JP2009067068A - 履帯 - Google Patents
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Abstract
【課題】 連結ピンとブッシュとの摺動面を長期に亘って潤滑する。
【解決手段】 マスターリンク13の外側リンク部13Aと、マスターリンク13と隣り合う他のトラックリンク12の内側リンク部12Bに設けたマスターピン用ブッシュ17とを、マスターピン18によって連結し、外側リンク部13Aとマスターピン用ブッシュ17の端面17Aとの間には、リンク側当接板部21、ブッシュ側当接板部22、膨潤筒部23からなる膨潤シール20を設ける。そして、膨潤シール20の膨潤筒部23に油脂を吸収させて容積を増大させ、リンク側当接板部21とマスターリンク13の外側リンク部13Aとの間、ブッシュ側当接板部22とマスターピン用ブッシュ17の端面17Aとの間を封止する。この結果、マスターピン用ブッシュ17とマスターピン18との摺動面を潤滑剤によって適正に潤滑することができる。
【選択図】 図6
【解決手段】 マスターリンク13の外側リンク部13Aと、マスターリンク13と隣り合う他のトラックリンク12の内側リンク部12Bに設けたマスターピン用ブッシュ17とを、マスターピン18によって連結し、外側リンク部13Aとマスターピン用ブッシュ17の端面17Aとの間には、リンク側当接板部21、ブッシュ側当接板部22、膨潤筒部23からなる膨潤シール20を設ける。そして、膨潤シール20の膨潤筒部23に油脂を吸収させて容積を増大させ、リンク側当接板部21とマスターリンク13の外側リンク部13Aとの間、ブッシュ側当接板部22とマスターピン用ブッシュ17の端面17Aとの間を封止する。この結果、マスターピン用ブッシュ17とマスターピン18との摺動面を潤滑剤によって適正に潤滑することができる。
【選択図】 図6
Description
本発明は、例えば油圧ショベル、油圧クレーン等の装軌式車両に用いて好適な履帯に関する。
一般に、油圧ショベル等の装軌式車両に用いられる履帯は、下部走行体のサイドフレームに設けられた遊動輪と駆動輪との間に巻回され、これら遊動輪と駆動輪との間で無限軌道を形成する。そして、駆動輪を油圧モータ等によって回転駆動することにより、履帯が遊動輪と駆動輪との間で周回動作し、装軌式車両は不整地等を安定して走行することができる。
ここで、上述した履帯は、通常、長手方向一側に外側リンク部が形成されると共に長手方向他側に内側リンク部が形成され、互いに無端状に連結される左,右のトラックリンクと、該各トラックリンクの内側リンク部間を連結して設けられたブッシュと、該ブッシュ内に挿入して設けられ、左,右方向の両端側が外側リンク部に嵌合して連結された連結ピンとを備えて構成されている(例えば、特許文献1,2参照)。
そして、従来技術による履帯は、トラックリンクを構成する外側リンク部の内側面とブッシュの端面との間に、樹脂材料等を用いて環状に形成されたシール部材が設けられている。そして、このシール部材は、摺動面となるブッシュの内周面と連結ピンの外周面との間に土砂等が侵入するのを防止すると共に、ブッシュと連結ピンとの間に充填したグリース等の潤滑剤が外部に漏れるのを防止するものである。
ところで、上述した履帯を組立てる場合には、通常、左,右のトラックリンクの内側リンク部にブッシュを圧入し、このブッシュ内に挿入した連結ピンの両端部を、左,右のトラックリンクの外側リンク部に圧入する。このとき、シール部材は、軸方向に適度な緊迫力が付与されることにより、圧縮された状態で外側リンク部の内側面とブッシュの端面との間に設けられ、そのシール性が高められる構成となっている。
そして、多数のトラックリンクを連結ピンを用いて連結した後に、このトラックリンクの始端部に位置するマスターリンクと隣り合うトラックリンクとを、通常、マスターピンと呼ばれる連結ピンを用いて連結することにより、無端状に連結されたトラックリンクが形成されるものである。
ところで、履帯に対するメンテナンス等を行う場合には、遊動輪と駆動輪に巻回された履帯を取外すため、マスターリンクと隣り合うトラックリンクからマスターピンを抜取ることにより、トラックリンクを帯状に伸展させる必要がある。従って、マスターピンは、他の連結ピンとは異なり、その両端部がトラックリンクの外側リンク部に圧入されることはなく、マスターピンは、例えば止め環等を用いて軸方向に抜止めされることにより、トラックリンクに対して容易に着脱することができる構成となっている。
このため、マスターピンの両端部が取付けられる外側リンク部とブッシュとの間には、通常、外側リンク部の内側面とブッシュの端面との間でスラスト荷重を受けるスラストカラーが設けられているだけであり、シール部材を用いてマスターピンとブッシュとの間に充填した潤滑剤をシールする構造にはなっていない。この結果、マスターピンとブッシュとの摺動面間に充填した潤滑剤が外部に漏れ易く、マスターピンとブッシュとの摺動面が早期に摩耗したり、マスターピンとブッシュとの摩擦によって異音が発生するという問題がある。
