JP3722619B2 - メモリ装置及びそのアクセス制御方法 - Google Patents

メモリ装置及びそのアクセス制御方法 Download PDF

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    • G11C11/407Auxiliary circuits, e.g. for addressing, decoding, driving, writing, sensing or timing for memory cells of the field-effect type

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば動画のディジタル処理に有用な特徴を有するメモリ装置
及びそのアクセス制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の処理の必要性は次第に強くなっている。例えば、テレビ受像機はディジタル画像処理技術を利用するものが多くなり、パソコンやワークステーションは映像の表示に用いられることが多くなっている。また、動画がこれらの異なるメディア間でやり取りされることが増えており、異なるフォーマット間の変換が必要になっている。
【0003】
多くのディジタル画像処理は複数の画素からなる矩形のブロックに対して行なわれる。その典型的な例として、ノイズ削減のための空間的及び時間的フィルタリング、効果処理及びフォーマット変換がある。他の例として、画像圧縮のための動き予測がある。動画をリアルタイムで処理するとき、画素のブロックを高速に検索することが必要である。例えば、動画の新しい画素の各々が受信され、記憶されるとき、新しい画素が生じた画素ブロック及び幾つかの先行する画像フレーム若しくはフィールドからの対応する画素ブロックを、次の新しい画素が受信される前に、読出す必要があるかも知れない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のDRAMは、このタスクには遅過ぎる。読出しや書込みのためのアクセスの度に、時間の掛かる新しいアドレスの入力を行なう必要があるからである。
【0005】
従来のデュアルポートDRAM(ビデオRAM、VRAMとも呼ばれる)は、行全体の画素、例えば、画面上の水平走査線上の全ての画素の高速のシリアル読出しを可能にする。しかし、この特徴は矩形の画素ブロックに対しては有用ではない。
【0006】
同期DRAM(SDRAM)及び同期グラフィクスRAM(SGRAM)は画素のより小さなグループに対するバーストアクセスを可能にするが、読出しと書込みとで異なるアドレス入力を必要とする。この点は、新しい画素の到着により、読出しと書込みの双方が必要となる場合には不便である。SDRAM及びSGRAMはまた、ディジタルフィルタリングで最も頻繁に要求されるバースト長さをサポートしない。
【0007】
その上、これらのメモリは何れも、幾つかのフレーム若しくはフィールド内の画素ブロックへのアクセスを可能にする従属接続をすることが困難である。
【0008】
従来のRAMの性能が不十分であるため、フィールド若しくはフレームを記憶するためにFIFOメモリを用い、ラインメモリを備えたASIC(application specific integrated circuit)を用い矩形の画素ブロックのアクセスを行なっていた。例えば各々がSRAM(static RAM) からなり、1024ワード(1ワード=8ビット)を記憶するラインメモリを21個備えたASICが、ディジタルテレビ受像機に用いられた。SRAMメモリセルは大きく、従って、ラインメモリはASIC内で大きなスペースを取り、画像処理回路のためのスペースが小さくなってしまう。また、SRAMはシフトレジスタとして動作するため、大きな電流を消費し、ASICのコストが高くなる。
【0009】
詳細は後述する。
【0010】
本発明の目的は、フィールド若しくはフレームメモリの機能と、複数のラインメモリの機能を組合せたメモリ装置を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、単一の行−列アドレスの入力によりバースト読出しアクセス及び単一の書込みアクセスを行なうことができるメモリ装置を提供することにある。
【0012】
本発明のさらに他の目的は、単一の行アドレスの入力により、前もって入力された列アドレスを用い、バースト読出しアクセス及び単一の書込みアクセスを行なうことができるメモリ装置を提供することにある。
【0013】
本発明のさらに他の目的は、従属接続に適したメモリ装置を提供することにある。
【0014】
本発明のさらに他の目的は、動画の、複数のフィールド若しくはフレームのための画素データを記憶することができ、単一の組合せバーストで各フィールド若しくはフレームからの複数の画素データを出力することができるメモリ装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本願の第1の発明のメモリ装置は、主メモリアレイ及び副メモリアレイを有し、これらが同じワード線、行デコーダ、及び内部データバスを共用する。副メモリアレイは、主メモリアレイよりも列の数が少ない。データバスはデータ入力ユニット及びデータ出力ユニットに結合され、これらは外部データ入力端子及び外部データ出力端子を有する。
【0016】
列アドレス発生器が、外部列アドレス信号により指定される単一の開始列アドレスを元にして一連の列アドレスを発生する。主列デコーダは列アドレスをデコードし、主メモリアレイ内の一連の列を選択する。副列デコーダは列アドレスの下位ビットをデコードし、副メモリアレイ内の一連の列を選択する。
【0017】
制御信号発生器は内部制御信号を発生し、これにより主メモリアレイ内に記憶されたデータ内部データバスを介して出力され、主メモリアレイ内に記憶されたデータが内部データバスを介して副メモリアレイに転送され、副メモリアレイに記憶されたデータが内部データバスを介して出力され、入力データが内部データバスを介して主メモリアレイに転送される。好ましくは、これらの動作は単一のバーストで行なわれる。即ち、単一のバーストにおいて、データが主メモリアレイ内の複数の列及び副メモリアレイ内の複数の列から出力され、主メモリアレイ内の一つの列から副メモリアレイ内の一つの列に転送され、主メモリアレイ内の同じ一つの列に入力される。
【0018】
データ入力端子及びデータ出力端子は別個のものであっても良く、この場合、データ出力ユニットでデータを出力している間にデータ入力ユニットで入力を行なうことができる。入力データと、入力データと同時に出力されるデータは、主メモリアレイ内の同じ列アドレスを有し、これによりメモリ装置の従属接続を容易にするのが好ましい。
【0019】
主メモリアレイから副メモリアレイへのデータの転送を容易にするために、内部データバスを、主メモリアレイに結合された主部分と、副メモリアレイに結合された副部分とに分割しても良い。これら2つの部分は、データバススイッチにより、又はデータ出力ユニットにより相互に結合しても良い。データバススイッチが用いられる場合、書込み増幅器を設け、内部データバスの副部分から副メモリアレイに書込まれるデータを増幅するのが好ましい。
【0020】
列アドレス発生器を主列デコーダ及び副列デコーダに結合する列アドレス信号線を同様にアドレスバススイッチにより分割しても良く、これらのために別個の信号線を設けても良い。
【0021】
メモリ装置は、好ましくは、アドレスレジスタを有し、ここに開始アドレスを記憶し、列アドレス発生器が、同じ開始アドレスを外部から繰返し入力しなくても、同じ一連の列アドレスを繰返し発生する。
【0022】
メモリ装置は、好ましくは少なくとも2つのバンクを有し、各バンクがそれぞれ主メモリアレイと副メモリアレイを有する。単一のバーストで、第1のバンク内の主メモリアレイからのデータの出力と、第2のバンク内の主メモリアレイからのデータの出力と、第1のバンク内の副メモリアレイからのデータの出力と、第1のバンク内の主メモリアレイへのデータの入力とを行なう。第1のバンク内の主メモリアレイへの入力データの書込みと、第1のバンク内の主メモリアレイから副メモリアレイへのデータの転送とは、第2のバンクの読出しアクセスの間に行なわれるのが好ましい。転送レジスタを設け、第1のバンク内の主メモリアレイから読出されたデータを転送レジスタに一時的に記憶し、その後、第2のバンクがアクセスされている間に第1のバンク内の副メモリアレイに転送するのが好ましい。入力データレジスタを設け、第1のバンク内に主メモリアレイへの書込みまでの間入力データを保持するのが好ましい。
【0023】
本願の第2の発明のメモリ装置は、メモリアレイと、行デコーダと、列デコーダと、列アドレス発生器と、内部データバスと、データ入力ユニットと、データ出力ユニットとを有する。データ入力ユニットのデータ入力端子とデータ出力ユニットのデータ出力端子とが別々に設けられている。データ出力ユニットはデータバススイッチを介して内部データバスに結合されている。
【0024】
メモリ装置はさらに制御信号発生器を有する。この制御信号発生器により発生される制御信号により、列アドレス発生器が外部列アドレス信号により指定された開始アドレスから一連の列アドレスを発生する。メモリアレイ内の対応する列からデータがバーストの形で読出される。バーストの最後に、入力データがデータ入力ユニットにより受信され、メモリアレイ内の一つの列に転送される。
【0025】
この一つの列は、データが読出された列のうちの最後の列であるのが好ましい。バッファ回路をデータバススイッチとデータ出力ユニットの間に設け、最後の列から読出されたデータがデータ出力ユニットにより出力されている間に、入力データをデータ入力ユニットにより受信し、メモリアレイに転送することができるようにし、これによりメモリ装置の従属接続を容易にすることとしても良い。
【0026】
データバス初期化ユニットを設け、最後の列から読出されたデータがバッファ回路に転送された後で、データ入力ユニットからメモリアレイへのデータの転送の準備のため、内部データバスを初期化するのが好ましい。
【0027】
第1の発明と同様、アドレスレジスタを設けるのが好ましい。
【0028】
メモリアレイを、各々動画の1フィールド又は1フレームを記憶する複数のブロックに分割しても良い。この場合、ブロック選択ユニットを設け、少なくとも一つの列アドレスビットをバーストの途中で修正し、一つのブロックから他のブロックへバーストがジャンプし、異なるフィールド又はフレームのためのデータを読出すようにしても良い。
【0029】
さらに、メモリアレイを複数のバンクに分割しても良い。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、添付の図面を参照して説明する。しかし、その前に、動画処理について一般的なことを説明する。
【0031】
ディジタル画像処理の一つは、フィルタリングである。これは画素の値をその周辺の画素の値により修正するものである。図1において、そのようなフィルタリング処理の一例は、n番目の走査線上の、ハッチングした円で示す画素の値を、n−1番目の走査線、n番目の走査線、n+1番目の走査線上の、ハッチングしない円で示す隣接画素により修正することである。
【0032】
このようなフィルタリングは時間次元の方向において行なわれる場合もある。図2は、動画の5つの相連続するフィールドを示す。この5つのフィールドは、奇数番目フィールドFm−2,Fm,Fm+2と、これらとインターレースする偶数番目のフィールドFm−1,Fm+1を含む。シンボルΔtはフィールド周期、例えば1/60又は1/50秒を表わす。空間的及び時間的フィルタリング処理により、5つのグループDTm−2ないしDTm+2内の全ての画素の値に応じて、フィールドFm内の、ハッチングで示す位置において、フィルタされた画素値が生じる。
【0033】
図3は、5つの相連続するフィールドにおける、5×5の画素ブロックをアクセスする処理を一般化して示し、空間的及び時間的フィルタリングが、3種類の遅延により互いに分離されている画素への高速アクセスを必要とすることを示す。この3種類の遅延とは、同じライン上の相連続する画素間の間隔に対応するビット遅延(W)と、相連続するライン間の間隔に対応するライン遅延(L)と、フィールド間の間隔に対応するフィールド遅延(t)である。
【0034】
ビット遅延と言う用語が用いられているのは、同じ画素のデータビットは同時に並列にアクセスされることが多いからである。この用語は画素が単一のビットにより表わされることを意味しない。画素は典型的には、モノクロム画像の場合8ビットで表わされ、カラー画像の場合には、それよりも多い数のビットで表わされる。
【0035】
図4は、図3に示される画素値へのアクセスのための従来のシステムを示す。ここでは1画素が8ビットで表わされると想定している。左端に5つの従属接続されたFIFOが示されている。各々は1フィールド分の画素データを記憶する。これらのフィールドメモリはデュアルポートメモリ装置であり、1つのメモリの出力ポートが次のメモリの入力ポートに結合されている。各画素は各フィールドメモリ内に1フィールド期間Δtだけ存在する。入力及び出力は同時に、同じクロック信号(CLK)に同期して行なわれる。例えば、第1のフィールドメモリF1は新しい画素Da5を受けると同時に、先のフィールドの、同じ位置の画素Db5を第2のフィールドメモリF2に渡す。フィールドメモリはこのように、図3に示すフィールド遅延(t)を有する。
【0036】
ライン遅延(L)は複数のラインメモリL11〜L54により与えられる。第1のフィールドメモリF1に供給される各画素は、第1のラインメモリL11にも供給される。ラインメモリL11はラインメモリL12、L13、L14と従属接続されている。画素はこの従属接続を通してシフトレジスタの場合と同じようにシフトされ、各ラインメモリにおいて、1水平走査周期分の時間を費やす。従って、ラインメモリL11の出力は1ライン分遅れており、ラインメモリL12の出力は2ライン分遅れている。他のラインメモリも、フィールドメモリF2〜F5の入力に対し、同様の遅延をもたらす。
【0037】
ビット遅延(W)は、D型フリップフロップDFFの列により与えられる。フィールドメモリに入力される、又はラインメモリから出力される各画素は、4つのD型フリップフロップの従属接続にも供給される。これらの4つフリップフロップの出力は、フィールドメモリ及びラインメモリの入力及び出力とともに、図3に示す5つの相連続するフィールドのそれぞれ5×5のブロックの、すべての画素に対する同時読出しアクセスを可能にする。
【0038】
図4のラインメモリ及びD型フリップフロップは、従来ASIC内に形成されていた。しかし、上記のように、ラインメモリはSRAMで構成されており、大きなスペースを必要とし、また電流消費が多く、装置が高価となる。
【0039】
図5及び図6は、ブロックアクセスを画素入力に同期させる2つの方法を示している。これらの図はともに、1つのフィールドに記憶されている画素を示している。ハッチングした円は、現に受信されているフィールドに属する新しい画素を示し、ハッチングしない円は、先のフィールドに属する画素を示す。「読出し」と記した枠はフィルタリングに用いられている5×5の画素ブロックの位置を示す。「書込み」と記した矢印は現に受信されている画素の位置(Dn)を示す。
【0040】
図5において、新しい画素がフィールド内の位置Dnに書込まれるとき、先のフィールドの5×5の画素ブロックが処理されている。Dnを含む水平走査線はこのブロック内の最も古い走査線である。画素データは図4に示すように従属接続されたD型フリップフロップを通される。従って、位置Dnの新しい画素を書込む前に、太線の円Dn〜Dn+4で示された5つの位置からのデータをD型フリップフロップにロードすれば充分である。これらのデータはすべてフィールド内に保持されている。
【0041】
図6は、図5と類似の図である。但し、Dnを含む水平走査線が、ブロック内で最も新しい走査線である。画素Dn−1〜Dn−4はすでに上書されており、Dnがいま上書されようとしている。この場合上書された画素を記憶するための手段を付加する必要がある。フィルタリング動作が現在のフィールドと先のフィールドを共に必要とするのであれば、両フィールド内の位置Dn〜Dn−4から画素値を出力しなければならない。
【0042】
図7及び図8は図4の一部の拡大図である。図7の点線の枠はフィールドメモリF1及びラインメモリL21〜L24を示す。これらは図5の画素Dn〜Dn+4に対する読出しアクセスを可能にする。図8の点線の枠はフィールドメモリF1及びラインメモリL11〜L24を示す。これらは図6の、現フィールド及び先のフィールドの、画素Da5以外の画素Dn〜Dn−4への読出しアクセスを可能にする。
【0043】
本発明は、図7の点線により囲まれた部分又は図8の点線により囲まれた部分のすべての機能をもつ単一のメモリ装置を提供する。メモリ装置はさらに、図4、図7、図8に示されたフィールドメモリの従属接続に適したものである。
【0044】
第1の実施の形態
第1の実施の形態のメモリ装置を図9のブロック図に示す。これは図8の点線で囲まれた部分の機能を持つものである。本願の第1の発明を例示するもとして、メモリ装置は主メモリアレイ2、副メモリアレイ4、行(X)デコーダ6、主列デコーダ(MYD)8、副列デコーダ(SYD)10、列(Y)アドレス発生器12、データ入力ユニット(DI)14、データ出力ユニット(DO)16を有する。データ入力ユニット14は少なくとも一つのデータ入力端子DINを有する。データ出力ユニット16は少なくとも一つの出力端子DOUTを有する。
