JP3723748B2 - 電動パワーステアリング制御システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、モータの動力でステアリング系の操舵力を軽減させる電動パワーステアリングにおいて、モータならびにモータ駆動回路の過熱を防止する電動パワーステアリング制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
モータまたはモータ駆動回路の過熱防止を目的とした技術として、特開平11−59444号公報に記載された電動パワーステアリング装置がある。
【0003】
上記従来技術では、モータ及びモータ駆動回路部周辺に温度センサを設け、その温度センサで検出した温度とモータ電流から推定した発熱量に基いて、モータ電流制限値を算出し、算出したモータ電流制限値でモータ電流を制限するようにしている。これにより、モータの過熱を防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来の技術では、発熱する部位の近傍に温度センサを設け、発熱する部位の周囲温度を直接検出することで、過熱を防止する制御を実現している。しかし、実際の装置において発熱部分の近傍に温度センサを置くことが、構造的に、またはコスト的に困難な場合があり、このような場合、従来技術では過熱防止が困難となる。さらに、発熱部分(又は温度を測定したい部分)が複数存在する場合、温度センサやそのI/F回路を複数設置することになるので、コスト、小型化などの面で不利であるという問題点があった。
【0005】
この発明は、前述した問題点を解決するためになされたもので、温度センサが発熱部位の近傍に無くても過熱防止を図ることができる電動パワーステアリング制御システムを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、ステアリング系に操舵補助力を付加するモータと、前記ステアリング系の操舵力を検出する操舵力検出部と、少なくとも前記操舵力検出部により検出した操舵力に基いてモータ電流を決定するモータ電流決定部と、周囲温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部により得られた検出温度に応じて特性を設定する特性設定部と、前記モータに通電されている電流を検出するモータ電流検出部と、前記モータ電流検出部により検出された検出電流、及び特性設定部により設定された特性に基いて最大電流制限値を算出する最大電流制限値演算部と、前記モータ電流決定部により決定されたモータ電流、及び前記最大電流制限値演算部により算出された最大電流制限値のうち小さい方を選択して目標電流として出力する電流制限部と、前記目標電流を前記モータ電流検出部により検出された検出電流と等しくなるように前記モータに通電するモータ電流制御部とを備えたものである。
【0007】
この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、ステアリング系に操舵補助力を付加するモータと、前記ステアリング系の操舵力を検出する操舵力検出部と、少なくとも前記操舵力検出部により検出した操舵力に基いてモータ電流を決定するモータ電流決定部と、周囲温度を検出する温度検出部と、所定条件が成立してからの時間を計数するタイマと、前記温度検出部により検出された検出温度、及び前記タイマにより計数された時間に基いて制御温度を算出する制御温度演算部と、前記制御温度演算部により算出された制御温度に基いて特性を設定する特性設定部と、前記モータに通電されている電流を検出するモータ電流検出部と、前記モータ電流検出部により検出された検出電流、及び特性設定部により設定された特性に基いて最大電流制限値を算出する最大電流制限値演算部と、前記モータ電流決定部により決定されたモータ電流、及び前記最大電流制限値演算部により算出された最大電流制限値のうち小さい方を選択して目標電流として出力する電流制限部と、前記目標電流を前記モータ電流検出部により検出された検出電流と等しくなるように前記モータに通電するモータ電流制御部とを備えたものである。
【0008】
この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、ステアリング系に操舵補助力を付加するモータと、前記ステアリング系の操舵力を検出する操舵力検出部と、少なくとも前記操舵力検出部により検出した操舵力に基いてモータ電流を決定するモータ電流決定部と、周囲温度を検出する温度検出部と、所定条件が成立してからの時間を計数するタイマと、前記温度検出部により検出された検出温度、及び前記タイマにより計数された時間に基いて制御温度を算出する制御温度演算部と、前記制御温度演算部により算出された制御温度、及び前記温度検出部により検出された検出温度に基いて特性を設定する特性設定部と、前記モータに通電されている電流を検出するモータ電流検出部と、前記モータ電流検出部により検出された検出電流、及び特性設定部により設定された特性に基いて最大電流制限値を算出する最大電流制限値演算部と、前記モータ電流決定部により決定されたモータ電流、及び前記最大電流制限値演算部により算出された最大電流制限値のうち小さい方を選択して目標電流として出力する電流制限部と、前記目標電流を前記モータ電流検出部により検出された検出電流と等しくなるように前記モータに通電するモータ電流制御部とを備えたものである。
【0009】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、前記所定条件を、キースイッチオンとしたものである。
【0010】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、エンジン回転数を検出するエンジン回転検出部をさらに備え、前記所定条件を、前記エンジン回転検出部により検出されたエンジン回転数が所定値以上としたものである。
【0011】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、車速を検出する車速検出部をさらに備え、前記所定条件を、前記車速検出部により検出された車速が所定値以上としたものである。
【0012】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、前記所定条件を、前記操舵力検出部により検出された操舵力が所定値以上としたものである。
【0013】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、前記所定条件を、モータ電流が所定値以上としたものである。
【0014】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、前記特性設定部が、前記温度検出部により得られた、起動時の検出温度に応じて特性を設定するものである。
【0015】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、キースイッチがオフした後、前記温度検出部により検出された検出温度が所定値以下になるまで電源を保持する電源保持部をさらに備えたものである。
【0016】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、キースイッチがオフした後、前記温度検出部により検出された検出温度が所定値以下になるまで、あるいはキースイッチオフからの経過時間を計数し前記経過時間が所定時間以上になるまで電源を保持する電源保持部をさらに備えたものである。