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、連結ピンとブッシュとの摺動面を長期に亘って確実に潤滑することができるようにした履帯を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため本発明は、長手方向一側に外側リンク部が形成されると共に長手方向他側に内側リンク部が形成され、互いに無端状に連結される左,右のトラックリンクと、該各トラックリンクの内側リンク部間を連結して設けられたブッシュと、該ブッシュ内に挿入して設けられ、左,右方向の両端側が前記外側リンク部に嵌合して連結された連結ピンと、前記トラックリンクの外側リンク部と前記ブッシュの端面との間に位置して該連結ピンの外周側に設けられたシール部材とからなる履帯に適用される。
そして、請求項1の発明の特徴は、前記シール部材は、自己潤滑性を有する材料を用いて環状に形成され前記トラックリンクの外側リンク部に当接するリンク側当接板部と、自己潤滑性を有する材料を用いて環状に形成され前記ブッシュの端面に当接するブッシュ当接板部と、膨潤性を有する材料を用い筒状に形成され、前記リンク側当接板部とブッシュ側当接板部との間に設けられ油脂または水分を吸収することにより容積が増大する膨潤筒部とにより構成したことにある。
請求項2の発明は、前記膨潤筒部は、ニトリルブタジエンゴム、シリコンゴムを含むゴム材料、ポリウレタン、シリコンを含む樹脂材料を用いて形成したことにある。
請求項3の発明は、前記リンク側当接板部と前記ブッシュ側当接板部とは、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ウレタン、ポリエチレン、ポリイミドを含むエンジニアリングプラスチックを用いて形成したことにある。
請求項4の発明は、前記トラックリンクの外側リンク部には、前記シール部材の膨潤筒部に油脂を導く油脂通路を設ける構成としたことにある。
請求項5の発明は、無端状に連結される多数個の前記トラックリンクのうち無端状に連結するための始端部に位置する1個のトラックリンクをマスターリンクとし、該マスターリンクと隣り合う他のトラックリンクとの間を連結する連結ピンをマスターピンとして備え、前記シール部材は、前記マスターリンクの外側リンク部と前記ブッシュの端面との間に位置して前記マスターピンの外周側に設ける構成としたことにある。
請求項1の発明によれば、トラックリンクの外側リンク部とブッシュとの間にシール部材を配置し、このシール部材のリンク側当接板部を外側リンク部に当接させ、ブッシュ側当接板部をブッシュの端面に当接させた状態で、膨潤筒部に油脂または水分を供給することにより、リンク側当接板部とブッシュ側当接板部との間で膨潤筒部を膨張させることができる。これにより、リンク側当接板部を適度な押付力をもって外側リンク部に当接させ、ブッシュ側当接板部を適度な押付力をもってブッシュの端面に当接させることができるので、連結ピンとブッシュとの間をシール部材によって確実にシールすることができる。この結果、連結ピンとブッシュとの間に充填した潤滑剤を長期に亘って保持することができ、かつ、連結ピンとブッシュとの摺動面に土砂等の異物が外部から侵入するのを抑えることができるので、連結ピンとブッシュとの摺動面を長期に亘って確実に潤滑することができ、履帯の信頼性を高めることができる。
請求項2の発明によれば、ニトリルブタジエンゴム(NBR)、シリコンゴム等のゴム材料、ポリウレタン、シリコン等の樹脂材料を用いて形成した膨潤筒部は、油脂または水分を吸収することにより膨張するので、膨潤筒部の容積が増大した分、リンク側当接板部を外側リンク部に押付けることができると共に、ブッシュ側当接板部をブッシュの端面に押付けることができる。この結果、リンク側当接板部と外側リンク部との間を確実に封止すると共に、ブッシュ側当接板部とブッシュの端面との間を確実に封止することができるので、シール部材のシール性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、リンク側当接板部とブッシュ側当接板部とを、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン、ウレタン、ポリエチレン、ポリイミド等のエンジニアリングプラスチック(高機能樹脂)を用いて形成したので、外側リンク部に当接するリンク側当接板部、及びブッシュの端面に当接するブッシュ側当接板部の潤滑性、耐摩耗性を高めることができ、シール部材の寿命を延ばすことができる。