【0045】
以下の説明で、行及び列を表わすのに文字X及びYを用いる。
【0046】
Yアドレス発生器12は、上位アドレスバス18により主Yデコーダ8に結合されており、下位アドレスバス20により主Yデコーダ8及び副Yデコーダ10に結合されている。下位アドレスバスはアドレスバススイッチ22により2つの部分に分けられている。下位アドレスバスの第1の部分は主Yデコーダ8に接続されている。下位アドレスバスの第2の部分は副Yデコーダ10に接続されており、アドレスバススイッチ22によりYアドレス発生器12から分離可能となっている。
【0047】
データ入力ユニット14及びデータ出力ユニット16は、内部データバス24により主メモリアレイ2及び副メモリアレイ4に接続されている。内部データバス24はデータバススイッチ26により2つの部分に分けられており、一端が書込み増幅器(WAMP)28に接続されている。内部データバス24の2つの部分は主データバス(MDB)及び副データバス(SDB)と呼ばれる。
【0048】
主メモリアレイ2及び副メモリアレイ4内の円の各々は、同じX−Y(行−列)アドレスを持つメモリセルのグループを表わす。画像処理の用途においては、各グループは1画素のデータを記憶する。相連続する水平走査線により走査される動画では、同じ列アドレス(Yアドレス)を有する画素が同じ走査線上に配置される。従って、列が図面では水平方向に延在し、行が水平方向に延在する。各行のメモリセルはワード線(WL)に接続されている。ワード線は主メモリアレイ2及び副メモリアレイ4で共通である。
【0049】
図10は、第1の実施の形態の構成をより詳細に示す。Xデコーダ6はXアドレス発生器29に接続され、このXアドレス発生器29は外部から入力される行アドレスXADを受信する。Yアドレス発生器12は、外部から入力される列アドレスYADを受信するもので、ダウンカウンタ(DC)30及びYアドレス出力回路(YADOUT)32を有する。ダウンカウンタ30は列アドレスカウンタとして動作し、順次小さくなる一連の列アドレス(Yアドレス)を発生する。データ入力ユニット14は、入力データを保持するための内部ラッチ(LT)34を有する。データ出力ユニット16は出力データを増幅するための出力増幅器(OAMP)36を有する。主及び副YデコーダMYD及びSYDは、上位アドレスバス18及び下位アドレスバス20に接続された複数のANDゲート38を有する。アドレス保持ラッチ(HLD)40は、下位アドレスバス20内のアドレス線の各々に対して設けられている。
【0050】
主Yデコーダ内のANDゲート38には記号And1〜Andnが付され、副Yデコーダ内のANDゲート38にはAd1〜Adoが付されている。文字"n"及び"o"はそれぞれ主メモリアレイ2及び副メモリアレイ4内の列の数を表わす。副メモリアレイ4は主メモリアレイ2よりも列の数が少ない(o<n)。ANDゲート38は、列選択信号を発生し、この列選択信号は、主YデコーダにおいてはY1〜Ynで、副YデコーダにおいてはYs1〜Ysoで、それぞ表わされている。
【0051】
データバスの各部分は、主データバスにおいて一対の相補バスラインDm及びDm/を有し、副データバスにおいて一対の相補バスラインDs及びDs/を有する。バスラインDm及びDsは、データバススイッチ26内の、一対の逆のチャンネル型のトランジスタで構成されたトランスミッションゲートを介して互に結合されている。同様に、バスラインDm/及びDs/は、データバススイッチ26内の、トランスミッションゲートを介して互に結合されており、下位アドレス信号線はアドレスバススイッチ22内のトランスミッションゲートにより開閉される。これらのトランスミッションゲートは副メモリイネーブル(SME)信号により制御される。このSME信号は各トランスミッションゲートの負チャンネルトランジスタに直接供給され、トランスミッションゲートの正チャンネルトランジスタにはインバータ42により反転された後に供給される。SME信号はまた、インバータ44を介してアドレス保持ラッチ40に制御のために供給される。
【0052】
主メモリアレイ2は、複数対の相補ビット線BL1及びBL1/〜BLn及びBLn/を有する。これらは列方向に、即ちワード線WL1〜WLnに対し直角の方向に延存している。ダイナミックメモリセルNijは、各々トランジスタとキャパシタを含み、ワード線及びビット線に図示のように接続されている。センス増幅器(SA)は各対の相補ビット線に接続されている。主メモリアレイ2内の相補ビット線は、一対のトランスファートランジスタ46により相補データバスラインDm及びDm/に接続されている。トランスファートランジスタ46は主デコーダ内のANDゲート38の一つからの列選択信号により駆動される。
【0053】
同様に副メモリアレイ4も複数対の相補ビット線BLs1及びBLs1/〜BLso及びBLso/、メモリセルNsij、センス増幅器SA、及びトランスファートランジスタ46を有する。主メモリアレイ2及び副メモリアレイ4内のセンス増幅器はともに単一のセンス増幅器制御信号PSAにより活性化される。
【0054】
簡単のため、図10は各X−Yアドレスにおいてメモリセルを一つだけ示している。上述のように、一般には、各X−Yアドレスにメモリセルのグループが配置されている。データバスは複数の相補対のバスラインを有する。各列において、同数の相補対のビット線及び同数のセンス増幅器が存在し、データ入力ユニット14及びデータ出力ユニット16は同数の入力及び出力端子を有する。
【0055】
第1の実施の形態の部材のうち、図9及び図10には示されていないものとしてメモリ制御信号発生器がある。これは図10に示す制御信号を発生するものである。すでに述べたSME及びPSA制御信号に加え、これらの制御信号には、制御信号R/Wがある。制御信号PYEは副Yデコーダ内のANDゲートに供給される制御信号PYEと、Yアドレス出力回路32に供給される制御信号R/Wとがある。メモリ制御信号発生器は後の実施の形態において図示される。
【0056】
次に第1の実施の形態の動作を説明する。
【0057】
メモリ制御信号発生器は種々の動作モードでの制御を行ない得るようにプログラムされ得る。第1のモードは図6に示す画素データへのアクセスを可能にするものである。
【0058】
このモードにつき、図9を参照して説明する。図6についての取決めに従い、図9のハッチングされた円は現フィールドの画素を記憶するメモリセルのグルーウを示し、ハッチングされていない円は先のフィールドのデータを記憶する
メモリセルのグループを示す。
【0059】
このモードにおいて、Xアドレスが受信され、Xデコーダ6においてデコードされ、対応するワード線WLが活性化される。このワード線に接続された(主メモリアレイ2及び副メモリアレイ4内の)全てのメモリセルがこれにより対応するビット線に接続され、これらのメモリセルに記憶されているデータがセンス増幅器により増幅される。
【0060】
次に、始めのYアドレスがYアドレス発生器12により発生され、主Yデコーダ8によりデコードされ、主メモリアレイ2内の対応する列が選択される。この列とワード線WLの行との交点に位置するメモリセルがデータバス24に接続され、それらのデータがデータ出力ユニット16に転送される。これが太い線(A)で示されている。
【0061】
同時に、これらのデータは主メモリアレイ2から副メモリアレイ4に転送される。これが矢印(B)で示されている。この転送は、内部データバス24を介して行なわれる。このとき主データバス及び副データバスはデータバススイッチ26で結合されている。データは書込み増幅器28により増幅される。書込み増幅器28がデータを得ると直ちにデータバススイッチ26が開き、主データバスと副データバスを分離する。略同じ時に、副Yデコーダ10がYアドレスの下位アドレスビットをデコードし、副メモリアレイ4内の対応する列を選択する。書込み増幅器28で増幅されたデータは、副メモリアレイ4内のこの列と、ワード線WLとの交点に位置するメモリセルに書込まれる。
【0062】
次に、Yアドレス発生器12内のダウンカウンタ30が、順次減少するYアドレスを発生し、主Yデコーダ8は、矢印(C)で示すように、主メモリアレイ2内の列を順に選択する。これらの列内の、ワード線WL上のメモリセル内のデータはデータ出力ユニット16に順次転送される。データ出力ユニット16は転送されたデータをデータ出力端子(DOUT)から、あるレイレンシーをもって出力する。
【0063】
これらのデータ(C)の転送の間、データバススイッチ26は開いたままであり、従って転送は、副メモリアレイ4に影響を与えない。アドレスバススイッチ22も開いており、従って、副Yデコーダ10は、順次変化するYアドレスを受信せず、アドレス保持ラッチ40から、最初のYアドレスを受信し続ける。従って、主メモリアレイ2からデータ出力ユニット16に順次データ(C)が転送される間、副メモリアレイ4内の選択されたメモリセルへのデータ(B)の書込み動作が続けられる。
【0064】
図9に示された動作において、主メモリアレイ2からデータ出力ユニット16へのデータの転送は、3つの列がアクセスされると終る。この時までに、副メモリアレイ4への最初に転送されたデータの書込み動作は完了している。
【0065】
次に、アドレスバススイッチ22及びデータバススイッチ26が閉じられ、Yアドレス発生器12が同じ一連の3つのYアドレスを再び発生する。副メモリアレイ4内のワード線WL上の対応するメモリセル(D)に記憶されたデータは、データバス24を介して、データ出力ユニット16に転送され、上記のレイテンシーをもって出力される。主メモリアレイ2及び副メモリアレイ4からのデータはこのように単一の連続したシリアルバーストとして出力される。
【0066】
一方、データ入力端子(DIN)では、新しい入力データが受信されており、データ入力ユニット14内のラッチ34に保持されている。副メモリアレイ4からデータ出力ユニット16へのデータ(D)の転送が完了した後、Yアドレス発生器12は開始Yアドレスを再び発生し、新しい入力データは入力ユニット14から主メモリアレイ2に転送され(E)、バーストの最初に読出されたのと同じメモリセルに書込まれる。
【0067】
バーストの最後に新しいデータを書込む理由の一つは、これにより読出しアクセスを中断なく連続して行なうことが可能になるからである。新しいデータが、バーストの途中に書込むべきものであれば、読出し−書込み−読出しの切換えのための余分な制御が必要となるのに対し、読出し−書込みの切換えを一度だけにすれば動作がより速くなる。
【0068】
新しいデータの書込みをバーストの最後に行なう他の理由は、データ出力ユニット16のレイテンシーである。これにより、データ出力ユニット16がなおも副メモリアレイ4から読出されたデータを出力している間に、新しいデータが背景(バックグウランド)においてデータバス24を介して転送されるのを可能にする。
【0069】
上記の動作と図8との関係は以下の通りである。図9の動作(A)は、図8において、フィールドメモリF1からのDb5をフィールドメモリF2へ出力することに対応する。図9の動作(C)は、図8においてラインメモリL11〜L14からのデータDa4〜Da1を出力することに対応する。図9の動作(D)は、図8においてフィールドメモリF1及びラインメモリL21〜L24からデータDb5〜Db1を出力することに対応する。図9の動作(E)は、フィールドメモリF1へ新しいデータDa5を入力することに対応する。このように、第1の実施の形態は図8のフィールドメモリF1及びラインメモリL11〜L24の機能を持つ。
【0070】
第1の実施の形態のメモリ装置を動画のディジタル処理に用いると、メモリ装置を制御するASICにおいて、数千のSRAMメモリセルを要する8つのラインメモリL11〜L24が不要となり、代わりに短い(例えば9段の)シフトレジスタによりメモリ装置から読出されたデータのバーストを記憶すれば足りる。この種のシフトレジスタの一例について後に図75を参照して説明する。このようにして、ASICのサイズ、価格、電流消費が大幅に減少する。
【0071】
なお、上記の動作中にデータDb5の出力が二度起きる。一度は、バーストの開始時に主メモリアレイ2からであり、他の一度はバーストの途中において副メモリアレイ4からである。この二重の出力は、メモリ装置が従属接続されている場合に、後述のような利用が可能である。
【0072】
第1の実施の形態の、上記の動作の幾つかの側面についてさらに詳細に説明する。
【0073】
第1の実施の形態の動作は図10に示す同期信号(CLK)に同期して行なわれる。さらに第1の実施の形態は以下の外部制御信号を受信する。即ち、チップ選択(CS/)、行アドレスストローブ(RAS/)、列アドレスストローブ(CAS/)、書込みイネーブル(WE/)である。信号名におけるスラッシュ「/」は、該信号が活性化されたとき低レベルとなるものであることを示す。第1の実施の形態はさらに、外部アドレスバス(ADD)を有する。アドレス入力及び他の入力及び出力信号は、クロック信号(CLK)の立上がりエッジに同期している。
【0074】
図11は、主メモリアレイ2からのデータの読出し、及び主メモリアレイ2から副メモリアレイ4へのデータの転送の動作(図9の動作(A)、(B)、(C))を行なっているときの、外部制御信号及び内部制御信号の波形を示す。内部制御信号は、外部制御信号に基づき、先に言及した制御信号発生器において、制御信号発生器にプログラムされた動作モード情報に従って、発生される。
【0075】
時刻t1において、CS/及びRAS/は低レベルであり、CAS/及びWE/は高レベルである。制御信号のこの組合せは、アドレスバス(ADD)上のアドレスが行アドレス(Xi:Xアドレス発生器29によりXデコーダ6に供給される)であることを示す。Xデコーダ6は対応するワード線WLi(図11においてWL3)を活性化し、このワード線上のメモリセル内のキャパシタを主メモリアレイ2内のビット線BLj及びBLj/(j=1〜n)及び副メモリアレイ4内のビット線BLsj及びBLsj/(j=1〜o)に接続する。これらのキャパシタに記憶されていたデータは各相補のビット線間に小さな電位の差として現われる。次にセンス増幅器制御信号PSA(図示せず)がセンス増幅器を活性化し、センス増幅器が、両メモリアレイ内のビット線上の電位差を増幅して電源電圧の幅一杯の信号変換する。
【0076】
時刻t2において、CS/、CAS/及びWE/が低レベルであり、RAS/が高レベルである。制御信号のこの組合せは、アドレスバス(ADD)上のアドレスが列アドレス(Yj:Yアドレス発生器12内のダウンカウンタ30にロードされる))であることを示す。信号のこの組合せはまた入力データ端子(DIN)における入力データの存在を示す。入力データはデータ入力ユニット14内のラッチ34にラッチされる。しかし、直ちに主メモリアレイ2に書込まれる訳ではない。
【0077】
YアドレスYjの4つの下位ビット、従ってダウンカウンタ30により出力される開始アドレスの4つの下位ビットYA3,YA2,YA1,YA0の値が図示のように"0110"であると仮定する。主Yデコーダ8内のANDゲート38はこの開始アドレスをデコードする。これらのANDゲート38のうちの一つのみから出力される列選択信号(Yjとも表わされる)が、時刻t2に始まる1/2クロックサイクルの間、高レベルとなり、その1/2クロックサイクルの間、ビット線BLj及びBLj/を主データバスラインDm及びDm/に接続する。従って、ビット線BLj及びBLj/上の電位がデータD1としてトランスファートランジスタ46を介してデータバスラインDm及びDm/に転送される。
【0078】
イネーブル信号SMEはこのとき高レベルであり、主データバスラインDm及びDm/はデータバススイッチ26を介して副データバスラインDs及びDs/に接続されている。従って、データD1は副データバスラインDs及びDs/にも転送される。
【0079】
R/W制御信号は、文字Lで示すように、読出し動作中低レベルである。
【0080】
PYE制御信号は、時刻t2に始まる1/2クロックサイクルの間低レベルであり、この間副Yデコーダ10をディスエーブルにする(不活性にする)。全てのANDゲート38から出力された列選択信号は、この間低レベルに保たれる。この結果、書込み増幅器28は、副データバスラインDs及びDs/上の電位(D1)をラッチし、内部的に増幅する時間を与えられる。
【0081】
書込み増幅器28はイネーブル信号を有するが、簡単のため図示されていない。主Yデコーダイネーブル信号も図示されていない。この主Yデコーダイネーブル信号は、図11に示す動作では高レベルであり、主Yデコーダ8をイネーブルする。この主Yデコーダイナーブル信号は、PYEを副Yデコーダ10内のANDゲート38に供給するのと同じようにして、主Yデコーダ8内のANDゲート38に供給しても良く、代わりに、主Yデコーダイネーブル信号を、Yアドレス出力回路32に供給し、その後Yアドレス出力回路32からANDゲート38に余分のアドレスビットとして供給しても良い。
【0082】
時刻t2から1/2クロックサイクル経過後、PYEは高レベルとなる。副Yデコーダ10は下位アドレスビットをデコードし、副Yデコーダ10内の、対応するANDゲート38により出力される列選択信号Ysjが高レベルとなり、ビット線対BLsj及びBLsj/を副データバスラインDs及びDs/に接続する。副データバスラインDs及びDs/は書込み増幅器28によりデータD1の電位に保持されている。ビット線BLsj及びBLsj/の先の電位に拘らず、書込み増幅器28はこれらのビット線をデータD1の電位に駆動する。
