JP3730286B2 - エンジン停止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料カット及び点火カットを行ってエンジンを強制的に停止させるエンジン停止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、排気ガスエミッション改善のため、エンジンの空燃比が薄めの方向にセッティングされる傾向にあり、エンジンを停止させるときに、ランオンやアフターバーンが発生し易くなっている。
【0003】
このため、エンジン停止時には、燃料供給をカットすることが多く、通常、この燃料カットは、気化器等の燃料通路に介装したソレノイドバルブをエンジンの停止操作に伴って閉弁させるようにしており、この燃料カットに係わる先行技術としては、例えば、特開平3−39181号公報がある。
【0004】
上記先行技術では、出力軸に発電機が接続されたエンジンにあって、発電機の出力に並列にコンデンサ回路を接続し、エンジンのストップ操作後の発電機の慣性回転エネルギによる電力を燃料カット用ソレノイドに供給して付勢することによりバルブを閉成するとともに、燃料カット用ソレノイドバルブの付勢状態終了のタイミングをコンデンサ回路の放電電力によって遅らせることにより、エンジンが停止するまで燃料カット用ソレノイドバルブを閉性状態に保持する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、エンジンを停止すべく燃料カット用ソレノイドバルブを閉弁させても、燃料カット用ソレノイドバルブの下流側には燃料が残留しているため、この残留燃料がエンジンに吸入されることになり、高温、高負荷時等のようにエンジンの運転条件如何によっては、ランオンやアフターバーンが発生する虞がある。
【0006】
また、マグネトー点火方式を採用する汎用エンジン等においては、燃料カット用ソレノイドバルブ駆動用の電源や制御回路の電源として、点火用電源とは接地電位の異なる別の電源を用意しなければならない場合があり、このような場合には、点火系で発生する高周波ノイズによる誤動作を回避するための対策が必要となる。
【0007】
本発明は上記事情に鑑み、点火系の高周波ノイズに影響されることなく、ランオンやアフターバーンの発生を防止してエンジンを停止させることのできるエンジン停止装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、エンジンへの燃料供給を停止する燃料カット弁と、マグネトーに内蔵された点火コイルの一次側を点火回路によりON,OFFして点火プラグによる点火を行うイグニッションユニットと、点火系と分離した電源をエンジン装備品に供給するため上記マグネトーに内蔵された電源コイルとを備えたエンジンの停止装置において、エンジンを停止させるための操作用スイッチ及びエンジン運転状態を検出するセンサの少なくとも一方からなり、エンジン停止指令信号を供給するエンジン停止手段と、上記燃料カット弁を動作してエンジンへの燃料供給を停止する燃料カットドライブ回路と、上記点火コイルの一次側を短絡して点火を停止させるエンジン停止回路と、上記エンジン停止指令信号に応じて上記燃料カットドライブ回路に燃料カット信号を出力すると共に、該燃料カット信号が出力されてから所定時間経過したときに、上記エンジン停止回路にエンジン停止信号を出力する制御回路部と、上記電源コイルで発生する交流電圧出力を整流、平滑化して、上記制御回路部及び上記燃料カットドライブ回路に制御用電源を与える電源回路とを備え、上記イグニッションユニット及び上記エンジン停止回路を動作するため上記点火コイルの一次側による点火用電源に上記イグニッションユニット及び上記エンジン停止回路を接続構成し、点火を停止させる上記エンジン停止回路への上記エンジン停止信号が点火系で発生する高周波ノイズによる影響を受けないように、上記エンジン停止回路から上記制御回路部を電気的に分離する停止信号出力回路を、上記制御回路部に設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、上記エンジン停止指令信号は上記点火用電源に基づいて生成され、上記エンジン停止指令信号を電気的に分離して上記制御回路部に入力する停止指令信号入力回路を、上記制御回路部に設けたことを特徴とする。
【0014】
