JP2902498B2 - 内燃機関用点火装置 - Google Patents
内燃機関用点火装置Info
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- F02P—IGNITION, OTHER THAN COMPRESSION IGNITION, FOR INTERNAL-COMBUSTION ENGINES; TESTING OF IGNITION TIMING IN COMPRESSION-IGNITION ENGINES
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- F02P5/04—Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions
- F02P5/145—Advancing or retarding ignition; Control therefor automatically, as a function of the working conditions of the engine or vehicle or of the atmospheric conditions using electrical means
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- F02P5/1502—Digital data processing using one central computing unit
- F02P5/1506—Digital data processing using one central computing unit with particular means during starting
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- F02P7/00—Arrangements of distributors, circuit-makers or -breakers, e.g. of distributor and circuit-breaker combinations or pick-up devices
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関用点火装置
に関し、特に内燃機関始動時の振動ノイズによる誤動作
を防止することができる内燃機関用点火装置に関するも
のである。
に関し、特に内燃機関始動時の振動ノイズによる誤動作
を防止することができる内燃機関用点火装置に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】図３は従来の内燃機関用点火装置を示す
構成図である。図において、１は電圧が例えば１２〜１
４Ｖのバッテリ、２はバッテリ１に接続されたキースイ
ッチ、３はキースイッチ２に接続されたイグナイタ点火
制御装置、４はキースイッチ２とイグナイタ制御装置３
に接続された点火コイル、５は点火コイル４に接続され
た点火プラグ、６はイグナイタ点火制御装置３に接続さ
れ、エンジンの回転に同期して発生する角度信号を検出
するピックアップである。イグナイタ点火制御装置３は
電源回路７、マイクロコンピュータ８、ドライブ用トラ
ンジスタ９、パワートランジスタ１０、波形整形回路１
１を有し、電源回路７は電源端子ＶBがキースイッチ２
を介してバッテリ１に接続されると共に抵抗器１２を介
してドライブ用トランジスタ９のコレクタ及びパワート
ランジスタ１０のベースに接続される。そして、電源回
路７は例えば５Ｖの一定電圧ＶCC及びプログラムを駆動
するリセット信号ＲＥＳをマイクロコンピュータ８に供
給するようになされている。マイクロコンピュータ８の
ポート端子Ｐ1は波形整形回路１１を介してピックアッ
プ６に接続され、そのポート端子Ｐ3はドライブ用トラ
ンジスタ９のベースに接続される。トランジスタ９、１
０のエミッタは共に接地され、トランジスタ１０のコレ
クタは点火コイル４の１次側に接続される。１３はスタ
ータスイッチ、１４はスタータリレー、１５はスタータ
モータであって、スタータスイッチ１３の一端はキース
イッチ２を介してバッテリ１に接続され、他端はスター
タリレー１４のリレーコイル１４ａを介して接地され
る。スタータモータ１５の一端はスタータリレー１４の
リレー接点１４ｂを介してバッテリ１に接続され、他端
は接地される。
構成図である。図において、１は電圧が例えば１２〜１
４Ｖのバッテリ、２はバッテリ１に接続されたキースイ
ッチ、３はキースイッチ２に接続されたイグナイタ点火