【0083】
時刻t2から1クロックサイクル経過後、ダウンカウンタ30の値が1だけ減少し、下位アドレスビットが"0110"から"0101"に変化する(YA3からYA0の順に読むものとする)。しかし、Yアドレス出力回路32の出力は、時刻t3の直前まで"0110"のままである。データ出力ユニット16内の出力増幅器36は、このとき、出力端子(DOUT)からデータD1の出力を開始する。
【0084】
時刻t3の少し前に、イネーブル信号SMEが低レベルとなり、副データバスラインDs及びDs/を主データバスラインDm及びDm/から分離し、副Yデコーダ10への下位アドレスビットの更なる入力を阻止する。アドレス保持ラッチ40は開始アドレスの下位ビット値("0110")を保持し続け、信号Ysjは高レベルのままであり、ビット線BLsj及びBLsj/のデータD1は副メモリアレイ4内の対応するメモリセルに書込まれる。データD1の書込みは、他のデータが主メモリアレイ2から読出されている間、任意の期間続けることができ、書込み増幅器28は、充分な時間を掛けて、書込まれるキャパシタの充電又は放電を行なうことができる。
【0085】
時刻t3において、Yアドレス出力回路32は減少したYアドレス(下位が"0101")を出力する。このアドレスは主Yデコーダ8でデコードされ、先の列内のANDゲート38により出力される列選択信号Yj−1が高レベルとなる。データD2がこの列のビット線から読まれ、主データバスラインDm及びDm/に伝えられる。列アドレス信号の入力からバーストの最初のデータの出力までの読出しレイテンシーは1クロックサイクルである。
【0086】
このようにしてバースト動作が続けられる。時刻t4において、Yアドレス出力回路32がさらに減少したYアドレス(下位が"0100")を出力し、主メモリアレイ2から主データバスラインDm及びDm/へのデータD3の転送が始まるが、出力端子DOUTにおいてはなおもデータD2が出力されている。バーストのこの部分の更なる説明は省略する。
【0087】
主メモリアレイ2からのデータの読出しが終ると、副メモリアレイ4からのデータの読出しが同じようにして行なわれる。このときイネーブル信号SME及びPYEがともに高レベルであり、主Yデコーダイネーブル信号(図示しない)が低レベルである。ダウンカウンタ30はYアドレスYj(下位が"0110")からカウントを再開する。
【0088】
これらの動作の読出しレイテンシーは1クロックサイクルに限らない。メモリ装置はより長い読出しレイテンシーを有しても良く、また読出しレイテンシーがプログラム可能であっても良い。
【0089】
新しいデータを主メモリアレイ2に書込む動作の詳細はここでは省略し、後の実施の形態に関して説明する。
【0090】
次に、第1の実施の形態の第2の動作モードについて説明する。このモードでは、副メモリアレイ4からのデータの読出しを、主メモリアレイ2からのデータの読出しに続いて自動的に行なわない。代わりに、副メモリアレイ4からのデータの読出しを、外部からのコマンドに応じて行なう。このモードは外部装置が主メモリアレイ2及び副メモリアレイ4から、異なる時にデータを得る必要がある場合、又は主メモリアレイ2内の一つの行及び副メモリアレイ4内の他の行からデータを得る必要がある場合に有用である。
【0091】
主メモリアレイ2からのデータの読出し及び主メモリアレイ2から副メモリアレイ4へのデータの転送は図11に示し、上述したのと同じように行なわれる。
【0092】
図12は、副メモリアレイ4からのデータの読出しを示す。この動作の間、それぞれH,Lで示すように、SME信号は高レベルであり、R/W信号は低レベルである。
【0093】
この動作の前に、制御信号発生器は、副メモリアレイ4へのアクセスを指定する外部コマンド(図示しない)によりプログラムされている。従って時刻t1にXアドレス(Xi)が入力されるとイネーブル信号PYEが高レベルとなる。
【0094】
時刻t2において、CS/及びCAS/が低レベルであり、RAS/及びWE/が高レベルである。従って、Yアドレス(Yj)が受信されても新しい入力データはラッチされない。このYアドレス(下位が"0110")はダウンカウンタ30及びYアドレス出力回路32により直ちに出力される。SMEが高レベルであるので、Yアドレスの下位ビットはアドレスバススイッチ22を介して副Yデコーダ10に伝えられる。PYEが高レベルであるので、副Yデコーダ10はイネーブルされ、これら下位ビットをデコードする。副Yデコーダ10内の対応するANDゲート38により出力される列選択信号Ysjは高レベルとなり(1クロックサイクルの間)、副メモリアレイ4の対応する列のワード線WLi(WL3)上のメモリセルに記憶されているデータDs1は副データバスラインDs及びDs/に転送される。SMEが高レベルであるので、これらのデータDs1はデータバススイッチ26を介して主データバスラインDm及びDm/、さらにデータ出力ユニット16に転送される。
【0095】
時刻t3において、出力増幅器36により増幅されたデータDs1は出力データ端子DOUTから出力される。このとき、ダウンカウンタ30の値は減少して次の下位アドレス("0100"で終る)になっており、副Yデコーダ10は列選択信号Ysj−1を活性化し、データDs2がこの信号Ysj−1により選択されたメモリセルからデータバスラインに転送される。
【0096】
読出し動作がこのように時刻t4及びt5でも続けられる。更なる説明は省略する。
【0097】
変形例として、第1の実施の形態を常に第2のモードで動作するように構成することもできる。この場合、副メモリアレイ4へのバーストアクセスの度に別個のアドレス入力が必要である。別個のアドレス入力は、主メモリアレイ2への書込みアクセスにも用い得る。他の種々の動作モードも可能である。第1の実施の形態の基本的特徴は、主メモリアレイ2と同じワード線及び下位Yアドレスを共用し、主メモリアレイ2がアクセスされたとき主メモリアレイ2からデータが自動的に転送される副メモリアレイ4の存在である。
【0098】
さらに他の変形例として、新しいデータDa5の入力を古いデータDb5の最初の出力と同時に行なうようにタイミングを定めることもできる。図11を再度参照し、この場合CS/及びCAS/は時刻t2において低レベルとし、CS/及びWE/は時刻t3において低レベルとし、新しいデータを時刻t3(時刻t2ではなく)に入力端子DINに供給する。代わりに、各バーストの最初のデータの出力の際に、データ入力ユニット14が新しいデータを、WE/信号が別個に入力されなくても、自動的にラッチするモードで動作するようにメモリ装置をプログラムすることもできる。この変形例は、図8に示すように、第1の実施の形態(F1)を他のメモリ装置(F2)と従属接続する場合に便利である。両メモリ装置F1、F2がともに入力データを同時に受信することができるからである。
【0099】
第2の実施の形態
図13を参照し、第2の実施の形態は第1の実施の形態と類似である。異なるのはデータバスの構成である。第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同じ符号が付されている。以下、第1の実施の形態との違いについて説明する。
【0100】
第1の実施の形態では、主及び副データバスがデータバススイッチ26により相互接続されていた。第2の実施の形態ではこれらは相互接続されていない。代わりに主データバスラインDm及びDm/と副データバスラインDs及びDs/がデータ出力ユニット16内の出力増幅器36に独立に接続されている。出力増幅器36は、主データバスから副データバスにデータを転送することによりデータバススイッチ26と同じ役割を果す。出力増幅器36はまた、副メモリアレイ4に書込まれるデータを増幅し、第1の実施の形態の書込み増幅器28の役割を果す。これによりデータバススイッチ26及び書込み増幅器28を省略することができる。
【0101】
主データバスラインDm及びDm/はデータ入力ユニット14内のラッチ34に接続されている。副データバスラインDs及びDs/はデータ入力ユニット14に接続されていない。
【0102】
第2の実施の形態は第1の実施の形態と同じように動作する。しかし、データバススイッチ26を省略したことに伴い、データバススイッチ26のトランジスタの電気抵抗がなくなり、副メモリアレイ4へのアクセスが一層速くなる。さらに、各データバスラインの電気キャパシタンスが小さくなり、これもまた高速化に貢献する。第2の実施の形態は従って第1の実施の形態よりも高いクロックレートで動作可能である。
【0103】
データバススイッチ26及び書込み増幅器28をなくしたので、回路の構成が簡単になる。これも更なる利点である。
【0104】
第3の実施の形態
図14を参照し、第3の実施の形態は第1の実施の形態と類似である。しかし、列(Y)アドレスバス構成が異なる。第1の実施の形態と同一又は相当する部材には同じ符号が付されている。以下、第1の実施の形態との違いについて説明する。
【0105】
第1の実施の形態では、下位アドレスバス20が主Yデコーダ8に直接接続されており、アドレスバススイッチ22を介して副Yデコーダ10に接続されていた。第3の実施の形態では、下位アドレスバス20が二重に設けられ、一方の組の下位アドレスライン47が主Yデコーダ8に接続され、他方の組の下位アドレスライン48が副Yデコーダ10に接続されている。第1の実施の形態のアドレスバススイッチ22及びアドレス保持ラッチ40は省略されている。
【0106】
上位アドレスバス18及び下位アドレスライン47の組合せにより主アドレスバスが構成され、これによりYアドレス発生器12からのYアドレスの上位及び下位部分を主Yデコーダ8に伝える。下位アドレスライン48は副アドレスバスを構成し、Yアドレス発生器12からのYアドレスの下位部分を副Yデコーダ10に伝える。
【0107】
第3の実施の形態は第1の実施の形態と同じように動作する。しかし、アドレスバススイッチ22の省略により、アドレスバススイッチ22のトランジスタの電気抵抗がなくなり副メモリアレイ4へのアクセスが速くなる。さらに下位アドレスバスラインの電気キャパシタンスが小さくなるので、これもまたアクセスの高速化に貢献する。従って、第3の実施の形態は第1の実施の形態よりも速いクロックレートで動作可能である。
【0108】
アドレスバススイッチ22及びアドレス保持ラッチ40をなくしたの、回路構成が簡単になる。これも第3の実施の形態の更なる利点である。
【0109】
第4の実施の形態
図15を参照し、第4の実施の形態は第2の実施の形態及び第3の実施の形態の特徴を組合せたものである。主データバスラインDm及びDm/並びに副データバスラインDs及びDs/は、データ出力ユニット16内の出力増幅器36に別個に接続され、主Yデコーダ8及び副Yデコーダ10に対し別個の下位アドレスバスライン47及び48が設けてある。第1の実施の形態のアドレスバススイッチ22、データバススイッチ26、書込み増幅器28、及びアドレス保持ラッチ40はすべて除去されている。
【0110】
第4の実施の形態は、回路構成が簡単であり、動作が高速である点において、第2及び第3の実施の形態の利点を兼備している。
【0111】
第1ないし第4の実施の形態の動作を図16を参照して要約する。ここでも、Da1〜Da5により現フィールドの画素データを表わし、Db1〜Db5により先のフィールドの画素データを表わす。新たな画素のデータDa5が受信されると、先のフィールドの同じ画素のデータDb5が主メモリアレイ2から副メモリアレイ4に転送される。データDb5、Da4〜Da1及びDb5〜Db1が主メモリアレイ2及び副メモリアレイ4からバーストとして出力され、新しいデータDa1が主メモリアレイ2に書込まれる。これらのデータは全てメモリ装置内の同じ行アドレス(Xアドレス)を有する。
【0112】
楕円の矢印により示すように、副メモリアレイ4は循環的に用いられる。主Yデコーダ8及び副Yデコーダ10は別個のアドレスバスラインを有する第3及び第4の実施の形態において、副メモリアレイ4の循環的使用が行なわれる限り、副Yデコーダ10に供給されるアドレスは主Yデコーダ8に供給されるアドレスの下位ビットと同じである必要はない。この場合、副メモリアレイ4の列の数は2のべきでなくても良く、例えば、図16に示すように6であっても良い。
【0113】
以上の説明において、データDb5は同じバーストにおいて2度出力された。しかし、これは必ずしも必要ではない。例えば、データ入力ユニット14からデータ出力ユニット16に新しいデータDa5を転送し、バーストの先頭においてDb5の代わりにDa5が出力されるようにしても良い。この場合も、古いデータDb5が主メモリアレイ2から副メモリアレイ4に転送される。以下の実施の形態でその具体例が説明される。
【0114】
以上の説明において、バースト長さを制御する手段、及び同じYアドレスをダウンカウンタ30に繰返しロードするための手段の説明を省略した。これらの手段の例については以下の実施の形態において説明する。しかし、第1ないし第4の実施の形態の以下の実施の形態において示される手段に限定されない。先にも述べたように、第1ないし第4の実施の形態は、同じアドレスを外部から繰返し入力して動作するように構成することもできる。バースト長さも外部で制御するように構成することもできる。
【0115】
第5の実施の形態
図17を参照して第5の実施の形態は第1の実施の形態と類似である。同一又は相当する部材には同じ符号が付されている。第1の実施の形態とは異なり、Yアドレス発生器12内に3つの付加的部材が設けられている。これらの付加部材とは、アクセスカウンタ(AC)50、アドレスレジスタ(ADR)52、及びアドレスレジスタ出力スイッチ54である。アクセスカウンタ50は、クロック信号CLK及び停止制御信号PSTを受信し、アドレス入力制御信号PAIをアドレスレジスタ出力スイッチ54に出力する。アドレスレジスタ52は外部から入力されるYアドレスYADを受信して記憶する。アドレスレジスタ出力スイッチ54は、アドレスレジスタ52をダウンカウンタ30に結合する。
【0116】
制御信号PSTはアクセスカウンタ50に、バースト長さを制御する値を初期設定する。この値はアクセスカウンタ50にプリセットされる一定値であっても良く、メモリ制御信号発生器(図示しない)に記憶されたプログラム可能な値であって、アクセスカウンタ50に制御信号PST自体により伝達されるものであっても良い。アクセスカウンタ50は制御信号PAIを出力するだけで良く、従って、アクセスカウンタ50は例えばリングカウンタ又はシフトレジスタにより構成可能である。
【0117】
図面に明示されていないが、第5の実施の形態はまたデータ入力ユニット14内のラッチ34に保持されている入力データを、例えば主データバスラインDm及びDm/を介して、またはデータバスラインをバイパスする直接の相互接続線を介して、データ出力ユニット16内の出力増幅器36に転送するための制御信号を有する。この転送は、入力データを、一旦主メモリアレイ2に記憶することなく、データ出力ユニット16から出力することを可能にする。
【0118】
図18を参照し、第5の実施の形態は、先の実施の形態と同じCS/,RAS/,CAS/,WE/制御信号を受信する。これに加えて、アドレス転送制御信号ADX/を受信する。メモリ装置はこの制御信号ADX/を用いて、アドレスバスADD上に入力がなくても、X又はYアドレス信号を内部で発生する。RAS/及びADX/がともに低レベルであるとき、Xアドレス発生器29は、先のXアドレスを増加することにより、新しいXアドレスを発生する。CAS/及びADX/がともに低レベルであるとき、アドレスレジスタ52に保持されているYアドレスはアドレスレジスタ出力スイッチ54を介してダウンカウンタ30に転送される。
【0119】
図18に示す動作において、読出しレイテンシーは、先の実施の形態とは異なり、2クロックサイクルである。新しいXアドレスXi及びYアドレスYj、並びに新しいデータDa5の入力に続き、入力データDa5が、上記のように、データ入力ユニット14からデータ出力ユニット16に転送される。入力データDa5はまたデータ入力ユニット14内に保持される。新しいデータDa5が書込まれるべきメモリセルに存在する古いデータDb5は主メモリアレイ2から副メモリアレイ4に転送される。この場合、データ出力ユニット16にラッチされない。その後、先の実施の形態と同様、データDa4〜Da1が主メモリアレイ2から読出され、データDb5〜Db1が副メモリアレイ4から読出される。
【0120】
従って、データ出力端子(DOUT)から出力されるデータは、Da5、次にDa4〜Da1、次にDb5〜Db1である。このように、現フィールドから5つの画素、先のフィールドから対応する5つの画素を提供する。
【0121】
図18において、矢印Xは、アドレスレジスタ52からダウンカウンタ30へのアドレスYjの再ローディングを示す。この動作はアクセスカウンタ50により以下のように制御される。列アドレスストローブ信号CAS/が低レベルとなるクロックサイクルにおいて、内部制御信号PSTがアクセスカウンタ50を例えば値「5」に初期設定する。ダウンカウンタ30が5つの相連続するYアドレス(YjからYj−4)カウントする間、アクセスカウンタ50は「5」から「0」にカウントダウンする。アクセスカウンタ50の計数値がゼロになると、アクセスカウンタ50は、PAI制御信号を活性化し、アドレスレジスタ52に保持されているアドレスYjがダウンカウンタ30に再びロードされる。従って、次のクロックサイクルにおいて、アドレスレジスタ52は再びYjからカウントダウンを始める。
