JP3789942B2 - タイヤ構造 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、装輪式建設車両のタイヤに係り、特に、リムの円周方向に多数配設されるラグを改良したタイヤ構造に関する。
背景技術
従来の建設車両等で用いられるソリッドタイヤは、リムの外周に中実のゴムを接着あるいはボルト締めしたものが用いられているが、パンクするおそれはなく、また剛性が高いため、作業現場で安定した作業ができる。しかし、ソリッドタイヤであるため、クッション性能が悪く、振動が多くて乗り心地が悪い上、長時間高速走行するとソリッドタイヤ内部の温度が上昇しゴムが溶融する等の問題がある。
一方、最近は都市土木作業が増加し、市街地の走行移動と作業現場での掘削作業とが可能な装輪式建設車両が開発されている。この装輪式建設車両のタイヤに要求されることは、パンクするおそれがなく、剛性が高くて作業時の安定性に優れ、しかも市街地での高速走行に耐え得ることである。
乗り心地が良くて長時間高速走行可能なラグセグメントを備えたタイヤの先行技術として、例えば日本特表平5−507046号が提案されている。図38,図39により説明する。タイヤは、負荷下で弾性的に変形するように構成された本体(ラグセグメント)73、及び本体73上に設けられたトレッドを備えている。トレッドは円周上に設けられ、且つそれらの間に溝78が画定される複数の隆起部75を含んでいる。各隆起部75は、第1の中央部分77、及びそれぞれ中央部分77から本体73の一側に向って外側に延在する一対の側部分79を含んでいる。側部分79はV構造を画定している。また第1の中央部分77は、側部分79の外縁より離間する向きで、前記V構造から隣接する隆起部75のV構造に向って延在している。また、本体73には開口(中空部)73aが形成されている。
かかる従来技術によれば、ラグセグメント73に設けられた中空部73aの形状は、図40に示すように、ラグセグメント73が接地したときに受けるF1方向の垂直荷重及びF2方向の横荷重により、弾性的に変形する。このため、隣り合うラグセグメント73の端部73x,73w同志が接触して擦れ合うので発熱する。従って、ラグセグメント73は、高速で走行すると、発熱により摩耗及び劣化が促進されて、著しく損なわれるので、短時間での交換が必要となる問題がある。
発明の開示
本発明は、上記従来技術の問題点に着目し、車両の走行中に垂直荷重及び横荷重が加わっても、隣り合うラグセグメント同志の接触を防止できて、耐久性を向上できるタイヤ構造を提供することを目的とする。
本発明に係るタイヤ構造の第1発明は、中空部を有するラグセグメントをリム外周の円周方向に隣接して多数個配設するタイヤ構造において、
ラグセグメントの頂部側から中空部に向けて延在する突起部を形成し、リムの回転軸に垂直な方向における中空部の断面形状を略U字形にすることを特徴としている。
本発明に係るタイヤ構造の第2発明は、中空部を有するラグセグメントをリム外周の円周方向に隣接して多数個配設するタイヤ構造において、
ラグセグメントにリム側から中空部に向けて延在する突起部を形成し、リムの回転軸に垂直な方向における中空部の断面形状を略逆U字形にし、突起部の先端には、リムの回転方向における前部及び後部の少なくとも一側に凸部を形成することを特徴としている。
上記第1及び第2構成によれば、ラグセグメントは、車両の走行中に垂直荷重を受けても、突起部の先端とラグセグメントの内天井とが接触して支持されるので、大きな変形がない。従って、隣り合うラグセグメント同志が接触して発熱することがないので、早期の摩耗および劣化が防止されて、耐久性が向上する。
また、突起部の先端には、リムの回転方向における前部及び後部の少なくとも一側に凸部を形成してもよい。
かかる構成によれば、車両の走行中に横荷重を受けても、突起部の先端の凸部とラグセグメントの内壁とが接触して横荷重を支持するので、ラグセグメントは、前後方向に大きく変形することがない。したがって、隣り合うラグセグメント同志が接触して発熱することがないので、早期の摩耗および劣化が防止されて、耐久性が向上する。
また、突起部と対向するラグセグメントの内壁の少なくとも一側に、凸部を形成してもよい。
かかる構成によれば、車両の走行中に横荷重を受けても、突起部とラグセグメントの内壁の凸部とが接触して支持するので、ラグセグメントは、大きな変形がない。したがって、上記と同様に、早期の摩耗および劣化が防止されて、耐久性が向上する。
本発明に係るタイヤ構造の第3発明は、中空部を有するラグセグメントをリム外周の円周方向に隣接して多数個配設するタイヤ構造において、
リムに固着されると共に中空部に向けて延在し、かつラグセグメントよりも高い剛性を有する突起部を備え、突起部の先端には、リムの回転方向における前部及び後部の少なくとも一側に凸部を形成することを特徴としている。
かかる構成によれば、車両の走行中に垂直荷重を受けても、剛性を有する突起部とラグセグメントの内天井とが接触して垂直荷重を支持するので、ラグセグメントは、大きな変形がない。この剛性を有する突起部を用いることにより、ラグセグメントの変形が極めて少なく強固なものとなり、車両重量の大きい大型車両に有用である。また、隣り合うラグセグメント同志が接触して発熱することがないので、早期の摩耗および劣化が防止されて、耐久性が向上する。
