JP5047694B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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本発明は電動パワーステアリング装置に関する。
従来、電動パワーステアリング装置として、ステアリング側に連結された操舵ピニオンと噛合うラック軸の摺動により操舵輪が転舵されるとともにステアリング側の操舵トルクに応じて駆動制御されるモータの動力が伝達機構を介して前記ラック軸の摺動に伝達されて操舵が補助される電動パワーステアリング装置において、ステアリングギヤボックスの一部又は同ステアリングギヤボックスに隣接するラックケースの隣接部にモータ及び同モータのための電動パワーステアリング電子制御ユニット(EPS ECU)を設置し、同ECUのモータ制御装置を構成する制御基板上に各種機能素子部品を実装してなるものがある。
特許文献1に記載の電動パワーステアリング装置では、モータ電流検出装置が検出したモータに流れる電流と、ECUの制御基板に搭載したサーミスタが検出した基板温度に基づき、モータへの供給電流を一定の目標電流に制限してモータの発熱を抑え、結果としてモータ制御装置の各種機能素子を含む制御基板の熱破壊を防止している。
特開2006-62574
従来技術には以下の問題点がある。
(1)ECUの制御基板に基板温度検出用のサーミスタを追加する必要があり、コスト高になる。
(2)ECUの制御基板上でサーミスタを含む実装部品、実装面積が増加し、ECUの熱容量及び寸法形状が大型化する。
本発明の課題は、電動パワーステアリングECUにサーミスタを追加することなく、ECUの雰囲気温度を検出し、モータへの供給電流を制限してモータの発熱を抑え、ECUのモータ制御装置を過熱から保護することにある。
請求項1の発明は、ステアリング側に連結された操舵ピニオンと噛合うラック軸の摺動により操舵輪が転舵されるとともにステアリング側の操舵トルクに応じて駆動制御されるモータの動力が伝達機構を介して前記ラック軸の摺動に伝達されて操舵が補助される電動パワーステアリング装置において、ステアリング側の操舵トルクを検出するためのトルクセンサがステアリングギヤボックス内に配設され、前記ステアリングギヤボックスの一部又は同ステアリングギヤボックスに隣接するラックケースの隣接部に前記モータ及び同モータを駆動制御するモータ制御装置が配置され、前記モータに流れる電流を検出するモータ電流検出装置と、エンジンルーム内の温度を検出するエンジン制御用温度検出手段と、前記モータ電流検出装置が検出したモータに流れる電流と、前記エンジン制御用温度検出手段が検出したエンジンルーム内の温度に基づき、モータへの供給電流を制限するモータ目標電流抑制処理手段とを有し、更に、前記トルクセンサの検出信号をトルク検出電圧として出力するトルク検出回路を有し、前記エンジン制御用温度検出手段が検出したエンジンルーム内の温度に基づき、上記トルク検出電圧を補正する補正手段を有してなるようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、前記モータ目標電流抑制処理手段が、前記モータ電流検出装置によって検出されたモータに流れる電流を積算処理し、その積算値に基づき、モータへの供給電流を制限する電流制限処理を行なうようにしたものである。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において更に、前記モータ制御装置及びモータ目標電流抑制処理手段が電動パワーステアリング電子制御ユニットに内蔵され、エンジン電子制御ユニットに入力されたエンジン制御用温度検出手段の検出温度が車内ネットワークを経由して電動パワーステアリング電子制御ユニット内のモータ目標電流抑制手段に入力されるようにしたものである。
(請求項1)
(a)モータ目標電流抑制処理手段は、モータ電流検出装置が検出したモータに流れる電流と、エンジン制御用温度検出手段が検出したエンジンルーム内の温度に基づき、モータへの供給電流を制限してモータの発熱を抑え、結果としてモータ制御装置の各種機能素子を含む制御基板の熱破壊を防止する。
(b)エンジンの制御で使用している既存のエンジン制御用温度検出手段が検出したエンジンルーム内の温度をECUの雰囲気温度として用いるものであり、ECUの制御基板に基板温度検出用の専用サーミスタを追加する必要がないから、コスト低減できる。