請求項4の発明によれば、シール部材の膨潤筒部に対し、外側リンク部の外部から油脂通路を通じて適宜に油脂を補給することができるので、シール部材は常時適正なシール性を保つことができ、ブッシュと連結ピンとの摺動面を長期に亘って適正に潤滑することができる。
請求項5の発明によれば、例えば履帯の組立時等において、マスターピンが挿入されるブッシュの端面とマスターリンクの外側リンク部との間にシール部材を配置した後、このシール部材の膨潤筒部が油脂または水分を吸収して膨張することにより、リンク側当接板部を外側リンク部に適度な押付力をもって当接させると共に、ブッシュ側当接板部をブッシュの端面に適度な押付力をもって当接させることができる。このため、マスターピンが挿入されるブッシュの端面と外側リンク部との間に、予め軸方向に緊迫力をもってシール部材を配設することができない場合でも、シール部材の膨潤筒部を膨張させることにより、マスターピンとブッシュとの間をシール部材によって確実にシールすることができる。
以下、本発明に係る履帯の実施の形態を、油圧ショベルに適用した場合を例に挙げ、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず、図1ないし図7は本発明の第1の実施の形態を示し、図中、1は装軌式車両の代表例としての油圧ショベルを示している。そして、この油圧ショベル1は、自走可能な装軌式(クローラ式)の下部走行体2と、該下部走行体2上に旋回可能に搭載された上部旋回体3と、該上部旋回体3の前部側に俯仰動可能に設けられ、土砂等の掘削作業を行う作業装置4とにより大略構成されている。
ここで、下部走行体2は、前,後方向に伸長する左,右のサイドフレーム5A(左側のみ図示)を備えたトラックフレーム5と、各サイドフレーム5Aの長さ方向の一端側に設けられた遊動輪6と、サイドフレーム5Aの他端側に設けられた駆動輪7と、遊動輪6と駆動輪7との間に巻回された後述の履帯11とにより大略構成されている。
また、トラックフレーム5の左,右のサイドフレーム5Aには、履帯11をサイドフレーム5Aの上側で案内する上ローラ8と、履帯11をサイドフレーム5Aの下側で案内する複数の下ローラ9,9,…とが設けられている。
11は遊動輪6と駆動輪7との間に巻回して設けられた履帯で、該履帯11は、後述のトラックリンク12、マスターリンク13、ブッシュ14、連結ピン15、M型シール16、マスターピン用ブッシュ17、マスターピン18、膨潤シール20、トラックシュー24等により構成されている。そして、履帯11は、駆動輪7が回転駆動されることにより、遊動輪6と駆動輪7との間で周回動作を行うものである。
12,12は左,右方向で対向して配設された左,右のトラックリンクで、これら左,右のトラックリンク12,12は、後述のブッシュ14、連結ピン15等を用い、無限軌道履帯として無端状に連結されるものである。
この場合、図3に示すように、無端状に連結された多数個のトラックリンク12のうち始端部に位置する1個のトラックリンクは、後述のマスターリンク13となっている。そして、このマスターリンク13と隣り合う他のトラックリンク12とを、後述のマスターピン18によって連結することにより、多数個のトラックリンク12が無端状に連結される構成となっている。
ここで、左,右のトラックリンク12の長手方向一側には外側リンク部12Aが形成され、長手方向他側には内側リンク部12Bが形成されている。そして、外側リンク部12Aは、他のトラックリンク12に設けられた内側リンク部12Bの外側に配置され、内側リンク部12Bは、他のトラックリンク12に設けられた外側リンク部12Aの内側に配置されるものである。また、後述のマスターリンク13と隣り合うトラックリンク12の内側リンク部12Bは、マスターリンク13を構成する外側リンク部13Aの内側に配置されるものである(図3参照)。
また、図4に示すように、各トラックリンク12の外側リンク部12Aには、後述の連結ピン15が挿嵌されるピン挿嵌孔12Cと、該ピン挿嵌孔12Cよりも大径な有底穴からなり後述のM型シール16が装着されるシール装着穴12Dと、該シール装着穴12Dの奥部に位置する内側端面12Eとが段付穴状に形成されている。また、内側リンク部12Bには、後述のブッシュ14が挿嵌されるブッシュ挿嵌孔12Fが形成されている。
13,13は左,右のマスターリンクで、該各マスターリンク13は、無端状に連結される多数個のトラックリンク12のうち始端部に位置するもので、隣り合う他の1個のトラックリンク12に後述のマスターピン18を用いて着脱可能に連結されるものである。