すなわち、請求項1記載の発明は、点火系と分離した電源出力を発生する電源コイルからの交流電圧出力を電源回路により整流、平滑化した制御用電源によって、燃料カット弁を動作してエンジンへの燃料供給を停止する燃料カットドライブ回路と、制御回路部とを動作する。一方、点火コイルの一次側による点火用電源により、点火コイルの一次側を短絡して点火を停止させるエンジン停止回路と、イグニッションユニットとを動作する。そして、制御回路部は、エンジンを停止させるための操作用スイッチ及びエンジン運転状態を検出するセンサの少なくとも一方からなるエンジン停止手段からのエンジン停止指令信号に応じ、上記燃料カットドライブ回路に燃料カット信号を出力して、燃料カット弁を動作させエンジンへの燃料供給を停止すると共に、燃料カット信号が出力されてから所定時間経過したときに、上記エンジン停止回路にエンジン停止信号を出力し、点火コイルの一次側を短絡させて点火を停止させる。ここで、制御回路部に設けた停止信号出力回路によって、エンジン停止回路から制御回路部が電気的に分離され、点火を停止させるエンジン停止回路へのエンジン停止信号が点火系で発生する高周波ノイズによる影響を受けない。これにより、点火系からのノイズの混入を防止して回路の誤動作を防止しつつ、燃料カット弁下流側の残留燃料によるランオンやアフターバーンの発生を防止する。
【0015】
この場合、請求項2記載の発明は、点火用電源に基づいて生成されたエンジン停止指令信号を、停止指令信号入力回路によって電気的に分離し、制御回路部に入力することで、入力側と出力側で点火系からのノイズの混入を防止する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図面は本発明の実施の形態の一例を示し、図1はエンジン停止装置の全体構成図、図2はエンジン停止回路と燃料カット・停止処理回路とのインターフェースを示す説明図である。
【0018】
図1において、符号1は、エンジン停止を指令する停止指令信号の入力によってエンジンへの燃料供給を遮断するとともに点火カットを行い、エンジンを強制的に停止させるエンジン停止装置であり、本形態においては、リコイルスタータを索引して始動を行うマグネトー点火方式の汎用エンジンで、マグネトー内にバッテリあるいは灯火等のための電源コイル2を備えるものに適用される例を示す。
【0019】
すなわち、本形態のエンジン停止装置1では、常開形のエンジン停止用操作スイッチ3が操作され、あるいは、エンジンの運転状態を検出するセンサとして、図示しないクランクケースに貯溜された潤滑オイルのレベルを検出する常開形のフロートスイッチ等からなるオイルセンサ4により、潤滑オイル不足が検知されてエンジン停止指令信号が入力されると、図示しない気化器に装着された燃料カット用ソレノイドバルブ(燃料カット弁)5を閉弁させてエンジンへの燃料供給を遮断し、さらに、マグネトーに内蔵される点火コイル6と、この点火コイル6の一次側をON,OFFするトランジスタあるいは機械式接点等からなる点火回路7とを備えたイグニッションユニット8に対し、点火コイル6の一次側を短絡させて点火プラグ9を失火させ、エンジンを強制的に停止させるようになっている。
【0020】
このため、上記エンジン停止装置1には、上記電源コイル2で発生する交流電圧出力を整流、平滑(必要に応じて電圧安定化)する電源回路10、上記エンジン停止用操作スイッチ3あるいは上記オイルセンサ4からのエンジン停止指令信号により、燃料カット及び点火カットを実行させる制御回路部としての燃料カット・停止処理回路11、及び、上記燃料カット用ソレノイドバルブ5を駆動するためのパワートランジスタ等からなる燃料カットドライブ回路12、上記制御回路部からの信号により上記点火コイル6の一次側を短絡させるエンジン停止回路13が備えられている。
【0021】
さらに、上記燃料カット・停止処理回路11には、エンジン停止を指令する停止指令信号が入力されたとき、燃料供給通路に介装された燃料カット用ソレノイドバルブ5を閉弁させて燃料供給を停止させる燃料供給停止回路と、上記停止指令信号を遅延し、上記燃料カット用ソレノイドバルブ5を閉弁させてから設定時間経過後に、上記エンジン停止回路13へ作動信号を出力する点火停止処理回路とが備えられている。
【0022】
