JPH08282560A - 履帯張り調整装置 - Google Patents

履帯張り調整装置

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Publication number
JPH08282560A
JPH08282560A JP11246395A JP11246395A JPH08282560A JP H08282560 A JPH08282560 A JP H08282560A JP 11246395 A JP11246395 A JP 11246395A JP 11246395 A JP11246395 A JP 11246395A JP H08282560 A JPH08282560 A JP H08282560A
Authority
JP
Japan
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idler wheel
side frame
tension adjusting
yoke
crawler belt
Prior art date
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Pending
Application number
JP11246395A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Namatame
哲生 生田目
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 履帯を取外すことにより遊動輪等がサイドフ
レーム前方へ急激に移動するのを防止し、張力調整シリ
ンダの交換時の作業性を向上させる。 【構成】 ヨーク9と圧縮ばね23との間に位置して隔
壁7にストッパ板32を固定することにより、例えば張
力調整シリンダ15からナット21が離脱して圧縮ばね
23が伸長した場合に、この圧縮ばね23によってサイ
ドフレーム本体5の前方に移動する張力調整シリンダ1
5をストッパ板32に突当て、それ以上の移動を規制す
る構成とする。これにより、例えば張力調整シリンダ1
5を交換すべく履帯12を遊動輪10から取外す場合で
も、遊動輪10の前側に重量物等を押当てる前作業を行
うことなく、張力調整シリンダ15に押圧されたヨーク
9や遊動輪10がサイドフレーム本体5の前方に急激に
移動するのを確実に防止でき、張力調整シリンダ15の
交換時における作業性を著しく向上できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば油圧ショベル、
油圧クレーン、ブルドーザ等の装軌式車両に用いられる
履帯張り調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建設作業に用いられ土砂の掘削作業等を
行う油圧ショベルや、高所への資材運搬作業等を行う油
圧クレーン等の装軌式建設機械は、一般に整地されてい
ない路面を走行するために無限軌道の履帯を有する下部
走行体を備えている。そして、該下部走行体の履帯は、
通常、履帯張り調整装置により常時適度な張りを維持す
るようになっている。
【0003】そこで、図3ないし図7に従来技術による
履帯張り調整装置として、油圧ショベルの下部走行体に
適用された場合を例に挙げて示す。
【0004】図中、1は下部走行体、2は該下部走行体
1のトラックフレーム3上に旋回可能に搭載された上部
旋回体を示し、該上部旋回体2の前部には作業装置4が
俯仰動可能に設けられている。
【0005】そして、上部旋回体2は、運転室2Aと、
該運転室2Aの後側に設けられた機械室2Bと、該機械
室2Bの後側に設けられたカウンタウエイト2Cとを有
している。
【0006】また、作業装置4は、上部旋回体2の前側
に俯仰動可能に取付けられたブーム4Aと、該ブーム4
Aの先端に俯仰動可能に取付けられたアーム4Bと、該
アーム4Bの先端に回動可能に取付けられたバケット4
Cとからなり、これらはブームシリンダ4D、アームシ
リンダ4Eおよびバケットシリンダ4F等に対する作動
圧油の給排により掘削作業等を行うようになっている。
【0007】ここで、下部走行体1のトラックフレーム
3は、該トラックフレーム3の中央に位置して上部旋回
体2を支持するセンタフレーム(図示せず)と、該セン
タフレームの左,右両側に設けられ、前後方向に伸長す