また、突起部の先端、リムの回転方向における前部及び後部の少なくとも一側に凸部を形成したため、走行中に横荷重を受けても、突起部の先端の凸部とラグセグメントの内壁とが接触して横荷重を支持するので、ラグセグメントの前後方向への大きな変形がない。したがって、上記と同様に、隣り合うラグセグメント同志が接触して発熱することがない。
また、突起部表面は、フッ素樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂およびウレタン樹脂のいずれか一つの樹脂で被覆してもよい。かかる構成により、車両の走行中に垂直荷重及び横荷重を受けても、突起部とラグセグメントの内面との摩擦を最小限に抑えることができる。これにより、早期の摩耗および損傷が防止され、耐久性が向上する。
また、ラグセグメントと突起部とにより形成される中空部内に、フッ素樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂およびウレタン樹脂のいずれか一つの樹脂の弾性体を介在させてもよい。更に、弾性体の断面形状は、環状にしてもよい。
かかる構成によれば、車両の走行中に垂直荷重及び横荷重を受けても、中空部内に介在する弾性体により、ラグセグメントの変形が最小に抑えられる。また、突起部とラグセグメントの内面との摩擦が防止できるので、ラグセグメントの耐久性が向上する。
また、ラグセグメントと突起部とにより形成される中空部内に、流体が封入される流体封入室を設けてもよい。
かかる構成によれば、車両の走行中に垂直荷重及び横荷重を受けても、ラグセグメントが変形するときに生じる流体移動抵抗、即ち流体の反発力により、荷重が支持される。これにより、ラグセグメントの内壁が受ける荷重が軽減されて、変形量が小さいので、早期の摩耗および損傷が防止され、耐久性が向上する。
また、突起部の先端に、リムの回転方向における前部及び後部に凸部を形成し、
突起部とラグセグメントの内壁との間に形成される第1絞り部と、突起部内部に形成されて流体封入室のバイパスとなる通路と、通路に形成される第2絞り部とを備えてもよい。
かかる構成によれば、車両の走行中に垂直荷重及び横荷重を受けて、ラグセグメントが急激に変形するとき、流体封入室内の流体が絞り部を通過して移動するので、流体の圧力が上昇する。その上昇圧力により、流体の反発力が生じるので、ラグセグメントが支持されて、ラグセグメント内壁の受ける荷重が軽減される。したがって、ラグセグメントの内壁の変形量が小さいので、早期の摩耗および損傷が防止され、耐久性が向上する。
また、リムの回転方向における突起部の前部及び後部である側面と、この側面に対向するラグセグメントの内壁面との間に、少なくとも2本の丸棒状部材を転動可能に嵌入してもよい。
かかる構成によれば、車両の走行中に垂直荷重を受けた場合、ラグセグメントの内壁面が変形してクッションとなるので、乗り心地がよい。一方、横荷重を受けた場合、横荷重が丸棒状部材を介して突起部に伝えられるが、丸棒状部材と接触する突起部及びラグセグメント内壁が変形して荷重を吸収するので、ラグセグメント全体での前後方向の変形量は少ない。また、丸棒状部材を転動可能に嵌入したため、内壁と突起部とが直接接触することがなく、転動による摩擦熱の発生も少ない。したがって、上記と同様に、早期の摩耗および損傷が防止され、耐久性が向上する。
また、丸棒状部材は、ラグセグメントの長手方向の中央部で、左右2分割されてもよい。かかる構成によれば、丸棒状部材が2分割されているので、ラグセグメントがV形状であっても、タイヤの組立性が良い。
また、丸棒状部材は、ラグセグメントの長手方向の奥部側の直径より外端部の直径が小径となるテーパ部を備えてもよい。かかる構成によれば、ラグセグメントに横荷重が加わると、丸棒状部材を奥部に移動させようとする力がテーパ部に発生する。これにより、丸棒状部材がラグセグメントから抜け出すことはないので、常時、ラグセグメントの変形量を少なくする。
また、ラグセグメントの長手方向の中央部に、丸棒状部材の基端部が当接するストッパ部を設けてもよい。かかる構成によれば、走行中に丸棒状部材をラグセグメントの奥部に移動させる力が発生しても、丸棒状部材がストッパ部に当接するので、左右の丸棒状部材はいずれも抜け出すことはない。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明に係る装輪式建設車両の側面図である。
図2は本発明に係るタイヤの取付構造を説明する図である。
図3は図2のZ視図である。
図4は図3のY視図である。
図5は本発明の第1実施例に係るタイヤのラグセグメントの説明図である。
図6は図5のラグセグメントが接地した時の説明図である。
図7は図5の中空部を逆向きにした時の説明図である。
図8は図7のラグセグメントが接地した時の説明図である。
図9は本発明の第2実施例に係るタイヤのラグセグメントの説明図である。
図10は図9のラグセグメントが接地した時の説明図である。
図11は本発明の第3実施例に係るタイヤのラグセグメントの説明図である。
図12は図11のラグセグメントが接地した時の説明図である。
図13は本発明の第4実施例に係るラグセグメントの金属製突起部の斜視図である。
図14は本発明の第5実施例に係るラグセグメントの金属製突起部の斜視図である。
図15は本発明の第6実施例に係るタイヤのラグセグメントの説明図である。
図16は図15のラグセグメントが接地した時の説明図である。
図17は本発明の第7実施例に係るタイヤのラグセグメントの説明図である。