(c)ECUの制御基板上でサーミスタを含む実装部品、実装面積が増加することもなく、ECUの熱容量及び寸法形状を小型化できる。
(d)エンジン制御用温度検出手段が検出したエンジンルーム内の温度に基づき、トルクセンサが検出したトルク検出電圧を補正する。エンジンの制御で使用している既存のエンジン制御用温度検出手段が検出したエンジンルーム内の温度をトルクセンサの温度補償として用いるものであり、ECUの制御基板に基板温度検出用のサーミスタを追加する必要がないから、コスト低減できる。
(e)ECUの制御基板上でサーミスタを含む実装部品、実装面積が増加することもなく、ECUの熱容量及び寸法形状を小型化できる。
(請求項2)
(d)モータの動作時の主な損失は銅損であり、銅損は電機子電流値の2乗に電機子抵抗を乗算したものであり、これにモータ固有の熱抵抗で除算すれば発熱量に変換できる。従って、モータ目標電流抑制処理手段が、モータ電流検出装置によって検出されたモータに流れる電流を積算処理し、その積算値に基づき、モータへの供給電流を制限することにより、モータの発熱を効果的に抑えることができる。
(請求項3)
(e)エンジンECUに入力されたエンジン制御用温度検出手段の検出温度がCAN等の車内ネットワークを経由して電動パワーステアリングECU内のモータ目標電流抑制手段に入力されることにより、エンジン制御用温度検出手段の検出温度を専用ハーネスによらずモータ目標電流抑制手段に入力できる。また、エンジン制御用温度検出手段の検出温度をデジタル信号でモータ目標電流抑制手段に入力できる。
図1は電動パワーステアリング装置を示す全体図、図2は電動パワーステアリング装置を示す模式図、図3は電動パワーステアリング装置のモータ制御装置の参考例を示す回路図、図4は電動パワーステアリング装置のモータ制御装置の本発明例を示す回路図である。
電動パワーステアリング装置1は、図1に示す如く、車両の左右方向に沿って配置したラックケース2内にラック軸3を直線移動可能に収容している。ラックケース2の両端から突出したラック軸3の両端部にタイロッド5、5を設け、車両の左右の転舵輪を転舵可能にしている。
ラックケース2の一端近傍にステアリングギヤボックス6が設けられる。ステアリングギヤボックス6には、ステアリングホイール(不図示)が取付けられたステアリング軸に連結される入力軸7が回動自在に軸支され、入力軸7はステアリングギヤボックス6内でトーションバー(不図示)を介して操舵ピニオン軸(不図示)と連結されている。この操舵ピニオン軸のピニオン歯とラック軸3のラック歯とが噛合してラック・ピニオン機構を構成している。
従って、ステアリングホイールの回動操作により入力軸7に伝達された操舵力は、トーションバーを介して操舵ピニオン軸を回動して操舵ピニオン軸のピニオン歯とラック歯の噛合によりラック軸3を直線移動させる。
電動パワーステアリング装置1は、ラックケース2の拡径した中央部をモータケース2Aとし、モータ10を収容している。モータ10は、ボールねじ3Aが刻設されたラック軸3の外周を環状のインナロータ11が回転し、その外側にアウタステータ12がモータケース2Aの内周面に沿って設けられている。環状のインナロータ11の内周面に圧入された接続スリーブ13がラック軸3の周囲に延在され、スリーブ13はラックケース2の内周に軸受15を介して回転自在に支持されたボールナット14と一体に結合されている。ボールナット14は、ラック軸3のボールねじ3Aにボールを介して螺合している。
従って、モータ10が駆動されインナロータ11が回転すると、これと一体のボールナット14が回転し、ボールナット14とボールを介して螺合するラック軸3を直線移動させて操舵力をアシストする。
電動パワーステアリング装置1は、ステアリングギヤボックス6内のトーションバーの周囲に、ステアリング側の操舵トルクを検出するためのトルクセンサ20を配設している。トルクセンサ20はステアリングホイールに加えた操舵力に起因するトーションバーの弾性ねじり変形により、入力軸7と操舵ピニオン軸の間に生ずる相対回転角度を検出する。
電動パワーステアリング装置1は、図2に示す如く、ステアリングギヤボックス6の一部又はステアリングギヤボックス6に隣接するラックケース2の隣接部に、モータ10及びモータ10を駆動制御するための電動パワーステアリング電子制御ユニット(EPS ECU)30を設置し、ECU30のモータ制御装置30Aを構成する制御基板30B上に各種機能素子部品を実装している。本実施例では、ラックケース2のモータケース2Aとステアリングギヤボックス6との間にECU30を設置している。