【0122】
このようにして、ダウンカウンタ30は、主メモリアレイ2及び副メモリアレイ4の双方からデータを読出すためのYアドレスを、2度目のアドレス入力なしで、容易に発生する。副メモリアレイ4からのデータの読出しの間、アクセスカウンタ50も再び「5」から「0」へカウントダウンする。副メモリアレイ4からのデータの読出しに続き、アクセスカウンタ50は再び制御信号PAIを活性化し、開始アドレス(Yj)をダウンカウンタ30に今一度ロードする。データ入力14内のラッチ34に保持されている新しい入力データDa5は主メモリアレイ2に転送され、以前データDb5により占められていたメモリセルに書込まれる。
【0123】
このバーストアクセスの後、外部制御信号ADX/は2度低レベルとなる。最初はCS/,RAS/とともにであり、次はCS/,CAS/,WE/とともにである。これらのコマンドにより、Xアドレス発生器29が次のXアドレス(Xi+1)を発生し、アクセスカウンタ50は同じYアドレス(Yj)をダウンカウンタ30に再ロードする。従って、次のバーストにより、現フィールド及び先のフィールドのDa5〜Da1及びDb5〜Db1よりも一つ右側の5つの画素が出力される。
【0124】
それ以後、ADX/により新しいアドレスを発生して、同様にバーストを出力することができる。水平走査線全体の画素データをこのようにして受信し、メモリ装置に記憶するとともに、フィルタリングに必要なバースト出力を提供することができる。しかもこれを、走査線の最初にただ一つのXアドレス及びYアドレスを用意することで実現できる。
【0125】
図18はさらに、従来のSDRAMに対する第5実施の形態の利点を示している。第5の実施の形態のバースト長さは、副メモリアレイ4のサイズによってのみ(間接的に)制限される。これに対し、従来のSDRAMにおけるバースト長さは、特定の値「1」、「2」、「4、」、「8」に制限される。制限のないバーストも可能ではあるが、その場合、外部制御によりバーストを停止しなければならない。従来のSDRAMでは、例えば、2つのフィールドの5つの相連続したアドレスから読出された10個のデータを連続したバーストとして得ることが困難である。
【0126】
第5の実施の形態は図19において点線で囲んだフィールドメモリF1及びラインメモリL11〜L24と同じ役割を果す。第1ないし第4の実施の形態の場合よりも、新しいデータDa5の出力が含まれる点において、機能が多い。しかし、メモリ装置を従属接続する場合にはこの構成は第1ないし第4の実施の形態ほど適切ではない。図19においてメモリ装置F1が単独で用いられているのに対し、図8では、メモリ装置F1がメモリ装置F2と従属接続されている。
【0127】
図20は、第5の実施の形態における制御信号PAIのタイミングを示している。ここで、開始Yアドレス(Yj)が"0110"で終るものとしている。主メモリアレイ2内においてアクセスされる列の数は「5」ではなく、「3」であると仮定している。PAIは時刻t2を中心とするクロックサイクルにおいて高レベルとされ、開始アドレスYjがダウンカウンタ30にロードされ、"0110"がアドレス信号線YA3,YA2,YA1,YA0に現われる。ダウンカウンタ30が減少すると、アドレス出力値は時刻t3において"0101"、時刻t4において、"0100"でそれぞれ終る値に変わる。時刻t5を中心とするクロックサイクルにおいて、アクセスカウンタ50はPAIを再び高レベルにし、同じアドレス(Yj)をアドレスレジスタ52からダウンカウンタ30に再ロードさせ、値"0110"が再びアドレス信号線YA3,YA2,YA1,YA0に現われる。
【0128】
第5の実施の形態は図18に示す動作モードに限定されない。バーストの最初は、新しいデータDa5ではなく、古いデータDb5とし、メモリ装置の従属接続を可能にしても良い。この場合、第1の実施の形態について説明したように、新しいデータDa5の入力は、古いデータDb5の最初の出力と同じタイミングになるように制御されるのが好ましい。
【0129】
バーストの最初を新しいデータDa5とするか古いデータDb5とするかに拘らず、ADX/制御信号に応じての、アドレスレジスタ52からダウンカウンタ30へのYアドレスの再ロードにより、第5の実施の形態において、単一の列アドレスを入力するだけで、水平走査線全体の画素を受信し、記憶することが可能になり、フィルタリングに必要な出力データのバーストを得ることができる。これは第5の実施の形態を制御する装置の利点である。制御装置は同じ列アドレスを繰返し供給する必要がないからである。
【0130】
第6の実施の形態
図21を参照し、第6の実施の形態は第5の実施の形態と類似である。しかし、データバスの構成が異なる。第5の実施の形態と同じ符号は同一又は相当する部材を示す。以下第5の実施の形態との違いについて説明する。
【0131】
第5の実施の形態では、主データバス及び副データバスがデータバススイッチ26で相互接続されていた。第6の実施の形態では、主データバス及び副データバスが互いに接続されていない。第2の実施の形態と同様、主データバスラインDm及びDm/、並びに副データバスラインDs及びDs/は、データ出力ユニット16内の出力増幅器36に別個に接続されている。従って、出力増幅器36は、第2の実施の形態と同様、主データバスから副データバスへのデータの転送をする点においてデータバススイッチ26の役割を果すとともに、副メモリアレイ4に書込まれるデータを増幅する点において上記書込み増幅器28の役割を果す。このため、データバススイッチ26及び書込み増幅器28を省くことができる。
【0132】
第2の実施の形態と同様、主データバスラインDm及びDm/はデータ入力ユニット14内のラッチ34に接続されている。副データバスラインDs及びDs/はデータ入力ユニット14に接続されていない。
【0133】
第6の実施の形態は、第5の実施の形態と同様に動作する。データバススイッチ26がないので、データバススイッチ26内のトランジスタの電気抵抗がなくなり、副メモリアレイ4へのアクセスがより速くなる。また、第2の実施の形態と同様、データバスライン対の電気キャパシタンスを小さくすることができる。従って、第6の実施の形態は、第5の実施の形態よりも高いクロックレートで動作することができ、データバススイッチ26及び書込み増幅器28の除去により回路構成が簡単になる。
【0134】
第7の実施の形態
図22を参照し、第7の実施の形態は第5の実施の形態と類似である。しかし、列アドレスバスの構成が異なる。第5の実施の形態と同一の符号は同一または相当する部材を示す。以下、第5の実施の形態との違いについて説明する。
【0135】
第5の実施の形態では、下位アドレスバス20が直接主Yデコーダ8に結合され、アドレスバススイッチ26を介して副Yデコーダ10に結合されていた。第7の実施の形態では、下位アドレスバスが二重になっており、一方の組の下位アドレスライン47が主Yデコーダ8に結合され、他方の組の下位アドレスライン48が副Yデコーダ10に結合されている。第5の実施の形態のアドレスバススイッチ22及びアドレス保持ラッチ40は省略されている。
【0136】
第7の実施の形態は第5の実施の形態と同様に動作する。しかし、アドレスバススイッチ22がないので、アドレスバススイッチ22内のトランジスタの電気抵抗がなくなり、副メモリアレイ4へのアクセスが一層高速になる。さらに、下位アドレスバスラインの電気キャパシタンスを小さくできるので、これによっても一層アクセスの高速化が図れる。従って、第7の実施の形態は、第5の実施の形態よりも速いクロックレートで動作することができ、アドレスバススイッチ22及びアドレス保持ラッチ40の除去により回路構成が簡単になる。
【0137】
第8の実施の形態
図23を参照し、第8の実施の形態は、第6の実施の形態の特徴と第7の実施の形態の特徴を組合せたものである。主データバスラインDm及びDm/並びに副データバスラインDs及びDs/は、データ出力ユニット16内の出力増幅器36に別個に接続され、別個の下位アドレスバスライン47及び48が主Yデコーダ8及び副Yデコーダ10のために設けられている。第5の実施の形態のアドレスバススイッチ22、データバススイッチ26、書込み増幅器28、及びアドレス保持ラッチ40はすべて省略されている。
【0138】
第8の実施の形態は、回路構成の簡単化及び動作の高速化と言う点に関し、第6の実施の形態の利点と第7の実施の形態の利点とを併せ持っている。
【0139】
第9の実施の形態
図24を参照し、第9の実施の形態のメモリ装置は、2つのバンクA及びBを有する。2つのバンクの各々は第5の実施の形態と構成が同じである。第5の実施の形態と同一又は相当する部材は同一の符号に添字A、Bを付して示す。斯くして、バンクAは、主メモリアレイ2A、副メモリアレイ4A、Xデコーダ6A、主Yデコーダ8A、副Yデコーダ10A、Yアドレス発生器12A、上位アドレスバス18A、下位アドレスバス20A、アドレスバススイッチ22A、内部データバス24A、データバススイッチ26A、書込み増幅器28A、及びアドレス保持ラッチ40Aを有する。一方、バンクBは、主メモリアレイ2B、副メモリアレイ4B、Xデコーダ6B、主Yデコーダ8B、副Yデコーダ10B、Yアドレス発生器12B、上位アドレスバス18B、下位アドレスバス20B、アドレスバススイッチ22B、内部データバス24B、データバススイッチ26B、書込み増幅器28B、及びアドレス保持ラッチ40Bを有する。2つのデータバス24A及び24Bはバンクスイッチ56を介してデータ入力ユニット14及びデータ出力ユニット16に結合されており、データ入力ユニット14及びデータ出力ユニット16はバンクA及びBにより共用されている。
【0140】
各バンクの回路構成の詳細は図17に示したのと同じである。
【0141】
図24はまた第9の実施の形態の一つの動作モードを示している。バンクA及びBの主メモリアレイは、両者で動画の1フレーム(2つの連続したフィールドからなる)分の画素データを記憶している。フィールドデータは2つのバンクに偶数−奇数の区別により、後述のように分割されている。2つの副メモリアレイは同じバンクの主メモリアレイ内のデータに対し1フレーム(2フィールド)遅れたデータを保持している。
【0142】
この動作モードにおいて、出力バーストは3つの部分に分けられる。
【0143】
最初に例えばバンクA内の主メモリアレイ2Aからデータが読出される(動作1)。このとき、1画素のデータがバンクA内の副メモリアレイ4Aに転送される。副メモリアレイ4Aに転送されるデータは2フィールド古いものである。主メモリアレイ2Aから読出される他のデータは現フィールドのものである。
【0144】
次に1フィールド古い画素データがバンクB内の主メモリアレイ2Bから読みされる(動作2a)。同時に、現フィールド内の一つの新しい画素のデータがバンクA内の主メモリアレイ2A内の、上記動作1の副メモリアレイ4Aへのデータ転送の転送元である位置に書込まれる(動作2b)。
【0145】
最後に、バンクA内の副メモリアレイ4Aから画素データが読出される(動作3)。これらのデータは2フィールド古いものである。
【0146】
バースト内の最初の画素データは、副メモリアレイ4Aに転送された古い画素であっても良く、主メモリアレイ2Aに書込まれた新しい画素であっても良い。これはメモリ装置が従属接続で用いられているかどうかに依る。
【0147】
図25は、バーストの各部分において5つの画素が出力される場合を示している。最初に最も新しいフィールドに属する5つのデータDa5〜Da1がバンクA内の主メモリアレイ2Aから出力される。(データDa5は、実際には、データ入力ユニット14からデータ出力ユニット16への直接転送により出力される。)次に、一つ前のフィールドに属するデータDb5〜Db1がバンクB内の主メモリアレイ2Bから出力される。最後に、2つ前のフィールドに属するデータDc5〜Dc1がバンクA内の副メモリアレイ4Aから出力される図25に示すように、第9の実施の形態は、単一のメモリ装置により、2つのフィールドメモリ(F1及びF2)及び3組のラインメモリ(L11〜L34)の役割を果し、3つの相連続するフィールド(フィールドa、b、c)からのデータを提供することを可能にする。
【0148】
図2を再び参照し、ディジタルフィルタリングの際、処理動作の対象になるのは、通常奇数個のフィールド内の画素であり、これにはフィルタされる画素値が発生されるフィールドと、その前及び後の同数のフィールドである。第9の実施の形態は、3つのフィールドFm,Fm−1,Fm+1内のデータに対し処理を行なうことにより、フィールドFm内のフィルタされた画素を発生するフィルタリング動作を、単一のメモリ装置で実現する。ここでフィールドFm,Fm−1,Fm+1はそれぞれフィールドa,b,cに対応する。
【0149】
従属接続により、第9の実施の形態はさらに、5つのフィールドFm,Fm−1,Fm−2,Fm+1,Fm+2内のデータに対する演算によりフィールドFm内のフィルタリングされた画素を発生するフィルタリング動作を2つのメモリ装置で実現する。第1のメモリ装置は、図25の新しい画素データDa5を受けると同時に、古い画素データDc5、及びこれに伴う他のフィールドa,b,cからの画素データのバーストを出力する(画素データDc5は2度出力されても良い。)第2のメモリ装置は第1のメモリ装置から画素データDc5を受け、フィールドc,d,eからの画素データを出力する。フィールドa,b,c,d,eはフィールドFm+2,Fm+1,Fm,Fm−1,Fm−2にそれぞれ対応する。この場合、2つのメモリ装置を従来の4つのフィールドメモリ及び5組のラインメモリの代わりに用いることができる。
【0150】
図26〜29は第9の実施の形態のフィールドデータを記憶する方法を示す。
【0151】
図26において、バンクAは、フィールドa(最新のフィールド)内の奇数Xアドレス(行アドレス)の画素のデータ及びフィールドb(その前のフィールド)の偶数Xアドレスの画素のデータを記憶する。バンクBは、フィールドa内の偶数Xアドレスの画素のデータ及びフィールドb内の奇数Xアドレスの画素のデータを記憶する。副メモリアレイはフィールドc及びdの対応するデータを保持する。図面中の矢印に付された数字「1」、「2」、「3」は、フィールドaにおいて奇数Xアドレスの行内の3つの画素をデータを読む動作(1)、フィールドbにおいて同じ行内の対応する3つの画素のデータを読む動作(2)、フィールド(c)において同じ行内の対応する3つの画素のデータを読む動作(3)を示す。これらの動作は、奇数Xアドレスの新しい画素が、黒いドットで示す位置に受信されたときに行なわれる。
【0152】
次に受信されるべき新しい画素は、偶数行(X)アドレスを有する。この画素は図27において黒いドットで示される場所に記憶される。一方、この偶数Xアドレスを有する3つの画素のデータはフィールドaから(4)、次にフィールドbから(5)、次にフィールドcから(6)読出される。
【0153】
これらの動作により、バンクA及びバンクBにおいて交互に新しい画素が記憶される。これらの動作は、フィールドaの全ての画素が受信されるまで、続けられる。
【0154】
図28を参照し、次のフィールド(フィールドz)において、偶数Xアドレスの画素のデータがバンクAに記憶され、奇数Xアドレスの画素のデータがバンクBに記憶される。これらの場合、フィールドbのデータが上書され、フィールドaのデータは保存される。黒いドットは、バンクA内において、偶数Xアドレスの新しい画素のデータが記憶される位置を示す。数字「1」、「2」、及び「3」は、フィールドzのこの偶数Xアドレスの3つの画素のデータを読む動作(1)、フィールドaの同じ行内の対応する3つの画素のデータを読む動作(2)、及びフィールドbの同じ行内の対応する3つの画素のデータを読む動作(3)を示す。
【0155】
図29において、バンクB内において、黒いドットは次の新しい画素(奇数Xアドレスを有する)のデータが記憶される位置を示す。数字「4」、「5」、及び「6」は、フィールドzのこの奇数Xアドレスの3つの画素のデータを読出す動作(4)、フィールドaの同じ行の対応する3つの画素のデータを読出す動作(5)、及びフィールドbの同じ行の対応する3つの画素のデータを読出す動作(6)を示す。
【0156】
図26ないし図29においては、偶数及び奇数行が分離して示してある。これは説明の便宜のためであり、当然ながら偶数及び奇数行をインターリーブしても良い。
【0157】
第9の実施の形態の幾つかの動作モードについて次に説明する。最初の2つのモードにおいては、図26〜図29を用いて概説した方法を用い、図30に示すように、3つの相連続するフィールドから画素データを単一のバーストで出力する。
【0158】
図31は、従属接続されたメモリ構成に適した動作モードを示す。
【0159】
時刻t1において、CS/及びRAS/が低レベルであり、奇数Xアドレス(Xi)がラッチされ、デコードされ、バンクA内の対応するワード線(WLi)がXデコーダ6Aにより駆動される。バンクバススイッチ56は、バンクAを出力ユニット16に接続する状態になる。
【0160】
時刻t2において、CS/及びCAS/が低レベルであり、Yアドレス(Yj)が受信され、バンクA及びBのYアドレス発生器12A及び12B内のアドレスレジスタ52に記憶される。バンクAにおいて、アドレスYjは、ダウンカウンタ30にロードされ、主及び副Yデコーダ8A及び10Aが順にイネーブルされ、アドレスバススイッチ22Aが制御され(第1の実施の形態と同様)、古いデータDcjを、主メモリアレイ2Aから副メモリアレイ4Aに、そしてデータ出力ユニット16に転送する。バンクBにおいては、この時ワード線のプリチャージおよび、ビット線およびデータバスラインの初期化(プリチャージ及び等化)が開始される。