制御装置、４はキースイッチ２とイグナイタ制御装置３
に接続された点火コイル、５は点火コイル４に接続され
た点火プラグ、６はイグナイタ点火制御装置３に接続さ
れ、エンジンの回転に同期して発生する角度信号を検出
するピックアップである。イグナイタ点火制御装置３は
電源回路７、マイクロコンピュータ８、ドライブ用トラ
ンジスタ９、パワートランジスタ１０、波形整形回路１
１を有し、電源回路７は電源端子ＶBがキースイッチ２
を介してバッテリ１に接続されると共に抵抗器１２を介
してドライブ用トランジスタ９のコレクタ及びパワート
ランジスタ１０のベースに接続される。そして、電源回
路７は例えば５Ｖの一定電圧ＶCC及びプログラムを駆動
するリセット信号ＲＥＳをマイクロコンピュータ８に供
給するようになされている。マイクロコンピュータ８の
ポート端子Ｐ1は波形整形回路１１を介してピックアッ
プ６に接続され、そのポート端子Ｐ3はドライブ用トラ
ンジスタ９のベースに接続される。トランジスタ９、１
０のエミッタは共に接地され、トランジスタ１０のコレ
クタは点火コイル４の１次側に接続される。１３はスタ
ータスイッチ、１４はスタータリレー、１５はスタータ
モータであって、スタータスイッチ１３の一端はキース
イッチ２を介してバッテリ１に接続され、他端はスター
タリレー１４のリレーコイル１４ａを介して接地され
る。スタータモータ１５の一端はスタータリレー１４の
リレー接点１４ｂを介してバッテリ１に接続され、他端
は接地される。
【０００３】次に、図３に示した従来の内燃機関用点火
装置の動作について図４を参照しながら説明する。キー
スイッチ２がオンすると、バッテリ１の電圧が電源回路
７に供給されると共に抵抗器１２を介してドライブ用ト
ランジスタ９のコレクタに供給される。電源回路７は一
定電圧ＶCCをマイクロコンピュータ８に供給すると共に
バッテリ１の電圧の立ち上がりより所定時間遅延して立
ち上がるリセット信号ＲＥＳをマイクロコンピュータ８
に供給する。これによりマイクロコンピュータ８はプロ
グラムを駆動するようになる。一方、キースイッチ２が
オンした後、スタータスイッチ１３がオンすると、図４
Ａに示すような電圧ＶSによりリレーコイル１４ａが励
磁され、これによりリレー接点１４ｂが閉じてバッテリ
１の電圧がスタータモータ１５に与えられ、スタータモ
ータ１５が駆動されてエンジンが回転するようになり、
このエンジンの回転に同期して発生する図４Ｂに示すよ
うな角度信号Ｓ1がピックアップ６により検出される。
この角度信号（ピックアップ信号）Ｓ1は波形整形回路
１１に供給されて波形整形され、その出力側に図４Ｃに
示すような信号Ｓ2が得られ、マイクロコンピュータ８
のポート端子Ｐ1に供給される。マイクロコンピュータ
８は信号Ｓ2に同期した図４Ｄに示すような信号Ｓ3をポ
ート端子Ｐ3に発生し、ドライブ用トランジスタ９のベ
ースに供給する。ドライブ用トランジスタ９は信号Ｓ3
のハイレベルでオンし、ローレベルでオフし、パワート
ランジスタ１０はトランジスタ９がオンするとオフし、
トランジスタ９がオフするとオンし、この結果パワート
ランジスタ１０のコレクタ側即ち点火コイル４の１次側
には信号Ｓ3に同期した図４Ｅに示すような電圧Ｖ1が得
られる。そして、この電圧Ｖ1の立ち上がり時に即ち点
火コイル４の１次側を流れる電流の遮断時図示せずも点
火コイル４の２次側に高電圧が発生し、これにより点火
プラグ５が点火する。
装置の動作について図４を参照しながら説明する。キー
スイッチ２がオンすると、バッテリ１の電圧が電源回路
７に供給されると共に抵抗器１２を介してドライブ用ト
ランジスタ９のコレクタに供給される。電源回路７は一
定電圧ＶCCをマイクロコンピュータ８に供給すると共に
バッテリ１の電圧の立ち上がりより所定時間遅延して立
ち上がるリセット信号ＲＥＳをマイクロコンピュータ８
に供給する。これによりマイクロコンピュータ８はプロ
グラムを駆動するようになる。一方、キースイッチ２が
オンした後、スタータスイッチ１３がオンすると、図４
Ａに示すような電圧ＶSによりリレーコイル１４ａが励
磁され、これによりリレー接点１４ｂが閉じてバッテリ
１の電圧がスタータモータ１５に与えられ、スタータモ
ータ１５が駆動されてエンジンが回転するようになり、
このエンジンの回転に同期して発生する図４Ｂに示すよ
うな角度信号Ｓ1がピックアップ６により検出される。
この角度信号（ピックアップ信号）Ｓ1は波形整形回路
１１に供給されて波形整形され、その出力側に図４Ｃに
示すような信号Ｓ2が得られ、マイクロコンピュータ８
のポート端子Ｐ1に供給される。マイクロコンピュータ
８は信号Ｓ2に同期した図４Ｄに示すような信号Ｓ3をポ