モータ制御装置30Aは、図3に示す如く、制御基板30B上に、操舵トルク検出回路31、トルクセンサ温度検出装置32、モータ駆動装置33、モータ電流検出装置34、CPU40を有する。CPU40は、制御用トルク演算処理手段41、トルクセンサ温度補正値算出手段42、目標電流算出処理手段43、電流フィードバック制御部44、モータ目標電流抑制処理手段45を有する。
操舵トルク検出回路31は、トルクセンサ20の検出結果(入力軸7と操舵ピニオン軸の間に生ずる相対回転変位量)に基づき、ステアリング側の操舵トルクを検出する。操舵トルク検出回路31は検出したトルク検出電圧VtをCPU40の制御用トルク演算処理手段41に出力する。CPU40はトルク検出電圧Vtに基づき、操舵トルクに応じたモータ制御信号をモータ駆動装置33に出力し、モータ駆動装置33によりモータ10を駆動して操舵アシストする。モータ駆動装置33は、例えばFET(電界効果トランジスタ)等のスイッチング素子を4個ブリッジに組んで、パルス幅変調方式の直流チョッパ制御された電流をモータ10に正逆双方向に供給可能とするものである。モータ電流検出装置34は、モータ10に供給され電機子に流れる電機子電流値Imを検出し、この検出電流値ImがCPU40にフィードバックされるとともに、検出電流値Imに基づいてモータ10の発熱が抑制される。
トルクセンサ温度検出装置32は、制御基板30Bに搭載されたサーミスタによって基板温度を検出し、この基板温度検出信号VthをCPU40のトルクセンサ温度補正値算出手段42に出力する。トルクセンサ温度補正値算出手段42はトルクセンサ温度検出装置32の基板温度検出信号Vthに応ずる、トルクセンサ20の温度補正値ΔVを算出し、この算出結果をCPU40の制御用トルク演算処理手段41に出力する。制御用トルク演算処理手段41は、トルク検出電圧Vtに温度補正値ΔVを加算してトルクセンサ20の温度補償を行なう。制御用トルク演算処理手段41は、トルクセンサ20の温度補償がなされた正確な操舵トルクを演算し、予め定めてある制御用トルク及び車速に対する最適な目標電流I0の関係に、演算された操舵トルクを照らして目標電流I0を抽出し、この抽出結果を目標電流算出処理手段43に出力する。尚、トルクセンサ温度検出装置32は、ステアリングギヤボックス6内のトルクセンサ20の近傍に配設されたトルクセンサ基板の温度を直接サーミスタで検出し、基板温度検出信号VthとしてCPU40内のトルクセンサ温度補正値算出手段42に出力しても良い。
目標電流算出処理手段43は、制御用トルク演算処理手段41から入力された目標電流I0に、目標電流抑制処理手段45から後述する如くに伝達される目標電流抑制値pを乗算して最終目標電流Icを算出する。目標電流算出処理手段43が算出した最終目標電流Icは、電流フィードバック制御部44に入力され、電流フィードバック制御部44はモータ電流検出装置34からの電機子電流子Imのフィードバックを受け、最終目標電流Icとの差を0にすべく制御信号をモータ駆動装置33に出力し、モータ10をフィードバック制御する。
しかるに、電動パワーステアリング装置1は、ECU30に新たな専用サーミスタを追加することなく、ECU30の雰囲気温度を検出し、モータ10への供給電流Icを制限してモータ10の発熱を抑え、ECU30のモータ制御装置30Aを過熱、熱破壊から保護するため、以下の構成を具備する。
電動パワーステアリング装置1では、エンジン電子制御ユニット(エンジンECU)50に入力されたエンジン制御用温度検出手段60の検出温度Tが、CAN等の車内ネットワーク70を経由して電動パワーステアリングECU30内のモータ目標電流処理手段45に入力される。エンジン制御用温度検出手段60は、エンジンルーム内の温度Tを検出するものであり、例えば水温センサ61、油温センサ62、吸気温度センサ63等を採用できる。
そして、ECU30のモータ制御装置30Aでは、目標電流抑制処理手段45が、モータ電流検出装置34が検出したモータ10に流れる電流値Imと、エンジン制御用温度検出手段60が検出したエンジンルーム内の温度Tに基づき、モータ10への供給電流Icを制限する電流制限処理を行なう。目標電流抑制処理手段45は、目標電流算出処理手段43が制御用トルク演算処理手段41から入力される目標電流I0を最終目標電流Icとして電流フィードバック制御部44に出力する際に、この最終目標電流Icを制限するために目標電流I0に乗ずべき目標電流抑制値pを抽出し、この目標電流抑制値pを目標電流算出処理手段43に出力する。
