JP4907283B2 - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は電動パワーステアリング装置に関する。
電動パワーステアリング装置では、特許文献1に記載の如く、電動モータをモータ駆動手段により駆動し、この電動モータの回転を動力伝達機構によりラック軸の直線ストロークに変換し、ラック軸に連結される車輪を操舵アシストする。
特開平6-8839
電動パワーステアリング装置に採用される電動モータは、ボンネット内の設置場所等により、例えば−40℃の低温域から例えば100℃以上の高温域に渡る広い使用温度域で使用される場合があり、その出力トルク特性はそのような環境温度に依存して変化し、図8にAで示す如くに、高温になるほどマグネットが減磁され低下する。
他方、電動パワーステアリング装置では、車両のあらゆる走行状況に対し、電動モータが備えるべき最小限の出力トルクT0(要求出力トルクという)が必要となる。
そこで、従来技術では、電動モータの温度依存に対する出力トルク特性が、想定される全使用温度域で、要求出力トルクT0以上になるように設定する必要がある。即ち、温度依存を考慮したモータの出力トルクが図8にBで示す如くになる電動モータを採用することが必要になる。
しかしながら、図8にBで示した電動モータの温度依存の出力トルク特性は、高温域で要求出力トルクT0を確保するように設定するため、自ずと低温域では要求出力トルクT0を大幅に超える過剰な仕様になっている。そのため従来から電動モータが全使用温度域で要求出力トルクを満足し、更に、その容量を必要最小限に低減することが望まれる。
本発明の課題は、電動パワーステアリング装置において、電動モータが全使用温度環境域で最小限の要求出力トルクを満足しながら、その容量を低減(小型化)することにある。
請求項1の発明は、電動モータをモータ駆動手段により駆動し、この電動モータの回転を動力伝達機構によりラック軸の直線ストロークに変換し、ラック軸に連結される車輪を操舵アシストする電動パワーステアリング装置において、電動モータの環境温度に依存して変化する温度依存の出力トルクを、電動モータに必要とされる所定の要求出力トルクに補正するように、各温度で電動モータに付与する電流制御信号に乗算すべき出力補正係数を予め記憶する補正係数メモリと、電動モータの環境温度を検出する温度センサと、温度センサが検出した温度に対応する出力補正係数を補正係数メモリから読出す補正係数演算回路と、車両の操舵状況に基づいて演算された電動モータの電流制御信号に、補正係数演算回路から読出された出力補正係数を乗算して補正電流制御信号を算出し、この補正電流制御信号に基づく駆動制御信号をモータ駆動手段に出力する電流制御演算手段を有してなり、前記電動モータに想定される全使用温度域で、前記出力補正係数を1以上とするようにしたものである。
(請求項1)
(a)温度センサが検出した電動モータの近傍の温度に対応する出力補正係数を補正係数メモリから読出し、車両の操舵状況に基づいて演算された電動モータの電流制御信号に、読出された出力補正係数を乗算して補正電流制御信号を算出し、この補正電流制御信号を用いて電動モータを駆動する。このとき、出力補正係数は、電動モータの環境温度に依存して変化する温度依存の出力トルクを、電動モータに必要とされる所定の要求出力トルクT0に補正するものである。従って、電動モータの温度依存の出力トルク特性を、想定される全使用温度域で、要求出力トルクT0を満たすように設定しなくても、電動モータの補正された出力トルク特性は、全使用温度域で、要求出力トルクT0を確保できるようになり、電動モータの容量を低減できる。
(b)電動モータに想定される全使用温度域で、上述(a)の出力補正係数を1以上にした。従って、電動モータの温度依存の出力トルク特性を、全使用温度域で所定の要求出力トルクT0以下に設定したとしても、電動モータの出力トルク特性は、全使用温度域で、所定の要求出力トルクT0を確保できるように補正できる。電動モータの温度依存の出力トルク特性を、全使用温度域で所定の要求出力トルクT0以下に設定することができるから、電動モータの最適仕様により容量をより最小化、軽量化して自由度の高い設計ができる。