【0017】
さらに、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、前記制御温度演算部が、前記温度検出部により検出された検出温度を、自己発熱の特性に合せた補正量で補正した温度と、前記タイマにより計数された時間とに基いて制御温度を算出するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御システムについて図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御システムの構成を示す図である。なお、各図中、同一符号は同一又は相当部分を示す。
【0019】
図1において、1はハンドル、2はステアリング系の操舵力を検出するトルクセンサ(操舵力検出部)、3は車速を検出するための車速センサ(車速検出部)、4はエンジン回転数を得るためのエンジン回転信号(エンジン回転センサ(エンジン回転検出部))、5はキースイッチ、6はステアリング系に補助力を付加するモータ、7は車の運転席、助手席前のパネルの奥に設置され、トルクセンサ2、車速センサ3、エンジン回転信号4、キースイッチ5等の情報に基づいてモータ6を制御する制御装置、8はモータ6の出力をステアリング系に伝達する減速装置、9は回転力を水平方向の力に変換するラック&ピニオン機構、10は水平方向の力を後述する操舵輪に伝達するタイロッド、11は操舵輪である。
【0020】
図2は、この実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の構成を示す図である。
【0021】
図2において、トルクセンサ2〜制御装置7は図1と同じである。12は制御装置7に電力を供給するバッテリである。また、71はトルクセンサ2からの信号を入力するI/F回路、72は車速センサ3からの信号を入力するI/F回路、73はエンジン回転信号4を入力するI/F回路、74はキースイッチ5の信号を入力するI/F回路、75は温度を検出する温度センサ(温度検出部)、76は温度センサ75の信号を入力するI/F回路、77はモータ6を駆動するモータ駆動回路、78はモータ6に通電されている電流を検出する電流検出回路、79は電動パワーステアリングの制御を行うマイコンである。
【0022】
つぎに、この実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御システムの動作について図面を参照しながら説明する。
【0023】
図3は、この実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置内のマイコンが実行している処理の制御ブロックを示す図である。
【0024】
マイコン79が実行している処理について説明する。図3において、101は車速センサ3から検出した車速信号、102はトルクセンサ2から検出したトルク信号、103は温度センサ75から検出した温度信号である。
【0025】
また、図3において、104は車速信号101(VSP)とトルク信号102(TRQ)から操舵力を補助するモータ電流を決定するモータ電流決定手段(モータ電流決定部)、105はモータ電流決定手段104で決定されたモータ電流(Im1)に対し後述する最大電流制限値(Limit)で制限をかける電流制限手段(電流制限部)、106は電流制限手段105で求めた目標電流(Imt)を後述するモータ電流検出手段により検出される検出電流(Imd)に等しくなるようにモータ6に通電制御するモータ電流制御手段(モータ電流制御部)、107はモータ電流を検出するモータ電流検出手段(モータ電流検出部)であって図2の電流検出回路78に相当する。
【0026】
さらに、図3において、108は温度信号103(Temp)に応じて後述の最大電流制限値演算の特性を設定する特性設定手段特性設定部)、109はモータ電流検出手段107で検出された検出電流(Imd)と特性設定手段108で決定された特性に基いて最大電流制限値(Limit)を算出する最大電流制限値演算手段(最大電流制限値演算部)である。
【0027】
図4は、モータ電流決定手段の入出力特性を示す図である。
【0028】
ここで、モータ電流決定手段104について説明する。モータ電流決定手段104は、図4に示す入出力特性をもっており、トルク(TRQ)と車速(VSP)に応じてモータ電流(Im1)を決定する。図4のような特性にすることにより、右操舵時は右方向のモータ電流が通電され操舵力が軽減させる。また逆に、左方向に操舵すると左方向のモータ電流が通電され操舵力が軽減される。さらに、車速(VSP)に応じてモータ電流を変化させることにより各車速(低車速、…、高車速)に適した補助力を発生させている。
【0029】
図5は、電流制限手段の構成を示す図である。
【0030】
次に、電流制限手段105について説明する。電流制限手段105は、図5に示す構成となっており、モータ電流決定手段104で決定されたモータ電流(Im1)と最大電流制限値演算手段109で算出された最大電流制限値(Limit)の小さい方を選択し、目標電流(Imt)として出力する。
【0031】
図6は、最大電流制限値演算手段の処理を示すフローチャートである。
【0032】
次に、最大電流制限値演算手段109について説明する。図6では、先ず制御装置7が起動すると、ステップ121で最大電流制限値(Limit)に初期値が設定される。次に、ステップ122で電流増加率(kim)を算出し、ステップ123で最大電流制限値(Limit)に電流増加率(kim)を加算し、以後ステップ122〜123を繰り返す。
【0033】
図7は、特性設定手段で設定される特性を示す図である。
【0034】
ステップ122の電流増加率(kim)は、モータ検出電流(Imd)により図7で示す特性となっている。また、電流増加率(kim)の特性は、温度が低いときは(1)(注:図面上での丸数字は、明細書では都合により(1)、(2)、(3)と記載する。)、温度が高くなるに連れて(2)、(3)と変化する様構成されている。この温度に応じて特性を変化させるのが特性設定手段108である。
【0035】
図8は、最大電流制限値演算手段の演算結果(減衰特性)を示す図である。なお、この図8は、特性が変わらない例を示している。検出温度が変化すれば、図8に示すような滑らかな曲線ではなくなる。
【0036】
上述の様に構成することにより、特性設定手段108は、温度センサ75で検出された温度Tempに基いて特性を設定し、最大電流制限値演算手段109は、特性設定手段108が設定した特性に基いて最大電流制限値Limitを演算する。ハンドル1を切り込んだまま保舵していると、最大電流制限値(Limit)は、図8で示すように減衰し、モータ電流を制限する。これによって、モータ6及び制御装置7の過熱を防止することが出来る。
【0037】
また、特性設定手段108によって、図7の(1)〜(3)の様に特性を切り替えると、最大電流制限値の減衰特性も図8の(1)〜(3)の様に変化し、低温時(1)に比べて高温時(3)の方がモータ電流が少なくなり、温度に応じた過熱防止が可能となる。
【0038】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング制御システムについて図面を参照しながら説明する。
【0039】
この実施の形態2は、上記実施の形態1の図3の制御ブロックに対し、図9の様に変更したものである。
【0040】
図9において、同一番号は図3と同じ動作をするので説明を省略しそれ以外の部分について説明する。
【0041】