詳細には、上記燃料供給停止回路には、上記エンジン停止用操作スイッチ3あるいは上記オイルセンサ4からのエンジン停止指令信号を入力する停止指令信号入力回路14、この停止指令信号入力回路14からの信号をエンジンが停止するまで(上記電源コイル2からの電源供給がなくなるまで)保持し、上記燃料カットドライブ回路12へ駆動制御信号(燃料カット信号)を出力する停止信号保持回路15が備えられ、上記点火停止処理回路には、上記停止信号保持回路15で保持された信号を遅延して所定時間後に出力する停止信号遅延回路16、この停止信号遅延回路16で遅延された信号を上記エンジン停止回路13へ出力する停止信号出力回路17が備えられている。
【0023】
すなわち、上記停止指令信号入力回路14、上記停止信号保持回路15、及び、上記燃料カットドライブ回路12によって形成される燃料供給停止手段により、エンジン停止を指令する停止指令信号が入力されたとき、燃料供給通路に介装された燃料カット用ソレノイドバルブ5を閉弁させて燃料供給を停止させ、上記停止信号遅延回路16、上記停止信号出力回路17、及び、上記エンジン停止回路13によって形成される点火停止処理手段により、停止指令信号を遅延し、上記燃料カット用ソレノイドバルブ5を閉弁させてから設定時間経過後に、点火をカットしてエンジンを停止させるようになっている。
【0024】
尚、本形態では、上記燃料カット用ソレノイドバルブ5は、非通電状態で開弁、通電状態で閉弁する形式のものであるが、バッテリを備えたエンジン等では、上記燃料カット用ソレノイドバルブ5を非通電状態で閉弁、通電状態で開弁する形式のものとしても良く、上記燃料カットドライブ回路12へ燃料カット信号が入力されていない状態で、上記燃料カット用ソレノイドバルブ5が通電されて開弁状態になっているような構成としても良い。
【0025】
ここで、上記エンジン停止装置1においては、上記電源回路10から上記燃料カット・停止処理回路11、及び、上記燃料カットドライブ回路12へ制御用電源が供給されるようになっており、上記電源回路10、上記燃料カット・停止処理回路11、及び、上記燃料カットドライブ回路12が上記電源コイル2に対して共通なグランド(接地電位)G1を有する一方、上記エンジン停止用操作スイッチ3、上記オイルセンサ4、及び、上記エンジン停止回路13が点火系と共通でエンジンに接地されるグランドG2を有している。
【0026】
従って、上記エンジン停止装置1内には接地電位の異なる回路が混在することになり、回路間の信号伝達に不具合を生じるばかりでなく、点火系で発生する高周波ノイズが混入して誤動作を起こす虞があるため、上記燃料カット・停止処理回路11では、停止指令信号入力回路14及び停止信号出力回路17において、電源コイル2の電源系と点火用電源系とを電気的に絶縁するようにしている。
【0027】
すなわち、図2に示すように、上記停止指令信号入力回路14には、発光ダイオードPD1及びフォトトランジスタPTRからなるフォトカプラ18が備えられており、上記フォトダイオードPD1のカソード側を点火用電源VIG(点火コイル6の一次側)に接続し、アノード側を抵抗R1を経て上記エンジン停止用操作スイッチ3あるいは上記オイルセンサ4を介してグランドG2に接地する一方、上記フォトトランジスタPTRのコレクタ側を抵抗R2を介して上記電源回路10からの電源VCCに接続することで、点火用電源VIGによるエンジン停止指令信号を光アイソレートし、上記フォトトランジスタPTRのエミッタ側から制御用電源VCCに基づく信号を上記停止信号保持回路15へ出力するようになっている。
【0028】
尚、上記エンジン停止用操作スイッチ3及び上記オイルセンサ4に電源回路10から制御用電源VCCを供給し、エンジンから絶縁して接地する場合には、上記停止指令信号入力回路14のフォトカプラ18は必ずしも必要でないが、入力信号を電気的に分離することにより、いかなる電源系からのいかなる形式の入力信号にも柔軟に対応することができる。
【0029】
また、上記停止信号出力回路17には、発光ダイオードPD2及びフォトサイリスタPSCRからなるフォトカプラ19が備えられ、上記発光ダイオードPD2のアノード側を抵抗R3を介して制御用電源VCCに接続し、カソード側をトランジスタTR1を経てグランドG1に接地する一方、上記フォトサイリスタPSCRを上記エンジン停止回路13に接続することで、上記トランジスタTR1のベースにバイアス抵抗R4,R5を介して入力される上記停止信号遅延回路16からの制御用電源VCCに基づく信号を光アイソレートし、上記エンジン停止回路13へのエンジン停止信号を出力するようになっている。
【0030】