ート端子Ｐ3に発生し、ドライブ用トランジスタ９のベ
ースに供給する。ドライブ用トランジスタ９は信号Ｓ3
のハイレベルでオンし、ローレベルでオフし、パワート
ランジスタ１０はトランジスタ９がオンするとオフし、
トランジスタ９がオフするとオンし、この結果パワート
ランジスタ１０のコレクタ側即ち点火コイル４の１次側
には信号Ｓ3に同期した図４Ｅに示すような電圧Ｖ1が得
られる。そして、この電圧Ｖ1の立ち上がり時に即ち点
火コイル４の１次側を流れる電流の遮断時図示せずも点
火コイル４の２次側に高電圧が発生し、これにより点火
プラグ５が点火する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来の内燃機関用点火
装置は以上のように構成されているので、内燃機関の始
動時にピックアップ６とクランクシャフトについている
ロータ（図示せず）が振動するとノイズが発生し、この
ノイズが図４Ｂの左側に示すようにピックアップ６の出
力である信号Ｓ1に重畳し、この信号Ｓ1が波形整形回路
１１に供給されるとその出力側に図４Ｃの左側に示すよ
うに狭幅のパルスをもった信号Ｓ2が得られ、この信号
Ｓ2がマイクロコンピュータ８のポート端子Ｐ1に供給さ
れるとそのポート端子Ｐ3に図４Ｄの左側に示すように
狭幅のパルスをもった信号Ｓ3が発生し、この信号Ｓ3が
トランジスタ９のベースに供給されるとトランジスタ１
０のコレクタ側に図４Ｅの左側に示すように狭幅のパル
スをもった電圧Ｖ1が得られ、この狭幅のパルスによっ
て点火コイル４の２次側に高電圧が発生し、これにより
点火プラグ５が点火して誤動作をするという問題点があ
った。このことは正常動作時信号Ｓ1のレベルが低いの
で、内燃機関の始動姓を良くするために波形整形回路１
１のトリガ感度の設定が始動時は低めに設定されてお
り、このような状態で始動時に大きなノイズが発生する
とこれを取り込み易い事にも起因している。この発明は
上記のような問題点を解決するためになされたもので、
スタータスイッチオン時のピックアップ信号の振動ノイ
ズによる誤動作を防止することができる内燃機関用点火
装置を得ることを目的とする。
装置は以上のように構成されているので、内燃機関の始
動時にピックアップ６とクランクシャフトについている
ロータ（図示せず）が振動するとノイズが発生し、この
ノイズが図４Ｂの左側に示すようにピックアップ６の出
力である信号Ｓ1に重畳し、この信号Ｓ1が波形整形回路
１１に供給されるとその出力側に図４Ｃの左側に示すよ
うに狭幅のパルスをもった信号Ｓ2が得られ、この信号
Ｓ2がマイクロコンピュータ８のポート端子Ｐ1に供給さ
れるとそのポート端子Ｐ3に図４Ｄの左側に示すように
狭幅のパルスをもった信号Ｓ3が発生し、この信号Ｓ3が
トランジスタ９のベースに供給されるとトランジスタ１
０のコレクタ側に図４Ｅの左側に示すように狭幅のパル
スをもった電圧Ｖ1が得られ、この狭幅のパルスによっ
て点火コイル４の２次側に高電圧が発生し、これにより
点火プラグ５が点火して誤動作をするという問題点があ
った。このことは正常動作時信号Ｓ1のレベルが低いの
で、内燃機関の始動姓を良くするために波形整形回路１
１のトリガ感度の設定が始動時は低めに設定されてお
り、このような状態で始動時に大きなノイズが発生する
とこれを取り込み易い事にも起因している。この発明は
上記のような問題点を解決するためになされたもので、
スタータスイッチオン時のピックアップ信号の振動ノイ
ズによる誤動作を防止することができる内燃機関用点火
装置を得ることを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明に係る内燃機関
用点火装置は、内燃機関の回転に同期して発生する角度
信号を検出する第１の検出手段と、該第１の検出手段の
出力に応じて点火コイルの１次電流の断続を制御する制
御手段と、バッテリの電圧を受けて一定電圧とリセット
信号を上記制御手段に供給する電源回路と、上記内燃機
関の始動部に与えられる電圧を検出して上記制御手段に
供給する第２の検出手段とを備え、上記制御手段は上記
内燃機関の回転数がクランキング回転数とアイドリング
回転数の間の所定回転数以下の時上記第２の検出手段の
出力により上記第１の検出手段の出力を所定時間マスク
するようにしたものである。
用点火装置は、内燃機関の回転に同期して発生する角度
信号を検出する第１の検出手段と、該第１の検出手段の
出力に応じて点火コイルの１次電流の断続を制御する制
御手段と、バッテリの電圧を受けて一定電圧とリセット
信号を上記制御手段に供給する電源回路と、上記内燃機
関の始動部に与えられる電圧を検出して上記制御手段に