図9において、110はキースイッチ(信号)、111はキースイッチ110がオンとなってからの時間を計測するタイマ、112は温度信号103とタイマ111に応じて制御温度(Temp)を算出する制御温度演算手段(制御温度演算部)である。
【0042】
図10は、制御温度演算手段の動作を示すフローチャートである。
【0043】
温度信号103、キースイッチ110、タイマ111、及び制御温度演算手段112の動作について図10を用いて説明する。
【0044】
図10において、先ず、ステップ130で、温度補正値TempCとタイマをゼロ(0)に初期化する。
【0045】
次に、ステップ131で、温度センサ75からの信号103をTempMに代入する。
【0046】
次に、ステップ132でキースイッチ110の状態を判定し、オフならばステップ133を実行する。ステップ133ではキースイッチオン時間を計測するタイマ111をゼロクリアしてステップ138へ進む。
【0047】
キースイッチ110がオンの場合は、ステップ132でYESに分岐し、ステップ134でタイマ111をインクリメントする。次に、ステップ135でタイマ111の値と所定値Time1を比較し、タイマ111の値が小さい場合、NOに分岐してステップ138へ進む。
【0048】
タイマ111が所定値Time1より大きくなるとステップ135でYESに分岐し、ステップ136でタイマ111をゼロクリアする。
【0049】
そして、ステップ137で、温度補正値TempCを所定値T1だけ加算し、ステップ138へ進む。
【0050】
ステップ138では、温度センサ75からの信号103を保存したTempMから温度補正値TempCを減じ、制御温度Tempに代入する。
【0051】
その後、ステップ139で、制御温度Tempと所定値T2を比較し、制御温度Tempが所定値T2以上の場合、NOに分岐してステップ131に戻る。一方、このステップ139で、制御温度Tempが所定値T2より小さい場合には、YESに分岐し、次のステップ140でTempに所定値T2を代入する。
【0052】
図10の様に処理することによって、制御装置7の起動直後は、温度補正値TempCがゼロであるためステップ138で制御温度Tempには温度センサ75により検出した値TempMが代入されている。その後、キースイッチ110がオン状態になると、所定時間Time1経過ごとに温度補正値TempCが所定値T1づつ大きくなる。この温度補正値TempCが大きくなると、それに伴ってステップ138で制御温度Tempは下がっていく。なお、ステップ139、140で、制御温度Tempは所定値T2までしか下がらないようにクリップしている。この様子を示したのが図11のタイミングチャートである。
【0053】
図9のその他の部分は、上記実施の形態1と同様に動作する。従って、特性設定手段108は、制御温度演算手段112で算出された制御温度Tempに基いて特性を設定し、最大電流制限値演算手段109は、特性設定手段108が設定した特性に基いて最大電流制限値Limitを演算する。
【0054】
本実施の形態2は、上述の様に動作するため次のような効果がある。始動直後、温度センサ75が検出した温度信号103が高い温度を示していても、キースイッチオンからの経過時間に応じて制御温度Tempが徐々に低下し最大電流制限を緩和するように動作する。これは通常、車室内の温度(周囲温度)が上昇していても、ドライバが乗車すると、エアコンを動作させるなり、窓を開けるなりして車室内の温度を下げることを想定した制御となっている。
【0055】
構造等の理由で温度センサを、温度を検出したい目的の場所から離れた位置に取り付けざるを得ない場合、更に温度センサの近傍に発熱体または比熱の大きい物が存在し、温度を検出したい目的の場所の周囲温度の検出が困難となるような場合、本実施の形態2の様に構成することで目的部分の周囲温度を予測してそれに応じて最大電流制限値を演算することが可能となる。
【0056】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3に係る電動パワーステアリング制御システムについて図面を参照しながら説明する。
【0057】
この実施の形態3は、上記実施の形態1の図3の制御ブロックに対し、図12の様に変更したものである。
【0058】
図12において、同一番号で示したブロックは図3と同じ動作をするのでここでは説明を省略し、その他の部分について説明する。
【0059】
図12において、150は図1のエンジン回転信号4(エンジン回転検出部)から得られたエンジン回転数、151はエンジン回転数150が所定値以上になってからの時間を計測するタイマ、152は温度信号103とタイマ151に応じて制御温度Tempを算出する制御温度演算手段、153は制御温度Tempと温度信号103から最大電流制限値演算手段109の特性を設定する特性設定手段である。
【0060】
次に、温度信号103、エンジン回転信号150、タイマ151、及び制御温度演算手段152の動作について図13を用いて説明する。
【0061】
図13は、上記実施の形態2の図10に対し、ステップ132をステップ161に変更したものである。つまり、図10のキースイッチオン/オフは、エンジン回転数が所定値NE1以上/以下に変わっただけである。
【0062】
次に、特性設定手段153について説明する。特性設定手段153には温度信号103に応じて動作するフラグがあり、図14の様に動作する。
【0063】
先ず、ステップ171でフラグF_modeを0にクリアする。次に、検出温度をチェックし、所定値T3より高くなった場合はステップ172でYESに分岐し、ステップ173でフラグF_modeを1にセットする。温度が低下し所定値T3より低くなるとステップ172でNOに分岐する。
【0064】
次に、ステップ174で、検出した温度と所定値T4を比較し、検出温度が所定値T4以上ならばNOに分岐しステップ172に戻る。検出温度が所定値T4より低い場合はステップ174でYESに分岐し、ステップ175でフラグF_modeを0にクリアし、以降ステップ172〜175を繰り返す。
【0065】
今、所定値T3とT4をT3>T4となるように設定すると、温度が上昇しT3を超えるとフラグF_modeが1にセットされ、一度セットされると次は温度が所定値T4より小さくなるまでフラグF_modeは1を保持し、温度が所定値T4より小さくなるとフラグF_modeは0にクリアされる。
【0066】
図13、図14の動作をタイミングチャートで示すと図15の様になる。
【0067】
また、特性設定手段153は、フラグF_modeが0のときは、制御温度Tempに応じて図16の(1)〜(3)の特性を設定し、制御温度が高いときは特性(3)を選択し制御温度が下がるにつれて(3)→(2)→(1)と特性を切り替えていく。しかし、フラグF_modeが1のときには、制御温度Tempに関係なく特性(4)を選択するよう設定されている。これによって、全体的には次の様に動作する。
【0068】
先ず、制御装置7が起動するとフラグF_modeは0にクリアされ、制御温度Tempには温度センサ75で検出された温度が設定される。特性設定手段153は、フラグF_modeが0なので、制御温度Tempに応じて特性を図16の(1)〜(3)から選択する。そして、最大電流制限値演算手段109は、特性設定手段153が設定した特性とモータ電流Imdから最大電流制限値Limitを算出し、電流制限手段105によってモータ電流を制限する。
【0069】