図1は電動パワーステアリング装置を示す正面図、図2は電動パワーステアリング装置の要部を示す断面図、図3は電動パワーステアリング装置の実施例1の制御系を示すブロック図、図4は電動モータの各使用温度で補正された実施例1の出力トルク特性を示す線図、図5は常温を基準温度とする出力補正係数を示す線図、図6は電動モータの各使用温度で補正された実施例2の出力トルク特性を示す線図、図7は低温を基準温度とする出力補正係数を示す線図、図8は従来の電動モータの温度依存の出力トルク特性を示す線図である。
(実施例1)(図1〜図5)
電動パワーステアリング装置10は、図1に示す如く、ギヤハウジング11を分割した、第1ギヤハウジング11Aと第2ギヤハウジング11Bを有するものにし、このギヤハウジング11(第1ギヤハウジング11A)にステアリングホイールが連結された入力軸12(ステアリング軸)を支持し、入力軸12にトーションバー13(不図示)を介して出力軸(不図示)を連結し、この出力軸にピニオン(不図示)を設け、このピニオンに噛合うラック軸14をギヤハウジング11に左右方向に直線移動可能に支持している。入力軸12と出力軸の間には、操舵トルクセンサ41を設けている。操舵トルクセンサ41は、ステアリングホイールに加えた手動操舵の操舵トルクに起因するトーションバーの弾性ねじり変形により、入力軸12と出力軸の間に生ずる相対回転変位量に基づき、操舵トルクを検出し、操舵トルク信号Tsを出力する。
電動パワーステアリング装置10は、ラック軸14の両端部をギヤハウジング11(第1ギヤハウジング11A、第2ギヤハウジング11B)の両側に突出し、それらの端部にタイロッド15A、15Bを連結し、ラック軸14の直線移動に連動するタイロッド15A、15Bを介して、左右の車輪を転舵可能にする。
電動パワーステアリング装置10は、図2に示す如く、電動モータ20を取付ボルト21(不図示)によりホルダ22に固定し、このホルダ22を取付ボルト23により第1ギヤハウジング11Aに着脱可能にしている。第1ギヤハウジング11Aに取付けられて第1ギヤハウジング11Aの内部に挿入されたホルダ22は、ギヤハウジング11A、11Bの内周との間に一定の間隙を有し、第1ギヤハウジング11Aに対するホルダ22の揺動を許され、ホルダ22に後述する如くに支持する駆動プーリ24と従動プーリ36に巻掛けられるベルト37の張力を調整可能にする。
このとき、ホルダ22は、駆動プーリ24の中心軸25を支持し、電動モータ20の回転軸20Aの軸端のジョイント26Aと、中心軸25の軸端のジョイント26Bを、それらの周方向複数位置に設けた歯の間にゴム等の中間ジョイント26Cを挟む状態で、互いに軸方向から係着する。駆動プーリ24は中心軸25の両端部を軸受27、28によりホルダ22に両端支持される。29は軸受28の外輪固定用止め輪である。
電動パワーステアリング装置10は、ラック軸14にボールねじ30を設け、ボールねじ30にボール31を介して噛合うボールナット32を有し、ギヤハウジング11(第1ギヤハウジング11A)に支持した軸受33によりボールナット32を回転自在に支持する。34は軸受33の外輪固定用ナットである。ボールナット32の外周には、ロックナット35により従動プーリ36が固定される。
電動パワーステアリング装置10は、電動モータ20の側の駆動プーリ24と、ボールナット32の側の従動プーリ36にベルト37を巻掛け、電動モータ20の回転を駆動プーリ24、ベルト37、従動プーリ36経由でボールナット32に伝え、ひいてはラック軸14の直線ストロークに変換し、該ラック軸14を直線移動させる。これにより、電動モータ20はステアリング系に操舵アシスト力を付与するものになる。
電動パワーステアリング装置10は、第1ギヤハウジング11Aに支持されているラック軸14を第2ギヤハウジング11Bに通し、第1ギヤハウジング11Aに取付けられているホルダ22を第2ギヤハウジング11Bで覆い、第1ギヤハウジング11Aと第2ギヤハウジング11Bを複数の締結ボルト16で締結する。このとき、第1ギヤハウジング11Aと第2ギヤハウジング11Bは、図2に示す如く、複数の筒状ノックピン16Aにより、それらノックピン16Aの両端部のそれぞれを打ち込まれて位置合せされた後、各ノックピン16Aに挿通される締結ボルト16により螺合締結される。一部の締結ボルト16はノックピン16Aを通って第1ギヤハウジング11Aに螺着され、他の締結ボルト16はノックピン16Aを通って第2ギヤハウジング11Bに螺着される。