ここで、図5に示すように、左,右のマスターリンク13のうち一方のマスターリンク13の外側リンク部13Aには、後述するマスターピン18の大径部18Aが挿通される大径ピン挿通孔13Cと、後述の膨潤シール20が装着されるシール装着穴13Dと、該シール装着穴13Dの奥部に位置する内側端面13Eとが段付穴状に形成されている。また、大径ピン挿通孔13Cの内周側には、後述のストップリング19を取付けるための環状溝13Fが全周に亘って凹設されている。
また、左,右のマスターリンク13のうち他方のマスターリンク13の外側リンク部13Aには、後述するマスターピン18の小径部18Bが挿通される小径ピン挿通孔13Gと、後述の膨潤シール20が装着されるシール装着穴13Dと、該シール装着穴13Dの奥部に位置する内側端面13Eとが段付穴状に形成されている。
14はトラックリンク12の内側リンク部12B間、マスターリンク13の内側リンク部13B間にそれぞれ設けられたブッシュで、該ブッシュ14は、例えば鋼材を用いて円筒状に形成されている。そして、ブッシュ14は、トラックリンク12の内側リンク部12B間、マスターリンク13の内側リンク部13B間を連結すると共に、後述の連結ピン15が挿入されるものである。
ここで、図3及び図4に示すように、トラックリンク12の内側リンク部12B間を連結するブッシュ14は、長さ方向(左,右方向)の両端側が、トラックリンク12のブッシュ挿嵌孔12Fに圧入状態で挿嵌されている。また、ブッシュ14の長さ方向の端面14Aは、トラックリンク12の外側リンク部12Aに設けた内側端面12Eと対面し、このブッシュ14の端面14Aとトラックリンク12(外側リンク部12A)の内側端面12Eとの間には、後述のM型シール16が設けられる構成となっている。
15はブッシュ14内に挿入して設けられた連結ピンで、該連結ピン15は、隣り合うトラックリンク12,12間を回動可能に連結するものである。ここで、図4に示すように、連結ピン15は、例えば鋼材を用いて円柱状に形成され、軸方向(長さ方向)の中間部がブッシュ14内に摺動可能に挿入されている。
そして、連結ピン15の軸方向の両端側は、ブッシュ14の端面14Aから突出し、トラックリンク12の外側リンク部12Aに形成されたピン挿嵌孔12C内に圧入状態で挿嵌されている。この場合、ブッシュ14の内周面と連結ピン15との間には、グリース等の潤滑剤(図示せず)が充填され、この潤滑剤によってブッシュ14の内周面と連結ピン15との摺動面を潤滑する構成となっている。
16,16はトラックリンク12の外側リンク部12Aとブッシュ14の端面14Aとの間に設けられたM型シールで、該M型シール16は、図4に示すように、例えばウレタンゴム、ニトリルゴム等の弾性樹脂材料を用いてM型の断面形状を有するシールリングとして形成されている。
ここで、M型シール16は、連結ピン15の外周側に配置された状態で、トラックリンク12の外側リンク部12Aに設けたシール装着穴12D内に装着され、外側リンク部12Aに設けたピン挿嵌孔12C内に連結ピン15を圧入することにより、外側リンク部12Aの内側端面12Eとブッシュ14の端面14Aとの間に軸方向に圧縮された状態で配設されている。
これにより、M型シール16は、外側リンク部12Aの内側端面12Eとブッシュ14の端面14Aとに、それぞれ適度な緊迫力をもって当接し、連結ピン15とブッシュ14との間に充填したグリース等の潤滑剤が外部に漏洩するのを防止すると共に、連結ピン15とブッシュ14との間に外部からの土砂等の異物が侵入するのを遮断する構成となっている。
17はマスターリンク13と隣り合う他のトラックリンク12の内側リンク部12B間に設けられたマスターピン用ブッシュで、該マスターピン用ブッシュ17は、例えば鋼材を用いて円筒状に形成され、後述のマスターピン18が挿入されるものである。なお、マスターピン用ブッシュ17は、上述したブッシュ14とほぼ等しい内径寸法と外径寸法を有しているものの、長さ寸法がブッシュ14よりも短く設定されている点で異なる。
ここで、図3及び図5に示すように、マスターピン用ブッシュ17は、長さ方向(左,右方向)の両端側が、マスターリンク13と隣り合う他のトラックリンク12のブッシュ挿嵌孔12Fに圧入状態で挿嵌されている。そして、マスターピン用ブッシュ17の長さ方向の端面17Aは、マスターリンク13の外側リンク部13Aに設けた内側端面13Eと対面し、このマスターピン用ブッシュ17の端面17Aとマスターリンク13(外側リンク部13A)の内側端面13Eとの間には、後述の膨潤シール20が設けられる構成となっている。
18はマスターピン用ブッシュ17内に挿入して設けられたマスターピンで、該マスターピン18は、マスターリンク13と隣り合う他のトラックリンク12との間を回動可能に連結するものである。ここで、図5に示すように、マスターピン18は、例えば鋼材を用いて段付き円柱状に形成され、大径部18Aと、該大径部18Aよりも小径な小径部18Bと、大径部18Aと小径部18Bとの境界部に位置する環状段部18Cとを有している。
