JP2001106129A - 履 帯 - Google Patents

履 帯

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JP2001106129A
JP2001106129A JP28826799A JP28826799A JP2001106129A JP 2001106129 A JP2001106129 A JP 2001106129A JP 28826799 A JP28826799 A JP 28826799A JP 28826799 A JP28826799 A JP 28826799A JP 2001106129 A JP2001106129 A JP 2001106129A
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JP28826799A
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English (en)
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Hideki Akita
秀樹 秋田
Wataru Idezu
渉 出津
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 長期間に走行等を行う場合でも、環状シール
の耐久性、寿命等を高めることができ、シール性能を良
好に維持できるようにする。 【解決手段】 履帯7を構成する外側リンク部9の内側
端面9Cとブッシュ11の端面11Aとの間には、弾性
樹脂材料からなる環状シール14を圧縮状態で装着す
る。また、この環状シール14は、左,右の環状部14
A,14Bと中間連結部14CとによりM字状またはW
字状の横断面形状を有する環状体として形成する。そし
て、環状シール14の環状部14Bが摺接するブッシュ
11の端面11A内周側には、例えば約0.1〜1.2
mm、好ましくは約0.1〜1.0mm程度の微小な寸
法tをもってテーパ状の面取り部15を設ける。これに
より環状シール14に対して面取り部15の角部15A
からの荷重が集中して作用するのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル、油圧クレーン等の装軌式車両に用いて好適な履帯に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の装軌式車両に
用いられる履帯は、長手方向一側に外側リンク部が形成
されると共に長手方向他側に内側リンク部が形成され、
互いに無端状に連結される左,右のトラックリンクと、
前記各トラックリンクの内側リンク部間に設けられ、
左,右方向の両端側が前記外側リンク部と対向して配置
されたブッシュと、前記ブッシュ内に挿入して設けら
れ、左,右方向の両端側が前記外側リンク部に嵌合して
連結された連結ピンとによって大略構成されている(例
えば、実開昭49−113342号公報等)。
【0003】この種の従来技術による履帯は、遊動輪と
駆動輪との間に巻回して設けられ、駆動輪を走行用の油
圧モータ等によって回転駆動することにより、履帯を遊
動輪と駆動輪との間で周回動作させ、車体を前,後方向
等に走行させる。
【0004】また、この従来技術にあっては、連結ピン
の外周側には、外側リンク部とブッシュとの間に位置し
てM字状またはW字状の横断面形状を有する環状シール
を設けている。そして、この環状シールは、外側リンク
部の端面とブッシュの端面との間に締代をもって配設さ
れ、走行時にブッシュと連結ピンとの間に土砂等が侵入
するのを防止すると共に、両者の間を潤滑するグリース
の漏洩を防止する構成となっている。
【0005】さらに、この従来技術にあっては、履帯の
組立時に連結ピンをブッシュの内周側に挿入するときの
挿入作業等を円滑に行うために、ブッシュの端面内周側
には、例えば2〜3mm程度の切込み寸法をもってテー
パ状の面取り部を形成し、この面取り部により連結ピン
をブッシュ内へと案内する構成としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による履帯は、環状シールを、トラックリンクの
外側リンク部とブッシュとの間に圧縮状態で装着し、こ
の環状シールをブッシュの端面に弾性的に摺接させてい
る。そして、ブッシュとトラックリンクとの間で環状シ
ールに加える圧縮方向の荷重を大きくし、ブッシュの端
面に摺接する環状シールの面圧を高くすることにより、
この環状シールのシール機能を高める構成としている。