る一対のサイドフレーム本体5(一方のみ図示)とから
大略構成され、該各サイドフレーム本体5は長尺な板材
を溶接等によって接合することにより前後方向に延びる
角筒体として形成されている。
【0008】6は各サイドフレーム本体5の一端側(前
端側)に設けられ、サイドフレーム本体5と共にサイド
フレームを構成する遊動輪支持ブラケットを示し、該遊
動輪支持ブラケット6は図4ないし図6に示すように、
サイドフレーム本体5の底板5Aから延長して一体形成
され、後述する遊動輪10を収容すべく所定の間隔をも
って対向する一対の底板6A,6Aと、下端が該各底板
6Aに固着され上下に伸長する左,右の側板6B,6B
と、該各側板6Bの上端側に一体形成された上板6Cと
から構成されている。ここで、上板6Cは遊動輪10を
収容すべく、その一端側中央が所定の幅をもって切欠か
れている。
【0009】7はサイドフレーム本体5と遊動輪支持ブ
ラケット6との間に位置し、サイドフレーム本体5の前
端縁が溶接されると共に、遊動輪支持ブラケット6の各
底板6A、各側板6Bおよび上板6Cの後端縁が溶接さ
れた隔壁で、該隔壁7の中心部には、後述する張力調整
シリンダ15の一側ロッド18が挿通される挿通穴7A
が穿設されている。
【0010】8,8は遊動輪支持ブラケット6の各側板
6Bから内側に突設された上ガイド板8Aと下ガイド板
8Bとの間に形成されたガイド部を示し、該各ガイド部
8により後述のヨーク9が摺動可能に支持されるように
なっている。ここで、上ガイド板8Aおよび下ガイド板
8Bは、各側板6Bと隔壁7とに固着され、さらに複数
の補強板(図示せず)を介して上板6Cおよび各底板6
Aに接合され、堅固な板組構造をなしている。
【0011】9は遊動輪支持ブラケット6内に配設され
たヨークを示し、該ヨーク9は左,右に分岐して平行に
伸長する一対の腕部9A,9Aと、該各腕部9Aの先端
側に形成された締着部9B,9Bと、該各締着部9Bの
先端側にボルトを介して固定された軸受部9C,9Cと
を有し、各腕部9Aが基端側の連結部9Dで一体化され
全体として略U字状に形成されている。そして、ヨーク
9の連結部9D端面には、張力調整シリンダ15の後述
する一側ロッド18先端が当接するようになっている。
【0012】10は前記各サイドフレーム本体5の一端
側に位置し、遊動輪支持ブラケット6内にヨーク9を介
して摺動可能に支持された遊動輪を示し、該遊動輪10
の中心部には左,右に突出する回転軸10Aが一体形成
され、該回転軸10Aはヨーク9の軸受部9Cに支持さ
れている。従って、遊動輪10はヨーク9により回転可
能に支持されると共に、遊動輪支持ブラケット6のガイ
ド部8を構成する上ガイド板8Aおよび下ガイド板8B
に沿って前後方向に摺動変位するようになっている。
【0013】11は各サイドフレーム本体5の他端側に
設けられた駆動輪で、該駆動輪11は走行用アクチュエ
ータとしての油圧モータ(図示せず)等によって回転駆
動され、後述の履帯12を駆動する。
【0014】12は遊動輪10と駆動輪11との間に巻
装された履帯を示し、該履帯12はサイドフレーム本体
5の上側では上ローラ13,13によってガイドされ、
サイドフレーム本体5の下側では下ローラ14,14,
…によってガイドされ、駆動輪11の回転駆動により下
部走行体1を路上等で走行させるようになっている。こ
こで、各上ローラ13および各下ローラ14はサイドフ
レーム本体5の上側と下側にそれぞれ回転可能に設けら
れ、該各ローラ13,14は履帯12がサイドフレーム
本体5に接触したりするのを防止するようになってい
る。
【0015】15は各サイドフレーム本体5内に設けら
れた張力調整シリンダを示し、該張力調整シリンダ15
は、外周側に一側ばね受部16Aを有し、有底筒状に形
成されたシリンダ本体16と、該シリンダ本体16の一
端側を施蓋し、一側ロッド18を摺動可能に支持したロ
ッドカバー17と、シリンダ本体16の一端側からヨー
ク9に向けて突出し、シリンダ本体16内にピストンを
介してグリース室(いずれも図示せず)を画成した一側
ロッド18と、シリンダ本体16の他端側から後述の支
持板25に向けて突出し、シリンダ本体16内にピスト
ンを介してグリース室(いずれも図示せず)を画成した
他側ロッド19と、該他側ロッド19の突出端側が中心
部に摺動可能に挿通された他側ばね受20と、他側ロッ
ド19の突出端側に形成された雄ねじ部19Aに螺着さ