そして、マスターピン18の大径部18Aは、マスターピン用ブッシュ17内に摺動可能に挿入されると共に、左,右のマスターリンク13のうち一方のマスターリンク13の外側リンク部13Aに設けた大径ピン挿通孔13Cに挿通されている。また、マスターピン18の小径部18Bは、左,右のマスターリンク13のうち他方のマスターリンク13の外側リンク部13Aに設けた小径ピン挿通孔13Gに挿通され、マスターピン18の環状段部18Cは、外側リンク部13Aの内側端面13Eに当接している。この場合、マスターピン用ブッシュ17の内周面とマスターピン18との間には、グリース等の潤滑剤(図示せず)が充填され、この潤滑剤によってマスターピン用ブッシュ17の内周面とマスターピン18との摺動面を潤滑する構成となっている。
19はマスターリンク13に取付けられたストップリングで、該ストップリング19は、図5に示すように、マスターリンク13の大径ピン挿通孔13Cに設けた環状溝13Fに取付けられることにより、マスターピン18を構成する大径部18Aの端面に当接するものである。
このように、マスターピン18は、大径部18Aの端面がストップリング19に当接し、環状段部18Cが外側リンク部13Aの内側端面13Eに当接することにより、軸方向に抜止めされた状態で、マスターリンク13と隣り合う他のトラックリンク12との間を回動可能に連結している。従って、ストップリング19を環状溝13Fから取外すことにより、マスターピン18をマスターリンク13、マスターピン用ブッシュ17から容易に抜取ることができ、マスターリンク13を隣り合う他のトラックリンク12から離脱させることにより、無端状に連結されたトラックリンク12を帯状に伸展させることができる構成となっている。
20,20はマスターリンク13の外側リンク部13Aとマスターピン用ブッシュ17の端面17Aとの間に位置してマスターピン18の外周側に設けられたシール部材としての膨潤シールで、該膨潤シール20は、マスターピン用ブッシュ17の内周面とマスターピン18との間に充填された潤滑剤(図示せず)を保持すると共に、マスターピン用ブッシュ17の内周面とマスターピン18との間に土砂等の異物が侵入するのを防止するものである。
そして、膨潤シール20は、図6及び図7に示すように、後述のリンク側当接板部21と、ブッシュ側当接板部22と、膨潤筒部23とにより、全体として三層構造をなす円筒状に形成されている。
21はマスターリンク13の外側リンク部13Aに設けた内側端面13Eに当接するリンク側当接板部で、該リンク側当接板部21は、自己潤滑性を有する材料、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン、ウレタン、ポリエチレン、ポリイミド等のエンジニアリングプラスチック(高機能樹脂)を用いて環状に形成されている。この場合、リンク側当接板部21は、マスターリンク13のシール装着穴13Dよりも僅かに小さい外径寸法を有し、マスターピン18の大径部18Aよりも僅かに大きい内径寸法を有している。また、リンク側当接板部21の厚さ方向の一側面は、マスターリンク13の外側リンク部13A(内側端面13E)に当接する当接面21Aとなり、厚さ方向の他側面には後述の膨潤筒部23が固着されている。
22はマスターピン用ブッシュ17の端面17Aに当接するブッシュ側当接板部で、該ブッシュ側当接板部22も、自己潤滑性を有する材料、例えばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン、ウレタン、ポリエチレン、ポリイミド等を含むエンジニアリングプラスチック(高機能樹脂)を用いて、上述のリンク側当接板部21と等しい環状に形成されている。また、ブッシュ側当接板部22の厚さ方向の一側面は、マスターピン用ブッシュ17の端面17Aに当接する当接面22Aとなり、厚さ方向の他側面には後述の膨潤筒部23が固着されている。
23はリンク側当接板部21とブッシュ側当接板部22との間に配設された膨潤筒部で、該膨潤筒部23は、膨潤性を有する材料、例えばニトリルブタジエンゴム(NBR)、シリコンゴム等のゴム材料、あるいはポリウレタン、シリコン等の樹脂材料を用いて円筒状に形成されている。ここで、膨潤筒部23の厚さ方向の両端部は、リンク側当接板部21とブッシュ側当接板部22とに、それぞれ接着剤等を用いて強固に固着されている。また、膨潤筒部23は、例えば1cStから46cSt程度の粘度を有する油脂、例えばマシン油、スピンドル油、タービン油、油圧作動油、または水分を吸収することにより、その容積が増大(膨張)するものである。