その後、エンジンが始動してエンジン回転数が所定値NE1より大きくなると、タイマ151がインクリメントを開始し、所定時間Time1毎に制御温度Tempが所定値T1づつ減算され所定値T2まで低下する。
【0070】
これに伴って、特性設定手段153が選択する特性が変化し最大電流制限の度合いが緩和される。
【0071】
この状態で更に使用し続け、何らかの要因で温度センサ75の検出値が上昇し所定値T3を超えると、フラグF_modeが1にセットされる。フラグF_modeが1になると、特性設定手段153は図16の特性(4)を選択する。この特性(4)は、最も早くモータ電流を制限する特性になっているので、温度上昇を抑えることが出来る。そして、温度が低下し温度センサ75で検出した温度が所定値T4より低くなったら、フラグF_modeを0にクリアし、元の制御温度Tempに応じた最大電流制限値演算に戻す。
【0072】
本実施の形態3は、上述の様に動作するので、ドライバが乗車しエンジンを始動すると、エアコンの動作等により周囲温度(車室内の温度)の低下を予測し、その結果に応じて最大電流制限演算を行う。これによって、不要な電流制限を行わないのでフィーリング上好ましい制御となる。更に、温度の低下予測に反して温度が上昇してしまい、温度センサ75の検出温度が上昇してしまった場合は、制御特性を強制的に切り替え直ちに温度上昇を抑えるべく最大電流制限値を演算させることができる。
【0073】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4に係る電動パワーステアリング制御システムについて図面を参照しながら説明する。
【0074】
図17は、この実施の形態4の制御ブロック図であり、図12に示す実施の形態3の制御ブロックのエンジン回転信号150を、車速101に変更したものである。
【0075】
制御に関しても、一部を変更しているだけである。つまり、図18は、この実施の形態4のフローチャートであり、図13に示す実施の形態3のステップ161を、ステップ191の様に変更している。
【0076】
従って、動作としては、上記実施の形態3がエンジン始動からタイマが動作するところが、車速101が所定値SP1より大きくなってからタイマが動作するようになるだけなので、図19のタイミングチャートの様に動作する。
【0077】
本実施の形態4は、上述の様に動作するので、ドライバが乗車し走行を開始すると、周囲温度の低下を予測しその結果に応じて最大電流制限演算を行う。これによって、不要な電流制限を行わないのでフィーリング上好ましい制御となる。更に、温度の低下予測に反して温度が上昇してしまい、温度センサ75の検出温度が上昇してしまった場合は、制御特性を強制的に切り替え直ちに温度上昇を抑えるべく最大電流制限値を演算させることができる。
【0078】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5に係る電動パワーステアリング制御システムについて図面を参照しながら説明する。
【0079】
図20は、この実施の形態5の制御ブロック図であり、図12に示す実施の形態3の制御ブロック図のエンジン回転信号150を、トルク102に変更したものである。
【0080】
次に、制御について図21、図22を用いて説明する。図21のステップ201で、制御温度演算手段152は、フラグF_TRQをゼロクリアする。次に、ステップ202で、トルク信号102の絶対値と所定値TRQ1と比較し、トルクの絶対値が所定値TRQ1以下の場合はNOに分岐し、ステップ202に戻る。トルクの絶対値が所定値TRQ1より大きい場合にはYESに分岐し、ステップ203でフラグF_TRQを1にセットし、ステップ202に戻る。
【0081】
次に、図22のフローチャートについて説明する。図22は、実施の形態3の図13のフローチャートのステップ161を、ステップ204の様に変更したものである。
【0082】
図21、図22の様に制御することによって次のように動作する。制御装置7が起動した直後、フラグF_TRQはゼロクリア状態にあるので、ステップ204ではNOに分岐し、タイマ151はセロクリア状態になる。その後、ドライバがハンドル1を操舵し、トルクの絶対値が所定値TRQ1より大きくなったら、ステップ203でフラグT_TRQは1にセットされる。
【0083】
フラグF_TRQが一度、1にセットされると、以後トルクの絶対値が所定値TRQ1以下になってもフラグF_TRQは1にセットされたままとなる。フラグF_TRQが1にセットされると、ステップ204でYESに分岐し、タイマ151がインクリメント動作する。これによって、図23のタイミングチャートの様に動作する。
【0084】
本実施の形態5は、上述の様に動作するので、ドライバが乗車し一度ハンドル1を操舵すると、周囲温度の低下を予測しその結果に応じて最大電流制限演算を行う。これによって、不要な電流制限を行わないのでフィーリング上好ましい制御となる。更に、温度の低下予測に反して温度が上昇してしまい、温度センサ75の検出温度が上昇してしまった場合は、制御特性を強制的に切り替え直ちに温度上昇を抑えるべく最大電流制限値を演算させることができる。
【0085】
実施の形態6.
この発明の実施の形態6に係る電動パワーステアリング制御システムについて図面を参照しながら説明する。
【0086】
図24は、この実施の形態6の制御ブロック図であり、図12に示す実施の形態3の制御ブロック図のエンジン回転信号150を、モータ電流Imdに変更したものである。
【0087】
次に、動作について図25、図26を用いて説明する。図25のステップ211で、制御温度演算手段152は、フラグF_Imをゼロクリアする。次に、ステップ212で、タイマ151を経由して得られたモータ電流Imdと所定値Imd1と比較し、モータ電流Imdが所定値Imd1以下の場合はNOに分岐し、ステップ212に戻る。モータ電流Imdが所定値Imd1より大きい場合にはYESに分岐し、ステップ213でフラグF_Imを1にセットし、ステップ212に戻る。
【0088】
次に、図26のフローチャートについて説明する。図26は、図13に示す実施の形態3のフローチャートのステップ161を、ステップ214の様に変更したものである。
【0089】
図25、図26の様に制御することによって次に様に動作する。制御装置7が起動した直後、フラグF_Imはゼロクリア状態にあるので、ステップ214ではNOに分岐しタイマはゼロクリア状態になる。その後、ドライバがハンドル1を操舵し、モータ電流が所定値Imd1より大きくなったら、ステップ213でフラグF_Imは1にセットする。このフラグF_Imが一度、1にセットされると、以後モータ電流が所定値Imd1以下になってもフラグF_Imは1にセットされたままとなる。
【0090】
フラグF_Imが1にセットされると、ステップ214でYESに分岐し、タイマがインクリメント動作する。これによって、図27のタイミングチャートの様に動作する。
【0091】
本実施の形態6は、上述の様に動作するので、ドライバが乗車し一度ハンドル1を操舵しモータ6に電流を通電すると、周囲温度の低下を予測しその結果に応じて最大電流制限演算を行う。これによって、不要な電流制限を行わないのでフィーリング上好ましい制御となる。更に、温度の低下予測に反して温度が上昇してしまい、温度センサ75の検出温度が上昇してしまった場合は、制御特性を強制的に切り替え直ちに温度上昇を抑えるべく最大電流制限値を演算させることができる。また、本実施の形態6では、モータ電流に検出電流Imdを用いたが、図3に示す目標電流Im1又はImtを用いても同等の効果を得ることが出来る。
【0092】
実施の形態7.