図18は図17のラグセグメントが接地した時の説明図である。
図19は本発明の第8実施例に係るタイヤのラグセグメントの説明図である。
図20は図19のラグセグメントが接地した時の説明図である。
図21は本発明の第9実施例に係るタイヤのラグセグメントの説明図である。
図22は図21のラグセグメントが接地した時の説明図である。
図23は図21の23−23断面図である。
図24は図22の24−24断面図である。
図25は本発明の第1実施例に係る略逆U字形状の中空部に関し、横荷重に対する横撓みを小さくできる好ましいラグセグメントの模式的説明図である。
図26は図25に対して、通常のラグセグメントの模式的説明図である。
図27は本発明の第1実施例に係る略U字形状の中空部に関し、通常得られるラグセグメントの模式的説明図である。
図28は本発明の第10実施例に係るタイヤのラグセグメントの説明図である。
図29は図28のラグセグメントが接地した時の説明図である。
図30は本発明の第11実施例に係るタイヤのラグセグメントの説明図である。
図31は図30のラグセグメントが接地した時の説明図である。
図32は第10実施例に係るストレート形状ラグセグメントの斜視図である。
図33は図32の33−33断面図である。
図34は図33の丸棒状部材のテーパ部の作動の説明図である。
図35は図34の比較例であって、丸棒状部材の基端部に空洞部がない場合の作動の説明図である。
図36は第10実施例に係るV形状のラグセグメントの斜視図である。
図37は図36の37−37断面図である。
図38は従来のタイヤ構造のラグセグメントの説明図である。
図39は図38のラグセグメントの説明図である。
図40は図38のラグセグメントが接地した時の説明図である。
発明を実施するための最良の形態
以下に、本発明に係るタイヤ構造について図面を参照して説明する。
先ず、図1に示す装輪式建設車両5(以下、車両5という)は、タイヤ20を回転自在に配設する下部走行体1、運転室3を載置する上部旋回体2およびブーム、アームおよびバケットを有する作業機4を装備している。図2に示すように、油圧モータ等の駆動装置10にリム15,15を連結している。リム15,15には、ゴム等の弾性体で形成されるラグセグメント21,21がボルト20Aで固着されている。図2はダブルタイヤの構造を示しているが、シングルタイヤであっても良い。図3及び図4において、駆動装置10はリム15を回転自在に連結している。リム15の外周に多数のV型に形成されたラグセグメント21,21は、所定の間隔で配置され、ボルト20Aで固着されている。なお、ラグセグメント21の形状はストレート型であっても良い。
本発明のタイヤ構造の第1実施例について説明する。図5に示すラグセグメント21,21は、図3に示すタイヤ20と同様に側方端部を示している。隣り合うラグセグメント21,21は所定の間隔で配置され、図4に示すボルト20Aによりリム15に固着されている。ラグセグメント21には、略逆U字形状の中空部22を形成する突起部21Aが形成されている。ラグセグメント21の頂部21aは略台形状に形成されている。突起部21Aの先端21Hには、リム15の回転方向における前部及び後部に、凸部21p,21pが形成されている。リム15の回転方向におけるラグセグメント21の前後の端部に、凹部21Sが形成されている。
突起部21Aを囲むようにして中空部22が、図4に示すラグセグメント21の全幅にわたって形成されており、管状となっている。このラグセグメント21は、中空部22を形成したのでクッション性が良くなり、従来のソリッドタイヤでは乗り心地が悪いとの問題が解消されている。ラグセグメント21は、端部21d,21eが形成されている。
従来では前述の如く、ラグセグメント21が変形しすぎると隣り合うラグセグメント21,21同志が接触して発熱し、摩耗、劣化するが、これらの問題点は本発明のタイヤ構造により改良されている。
次に、図5の作動を図6により説明する。車両5の走行によりラグセグメント21の頂部21aが接地したときに、ラグセグメント21には垂直荷重F1及び横荷重F2が加わる。しかし、横荷重F2に対して、突起部21Aの凸部21p,21pとラグセグメント21本体の内壁21W,21Wとが接触して支持するので、ラグセグメント21は、大きく変形しない。このため、隣り合うラグセグメント21,21の端部21d,21e同志が接触しないので、摩擦による発熱がない。また、垂直荷重F1に対して、ラグセグメント21の内天井21Uと突起部21Aの先端21Hとが接触して支持するので、ラグセグメント21は大きな変形がない。これにより、隣り合うラグセグメント21同志が接触して変形することがないので、発熱を抑えられ、ラグセグメント21の早期の摩耗および劣化を防止し耐久性が向上する。
図5に示す略逆U字形状の中空部22を逆向きに形成した図7及び図8において、ラグセグメント21には、略U宇形状の中空部22Aを形成する突起部21Bが形成される。垂直荷重F1及び横荷重F2が加わった時、突起部21Bの凸部21L,21Lとラグセグメント21の内壁とが、及び突起部21Bの先端とラグセグメント21の内天井とが、夫々接触し、て支持するので、ラグセグメント21の大きな変形はない。この構成にしても、上記と同様の機能が得られる。尚、無荷重下での状態を示す図5及び図7においては、凸部21p,21pとラグセグメント21の内壁とが、及び凸部21L,21Lとラグセグメント21の内壁とが夫々接触する構成例を示しているが、無荷重下では接触しない構成としてもよい。