そして、リンク側当接板部21、ブッシュ側当接板部22、膨潤筒部23の三層構造をなす膨潤シール20は、図5及び図6に示すように、膨潤筒部23に油脂を塗布した状態で、マスターリンク13の外側リンク部13Aに設けられたシール装着穴13D内に装着される。これにより、膨潤シール20の膨潤筒部23が油脂を吸収してその容積が増大するので、リンク側当接板部21の当接面21Aが、マスターリンク13の外側リンク部13A(内側端面13E)に適度な押付力をもって当接すると共に、ブッシュ側当接板部22の当接面22Aが、マスターピン用ブッシュ17の端面17Aに適度な押付力をもって当接する構成となっている。
なお、24は左,右のトラックリンク12,12に設けられた金属板からなるトラックシューで、このトラックシュー24は、各トラックリンク12の外側にボルト等を用いて固着され、左,右のトラックリンク12,12を一体に連結すると共に、履帯11の接地面を構成するものである。
本実施の形態による履帯11は上述の如き構成を有するもので、連結ピン15を用いて連結された多数のトラックリンク12を無端状に連結する場合には、まず、膨潤シール20の膨潤筒部23に油脂を塗布した状態で、この膨潤シール20を、マスターリンク13の外側リンク部13Aに設けたシール装着穴13D内に装着する。
次に、図3及び図5に示すように、左,右のマスターリンク13の外側リンク部13A間に、マスターリンク13と隣り合う他のトラックリンク12の内側リンク部12Bを配置し、この内側リンク部12B間を連結するマスターピン用ブッシュ17内に、マスターリンク13の大径ピン挿通孔13Cからマスターピン18を挿入する。
そして、マスターピン18の小径部18Bをマスターリンク13の小径ピン挿通孔13Gに挿通し、このマスターリンク13の内側端面13Eにマスターピン18の環状段部18Cを当接させる。この状態で、マスターリンク13の大径ピン挿通孔13Cに設けた環状溝13Fに、ストップリング19を取付けることにより、マスターピン18を軸方向に抜止めする。このようにして、マスターリンク13と隣り合う他のトラックリンク12とがマスターピン18を介して連結され、無端状に連結されたトラックリンク12を形成することができる。
このとき、膨潤シール20の膨潤筒部23が、油脂または水分を吸収して容積を増大させることにより、リンク側当接板部21の当接面21Aが、マスターリンク13の外側リンク部13A(内側端面13E)に適度な押付力をもって当接すると共に、ブッシュ側当接板部22の当接面22Aが、マスターピン用ブッシュ17の端面17Aに適度な押付力をもって当接する。このため、膨潤シール20のリンク側当接板部21とマスターリンク13の外側リンク部13Aとの間を確実に封止することができ、膨潤シール20のブッシュ側当接板部22とマスターピン用ブッシュ17の端面17Aとの間を確実に封止することができる。
この結果、膨潤シール20により、マスターピン用ブッシュ17の内周面とマスターピン18との間にグリース等の潤滑剤を確実に保持することができ、かつ、マスターピン用ブッシュ17の内周面とマスターピン18との間に土砂等の異物が侵入するのを防止することができるので、マスターピン用ブッシュ17とマスターピン18との摺動面を長期に亘って適正に潤滑することができ、履帯11の信頼性を高めることができる。
かくして、本実施の形態によれば、無端状に連結されるトラックリンク12の始端部となるマスターリンク13の外側リンク部13Aと、マスターリンク13と隣り合う他のトラックリンク12の内側リンク部12Bに設けたマスターピン用ブッシュ17とを、マスターピン18によって連結する場合に、マスターピン13の外側リンク部13Aとマスターピン用ブッシュ17の端面17Aとの間に、リンク側当接板部21と、ブッシュ側当接板部22と、膨潤筒部23とからなる膨潤シール20を設ける構成としている。
このため、膨潤シール20の膨潤筒部23が油脂または水分を吸収して膨張することにより、リンク側当接板部21の当接面21Aがマスターリンク13の外側リンク部13Aに適度な押付力をもって当接し、ブッシュ側当接板部22の当接面22Aがマスターピン用ブッシュ17の端面17Aに適度な押付力をもって当接する。
このように、マスターリンク13の外側リンク部13Aとマスターピン用ブッシュ17の端面17Aとの間に、予め軸方向に緊迫力をもって膨潤シール20を配設することができない場合でも、膨潤シール20の膨潤筒部23に油脂または水分を吸収させて容積を増大させることにより、リンク側当接板部21とマスターリンク13の外側リンク部13Aとの間、及びブッシュ側当接板部22とマスターピン用ブッシュ17の端面17Aとの間を確実に封止することができる。
この結果、膨潤シール20によって、マスターピン用ブッシュ17の内周面とマスターピン18との間にグリース等の潤滑剤を確実に保持することができ、かつ、マスターピン用ブッシュ17の内周面とマスターピン18との間に土砂等の異物が侵入するのを防止することができるので、マスターピン用ブッシュ17とマスターピン18との摺動面を長期に亘って適正に潤滑することができ、履帯11の信頼性を高めることができる。