電動パワーステアリング装置10は、ギヤハウジング11A、11Bに支持されるラック軸14の振れを小さくするため、以下の構成を備える。
第2ギヤハウジング11Bにおいて、第1ギヤハウジング11Aに支持したボールナット32に相対する部分をブッシュ支持部17とし、ボールナット32とブッシュ支持部17とにブッシュ40を架け渡す。ブッシュ40は、ボールナット32の先端側内周部に圧入されて固定的に設けられ、ブッシュ支持部17の内周部に回転摺動可能に支持される状態で、ラック軸14を直線摺動可能に支持する。
ブッシュ40は、金属等からなる筒体の外周の軸方向における一部をブッシュ支持部17との摺動部とし、内周の全部をラック軸14との摺動部とする。摺動部は、含油ポリアセタール樹脂、又は四フッ化エチレン樹脂等の潤滑被膜層を筒体の表面にコーティング等にて設けたものである。
電動パワーステアリング装置10は、電動モータ20のための以下のコントローラ50を有する(図3)。
コントローラ50は、操舵トルクセンサ41と車速センサ42を付帯的に備える。操舵トルクセンサ41は、前述の如く、ステアリング系の操舵トルクを検出して操舵トルク信号Tsをコントローラ50に出力する。車速センサ42は、車両の速度を検出し、車速信号Vsをコントローラ50に出力する。
コントローラ50は、マイクロプロセッサを基本に、各種演算処理手段、信号発生手段、メモリ等を有し、操舵トルク信号Ts、車速信号Vsに基づき、P(比例制御)及びI(積分制御)を施した駆動制御信号Vo(PWM信号)を生成し、これによってモータ駆動手段43を駆動制御する。
モータ駆動手段43は、例えば4個のパワーFET(電界効果トランジスタ)、又はIGBT(絶縁ゲート・バイポーラトランジスタ)等のスイッチング素子からなるブリッジ回路で構成され、駆動制御信号Voに基づくモータ電圧Vmを出力し、電動モータ20を駆動する。ステアリングホイールが時計回り方向に操舵されているときには、電動モータ20を例えば正回転させて前輪が時計回り方向に向くようにステアリング系に操舵アシスト力を付与する。
コントローラ50は、電流検出手段44を付帯的に備える。電流検出手段44は、電動モータ20に実際に流れるモータ電流Imを検出し、モータ電流Imに対応する検出電流信号Imoをコントローラ50にフィードバック(負帰還)する。
コントローラ50は、目標電流設定手段51、偏差演算手段52、電流制御演算手段53を有する。
目標電流設定手段51は、ROM(Read Only Memory)等のメモリを備え、操舵トルクセンサ41が出力する操舵トルク信号Tsと、この操舵トルク信号Tsと車速センサ42が出力する車速信号Vsに基づいて予めメモリに記憶されている目標電流信号Imaマップから、車速信号Vsをパラメータにした操舵トルク信号Tsに対するアシスト電流信号Imaを読み出し、これを目標電流信号Imsとして偏差演算手段52に出力する。
偏差演算手段52は、目標電流信号Imsと検出電流信号Imoの偏差(Ims−Imo)を演算し、偏差信号ΔIを電流制御演算手段53に出力する。
電流制御演算手段53は、目標電流信号Imsと検出電流信号Imoの偏差信号ΔIに応じ、電動モータ20のモータ駆動手段43に方向(電動モータ20の回転方向)極性信号Br及びデューティ比に相当するPWM信号Voを与える。
電流制御演算手段53は、PI(比例・積分)制御手段54、PWM信号発生手段55から構成される。
PI制御手段54は、比例感度KPを発生して比例制御する比例要素54Aと、積分ゲインKIを発生して積分制御する積分要素54Bと、比例要素54Aと積分要素54Bの出力信号を加算する加算器54Cを備える。比例要素54Aと積分要素54Bは並列接続され、比例要素54Aは偏差信号ΔIに比例感度KPを乗じた比例信号IPを、積分要素54Bは偏差信号ΔIに積分ゲインKIを有する積分処理を施した積分信号IIを、それぞれ加算器54Cに出力する。加算器54Cは比例信号IPと積分信号IIを加算し、比例・積分信号IPI(IP+II)をPWM信号発生手段55に向けて出力する。
PWM信号発生手段55は、比例・積分信号IPIの方向と大きさに対応する方向極性信号Br及びデューティ比に相当するPWM信号を駆動制御信号Voとしてモータ駆動手段43に向けて出力する。モータ駆動手段43はモータ駆動電圧Vmで電動モータ20を駆動する。