この発明の実施の形態7に係る電動パワーステアリング制御システムについて図面を参照しながら説明する。
【0093】
この実施の形態7は、制御ブロック図としては、上記実施の形態1で用いた図3と同様である。
【0094】
動作についても、実施の形態1に対し温度検出103のみが異なるだけである。
【0095】
温度検出について図28を用いて説明する。図28で、制御装置7が起動すると、特性設定手段108は、先ずステップ221で検出された温度をTempに保存する。その後、その保存された検出温度Tempを保持する。このように構成することによって、特性設定手段108では、制御装置7が起動したときの温度に基づいて、特性を設定することになる。
【0096】
上述の様に構成することで次のような効果がある。制御装置7は、図2に示すようにモータ駆動回路77以外各回路を内蔵している。そのため、制御装置7に電源を投入すると、モータ電流を流さなくても制御装置7の温度は上昇する(以後これを自己発熱と記す)。制御装置7の内部に温度センサ75を取り付けると、自己発熱により温度センサ75の温度が上昇してしまい、周囲温度を正しく検出することが出来なくなる。
【0097】
本実施の形態7では、起動直後の温度を用いて特性を設定する。起動直後は自己発熱が殆どないので、検出した温度は周囲温度に一致する。従って、周囲温度に応じた特性を設定することが可能になる。
【0098】
本実施の形態7では、起動時に1回読んだ温度を保持しているが、起動後、自己発熱の影響が小さい所定時間内の平均値を保持し、その保持した温度で最大電流制限値演算の特性を設定するようにしても良い。
【0099】
実施の形態8.
この発明の実施の形態8に係る電動パワーステアリング制御システムについて図面を参照しながら説明する。
【0100】
図29は、本実施の形態8に係る制御装置の構成を示す図である。同図で図2と同一番号は実施の形態1と同じものなので、ここではそれ以外のものについて説明する。
【0101】
図29において、80は電源回路(電源保持部の一部)である。
【0102】
図30は、実施の形態8に係る電源回路の内部構成を示す図である。
【0103】
図30において、Q1、Q2、Q3はトランジスタ、81はトランジスタQ3を通して得られたバッテリ電圧VB(12V)から安定した5V電圧を生成する5V電源回路である。
【0104】
図30の様に構成することによって、キースイッチ5がオンし、トランジスタQ1がオンするか、マイコン79から出力される信号(VCONT)によってトランジスタQ2がオンすると、トランジスタQ3がオンし、バッテリ電圧VBが5V電源回路81に供給され、それによって5V電源回路81がマイコン79に5V電圧Vccを供給することが可能になる。
【0105】
次に、電源回路80の制御について図31のフローチャートを用いて説明する。同図において、ステップ231で、マイコン79内の電源保持手段(図示せず:電源保持部の一部)は、図29のキースイッチI/F回路74から入力された情報によりキースイッチ5のON/OFF判定を行う。キースイッチ5がオンならばステップ231ではYESに分岐する。ステップ231でYESに分岐した後、ステップ234でマイコン79から出力されているVCONT信号をハイにしてトランジスタQ2をオンさせる。その後、ステップ231へ戻る。
【0106】
一方、ステップ231で、キースイッチ5がオフの場合、NOに分岐する。次に、ステップ232で温度センサ75で検出した値と所定値T5とを比較し、検出した温度が所定値T5より高い場合、YESに分岐し、ステップ234でトランジスタQ2をオンさせる。検出温度が所定値T5より低い場合、ステップ232でNOに分岐し、ステップ233でトランジスタQ2をオフさせる。その後、ステップ231に戻り、同じ処理を繰り返す。
【0107】
上記の様に構成すると、先ず、キースイッチ5をオンすると、トランジスタQ1がオンし、それによってトランジスタQ3がオンするので、5V電源回路81にバッテリ電圧VBが供給され、マイコン79に5V電源Vccが供給されてマイコン79が起動する。マイコン79が起動すると、図31に示す処理が実行される。今、キースイッチ5がオン状態なので、図31の処理でトランジスタQ2がオンされる。次に、キースイッチ5がオフされると、トランジスタQ1がオフするが、既にマイコン79がトランジスタQ2をオンしているので、トランジスタQ3がオン状態となる。トランジスタQ3がオン状態なので、マイコン79には電源が供給され、マイコン79は動作し続けることが出来る。
【0108】
つまり、電源回路80とマイコン79内の電源保持手段から構成された電源保持部は、キースイッチ5がオフした後、温度センサ75により検出された検出温度が所定値T5以下になるまで、マイコン79の電源Vcc(5V)を保持する。
【0109】
詳細を示していないが、通常、キースイッチオフ後はモータ駆動を止めるのが普通であるから、制御装置7の温度は低下する。制御装置7の温度が低下するとそれに伴って温度センサ75が検出する温度も低下する。その温度が所定値T5以下になると、図31のステップ232でNOに分岐し、ステップ233でQ2をオフする。既にキースイッチ5がオフされトランジスタQ1はオフ状態にあるので、トランジスタQ2がオフしたことによりトランジスタQ3がオフし、マイコン79への電源供給は無くなり、制御装置7は完全に停止する。
【0110】
本実施の形態8は、例えば実施の形態3と組み合わせると、次のような効果が得られる。実施の形態3では、エンジン始動でドライバが乗車しているものとみなし、制御温度Tempを徐々に下げる処理をしている。これによって、温度センサ75で検出した温度が高くても、制御温度Tempは下がっているのでモータ電流制限値演算による制限を緩和し、良好な電動パワーステアリングを実現させることが出来る。しかし、温度センサ75で検出した温度が高いままでキースイッチ5をオフし、制御装置7の電源を遮断し、直後に再起動すると、マイコン79は処理を最初からやり直すため、温度センサ75で検出した高い温度から制御が開始されてしまい好ましくない。
【0111】
しかし、本実施の形態8を組み合わせると、キースイッチオフ後、温度センサ75で検出した温度が高いときは、制御装置7は制御を継続しており、キースイッチオフ後、直ちにキースイッチオンしても、制御装置7は処理を最初からやり直すことは無い。従って、モータ電流制限値演算が高い温度で行われることが無い。さらに、キースイッチオフ後、温度センサ75で検出した温度が低下し所定値T5以下になれば制御装置7の電源は遮断され、次に起動したときは、処理を最初からやり直すことになるが、この時点では温度センサ75の温度は下がっているので、高い温度の電流制限値演算を行うわけでは無い。この様に、本実施の形態8によって、高温でのモータ電流制限値演算を避けることが出来るので良好な電動パワーステアリングが実現できる。
【0112】
実施の形態9.