供給する第２の検出手段とを備え、上記制御手段は上記
内燃機関の回転数がクランキング回転数とアイドリング
回転数の間の所定回転数以下の時上記第２の検出手段の
出力により上記第１の検出手段の出力を所定時間マスク
するようにしたものである。
【０００６】
【作用】この発明においては、第１の検出手段で内燃機
関の回転に同期して発生する角度信号を検出して制御手
段に供給すると共に第２の検出手段で内燃機関の始動部
に与えられる電圧を検出して制御手段に供給する。制御
手段では内燃機関の始動時第２の検出手段の出力により
第１の検出手段の出力即ち角度信号を所定時間マスクす
る。これにより、内燃機関始動時の振動ノイズよる誤動
作が防止される。
関の回転に同期して発生する角度信号を検出して制御手
段に供給すると共に第２の検出手段で内燃機関の始動部
に与えられる電圧を検出して制御手段に供給する。制御
手段では内燃機関の始動時第２の検出手段の出力により
第１の検出手段の出力即ち角度信号を所定時間マスクす
る。これにより、内燃機関始動時の振動ノイズよる誤動
作が防止される。
【０００７】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図１はこの発明の一実施例を示す構成図であり、
１、２、４〜１５は前述と同様のものである。図１にお
いて、３Ａはイグナイタ点火制御装置、２０はイグナイ
タ点火制御装置３Ａ内に設けられた波形整形回路であ
る。この波形整形回路２０の入力側をスタータスイッチ
１３とリレーコイル１４ａの接続点に接続すると共にそ
の出力側をマイクロコンピュータ８のポート端子Ｐ2に
接続する。
する。図１はこの発明の一実施例を示す構成図であり、
１、２、４〜１５は前述と同様のものである。図１にお
いて、３Ａはイグナイタ点火制御装置、２０はイグナイ
タ点火制御装置３Ａ内に設けられた波形整形回路であ
る。この波形整形回路２０の入力側をスタータスイッチ
１３とリレーコイル１４ａの接続点に接続すると共にそ
の出力側をマイクロコンピュータ８のポート端子Ｐ2に
接続する。
【０００８】次に、図１に示したこの発明の一実施例の
動作について図２を参照しながら説明する。キースイッ
チ２がオンすると、バッテリ１の電圧が電源回路７に供
給されると共に抵抗器１２を介してドライブ用トランジ
スタ９のコレクタに供給される。電源回路７は一定電圧
ＶCCをマイクロコンピュータ８に供給すると共にバッテ
リ１の電圧の立ち上がりより所定時間遅延して立ち上が
るリセット信号ＲＥＳをマイクロコンピュータ８に供給
する。これによりマイクロコンピュータ８はプログラム
を駆動するようになる。一方、キースイッチ２がオン
し、スタータスイッチ１３がオンすると、図２Ａに示す
ような電圧ＶSによりリレーコイル１４ａが励磁され、
これによりリレー接点１４ｂが閉じてバッテリ１の電圧
がスタータモータ１５に与えられ、スタータモータ１５
が駆動されてエンジンが回転するようになり、このエン
ジンの回転に同期して発生する図２Ｂに示すような角度
信号Ｓ1がピックアップ６により検出される。この角度
信号（ピックアップ信号）Ｓ1は波形整形回路１１に供
給されて波形整形され、その出力側に図２Ｃに示すよう
な信号Ｓ2が得られ、マイクロコンピュータ８のポート
端子Ｐ1に供給される。又、リレーコイル１４ａに与え
られる電圧ＶSが波形整形回路２０に供給され、その出
力側に図２Ｄに示すようにハイレベルを持続する信号Ｓ
4が発生されてマイクロコンピュータ８のポート端子Ｐ2
に供給される。マイクロコンピュータ８は信号Ｓ4の立
ち上がりより所定時間即ちスタータスイッチ１３がオン
時ピックアップ６の出力側に現れる振動ノイズをカバー
するに充分な所定時間ＴSの間は信号Ｓ1を無視するよう
に働く。従って、スタータスイッチ１３がオンされてエ
ンジンの始動時に図２Ｂの左側に示すようなノイズがピ
ックアップ６の出力側に現れて図２Ｃの左側に示すよう
な狭幅のパルスが波形整形回路１１よりマイクロコンピ
ュータ８のポート端子Ｐ1に供給されても、この狭幅の
パルスは信号Ｓ4によって実質的にマスクされマイクロ
コンピュータ８のポート端子Ｐ3には現れない。従っ
て、マイクロコンピュータ８は信号Ｓ2の振動ノイズに
基ずく狭幅なパルスのない部分のみに同期した図２Ｅに
示すような信号Ｓ3をポート端子Ｐ3に発生し、ドライブ
用トランジスタ９のベースに供給する。ドライブ用トラ
ンジスタ９は信号Ｓ3のハイレベルでオンし、ローレベ
ルでオフし、パワートランジスタ１０はトランジスタ９
がオンするとオフし、トランジスタ９がオフするとオン
し、この結果パワートランジスタ１０のコレクタ側即ち
