は、好ましくはローラシェル23の底面23Aaと他方端面23Aとの間に形成された外周壁面23Abに当接している。
弾性部材25は、リテーナ24とローラシェル23の底面23Aaとの間の隙間にはめ込まれている。弾性部材25を上記隙間にはめ込むため、弾性部材25の円環形状の外径はローラシェル23の底面23Aaの外径以下の寸法を有している。
リテーナ24が固定部材27によってブシュ22に固定された状態において、弾性部材25はローラシェル23およびリテーナ24の双方に、弾性変形して当接している。これにより、弾性部材25は、ブシュ22の段差部22Eにローラシェル23を回転軸21A方向に押し付けている。これにより、ローラシェル23はブシュ22に対して固定されている。
なお、弾性部材25が上記の弾性変形をした状態において、弾性部材25の厚みはローラシェル23の他方端面23Aから底面23Aaまでの深さよりも小さい寸法となっている。これにより、リテーナ24の円環形状の外周縁をローラシェル23の外周壁面に当接させることが可能となる。
弾性部材25は、ローラシェル23およびリテーナ24よりも弾性変形しやすい。弾性部材25は、ローラシェル23およびリテーナ24よりも高い摩擦係数を有している。弾性部材25はたとえばゴムで形成されている。ゴムとしては、NR(天然ゴム)、CR(クロロプレンゴム)、NBR(アクリロニトリルブタジエンゴム)、EPT(エチレンプロピレンゴム)、IIR(イソブチレンイソプレンゴム)、CSM(クロロスルホン化ポリエチレンゴム)、SBR(スチレンブタジエンゴム)、BR(ブタジエンゴム)、SR(シリコーンゴム)、FR(フッ素ゴム)、UR(ウレタンゴム)などを用いることが可能である。
ローラシェル23内周の軸方向長さL1がブシュ小径部22C外周の軸方向長さL2より短いので、底面23Aaの内周側にはブシュ22の外周面が配設される。
図3および図4を参照して、弾性部材25は底面23Aaに配置され、ブシュ22外周面の周方向の全周にわたって配設されている。つまり、弾性部材25は環状に形成されている。また、弾性部材25は均一の厚さに形成されている。また、リテーナ24は弾性部材25を覆うように環状に形成されている。
シャフト21の外周面に軸受26Aが外挿されている。具体的には軸受26Aは、シャフト大径部21Eの外周面とブシュ22の内周面との間に配置されている。シャフト小径部21Dとシャフト大径部21Eとの間の端面にスラスト受け26Bが配置されている。
リテーナ24とローラシェル23との間に弾性部材25を挟んだ状態で複数の固定部材(ボルト)27によってリテーナ24がブシュ22に固定されている。固定部材(ボルト)27はリテーナ24の挿通孔24Cを通ってブシュ22の取付穴22Bに取り付けられている。
Oリング28はブシュ22の外周面とリテーナ24の内周面24Aとの間に配置されている。具体的にはOリング28はリテーナ24の内周面24Aに形成された溝部24B内に配置されている。また、Oリング29は、段差部22Eとローラシェル23の一方端面23Fの内周側に設けられるテーパ部23Bとの間に配置されている。この配置により、段差部22Eからブシュ22とローラシェル23との嵌合面への土砂の侵入を防ぐので、ローラ装置の長時間使用後でのローラシェル23のブシュ22からの取り外しが容易になる。
図4および図5を参照して、ブシュ22およびリテーナ24の各々の内周側にシール30が配置されている。シール30はフローティングシールである。シール30は、回転側の第1のシール部材31と、固定側の第2のシール部材32とを有している。第1のシール部材31は、第2のシール部材32に対して相対的に回転可能に構成されている。
第1のシール部材31は、第1のハウジング31Aと、第1のフローティングシール31Bと、第1の弾性リング31Cとを有している。第1のハウジング31Aは環状の部材で、その外周をブシュ22の内周に圧入されて固定されている。第1のフローティングシール31Bは第1の弾性リング31Cを介して第1のハウジング31A内周に支持されている。また、第1のシール部材31の端面31Dにはリテーナ24が当接している。
第2のシール部材32は、第2のハウジング32Aと、第2のフローティングシール32Bと、第2の弾性リング32Cとを有している。第2のハウジング32Aは環状の部材で、その内周をシャフト21の外周に圧入されて固定されている。第2のフローティングシール32Bは第2の弾性リング32Cを介して第2のハウジング32A内周に支持されている。