【0007】しかし、この従来技術にあっては、ブッシ
ュの端面に摺接する環状シールの端面が、局部的に摩
耗、損傷し、極端な場合には破断を生じ、環状シールの
耐久性、寿命を高めることができないという問題があ
る。
【0008】そこで、本発明者等は、環状シールの端面
が局部的に摩耗、損傷される原因について鋭意研究した
ところ、ブッシュの端面内周側に2〜3mm程度の面取
り部を形成しており、この面取り部の形状が原因である
ことを知見した。
【0009】即ち、ブッシュの端面と環状シールの端面
とが互いに摺動を繰返すうちに、環状シールには面取り
部の位置で荷重が集中的に作用し、これによって環状シ
ールの端面には前記面取り部との間で局部的な摩耗が発
生し易くなることが確認された。
【0010】さらに、近年、この種の装軌式車両は、盗
難防止のために、作業現場から管理可能な場所に移動さ
せることが必要となってきた。この場合、装軌式車両を
トラックで移送するには、その段取りが面倒であるの
で、装軌式車両自体を自走させて、この装軌式車両を目
的とする場所に移動させることが行われている。
【0011】その結果、装軌式車両は、必要以上に自走
することになり、環状シールの性能を保証するために予
め設定された摺動可能時間(使用可能時間)を越えて、
この環状シールを長期間に亘り使用することが多くな
る。
【0012】このため、環状シールには、ブッシュとの
間で多大な摺動抵抗が作用し、前記ブッシュの面取り部
との間で発生する摩耗量がさらに増大し、場合によって
は環状シールに面取り部との接触部位から亀裂等の損傷
が生じる虞れがあるという問題がある。
【0013】そして、このように環状シールに亀裂等の
損傷が生じると、環状シールの弾性力が低減して、シー
ル機能が短期間で低下してしまい、環状シールの寿命が
短くなり、履帯の寿命を短くするという問題がある。
【0014】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、長期間に亘って使用し
た場合でも、環状シールの耐久性、寿命等を高めること
ができ、シール性能を良好に維持できるようにした履帯
を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1による履帯は、長手方向一側
に外側リンク部が形成されると共に長手方向他側に内側
リンク部が形成され、互いに無端状に連結される左,右
のトラックリンクと、前記各トラックリンクの内側リン
ク部間に設けられ、左,右方向の両端側が前記外側リン
ク部と対向して配置されたブッシュと、前記ブッシュ内
に挿入して設けられ、左,右方向の両端側が前記外側リ
ンク部に嵌合して連結された連結ピンと、前記各トラッ
クリンクの外側リンク部とブッシュとの間に位置して前
記連結ピンの外周側に設けられたシール部材とによって
構成している。
【0016】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、シール部材は弾性材料により形成され外側リン
ク部の内側端面とブッシュの端面とに締代をもって当接
するようにM字状またはW字状の横断面形状をもった環
状シールによって構成し、ブッシュの端面内周側には約
0.1〜1.2mmの微小寸法をもった面取り部を形成
したことにある。
【0017】このように構成したことにより、環状シー
ルに作用するブッシュの面取り部からの荷重を従来技術
のものと比較して小さく抑えることができ、環状シール
をブッシュに対し長時間に亘って摺動させるような場合
でも、環状シールに面取り部との間で局所的な摩耗、損
傷が生じるのを防止できる。これにより、環状シールを
外側リンク部の内側端面とブッシュの端面に適度な面圧
をもって安定して当接させ続けることができ、環状シー
ルのシール性を長く保つことができる。
【0018】また、請求項2の発明は、面取り部をテー
パ状の面取り部により構成している。これにより、環状
シールの摺動時間を増大した場合でも、環状シールに面
取り部と対応した位置で亀裂等の損傷が発生するのを長
期に亘って防止でき、環状シールの耐久性等をより高め
ることができる。
【0019】また、請求項3の発明は、面取り部は円弧
状の面取り部により構成している。この場合でも、請求
項2の発明と同様に環状シールに亀裂等の損傷が発生す
るのを長期に亘って防止でき、環状シールの耐久性等を
より高めることができる。
【0020】さらに、請求項4の発明が採用する構成の
特徴は、シール部材は弾性材料により形成され外側リン
ク部の内側端面とブッシュの端面とに締代をもって当接
するようにM字状またはW字状の横断面形状をもった環