目標電流抑制処理手段45は、ECU30内に配設される制御基板30Bが熱破壊されないように、ある温度異常で温度上昇を抑えるように、モータ10を駆動すべき目標電流I0を抑制する目標電流抑制値pを雰囲気温度Tに対して予め定めた対応関係をメモリに記憶している。雰囲気温度Tがある抑制開始温度tまでは、目標電流抑制値pは1.0である。雰囲気温度Tが抑制開始温度tを越えると、目標電流抑制値pは1.0から次第に減少する。
目標電流抑制処理手段45により、エンジン制御用温度検出手段60の検出温度Tに基づいて抽出された目標電流抑制値pは、前述の如く、目標電流算出処理手段43に入力され、目標電流算出処理手段43は制御用トルク演算処理手段41から入力される目標電流I0に乗算されて最終目標電流Ic(=I0×p)が算出される。そして、目標電流算出処理手段43が出力する最終目標電流Icは、電流フィードバック制御部44に入力され、電流フィードバック制御部44は、電流検出装置34からの電機子電流値Imのフィードバックを受け、最終目標電流Icとの差を0にすべく指示信号をモータ駆動装置33に出力してモータ10をフィードバック制御する。
従って、エンジンルーム内の雰囲気温度t(ECU30(モータ制御装置30A、制御基板30B)の雰囲気温度でもある)が一定の抑制開始温度tを越えると、目標電流I0を抑制してモータ10の駆動を制限する。雰囲気温度Tが高ければ目標電流I0の抑制度合を大きくし、雰囲気温度Tが低ければ目標電流I0の抑制度合を小さくできる。これにより、モータ10の発熱を抑えて制御基板30Bの熱破壊を防止するし、制御基板30Bと同じ共通空間内にあるモータ10についてもその発熱による焼損を防止する。
参考例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)モータ目標電流抑制処理手段45は、モータ電流検出装置34が検出したモータ10に流れる電流と、エンジン制御用温度検出手段60が検出したエンジンルーム内の温度に基づき、モータ10への供給電流を制限してモータ10の発熱を抑え、結果としてモータ制御装置30Aの各種機能素子を含む制御基板30Bの熱破壊を防止する。
(b)エンジンの制御で使用している既存のエンジン制御用温度検出手段60が検出したエンジンルーム内の温度をECU30の雰囲気温度として用いるものであり、ECU30の制御基板30Bに基板温度検出用の専用のサーミスタを追加する必要がないから、コスト低減できる。
(c)ECU30の制御基板30B上で専用のサーミスタを含む実装部品、実装面積が増加することもなく、ECU30の熱容量及び寸法形状を小型化できる。
(d)モータ10の動作時の主な損失は銅損であり、銅損は電機子電流値の2乗に電機子抵抗を乗算したものであり、これにモータ固有の熱抵抗で除算すれば発熱量に変換できる。従って、モータ目標電流抑制処理手段45が、モータ電流検出装置34によって検出されたモータ10に流れる電流を積算処理し、その積算値に基づき、モータ10への供給電流を制限することにより、モータ10の発熱を効果的に抑えることができる。
(e)エンジンECU50に入力されたエンジン制御用温度検出手段60の検出温度がCAN等の車内ネットワーク70を経由して電動パワーステアリングECU30内のモータ目標電流抑制手段45に入力されることにより、エンジン制御用温度検出手段60の検出温度を専用ハーネスによらずモータ目標電流抑制手段45に入力できる。また、エンジン制御用温度検出手段60の検出温度をデジタル信号でモータ目標電流抑制手段45に入力できる。
図4は電動パワーステアリング装置1の本発明例を示す。この本発明例が前記図1〜図3の参考例と異なる点は、電動パワーステアリングECU30のモータ制御装置30A(制御基板30B)からトルクセンサ温度検出装置32を撤去し、エンジンECU50に入力されたエンジン制御用温度検出手段60の検出温度TがCAN等の車内ネットワーク70を経由してECU30内のトルクセンサ温度補正値算出手段42に入力されたことにある。本実施例では、エンジンECU50からの車内ネットワーク70が電動パワーステアリングECU30内のトルクセンサ温度補正値算出手段42と目標電流抑制処理手段45に向けて分岐される。