第1の弾性リング31Cおよび第2の弾性リング32Cの弾性力によって第1のフローティングシール31Bと第2のフローティングシール32Bとが当接してシール状態に保持される。そして、回転側の第1のハウジング31Aが回転されたとき、第1のフローティングシール31Bと第2のフローティングシール32Bとがシール状態で摺動する。これにより、潤滑油の漏れを防止することができる。
本実施の形態のローラ装置20ではローラシェル23はブシュ22に対し単に遊嵌されているので、複数の固定部材(ボルト)27の螺着を解除することでリテーナ24をブシュ22から取り外した後、ブシュ22からローラシェル23を引き抜くことでローラシェル23をブシュ22から取り外すことが可能である。
上記では、弾性部材25がブシュ22の周方向の全周にわたって形成されている場合について説明したが、これに限定されず弾性部材25は複数個の部材で構成されていてもよい。図6を参照して、弾性部材25は、複数の弾性セグメント25Aを有していてもよい。複数個の弾性セグメント25Aはブシュ22の周方向に沿って個別に配置される。
次に、本実施の形態のローラシェルユニット23Uの構成について図5および図7を用いて説明する。
図7は本発明の実施の形態1におけるローラシェルユニットの構成を示す概略斜視図である。図5および図7を参照して、ローラシェルユニット23Uは、シャフト21にブシュ22を介して取り付けられ、かつリテーナ24でブシュ22に固定可能なものである。ローラシェルユニット23Uは、ブシュ22の外周に隙間嵌めにより嵌合されるローラシェル23と、弾性部材25とを有している。
次に、本実施の形態の作用効果について説明する。
本実施の形態のローラ装置20によれば、ローラシェル23はブシュ22の段差部22Eに当接し、リテーナ24はブシュ22の端面22Aに着脱可能に固定され、かつ弾性部材25を介してローラシェル23の端面(底面23Aa)に当接する。このため、弾性部材25を介してリテーナ24によってローラシェル23はブシュ22の段差部22Eに押し付けられてブシュ22に固定されている。つまり、ローラシェル23とリテーナ24とはボルトなどによって一体的に固定されていない。したがって、ローラシェル23に加えられた荷重によってボルトに曲げ応力が作用することでボルトが緩むことを防止できる。ローラシェル23とリテーナ24とが弾性部材25を挟み込むと、弾性部材25が弾性変形する。その結果、弾性部材25の弾性変形による反発力がローラシェル23とリテーナ24とに作用する。この反発力によってローラシェル23とリテーナ24とをしっかりと固定することができる。以上より、ローラシェル23が交換可能でありながらブシュ22に対して相対的に回転することを抑制できる。仮に(特許文献1に記載のように)ブシュ22の外周面にローラシェル23が圧入されることによってブシュ22にローラシェル23が固定された場合には、ローラシェル23が摩耗すると初期の圧入力を維持することができない。そのため、使用時間が長くなると、ローラシェル23がブシュ22に対して回動する虞がある。回動すると、ローラシェル23とブシュ22の界面には潤滑油が供給されないため、外界から水分等が供給され発錆の原因となってローラ装置20の寿命を損なう。本実施の形態のローラ装置20によれば、ローラシェル23のブシュ22への固定は、弾性部材25からの押圧により行われるので、ローラシェル23の摩耗の影響を受けない。
また、本実施の形態のローラ装置20によれば、ローラシェル23はブシュ22に隙間嵌めにより外挿されているため、ローラシェル23をブシュ22から容易に取り外すことができる。
また、本実施の形態のローラ装置20によれば、ブシュ22の外周面とリテーナ24の内周面24Aとの間に配置されたOリング28によってローラシェル23とブシュ22との間に水が浸入することを抑制することができる。
また、本実施の形態のローラ装置20によれば、弾性部材25は、ブシュ22の周方向に沿って個別に配置された複数個の弾性セグメント25Aを有している。個別に弾性セグメント25Aを配置することができるため、弾性部材25を配置しやすい。これにより、ローラシェル23とリテーナ24とを容易に固定することができる。