状シールによって構成し、前記環状シールが当接するブ
ッシュの端面には内周側から外周側に向けてテーパ状に
拡開するシール当接面を形成したことにある。
【0021】このように構成したことにより、ブッシュ
の端面に形成したシール当接面は、内周側から外周側に
テーパ状に拡開しているので、このシール当接面と外側
リンク部の内側端面との間で環状シールの外周側に圧縮
方向の荷重を積極的に与えることができ、環状シールの
面圧を、この環状シールの外周側で高め、そのシール性
を向上することができる。
【0022】また、履帯の組立時には、テーパ状のシー
ル当接面を利用し連結ピンをブッシュの内周側に案内す
ることができる。このため、従来技術で述べた面取り部
をブッシュに対して特別に設ける必要がなくなり、これ
により請求項1の発明と同様に環状シールに局所的な摩
耗、損傷等が発生するのを防止できる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
履帯を油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図
面に従って詳細に説明する。
【0024】ここで、図1ないし図9は本発明の第1の
実施の形態を示し、1は油圧ショベルの下部走行体で、
この下部走行体1は、前後方向に伸長した左,右のサイ
ドフレーム2A(一方のみ図示)等を備えたトラックフ
レーム2と、このトラックフレーム2のサイドフレーム
2A両端側にそれぞれ設けられた遊動輪3、駆動輪4
と、この遊動輪3と駆動輪4との間に巻回された後述の
履帯7とによって構成されている。
【0025】また、トラックフレーム2のサイドフレー
ム2Aには、履帯7をサイドフレーム2Aの上側で案内
する上ローラ5と、履帯7をサイドフレーム2Aの下側
で案内する複数の下ローラ6,6,…とが設けられてい
る。
【0026】7は遊動輪3と駆動輪4との間に巻回して
設けられた履帯で、この履帯7は、後述のトラックリン
ク8、ブッシュ11、連結ピン12およびシュー13等
によって構成されている。そして、履帯7は、各トラッ
クリンク8の連結部分に位置する後述のブッシュ11が
駆動輪4に噛合し、この状態で駆動輪4が回転駆動され
ることにより、遊動輪3と駆動輪4との間で周回動作を
行うものである。
【0027】8,8は左,右方向に対向して配設され、
互いに無端状に連結された左,右のトラックリンクで、
このトラックリンク8は、履帯7の長手方向に沿って伸
長している。そして、トラックリンク8の長手方向の一
側には、外側リンク部9が形成され、この外側リンク部
9には、図4、図5に示す如く連結ピン12が挿嵌され
るピン挿嵌穴9Aと、このピン挿嵌穴9Aからブッシュ
11側に向けて拡径し後述の環状シール16が装着され
るシール装着穴9Bと、このシール装着穴9Bの奥部に
位置して前記ピン挿嵌穴9Aとシール装着穴9Bとの間
の内側端面9Cとが段付穴となって形成されている。ま
た、外側リンク部9は、ピン挿嵌穴9Aと内側端面9C
との角隅側がほぼ直角の角部9Dとなっている。
【0028】さらに、トラックリンク8の長手方向の他
側には、内側リンク部10が形成され、この内側リンク
部10には、後述のブッシュ11が挿嵌されるブッシュ
挿嵌穴10Aが形成されている。
【0029】11は各トラックリンク8の内側リンク部
10間に設けられ、内周側に連結ピン12が挿入される
ブッシュで、このブッシュ11は、金属材料等を用いて
左,右方向に延びる筒状に形成され、その左,右の端面
11A,11Aはブッシュ11の軸線に対して垂直で、
かつ平坦な垂直平坦面として形成されている。また、ブ
ッシュ11の内周側はピン穴11Bとなり、このピン穴
11B内には連結ピン12が隙間をもって挿入されてい
る。
【0030】さらに、ブッシュ11の端面11Aには、
ピン穴11Bとの境界となる内周側の角隅に位置して後
述の面取り部15が設けられている。一方、このブッシ
ュ11の端面11Aには、外周側に位置して断面円弧状
の円弧面部11Cが形成されている。そして、ブッシュ
11は、各内側リンク部10のブッシュ挿嵌穴10A内
に圧入状態で挿嵌され、その左,右方向の両端側はシー
ル装着穴9B内に挿入され、端面11A,11Aが外側
リンク部9の内側端面9Cと隙間をもって対面してい
る。
【0031】12は隣り合うトラックリンク8,8間を
互いにピン結合した連結ピンで、この連結ピン12は、
ブッシュ11内に微小な隙間をもって摺動可能に挿入さ
れ、その左,右方向の両端側は、外側リンク部9のピン
挿嵌穴9A内に圧入状態で嵌合されている。また、この
連結ピン12とブッシュ11との間の隙間内にはグリー
