JP2010111252A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータの大電流化及び制御装置の小型化に対応可能であり、しかも運転者による操舵力の負担増を抑制することができる電動パワーステアリング装置の提供。
【解決手段】操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段で検出された操舵トルクに応じて、操舵補助力を車両の操舵系に付与するモータを制御する制御装置15が、カバー41と、電子部品52が実装された制御基板42と、制御基板42に電気的に接続されるインサートベース43と、インサートベース43に電気的に接続されるとともに発熱性の電子部品55,56が実装された金属基板44と、ヒートシンク45とを積層構造とし、さらに、ヒートシンク45にファン46を設ける。
【選択図】図3

Description

本発明は、モータによる操舵補助力を車両の操舵系に付与する電動パワーステアリング装置に関し、特にその制御装置の過熱保護に関するものである。
自動車等の車両のステアリング装置をモータの回転力で助勢する電動パワーステアリング装置は、操向ハンドルの操作によりステアリングシャフトに発生する操舵トルクを検出し、その検出信号に基づいて制御装置がモータを駆動して操向ハンドルの操舵力を補助するものである。ところで、このような電動パワーステアリング装置の制御装置には電子部品が実装されているが、電子部品の中には過熱状態になると熱破壊を生じてしまうものがある。このため、制御装置内の電子部品の近傍の温度を温度センサによって検出し、この検出温度に応じてモータに流れる電流を制限することで制御装置内の電子部品の発熱を抑制し、その熱破壊を防ぐ技術がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−341795号公報
上記のような電動パワーステアリング装置においては、搭載車両の大型化に伴うアシスト力の増大等の観点から更なるモータの大電流化の要求があり、また、車両搭載性の観点から制御装置の更なる小型化の要求もあって、制御装置に実装された電子部品の過熱保護の観点からは一層不利な状況となっている。つまり、モータの大電流化によって電子部品の発熱量が多くなる一方で、制御装置の小型化により電子部品の放熱のための容積が少なくなり十分に放熱できなくなってしまうのである。このため、上記のように、モータに流れる電流を制限することで制御装置内の電子部品の発熱を抑制することだけでは、モータに流れる電流を制限する頻度が高くなるとともにその時間も長くなり、結果として操舵力の運転者による負担が増大してしまう。例えば、何度も据え切り操作する時などでは、電動パワーステアリング装置によるフルアシストができない状況となり、運転者による操舵力の負担が増大してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、モータの大電流化及び制御装置の小型化に対応可能であり、しかも運転者による操舵力の負担増を抑制することができる電動パワーステアリング装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電動パワーステアリング装置は、操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操舵補助力を車両の操舵系に付与するモータと、前記操舵トルク検出手段で検出された操舵トルクに応じて前記モータを制御する制御装置とを有する電動パワーステアリング装置において、前記制御装置は、表面に電子部品が実装された金属基板及び制御基板と、該金属基板と該制御基板を電気的に接続するインサートベースと、前記金属基板に接続されたヒートシンクと、前記ヒートシンクに接続されたファンと、を有する。
係る構成とすることにより、金属基板に実装された発熱性の電子部品の熱を金属基板によって良好に吸熱し、さらに良好にヒートシンクに伝熱するとともに、この熱をさらにファンによって強制的に放熱することができる。よって、発熱性の電子部品の熱を効率良く放熱できることになり、モータの大電流化及び制御装置の小型化に対応しても、モータに流す電流を制限する頻度を低く且つその時間を短くすることができる。
この場合、前記発熱性の電子部品の近傍に実装された温度センサの検出温度が第1の温度に達したとき、前記ファンの駆動を行うのが好ましい。
係る構成とすることにより、温度が、過熱保護を必要とする第1の温度に達したときにファンを駆動するため、過熱保護が不要な状況下で無駄にファンを駆動することがなく、効率良くファンを駆動できる。
また、前記温度センサの検出温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度に達したとき、前記モータに流す電流の制限を行うのが好ましい。