また、本実施の形態のローラ装置20によれば、テーパ部23Bとブシュ22との間に配置されたOリング29が、ローラシェル23とブシュ22との当接面への土砂等の侵入を防ぐので、ローラ装置を長時間使用後でもローラシェル23を容易にブシュ22から取り外すことができる。
また、本実施の形態のローラ装置20によれば、ローラシェル23の内周の回転軸方向長さL1は、ブシュ22の小径部22Cの回転軸方向長さL2より短い。これにより、弾性部材25をブシュ22の径方向外側に配置し、ブシュ22の端面22Aに固定されたリテーナ24を容易に弾性部材25を介してローラシェル23に当接させることができる。
また、本実施の形態のローラ装置20によれば、弾性部材25は、ブシュ22の周方向の全周にわたって形成されている。このため、弾性部材25によってローラシェル23をリテーナ24にブシュ22の周方向の全周にわたって固定することができる。これにより、ローラシェル23とリテーナ24とをさらにしっかりと固定することができる。
本実施の形態のローラシェルユニット23Uによれば、貫通孔23Cの一方端面23F側に設けられたテーパ部23Bがあるので、テーパ部23Bとブシュ22との間にOリング29を配設することができる。また、他方端面23Aから一方端面23F側に窪んだ位置において貫通孔23Cと直交する平坦面をなす底面23Aaに弾性部材25が配置されるので、その弾性部材25を介してリテーナ24によりブシュ22にローラシェル23を固定することができる。
本実施の形態のローラシェル23によれば、貫通孔23Cの一方端面23F側に設けられたテーパ部23Bがあるので、テーパ部23Bとブシュ22との間にOリング29を配設することができる。また、他方端面23Aから一方端面23F側に窪んだ位置において貫通孔23Cと直交する平坦面をなす底面23Aaに弾性部材25を配設することで、その弾性部材25を介してリテーナ24によりブシュ22にローラシェル23を固定することができる。
(実施の形態2)
図8は本発明の実施の形態2におけるローラ装置の構成を概略的に示す断面斜視図であり、図9は図8に示すローラ装置においてブシュのキー取付部付近を拡大して示す斜視図である。また図10は図8に示すローラ装置に用いられるローラシェルの構成を示す概略斜視図であり、図11は図8のXI−XI線に沿う断面に対応する図であって回転軸21Aに直交する断面に対応する図である。なお図11においては、ブシュよりも内周側の部材の図示は説明の便宜上省略されている。
主に図8を参照して、本実施の形態のローラ装置の構成は、図3〜図5に示す実施の形態1の構成と比較して、ブシュ22とローラシェル23との間にキー(係合部材)33が設けられている点において異なっている。
具体的には、ブシュ22は、たとえば小径部22Cの外周面に凹部(第1の凹部)22Fを有している。この凹部22Fにキー33が挿入されて取り付けられている。キー33は凹部22Fに取り付けられた状態において、ブシュ22の小径部22Cの外周面から径方向外周側に凸状に突き出している。
ローラシェル23の内周面には、凹部(第2の凹部)23Eが形成されている。キー33は、この凹部23E内に挿入されている。キー33は、ブシュ22の凹部22Fとローラシェル23の凹部23Eとの双方に挿入されている。
主に図9を参照して、ブシュ22の凹部22Fは、小径部22Cの外周面において周方向Cの全周ではなく周方向Cの一部のみに形成されている。この凹部22Fにキー33が取り付けられることにより、小径部22Cの外周面から外周側に突き出したキー33の壁面が小径部22Cの外周面に対して段部を構成する。特にキー33の壁面のうち周方向Cに交差する壁面33Aによって周方向Cに交差する段部が構成されている。
この凹部22Fは、たとえば回転軸21Aの延びる方向と平行に延びている。このため、キー33の壁面33Aによって構成される段部は周方向Cに直交している。ただし凹部22Fは回転軸21Aの延びる方向と平行でなくてもよい。この場合には、キー33の壁面33Aによって構成される段部は周方向Cに直交せずに、周方向Cと所定の角度で交差した状態となる。