ス等の潤滑油が充填され、この潤滑油は連結ピン12を
ブッシュ11に対して円滑に相対回転させるものであ
る。
【0032】13は左,右のトラックリンク8,8に設
けられた金属板からなるシューで、このシュー13は、
図2ないし図4に示す如く各トラックリンク8の外側
(履帯7の外周側)に固着され、左,右のトラックリン
ク8,8を一体に連結すると共に、履帯7の接地面を構
成している。
【0033】14,14はトラックリンク8の外側リン
ク部9とブッシュ11との間に位置して、連結ピン12
の外周側に設けられたシール部材としての環状シール
で、この環状シール14は、図5に示す如く例えばウレ
タンゴム、ニトリルゴム等の弾性樹脂材料を用いること
によって横断面がM字型状ないしW字型状の環状体とし
て形成され、外側リンク部9とブッシュ11との間に弾
性的に圧縮した状態で装着されている。また、環状シー
ル14は、自然長状態では図6、図7に示す如く形状を
有している。
【0034】ここで、環状シール14は、外側リンク部
9の内側端面9Cに当接した左側の環状部14Aと、ブ
ッシュ11の端面11Aに摺接した右側の環状部14B
と、これらの環状部14A,14B間に形成され環状部
14A,14B間で撓み変形する中間連結部14Cとに
よって構成されている。また、環状シール14の内周側
には、環状部14Bの端面14B1 との角隅側に位置し
てテーパ部14Dが形成されている。
【0035】かくして、環状シール14は、トラックリ
ンク8の外側リンク部9とブッシュ11との間で弾性変
形することにより、環状部14A,14Bを外側リンク
部9の内側端面9C,ブッシュ11の端面11Aにそれ
ぞれ締代をもって弾性的に当接させ、外側リンク部9と
ブッシュ11との間をシールする構成となっている。
【0036】そして、環状シール14は、ブッシュ11
と連結ピン12との間に土砂等の異物が侵入するのを遮
断すると共に、ブッシュ11と連結ピン12との間に供
給されるグリースが外部に漏洩するのを防止するもので
ある。
【0037】15はブッシュ11の左,右の端面11A
内周側にそれぞれ設けられた面取り部(一方のみ図示)
で、この面取り部15は、図5、図8に示す如く、ブッ
シュ11の端面11Aとピン穴11Bとの境界となる角
隅側に全周に亘って面取り加工を施すことにより、テー
パ状の所謂「C面取り」として構成されている。また、
面取り部15は、ブッシュ11の端面11Aと連なる最
大径側の部分が角部15Aとなり、この角部15Aは、
例えば135度程度の角度をもって「く」字状に形成さ
れている。
【0038】ここで、面取り部15は、図5に示すよう
に軸方向、径方向に対してそれぞれ微小な寸法tをもっ
て形成され、この寸法tは、約0.1〜1.2mm、好
ましくは約0.1〜1.0mmに設定されるものであ
る。このため、環状シール14を外側リンク部9とブッ
シュ11との間に圧縮状態で装着したときには、後述す
るように面取り部15の角部15A側が環状シール14
の端面14B1 に深く食い込むようなことがなくなる。
【0039】そして、面取り部15は、履帯7の組立時
等に連結ピン12をブッシュ11の内周側に挿入すると
きに連結ピン12をブッシュ11の内周側へと導き、連
結ピン12の挿入作業の円滑化を図るものである。
【0040】なお、16は下部走行体1上に旋回可能に
設けられた上部旋回体、17はこの上部旋回体16の前
部側に俯仰動可能に設けられた作業装置である。
【0041】本実施の形態による油圧ショベルは、上述
の如き構成を有するもので、路上走行時には走行モータ
(図示せず)によって駆動輪4を回転駆動することによ
り、履帯7を遊動輪3と駆動輪4との間で周回動作さ
せ、これにより車体を前,後方向等に走行させる。
【0042】ここで、本実施の形態では、ブッシュ11
の端面11A内周側には、全周に亘って微小な寸法tを
もった面取り部15を設け、この寸法tを約0.1〜
1.2mm、好ましくは約0.1〜1.0mmに設定し
たので、後述する実験例1〜4からも明らかなように、
面取り部15の角部15A側が環状シール14の端面1
4B1 に深く食い込むようなことがなくなり、環状シー
ル14の端面14B1 に作用する面取り部15からの荷
重を、従来技術で述べた面取り部のものよりも小さく抑
えることができる。
【0043】これにより、ブッシュ11に対する環状シ
ール14の摺動時間が増大するような場合でも、環状シ
ール14の環状部14Bには、面取り部15と対応した
位置に偏摩耗、亀裂等の損傷が生じる事態を防止でき、
環状シール14の圧縮方向に対する耐久性等を高め、こ
の環状シール14のシール性を高く維持することができ