略逆U字形状の中空部22と略U字形状の中空部22Aとに関し、図25〜図27で説明する。略逆U字形状の場合、図25に示すように、中空部22とラグセグメント21端部との距離は、横荷重F2に対する横撓みを小さくする上で、La<Lbが好ましい。ところが、かかるラグセグメント21は、通常、中空部22となる中子を用い、型にゴム材等を注入して成形する。このため、図25のように中空部22の開口部が狭まった形状では、中子が抜けにくいなどの製造上の問題がある。従って、略逆U字形状の場合、図26に示すように、La>Lbとなる形状が製造し易い。一方、略U字形状の場合の中空部22Aは、中子製作上の問題もなく、図27に示すように、好ましい形状となるLa<Lbが得られる。
本発明のタイヤ構造の第2実施例について説明する。図9及び図10において、ラグセグメント21は、略逆U字形状の中空部22を形成する突起部21Cが形成されている。ラグセグメント21は、突起部21Cを囲むようにして中空部22がラグセグメント21の全幅にわたって形成されており、全幅方向に管状となっている。このラグセグメント21の内壁に、凸部21f,21fが形成されている。ラグセグメント21は端部21d,21eが形成されている。
次に、図9の作動を図10により説明する。車両5の走行によりラグセグメント21の頂部21aが接地したときに、ラグセグメント21には、垂直荷重F1及び横荷重F2が加わる。ラグセグメント21は、垂直荷重F1及び横荷重F2が加わっても、ラグセグメント21の内天井と突起部21Cの先端とが、及び突起部21Cの側面とラグセグメント21の凸部21f,21fとが接触して支持するので、大きく変形しない。このため、隣り合うラグセグメント21,21の端部21d,21e同志が接触しないので、摩擦による発熱がない。これにより、ラグセグメント21は、発熱が抑えられ、早期の摩耗および劣化が防止されて耐久性が向上する。
本発明のタイヤ構造の第3実施例について説明する。図11,図12において、リム15には支持板31を介して金属製の突起部(剛性を有する突起部)30がボルト32,33により締結されている。本実施例では、剛性を有する突起部30として金属製の突起部30としたが、要求される特性は、垂直荷重F1及び横荷重F2を受けた場合に生じる変形、即ち、隣り合うラグセグメント21同志の接触による大きな変形を防止することである。従って、剛性を有する突起部30は、ラグセグメント21に用いられる部材の剛性に対し、剛性のより高い部材であれば使用できる。また、金属製の突起部30の表面に低摩擦樹脂(例えば、フッ素樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂およびウレタン樹脂等の低摩擦特性を有する樹脂)を被覆加工しても良い。
ラグセグメント21は、金属製の突起部30を囲むようにして、またラグセグメント21の全幅にわたって、中空部22が形成されており、管状となっている。また、金属製の突起部30は先端の前後に凸部30a,30aが形成されている。この金属製の突起部30の内側に中空部22Cが形成されている。
次に、図11の作動を図12により説明する。車両5の走行によりラグセグメント21の頂部21aが接地したときに、垂直荷重F1を受けても、金属製の突起部30の先端とラグセグメント21の内天井とが接触して支持するので、ラグセグメント21の大きな変形がない。また、横荷重F2に対し、突起部30の凸部30a,30aとラグセグメント21の内壁とが接触して支持するので、横方向の変形が抑えられる。
この金属製の突起部30を用いることにより、ラグセグメント21の変形が極めて少ない強固なものとなり、車両重量が大きくて高速走行する車両5のタイヤに有用である。金属製の突起部30は、ラグセグメント21の変形によりゴム内部から発生する熱を放散させるのに効果がある。これにより、本発明のタイヤ構造は、隣り合うラグセグメント21同志が接触して発熱することがないので、早期の摩耗および劣化を防止し耐久性が向上する。
また、低摩擦樹脂を被覆した金属製の突起部30を用いることにより、ラグセグメント21の内面(ラグセグメント21の内壁及び内天井)との接触による発熱がさらに抑えられる。隣り合うラグセグメント21,21は、端部21d,21e同志が接触しないので、摩擦により発熱することもない。そして、金属製の突起部30の内側に中空部22Cを設けたので、ラグセグメント21が軽量となる。
本発明の第4実施例のラグセグメント21について図13により説明する。第4実施例は、図11に示す金属製の突起部30に対し、金属製の突起部30の中空部22Cの幅方向に、複数の補強板30Aを固着し配設したものである。これ以外は図11と同一構成となっている。
この金属製の突起部30の構成によれば、複数の補強板30A,30Aは、上下方向及び横方向の剛性を高めることができる。従って、車両5の走行中に垂直荷重F1及び横荷重F2を受けても、隣り合うラグセグメント21同志が接触して大きく変形することがないので発熱が抑えられる。また、第4実施例のラグセグメント21は、変形が極めて少ない強固なものとなり、車両重量が大きくて高速走行する車両5に、有用である。