従って、コントローラ50は電動パワーステアリング装置10の電動モータ20に対して以下の如くのアシスト制御を行なう。
(1)操舵トルクセンサ41が検出した操舵トルクが所定値より低いとき、操舵アシスト力は不要であり、電動モータ20を駆動しない。
(2)操舵トルクセンサ41が検出した操舵トルクが所定値を超えるとき、操舵アシスト力を必要とするから、電動モータ20を駆動して通常回転させ、アシスト制御する。電動モータ20の回転力が駆動プーリ24、ベルト37、従動プーリ36経由でボールナット32に伝えられ、ボールねじ30を介してラック軸14を直線ストロークさせる操舵アシスト力になる。
しかるに、実施例1の電動パワーステアリング装置10は、電動モータ20が全使用温度域で所定の要求出力トルクT0を満足しながら、その容量を低減することができるように、以下の構成を備える。
コントローラ50は、電動モータ20の環境温度に依存して変化する温度依存の出力トルク(例えば図4の出力トルク特性A)を、図4に示す如く、電動モータ20に必要とされる所定の要求出力トルクT0に一致させるべく補正し、各温度txに対する電動モータ20に付与する電流制御信号に乗算すべき出力補正係数kxを予め求め記憶する補正係数メモリ60を有する。
図4に示した温度依存の出力トルク特性Aは、同一規格品の例えば複数個の電動モータ20のそれぞれについて、一定電流を給電し、かつ環境温度を低温域〜高温域に変化させ、各温度でそのモータ出力トルクを計測し(電動モータ20の検出電流と検出電圧に基づき出力トルクを算出するものでも可)、各温度で得たそれら複数個の出力トルクを当該温度毎に平均したものである。図4の温度依存の出力トルク特性Aは、低温域から高温域に向けて概ね下り勾配の略直線をなし、常温での出力トルクを要求出力トルクT0に合致させている。温度依存の出力トルクが要求出力トルクT0に合致する温度を基準温度と称するものとするとき、本実施例の電動モータ20において基準温度は常温である。
図4の温度依存の出力トルク特性Aの電動モータ20において予め定められる、各温度txにおける出力補正係数kxは、当該温度txにおける温度依存の出力トルクを図4においてTxとするとき、所定の要求出力トルクT0と温度依存の出力トルクTxとのなす比T0/Tx=kxとして算出される。この出力補正係数kxは、図5に示す如く、温度に対し概ね略直線をなし、基準温度たる常温以上では1.0以上になり、常温以下では1.0以下になる。
コントローラ50は、電動モータ20の環境温度を検出する温度センサ70を付帯的に備える。温度センサ70は、コントローラ50の基板に設けられるサーミスタ等から構成でき、電動モータ20の側傍に配置されても良いし、直接モータに配設されても良い。
コントローラ50は、温度センサ70が検出した温度txに対応する出力補正係数kxを補正係数メモリ60から読出す補正係数演算回路80を備える。そして、コントローラ50は、車両の操舵状況(操舵トルク信号Ts、車速信号Vs)に基づいて演算された電動モータ20の電流制御信号、本実施例では目標電流設定手段51、偏差演算手段52及び電流制御演算手段53のPI制御手段54で演算された比例・積分信号IPIに、補正係数演算回路80から読出された出力補正係数kxを乗算して補正電流制御信号kx・IPIを算出する乗算手段90を有する。電流制御演算手段53のPWM信号発生手段55は、補正電流制御信号kx・IPIの方向と大きさに対応する方向極性信号Br及びデューティ比に相当するPWM信号を、補正電流制御信号kx・IPIに基づく駆動制御信号Voとしてモータ駆動手段43に向けて出力する。モータ駆動手段43はモータ駆動電圧Vmで電動モータ20を駆動する。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