る。
【0044】かくして、本実施の形態では、油圧ショベ
ルを長時間に亘って走行させるようなときでも、環状シ
ール14によってトラックリンク8の外側リンク部9と
ブッシュ11との間を良好にシールし続けることがで
き、ブッシュ11と連結ピン12との間に土砂等の異物
が侵入するのを防止できると共に、両者間の隙間に充填
したグリースが外部に漏洩するのを防ぎ、履帯7の動き
を円滑化することができる。また、環状シール14の交
換作業が不要となり、油圧ショベルの稼動時間を延ばす
ことができる。
【0045】また、環状シール14の耐久性を確認する
ための実験を、実験例1〜6に基づいて行い、図9に示
す特性線を得ることができた。なお、この試験では、外
側リンク部9とブッシュ11とを約20時間に亘って連
続的に相対回動を行い、この間に外側リンク部9とブッ
シュ11に対する環状シール14の押付け力による荷重
(以下、押付け荷重という)を測定することにより行っ
た。また、前記押付け荷重は、試験開始前に予め約80
0〜1200kgf程度に設定している。
【0046】(実験例1)この実験例1では、面取り部
15の寸法tを約0.1mm(t=0.1mm)に設定
している。この場合、図9中に実線で示す特性線Aの如
く、実験開始後から約10時間を経過したときでも、押
付け荷重を約700kgf程度の大きさに高く設定でき
ることが分かった。そして、約10時間が経過した後に
は、時間の経過と共に押付け荷重は僅かながら下降する
ものの、実験開始後から約15時間が経過した以降でも
押付け荷重を約550kgf程度まで高く設定できるこ
とが分かった。
【0047】また、実験終了後に環状シール14の表面
を観察した結果、環状部14Bの端面14B1 には、後
述する実験例5,6の場合のような偏摩耗、亀裂等が発
生することはなく、このことから環状シール14の圧縮
方向の荷重に対する耐久性等を高め、環状シール14の
シール性を向上できることが分かった。
【0048】(実験例2)この実験例2では、面取り部
15の寸法tを約0.5mm(t=0.5mm)に設定
している。この場合、図9中に点線で示す特性線Bの如
く、押付け荷重は実験開始後から時間の経過と共に緩や
かに下降するものの、実験開始から約15時間を経過し
たときでも、押付け荷重を約400kgf程度に設定で
き、環状シール14のシール性を十分に高くできること
が分かった。
【0049】また、実験終了後に環状シール14の表面
を観察した結果、実験例1の場合と同様に、環状部14
Bの端面14B1 に偏摩耗が発生することはなく、この
場合でも、環状シール14の圧縮方向の荷重に対する耐
久性等を高め、環状シール14のシール性を向上できる
ことが分かった。
【0050】(実験例3)この実験例3では、面取り部
15の寸法tを約1.0mm(t=1.0mm)に設定
している。この場合、図9中に一点鎖線で示す特性線C
の如く、押付け荷重は実験開始後から時間の経過と共に
緩やかに下降するものの、実験開始から約15時間を経
過したときでも、押付け荷重を約250kgf程度に設
定でき、環状シール14のシール性を十分に高くできる
ことが分かった。
【0051】また、この実験例3の場合でも、実験終了
後に環状シール14の表面を観察した結果、環状部14
Bの端面14B1 に偏摩耗が発生することはなく、環状
シール14の耐久性等を高められることが分かった。
【0052】(実験例4)この実験例4では、面取り部
15の寸法tを約1.2mm(t=1.2mm)に設定
している。この場合、図9中に点線で示す特性線Dの如
く、押付け荷重は実験開始後から時間の経過と共に下降
するものの、実験開始から約15時間を経過したときで
も、押付け荷重を約200kgf程度に設定でき、この
場合でも環状シール14のシール性を維持できることが
分かった。
【0053】また、実験終了後に環状シール14の表面
を観察した結果、環状部14Bの端面14B1 にやや偏
摩耗等が発生するものの、環状シール14の耐久性等を
ほぼ維持できることが分かった。
【0054】(実験例5)この実験例5では、面取り部
の寸法tを約1.5mm(t=1.5mm)に設定して
いる。この場合、図9中に実線で示す特性線Eの如く、
押付け荷重は実験開始後から時間の経過と共に急激に下
降し、実験開始後から約15時間が経過したときには約
150kgf程度まで低下し、環状シール14のシール
性が低下することが分かった。
【0055】また、実験終了後、環状シール14の表面
を観察した結果、図7中に一点鎖線で示すように環状部
14Bの端面14B1 には面取り部と対応した位置に沿