上記エンジン停止回路13は、周知のサイリスタ式停止回路が適用可能であり、上記点火コイル6の一次側を短絡するための電源短絡用サイリスタSCRのカソード側が短絡用抵抗R6を介して点火用電源VIGに接続され、アノード側がダイオードD1のカソード側に接続され、このダイオードD1のアノード側がグランドG2(エンジン接地)に接続されている。
【0031】
また、上記電源短絡用サイリスタSCRのゲート側には、一度エンジン停止信号が入力されるとエンジンの回転が停止するまで上記電源短絡用サイリスタSCRを自動的に再トリガしてターンオン状態に維持する自己保持回路13aが接続されている。
【0032】
上記自己保持回路13aは、上記電源短絡用サイリスタSCRがターンオンしたときに電荷を蓄え、蓄えた電荷を上記電源短絡用サイリスタSCRがターンオフしたときゲート側に環流する保持コンデンサC2を中心として構成されており、上記停止信号出力回路17のフォトサイリスタPSCRは、カソード側とゲート側との間にコンデンサC1及び抵抗R7を並列接続した上でカソード側とゲート側とが上記保持コンデンサC2に共通接続され、アノード側が上記ダイオードD1のカソード側に接続されている。
【0033】
尚、上記自己保持回路13aに係わる機能については、先に本出願人によって提出された実開平6−28265号等に詳述されている。
【0034】
次に、以上のエンジン停止装置1の動作について説明する。通常、エンジンが稼働中は、マグネトー内の電源コイル2からエンジン回転に同期した交流電圧が出力され、電源回路10によって整流、平滑されて燃料カット・停止処理回路11、燃料カットドライブ回路12に制御電源VCCが供給されているが、燃料カット・停止処理回路11からは燃料カットドライブ回路12への燃料カット信号、及び、エンジン停止回路13へのエンジン停止信号は出力されておらず、図示しない気化器に装着された燃料カット用ソレノイドバルブ5は開弁状態で、エンジン停止回路13も非作動状態となっている。
【0035】
この状態では、マグネトー内の点火コイル6の一次側が点火回路7で断続され、点火コイル6の一次側に自己誘導されるマイナスの点火用電源VIGによって点火コイル6の二次側に点火プラグ9の電極間の絶縁破壊電圧以上の高圧電圧が発生するようになっており、点火プラグ9が周期的にスパークして気化器からの混合気が燃焼し、エンジンの回転が継続している。
【0036】
ここで、エンジン停止用操作スイッチ3の操作、あるいは、オイルセンサ4による潤滑オイル不足の検知がなされると、該当するスイッチ接点が閉じ、図2に示すように、点火用電源VIGのマイナス側の期間で停止指令信号入力回路14のフォトダイオードPD1にグランドG2から電流Iaが流れ、フォトダイオードPD1が発光する。
【0037】
その結果、フォトダイオードPD1に光結合されるフォトトランジスタPTRがONして制御電源VCCから電流が流れ、点火用電源VIGに基づいて生成された停止指令信号を電気的に分離して電源コイル2からの電源VCCに基づく信号に変換し、次段の停止信号保持回路15へ出力される。
【0038】
停止信号保持回路15では、停止指令信号入力回路14からの信号を自己保持するとともに、燃料カットドライブ回路12へ燃料カット信号を出力し、この信号が燃料カットドライブ回路12で増幅されて燃料カット用ソレノイドバルブ5が作動させられる。これにより、燃料カット用ソレノイドバルブ5が閉弁して気化器の燃料通路が遮断され、燃料供給がカットされる。
【0039】
一方、停止信号保持回路15からは、自己保持動作と同時に、停止信号遅延回路16へ信号が出力され、この信号が停止信号遅延回路16で遅延されて所定の遅延時間経過後、停止信号出力回路17へ遅延信号が出力される。この停止信号遅延回路16での遅延時間は、燃料カット用ソレノイドバルブ5が閉弁してからバルブ下流側に残留する燃料がエンジン内に吸入されて燃焼され尽くす迄の時間を考慮し、例えば、アイドル時の無負荷状態で約1sec程度となっており、実際のエンジンの燃料系に応じて最適値が設定される。
【0040】
そして、停止信号出力回路17では、停止信号遅延回路16からの信号を受けてフォトカプラ19のトランジスタTR1がONし、制御電源VCCからフォトダイオードPD2に電流が流れて発光する。これにより、フォトダイオードPD2に光結合されるフォトサイリスタPSCRがターンオンし、停止信号遅延回路16からの遅延信号が電気的に分離されて点火用電源VIGに基づく信号に変換され、エンジン停止回路13に作動信号として出力されることになり、このフォトサイリスタPSCRの導通によってエンジン停止回路13の自己保持回路13a内の保持コンデンサC2がマイナスの点火用電源VIGによって充電される。そして、電源短絡用サイリスタSCRのゲートに印加される保持コンデンサC2の端子電圧がターンオン電圧に達すると、電源短絡用サイリスタSCRがターンオンする。