係る構成とすることにより、ファンの駆動だけでは温度上昇が抑えられずに温度が第2の温度に達してしまったときに、モータに流す電流の制限による過熱保護を行うことで、電子部品の熱破壊という事態は回避できる。
また、前記温度センサの検出温度に対応して、前記ファンの回転数を制御してもよい。係る構成とすることにより、ファンの消費電力を低減でき、また、ファンの動作音を低減することができる。
本発明によれば、モータの大電流化及び制御装置の小型化に対応可能であり、しかもモータに流す電流を制限する頻度を低く且つその時間を短くすることができるため、運転者による操舵力の負担増を抑制することができる。
以下、本発明に係る電動パワーステアリング装置の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、電動パワーステアリング装置の概略構成図である。ステアリングホイール1に連結されたステアリングシャフト2は、運転者の操舵力が作用する入力軸2aと出力軸2bとを有し、入力軸2aと出力軸2bとの間にトルクセンサ(操舵トルク検出手段)3及び減速ギヤ11が介装されている。ステアリングシャフト2の出力軸2bに伝達された操舵力は、ユニバーサルジョイント4を介してロアシャフト5に伝達され、更にユニバーサルジョイント6を介してピニオンシャフト7に伝達される。ピニオンシャフト7に伝達された操舵力は、ステアリングギヤ8を介してタイロッド9に伝達され、図示しない転舵輪を転舵させる。ステアリングギヤ8は、ピニオンシャフト7に連結されたピニオン8aと、このピニオン8aに噛合するラック8bとを有するラックアンドピニオン形式に構成され、ピニオン8aに伝達された回転運動をラック8bで直進運動に変換している。
ステアリングシャフト2の出力軸2bには、操舵補助力を出力軸2bに伝達する操舵補助機構10が連結されている。操舵補助機構10は、出力軸2bに連結した減速ギヤ11と、この減速ギヤ11に連結され且つ操舵補助力を発生する電動機としての無結線式モータ12とを備えている。
操舵トルクセンサ3は、ステアリングホイール1に付与されて入力軸2aに伝達された操舵力を操舵トルクとして検出するものであり、例えば操舵トルクを入力軸2a−出力軸2b間のトーションバーの捻れ角変位に変換し、この捻れ角変位をポテンショメータで検出するように構成されている。この操舵トルクセンサ3は、入力される操舵トルクが0のときに所定の中立電圧V0となり、この状態から右切りすると、操舵トルクの増加に応じて中立電圧V0より増加する電圧となり、操舵トルクが0の状態から左切りすると操舵トルクの増加に応じて中立電圧V0より減少する電圧となるトルク検出値Tを出力するように構成されている。
電動パワーステアリング装置を制御する制御装置(制御回路)15には、イグニッションスイッチIGがオンの状態でバッテリBから電力が供給され、制御装置15は、操舵トルクセンサ3で検出された操舵トルクT及び走行速度センサ16で検出された走行速度Vに基づいてアシスト指令の操舵補助指令値Iを算出し、その算出された操舵所指令値Iに基づいてモータ12への供給電流値を制御する。
制御装置15の内部で実行される演算処理の機能を示すと図2のようになる。例えば、位相補償器31は独立したハードウエアとしての位相補償器を示すものではなく、演算処理装置で実行される演算処理としての位相補償機能、即ちソフトウエアを示している。この制御装置15の機能及び作用を説明すると、トルクセンサ3で検出された操舵トルクTは、操舵系の安定を高めるために位相補償器31で位相補償され、位相補償された操舵トルクTAが操舵補助指令値演算器32に入力される。また、走行速度センサ16で検出された走行速度Vも操舵補助指令値演算器32に入力される。
操舵補助指令値演算器32は、入力された操舵トルクTA及び走行速度Vに基づいてモータ12に供給する電流の制御目標値である操舵補助指令値Iを算出する。この操舵補助指令値演算器32にはメモリ33が付設されており、このメモリ33には、走行速度Vをパラメータとし且つ操舵トルクTAに対応する操舵補助指令値Iを格納しており、この格納されたデータに基づいて操舵補助指令値Iを設定する。
操舵補助指令値Iは減算器30Aに入力されると共に、応答速度を高めるためのフィードフォワード系の微分補償器34に入力され、減算器30Aの出力(I−i)は比例演算器35に入力され、その比例出力は加算器30Bに入力されると共に、フィードバック系の特性を改善するための積分補償器36に入力される。微分補償器34の出力及び積分補償器36の出力も加算器30Bに入力され、その出力である電流制御値Eがモータ駆動回路37に入力される。モータ12のモータ電流値iはモータ電流検出回路38で検出され、モータ電流値iは減算器30Aを介してフィードバックされる。