この発明の実施の形態9に係る電動パワーステアリング制御システムについて図面を参照しながら説明する。
【0113】
この実施の形態9は、上記実施の形態8の図31のフローチャートを、図32の様に変更したものである。
【0114】
図32について説明する。ステップ241では、マイコン79内の電源保持手段は、図29のキースイッチI/F回路74から入力されたキースイッチ情報に基づきキースイッチ5のON/OFFを判定し、オンの場合はNOに分岐する。次に、ステップ242でキーオフタイマをゼロクリアし、ステップ243でトランジスタQ2をオンさせるようVCONT信号(ハイ)を出力する。そして、ステップ241に戻る。
【0115】
一方、キースイッチ5がオフされるとステップ241でYESに分岐し、ステップ244でキーオフタイマをインクリメントする。次に、ステップ245でキーオフタイマをチェックし、キーオフタイマが所定時間Time2以下のときNOに分岐する。ステップ246で、温度センサ75により検出した温度と所定値T5を比較し、検出温度が所定値T5以上ならばNOに分岐してステップ243に進む。
【0116】
ステップ245で、キーオフタイマが所定値Time2より大きい場合、又はステップ246で、温度が所定値T5より低い場合はステップ247に進み、トランジスタQ2をオフさせるようVCONT信号(ロー)を出力する。その後、ステップ241に戻る。
【0117】
上述のように処理することによって、キースイッチオフ後、温度が所定値T5以上の時はトランジスタQ2をオンしてマイコン79に電源を供給し、制御を継続させることが出来る。そして、温度が低下し所定値T5より低くなるとトランジスタQ2をオフし、マイコン79への電源供給を止め、制御装置7を完全に停止させることが出来るので、実施の形態8と同等の効果を得ることが出来る。
【0118】
さらに、本実施の形態9では、キーオフタイマを用いてキースイッチオフ後、所定時間が経過すればステップ247によってトランジスタQ2をオフし、制御装置7を停止することが出来る。この処理によって、温度センサ75が故障し温度検出値が所定値T5を超える状態が継続しても、所定時間が経過すれば電源を遮断し制御装置7を停止させることが出来るので、温度センサ75が故障してもバッテリ上がりを防ぐことが出来る。
【0119】
実施の形態10.
この発明の実施の形態10に係る電動パワーステアリング制御システムについて図面を参照しながら説明する。
【0120】
この実施の形態10は、実施の形態3の図13のフローチャートを、図33の様に変更したものである。図33で図13と同一番号の処理は、実施の形態3と同じである。なお、この実施の形態10は、実施の形態3だけでなく、実施の形態1及び2にも適用できる。
【0121】
図33について、図13からの変更点を説明する。先ず、制御装置7の起動後、制御温度演算手段152は、ステップ130で、温度補正値TempCとタイマの初期化を行った後、ステップ251で、起動タイマをゼロクリアする。次に、ステップ252で、温度センサ75により検出した温度に対し補正量CORを減じた値をTempMに代入する。次に、ステップ253で、前述の起動タイマをインクリメントする。以後、ステップ161から140までの処理は、上記実施の形態3と同じで、その後、ステップ252に戻り以後同じ処理を繰り返す。
【0122】
次に、ステップ252の補正量CORについて説明する。この補正量CORは、図34に示すように時間によって変化する値で、時間は上記の起動タイマで計測した時間である。
【0123】
通常、制御装置7は、起動するとモータ電流を通電しなくても制御装置内部の回路の消費電力により時間と共に温度が上昇する。この自己発熱によって、本来検出したい部分の温度と検出温度に誤差が生じ、適切なモータ電流制限値演算が困難になるが、本実施の形態10では図34の補正量CORの特性を自己発熱の特性に合わせておくことで適切なモータ電流制限値演算が可能となる。
【0124】
【発明の効果】
この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、以上説明したとおり、ステアリング系に操舵補助力を付加するモータと、前記ステアリング系の操舵力を検出する操舵力検出部と、少なくとも前記操舵力検出部により検出した操舵力に基いてモータ電流を決定するモータ電流決定部と、周囲温度を検出する温度検出部と、前記温度検出部により得られた検出温度に応じて特性を設定する特性設定部と、前記モータに通電されている電流を検出するモータ電流検出部と、前記モータ電流検出部により検出された検出電流、及び特性設定部により設定された特性に基いて最大電流制限値を算出する最大電流制限値演算部と、前記モータ電流決定部により決定されたモータ電流、及び前記最大電流制限値演算部により算出された最大電流制限値のうち小さい方を選択して目標電流として出力する電流制限部と、前記目標電流を前記モータ電流検出部により検出された検出電流と等しくなるように前記モータに通電するモータ電流制御部とを備えたので、温度に応じたモータ電流制限を掛けることができるという効果を奏する。
【0125】
この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、以上説明したとおり、ステアリング系に操舵補助力を付加するモータと、前記ステアリング系の操舵力を検出する操舵力検出部と、少なくとも前記操舵力検出部により検出した操舵力に基いてモータ電流を決定するモータ電流決定部と、周囲温度を検出する温度検出部と、所定条件が成立してからの時間を計数するタイマと、前記温度検出部により検出された検出温度、及び前記タイマにより計数された時間に基いて制御温度を算出する制御温度演算部と、前記制御温度演算部により算出された制御温度に基いて特性を設定する特性設定部と、前記モータに通電されている電流を検出するモータ電流検出部と、前記モータ電流検出部により検出された検出電流、及び特性設定部により設定された特性に基いて最大電流制限値を算出する最大電流制限値演算部と、前記モータ電流決定部により決定されたモータ電流、及び前記最大電流制限値演算部により算出された最大電流制限値のうち小さい方を選択して目標電流として出力する電流制限部と、前記目標電流を前記モータ電流検出部により検出された検出電流と等しくなるように前記モータに通電するモータ電流制御部とを備えたので、温度に応じたモータ電流制限を掛けることができるという効果を奏する。
【0126】
この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、以上説明したとおり、ステアリング系に操舵補助力を付加するモータと、前記ステアリング系の操舵力を検出する操舵力検出部と、少なくとも前記操舵力検出部により検出した操舵力に基いてモータ電流を決定するモータ電流決定部と、周囲温度を検出する温度検出部と、所定条件が成立してからの時間を計数するタイマと、前記温度検出部により検出された検出温度、及び前記タイマにより計数された時間に基いて制御温度を算出する制御温度演算部と、前記制御温度演算部により算出された制御温度、及び前記温度検出部により検出された検出温度に基いて特性を設定する特性設定部と、前記モータに通電されている電流を検出するモータ電流検出部と、前記モータ電流検出部により検出された検出電流、及び特性設定部により設定された特性に基いて最大電流制限値を算出する最大電流制限値演算部と、前記モータ電流決定部により決定されたモータ電流、及び前記最大電流制限値演算部により算出された最大電流制限値のうち小さい方を選択して目標電流として出力する電流制限部と、前記目標電流を前記モータ電流検出部により検出された検出電流と等しくなるように前記モータに通電するモータ電流制御部とを備えたので、予測と実際の温度が大きく外れても、温度センサが検出した温度が上昇してしまったときは、モータ電流を制限することができ、制御装置又はモータの破壊を防ぐことができるという効果を奏する。
【0127】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、以上説明したとおり、前記所定条件を、キースイッチオンとしたので、温度に応じたモータ電流制限を掛けることができるという効果を奏する。
【0128】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、以上説明したとおり、エンジン回転数を検出するエンジン回転検出部をさらに備え、前記所定条件を、前記エンジン回転検出部により検出されたエンジン回転数が所定値以上としたので、温度センサが検出した温度が上昇してしまったときは、モータ電流を制限することができ、制御装置又はモータの破壊を防ぐことができるという効果を奏する。