って傷痕18が生じ、偏摩耗、亀裂等が発生することが
分かった。
【0056】これは、面取り部が環状シール14の端面
14B1 に対してくい込むように作用するため、この環
状シール14の端面14B1 には面取り部からの荷重が
集中して作用し、これによりブッシュ11と環状シール
14との間で互いに摺動が繰返されるうちに、環状シー
ル14の端面14B1 に面取り部15との間で偏摩耗、
亀裂等が傷痕18として発生したものと考えられる。
【0057】(実験例6)この実験例6では、面取り部
15の寸法tを約2.0mm(t=2.0mm)に設定
している。この場合、図9中に二点鎖線で示す特性線F
の如く、押付け荷重は実験開始後から時間の経過と共に
急激に下降し、実験開始後から約15時間が経過したと
きには約100kgf以下まで低下し、実験例5の場合
よりも環状シール14のシール性が低下することが分か
った。
【0058】そして、実験終了後、環状シール14の表
面を観察した結果、実験例5の場合と同様に環状部14
Bの端面14B1 には面取り部15と対応した位置に沿
って傷痕18が発生することが分かった。これは、前述
した実験例5と同様の理由によるものと考えられる。
【0059】次に、図10は本発明の第2の実施の形態
を示し、本実施の形態の特徴は、ブッシュの面取り部を
約0.1〜1.2mm程度の微小な曲率半径をもった円
弧状の面取り部として構成したことにある。なお、本実
施の形態では、前記第1の実施の形態と同一の構成要素
には同一の符号を付し、その説明を省略するものとす
る。
【0060】図中、21は第1の実施の形態で述べたブ
ッシュ11の代わりに本実施の形態に用いるブッシュ
で、このブッシュ21は、第1の実施の形態で述べたブ
ッシュ11とほぼ同様に金属材料を用いて形成され、
左,右の端面21A、ピン穴21Bおよび円弧面部21
Cを有している。
【0061】22はブッシュ21の左,右の端面21A
内周側に設けられた本実施の形態に用いる面取り部(一
方のみ図示)で、この面取り部22は、第1の実施の形
態で述べた面取り部15とほぼ同様に、ブッシュ21の
端面21Aとピン穴21Bとの境界となる角隅側に全周
に亘って面取り加工を施すことにより、円弧状の所謂
「R面取り」として構成されている。
【0062】ここで、面取り部22は、図10に示すよ
うにほぼ一定の曲率半径Rをもって形成され、この曲率
半径Rは、約0.1〜1.2mm、好ましくは約0.1
〜1.0mm程度の微小寸法に設定されるものである。
【0063】かくして、このように構成される本実施の
形態でも、第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得
ることができる。環状シール14を外側リンク部9とブ
ッシュ11との間に圧縮状態で装着したときには、面取
り部22が環状シール14の端面14B1 に深く食い込
むようなことがなくなり、第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができる。
【0064】特に、本実施の形態では、面取り部22を
円弧状に形成したので、ブッシュ21の端面21Aと面
取り部22との境界部分を滑らかな連続面として形成で
き、これにより両者の間から第1の実施の形態で述べた
角部15Aを排除でき、環状シール14が面取り部22
との間で摩耗、損傷するのをさらに防止することができ
る。
【0065】次に、図11は本発明の第3の実施の形態
を示し、本実施の形態の特徴は、環状シールが当接する
ブッシュの端面には、内周側から外周側に向けてテーパ
状に拡開するシール当接面を形成したことにある。
【0066】図中、31は第1の実施の形態で述べたブ
ッシュ11の代わりに本実施の形態に用いるブッシュ
で、このブッシュ31は、第1の実施の形態で述べたブ
ッシュ11とほぼ同様に形成され、ピン穴31Aおよび
円弧面部31Bを有している。しかし、このブッシュ3
1は、左,右の端面が後述するようにテーパ状のシール
当接面32として形成されている点で、第1の実施の形
態のものとは異なっている。
【0067】32は第1の実施の形態で述べた面取り部
15に替えて、ブッシュ31の左,右の端面に形成され
たシール当接面(一方のみ図示)で、このシール当接面
32は、ブッシュ31の内周側から外周側へと、例えば
2〜10度程度の傾斜角θをもってテーパ状に拡開する
すり鉢状(円錐状)のテーパ面として構成されるもので
ある。
【0068】かくして、このように構成される本実施の
形態では、ブッシュ31の端面に形成したシール当接面
32は、内周側から外周側にテーパ状に拡開しているか