れ、他側ばね受20を他側ロッド19に対して抜止めす
るストッパとしてのナット21と、他側ロッド19の周
囲に位置してシリンダ本体16の底部側に固着され、他
側ばね受20に当接することによって他側ロッド19の
最縮小位置を規制する筒状のストッパ22とから大略構
成されている。
【0016】23はシリンダ本体16の一側ばね受部1
6Aと他側ばね受20との間に配設された圧縮ばねで、
該圧縮ばね23は、後述する支持板25に固着されてサ
イドフレーム本体5内に伸長する筒状のカバー24内に
収納されている。ここで、圧縮ばね23は、その一端側
がシリンダ本体16の一側ばね受部16Aに当接し、他
端側が他側ばね受20を介して支持板25に当接するこ
とにより、張力調整シリンダ15を常時伸長方向に付勢
し、該張力調整シリンダ15、ヨーク9等を介して遊動
輪10を矢示A方向に押圧することにより履帯12に張
りを与えている。そして、後述するように遊動輪10に
矢示B方向の荷重が作用したときには、圧縮ばね23が
圧縮されることにより、他側ばね受20とストッパ22
とが近接するように張力調整シリンダ15が移動し、遊
動輪10に作用する衝撃を緩和するようになっている。
【0017】25は張力調整シリンダ15の他側ばね受
20等を支持すべく該サイドフレーム本体5内に固着さ
れた支持板を示し、該支持板25は所定板厚の鋼板から
サイドフレーム本体5の内面形状に対応した角形状に形
成され、その中央部にはナット21や他側ロッド19を
挿通するための挿通穴25Aが穿設されている。そし
て、該支持板25はその略全周をサイドフレーム本体5
の内側にすみ肉溶接することにより固着されている。
【0018】26は他側ロッド19の突出端に設けられ
たグリスニップルで、該グリスニップル26は、他側ロ
ッド19の中心部に穿設されたグリス通路を介してシリ
ンダ本体16内に形成されたグリス室(いずれも図示せ
ず)と外部とを連通させている。そして、グリスニップ
ル26からグリス通路を通じてグリス室内にグリスを注
入することにより、シリンダ本体16からの他側ロッド
19の突出長が設定され、遊動輪10と駆動輪11との
間に巻回された履帯12の初期張力が設定されるように
なっている。
【0019】従来技術による履帯張り調整装置は上述の
如き構成を有するもので、張力調整シリンダ15のシリ
ンダ本体16、他側ロッド19およびストッパ22は、
圧縮ばね23と共にカバー24内に収納されている。
【0020】そして、油圧ショベルの走行時に各履帯1
2が地面の形状に応じて変形し、遊動輪10に作用する
荷重が増大すると、遊動輪10が矢示B方向に移動する
のに伴い、上ガイド板8Aおよび下ガイド板8Bに沿っ
て摺動するヨーク9を介して張力調整シリンダ15が後
方に移動する。これにより、圧縮ばね23が縮小して他
側ロッド19がナット21を伴って他側ばね受20の後
方に突出すると共に、ストッパ22が他側ばね受20に
近接する。一方、遊動輪10に作用する荷重が減少する
と、圧縮ばね23が伸長することにより、他側ロッド1
9に螺着されたナット21が他側ばね受20に当接する
まで張力調整シリンダ15が前方に移動する。
【0021】このようにして、油圧ショベルの走行時に
おける履帯12の変形等により遊動輪10に荷重が作用
すると、この荷重の増減に応じて圧縮ばね23の伸縮が
繰返され、かかる圧縮ばね23の伸縮に応じて張力調整
シリンダ15がヨーク9および遊動輪10を伴って前後
方向に移動することにより、各履帯12が常時適正な張
りを保持するようになっている。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、油圧ショベ
ルが岩石を乗越える場合等において、遊動輪10に作用
する荷重は、通常、水平方向(前後方向)の力と垂直方
向(上下方向)の力との合力となるから、遊動輪10に
上述の如き荷重が作用すると、ヨーク9は遊動輪10と
共に後方に移動しつつ、その連結部9Dが上向き(また
は下向き)に移動するような挙動を生じる。このため、
張力調整シリンダ15の一側ロッド18には、ヨーク9
の連結部9Dとの摩擦に伴う上向き(または下向き)の
力が作用し、張力調整シリンダ15は、サイドフレーム
本体5内の支持板25と他側ばね受20との当接面を中
心として傾こうとする。これに対し、他側ばね受20は
圧縮ばね23により支持板25に押付けられて水平状態