【0041】
すると、電源短絡用サイリスタSCRの導通によって点火コイル6の一次側が短絡され、点火回路7による点火コイル6一次側の遮断を無効として点火プラグ7を失火させるとともに、マイナスの点火用電源VIGによって保持コンデンサC2が充電される。そして、以後、停止信号出力回路17からのエンジン停止信号の有無に拘わらず、電源短絡用サイリスタSCRのON,OFFが繰り返され、エンジンが停止する。
【0042】
これにより、燃料カットの実行に対し、時差をもってエンジン停止回路13が作動させられ、いかなるエンジン運転条件下においても、燃料カット用ソレノイドバルブ5下流側の残留燃料によってエンジンのランオンやアフターバーン発生を回避することができる。
【0043】
さらに、点火用電源VIGによるエンジン停止指令信号を電気的に分離して制御回路部に入力し、この制御回路部から点火用電源VIGを短絡するエンジン停止回路に作動信号を出力するため、点火系で発生する高周波ノイズの混入を回避し、制御信頼性を向上することができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、燃料カット弁を閉弁させて設定時間経過後に点火を停止させる際に、点火系と分離した電源出力を発生する電源コイルからの電源に基づく信号と、点火系の電源に基づく信号とを分離し、点火系で発生する高周波ノイズの混入を回避するため、誤動作を防止してエンジン停止時にランオンやアフターバーンの発生を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジン停止装置の全体構成図
【図2】エンジン停止回路と燃料カット・停止処理回路とのインターフェースを示す説明図
【符号の説明】
1 … エンジン停止装置
3 … エンジン停止用操作スイッチ
4 … オイルセンサ
5 … 燃料カット用ソレノイドバルブ(燃料カット弁)
11 … 燃料カット・停止処理回路(制御回路部)
13 … エンジン停止回路
14 … 停止指令信号入力回路
16 … 停止信号遅延回路
17 … 停止信号出力回路
Claims (2)
- エンジンへの燃料供給を停止する燃料カット弁と、マグネトーに内蔵された点火コイルの一次側を点火回路によりON,OFFして点火プラグによる点火を行うイグニッションユニットと、点火系と分離した電源をエンジン装備品に供給するため上記マグネトーに内蔵された電源コイルとを備えたエンジンの停止装置において、
エンジンを停止させるための操作用スイッチ及びエンジン運転状態を検出するセンサの少なくとも一方からなり、エンジン停止指令信号を供給するエンジン停止手段と、
上記燃料カット弁を動作してエンジンへの燃料供給を停止する燃料カットドライブ回路と、
上記点火コイルの一次側を短絡して点火を停止させるエンジン停止回路と、
上記エンジン停止指令信号に応じて上記燃料カットドライブ回路に燃料カット信号を出力すると共に、該燃料カット信号が出力されてから所定時間経過したときに、上記エンジン停止回路にエンジン停止信号を出力する制御回路部と、
上記電源コイルで発生する交流電圧出力を整流、平滑化して、上記制御回路部及び上記燃料カットドライブ回路に制御用電源を与える電源回路とを備え、
上記イグニッションユニット及び上記エンジン停止回路を動作するため上記点火コイルの一次側による点火用電源に上記イグニッションユニット及び上記エンジン停止回路を接続構成し、
点火を停止させる上記エンジン停止回路への上記エンジン停止信号が点火系で発生する高周波ノイズによる影響を受けないように、上記エンジン停止回路から上記制御回路部を電気的に分離する停止信号出力回路を、上記制御回路部に設けたことを特徴とするエンジン停止装置。 - 上記エンジン停止指令信号は上記点火用電源に基づいて生成され、
上記エンジン停止指令信号を電気的に分離して上記制御回路部に入力する停止指令信号入力回路を、上記制御回路部に設けたことを特徴とする請求項1記載のエンジン停止装置。
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