ら、このシール当接面32と外側リンク部9の内側端面
9Cとの間の軸方向の間隔を径方向の外側に向けて徐々
に狭めることができる。これにより環状シール14の環
状部14B外周端側を、より大きな面圧をもってブッシ
ュ31のシール当接面32に押付けることができ、外側
リンク部9とブッシュ31との間のシール性を向上する
ことができる。
【0069】また、履帯7の組立時に連結ピン12をブ
ッシュ31内に挿入するときには、テーパ状のシール当
接面32によって連結ピン12をブッシュ31の内周側
へと円滑に案内することができ、連結ピン12の挿入作
業時の作業性を高めることができる。
【0070】従って、本実施の形態によれば、ブッシュ
31のシール当接面32内周側には、従来技術で述べた
ように連結ピン12をブッシュ31内に案内するための
面取り部等を特別に設ける必要がなくなり、これにより
環状シール14にはシール当接面32との間で集中的な
荷重が加わることがなくなり、第1の実施の形態と同様
に環状シール14の耐久性、寿命等を高めることができ
る。
【0071】また、ブッシュ31の端面をシール当接面
32としてテーパ状に加工するだけで、環状シール14
のシール機能を高めることができ、現行の環状シール1
4をそのまま用いることができるから、環状シール14
に特殊な加工を施す必要がなく、その構造を簡略化する
ことができる。
【0072】なお、各実施の形態では、装軌式車両とし
て油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれ
に限らず、油圧クレーン等の装軌式車両にも広く適用で
きるものである。
【0073】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、シール部材を弾性材料によりM字状またはW字状
の横断面形状をもった環状シールによって形成し、この
環状シールを外側リンク部の内側端面とブッシュの端面
とに締代をもって当接させると共に、ブッシュの端面内
周側には0.1〜1.2mmの微小寸法をもった面取り
部を設ける構成としたので、環状シールに作用するブッ
シュの面取り部からの荷重を従来技術のものと比較して
小さく抑えることができ、環状シールをブッシュに対し
長時間に亘って摺動させるような場合でも、環状シール
に面取り部との間で局所的な摩耗、損傷が生じるのを防
止できる。
【0074】これにより、車両を長時間に亘って走行さ
せるようなときでも、環状シールによってトラックリン
クの外側リンク部とブッシュとの間を良好にシールし続
けることができ、ブッシュと連結ピンとの間に土砂等の
異物が侵入するのを防止できると共に、両者間の隙間に
充填されるグリース等の潤滑油が外部に漏洩するのを防
ぎ、履帯の動きを円滑化することができる。また、環状
シールの交換作業が不要となり、油圧ショベルの稼動時
間を延ばすことができる。
【0075】また、請求項2の発明は、面取り部をテー
パ状の面取り部により構成したので、環状シールの摺動
時間を増大した場合でも、環状シールに面取り部と対応
した位置で亀裂等の損傷が発生するのをさらに防止で
き、外側リンク部とブッシュとの間で環状シールに圧縮
方向の荷重を加えるときに、この荷重に対する環状シー
ルの耐久性等をさらに高めることができる。
【0076】また、請求項3の発明は、面取り部を円弧
状の面取り部により構成した場合でも、環状シールに面
取り部と対応した位置で亀裂等の損傷が発生するのを防
止でき、環状シールの耐久性等を請求項2の発明と同様
に高めることができる。
【0077】さらに、請求項4の発明によれば、環状シ
ールが当接するブッシュの端面には、内周側から外周側
に向けてテーパ状に拡開するシール当接面を形成したの
で、このシール当接面と外側リンク部の内側端面との間
の軸方向の間隔を径方向の外側に向けて徐々に狭めるこ
とができ、シール当接面に対する環状シールの面圧を、
この環状シールの外周側でより高めることが可能とな
り、環状シールのシール性を向上することができる。
【0078】また、履帯の組立時に連結ピンをブッシュ
内に挿入するときには、テーパ状のシール当接面によっ
て連結ピンをブッシュの内周側へと円滑に案内すること
ができるから、ブッシュの端面内周側には従来技術で述
べたような面取り部等を不要にできる。これにより環状
シールにブッシュの端面との間で集中的な荷重が作用す
ることがなくなり、請求項1の発明と同様に環状シール
の耐久性、寿命等を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による履帯が適用さ
れた油圧ショベルを示す外観図である。