を維持しようとするから、他側ばね受20に挿通された
他側ロッド19には大きな曲げ応力が作用し、その結
果、例えば他側ロッド19に形成された雄ねじ部19A
のねじ山が破損してナット21が他側ロッド19から離
脱する場合があり、このような場合には、張力調整シリ
ンダ15を交換する必要が生じる。
【0023】ここで、例えば他側ロッド19からナット
21が離脱した場合には、例えば図7に示すように、圧
縮ばね23はナット21と他側ばね受20との当接によ
る規制が解除されて自由に伸長した状態にあるから、圧
縮ばね23のばね力が張力調整シリンダ15に作用する
ことにより、ヨーク9および遊動輪10は張力調整シリ
ンダ15によって押圧されることになる。
【0024】そこで、張力調整シリンダ15を交換すべ
く履帯12を遊動輪10等から取外す場合には、履帯1
2のマスタピンを外した瞬間に張力調整シリンダ15に
押圧されたヨーク9および遊動輪10が、遊動輪支持ブ
ラケット6の前方に急激に移動するのを防止するため、
遊動輪10の前側に他の建設機械や重量物等を押当てた
状態で履帯12の取外し作業を行う必要がある。
【0025】このように、従来技術による履帯張り調整
装置では、張力調整シリンダ15等を交換するに際し
て、遊動輪10の前側に他の建設機械や重量物等を押当
てる前作業が必要となるだけでなく、当該他の建設機械
や重量物等により作業スペースが制限されてしまい、張
力調整シリンダ15等を交換する際の作業性が著しく劣
化してしまうという問題がある。
【0026】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、張力調整シリンダ等を交換する場合等に
おいて、その作業性を著しく向上することができる履帯
張り調整装置を提供することを目的としている。
【0027】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために本発明は、トラックフレームのサイドフレームに
設けられ前後方向に摺動可能なヨークと、該ヨークに回
転可能に支持され、駆動輪との間に履帯が巻回される遊
動輪と、前記サイドフレーム内に位置して前記ヨークと
サイドフレームとの間に伸縮可能に設けられた張力調整
シリンダと、前記駆動輪と遊動輪との間で前記履帯に張
りを与えるため、前記サイドフレームと該張力調整シリ
ンダとの間に設けられた圧縮ばねとからなる履帯張り調
整装置に適用される。
【0028】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記圧縮ばねのばね力による前記ヨークおよび
遊動輪の移動量を制限するため、前記ヨークと圧縮ばね
との間に位置して前記サイドフレームにストッパを設け
たことにある。
【0029】この場合、請求項2に記載した発明のよう
に、前記サイドフレームは、サイドフレーム本体と、該
サイドフレーム本体の一端側に隔壁を介して固定された
遊動輪支持ブラケットとから構成し、前記ストッパは前
記張力調整シリンダとヨークとの間に位置して前記隔壁
に固定するのが望ましい。
【0030】
【作用】請求項1の発明の構成によれば、遊動輪に荷重
が作用すると該遊動輪を支持するヨークがサイドフレー
ムの前後方向に摺動変位し、このヨークの摺動変位に伴
って圧縮ばねが伸縮すると共に張力調整シリンダがサイ
ドフレームの前後方向に移動することにより、遊動輪と
駆動輪との間に巻回された履帯の張りが調整される。そ
して、例えば張力調整シリンダが破損することに起因し
て圧縮ばねが伸長した場合には、張力調整シリンダは伸
長した圧縮ばねに付勢されて前方に移動するものの、ヨ
ークと圧縮ばねとの間に設けられたストッパに突当たる
ことにより、それ以上の移動を規制される。従って、例
えば張力調整シリンダを交換すべく履帯を遊動輪等から
取外した場合でも、ヨークおよび遊動輪が張力調整シリ
ンダに押圧されて急激にサイドフレーム前方に移動する
のを防止することができる。
【0031】また、請求項2の発明の構成によれば、サ
イドフレーム本体と遊動輪支持ブラケットとの間に配設
された隔壁にストッパを固定することにより、圧縮ばね
の伸長量が少ない段階で張力調整シリンダの移動をスト
ッパによって確実に規制できるから、ヨークおよび遊動
輪のサイドフレーム前方への急激な移動を確実に防止で
きる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1および図2に基