主に図10を参照して、ローラシェル23の内周面に設けられた凹部23Eは、その内周面において周方向Cの全周ではなく周方向Cの一部にのみ位置している。また、この凹部23Eは、ローラシェル23の一方端面23Fに達しており、一方端面23Fに開口している。この一方端面23Fは、図8に示すようにローラシェル23をブシュ22に取り付けた状態において、回転軸21Aに沿うブシュ22の中央部側に位置する端面であり、ブシュ22の端部側に位置する他方端面23Aと反対側の端面である。
凹部23Eがローラシェル23の一方端面23Fに達しているため、ローラシェル23をブシュ22の小径部に外挿する際に、ローラシェル23の一方端面23Fにおける凹部23Eの開口部からキー33を凹部23E内にスムーズに挿入することが可能となる。
主に図11を参照して、ブシュ22の小径部22Cにローラシェル23が取り付けられた状態においては、上記のとおりキー33はブシュ22の凹部22Fとローラシェル23の凹部23Eとの双方に挿入されている。周方向Cに交差する(たとえば直交する)キー33の壁面33Aは、ブシュ22に設けられた凹部22Fの壁面22FAと周方向Cに対向しており、かつローラシェル23に設けられた凹部23Eの壁面23EAと周方向Cに対向している。
これによりローラシェル23がブシュ22に対して相対的に周方向に回転しようとした場合に、キー33はブシュ22およびローラシェル23の双方に係合可能なように構成されている。キー33がブシュ22およびローラシェル23の双方に係合することにより、ローラシェル23がブシュ22に対して相対的に周方向に回転することが防止されている。
なお上記以外の本実施の形態の構成は、図3〜図5に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため同一の要素について同一の符号を付しその説明を繰り返さない。
図3〜図5に示す実施の形態1のローラ装置のように、たとえばゴムよりなる弾性部材25の弾性変形による反発力だけではローラシェル23とリテーナ24とを十分に固定できない場合も考えられる。この場合には、ローラシェル23がブシュ22に対して相対的に周方向に回転する可能性もある。
これに対して本実施の形態においては、キー33がブシュ22の凹部22Fとローラシェル23の凹部23Eとの双方に係合可能である。これにより、ローラシェル23がブシュ22に対して相対的に周方向に回転することが防止される。
なお上記においてはブシュ22とローラシェル23との双方に係合する係合部材としてキー33について説明したが、係合部材はこれに限定されるものではなく、ノックピンなどであってもよい。このノックピンが、ブシュ22の凹部22Fとローラシェル23の凹部23Eとの双方に挿入されていてもよい。また係合部材は、ブシュ22とローラシェル23との双方に係合してブシュ22に対するローラシェル23の相対的な周方向の回転を防止できるものであればよい。
また上記においては図8に示すように凹部23Eがローラシェル23の中央部側の一方端面23Fに達するように形成された構成について説明したが、ローラシェル23の端部側の底面23Aaに達するように形成されていてもよい。この場合には図8の領域R1で示すようにローラシェル23の端部側の位置に、ブシュ22の凹部22Fと、ローラシェル23の凹部23Eと、係合部材33とが配置されてもよい。
また上記においては図8に示すようにブシュ22の小径部22Cの外周部に係合部材33を設けた構成について説明したが、係合部材33は図8の領域R2で示すようにブシュ22の大径部22Dに配置されてもよい。この場合、ローラシェル23も大径部22Dの外周側まで延びるように形成される。
また係合部材33がブシュ22の大径部22Dに配置される場合、図8中右側のローラシェル23とブシュ22との間の係合部材33と図8中左側のローラシェル23とブシュ22との間の係合部材33とが一体化されてもよい。この場合、係合部材33は図8の領域R3で示す領域に位置することになる。
(実施の形態3)
図12は本発明の実施の形態3におけるローラ装置の構成を概略的に示す斜視図であり、図13は図12に示すローラ装置に用いられるブシュの構成を示す概略斜視図である。図14は図12に示すローラ装置に用いられるローラシェルの構成を示す概略斜視図であり、図15は図12のXV−XV線に沿う断面に対応する図であって回転軸に直交する断面に対応する図である。なお図15においては、ブシュよりも内周側の部材の図示は説明の便宜上省略されている。