操舵補助に使用されるモータ12は例えばブラシレスモータである。ブラシレスモータのロータには、複数のN極とS極が縁周に沿って交互に配置、固定されており、ロータを除く周囲には複数のステータコイルが配置されている。そして、図示しないロータ位相センサでロータの位相を検出し、その検出されたロータの位相に対応してステータコイルの夫々に流す電流を選択的に切換えることにより回転力が得られる。モータ駆動回路37(図2)は、この電流の供給と切換えを行う。また、例えば前記ステータコイルに直列に挿入されたシャント抵抗などからなるモータ電流検出回路38でモータ電流値iを検出し、そのモータ電流値iを減算器30で操舵補助指令値Iから減算することにより、操舵補助指令値Iが達成されるような動作が行われる。
図3は、本実施形態の制御装置15のハード構成を概略的に示すものである。この制御装置15は、上側から順に、カバー(蓋、覆い)41と、制御基板42と、インサートベース43と、金属基板44と、ヒートシンク(例えば、金属枠)45とを積層構造として構成されており、ヒートシンク45の下部にファン46が取り付けられる。図では、ヒートシンク45内に、制御基板42と、インサートベース43と、金属基板44が内蔵され、ヒートシンク45の下部にファン46が配置されている。
カバー41は、略長方形状の天井板50と天井板50の周縁部から垂直方向に延出する囲壁板部51とを有しており、下方に開口する形状をなしている。
制御基板42には、モータ12の駆動を制御するマイクロコンピュータ52を含む比較的発熱量の少ない電子部品が実装されている(図3ではマイクロコンピュータ52のみ図示)。
このマイクロコンピュータ52は、複数の信号線(S1a〜S1c)により、ファン46と接続されている。S1aは、ファン駆動用電源信号線(+)、S1bは、ファン駆動用電源信号線(−)であり、S1cは、例えば、回転数信号線である。なお、これらの信号線は、装置15の外周に配置されても良いし(図3参照)、装置15の内部およびハーネス接続部57などを通じてファン46に接続されても良い。
金属基板44は、伝熱性に優れた金属を主体として構成されており、この金属基板44には、モータ12の駆動に必要なFET(Field effect transistor)55、リレー56及びコイルを含む比較的発熱量の多い発熱性の電子部品が実装されている(図3ではこれらのうちFET55及びリレー56のみ図示)。また、金属基板44には、発熱性の電子部品であるFET55及びリレー56の近傍に温度センサとしてサーミスタ58が実装されている。
インサートベース43は、図示略のハーネスが接続されるハーネス接続部57を有するもので、制御基板42に電気的に接続されるとともに金属基板44に電気的に接続されており、その結果、これら制御基板42と金属基板44とを電気的に接続させている。上記ハーネスは、例えば、モータ12に接続されている。
ヒートシンク45は伝熱性に優れた金属からなるもので、略長方形の枠状に形成されている。金属基板44は、このヒートシンク45の内側に配置された状態でネジ止め等でヒートシンク45に接続されている。このヒートシンク45はカバー41の囲壁板部51の内側に嵌合する。なお、ヒートシンク45には、インサートベース43のハーネス接続部59を外に突出させるための切欠部59が形成されている。
そして、このヒートシンク45の下部に放熱用のファン46が配置され、このファン46はネジ止め等でヒートシンク45に接続されている。このファン46はヒートシンク45の内側に嵌合されるフレーム60と、このフレーム60に例えば金属板で接続され、支持されたファン本体61とを有しており、ファン本体61が回転することで、図4に示すようにカバー41で上側が覆われたヒートシンク45の熱の放熱性を向上させる。
制御基板42に設けられたマイクロコンピュータ52には、操舵トルクセンサ3で検出された操舵トルクT及び走行速度センサ16で検出された走行速度Vが入力され、マイクロコンピュータ52は、これら操舵トルクT及び走行速度Vから上記のようにモータ12に流れるモータ電流値を決定する。
金属基板44に設けられた発熱性を有するFET55及びリレー56等の電子部品は、上記したモータ駆動回路37を構成するもので、このモータ駆動回路37はマイクロコンピュータ52に接続されている。マイクロコンピュータ52は、上記したように操舵トルクT及び走行速度V等から決定されたモータ電流値を、FET55及びリレー56を含むモータ駆動回路37に流すことにより、モータ12を駆動させる。
そして、本実施形態においては、金属基板44に実装された、いずれも発熱性のFET55及びリレー56等の電子部品の熱を、これらが接続された金属基板44によって良好に吸熱し、さらにその伝熱性の高さによって良好にヒートシンク45に伝熱して、ヒートシンク45が放熱することになるが、これでは十分でない場合に、マイクロコンピュータ52はサーミスタ58による検出温度に応じてファン46の駆動制御と、モータ12に流す電流の制御とを行う。