しかも、膨潤シール20を構成するリンク側当接板部21とブッシュ側当接板部22とを、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリエーテルエーテルケトン、ウレタン、ポリエチレン、ポリイミド等の自己潤滑性を有するエンジニアリングプラスチック(高機能樹脂)を用いて形成することにより、これらリンク側当接板部21、ブッシュ側当接板部22の潤滑性、耐摩耗性を高めることができる。
このため、油圧ショベル1の走行時において、リンク側当接板部21がマスターリンク13の外側リンク部13Aに摺接しても、該リンク側当接板部21が焼付きや異常摩耗を生じることがなく、ブッシュ側当接板部22がマスターピン用ブッシュ17の端面17Aに摺接しても、該ブッシュ側当接板部22が焼付きや異常摩耗を生じることがないので、膨潤シール20の寿命を延ばすことができる。
次に、図8及び図9は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、トラックリンクの外側リンク部に、シール部材の膨潤筒部に油脂または水分を供給するための油脂通路を設けたことにある。なお、本実施の形態では、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一符号を付し、その説明を省略するものとする。
図中、31,31は本実施の形態による左,右のマスターリンクを示し、該各マスターリンク31は、第1の実施の形態によるマスターリンク13と同様に、無端状に連結される多数のトラックリンク12のうち始端部に位置するもので、隣り合うトラックリンク12にマスターピン18を用いて着脱可能に連結されるものである。
ここで、マスターリンク31は、第1の実施の形態によるマスターリンク13とほぼ同様に、長手方向一側に外側リンク部31Aが形成され、長手方向他側には内側リンク部(図示せず)が形成されている。そして、左,右のマスターリンク31のうち一方のマスターリンク31の外側リンク部31Aには、マスターピン18の大径部18Aが挿通される大径ピン挿通孔31Bと、膨潤シール20が装着されるシール装着穴31Cと、該シール装着穴31Cの奥部に位置する内側端面31Dと、ストップリング19が取付けられる環状溝31Eと、後述の油脂通路32とが形成されている。
また、左,右のマスターリンク31のうち他方のマスターリンク31の外側リンク部31Aには、マスターピン18の小径部18Bが挿通される小径ピン挿通孔31Fと、膨潤シール20が装着されるシール装着穴31Cと、該シール装着穴31Cの奥部に位置する内側端面31Dと、後述の油脂通路32とが形成されている。
32は各マスターリンク31の外側リンク部31Aにそれぞれ設けられた油脂通路で、該油脂通路32は、外側リンク部31Aの外側面からシール装着穴31Cへと貫通している。そして、この油脂通路32は、マスターリンク31のシール装着穴31C内に装着した膨潤シール20を装着した状態で、マスターリンク31の外部から膨潤シール20の膨潤筒部23に向けて、例えば1cStから46cSt程度の粘度を有する油脂、または水分を導くものである。
また、油脂通路32の一端側には、該油脂通路32よりも大径なプラグ収容穴32Aが設けられ、該プラグ収容穴32A内には、油脂通路32を封止する封止プラグ33が収容される構成となっている。
本実施の形態は上述の如きマスターリンク31を有するもので、その基本的作動については、上述した第1の実施の形態によるものと格別差異はない。
然るに、本実施の形態によれば、マスターリンク31の外側リンク部31Aに油脂通路32を設けることにより、マスターリンク31のシール装着部31Cに装着した膨潤シール20の膨潤筒部23に対し、油脂通路32を通じてマスターリンク31の外部から適宜に油脂を供給することができる。
このため、膨潤シール20の膨潤筒部23に油脂を補給するために、マスターリンク31からマスターピン18を取外すといった煩雑な作業を不要にでき、マスターリンク31の外部から、容易にかつ適宜に膨潤シール20の膨潤筒部23に油脂を補給することができる。この結果、膨潤シール20は常時適正なシール性を保つことができ、マスターピン用ブッシュ17とマスターピン18との摺動面を長期に亘って適正に潤滑することができる。
なお、上述した第1の実施の形態では、マスターリンク13と隣り合う他のトラックリンク12との間を連結するマスターピン18の外周側に、膨潤シール20を設けた場合を例示している。しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば図10及び図11に示す変形例のように、互いに隣り合うトラックリンク12間を連結する連結ピン15の外周側に、M型シール16に代えて膨潤シール41を設ける構成としてもよい。