主に図12を参照して、本実施の形態のローラ装置の構成は、図3〜図5に示す実施の形態1の構成と比較して、ブシュ22の外周面とローラシェル23の内周面との各々に鋸歯状(serration)の凹凸が形成されている点において異なっている。
具体的には、ブシュ22は、ローラシェル23と対向する外周面に、外周側に突き出す鋸歯状の凹凸(第1の歯部)22Gを有している。この鋸歯状の凹凸22Gはブシュ22の外周面における周方向の全周にわたって凹凸を構成している。
またローラシェル23のブシュ22と対向する内周面に、内周側に突き出す鋸歯状の凹凸(第2の歯部)23Gを有している。この鋸歯状の凹凸23Gはローラシェル23の内周面における周方向の全周にわたって凹凸を構成している。
ブシュ22の鋸歯状の凹凸22Gとローラシェル23の鋸歯状の凹凸23Gとが互いに噛み合っている。ブシュ22の鋸歯状の凹凸22Gの凸部がローラシェル23の鋸歯状の凹凸23Gの凹部に嵌り、ローラシェル23の鋸歯状の凹凸23Gの凸部がブシュ22の鋸歯状の凹凸22Gの凹部に嵌っている。
主に図13を参照して、鋸歯状の凹凸22Gは周方向Cに交差する壁面22GAを複数個有している。鋸歯状の凹凸22Gはブシュ22の周方向Cの全周に形成されているため、鋸歯状の凹凸22Gを構成する複数個の壁面22GAがブシュ22の周方向Cの全周にわたって配置されている。
また鋸歯状の凹凸22Gよりもブシュ22の端部側にブシュ22の小径部22Cが位置している。鋸歯状の凹凸22Gと小径部22Cとの境界に位置する鋸歯状の凹凸22Gの壁面22Eは、図3に示す実施の形態1における段差部22Eに対応する。このため本実施の形態において、図示はしていないがローラシェル23がブシュ22に取り付けられた状態で、ローラシェル23の内周面の一部は鋸歯状の凹凸22Gの壁面22Eに当接している。
主に図14を参照して、鋸歯状の凹凸23Gは周方向Cに交差する壁面23GAを複数個有している。鋸歯状の凹凸23Gはローラシェル23の周方向Cの全周に形成されているため、鋸歯状の凹凸23Gを構成する複数個の壁面23GAがローラシェル23の周方向Cの全周にわたって配置されている。
主に図15を参照して、ブシュ22にローラシェル23が取り付けられた状態においては、上記のとおりブシュ22の鋸歯状の凹凸22Gとローラシェル23の鋸歯状の凹凸23Gとが互いに噛み合っている。ブシュ22における鋸歯状の凹凸22Gの複数個の壁面22GAの各々は、ローラシェル23における鋸歯状の凹凸23Gの複数個の壁面23Gaの各々と周方向Cに対向している。
これによりローラシェル23がブシュ22に対して相対的に周方向に回転しようとした場合に、鋸歯状の凹凸22Gの壁面22GAと鋸歯状の凹凸23Gの壁面23Gaとが互いに当接して係合するように構成されている。鋸歯状の凹凸22Gの壁面22GAと鋸歯状の凹凸23Gの壁面23Gaとが互いに係合することにより、ローラシェル23がブシュ22に対して相対的に周方向に回転することが防止されている。
なお上記以外の本実施の形態の構成は、図3〜図5に示す実施の形態1の構成とほぼ同じであるため同一の要素について同一の符号を付しその説明を繰り返さない。
本実施の形態においては、ブシュ22の鋸歯状の凹凸22Gとローラシェル23の鋸歯状の凹凸23Gとが互いに噛み合っている。これにより、ローラシェル23がブシュ22に対して相対的に回転することが防止される。
上記においては第1および第2の歯部として鋸歯状の凹凸22G、23Gについて説明したが、第1および第2の歯部はこれに限定されるものではなく、インボリュート曲線を用いた歯型、サイクロイド曲線を用いた歯型、トロコイド曲線を用いた歯型のいずれの歯型の歯部が用いられてもよい。
また上記においては鋸歯状の凹凸22Gが外周側に突き出し、かつ鋸歯状の凹凸23Gが内周側に突き出した構成について説明したが、鋸歯状の凹凸22G、23Gの各々は回転軸21A側に突き出していてもよい。具体的には、図13においてブシュ22における鋸歯状の凹凸22Gが段差部22Eからブシュ22の端部側に向かって回転軸21A方向に突き出し、かつローラシェル23における鋸歯状の凹凸23Gがこの鋸歯状の凹凸22Gに噛み合うように回転軸21A方向に突き出していてもよい。