温度センサ70が検出した電動モータ20の現在の温度に対応する出力補正係数kxを補正係数メモリ60から読出し、車両の操舵状況に基づいて演算された電動モータ20の電流制御信号に、読出された出力補正係数kxを乗算して補正電流制御信号を算出し、この補正電流制御信号を用いて電動モータ20を駆動する。このとき、出力補正係数kxは、電動モータ20の環境温度に依存して変化する温度依存の出力トルクを、電動モータ20が所定の要求出力トルクT0になるように補正するものである。従って、従来の出力トルク特性(図8)のように電動モータ20の温度依存の出力トルク(特性A)が、想定される全使用温度域で、要求出力トルクT0を満たすように設定(特性B)する必要はなく、電動モータ20の補正された出力トルク(図4)特性Cは、全使用温度域で要求出力トルクT0を確保し、電動モータ20の過剰な容量アップを低減できる。即ち、本実施例では、電動モータ20の温度依存の出力トルク特性A(図4)を採用でき、従来の出力トルク特性B(図8)から低トルク特性A(図4)となり、電動モータ20は小容量で足りるものになる。
(実施例2)(図6、図7)
実施例2は、実施例1の電動パワーステアリング装置10において、電動モータ20に想定される低温〜高温の全使用温度域で、出力補正係数kxを1以上にしたものである。
即ち、図6に示す温度依存の出力トルク特性Aの如くに、基準温度になる低温の出力トルクが要求出力トルクT0に合致する出力トルク特性Aをもつ小容量の電動モータ20を採用しながら、当該電動モータ20によって全使用温度域で要求出力トルクT0を実現するため、当該電動モータ20のためのコントローラ50の補正係数メモリ60に記憶すべき出力補正係数kxを図7に示す如くに設定したものである。即ち、基準温度たる低温の出力補正係数kxを1.0にし、低温以上の全使用温度域の温度txで出力補正係数kxを1.0以上にした。
本実施例によれば、電動モータ20に想定される全使用温度域で、上述(a)の出力補正係数kxを1以上にした。従って、電動モータ20の温度依存の出力トルク特性Aを、全使用温度域で要求出力トルクT0以下に設定しながら、電動モータ20の補正された出力トルク特性Cが、全使用温度域で、要求出力トルクT0を確保できるものになる。電動モータ20の温度依存の出力トルク特性Aを、全使用温度域で要求出力トルクT0以下に設定することができるから、電動モータ20の容量を最小化できる。
以上、本発明の実施例を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
図1は電動パワーステアリング装置を示す正面図である。 図2は電動パワーステアリング装置の要部を示す断面図である。 図3は電動パワーステアリング装置の実施例1の制御系を示すブロック図である。 図4は電動モータの各使用温度で補正された実施例1の出力トルク特性を示す線図である。 図5は常温を基準温度とする出力補正係数を示す線図である。 図6は電動モータの各使用温度で補正された実施例2の出力トルク特性を示す線図である。 図7は低温を基準温度とする出力補正係数を示す線図である。 図8は従来の電動モータの温度依存の出力トルク特性を示す線図である。
符号の説明
10 電動パワーステアリング装置
14 ラック軸
20 電動モータ
43 モータ駆動手段
50 コントローラ
53 電流制御演算手段
60 補正係数メモリ
70 温度センサ
80 補正係数演算回路

Claims (1)

  1. 電動モータをモータ駆動手段により駆動し、この電動モータの回転を動力伝達機構によりラック軸の直線ストロークに変換し、ラック軸に連結される車輪を操舵アシストする電動パワーステアリング装置において、
    電動モータの環境温度に依存して変化する温度依存の出力トルクを、電動モータに必要とされる所定の要求出力トルクに補正するように、各温度で電動モータに付与する電流制御信号に乗算すべき出力補正係数を予め記憶する補正係数メモリと、
    電動モータの環境温度を検出する温度センサと、
    温度センサが検出した温度に対応する出力補正係数を補正係数メモリから読出す補正係数演算回路と、
    車両の操舵状況に基づいて演算された電動モータの電流制御信号に、補正係数演算回路から読出された出力補正係数を乗算して補正電流制御信号を算出し、この補正電流制御信号に基づく駆動制御信号をモータ駆動手段に出力する電流制御演算手段を有してなり、
    前記電動モータに想定される全使用温度域で、前記出力補正係数を1以上とすることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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