本発明例によれば、ECU30の制御基板30Bにトルクセンサ温度検出装置32用のサーミスタを搭載することなく、エンジン制御用温度検出手段60が検出したエンジンルーム内の温度に基づき、トルクセンサ20の温度補償を行なうことができ、ECU30を一層簡素化、小型化できる。即ち、以下の作用効果を奏する。
(a)エンジン制御用温度検出手段60が検出したエンジンルーム内の温度に基づき、トルクセンサ20が検出したトルク検出電圧を補正する。エンジンの制御で使用している既存のエンジン制御用温度検出手段60が検出したエンジンルーム内の温度をトルクセンサ20の温度補償として用いるものであり、ECU30の制御基板30Bに基板温度検出用のサーミスタを追加する必要がないから、コスト低減できる。
(b)ECU30の制御基板30B上でサーミスタを含む実装部品、実装面積が増加することもなく、ECU30の熱容量及び寸法形状を小型化できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本発明のエンジン制御用温度検出手段60が検出した温度Tは、エンジンECU50やCAN等の車内ネットワーク70を介することなく、電動パワーステアリングECU30の目標電流抑制処理手段45に入力されても良い。
図1は電動パワーステアリング装置を示す全体図である。 図2は電動パワーステアリング装置を示す模式図である。 図3は電動パワーステアリング装置のモータ制御装置の参考例を示す回路図である。 図4は電動パワーステアリング装置のモータ制御装置の本発明例を示す回路図である。
符号の説明
1 電動パワーステアリング装置
2 ラックケース
3 ラック軸
6 ステアリングギヤボックス
10 モータ
20 トルクセンサ
30 電動パワーステアリング制御電子制御ユニット
30A モータ制御装置
30B 制御基板
31 トルク検出回路
33 モータ駆動装置
34 モータ電流検出装置
41 制御用トルク演算処理手段
42 トルクセンサ温度補正値算出手段
43 目標電流算出処理手段
45 目標電流抑制処理手段
50 エンジン電子制御ユニット
60 エンジン制御用温度検出手段
70 車内ネットワーク

Claims (3)

  1. ステアリング側に連結された操舵ピニオンと噛合うラック軸の摺動により操舵輪が転舵されるとともにステアリング側の操舵トルクに応じて駆動制御されるモータの動力が伝達機構を介して前記ラック軸の摺動に伝達されて操舵が補助される電動パワーステアリング装置において、
    ステアリング側の操舵トルクを検出するためのトルクセンサがステアリングギヤボックス内に配設され、
    前記ステアリングギヤボックスの一部又は同ステアリングギヤボックスに隣接するラックケースの隣接部に前記モータ及び同モータを駆動制御するモータ制御装置が配置され、
    前記モータに流れる電流を検出するモータ電流検出装置と、
    エンジンルーム内の温度を検出するエンジン制御用温度検出手段と、
    前記モータ電流検出装置が検出したモータに流れる電流と、前記エンジン制御用温度検出手段が検出したエンジンルーム内の温度に基づき、モータへの供給電流を制限するモータ目標電流抑制処理手段とを有し、
    更に、前記トルクセンサの検出信号をトルク検出電圧として出力するトルク検出回路を有し、
    前記エンジン制御用温度検出手段が検出したエンジンルーム内の温度に基づき、上記トルク検出電圧を補正する補正手段を有してなることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記モータ目標電流抑制処理手段が、前記モータ電流検出装置によって検出されたモータに流れる電流を積算処理し、その積算値に基づき、モータへの供給電流を制限する電流制限処理を行なう請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記モータ制御装置及びモータ目標電流抑制処理手段が電動パワーステアリング電子制御ユニットに内蔵され、
    エンジン電子制御ユニットに入力されたエンジン制御用温度検出手段の検出温度が車内ネットワークを経由して電動パワーステアリング電子制御ユニット内のモータ目標電流抑制手段に入力される請求項1又は2に記載の電動パワーステアリング装置。
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