【0161】
時刻t3において、CS/及びWE/が低レベルであり、行アドレスXi、列アドレスYjの新しいデータDajが受信され、データ入力ユニット14内にラッチされる。同時に、データ出力ユニット16は同じ行−列アドレスの古いデータDcjを出力する。この間、Yアドレス発生器12A内のダウンカウンタ30は減少を続け、データDaj−1及びDaj−2がバンクA内の主メモリアレイ2Aからデータ出力ユニット16に転送され、ワード線WLiはバンクB内において活性化されている。
【0162】
主メモリアレイ2Aからデータ出力ユニット16へのデータDaj−2の転送が完了すると、バンクバススイッチ56は切換えられバンクBを出力ユニット16に接続し、バンクAを入力ユニット14に接続する。そして、バンクB内の主メモリアレイ2からデータ出力ユニット16へのデータDbj,Dbj−1,Dbj−2の転送が始まる。このとき、Yアドレス発生器12b内のダウンカウンタ30は必要な列アドレスを発生する。
【0163】
データのバースト出力が時刻t3からt4に示されるように続く。出力データは最初はバンクA(フィールドa)から、次にバンクB(フィールドb)から読出される。データがバンクB内の主メモリアレイ2Bから読出されている間、アドレスYjがYアドレス発生器12A内のダウンカウンタ30に再ロードされ新しいデータDajがバンクA内の主メモリアレイ2Aに書込まれる。バンクBからデータ出力ユニット16へのデータの転送が終ると、バンクBは再びプリチャージされ、初期化される。この間に、バンクA内の副メモリアレイ4Aからデータ出力ユニット16へのデータの転送も開始される。このとき、バンクバススイッチ56は、バンクAを出力ユニット16に結合し、Yアドレス発生器12A内のダウンカウンタ30は再びYjからYj−2までカウントダウンする。
【0164】
時刻t4において、次のXアドレス(Xi+1)が入力される。これは偶数行アドレスであり、バンクB内で対応するワード線(WLi+1)が活性化される。同時に、データ出力ユニット16はデータDcjを出力し、データDcj−2がバンクA内の副メモリアレイ4Aからデータ出力ユニット16に転送される。
【0165】
時刻t5において、データ出力ユニット16からデータDcj−2が出力され、最初のバーストが終る。同時に、CS/、CAS/及びADX/が低レベルにされ、列アドレスYjがアドレスレジスタ52から、両バンクのYアドレス発生器12A及び12B内のダウンカウンタ30内に再ロードされる。このとき、バンクA内のワード線、ビット線、及びデータバスラインの初期化(プリチャージ及び等化)が始まる。
【0166】
時刻t6において、第2のバーストが始まり、バンクB内の主メモリアレイ2Bからのデータの出力と、バンクB内の主メモリアレイ2B内に書込まれる新しいデータの入力とが行なわれる。第2のバーストは第1のバーストと同様に行なわれる。但し、バンクAとバンクBの役割が入替わる。
【0167】
時刻t7において、他の新しいXアドレス(Xi+2)が受信され、第2のバーストの終了後、第3のバーストが行なわれる。第3のバーストも、ADX信号を用いて同じ列アドレスを再ロードして、第1のバーストと同様に行なわれる。
【0168】
図31に示すように、バンクA及びBのアクセスを交互に行なうことで、一つのバンクのプリチャージは他のバンクからのデータの読出しの間に行なわれ、バースト間の遅れを短くできる。各バンクへの新しい入力データの書込みも、他のバンクからのデータの読出しの間に行なわれる。これにより動作の効率が高くなる。
【0169】
同じX及びYアドレスを持つデータの同時入力及び出力は、2つのメモリ装置を従属接続したとき、両者が同じアドレス信号及び制御信号(CS/,RAS/,CAS/,WE,及びADX/)を受け、両者から同じタイミングで出力データが得られることを意味する。この結果、従属接続されたメモリシステムの設計が簡単になる。
【0170】
図31のXアドレスはすべて外部で発生されている。しかし、第9の実施の形態は、第5の実施の形態で説明したモードで動作することができる。この場合、新しいXアドレスはCS/,RAS/,及びADX/に応じて自動的に発生される。
【0171】
図32は、従属接続されないメモリ構成に使用するのに適した同様の一連のバーストを示す。このモードにおける動作は図31と略同じである。但し、新しいデータ(Daj)の入力が2クロックサイクル早く行なわれ、これにより新しいデータがデータ入力ユニット14からデータ出力ユニット16に転送され、バーストの最初のデータとして出力されるのを可能にしている。このモードにおいて、第9の実施の形態は、出力を重複することなく、3フィールドの各々から3つの画素のデータを出力する。詳細な説明は省略する。
【0172】
第9の実施の形態の先に述べた動作モードはフィールド遅延が要求されるディジタルフィルタリングにおいて有用である。しかし、第9の実施の形態は他の動作、例えば動き予測(その場合フレーム遅延が必要である)においても利点を発揮する。図33を参照し、そのような動作の場合、フィールドa及びcからのデータのバーストが必要であり、間のフィールドbからのデータは必要ではない。図34は従属モードにおけるこの種のバーストの出力を示す。時刻t1におけるXアドレスの入力により開始される最初のバーストでは、フィールドa及びcからのデータが出力される。データDcjは2度出力される。1度は新しいデータDajの入力と同時である。一つのバンク、例えばバンクAのみがこのバーストで用いられる。他のバンク(バンクB)は、最初のバースト中に、時刻t3からt4までの間にプリチャージされる。バンクBを用いる、第2のバーストのためのコマンド及びデータの入力は、時刻t4、t5、t6に起きる。これにより、第1のバーストの終了後直ちに(中断なく)第2のバーストが始まる。第2のバーストのためのアドレスは、第5の実施の形態で説明したようにADX/信号により発生される。第2のバーストの間に、背景動作として新しいデータDajがバンクA内の主メモリアレイ2Aに書込まれ、バンクAがプリチャージされる。
【0173】
図35は、第9の実施の形態の類似の非従属接続動作モードを示す。動作タイミングは図34と略同じである。但し、新しいデータ(Daj)の入力が2クロックサイクル早く行なわれ、新しい入力データが、データ入力ユニット14からデータ出力ユニット16に転送され、バーストの最初のデータとして出力されるのを可能にしている。各バーストは2フィールド(相互間に1フレーム遅延を有する)の各々からの5つの画素からなる。
【0174】
画像処理動作のある種のものにおいては、異なるフィールドに対し異なる量のデータが必要とされる。図36は、フィールドaから5画素、フィールドBから3画素、フィールドcから5画素がそれぞれ要求される場合を示す。第9の実施の形態は、バンクA及びBのための別個のYアドレス発生器12A及び12Bを有するので、バンクA及びBのダウンカウンタ及びYアドレスデコーダを別個に制御することにより、上記の要求に簡単に応えることができる。
【0175】
図37は、非従属接続モードにおける、この種のバースト出力を示す。このバーストは、フィールドaからの5画素(DajからDaj−4)、フィールドbからの3画素(DbjからDbj−2)、及びフィールドcからの5画素(DcjからDcj−4)を含む。この種のバーストは、14クロックサイクルの周期で繰返される。これは新しい画素の入力相互間の間隔(文字「T」で示す)に等しい。
【0176】
この種の動作の更なる詳細は後の実施の形態の説明で現われる。
【0177】
第10の実施の形態
図38を参照し、第10の実施の形態は、第9の実施の形態と類似である。但し、第6の実施の形態と同様、各バンクが主及び副メモリアレイのための別個のデータバスラインを有する。バンクAは主データバス58A及び副データバス60Aを有する。バンクBは、主データバス58B及び副データバス60Bを有する。主データバス58A及び58Bはバンクバススイッチ56を介してデータ入力ユニット14及びデータ出力ユニット16に接続されている。副データバス60A及び60Bはバンクバススイッチ56を介してデータ出力ユニット16に接続されている。
【0178】
図38の他の部材は図24のものと同じであり、同じ符号が付されている。
【0179】
別個の主及び副データバスを備えているので、第9の実施の形態のデータバススイッチ26A及び26B並びに書込み増幅器28A及び28Bが不要となり、回路構成が簡単になる。さらに、第6の実施の形態と同様、データバスラインの電気抵抗及びキャパシタンスが小さくなり、動作速度が高まる。
【0180】
第11の実施の形態
図39を参照し、第11の実施の形態は第9の実施の形態と類似である。但し、第7の実施の形態と同様、各バンクが、主及び副メモリアレイに対し別個のアドレスバスラインを有する。バンクAは主下位アドレスライン47A及び副下位アドレスライン48Aを有する。バンクBは主下位アドレスライン47B及び副下位アドレスライン48Bを有する。図39の他の部材は、図24のものと同じであり、同じ符号が付されている。
【0181】
別個の主及び副アドレスバスを備えることにより、第9の実施の形態のアドレスバススイッチ及びアドレス保持ラッチが不要となり、回路構成が簡単になる。さらに、第7の実施の形態について述べたように、アドレスバスラインの電気抵抗及びキャパシタンスを小さくすることができ、動作速度が高くなる。
【0182】
第12の実施の形態
図40を参照し、第12の実施の形態は第10及び第11の実施の形態の特徴を組合せたものである。別個の、主データバス58A、58B、及び別個の副データバス60A、60Bが設けられ、別個の主下位アドレスライン47A、47B、及び別個の副下位アドレスライン48A、48Bが設けられている。第9の実施の形態のバススイッチ22A、22B、26A、26B、書込み増幅器28A、28B、及びアドレス保持ラッチ40A、40Bがすべて不要となる。
【0183】
第12の実施の形態は第10及び第11の実施の形態の双方の利点(回路構成の簡単化及び動作の高速化)を併せ持つ。
【0184】
第13の実施の形態
図41を参照し、第13の実施の形態は第11の実施の形態に類似である。但し、データバス24A、24Bは主及び副部分に分割されておらず、書込み増幅器が設けられていない。斯くして、第11の実施の形態のバススイッチ26A、26及び書込み増幅器28A、28Bが除去されている。
【0185】
新たな部材として、第13の実施の形態はバンクバススイッチ56に結合された転送レジスタ62を備えている。転送レジスタ62は、一つのバンク内の主メモリアレイから副メモリアレイに転送されつつあるデータを一時的に記憶し、これによりそのデータの副メモリアレイへの書込みを、他のバンクがアクセスされている間に、背景動作として行なうことを可能にする。
【0186】
他の部材は図39のものと同様であり、同じ符号が付されている。データ入力ユニット14とデータ出力ユニット16の相互接続は図41に明示されている。
【0187】
次に第13の実施の形態の、非従属接続、フィールド遅延モードにおける動作を、図42〜図47を参照して説明する。入力及び出力データ及び制御信号のタイミング関係は第9の実施の形態の対応するモードと同じであるので、図32に示されたタイミング及びデータ値をも参照する。
【0188】
図32に示されるように、X及びYアドレスXi及びYjの入力(t1、t2)の後、図42のバンクA、Bにおいてワード線WLai,WLbiが、第9の実施の形態で説明したタイミングで活性化され、バンクバススイッチ56がデータ出力ユニット16及び転送レジスタ62を共にバンクAのデータバス24Aに結合する。バンクAの主メモリアレイ2A内の、このX−Yアドレス(Xi−Yj)に記憶された古いデータDcjはデータバス24A及びバンクバススイッチ56を介して転送レジスタ62に転送され(図42の矢印)、新しい入力データDajはデータ入力ユニット14からデータ出力ユニット16に転送される。データDajはデータ出力ユニット16から、2クロックサイクルの読出しレイテンシーを持って出力される(図32、時刻t3)。
【0189】
図43を参照し、データDcjの後、データDaj−1,Daj−2が主メモリアレイ2Aからデータバス24A及びバンクバススイッチ56を介してデータ出力ユニット16に転送され、時刻t3後の次の2クロックサイクルにデータ出力ユニット16から出力される。データDaj,Dcjはそれぞれデータ入力ユニット14及び転送レジスタ62にそれぞれ保持されたままである。
【0190】
図44を参照し、バンクA内の主メモリアレイ2Aからデータ出力ユニット16へのデータDaj−2の転送に続き、バンクバススイッチ56が切換えられ、データ入力ユニット14がバンクAのデータバス24Aに接続され、データ出力ユニット16がバンクBのデータバス24Bに接続される。Yアドレス発生器12A、12Bはともに列アドレスYjを発生する。新しい入力データDajはデータ入力ユニット14からバンクバススイッチ56及びデータバス24Aを介してバンクA内の主メモリアレイ2Aに転送され、データDcjが記憶されていたメモリセルに書込まれる。略同時に、データDbjがバンクB内の主メモリアレイ2Bからデータバス24B及びバンクバススイッチ56を介して、データ出力ユニット16に転送され、データDaj−2の次に出力される。
【0191】
次に、図45を参照し、バンクA内のYアドレス発生器12Aは任意の便宜な列アドレスを発生する。一方、バンクB内のYアドレス発生器12Bはカウントダウンして、Yj−1及びYj−2を出力する。これらのクロックサイクルにおいて、転送レジスタ62に保持されたデータDcjは、
バンクバススイッチ56及びデータバス24Aを介してバンクA内の副メモリアレイ4Aに転送され、Yアドレス発生器12Aにより指定される列のメモリセル内に書込まれる。一方、データDbj−1及びDbj−2はバンクB内の主メモリアレイ2Bからデータバス24B及びバンクバススイッチ56を介してデータ出力ユニット16に転送される。これらのデータはデータDbjの次にデータ出力ユニット16から出力される。
【0192】
図46を参照し、次に、データ出力ユニット16に転送され、データ出力ユニット16から出力されるべきデータは、転送レジスタ62に保持されているデータDcjである。データDcjは図32の時刻t4にデータ出力ユニット16から出力される。
【0193】
図47を参照し、バンクバススイッチ56が再び切換えられ、データ出力ユニット16がバンクA内のデータバス24Aに接続され、Yアドレス発生器12Aが更に2つ列アドレスを発生する。データDcj−1及びDcj−2はバンクA内の副メモリアレイ4Aからデータバス24A及びバンクバススイッチ56を介してデータ出力ユニット16に転送され、データDcjに続いて出力される。これにより図32の最初のバーストが完了する。
【0194】
次のバーストも同様に行なわれる。但し、バンクA及びBの役割が入替わる。
【0195】
第13の実施の形態も図31に示すように従属接続モードで動作することができる。内部動作は図42〜図47を参照して説明したのと同様である。但し、データ入力ユニット14からデータ出力ユニット16への新しいデータDajの転送は行なわれない。代りに古いデータDcjがデータ出力ユニット16に転送され、バーストの最初に出力され、新しいデータDajの入力が古いデータDcjの出力と同時に行なわれる(図48)。
【0196】
第1の実施の形態における外部データ入力及び出力のシーケンス及びタイミングは第9の実施の形態と同じであるが、転送レジスタ62は内部動作に対する要求を幾つかの点で緩和する。図45に示すように、データDcjの転送レジスタ62から副メモリアレイ4Aへの書込みが、データDbj−1及びDbj−2の主メモリアレイ2Bからデータ出力ユニット16への転送の間に、背景において行なわれるので、副Mメモリアレイ4A内のビット線上のデータDcjの増幅のためのタイミングマージンが大きくなる。さらに、データDcjの主2Aからの転送と、副メモリアレイ4Aへの転送とが別個の動作で行なわれるので、副メモリアレイ4Aへのアクセスが始まるときにYアドレス発生器12A内のダウンカウンタ30に再ロードする必要がなく、ダウンカウンタ30は現在の値を引続いてカウントダウンを続ければ良い。Yアドレス発生器12A内のダウンカウンタ30は、全バーストの間に、データDajを主メモリアレイ2Aに書込む前に、再ロードを(第9の実施の形態のごとく2度ではなく)1度行なう必要がある。
【0197】
上記の説明においてデータDajの主メモリアレイ2Aへの書込みが、データDcjの副メモリアレイ4Aへの書込みの前に行なわれる。しかし、これらの順序は逆にしても良い。
【0198】
第13の実施の形態の変形として、副メモリアレイ4A及び4B内の任意のアドレスにデータを記憶することができ、データバス24A及び24Bが主及び副部分に分割されていないので、第13の実施の形態をメモリアレイ、Yデコーダ、Yアドレスバンクが各バンクに一つしかない場合に適用し得る。この場合、各バンクのメモリアレイの一部は副部分として利用され、上書されるデータが同じアレイの他の(主)部分からこの副部分に転送される。
【0199】
次に、第13の実施の形態に関連する更に5つの実施の形態を説明する。如何の説明で図41と同じ符号は等価な部材を示す。