点火コイル４の１次側には信号Ｓ3に同期した図２Ｆに
示すような電圧Ｖ1が得られる。そして、この電圧Ｖ1の
立ち上がり時に即ち点火コイル４の１次側を流れる電流
の遮断時図示せずも点火コイル４の２次側に高電圧が発
生し、これにより点火プラグ５が点火する。ここで、マ
イクロコンピュータ８は、上述のごとく、スタータスイ
ッチ１３のオン後所定時間ＴSの間はピックアップ信号
Ｓ1を無視するようにしたが、エンジン回転数がクラン
キング回転数とアイドリング回転数の間の所定回転数以
下の時のみ、マイクロコンピュータ８はピックアップ信
号Ｓ1を無視するようにする。これは通常の運転時誤っ
てスタータスイッチ１３が押されて信号Ｓ4が発生し、
これによりピックアップ信号Ｓ1がマスクされてエンジ
ンが停止してしまうことを防止するためである。
動作について図２を参照しながら説明する。キースイッ
チ２がオンすると、バッテリ１の電圧が電源回路７に供
給されると共に抵抗器１２を介してドライブ用トランジ
スタ９のコレクタに供給される。電源回路７は一定電圧
ＶCCをマイクロコンピュータ８に供給すると共にバッテ
リ１の電圧の立ち上がりより所定時間遅延して立ち上が
るリセット信号ＲＥＳをマイクロコンピュータ８に供給
する。これによりマイクロコンピュータ８はプログラム
を駆動するようになる。一方、キースイッチ２がオン
し、スタータスイッチ１３がオンすると、図２Ａに示す
ような電圧ＶSによりリレーコイル１４ａが励磁され、
これによりリレー接点１４ｂが閉じてバッテリ１の電圧
がスタータモータ１５に与えられ、スタータモータ１５
が駆動されてエンジンが回転するようになり、このエン
ジンの回転に同期して発生する図２Ｂに示すような角度
信号Ｓ1がピックアップ６により検出される。この角度
信号（ピックアップ信号）Ｓ1は波形整形回路１１に供
給されて波形整形され、その出力側に図２Ｃに示すよう
な信号Ｓ2が得られ、マイクロコンピュータ８のポート
端子Ｐ1に供給される。又、リレーコイル１４ａに与え
られる電圧ＶSが波形整形回路２０に供給され、その出
力側に図２Ｄに示すようにハイレベルを持続する信号Ｓ
4が発生されてマイクロコンピュータ８のポート端子Ｐ2
に供給される。マイクロコンピュータ８は信号Ｓ4の立
ち上がりより所定時間即ちスタータスイッチ１３がオン
時ピックアップ６の出力側に現れる振動ノイズをカバー
するに充分な所定時間ＴSの間は信号Ｓ1を無視するよう
に働く。従って、スタータスイッチ１３がオンされてエ
ンジンの始動時に図２Ｂの左側に示すようなノイズがピ
ックアップ６の出力側に現れて図２Ｃの左側に示すよう
な狭幅のパルスが波形整形回路１１よりマイクロコンピ
ュータ８のポート端子Ｐ1に供給されても、この狭幅の
パルスは信号Ｓ4によって実質的にマスクされマイクロ
コンピュータ８のポート端子Ｐ3には現れない。従っ
て、マイクロコンピュータ８は信号Ｓ2の振動ノイズに
基ずく狭幅なパルスのない部分のみに同期した図２Ｅに
示すような信号Ｓ3をポート端子Ｐ3に発生し、ドライブ
用トランジスタ９のベースに供給する。ドライブ用トラ
ンジスタ９は信号Ｓ3のハイレベルでオンし、ローレベ
ルでオフし、パワートランジスタ１０はトランジスタ９
がオンするとオフし、トランジスタ９がオフするとオン
し、この結果パワートランジスタ１０のコレクタ側即ち
点火コイル４の１次側には信号Ｓ3に同期した図２Ｆに
示すような電圧Ｖ1が得られる。そして、この電圧Ｖ1の
立ち上がり時に即ち点火コイル４の１次側を流れる電流
の遮断時図示せずも点火コイル４の２次側に高電圧が発
生し、これにより点火プラグ５が点火する。ここで、マ
イクロコンピュータ８は、上述のごとく、スタータスイ
ッチ１３のオン後所定時間ＴSの間はピックアップ信号
Ｓ1を無視するようにしたが、エンジン回転数がクラン
キング回転数とアイドリング回転数の間の所定回転数以
下の時のみ、マイクロコンピュータ８はピックアップ信
号Ｓ1を無視するようにする。これは通常の運転時誤っ
てスタータスイッチ１３が押されて信号Ｓ4が発生し、
これによりピックアップ信号Ｓ1がマスクされてエンジ
ンが停止してしまうことを防止するためである。
【０００９】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、内燃機
関の回転に同期して発生する角度信号を検出する第１の
検出手段と、該第１の検出手段の出力に応じて点火コイ
ルの１次電流の断続を制御する制御手段と、バッテリの
電圧を受けて一定電圧とリセット信号を上記制御手段に
供給する電源回路と、上記内燃機関の始動部に与えられ
る電圧を検出して上記制御手段に供給する第２の検出手