また上記においては第1および第2の歯部が形成された場合について説明したが、歯部同士の噛み合わせでなくとも、段部同士の係合によりローラシェル23がブシュ22に対して相対的に回転することが防止できればよい。具体的には、ブシュ22がローラシェル23と対向する外周面に第1の段部を有し、ローラシェル23がブシュ22と対向する内周面に第2の段部を有し、それらの第1の段部と第2の段部とが外周面の周方向に互いに対向していればよい。
(実施の形態4)
上記の実施の形態1〜3においてはローラシェル23がシングルフランジ構造を有する場合について説明したがローラシェルはダブルフランジ構造を有していてもよい。以下、ダブルフランジ構造のローラシェルを有するローラ装置を実施の形態4として図16および図17を用いて以下に説明する。
図16は本発明の実施の形態4におけるローラ装置の構成を概略的に示す断面斜視図であり、図17は図16に示すローラ装置に用いられるローラシェルの構成を示す概略斜視図である。
図16および図17を参照して、本実施の形態のローラ装置の構成は、図8〜図11に示す実施の形態2の構成と比較して、ローラシェル23がダブルフランジ構造を有している点と、キー33がブシュ22の大径部22Dに配置されている点とにおいて異なっている。
主に図16を参照して、ブシュ22の大径部22Dには、キー33を挿入するための凹部(第1の凹部)22Fが形成されている。この凹部22Fにキー33が挿入されて取り付けられている。キー33は凹部22Fに取り付けられた状態において、ブシュ22の大径部22Dの外周面から径方向外周側に凸状に突き出している。
ローラシェル23の内周面には、凹部(第2の凹部)23Eが形成されている。キー33は、この凹部23E内に挿入されている。キー33は、ブシュ22の凹部22Fとローラシェル23の凹部23Eとの双方に挿入されている。
主に図17を参照して、ダブルフランジ構造のローラシェル23は、外周側に突き出したフランジ部23Dを2つ有している。2つのフランジ部23Dの一方は回転軸21Aの延びる方向に沿ったローラシェル23の一方端部に設けられており、2つのフランジ部23Dの他方は回転軸21Aの延びる方向に沿ったローラシェル23の他方端部に設けられている。
なお上記以外の本実施の形態の構成は、図8〜図11に示す実施の形態2の構成とほぼ同じであるため同一の要素について同一の符号を付しその説明を繰り返さない。
本実施の形態においても、図8〜図11に示す実施の形態2と同様、キー33がブシュ22の凹部22Fとローラシェル23の凹部23Eとの双方に係合可能である。これにより、ローラシェル23がブシュ22に対して相対的に周方向に回転することが防止される。
本実施の形態におけるダブルフランジ構造のローラシェル23は、上記の実施の形態1〜3の構成に適用することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 履帯式走行体、2 車体、3 ブレード、3a 上端、4 キャブ、5 エンジン室、6 フレーム、7 アングルシリンダ、8 昇降シリンダ、10 履帯装置、11 履帯用リンク、12,22 ブシュ、13 連結用ピン、14 履板、15 シール部材、16 ブシュ孔、17 ピン孔、20 ローラ装置、20a 上転輪、21 シャフト、21A 回転軸、21B 供給路、21C 栓部材、21D シャフト小径部、21E シャフト大径部、22A,23A,23F,31D 端面、22B 取付穴、22C ブシュ小径部、22D ブシュ大径部、22E 段差部、22F,23E 凹部、22FA,22GA,23EA,23GA,33A 壁面、22G,23G 鋸歯状の凹凸、23 ローラシェル、23Aa 底面、23Ab 外周壁面、23B テーパ部、23C 貫通孔、23D フランジ部、23U ローラシェルユニット、24 リテーナ、24A 内周面、24B 溝部、24C 挿通孔、25 弾性部材、25A 弾性セグメント、26A 軸受、26B スラスト受け、27 固定部材、28,29 Oリング、30 シール、31 第1のシール部材、31A 第1のハウジング、31B 第1のフローティングシール、31C 第1の弾性リング、32 第2のシール部材、32A 第2のハウジング、32B 第2のフローティングシール、32C 第2の弾性リング、33 キー、41 駆動輪、42 遊動輪、43 トラックフレーム、50 履帯用リンクの踏面、 100 ブルドーザ。

Claims (16)

  1. 回転軸を有するシャフトと、