【0200】
第14の実施の形態
図49を参照し、第14の実施の形態は、データ入力ユニット14とバンクバススイッチ56の間に結合された入力データレジスタ64を含む。入力データはデータ入力ユニット14から入力データレジスタ64に転送され、主メモリアレイの一つに書込まれるまでの間入力データレジスタ64に保持される。
【0201】
この違いを除けば、第14の実施の形態は第13の実施の形態と同様に動作する。従って、詳細な説明は省略する。
【0202】
入力データレジスタ64により、メモリ装置の内部動作のタイミングに関し自由度が増大する。他の利点は、入力データがメモリアレイの近くで記憶されることである。この点は、データ入力ユニット14からバンクバススイッチ56の間には、信号線の長さ及び信号伝搬時間と言う点で長い距離があるかも知れないので重要である。
【0203】
第15の実施の形態
図50を参照し、第15の実施の形態は第13の実施の形態と同様である。但し、単一の転送レジスタ62の代りに、バンクA、Bのデータバス24A、24Bに別個の転送レジスタ62A、62Bが結合されている。この構成により、データを、バンクバススイッチ56を介することなく、各バンクの主メモリアレイから転送レジスタに転送すること、及び転送レジスタから各バンクの副メモリアレイに転送することが可能になる。そのため、転送の際、バンクバススイッチ56の電気抵抗が障害とならない。
【0204】
第16の実施の形態
図51を参照し、第16の実施の形態は、第14の実施の形態及び第15の実施の形態の特徴を組合せたものである。即ち、第14の実施の形態のように、入力データレジスタ64を有し、第15の実施の形態のように別個の転送レジスタ62A、62Bを有する。この構成の利点は上記の通りである。
【0205】
第17の実施の形態
図52を参照し、第17の実施の形態は、バンクA、Bの双方に単一のフルデュープレクスデータバス66を用いており、これにより、第13の実施の形態のバンクバススイッチ56を除去している。フルデュープレクスデータバスは、読出し及び書込みを、衝突を起こすことなく、同時に行ない得るデータバスである。データバス66は、データ入力ユニット14、データ出力ユニット16及び転送レジスタ62に直接結合されている。
【0206】
他の部材は、第13の実施の形態のものと同様であり、同じ符号で示されている。
【0207】
第17の実施の形態は第13の実施の形態と略同様に動作する。但し、データバスの切換えの必要がなく、またバンクバススイッチの電気抵抗もない。
【0208】
第18の実施の形態
図53を参照し、第18の実施の形態は第14の実施の形態及び第17の実施の形態の特徴を組合せたものである。即ち、データ出力ユニット16、転送レジスタ62、及び入力データレジスタ64に結合されたフルデュープレクスデータバス66を有する。この構成の利点は上記の通りである。
【0209】
第19の実施の形態
図54を参照し、第19の実施の形態は第13の実施の形態に対して、Yアドレス発生器12A、12Bの構成において異なる。第13の実施の形態では、各Yアドレス発生器が別個にアクセスカウンタ50を有し、これによりダウンカウンタ30により発生されるアドレスの数を制御していた。第19の実施の形態では、Yアドレス発生器12A、12Bが同じアクセスカウンタ50を共用する。共用されるアクセスカウンタ50はメモリ制御信号発生器(SG)68(これまでの実施の形態では図示の簡単化のため省略していた)により制御される。第19の実施の形態にはまた、アクセスカウントレジスタ70が設けられている。このアクセスカウントレジスタ70は、アクセスカウンタ50のための初期値ADNを記憶する。この値はメモリ制御信号発生器68から供給される。
【0210】
第19の実施の形態の他の部材(転送レジスタ62を含む)は第13の実施の形態と同じであり、同じ符号で示されている。
【0211】
第19の実施の形態は、Yアドレス発生器12A、12Bの各々が常に固定数の相連続するアドレスを発生するようにアドレス発生器を制御するための効率的な方法を提供する。メモリ制御信号発生器68は、単に適切な固定数ADNをアクセスカウントレジスタ70に書込み、次いでアクセスカウンタ50に対し、この固定数ADNを適切な時に再ロードするようコマンドを与え、アクセスカウンタ50にYアドレス発生器12A、12Bに対する制御を行なわせる。
【0212】
この制御モードは、例えば、図31及び図32に示すように、3つのフィールドの各々から同数の画素を必要とするフィルタリング動作において有用である。
【0213】
第20の実施の形態
図55を参照し、第20の実施の形態は第14の実施の形態と第19の実施の形態の特徴を組合せたものであり、転送レジスタ62、入力データレジスタ64、メモリ制御信号発生器68により制御される共用のアクセスカウンタ50、固定値ADNを記憶するアクセスカウントレジスタ70を有する。アクセスカウントレジスタ70に記憶される固定値ADNは、Yアドレス発生器12A、12Bにより発生される相連続するアドレスの数を制御するためにアクセスカウンタ50により利用される。第20の実施の形態の利点は上記の通りである。
【0214】
第21の実施の形態
図56を参照し、第21の実施の形態は、第15の実施の形態の特徴と、第19の実施の形態の特徴を組合せたものであり、第19の実施の形態の単一の転送レジスタ62の代りに、バンクA、B内のデータバス24A、24Bに結合された別個の転送レジスタ62A、62Bを有する。第21の実施の形態の利点は上記の通りである。
【0215】
第22の実施の形態
図57を参照し、第22の実施の形態は第16の実施の形態及び第19の実施の形態の特徴を組合せたものであり、入力データレジスタ64、別個のバンクA、B内のデータバス24A、24Bに結合された別個の転送レジスタ62A、62B、及び第19の実施の形態で説明された他の部材を有する。第22の実施の形態の利点は上記の通りである。
【0216】
第23の実施の形態
図58を参照し、第23の実施の形態は第17の実施の形態及び第19の実施の形態の特徴を組合せたものであり、データ入力ユニット14、データ出力ユニット16及び転送レジスタ62に結合されたフルデュープレクスデータバス66と、第19の実施の形態で説明した他の部材を有する。第23の実施の形態の利点は上記の通りである。
【0217】
第24の実施の形態
図59を参照し、第24の実施の形態は第18の実施の形態と第19の実施の形態の特徴を組合せたものであり、データ出力ユニット16、転送レジスタ62、及び入力データレジスタ64に結合されたフルデュープレクスデータバス66と、第19の実施の形態で説明した他の部材を有する。第24の実施の形態の利点は上記したのと同じである。
【0218】
第25の実施の形態
図60を参照し、第25の実施の形態は、第19の実施の形態の構成に、さらに2つのアクセスカウントレジスタ72、74を付加したものである。第1のアクセスカウントレジスタ70は、バースト内の最初にアクセスされるフィールドから必要とされる画素の数に対応した値ADN1を保持する。第2及び第3のアクセスカウントレジスタ72、74、は第2、第3のフィールドから必要とされる画素の数に対応した値ADN2、ADN3を保持する。3つの値ADN1,ADN2,ADN3はすべてメモリ制御信号発生器68から供給される。
【0219】
第25の実施の形態は図36及び図37に示したように、必要とされる画素データの数がフィールドごとに異なるフィルタリング動作において有用である。図36及び図37の動作のためには、ADN1,ADN2,ADN3はそれぞれ「5」、「3」、「5」に設定される。ADN1は、バーストの最初の部分(このときデータは例えばバンクAの主メモリアレイ2Aから読出される)を制御するために用いられる。ADN2は、バーストの第2の部分(このときデータは例えばバンクBの主メモリアレイ2Bから読出される)を制御するために用いられる。ADN3は、バーストの第3の部分(このときデータは例えばバンクAの副メモリアレイ4Aから読出される)を制御するために用いられる。
【0220】
第26の実施の形態
図61を参照し、第26の実施の形態は第25の実施の形態の構成に一対のアドレス再計算器(RECALC)76A、76Bを付加したものである。アドレス再計算器76Aは、バンクA内のYアドレス発生器12Aに結合され、メモリ制御信号発生器68により出力されるシフト制御信号SFTaに応じて、Yアドレス発生器12Aで用いられる開始Yアドレスを再計算する。アドレス再計算器76Bは、バンクB内のYアドレス発生器12Bに結合され、メモリ制御信号発生器68により出力されるシフト制御信号SFTbに応じて、Yアドレス発生器12Bで用いられる開始Yアドレスを再計算する。
【0221】
第26の実施の形態はインターレース走査から順次走査への変換に用いられるフィルタリングにおいて特に有用である。これは図62〜図64に示されている。図62〜図64は、時間軸に沿って分布するいくつかの相連続するフィールドの垂直断面を示す。
【0222】
図62において、インターレース走査においては、偶数フィールド(フィールドa、c)の画素は奇数フィールド(フィールドb、d)の画素の間の空間に配置されている。画素Dc3の位置においてフィルタされた画素値を生成するための典型的なフィルタリング処理においては、偶数フィールドcからの5つの画素(Dc1〜Dc5)、先の奇数フィールドdからの4つの画素(Dd2〜Dd5)、及び後の奇数フィールドbからの4つの画素(Db2〜Db5)が必要とされる。
【0223】
これらのデータは第25の実施の形態では単一のバーストとして生成される。メモリ装置に記憶されたとき、矢印で示すように画素Db5,Dc5,Dd5がすべて同じ列アドレスを有するからである。即ち、開始列アドレスはこれら3つのフィールドb,c,dにおいて同じである。必要なのは、ADN1、ADN3に値「4」を与え、ADN2に値「5」を与えることだけである。画素Db5の記号「×」は、バーストの間に新しいデータが古いデータ上に書換えられる場所を示す。
【0224】
順次走査への変換のためには、フィールドcの画素Dc2,Dc3の中間に位置する新しい画素の生成が求められ、図63に示されるデータ、即ちフィールドdの画素Dd1〜Dd5,フィールドcの画素Dc1〜Dc4、フィールドbの画素Db1〜Db5が必要とされる。これらのデータを第25の実施の形態で生成するのは容易ではない。フィールドcの開始アドレス(列アドレスDc4)がフィールドb、dの開始アドレス(Dd5,Db5)と異なるからである。
【0225】
図64は、奇数フィールドb内の画素値Db3の変換に必要な画素データ、即ちフィールドcのDc1〜Dc4、フィールドbのDb1〜Db5、フィールドaのDa1〜Da4を示す。この場合、フィールドbの開始列アドレスが、フィールドa、cの開始列アドレスと異なるだけでなく、新しい入力画素データDa5が出力バーストの一部を構成しない。
【0226】
第26の実施の形態はこれらのすべての場合に対応し得る。以下に図62〜図64の動作を詳細に説明する。
【0227】
図62のバーストのためには、メモリ制御信号発生器68はADN1を「4」に、ADN2を「5」に、ADN3を「4」にそれぞれ設定し、SFTa及びSFTbを共に「0」に設定する。図65は結果として得られる出力シーケンスを示す。
【0228】
出力がバンクBから始まると仮定し、最初にADN1(「4」)がアクセスカウントレジスタ70から読出されアクセスカウンタ50に書込まれる。そこで、アクセスカウンタ50は、バンクB内のYアドレス発生器12Bに4つのYアドレス(Yj〜Yj−3)を発生させる。データDd5はバンクB内の主メモリアレイ2Bから転送レジスタ62に転送され、新しい入力データDb5がデータ入力ユニット14からデータ出力ユニット16に転送され、データDb4〜Db2がバンクB内の主メモリアレイ2Bから読出され、データ出力ユニット16から、データDb5の後に、出力される。
【0229】
次にADN2(「5」)が第2のアクセスカウントレジスタ72から読出されアクセスカウンタ50に書込まれる。そこで、アクセスカウンタ50は、バンクA内のYアドレス発生器12Aに5つのYアドレス(Yj〜Yj−4)を発生させる。Dc5〜Dc1がバンクA内の主メモリアレイ2Aから順に出力される。この間、背景において、データDd5が転送レジスタ62からバンクBの副メモリアレイ4Bに書込まれ、データ入力ユニット14内に保持されている新しい入力データDb5は主メモリアレイ2B内に書込まれる。
【0230】
最後にADN3(「4」)が第3のアクセスカウントレジスタ74から読出されアクセスカウンタ50に書込まれる。Yアドレス発生器12Bはさらに4つのYアドレスを発生し、データDd5〜Dd2がバンクB内の副メモリアレイ4Bから出力される。
【0231】
図64のバーストのためには、出力がバンクAから始まるものと仮定する。メモリ制御信号発生器68はADN1を「4」に、ADN2を「5」に、ADN3を「4」にそれぞれ設定し、SFTaを「1」にSFTbを「0」に設定する。図66は結果として得られる出力シーケンスを示す。
【0232】
最初にADN1(「4」)がアクセスカウントレジスタ70から読出されアクセスカウンタ50に書込まれる。そこで、Yアドレス発生器12Aは4つのYアドレスを発生する。SFTaが「1」であるので、アドレス再計算器76Aでは開始アドレスが計算され、Yjではなく、Yj−1が求められる。Yアドレス発生器12AはアドレスYjをスキップし、Yj−1からYアドレス出力を開始する。データDa4〜Da1がバンクA内の主メモリアレイ2Aからデータ出力ユニット16に転送され、データ出力ユニット16によりバーストの最初の部分として出力される。
【0233】
次にADN2(「5」)が第2のアクセスカウントレジスタ72から読出されアクセスカウンタ50に書込まれる。そこで、アクセスカウンタ50は、バンクA内のYアドレス発生器12Bに5つのYアドレスを発生させる。SFTbが「0」であるので、アドレス再計算器76Bは開始アドレスを変更せず、従って開始アドレスはYjのままである。Db5〜Db1がバンクB内の主メモリアレイ2Bから順に出力され、データ出力ユニット16により出力される。この間、バンクAでは、背景において、Yアドレス発生器12Aが、先にスキップされたアドレスYjを発生する。データDc5は主メモリアレイ2Aから転送レジスタ62に転送され、その新しい入力データDa5が主メモリアレイ2A内の同じアドレスに書込まれる。この書込み動作の後、Yアドレス発生器12Aが適切なアドレスを発生し、転送レジスタ62に保持されているデータDc5はバンクA内の副メモリアレイ4A内に書込まれる。
【0234】
最後にADN3(「4」)がアクセスカウンタ50に書込まれ、Yアドレス発生器12A内の開始アドレスがアドレス再計算器76Aにより再計算され、Yアドレス発生器12Aは、再計算により求められた開始アドレスから始まる4つのYアドレスを発生し、データDc4〜Dc1がバンクBの副メモリアレイ4Bから出力される。
【0235】
図63のバーストのためには、バーストがバンクBから始まる場合には、メモリ制御信号発生器68はADN1を「5」に、ADN2を「4」に、ADN3を「5」に、SFTaを「1」に、SFbを「0」にそれぞれ設定する。詳細な説明は省略する。
【0236】
フィールド毎に異なる数の画素を用いる上記の動作は、インターレース走査から順次走査への変換のみならず、ピクチャー・イン・ピクチャ処理、フォーマット変換、ノイズ除去等にも有用である。
【0237】
次に上記の実施の形態のすべてに当てはまる変形例について説明する。
【0238】
図67を参照し、この変形において、主メモリアレイ2及び副メモリアレイ4は別個のXデコーダ及びワード線を有する。副メモリアレイ4はそれ自体のXデコーダ77を有する。バンクが2つある場合には、各バンクの副メモリアレイが別個のXデコーダを有する。
【0239】
X及びYデコーダはX−Yアドレス発生器78で発生され、このX−Yアドレス発生器は、XアドレスをXアドレスバス79を介してXデコーダ6及び77に供給し、Yアドレスを上位Yアドレスバス18及び下位アドレスバス20に供給する。
【0240】
内部データバス24はデータバススイッチ80により2つの部分に分割されている。データバススイッチ80は主データバス(MDB)をデータ入力ユニット14及びデータ出力ユニット16に選択的に結合し、副データバス(SDB)をデータ出力ユニット16に選択的に結合し、主データバス及び副データバスを互いに選択的に結合する。
【0241】
Xアドレス(Xi)が受信されると、Xデコーダ6及び77が、主及び副メモリアレイの対応するワード線WLi,WLi’を同時に活性化する。2つのワード線WLi,WLi’が同時に活性化されるので、これらは、同じワード線の異なる部分と考えることができる。同様にXデコーダ6及び77はあたかも、二重デコード出力を発生する単一のXデコーダであるかのように動作する。
【0242】
Xデコーダ6及び77がともに同じXアドレスを受けるので、この変形例は、第1の実施の形態と略同様に動作し、これまでに説明した他の実施の形態と同様の動作をするように改変することもできる。
【0243】
これまでに述べた実施の形態は図6に示すような、現在処理中の列からのデータと、先に処理された列からのデータを含むデータブロックを得るための方法を示す。以下の実施の形態は、図5に示すように現在処理している列のデータ及び後で処理すべき列のデータを含むデータブロックを得るための同様の方法を示す。
【0244】