【0129】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、以上説明したとおり、車速を検出する車速検出部をさらに備え、前記所定条件を、前記車速検出部により検出された車速が所定値以上としたので、温度センサが検出した温度が上昇してしまったときは、モータ電流を制限することができ、制御装置又はモータの破壊を防ぐことができるという効果を奏する。
【0130】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、以上説明したとおり、前記所定条件を、前記操舵力検出部により検出された操舵力が所定値以上としたので、温度センサが検出した温度が上昇してしまったときは、モータ電流を制限することができ、制御装置又はモータの破壊を防ぐことができるという効果を奏する。
【0131】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、以上説明したとおり、前記所定条件を、モータ電流が所定値以上としたので、温度センサが検出した温度が上昇してしまったときは、モータ電流を制限することができ、制御装置又はモータの破壊を防ぐことができるという効果を奏する。
【0132】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、以上説明したとおり、前記特性設定部が、前記温度検出部により得られた、起動時の検出温度に応じて特性を設定するので、温度センサが検出した温度が上昇してしまったときは、モータ電流を制限することができ、制御装置又はモータの破壊を防ぐことができるという効果を奏する。
【0133】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、以上説明したとおり、キースイッチがオフした後、前記温度検出部により検出された検出温度が所定値以下になるまで電源を保持する電源保持部をさらに備えたので、短時間のキースイッチオフ状態で温度の予測を最初からやり直さない様にすることができると共に、温度が下がっているときにはキースイッチオフ後直ちに制御装置をオフすることができるので、必要以上にバッテリを消費しないという効果を奏する。
【0134】
また、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、以上説明したとおり、キースイッチがオフした後、前記温度検出部により検出された検出温度が所定値以下になるまで、あるいはキースイッチオフからの経過時間を計数し前記経過時間が所定時間以上になるまで電源を保持する電源保持部をさらに備えたので、温度センサ(温度検出部)の故障で制御装置に電源が供給され続けるのを防ぐことができ、またバッテリ上がりを防止できるという効果を奏する。
【0135】
さらに、この発明に係る電動パワーステアリング制御システムは、以上説明したとおり、前記制御温度演算部が、前記温度検出部により検出された検出温度を、自己発熱の特性に合せた補正量で補正した温度と、前記タイマにより計数された時間とに基いて制御温度を算出するので、モータ電流を流さなくても、制御装置に電源を供給すだけで発生する自己発熱分を補正することができ、より適切なモータ電流制限値演算が可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御システムの構成を示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の制御ブロックを示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のモータ電流決定手段の入出力特性を示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の電流制限手段を示す図である。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の最大電流制限値演算の処理を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の特性設定手段で設定される特性を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態1に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の最大電流制限値演算手段の演算結果の例を示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の制御ブロックを示す図である。
【図10】 この発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のタイマ及び制御温度演算手段の処理を示すフローチャートである。
【図11】 この発明の実施の形態2に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のタイマ及び制御温度演算手段の動作を示すタイミングチャートである。
【図12】 この発明の実施の形態3に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の制御ブロックを示す図である。
【図13】 この発明の実施の形態3に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のタイマ及び制御温度演算手段の処理を示すフローチャートである。
【図14】 この発明の実施の形態3に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の特性設定手段の処理を示すフローチャートである。
【図15】 この発明の実施の形態3に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のタイマ、制御温度演算手段及び特性設定手段の動作を示すタイミングチャートである。
【図16】 この発明の実施の形態3に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の特性設定手段で設定される特性を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態4に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の制御ブロックを示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態4に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のタイマ及び制御温度演算手段の処理を示すフローチャートである。
【図19】 この発明の実施の形態4に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のタイマ、制御温度演算手段及び特性設定手段の動作を示すタイミングチャートである。
【図20】 この発明の実施の形態5に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の制御ブロックを示す図である。
【図21】 この発明の実施の形態5に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のタイマ及び制御温度演算手段の処理を示すフローチャートである。
【図22】 この発明の実施の形態5に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のタイマ及び制御温度演算手段の処理を示すフローチャートである。
【図23】 この発明の実施の形態5に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のタイマ、制御温度演算手段及び特性設定手段の動作を示すタイミングチャートである。
【図24】 この発明の実施の形態6に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の制御ブロックを示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態6に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のタイマ及び制御温度演算手段の処理を示すフローチャートである。
【図26】 この発明の実施の形態6に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のタイマ及び制御温度演算手段の処理を示すフローチャートである。
【図27】 この発明の実施の形態6に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のタイマ、制御温度演算手段及び特性設定手段の動作を示すタイミングチャートである。