この場合、膨潤シール41は、トラックリンク12の外側リンク部12A(内側端面12E)に当接するリンク側当接板部42と、連結ピン15が挿入されるブッシュ14の端面14Aに当接するブッシュ側当接板部43と、リンク側当接板部42とブッシュ側当接板部43との間に配設された膨潤筒部44とにより三層構造をなしている。ここで、ブッシュ14の長さ寸法がマスターピン用ブッシュ17よりも大きいため、ブッシュ14の端面14Aがトラックリンク12の内側端面12E内に没入している分、膨潤シール41を構成する膨潤筒部44の厚さ寸法(軸方向寸法)は、膨潤シール20を構成する膨潤筒部23の厚さ寸法よりも小さく設定されている。
そして、この変形例によれば、膨潤シール41の膨潤筒部44が油脂を吸収して膨張することにより、リンク側当接板部42の当接面42Aがトラックリンク12の外側リンク部12Aに適度な押付力をもって当接し、ブッシュ側当接板部43の当接面43Aがブッシュ14の端面14Aに適度な押付力をもって当接するので、ブッシュ14の内周面と連結ピン15との間にグリース等の潤滑剤を確実に保持することができ、ブッシュ14と連結ピン15との摺動面を長期に亘って適正に潤滑することができる。
また、上述した実施の形態では、履帯11を備えた装軌式車両として油圧ショベル1を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、例えば油圧クレーン、ブルドーザ、履帯式ダンプトラック等の他の装軌式車両に用いる履帯にも広く適用することができるものである。
11 履帯
12 トラックリンク
12A 外側リンク部
12B 内側リンク部
13,31 マスターリンク
13A,31A 外側リンク部
13B 内側リンク部
14 ブッシュ
17 マスターピン用ブッシュ
18 マスターピン
20,41 膨潤シール(シール部材)
21,42 リンク側当接板部
22,43 ブッシュ側当接板部
23,44 膨潤筒部
32 油脂通路
12 トラックリンク
12A 外側リンク部
12B 内側リンク部
13,31 マスターリンク
13A,31A 外側リンク部
13B 内側リンク部
14 ブッシュ
17 マスターピン用ブッシュ
18 マスターピン
20,41 膨潤シール(シール部材)
21,42 リンク側当接板部
22,43 ブッシュ側当接板部
23,44 膨潤筒部
32 油脂通路
Claims (5)
- 長手方向一側に外側リンク部が形成されると共に長手方向他側に内側リンク部が形成され、互いに無端状に連結される左,右のトラックリンクと、該各トラックリンクの内側リンク部間を連結して設けられたブッシュと、該ブッシュ内に挿入して設けられ、左,右方向の両端側が前記外側リンク部に嵌合して連結された連結ピンと、前記トラックリンクの外側リンク部と前記ブッシュの端面との間に位置して該連結ピンの外周側に設けられたシール部材とからなる履帯において、
前記シール部材は、自己潤滑性を有する材料を用いて環状に形成され前記トラックリンクの外側リンク部に当接するリンク側当接板部と、自己潤滑性を有する材料を用いて環状に形成され前記ブッシュの端面に当接するブッシュ当接板部と、膨潤性を有する材料を用い筒状に形成され、前記リンク側当接板部とブッシュ側当接板部との間に設けられ油脂または水分を吸収することにより容積が増大する膨潤筒部とにより構成したことを特徴とする履帯。 - 前記膨潤筒部は、ニトリルブタジエンゴム、シリコンゴムを含むゴム材料、ポリウレタン、シリコンを含む樹脂材料を用いて形成してなる請求項1に記載の履帯。
- 前記リンク側当接板部と前記ブッシュ側当接板部とは、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエーテルエーテルケトン、ウレタン、ポリエチレン、ポリイミドを含むエンジニアリングプラスチックを用いて形成してなる請求項1または2に記載の履帯。
- 前記トラックリンクの外側リンク部には、前記シール部材の膨潤筒部に油脂を導く油脂通路を設ける構成としてなる請求項1,2または3に記載の履帯。
- 無端状に連結される多数個の前記トラックリンクのうち無端状に連結するための始端部に位置する1個のトラックリンクをマスターリンクとし、該マスターリンクと隣り合う他のトラックリンクとの間を連結する連結ピンをマスターピンとして備え、
前記シール部材は、前記マスターリンクの外側リンク部と前記ブッシュの端面との間に位置して前記マスターピンの外周側に設ける構成としてなる請求項1,2,3または4に記載の履帯。
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2007
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