この場合において、上書された画素データを副メモリアレイに転送しても意味がない。なぜなら、上書されたデータが再度必要になるまでに、1フィールド近い間隔が経過し、この間隔の間にデータは消滅するからである。むしろ上書されたデータは他のフィールドメモリに転送されるべきである。即ち、フィールドメモリを図4に示すように従属接続する必要がある。
【0245】
以下の実施の形態は、本願の第2の発明を例示するものであって、上記の実施の形態の副メモリアレイを持たず、一方従属接続に用いられる特徴、例えば別個のデータ入力及びデータ出力端子を有する。これらの実施の形態は、少なくとも、図7において点線で囲まれたフィールドメモリF1及びラインメモリL21〜L24の機能を提供する。
【0246】
先の実施の形態と同じ又は等価な部分には同じ符号が付してある。
【0247】
第27の実施の形態
図68を参照し、第27の実施の形態は、メモリアレイ2、Xデコーダ6、Yデコーダ(YD)8、Yアドレス発生器12、データ入力ユニット14、データ出力ユニット16、内部データバス24、メモリ制御信号発生器68、アドレス入力ユニット(ADIN)81、データバススイッチ(SW)82、及びバッファ回路(BUF)83を有する。Yアドレス発生器12はダウンカウンタ30及びアクセスカウンタ50を含む。
【0248】
上記の実施の形態と同様、メモリアレイ2内の円NijはXアドレス(Xi)及びYアドレス(Yj)が共通のメモリセルのグループを表わしている。
【0249】
アドレス入力ユニット81(先に述べた実施の形態の図面では、図の簡単化のため省略していた)は、外部アドレス端子(ADD)からXアドレス及びYアドレスを別個に受け、内部アドレス信号XAD及びYADを発生する。Yアドレス信号YADはダウンカウンタ30に供給され、このダウンカウンタ30は、YADからカウントダウンしてYデコーダ8に供給されるYアドレスYADDを発生する。ダウンカウンタ30及びアクセスカウンタ50はともに内部クロック信号(CLK’)に同期して動作する。この内部クロック信号(CLK’)は、外部クロック信号(CLK)から発生されるもので、本実施の形態においては、外部クロック信号と同じ周波数を有する。アクセスカウンタ50は、アドレス入力ユニット81からバースト長制御信号PAを受け、ダウンカウンタ30及びデータバススイッチ82を制御する制御信号PWを発生する。
【0250】
データ入力ユニット14、データバススイッチ82、バッファ回路83、及びデータ出力ユニット16は、メモリ制御信号発生器68により制御される。データ入力ユニット14は外部データ入力端子DINからの入力データを内部データバス24に伝える。データバススイッチ82はデータバス24からのデータをバッファ回路83に伝える。このデータは、データ出力ユニット16により外部データ出力端子DOUTから出力されるまで、バッファ回路83に記憶される。バッファ回路83(先に述べた実施の形態の図面では省略されている)は、FIFOバッファであり、その深さはメモリ装置の最長読出しレイテンシーに等しい。
【0251】
メモリ制御信号発生器68は、内部モードレジスタ(図示せず)を有する。これは読出しレイテンシー及び他の種々のアクセスモードを指定し得るように設計されている。モードレジスタは、CS/,CAS/,RAS/,WE/信号及びアドレス入力ライン上で受信された値の組合せにより形成されるコマンドによりプログラムされている。これは現存するメモリ装置例えばOki MSM54V24632Aにおけるモードレジスタのプログラミングと概して同様である。
【0252】
図69を参照し、アドレス入力ユニット81は、3つの内部レジスタR1、R2、R3を有する。これらはすべてアドレス入力端子ADDに結合されている。メモリ制御信号発生器68がバースト長プログラミングコマンドを受けると、アドレス入力端子において受信された値がレジスタR1にラッチされる。他の時にはアドレス入力端子で受信された値は、CS/,CAS/が活性化された状態であればレジスタR2にラッチされ、CS/,RAS/が活性化された状態であればレジスタR3にラッチされる。XアドレスXADははレジスタR3から出力され、YアドレスYADはレジスタR2から出力され、バースト長制御信号PAはレジスタR1から出力される。
【0253】
図70を参照し、アクセスカウンタ50は、カウンタ84と制御回路86とを有する。カウンタ84は内部クロック信号CLK’及びバースト長制御信号PAを受ける。制御回路86は、制御信号PA、及びカウンタ84の出力を受け、PW制御信号を発生する。
【0254】
PA信号は、P制御回路86にPW制御信号を活性化させる、ゼロでない信号であり、一方PA信号の値はカウンタ84にロードされる。カウンタ84は、CLK’信号に同期してPA値からカウントダウンする。カウンタ84の出力がゼロに達すると、制御回路はPW制御信号を不活性にする。
【0255】
次に、第27の実施の形態の好ましいモードの動作について説明する。
【0256】
バースト長がプログラムされると、バースト長がアドレス入力端子(ADD)から入力され、アドレス入力ユニット81内のレジスタR1にラッチされる。パソコンやワークステーションにおいては、このプログラミングはBIOSにより行なうことができる。先に述べた実施の形態では、バースト長は副メモリアレイのサイズにより間接的に制限されていたが、本発明ではバーストを任意の長さに指定できる。以下の説明ではバースト長は「5」である。
【0257】
モードプログラミングの後、アクセス動作が図71に示すように行なわれる。
【0258】
時刻t1において、CS/,RAS/は低レベルであり、行アドレス(Xi)がアドレス入力端子(ADD)において受信される。行アドレスは、内部クロック信号CLK’の立上がり(これは外部クロック信号CLKの立上がりと略同時である)において、レジスタR3にラッチされる。必要な内部ラッチ信号はメモリ制御信号発生器68により発生される。このメモリ制御信号発生器68はXデコーダ6に、Xアドレスのデコードを行なわせ、メモリアレイ2内の対応するワード線を活性化させる。このワード線に接続されている全てのメモリセルは、データを対応するビット線に伝える。
【0259】
時刻t2において、CS/,CAS/が低レベルであり、列アドレス(Yj)がアドレス入力端子で受信され、ラッチされる。この列アドレス(Yj)は直ちにアドレス入力ユニット81から列アドレス信号YADとしてダウンカウンタ30に、そしてダウンカウンタ30から列アドレス信号YADDとしてYデコーダ8に供給される。Yデコーダ8はデコードされた信号(図71に波形Yjとして図示)を出力する。このデコードされた信号はトランスファートランジスタを活性化し、このトランスファートランジスタを介して列Yjの相補ビット線が内部データバス24に結合される(第1の実施の形態で説明した通り)。従ってメモリセルNjiに保持されていたデータDbjがデータバス24に伝えられる。
【0260】
時刻t2において、アドレス入力ユニット81はPA信号(図示せず)を発生し、このPA信号によりアクセスカウンタ50はPW制御信号を活性化する。この信号によりデータバススイッチ82が閉じ、従ってデータDbjがバッファ回路82に伝えられる。時刻t3またはそれ以前に発生されるメモリ制御信号発生器68(図示せず)からの更なる制御信号によりバッファ回路83はデータDbjを記憶する。
【0261】
時刻t3において、ダウンカウンタ30のカウント値YjからYj−1に減少し、Yデコーダ8は列Yjの相補ビット線をデータバス24から切り離し、代りに列j−1の相補ビット線をデータバス24に接続する。これは、図71の時刻t3の少し後における、波形Yjの高レベルから低レベルへの変化及び波形Yj−1の低レベルから高レベルへの変化で示されている。制御信号PWは高レベルのままである。従って、データバススイッチ82は閉じた状態に保たれ、メモリセルNij−1に保持されているデータDbj−1がバッファ回路83に記憶される。アクセスカウンタ50内のカウンタ84はカウント値が「5」から「4」の減少する。
【0262】
時刻t4において、ダウンカウンタ30はそのカウント値がYj−1からYj−2に減少し、メモリセルNji−2に保持されているデータDbj−2が同様にデータバス24、データバススイッチ82を介してバッファ回路83に転送される。カウンタ84はそのカウント値が「4」から「3」に減少する。
【0263】
このときまで、データ出力ユニット16は高インピーダンス状態であって、メモリ装置からデータは出力されていない。時刻t4の次のクロックCLKの立上がりにおいて、メモリ制御信号発生器68は、データ出力ユニット16に対し、時刻t2の後にバッファ回路83に記憶されたデータDbjの出力を開始するようコマンドを与える。これらのデータDbjは、時刻t5において、外部クロック信号CLKの立上がりに、データ出力端子DOUT(A)に現われ、この時外部装置はこれを読むことができる。時刻t5において、ダウンカウンタ30はカウント値がYj−2からYj−3に減少し、メモリセルNij−3に保持されているデータDbj−3がバッファ回路83に転送され、カウンタ84はそのカウント値が「2」から「1」に減少する。
【0264】
同様に、時刻t6において、データ出力ユニット16はバッファ回路83からのデータDbj−1を出力し、ダウンカウンタ30はカウント値がYj−4に減少し、データDbj−4がメモリセルNji−4からバッファ回路83に転送され、カウンタ84のカウント値が「2」から「1」に減少する。
【0265】
時刻t7において、データ出力ユニット16は、データDbj−2を出力する。さらに、カウンタ84はカウント値が「1」から「0」に減少し、これによりアクセスカウンタ50内の制御回路86が制御信号PWを不活性化する。PW信号が不活性状態であると、ダウンカウンタ30が停止し、データバススイッチ82が開く。従って、新たなデータのバッファ回路83への転送が行なわれなくなる。ダウンカウンタ30により出力されるYアドレスYADDはYj−4のままであり、Yデコーダ8は列Yj−4の相補ビット線をデータバス24に接続した状態に保つ。
【0266】
時刻t8において、データ出力ユニット16は、データDbj−3を出力する。時刻t8の直後の外部クロック信号CLKの立下がりにおいて、CS/及びWE/が低レベルとなり、メモリアレイ2に記憶すべき新しい入力データDaj−4がデータ入力端子DIN(A)で受信される。
【0267】
時刻t9において、データ出力ユニット16はデータDbj−4を出力し、データ入力ユニット14は新しいデータDaj−4をデータバス24を介してメモリアレイ2に送る。このとき列Yj−4の相補ビット線はまだデータバス24に結合されたままであるので、データDaj−4は、出力されたばかりのデータDbj−4の代りに、メモリセルNij−4に記憶される。
【0268】
メモリ装置の出力端子DOUT(A)が同じ構成の他のメモリ装置の入力端子DIN(B)に結合される場合、この第2のメモリ装置は同じ書込みイネーブル信号WE/を受け、時刻t9において、第1のメモリ装置(A)が新しいデータAaj−4を記憶するとき、第2のメモリ装置(B)は、第1のメモリ装置(A)から出力されたデータDbj−4を受けて記憶する。これが図71の下に示してある。
【0269】
第2のメモリ装置(B)は、時刻t9より前に第1のメモリ装置(A)から出力されたデータDbj−1ないしDbj−3を受信しているが、そのとき信号WE/が不活性であるので、これらのデータDbj−1ないしDbj−3を無視する。
【0270】
時刻t9からある適切な時間が経過した後、メモリ制御信号発生器68はYデコーダ8に対し全てのビット線をデータバスから切り離すようコマンドを与え、Xデコーダ6に対し、全てのワード線を不活性にするようコマンドを与える。図71のYj−4信号はこのとき低レベルとなり、データバス24は次のアクセスへの準備のため初期化される。図71においてこの次のアクセスは、同じ列アドレス(Yj)及び次の行アドレス(Xi+1)を起点とする他の同様のバーストである。
【0271】
上記の動作をより詳しく見るため、図72は、動画Pの1フィールド又は1フレームの記憶に用いられるメモリアレイ2の一部を示す。画素データは、n行及びm列に記憶されている。ここでnは1水平走査線上の画素の数であり、mは1フィールド又はフレーム内の水平走査線の数である。
【0272】
図73は、第1の水平走査線の画素データが受信されるに伴い、メモリの内容が変化するかを示し、またどの画素データが読出されるかを示している。走査は左から右への順で行なわれ、また行アドレス即ちXアドレスはゼロで始まり、1ずつ大きくなる。列アドレス(Yアドレス)も図示のようにゼロから始まる。文字tは時刻を表わし、P1,P2,...Pnはメモリ内容の変化する状態を示す。ハッチングしたドットはメモリアレイ2内にすでに記憶された(記憶されたばかりの)画素データを示し、白いドットは先のフィールドの古い画素データを示し、記号「x」を付したドットは上書されようとしている古い画素データを示す。
【0273】
上書される前に、古いデータ(「x」と記したドット)は、その直下の4つの古いデータととともに(矩形の枠で示す)読出される。例えば状態P4において、新しいデータが列ゼロの古いデータに上書される前に、行アドレスが「3」(Xi=3)で列アドレスが「4」から「0」(Yj=4,Yj−4=0)の画素データが単一のバーストとして読出される。
【0274】
この動作のためにメモリ装置に供給される列アドレスYjは、「0」ではなく、「4」であるので、入力データは入力列アドレスで指定された列に記憶される訳ではない。この点は不利ではなく、最初の数走査線が垂直ブランキング期間内にあり、そこには記憶されるべきデータがない映像信号の処理においては、便利でさえある。
【0275】
図74は、同様に第2の水平走査線の画素データが受信されるときの変化(Pn+1〜P2n)を示す。この場合、メモリ装置は列アドレス「5」(Yj=5)を受け、列「5」から列「1」までの画素データをバーストとして出力し、列「1」に新しいデータを書込む。列「0」(Yj=0)のデータは、次のフィールドの始めまで読出されることはない。先に述べたように、これが1フィールドの一部のみの記憶容量しかない副メモリアレイに列「0」のデータを記憶しない理由である。
【0276】
なお、上記の説明は順次走査の場合にも当てはまる。この場合「フィールド」を「フレーム」に置き換えて読む必要がある。
【0277】
図75は、第27の実施の形態で出力されるデータを受けるために用い得るD型フリップフロップ88のマトリクスを示す。メモリAは図71に示すようにデータを受信し、出力する。メモリAから出力されるデータがメモリBと最初のフリップフロップ88に伝えられようとしている。このフリップフロップ88及びその直下の4つのフリップフロップは、メモリAからのデータの出力に同期しているバーストクロック信号(BCLK)によりタイミングを制御される。バーストクロック信号BCLKは図71に示すクロック信号にゲートを掛けることにより発生される。従って、例えば最初のバーストにおいては、BCLKは時刻t5から時刻t9までの5つのクロックサイクルから成る。BCLKによりタイミングを制御される5つのフリップフロップは、バーストの間データDb5〜Db1を記憶するシフトレジスタを形成する。
【0278】
図75の他のフリップフロップはRAS/又はCAS/制御信号から発生される行クロック信号(RCLK)によりタイミングを制御される。RCLKは各バーストの始まる前に1度パルスが発生される。最初のフリップフロップ88の右の4つのフリップフロップは、データDb1の左側のデータDb11,Db21,Db31,Db41(これらは4つの先のバーストにおいてメモリAから出力された)を保持する。
【0279】
図76は、第27の実施の形態の3つのメモリ装置A,B,Cの従属接続を示している。各メモリ装置は8つのデータ入力端子(DIN)及び8つのデータ出力端子(DOUT)を有するものとして示されている。メモリAの出力端子DOUT(A)はメモリBの入力端子DIN(B)に結合されている。メモリBの出力端子DOUT(B)はメモリCの入力端子DIN(C)に結合されている。同様にして任意の数のメモリ装置を従属接続することができる。
【0280】
メモリAの右側に示した出力データDb1〜Db5は、図75に示されるBCLK信号によりタイミングを制御されるD型フリップフロップ88内に記憶された1バーストの出力を表わす。図75に示されるRCLK信号によりタイミングを制御されるD型フリップフロップは図76においてD−FF×4と言う符号を有する矩形のブロックで示されている。
【0281】
従来のSDRAMの比べ、第27の実施の形態はこの種の従属接続構成においていくつかの利点を有する。
【0282】
一つの利点は、バースト読出しアクセス及び書込みアクセスの双方に対し、単一のX−Yアドレス入力で足りることである。
【0283】
他の利点は、同じX及びYアドレスを有するデータの入力及び出力を同時に行なえることである。全く同じアドレス信号、書込みイネーブル信号、及び他の制御信号を、同じタイミングで従属接続されたメモリ装置のすべてに供給すれば良い。入力及び出力を同時に行なえることは、読出し及び書込みアクセスを含むバーストが、従来のSDRAMよりも短い時間で完了することを意味する。
【0284】
第3の利点は、各メモリ装置のデータ出力端子を、従属接続における次のメモリ装置のデータ入力端子に直接結合できることである。従来のSDRAMはデータ端子を1組しか持っておらず、それが入力及び出力の双方に用いられていた。従来のSDRAMを従属接続構成で用いる場合、間にスイッチを挿入し、入力データを出力データから分離する必要があり、該スイッチを制御するために別個の制御信号が必要である。