つまり、まず、サーミスタ58の検出温度が第1の過熱保護温度しきい値(第1の温度)t1に達したとき、それまで停止していたファン46を駆動することで過熱保護を行う。これにより、金属基板44に実装された発熱性のFET55及びリレー56等の電子部品の熱を上記のように金属基板44によって良好に吸熱し、さらに良好にヒートシンク45に伝熱して、この熱をさらにファン46によって強制的に外に放熱する。
また、サーミスタ58の検出温度が第1の過熱保護温度しきい値t1よりも高い第2の過熱保護温度しきい値(第2の温度)t2に達したとき、上記したファン46の駆動は継続しつつ、それまでは実行していなかった、モータ12に流す電流の制限を行うことにより過熱保護を行う。つまり、例えば上記した電流制御値Eを演算値よりも低くし、本来必要なモータ12のモータ電流値iを低くする。
このように本実施形態によれば、金属基板44に実装されたFET55及びリレー56等の発熱性の電子部品の熱を金属基板44によって良好に吸熱し、さらに良好にヒートシンク45に伝熱するとともに、この熱をさらにファン46によって強制的に制御装置15の外に放熱することができる。よって、FET55及びリレー56等の発熱性の電子部品の熱を効率良く放熱することができることになり、モータ12の大電流化及び制御装置15の小型化に対応しても、モータ12に流す電流を制限する頻度を低く且つその時間を短くすることができて、運転者による操舵力の負担増を抑制することができる。
例えば、図5に一例を示すように、本実施形態のファン46の駆動による過熱保護及びモータ12の電流の制限による過熱保護がない場合に、図5にX1で示すように温度が比例的に上がるようにモータ12に電流を流す条件下において、サーミスタ58による検出温度が、第1の過熱保護温度しきい値t1に達した時点T1で、ファン46の駆動を行うことにより過熱保護を行う。これにより、図5にX2で示すように、モータ12に流す電流の制限が必要となる第2の過熱保護温度しきい値t2に達する時刻が、ファン46の駆動による過熱保護のない場合の時刻T2に対して、時刻T3と十分に(T3−T2の時間分)遅らせることができる。これにより、フルアシストできる時間を大幅に長くすることができる。なお、これは、例えば何度も据え切りする場合等、温度が比例的に上がるようにモータ12に電流を流す条件下の例を示しており、通常のステアリング操作時であれば、モータ12に流す電流の制限が必要となる時刻T3となる前に電流が下がって温度も下がるため、モータ12に流す電流を制限する頻度が低くなる。その結果、ファン46の駆動による過熱保護のない場合は、時点T2から電流の制限制御が行われるためフルアシストができなくなるが、このような状況になる頻度を低くできる。
また、サーミスタ58の検出温度が第1の過熱保護温度しきい値t1よりも高い第2の過熱保護温度しきい値t2に達したとき、上記したファン46の駆動は継続しつつ、モータ12に流す電流の制限を行うことにより過熱保護を行う。(つまりファン46の駆動と電流の制限制御とを同時に行う)ことから、図5にX3で示すようにファン46の駆動のない状態でモータ12に流す電流の制限制御のみを行う場合に対して、図5にΔtで示すように電流の制限制御時の温度を下げることができる。よって、ステアリング操作が終了し電流が下がったときに、温度が第2の過熱保護温度しきい値t2を下回る時間が早くなるため、過熱保護のためモータ12に流す電流を制限する時間を短くすることができる。言い換えれば、同じ温度となるようにモータ12への電流を制御する場合に、ファン46の駆動のない状態での電流の制限値よりも、ファン46を駆動した場合の電流の制限値を高くでき、その分モータ12によるアシスト力を高くできる。
なお、上記のように、サーミスタ58の検出温度が、過熱保護を必要とする第1の過熱保護温度しきい値t1に達したときにファン46を駆動することによって、過熱保護が不要な状況下(温度t1未満)で無駄にファン46を駆動することがなく、効率良くファン46を駆動できる。
また、ファン46の駆動だけでは温度上昇が抑えられずに温度が第2の過熱保護温度しきい値t2に達してしまったときに、モータ12に流す電流の制限を行うことにより過熱保護を行うことで、図5に示すように、FET55及びリレー56等の電子部品の限界温度よりも温度を低く抑えることができ、FET55及びリレー56等の電子部品の熱破壊を回避できる。
また、上記例においては、第1の過熱保護温度しきい値t1に達したときにファン46を駆動したが、サーミスタ58の検出温度に対応して、ファン46の回転数を制御してもよい。
図6は、本実施の形態の電動パワーステアリング装置の構成を示すブロック図である。図示するように、電動パワーステアリング装置を制御する制御装置15には、電動パワーステアリング用のモータ制御ブロック15aおよび冷却ファン用のモータブロック15bが設けられている。制御装置15は、バッテリBのプラス(+)端子およびマイナス(−)端子と接続されている。