    両端に小径部と、前記小径部間に段差部を介して配される大径部とを有し、前記回転軸を中心にして前記シャフトに対して相対的に回転可能に前記シャフトの外周に嵌合されたブシュと、
    円筒形状を有し、前記ブシュの前記小径部の外周に嵌合され前記段差部に当接するローラシェルと、
    弾性部材と、
    環状に形成され、前記ブシュの端面に着脱可能に固定され、かつ前記弾性部材を介して前記ローラシェルの端面に当接するリテーナとを備えた、装軌式作業車両のためのローラ装置。
  2. 前記ローラシェルは前記ブシュの外周に隙間を有して嵌合されている、請求項1に記載の装軌式作業車両のためのローラ装置。
  3. 前記ブシュの外周と前記リテーナの内周との間に配置されたOリングをさらに備えた、請求項1または2に記載の装軌式作業車両のためのローラ装置。
  4. 前記弾性部材は、前記ブシュの周方向に沿って個別に配置された複数個の弾性セグメントを有している、請求項1〜3のいずれか1項に記載の装軌式作業車両のためのローラ装置。
  5. 前記ローラシェルは前記段差部と当接する端面の内周側にテーパ部を備え、
    前記テーパ部と前記ブシュとの間に配置されたOリングを更に備えた、請求項1または2に記載の装軌式作業車両のためのローラ装置。
  6. 前記ローラシェルの内周の前記回転軸に沿う方向の長さが前記ブシュの前記小径部の前記回転軸に沿う方向の長さより短い、請求項1または2に記載の装軌式作業車両のためのローラ装置。
  7. 前記弾性部材は、前記ブシュの周方向の全周にわたって形成されている、請求項6に記載の装軌式作業車両のためのローラ装置。
  8. 前記ブシュは、前記ローラシェルと対向する外周面に第1の凹部を有し、
    前記ローラシェルは、前記ブシュと対向する内周面に第2の凹部を有し、
    前記第1の凹部と前記第2の凹部との双方に挿入された係合部材をさらに備えた、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装軌式作業車両のためのローラ装置。
  9. 前記ブシュは、前記ローラシェルと対向する外周面に第1の段部を有し、
    前記ローラシェルは、前記ブシュと対向する内周面に第2の段部を有し、
    前記第1の段部と前記第2の段部とは、前記外周面の周方向に互いに対向している、請求項1〜7のいずれか1項に記載の装軌式作業車両のためのローラ装置。
  10. 前記ブシュは、前記第1の段部を構成する第1の歯部を前記外周面に有し、
    前記ローラシェルは、前記第2の段部を構成する第2の歯部を前記内周面に有し、
    前記第1の歯部は前記第2の歯部に噛み合っている、請求項9に記載の装軌式作業車両のためのローラ装置。
  11. シャフトにブシュを介して取り付けられ、かつリテーナで前記ブシュに固定可能な装軌式作業車両のためのローラシェルユニットであって、
    一方端面から他方端面へ貫通した貫通孔を有する円筒形状を有し、かつ前記貫通孔の前記一方端面側に設けられたテーパ部を含み、かつ前記他方端面から前記一方端面側に窪んだ位置において前記貫通孔と直交する平坦面をなす底面とを含むローラシェルと、
    前記ローラシェルの前記底面に配置される弾性部材とを備えた、ローラシェルユニット。
  12. 前記ローラシェルは前記貫通孔の周面における周方向の一部に凹部を有する、請求項11に記載のローラシェルユニット。
  13. 前記ローラシェルは前記貫通孔の周面における周方向の全周にわたって凹凸を構成する歯部を有する、請求項11に記載のローラシェルユニット。
  14. シャフトにブシュを介して取り付けられ、かつリテーナで前記ブシュに固定可能な装軌式作業車両のためのローラシェルであって、
    一方端面から他方端面へ貫通した貫通孔を有する円筒形状を有し、かつ前記貫通孔の前記一方端面側に設けられたテーパ部を含み、かつ前記他方端面から前記一方端面側に窪んだ位置において前記貫通孔と直交する平坦面をなす底面とを含む、ローラシェル。
  15. 前記ローラシェルは前記貫通孔の周面における周方向の一部に凹部を有する、請求項14に記載のローラシェル。
  16. 前記ローラシェルは前記貫通孔の周面における周方向の全周にわたって凹凸を構成する歯部を有する、請求項14記載のローラシェル。
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