本発明の第5実施例のラグセグメント21について図14により説明する。第5実施例は、図11に示す金属製の突起部30をI形状とし、ラグセグメント21の幅方向に複数の補強板30Bを配設したものである。図14に示す金属製の突起部30の中空部22Cには、複数の補強板30Bが固着されている。補強板30Bは台形状に形成されており、上下方向および横方向の荷重にも十分耐えられるものである。
この金属製の突起部30の構成によれば、複数の金属製の突起部30は上下方向、および横方向の剛性を高めることができる。これにより、車両5の走行中に垂直荷重F1及び横荷重F2を受けても、隣り合うラグセグメント21同志が接触して大きく変形することがないので、発熱が抑えられる。また、第5実施例のラグセグメント21は、変形が極めて少ない強固なものとなり、車両重量が大きくて高速走行する車両5に、有用である。
本発明のタイヤ構造の第6実施例について説明する。図15において、リム15には、支持板31を介して金属製の突起部30がボルト32,33により締結されている。この金属製の突起部30には、孔状の絞り部30b,30b,30bが形成されている。ラグセグメント21には金属製の突起部30を囲むようにして流体封入室54が形成されている。
次に、図15の作動を図16により説明する。車両5の走行によりラグセグメント21の頂部21aが接地したときに、ラグセグメント21には垂直荷重F1及び横荷重F2が加わる。垂直荷重F1及び横荷重F2が加わって、流体封入室54が歪むことにより、流体封入室54中の流体53が絞り部30b,30b,30bを通るので、この時に流体53の反発力が発生する。この流体53の反発力により垂直荷重F1が支持されるので、ラグセグメント21は大きく変形しない。このため、歪みが小さくなるので、ラグセグメント21を形成しているゴム等の内部で発生する熱が低減される。さらに、横荷重F2に対しても、突起部30の凸部30a,30aとラグセグメント21の内壁とが接触して支持するので大きな変形がない。これにより、ラグセグメント21は、隣り合うラグセグメント21同志の接触による変形がないので、摩擦による発熱が抑えられて、耐久性が向上する。
本発明のタイヤ構造の第7実施例について説明する。図17において、リム15には支持板41を固着している。この支持板41上に金属製の突起部(剛性を有する突起部)40がボルト32,33により締結されている。ラグセグメント21は、金属製の突起部40を囲むようにして、またラグセグメント21の全幅にわたって、管状の中空部22が形成されている。金属製の突起部40とラグセグメント21の内壁との間の中空部22には、低摩擦樹脂(例えば、ブッ素樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂およびウレタン樹脂等の低摩擦特性を有する樹脂)の弾性体43を装着している。金属製の突起部40の内側に中空部22Cを設けている。
図17の作動を図18により説明する。車両5の走行によりラグセグメント21の頂部21aが接地したときに、ラグセグメント21には垂直荷重F1及び横荷重F2が加わる。垂直荷重F1に対し、金属製の突起部40の先端とラグセグメント21の内天井との間に弾性体43が介在するので、ラグセグメント21の大きな変形はない。また、横荷重F2に対し、金属製の突起部40の凸部40a,40aとラグセグメント21の内壁との間に弾性体43が介在するので、ラグセグメント21の横方向の変形が抑えられる。このため、隣り合うラグセグメント21,21同志が接触しないので、摩擦による発熱がない。また、ラグセグメント21の内面と金属製の突起部40との間に低摩擦樹脂からなる弾性体43が介在するので、摩擦による発熱は最小限に抑えられる。
本発明のタイヤ構造の第8実施例について説明する。図19において、リム15には支持板41を固着している。支持板41上に、金属製の突起部40がボルト32,33により締結されている。ラグセグメント21には、金属製の突起部40を囲むように、またラグセグメント21の全幅にわたって、管状の中空部22が形成されている。中空部22内には、低摩擦樹脂からなる管状の弾性体43Aを装着している。
図19の作動を図20により説明する。車両5の走行によりラグセグメント21の頂部21aが接地したときに、ラグセグメント21には垂直荷重F1及び横荷重F2が加わる。しかし、垂直荷重F1が加わっても、金属製の突起部40とラグセグメント21の内壁との間に弾性体43Aが介在するので、ラグセグメント21は大きくは変形しない。横荷重F2が加わっても、金属製の突起部40の凸部40a,40aとラグセグメント21の内壁との間に弾性体43Aが介在するので、ラグセグメント21の横方向の変形が抑えられる。これにより、管状の弾性体43Aの内壁で摩擦熱が発生するが、低摩擦樹脂であるので発熱を最小限に抑えることができる。このため、隣り合うラグセグメント21,21同志は接触しないので、摩擦により発熱することもない。さらに、突起部40は金属製であるため放熱性が良いので、温度上昇を抑制することができる。
図5〜図10により説明したラグセグメント21の中空部22,22Aに関し、中空部22,22Aを流体封入室にする例について、図5〜図10を参照して説明する。ラグセグメント21の頂部21aとリム15との間に、略逆U字形状又は略U字形状の中空部22,22Aに、流体を封入する流体封入室を設ける。中空部22,22Aを流体封入室にすることにより、ラグセグメント21は、車両5の走行中に垂直荷重F1及び横荷重F2を受けても、ラグセグメント21が変形するときの流体封入室に発生する流体の反発力により支持される。このため、ラグセグメント21の内壁の受ける荷重が軽減され、ゴム製の内壁の変形量が小さく、ラグセグメント21の内部の発熱が少なくなる。これにより、隣り合うラグセグメント21同志が接触して発熱することがないので、早期の摩耗および劣化を防止できる。