段とを備え、上記制御手段は上記内燃機関の回転数がク
ランキング回転数とアイドリング回転数の間の所定回転
数以下の時上記第２の検出手段の出力により上記第１の
検出手段の出力を所定時間マスクするようにしたので、
内燃機関始動時時の振動ノイズによる誤動作を、そのノ
イズのレベルの如何に拘わらず防止することができる内
燃機関用点火装置が得られる効果がある。
関の回転に同期して発生する角度信号を検出する第１の
検出手段と、該第１の検出手段の出力に応じて点火コイ
ルの１次電流の断続を制御する制御手段と、バッテリの
電圧を受けて一定電圧とリセット信号を上記制御手段に
供給する電源回路と、上記内燃機関の始動部に与えられ
る電圧を検出して上記制御手段に供給する第２の検出手
段とを備え、上記制御手段は上記内燃機関の回転数がク
ランキング回転数とアイドリング回転数の間の所定回転
数以下の時上記第２の検出手段の出力により上記第１の
検出手段の出力を所定時間マスクするようにしたので、
内燃機関始動時時の振動ノイズによる誤動作を、そのノ
イズのレベルの如何に拘わらず防止することができる内
燃機関用点火装置が得られる効果がある。
【図１】この発明の一実施例を示す構成図である。
【図２】図１の動作説明に供するための信号波形図であ
る。
る。
【図３】従来の内燃機関用点火装置を示す構成図であ
る。
る。
【図４】図３の動作説明に供するための信号波形図であ
る。
る。
１ バッテリ ４ 点火コイル ６ ピックアップ ７ 電源回路 ８ マイクロコンピュータ １５ スタータモータ ２０ 波形整形回路
Claims (1)
- 【請求項１】 内燃機関の回転に同期して発生する角度
信号を検出する第１の検出手段と、 該第１の検出手段の出力に応じて点火コイルの１次電流
の断続を制御する制御手段と、 バッテリの電圧を受けて一定電圧とリセット信号を上記
制御手段に供給する電源回路と、 上記内燃機関の始動部に与えられる電圧を検出して上記
制御手段に供給する第２の検出手段とを備え、上記制御
手段は上記内燃機関の回転数がクランキング回転数とア
イドリング回転数の間の所定回転数以下の時上記第２の
検出手段の出力により上記第１の検出手段の出力を所定
時間マスクするようにしたことを特徴とする内燃機関用
点火装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3092540A JP2902498B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 内燃機関用点火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3092540A JP2902498B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 内燃機関用点火装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04325776A JPH04325776A (ja) | 1992-11-16 |
| JP2902498B2 true JP2902498B2 (ja) | 1999-06-07 |
Family
ID=14057212
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3092540A Expired - Fee Related JP2902498B2 (ja) | 1991-04-24 | 1991-04-24 | 内燃機関用点火装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2902498B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3794720B2 (ja) * | 1994-01-26 | 2006-07-12 | 株式会社デンソー | 内燃機関の点火制御装置 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6073062A (ja) * | 1983-09-28 | 1985-04-25 | Honda Motor Co Ltd | 点火装置 |
-
1991
- 1991-04-24 JP JP3092540A patent/JP2902498B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04325776A (ja) | 1992-11-16 |
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