づき説明する。なお、実施例では上述した従来技術と同
一の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略す
る。
【0033】図中、31は本実施例による履帯張り調整
装置を示し、該履帯張り調整装置31は従来技術で述べ
た履帯張り調整装置と略同様に、サイドフレーム本体
5、遊動輪支持ブラケット6、ヨーク9、遊動輪10、
張力調整シリンダ15、圧縮ばね23等から大略構成さ
れているものの、サイドフレーム本体5と遊動輪支持ブ
ラケット6との間に配設された隔壁7に、後述するスト
ッパ板32が固定されている点で従来技術とは異なって
いる。
【0034】32はヨーク9と圧縮ばね23との間に位
置して隔壁7に固定されたストッパ板を示し、該ストッ
パ板32は、図2に示すように厚肉の鋼板材等から全体
として略十文字型に形成され、中心部に透孔32Aが穿
設された本体部32Bと、該本体部32Bから遊動輪支
持ブラケット6内に形成された左,右のガイド部8,8
内に伸長する一対の取付腕部32C,32Cとを有して
いる。ここで、本体部32Bに穿設された透孔32Aの
内径寸法は、例えば張力調整シリンダ15の一側ロッド
18の外径寸法よりも大きく、一側ばね受部16Aの外
径寸法よりも小さく設定されている。
【0035】そして、ストッパ板32は、例えば張力調
整シリンダ15をサイドフレーム本体5内に配設した
後、遊動輪支持ブラケット6の下側から各底板6Aの間
を介して遊動輪支持ブラケット6内に挿入され、遊動輪
支持ブラケット6内に突出した張力調整シリンダ15の
一側ロッド18を透孔32Aに挿通させた状態で、本体
部32Bの各角部および各取付腕部32Cの各角部に挿
通された複数の(本実施例では8本)ボルト33,3
3,…を介して隔壁7に堅固に固定されている。このよ
うに、ストッパ板32は一般的なサイドフレームの構成
部材である隔壁7に各ボルト33を介して固定され、し
かも、ストッパ板32の取付作業は遊動輪支持ブラケッ
ト6の各底板6Aの間に形成された隙間を介して行うこ
とができるから、従来技術による履帯張り調整装置にも
簡単に後付けすることができる。
【0036】本実施例による履帯張り調整装置31は上
述の如き構成を有するもので、その基本的作動について
は従来技術によるものと格別差異はない。
【0037】然るに、本実施例においては、ヨーク9と
圧縮ばね23との間に位置して隔壁7にストッパ板32
を固定したから、例えば張力調整シリンダ15の他側ロ
ッド19からナット21が離脱し、圧縮ばね23がサイ
ドフレーム本体5内で伸長した場合でも、張力調整シリ
ンダ15は伸長した圧縮ばね23に付勢されて前方に移
動するものの、隔壁7に固定されたストッパ板32に突
当たることにより、それ以上の移動を規制される。従っ
て、例えば張力調整シリンダ15を交換すべく履帯12
を遊動輪10等から取外した場合でも、ヨーク9および
遊動輪10が、張力調整シリンダ15に押圧されて急激
にサイドフレーム本体5の前方に移動するのを確実に防
止することができ、履帯12を遊動輪10等から取外し
た後、遊動輪10およびヨーク9を遊動輪支持ブラケッ
ト6から簡単に取外すことができる。
【0038】このため、張力調整シリンダ15を交換す
るに際して、従来技術で述べた如くの遊動輪10の前側
に他の建設機械や重量物等を押当てる前作業を不要にで
きる上に、当該他の建設機械や重量物等により作業スペ
ースが制限される不具合を解消することができ、交換時
の作業性を著しく向上することができる。
【0039】しかも、ストッパ板32を隔壁7に固定す
ることにより圧縮ばね23の前端部近傍に配設したか
ら、張力調整シリンダ15の他側ロッド19からナット
21が離脱した場合等において、圧縮ばね23の伸長量
が少なく、当該圧縮ばね23に押圧されてサイドフレー
ム本体5の前方に急激に移動しようとする張力調整シリ
ンダ15の慣性力が小さい初期段階で、当該張力調整シ
リンダ15の前方への移動を確実に規制できる。
【0040】そして、上述の如き優れた作用効果を奏す
る履帯張り調整装置31は、一般的なサイドフレームの
構成部材である隔壁7にストッパ板32を固定するだけ
で簡単に構成でき、しかも、ストッパ板32の取付作業
は遊動輪支持ブラケット6の各底板6Aの間に形成され
た隙間を介して行うことができる。従って、製作費用を