この電動パワーステアリング用のモータ制御ブロック15aは、車両信号線S2a、トルクセンサ信号線S2bおよびモータ角度信号線(レゾルバ信号線)S2cが接続され、これらの信号が入出力される。また、電動パワーステアリング用のモータ制御ブロック15aは、複数の信号線を介してモータ12と接続され、上記信号に基づきモータ12を制御する。
また、冷却ファン用のモータブロック15bは、ファン(冷却ファン用のモータ)46と複数の信号線(S1a〜S1c)を介して接続される。前述したように、S1aは、ファン駆動用電源信号線(+)、S1bは、ファン駆動用電源信号線(−)であり、S1cは、例えば、回転数信号線である。
例えば、冷却ファン用のモータブロック15bにおいて、サーミスタ58による検出温度を読み出し、当該温度に応じてファン46用のモータに供給する電力(電圧)を決定する。
図7に、ファンの回転数と検出温度との関係を示す。縦軸がファンの回転数(N)で、横軸が検出温度(T)である。なお、ファンの回転数は、ファンのモータに供給する電力(電圧)と、読み替えることもできる。
図示するように、サーミスタ58の検出温度がしきい値温度T1に達すると、それまで停止していたファン46を駆動させる。この際の駆動電圧は、V1であり、ファンの回転数はN1である。その後、サーミスタ58の検出温度がT2に達すると、ファン46の駆動電圧を上げ(V2>V1)、ファンの回転数をN2(>N1)とする。さらに、サーミスタ58の検出温度が上昇し、T3に達すると、ファン46の駆動電圧を(V3>V2)とし、ファンの回転数をN3(>N2)とする。このように、検出温度の上昇に伴い(T1→T2→T3)、ファンの回転数を多くする(N1→N2→N3)。なお、N3は、ファンの最大回転数を表すものとする。
このように、検出温度がT1未満においては、制御装置15自身の発熱が小さいことからファンによる過熱保護を行わず、また、検出温度がT1以上においても、温度上昇に応じてファンの回転数を制御したので、ファンの消費電力を低減することができる。また、ファンを必要以上に動作させず、また、ファンの回転数を下げることで、ファンの動作音を低減することができる。
本発明の電動パワーステアリング装置の一実施形態を示す概略構成図である。 同実施形態の制御系ブロック図である。 同実施形態の制御装置の分解斜視図である。 同実施形態の制御装置の側面図である。 同実施形態等の温度特性を示す特性線図である。 本実施の形態の電動パワーステアリング装置の構成を示すブロック図である。 ファンの回転数と検出温度との関係を示す図である。
符号の説明
3…操舵トルクセンサ(操舵トルク検出手段)、12…モータ、15…制御装置、15a…電動パワーステアリング用のモータ制御ブロック、15b…冷却ファン用のモータブロック、41…カバー、42…制御基板、43…インサートベース、44…金属基板、45…ヒートシンク、46…ファン、52…マイクロコンピュータ(電子部品)、55…FET(発熱性の電子部品)、56…リレー(発熱性の電子部品)、58…サーミスタ(温度センサ)、N1〜N3…回転数、t1、t2、T1〜T3…温度、1a…ファン駆動用電源信号線(+)、S1b…ファン駆動用電源信号線(−)、S1c…回転数信号線、S2a…車両信号線、S2b…トルクセンサ信号線、S2c…モータ角度信号線。

Claims (4)

  1. 操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段と、操舵補助力を車両の操舵系に付与するモータと、前記操舵トルク検出手段で検出された操舵トルクに応じて前記モータを制御する制御装置とを有する電動パワーステアリング装置において、
    前記制御装置は、表面に電子部品が実装された金属基板及び制御基板と、該金属基板と該制御基板を電気的に接続するインサートベースと、前記金属基板に接続されたヒートシンクと、前記ヒートシンクに接続されたファンと、を有することを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 前記電子部品の近傍に実装された温度センサの検出温度が第1の温度に達したとき、前記ファンの駆動を行うことを特徴とする請求項1記載の電動パワーステアリング装置。
  3. 前記温度センサの検出温度が前記第1の温度よりも高い第2の温度に達したとき、前記モータに流す電流の制限を行うことを特徴とする請求項2記載の電動パワーステアリング装置。
  4. 前記温度センサの検出温度に対応して、前記ファンの回転数を制御することを特徴とする請求項2記載の電動パワーステアリング装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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