本発明のタイヤ構造の第9実施例について説明する。図21に示すラグセグメント21は、略逆U字形状の流体封入室54を形成する突起部21Fを備えている。ラグセグメント21は、突起部21Fを囲むようにして、管状の流体封入室54がラグセグメント21の全幅にわたって形成されている。ラグセグメント21の頂部21aは略台形状に形成されている。突起部21Fの先端の前部及び後部には、ラグセグメント21の全幅にわたって、凸部55e,55eが形成されている。突起部21Fには、ラグセグメント21の全幅方向の複数箇所に、流体53の通路55a,55bが形成されている。通路55a,55bの断面形状は、孔状、矩形状など適宜選択される。複数の通路55aと複数の通路55bとは、複数の孔状の絞り部(第2絞り部)55cを介して、夫々連通している。
図23において、突起部21Fには複数の通路55aが開口している。凸部55e,55eには、半月状の絞り部(第1絞り部)55fが形成されている。無荷重下では、ラグセグメント21の内壁と凸部55e,55eとの間に、隙間Qが設けられている。これに垂直荷重F1及び横荷重F2が加わると(図22の状態)、図24に示すように、ラグセグメント21の内壁と凸部55e,55eとが接触し、隙間Qがゼロになって、絞り部55fが絞りとして機能する。
次に、作動について図22により説明する。車両5の走行によりラグセグメント21の頂部21aが接地したときに、ラグセグメント21には垂直荷重F1及び横荷重F2が加わる。垂直荷重F1及び横荷重F2が加わった時、流体封入室54が歪むことにより、流体封入室54内の流体53が絞り部55c,55fを通る。この時、絞り部55c,55fでの抵抗により1流体53の反発力が発生する。この流体53の反発力により垂直荷重F1が支持されるので、ラグセグメント21は大きく変形しない。これにより、ラグセグメント21は、内壁で受ける荷重が下がり、歪みが小さくなる。また、ラグセグメント21を形成するゴム等の内部での発熱が抑えられる。さらに、隣り合うラグセグメント21,21同志が接触しないので、上記実施例と同様にして、ラグセグメント21の早期の摩耗および劣化が防止される。
本発明のタイヤ構造の第10実施例について説明する。図28において、隣り合うラグセグメント21,21の端部21g,21gの間は、所定の隙間Sを設けて配置され、図4に示すボルト20Aによりリム15に締着されている。ラグセグメント21は、略逆U字形状の中空部22を形成する突起部21Dが、リム15側から延在するように形成されている。ラグセグメント21の頂部21aは略台形状に形成されている。突起部21Dは、ラグセグメント21の長手方向の全幅にわたって形成されている。
ラグセグメント21の内部には、頂部21aおよび前後方向の側壁部21b,21bが突起部21Dを囲むように、またラグセグメント21の長手方向の全幅にわたって、中空部22が形成されている。突起部21Dの前後の側面上部21E,21Eと、側壁部21b,21bの内壁面21c,21cとの間には、アルミニウム、ナイロンあるいはポリプロピレン等よりなる丸棒状部材50,50が転動可能に嵌入されている。尚、丸棒状部材50,50の嵌入位置は上記に限定されず、例えば、内壁面21c,21cと側面の中央部との間でもよい。
次に、図29により作動説明する。車両5の走行によりラグセグメント21の頂部21aが接地したときに、ラグセグメント21には垂直荷重F1及び横荷重F2が加わる。垂直荷重Flが加わると、中空部22があるため、側壁部21b,21bだけが圧縮されて変形するので、側壁部21b,21bと突起部21Dとの間に相対的な変形のズレが生じる。このとき、丸棒状部材50は、矢印Rの方向に転動する。従って、側壁部21bと突起部21Dの側面上部21Eとの間には、抵抗の少ない“ころがり摩擦”しか発生しないので、この部分で発熱する恐れはない。即ち、丸棒状部材50を嵌入することにより、垂直荷重F1に対する変形抵抗を少なくして、タイヤとしてのクッション性が損なわれないようにしてある。
また、横荷重F2により、側壁部21bが前後方向へ倒れて変形しようとする。しかし、荷重F2が丸棒状部材50を介して突起部21Dに伝えられる際、丸棒状部材50近傍の側壁部21b,21b及び突起部21Dが変形して荷重を吸収するので、隣接するラグセグメント21,21の端部21g,21g間の変形量は、隙間Sより少ない。このため、隣り合うラグセグメント21,21の端部21g,21g同士が接触することはなく、摩擦により発熱することもない。しかも、側壁部21bの前後方向への変位が少ないため、内部発熱も少ないので、ラグセグメント21の早期の摩耗および劣化を防止し耐久性が向上する。
本発明のタイヤ構造の第11実施例について説明する。図30に示すように、突起部21Gは、ラグセグメント21の頂部21a側から延在して設けられ、略U字形状の中空部22Aを形成している。中空部22Aの前後部には、丸棒状部材50,50が配設されている。図31はラグセグメント21の接地状態を示しており、ラグセグメント21に垂直荷重F1が加わると、側壁部21bが圧縮変形し、丸棒状部材50は矢印R1の方向に転動する。作用および効果については第10実施例と同様なので説明は省略する。