【図2】図1中の履帯を拡大して示す部分斜視図であ
る。
【図3】各トラックリンク間の連結部を図2中の矢示II
I −III 方向からみた拡大断面図である。
【図4】各トラックリンク間の連結部を図3中の矢示IV
−IV方向からみた横断面図である。
【図5】図4中のブッシュ、環状シール等を拡大して示
す要部拡大断面図である。
【図6】図5中の環状シールを単体で示す断面図であ
る。
【図7】図5中の環状シールを単体で示す斜視図であ
る。
【図8】図5中のブッシュを単体で示す斜視図である。
【図9】環状シールの押付け荷重と時間との関係を示す
特性線図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態によるブッシュ、
環状シール等を図5と同様位置からみた要部拡大断面図
である。
【図11】本発明の第3の実施の形態によるブッシュ、
環状シール等を図5と同様位置からみた要部拡大断面図
である。
【符号の説明】
1 下部走行体 7 履帯 8 トラックリンク 9 外側リンク部 9C 内側端面 10 内側リンク部 11,21,31 ブッシュ 11A,14B1 ,21A 端面 12 連結ピン 14 環状シール 15,22 面取り部 15A 角部 32 シール当接面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向一側に外側リンク部が形成され
    ると共に長手方向他側に内側リンク部が形成され、互い
    に無端状に連結される左,右のトラックリンクと、前記
    各トラックリンクの内側リンク部間に設けられ、左,右
    方向の両端側が前記外側リンク部と対向して配置された
    ブッシュと、前記ブッシュ内に挿入して設けられ、左,
    右方向の両端側が前記外側リンク部に嵌合して連結され
    た連結ピンと、前記各トラックリンクの外側リンク部と
    ブッシュとの間に位置して前記連結ピンの外周側に設け
    られたシール部材とからなる履帯において、 前記シール部材は弾性材料により形成され前記外側リン
    ク部の内側端面とブッシュの端面とに締代をもって当接
    するようにM字状またはW字状の横断面形状をもった環
    状シールによって構成し、前記ブッシュの端面内周側に
    は0.1〜1.2mmの微小寸法をもった面取り部を形
    成したことを特徴とする履帯。
  2. 【請求項2】 前記面取り部はテーパ状の面取り部によ
    り構成してなる請求項1に記載の履帯。
  3. 【請求項3】 前記面取り部は円弧状の面取り部により
    構成してなる請求項1に記載の履帯。
  4. 【請求項4】 長手方向一側に外側リンク部が形成され
    ると共に長手方向他側に内側リンク部が形成され、互い
    に無端状に連結される左,右のトラックリンクと、前記
    各トラックリンクの内側リンク部間に設けられ、左,右
    方向の両端側が前記外側リンク部と対向して配置された
    ブッシュと、前記ブッシュ内に挿入して設けられ、左,
    右方向の両端側が前記外側リンク部に嵌合して連結され
    た連結ピンと、前記各トラックリンクの外側リンク部と
    ブッシュとの間に位置して前記連結ピンの外周側に設け
    られたシール部材とからなる履帯において、 前記シール部材は弾性材料により形成され前記外側リン
    ク部の内側端面とブッシュの端面とに締代をもって当接
    するようにM字状またはW字状の横断面形状をもった環
    状シールによって構成し、前記環状シールが当接するブ
    ッシュの端面には内周側から外周側に向けてテーパ状に
    拡開するシール当接面を形成したことを特徴とする履
    帯。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114761311A (zh) * 2019-12-13 2022-07-15 卡特彼勒公司 具有带有扩大中心区段的履带销的用于地面接合履带的履带接头组件

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114761311A (zh) * 2019-12-13 2022-07-15 卡特彼勒公司 具有带有扩大中心区段的履带销的用于地面接合履带的履带接头组件
CN114761311B (zh) * 2019-12-13 2024-03-08 卡特彼勒公司 具有带有扩大中心区段的履带销的用于地面接合履带的履带接头组件

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