【図28】 この発明の実施の形態7に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の特性設定手段の処理を示すフローチャートである。
【図29】 この発明の実施の形態8に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の構成を示す図である。
【図30】 この発明の実施の形態8に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の電源回路の構成を示す図である。
【図31】 この発明の実施の形態8に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のマイコンの処理を示すフローチャートである。
【図32】 この発明の実施の形態9に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のマイコンの処理を示すフローチャートである。
【図33】 この発明の実施の形態10に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置のタイマ及び制御温度演算手段の処理を示すフローチャートである。
【図34】 この発明の実施の形態10に係る電動パワーステアリング制御システムの制御装置の補正量の特性を示す図である。
【符号の説明】
1 ハンドル、2 トルクセンサ、3 車速センサ、4 エンジン回転センサ、5 キースイッチ、6 モータ、7 制御装置、8 減速装置、9 ラック&ピニオン機構、10 タイロッド、11 操舵輪、12 バッテリ、71、72、73、74 I/F回路、75 温度センサ、76 I/F回路、77 モータ駆動回路、78 電流検出回路、79 マイコン、80 電源回路、104 モータ電流決定手段、105 電流制限手段、106 モータ電流制御手段、107 モータ電流検出手段、108、153 特性設定手段、109 最大電流制限値演算手段、112、152 制御温度演算手段。

Claims (12)

  1. ステアリング系に操舵補助力を付加するモータと、
    前記ステアリング系の操舵力を検出する操舵力検出部と、
    少なくとも前記操舵力検出部により検出した操舵力に基いてモータ電流を決定するモータ電流決定部と、
    周囲温度を検出する温度検出部と、
    前記温度検出部により得られた検出温度に応じて特性を設定する特性設定部と、
    前記モータに通電されている電流を検出するモータ電流検出部と、
    前記モータ電流検出部により検出された検出電流、及び特性設定部により設定された特性に基いて最大電流制限値を算出する最大電流制限値演算部と、
    前記モータ電流決定部により決定されたモータ電流、及び前記最大電流制限値演算部により算出された最大電流制限値のうち小さい方を選択して目標電流として出力する電流制限部と、
    前記目標電流を前記モータ電流検出部により検出された検出電流と等しくなるように前記モータに通電するモータ電流制御部と
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング制御システム。
  2. ステアリング系に操舵補助力を付加するモータと、
    前記ステアリング系の操舵力を検出する操舵力検出部と、
    少なくとも前記操舵力検出部により検出した操舵力に基いてモータ電流を決定するモータ電流決定部と、
    周囲温度を検出する温度検出部と、
    所定条件が成立してからの時間を計数するタイマと、
    前記温度検出部により検出された検出温度、及び前記タイマにより計数された時間に基いて制御温度を算出する制御温度演算部と、
    前記制御温度演算部により算出された制御温度に基いて特性を設定する特性設定部と、
    前記モータに通電されている電流を検出するモータ電流検出部と、
    前記モータ電流検出部により検出された検出電流、及び特性設定部により設定された特性に基いて最大電流制限値を算出する最大電流制限値演算部と、
    前記モータ電流決定部により決定されたモータ電流、及び前記最大電流制限値演算部により算出された最大電流制限値のうち小さい方を選択して目標電流として出力する電流制限部と、
    前記目標電流を前記モータ電流検出部により検出された検出電流と等しくなるように前記モータに通電するモータ電流制御部と
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング制御システム。
  3. ステアリング系に操舵補助力を付加するモータと、
    前記ステアリング系の操舵力を検出する操舵力検出部と、
    少なくとも前記操舵力検出部により検出した操舵力に基いてモータ電流を決定するモータ電流決定部と、
    周囲温度を検出する温度検出部と、
    所定条件が成立してからの時間を計数するタイマと、
    前記温度検出部により検出された検出温度、及び前記タイマにより計数された時間に基いて制御温度を算出する制御温度演算部と、
    前記制御温度演算部により算出された制御温度、及び前記温度検出部により検出された検出温度に基いて特性を設定する特性設定部と、
    前記モータに通電されている電流を検出するモータ電流検出部と、
    前記モータ電流検出部により検出された検出電流、及び特性設定部により設定された特性に基いて最大電流制限値を算出する最大電流制限値演算部と、
    前記モータ電流決定部により決定されたモータ電流、及び前記最大電流制限値演算部により算出された最大電流制限値のうち小さい方を選択して目標電流として出力する電流制限部と、
    前記目標電流を前記モータ電流検出部により検出された検出電流と等しくなるように前記モータに通電するモータ電流制御部と
    を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング制御システム。
  4. 前記所定条件は、キースイッチオンである
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の電動パワーステアリング制御システム。
  5. エンジン回転数を検出するエンジン回転検出部をさらに備え、
    前記所定条件は、前記エンジン回転検出部により検出されたエンジン回転数が所定値以上である
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の電動パワーステアリング制御システム。
  6. 車速を検出する車速検出部をさらに備え、
    前記所定条件は、前記車速検出部により検出された車速が所定値以上である
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の電動パワーステアリング制御システム。
  7. 前記所定条件は、前記操舵力検出部により検出された操舵力が所定値以上である
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の電動パワーステアリング制御システム。
  8. 前記所定条件は、モータ電流が所定値以上である
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の電動パワーステアリング制御システム。
  9. 前記特性設定部は、前記温度検出部により得られた、起動時の検出温度に応じて特性を設定する
    ことを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング制御システム。
  10. キースイッチがオフした後、前記温度検出部により検出された検出温度が所定値以下になるまで電源を保持する電源保持部
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の電動パワーステアリング制御システム。
  11. キースイッチがオフした後、前記温度検出部により検出された検出温度が所定値以下になるまで、あるいはキースイッチオフからの経過時間を計数し前記経過時間が所定時間以上になるまで電源を保持する電源保持部
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の電動パワーステアリング制御システム。
  12. 前記制御温度演算部は、前記温度検出部により検出された検出温度を、自己発熱の特性に合せた補正量で補正した温度と、前記タイマにより計数された時間とに基いて制御温度を算出する
    ことを特徴とする請求項2又は3記載の電動パワーステアリング制御システム。
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