丸棒状部材50の形状および作動について、第10実施例をベースにして、図32〜図37により説明する。図32及び図33において、丸棒状部材50は、ラグセグメント21の前後方向の側壁部21bの内壁面21cと、突起部21Dの前後方向の側面21Eとの間に、嵌入されている。丸棒状部材50はラグセグメント21の長手方向の中央部で2分割されており、1つのラグセグメント21に合計4本の丸棒状部材50が嵌入されている。
丸棒状部材50の外端部50aの直径dが丸棒状部材50の直径Dより小さくなっており、所定長さLの部分はテーパ部51を形成している。ラグセグメント21の側壁部21bの内壁面21cと、突起部21Dの側面21Eとの間の寸法Wは、丸棒状部材50の直径Dより小さく設定されている。したがって、内壁面21cと側面21Eとの間に嵌入される丸棒状部材50には、所定の締め代が与えられている。
また、ラグセグメント21に設けられた丸棒状部材50を嵌入する中空部22の長手方向の中央部には、丸棒状部材50の基端部50bが当接するストッパ部24が形成されている。このストッパ部24に隣接して空洞部(所謂、“逃げ”に相当する)25が設けられている。
次に、図33〜図35により作動説明する。前述のように丸棒状部材50は、初期状態で所定の締め代を与えられている。このため、図33に示すように丸棒状部材50のテーパ部51には力Fが作用し、分力として軸方向荷重Fxが発生する。この軸方向荷重Fxは、丸棒状部材50をラグセグメント21の中央方向に押し込む方向に働く。走行を開始し、図34に示すように、ラグセグメント21の側壁部21bに横荷重F2が加わると、テーパ部51には力Fが作用し、分力として横荷重Fyと軸方向荷重Fxとが発生する。軸方向荷重Fxは右向きであり、すなわち、丸棒状部材50を押し込む方向であり、丸棒状部材50の基端部50bがラグセグメント21の中央部のストッパ部24に圧着される。
仮に、丸棒状部材50の基端部50bに空洞部25を設けないとすれば、横荷重F2が加わったとき、図35に示すように、基端部50bには横荷重Fyおよび軸方向荷重Fxが発生する。この軸方向荷重Fxは左向きであり、テーパ部51に発生する軸方向荷重Fxとは向きが逆となり、丸棒状部材50をラグセグメント21の外方に押し出す力となる。一方、本発明においては、前述のように丸棒状部材50の基端部50bが当接するストッパ部24に隣接して空洞部25を設けたため、左向きの軸方向荷重は発生しない。したがって、丸棒状部材50は常に中空部22の奥部(奥方向)に向かう力を受けており、丸棒状部材50の基端部50bはラグセグメント21の中央部に設けられたストッパ部24に圧着され、抜け出すことはない。
図36及び図37に示すように、V形状のラグセグメント21の中空部22には、4本の丸棒状部材50が所定の締め代を与えられて嵌入されている。それぞれの丸棒状部材50の先端部には、テーパ部51が形成されている。中空部22の長手方向の中央部には、丸棒状部材50の基端部50bが当接するストッパ部24を設けている。また、ストッパ部24に隣接して、空洞部25が形成されている。尚、作動は前述のストレート形状のラグセグメント21と同様なので説明は省略する。
以上の丸棒状部材50を用いた本発明のタイヤ構造によれば、車両5の走行中にラグセグメント21が垂直荷重F1を受けた場合、中空部22又は22Aが変形し、クッションとなって乗り心地性が向上する。また、横荷重F2を受けた場合、丸棒状部材50と接触する、突起部21D又は21Gと内壁面21cとが変形するため、ラグセグメント21全体としての前後方向変形量は少ない。
また、丸棒状部材50,50を転動可能に嵌入したため、中空部22又は22Aの内壁面21cと突起部21D又は21Gとが、直接接触することはない。これにより、隣り合うラグセグメント21同士が接触して摩耗あるいは発熱することがなく、しかも内壁面21cと突起部21D又は21Gとが接触して内部発熱することもないので、早期の摩耗および劣化を防止し耐久性が向上する。
また、丸棒状部材50が2分割されているので、ラグセグメント21がV形状であってもタイヤ20の組立性が良い。更に、ラグセグメント21が、車両5の走行中に前後方向の荷重F2を受ける(図29参照)と、テーパ部51により、丸棒状部材50を奥部に移動させようとする力が発生するので、丸棒状部材50はラグセグメント21から抜け出すことはない。走行中に丸棒状部材50をラグセグメント21の奥部に移動させる力が発生しても、丸棒状部材50がストッパ部24に当接することにより、左右の丸棒状部材50の基端部50b同士が干渉する。この干渉により、一方の丸棒状部材50が他方の丸棒状部材50を押し出すことはないので、丸棒状部材50は、常時、所定位置にあって、ラグセグメント21の変形量を少なくする。
以上、本発明のタイヤ構造を装輪式建設車両5で説明したが、これ以外のクレーン車、ホイールローダ等の建設車両、および産業車両に適用できることは言うまでもない。
産業上の利用可能性
本発明は、車両の走行中に垂直荷重及び横荷重が加わっても、隣り合うラグセグメント同志の接触を防止できて、耐久性を向上できるタイヤ構造として有用である。

Claims (15)

  1. 中空部を有するラグセグメントをリム外周の円周方向に隣接して多数個配設するタイヤ構造において、