低く抑えることができ、現行の履帯張り調整装置に対し
ても簡単に後付けすることができる。
【0041】なお、前記実施例では、ストッパ板32を
サイドフレーム本体5と遊動輪支持ブラケット6との間
に設けられた隔壁7に固定した場合を例に挙げて説明し
たが、本発明はこれに限るものではなく、サイドフレー
ム本体5内、あるいは遊動輪支持ブラケット6内に設け
る構成としてもよい。
【0042】また、前記実施例では、装軌式車両として
油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれに
限るものではなく、例えば油圧クレーン、ブルドーザ
等、他の装軌式車両に用いても同様の作用効果を発揮し
得るものである。
【0043】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、張力調整シリンダが破損した場合等において、伸
長した圧縮ばねに押圧されてサイドフレームの前方に移
動する張力調整シリンダを、ヨークと圧縮ばねとの間に
設けたストッパによって規制するように構成したから、
遊動輪およびヨークが張力調整シリンダに押圧されてサ
イドフレームの前方に急激に移動するのを確実に防止で
きる。従って、例えば張力調整シリンダを交換するため
履帯を取外す場合に、遊動輪およびヨークがサイドフレ
ームの前方に急激に移動するのを防止するための前作業
等を不要にでき、張力調整シリンダ交換時の作業性を著
しく向上することができる。
【0044】また、請求項2の発明によれば、サイドフ
レーム本体と遊動輪支持ブラケットとの間に配設された
隔壁にストッパを固定することにより、該ストッパを張
力調整シリンダの前端部近傍に配設したから、張力調整
シリンダがサイドフレーム内で移動を生じる場合等にお
いて、圧縮ばねの伸長量が少ない段階で、当該圧縮ばね
に押圧されてサイドフレームの前方に移動する張力調整
シリンダを確実に規制できる。さらに、一般的なサイド
フレームの構成部材である隔壁にストッパを固定するだ
けで簡単に構成できるから、製作費用を低く抑えること
ができる上に、現行の履帯張り調整装置に対しても簡単
に後付けすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による履帯張り調整装置を示す
縦断面図である。
【図2】図1中の矢示II−II方向断面図である。
【図3】従来技術による油圧ショベルを示す外観図であ
る。
【図4】図3に示す油圧ショベルの履帯張り調整装置等
を示す縦断面図である。
【図5】図4中の矢示V−V方向断面図である。
【図6】図4中の矢示VI−VI方向断面図である。
【図7】張力調整シリンダのナットが離脱した場合にお
ける遊動輪等の状態を説明する図4と同様位置の縦断面
図である。
【符号の説明】
3 トラックフレーム 5 サイドフレーム本体 6 遊動輪支持ブラケット 7 隔壁 9 ヨーク 10 遊動輪 11 駆動輪 12 履帯 15 張力調整シリンダ 23 圧縮ばね 32 ストッパ板(ストッパ)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックフレームのサイドフレームに設
    けられ前後方向に摺動可能なヨークと、該ヨークに回転
    可能に支持され、駆動輪との間に履帯が巻回される遊動
    輪と、前記サイドフレーム内に位置して前記ヨークとサ
    イドフレームとの間に伸縮可能に設けられた張力調整シ
    リンダと、前記駆動輪と遊動輪との間で前記履帯に張り
    を与えるため、前記サイドフレームと該張力調整シリン
    ダとの間に設けられた圧縮ばねとからなる履帯張り調整
    装置において、前記圧縮ばねのばね力による前記ヨーク
    および遊動輪の移動量を制限するため、前記ヨークと圧
    縮ばねとの間に位置して前記サイドフレームにストッパ
    を設けたことを特徴とする履帯張り調整装置。
  2. 【請求項2】 前記サイドフレームは、サイドフレーム
    本体と、該サイドフレーム本体の一端側に隔壁を介して
    固定された遊動輪支持ブラケットとから構成し、前記ス
    トッパは前記ヨークと圧縮ばねとの間に位置して前記隔
    壁に固定してなる請求項1に記載の履帯張り調整装置。
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