    前記ラグセグメント(21)の頂部(21a)側から前記中空部(22A)に向けて延在する突起部(21B)を形成し、前記リム(15)の回転軸に垂直な方向における前記中空部(22A)の断面形状を略U字形にすることを特徴とするタイヤ構造。
  2. 中空部を有するラグセグメントをリム外周の円周方向に隣接して多数個配設するタイヤ構造において、
    前記ラグセグメント(21)に前記リム(15)側から前記中空部(22)に向けて延在する突起部(21A)を形成し、前記リム(15)の回転軸に垂直な方向における前記中空部(22)の断面形状を略逆U字形にし、前記突起部(21A)の先端には、前記リム(15)の回転方向における前部及び後部の少なくとも一側に凸部(21p)を形成することを特徴とするタイヤ構造。
  3. 請求の範囲記載のタイヤ構造において、
    前記突起部(21B)の先端には、前記リム(15)の回転方向における前部及び後部の少なくとも一側に凸部(21L)を形成することを特徴とするタイヤ構造。
  4. 請求の範囲記載のタイヤ構造において、
    前記突起部(21C)と対向する前記ラグセグメント(21)の内壁の少なくとも一側に、凸部(21f)を形成することを特徴とするタイヤ構造。
  5. 中空部を有するラグセグメントをリム外周の円周方向に隣接して多数個配設するタイヤ構造において、
    前記リム(15)に固着されると共に前記中空部(22)に向けて延在し、かつ前記ラグセグメント(21)よりも高い剛性を有する突起部(30)を備え、前記突起部(30)の先端には、前記リム(15)の回転方向における前部及び後部の少なくとも一側に凸部(30a)を形成することを特徴とするタイヤ構造。
  6. 請求の範囲5記載のタイヤ構造において、
    前記突起部(30)表面は、フッ素樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂およびウレタン樹脂のいずれか一つの樹脂で被覆されていることを特徴とするタイヤ構造。
  7. 請求の範囲1〜のいずれか一つに記載のタイヤ構造において、
    前記ラグセグメント(21)と前記突起部(30)とにより形成される中空部(22)内に、フッ素樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂、ポリアミド樹脂およびウレタン樹脂のいずれか一つの樹脂の弾性体(43)を介在させることを特徴とするタイヤ構造。
  8. 請求の範囲記載のタイヤ構造において、
    前記弾性体(43)の断面形状は、環状であることを特徴とするタイヤ構造。
  9. 請求の範囲1〜のいずれか一つに記載のタイヤ構造において、
    前記ラグセグメント(21)と前記突起部(21F)とにより形成される中空部(22)内に、流体(53)が封入される流体封入室(54)を設けることを特徴とするタイヤ構造。
  10. 請求の範囲記載のタイヤ構造において、
    前記突起部(21F)の先端に、前記リム(15)の回転方向における前部及び後部に凸部(55e,55e)を形成し、
    前記突起部(21F)と前記ラグセグメント(21)の内壁との間に形成される第1絞り部(55f,55f)と、前記突起部(21F)内部に形成されて前記流体封入室(54)のバイパスとなる通路(55a,55b)と、前記通路(55a,55b)に形成される第2絞り部(55c)とを備えることを特徴とするタイヤ構造。
  11. 請求の範囲記載のタイヤ構造において、
    前記リム(15)の回転方向における前記突起部(21G)の前部及び後部である側面(21E,21E)と、前記側面(21E,21E)に対向する前記ラグセグメント(21)の内壁面(21c,21c)との間に、少なくとも2本の丸棒状部材(50,50)を転動可能に嵌入することを特徴とするタイヤ構造。
  12. 中空部を有するラグセグメントをリム外周の円周方向に隣接して多数個配設するタイヤ構造において、
    前記リム(15)側から前記中空部(22)に向けて延在する突起部(21D)を形成し、前記リム(15)の回転軸に垂直な方向における前記中空部(22)の断面形状を略逆U字形にし、
    前記リム(15)の回転方向における前記突起部(21D)の前部及び後部である側面(21E,21E)と、前記側面(21E,21E)に対向する前記ラグセグメント(21)の内壁面(21c,21c)との間に、少なくとも2本の丸棒状部材(50,50)を転動可能に嵌入することを特徴とするタイヤ構造。
  13. 請求の範囲11又は12記載のタイヤ構造において、
    前記丸棒状部材(50)は、前記ラグセグメント(21)の長手方向の中央部で、左右2分割されていることを特徴とするタイヤ構造。
  14. 請求の範囲13記載のタイヤ構造において、
    前記丸棒状部材(50)は、前記ラグセグメント(21)の長手方向の奥部側の直径(D)より外端部(50a)の直径(d)が小径となるテーパ部(51)を備えることを特徴とするタイヤ構造。
  15. 請求の範囲13又は14記載のタイヤ構造において、
    前記ラグセグメント(21)の長手方向の中央部に、前記丸棒状部材(50)の基端部(50b)が当接するストッパ部(24)を設けることを特徴とするタイヤ構造。
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