【0285】
従属接続構成における、従来のSDRAMに対するこれらの利点のため、第27の実施の形態はハードウエアが少なく、しかも高速の動作が可能である。
【0286】
第28の実施の形態
図77を参照し、第28の実施の形態は、第27の実施の形態の構成にデータバス初期化ユニット90を付加したものである。データバス初期化ユニット90は、アクセスカウンタ50からのリセット信号PRにより制御される。データバス初期化ユニット(INIT)90の役割は、各対の相補データバスラインの2本のバスラインを、電源電位及び接地電位の中間の、等しい電位に設定することにより、内部データバス24を初期化するすることである。これは2本のバスラインを一時的に相互接続することにより、又はバスラインを所望の中間電位にプリチャージすることにより、或いはこれらの相互接続とプリチャージを共に行なうことにより達成される。結果は、各対の相補データバスラインは2進数の1のレベル及び2進数の0のレベルの中間のレベルにセットされる。
【0287】
第28の実施の形態の動作は図78に示されている。ここに示される波形は、図71の波形と概して同じであるが、但しPR波形が付加されている。以下データバス初期化動作について説明する。他の動作は第27の実施の形態と同じである。
【0288】
時刻t2から時刻t7に掛けての、メモリアレイ2からデータバス24を介してのバッファ回路83へのデータの転送の間、PW制御信号が高レベルのとき、PR制御信号は低レベルのままであり、データバス初期化ユニット90は不活性のままである。
【0289】
時刻t7の後、アクセスカウンタ50がPW信号を低レベルにするとき、アクセスカウンタ50は同時に、時刻t8を中心とする1クロックサイクルの間PR信号を高レベルにする。このクロックサイクルの間、データバス24はデータバス初期化ユニット90により初期化される。列Yj−4のビット線(尚もデータバス24及び同じ列のメモリセルNij−4に接続されている)もまた初期化される。データバス初期化ユニット90は時刻t8及びt9の間のタイミングにおいて不活性にされ、データバス24及びこれらのビット線及びメモリセルが初期化された状態となる。
【0290】
時刻t9において、新しい入力データDaj−4が受信され、データ入力ユニット14からデータバス24へ転送される。データバスライン及びビット線は、その中間電位から、2進数の1又は2進数の0を表わすレベルに速やかに変ることができ、メモリセルNij−4内のキャパシタは速やかに充電又は放電されてデータを記憶する。このように、データの書込みが短時間で行なわれ、次のバーストの開始を早めることができる。
【0291】
データバス24が初期化されず、新しい入力データDaj−4が古いデータDbj−4と異なる場合、データバスライン及びビット線は電源電位と接地電位の間を一方から他方に変らなければならず、メモリセル内のキャパシタは完全に充電又は放電されなければならなず、従って書込み動作に掛かる時間が長く、バースト相互間の時間を長くしなければならない。
【0292】
バースト間の時間を短くすることにより、第28の実施の形態のメモリ装置は、より長いバーストを出力することができる。
【0293】
第29の実施の形態
図79を参照し、第29の実施の形態は、第27の実施の形態の構成に、第5の実施の形態で説明したアドレスレジスタ52を付加したものである。アドレスレジスタ52はアドレス入力ユニット81から出力されるYアドレスYADを受信し、記憶する。これによりYアドレスYADをダウンカウンタ30に繰返しロードすることができる。第5の実施の形態について説明したように、YアドレスYADの再ロードは外部制御信号ADX/に応じて行なわれる。
【0294】
アドレス入力ユニット81ではなく、アドレスレジスタ52内にYアドレスYADを記憶することにより、Yアドレスを回路構成上ダウンカウンタ30の近くで保持することができ、さらに、アドレス入力ユニット81を次のYアドレスの受信のための準備を開始することできる。
【0295】
ダウンカウンタ30はバーストの途中で再ロードの必要がないので、アドレスレジスタ52とダウンカウンタ30の間のスイッチは必ずしも必要ではない。ダウンカウンタ30はPW制御信号により、制御することができる。即ちPW制御信号の立上がり毎にダウンカウンタ30は、アドレスレジスタ52に保持されているYアドレス値をロードし、その値からカウントダウンする。アドレスレジスタ52は例えばトランスペアレントラッチを用いて構成され、アドレス入力ユニット81により受信された新しいアドレス値はダウンカウンタ30に直ちに利用できるようにすることができる。
【0296】
第29の実施の形態の動作は、第5の実施の形態及び第27の実施の形態の動作の説明から理解されよう。従って、詳細な説明は省略する。しかし、関連する説明が第31の実施の形態でなされる。第29の実施の形態の利点は同じ列アドレスを外部から繰返し入力することが不要だと言うことである。
【0297】
第30の実施の形態
図80を参照し、第30の実施の形態は、第28の実施の形態及び第29の実施の形態の特徴を組合せたものであり、アドレスレジスタ52とデータバス初期化ユニット90の双方を備えている。詳細な説明は省略する。第30の実施の形態の動作は次の実施の形態の動作と略同じである。
【0298】
第31の実施の形態
図81を参照し、第31の実施の形態は第30の実施の形態の構成に、アドレスレジスタ52とダウンカウンタ30の間に接続され、アクセスカウンタ50からの制御信号POで制御される、第5の実施の形態で説明したアドレス出力スイッチ54を付加したものである。さらにアクセスカウンタ50からアドレスレジスタ52へ供給される制御信号PMが付加されている。
【0299】
図82は、第31の実施の形態の動作を示す。以下、ダウンカウンタ30の再ロードの動作につき説明する。他の動作は第28の実施の形態で説明した通りである。
【0300】
図82の、時刻t1から時刻t6までの最初のバーストの間、PO制御信号は低レベルのままであり、ダウンカウンタがアドレスレジスタ52からロードされるのを防いでいる。代りに時刻t2において、アドレス入力ユニット81で受信された入力Yアドレス(Yj)が図81に示されていない信号線を介して直接にダウンカウンタ30にロードされる。YアドレスYjは、時刻t2と時刻t6の間の任意の便宜な時刻に、制御信号PM(図82には図示せず)に応じて、アドレスレジスタ52に記憶される。
【0301】
最初のバーストは、第27及び第28の実施の形態で説明したのと同じように行なわれる。時刻t4の頃PR制御信号が活性化されると、データバス24はデータバス初期化ユニット90により初期化される。これは時刻t5における新しいデータDaj−4の書込みが準備のためである。
【0302】
第2のバーストは、新しいXアドレス(Xi+1)の入力とともに始まる。時刻t8において、CS/,CAS/,ADX/信号は低レベルであり、PW制御信号が高レベルに駆動されるとき、アクセスカウンタ50はPO制御信号を高レベルとする。PO制御信号は1クロックサイクルの間高レベルであり、この間アドレスレジスタ出力スイッチ54が閉じられ、前と同じYアドレス(Yj)がアドレスレジスタ52からダウンカウンタ30にロードされる。第2のバーストの間、制御信号PM(図示せず)は不活性のままであり、アドレスレジスタ52は同じアドレス値を維持する。従って、第2のバーストは同じ列内の、次の行(Xi+1)のデータをアクセスする。
【0303】
第31の実施の形態は、データバス24の初期化により、第28の実施の形態と同じく動作速度に関する改善をもたらすとともに、同じ列アドレスを繰返し入力する必要がない点で、第29及び第31の実施の形態と同じ利点を有する。
【0304】
第29及び第31の実施の形態と比較し、第31の実施の形態は、アドレスレジスタ52が新たに受信されたアドレスデータをダウンカウンタ30に直ちに伝えなくても良いため、アドレスレジスタ52の設計についての自由度が大きく、また、アドレス入力が必要とされないときに、アドレスレジスタ52からダウンカウンタ30が望ましくないアドレス入力を受けるのをアドレスレジスタ出力スイッチ54が防ぐため、ダウンカウンタ30についての設計の自由度が大きい。
【0305】
第32の実施の形態
図83を参照し、第32の実施の形態は第31の実施の形態の構成に、メモリアレイ2内の異なるデータブロックを選択するためのブロック選択ユニット92を付加したものである。
【0306】
この実施の形態のアドレス入力ユニット81は受信されたYアドレスビットを上位グループPCと下位グループPBに分割する。下位グループPBはアドレスレジスタ52及びダウンカウンタ30に供給される。上位グループPCはブロック選択ユニット92に供給される。供給されたアドレスビットからブロック選択ユニット92は上位YアドレスYUADを発生し、この上位YアドレスYUADはYデコーダ8に、ダウンカウンタ30をバイパスして直接供給される。Yデコーダ8はYUADを、例えば、Yアドレスの上位ビットとして用いる。
【0307】
第32の実施の形態のメモリ制御信号発生器68は、アクセスカウンタ50に制御信号NBLを供給する。この制御信号NBLは各ブロック内の、同じバーストにおいてアクセスされるべき列の数を指定する。アクセスカウンタ50は、次ブロック制御信号PNBLをブロック選択ユニット92に供給し、これによりブロック選択ユニット92は次のブロックのための上位YアドレスYUADを出力する。
【0308】
図84はダウンカウンタ30、アドレスレジスタ52、アドレスレジスタ出力スイッチ54、及びブロック選択ユニット92の内部構成の一例を示す。文字"n"は、上位アドレスビット及び下位アドレスビットを含むYアドレスビットの合計数である。
【0309】
ダウンカウンタ30は、相互接続され、カウンタクロック信号CCLKにより駆動される一連の1−ビットカウンタC0〜Cn−3から成る。カウンタクロック信号CCLKは、内部クロック信号CLK’と制御信号PWを図示のようにNANDゲート及びインバータで組合せることにより得られる。各1−ビットカウンタCiは、例えば、左隣の1−ビットカウンタCi−1により出力される信号の特定の遷移(立上がり又は立下がり)により反転する出力を有する回路である。全ての出力の遷移はカウンタクロックCCLKに同期している。
【0310】
アドレスレジスタ52はラッチE0〜En−3及びトランジスタTrdd0〜Trddn−3から成る。トランジスタTrdd0〜Trddn−3は、PM制御信号により制御されるものであり、n−2個の下位YアドレスビットPB(Y0〜Yn−3)をアドレス入力ユニット81からラッチE0〜En−3に供給する。
【0311】
アドレスレジスタ出力スイッチ54は、PO制御信号により制御されるトランジスタTrd0〜Trdn−3から成り、アドレスレジスタ52内のラッチE0〜En−3の出力をダウンカウンタ30内の対応する1−ビットカウンタC0〜Cn−3に供給する。
【0312】
ブロック選択ユニット92は一対の1−ビットカウンタF0,F1と、1対の1−ビットラッチD0,D1と、1対のトランジスタTrddn−2,Trddn−1と、もう1対のトランジスタTrdn−2,Trdn−1とを有する。トランジスタTrddn−2,Trddn−1はPM制御信号により制御されるもので、2つの上位アドレスビットYn−2,Yn−1(PC)をアドレス入力ユニット81から1−ビットカウンタF0,F1に供給する。トランジスタTrdn−2,Trdn−1はPO制御信号により制御されるもので、1−ビットカウンタF0,F1の出力をラッチD0,D1に供給する。1−ビットカウンタF0,F1はPNBL制御信号により駆動されるのもので、相互接続され、アップカウンタ又はダウンカウンタとして動作する。
【0313】
ダウンカウンタ30及びブロック選択ユニット92の出力SY0〜SYn−1は、Yデコーダ8に供給される完全なYアドレス信号を形成する。下位ビットSY0〜SYn−3を組合せた値(YADD)はカウンタクロックCCLKに同期してカウントダウンし、上位ビットSYn−2,SYn−1を組合せた値(YUAD)はPNBL制御信号に同期してカウントアップ及びダウンするする。
【0314】
図85を参照し、ブロック選択ユニット92により出力された上位アドレスビットYUADはメモリアレイ2を複数のブロックに分割する。簡単のため、1つの上位アドレスビット及び2つのブロック(ブロックa及びブロックb)のみが図85に示されている。ブロックaの上位アドレスビット(YUAD)の値は0であり、ブロックbの上位アドレスビットの値は1である。
【0315】
図85のメモリは各ブロック内の1フィールドの画素データを記憶するために用いることができ、従ってメモリアレイ2は2フィールド又は1フレームの画素データを保持することができる。例えば偶数フィールドはブロックaに記憶され、奇数フィールドはブロックbに記憶される。
【0316】
単一のバーストは、両フィールドからのデータを含む。図85は、データが現に偶数フィールドのため受信され、ブロックa内に記憶されつつある場合を示す。バーストは、ブロックbからの、先の奇数フィールドの3つの画素のデータ(Yb3,Yb2,Yb1)の読出しに始まり、次にブロックaからの先の偶数フィールドの3つの画素のデータ(Yc3,Yc2,Yc1)の読出しが行なわれ、次に新しい入力データ(Ya1図示せず)の、最も古い読出しデータ(Yc1)上への上書(ハッチングしたドットで示す)が行なわれる。
【0317】
このバーストは、データYb1の転送の次に、上位アドレスビットが1から0に変化し、開始アドレス("10111")の下位アドレスビットが再度アドレスレジスタ52からダウンカウンタ30にロードされるように、ブロック選択ユニット92及びアドレスレジスタ出力スイッチ54をPNBL及びPO制御信号により制御することにより得られる。従って、バーストはブロックb内の列アドレス"110101"(Yb1)からブロックa内の列アドレス"010111"(Yc3)に、中断なくジャンプする。
【0318】
次のフィールド(奇数フィールド)のデータの受信の間に、新しい偶数フィールドのデータがすべてブロックa内に記憶されると、図86に示すようにバーストアクセスが行なわれる。今度は、各バーストはブロックa内で始まりブロックb内で終り、新しい画素データはブロックb内に記憶される。
【0319】
順次走査が用いられる場合、異なるフィールドではなく異なるフレームのデータをそれぞれのブロックに記憶する。異なるブロックが異なるフレームの画素データを記憶する場合、データは異なるフレーム内の同じ位置の画素を表わす。異なるブロックが異なるフィールドの画素データを記憶する場合、データは異なるフィールドの互いに隣接する位置の画素を表わす。例えば、図64に示すように、データDa1及びDb1は、フィールドa及びbの互に隣接する位置の画素を表わす。
【0320】
第32の実施の形態によれば、単一のメモリ装置が、複数のフィールド又はフレームからの画素データを単一のバーストで出力することができる。図85及び図86ではフィールド又はフレームの数は2である。しかし、上位アドレスビットの数に応じて、第32の実施の形態のメモリアレイ2は、それぞれ異なるフィールド又はフレームを記憶する任意の数のブロックに分割することができる。第1ないし第26の実施の形態とは異なり、第32の実施の形態は1つのブロックから他のブロックへデータを転送する必要がない。従って、動作は、上記先の実施の形態よりも簡単である。但し、記憶すべきデータの量が多い。
【0321】
第32の実施の形態の更なる詳細は第38の実施の形態との関連で説明する。
【0322】
第33の実施の形態
図87を参照し、第33の実施の形態は第27の実施の形態と類似であるが、2つのメモリバンクを有し、別個のメモリアレイ2A,2Bと別個のXデコーダ6A,6Bと、別個のYデコーダ8A,8Bとを有する。両バンクは同じ内部データバス24及びダウンカウンタ30を共用する。
【0323】
2つのバンクの一方は、偶数Xアドレスの画素データを記憶し、他方のバンクは同じフィールドの奇数Xフィールドの画素データを記憶し、従って他方のバンクへのアクセスの間に一方のバンクをプリチャージすることができる。
【0324】
第33の実施の形態の動作の詳細は、第38の実施の形態についての説明から理解されよう。
【0325】
第34の実施の形態
図88を参照し、第34の実施の形態は第28の実施の形態の特徴と第33の実施の形態の特徴とを組合せたものである。即ち、第34の実施の形態は第33の実施の形態の2バンク構成にデータバス初期化ユニット90を加えたものである。第34の実施の形態は第28の実施の形態の利点及び第33の実施の形態の利点を併せ持つ。
【0326】
第34の実施の形態の動作の詳細は、第38の実施の形態についての説明から理解されよう。
【0327】
第35の実施の形態
図89を参照し、第35の実施の形態は第29の実施の形態の特徴と第33の実施の形態の特徴とを組合せたものである。即ち、第35の実施の形態は第33の実施の形態の構成にアドレスレジスタ52を加えたものである。第35の実施の形態は第29の実施の形態の利点及び第33の実施の形態の利点を併せ持つ。
【0328】
第35の実施の形態の動作の詳細は、第38の実施の形態についての説明から理解されよう。
【0329】
第36の実施の形態
図90を参照し、第36の実施の形態は第30の実施の形態の特徴と第33の実施の形態の特徴とを組合せたものである。即ち、第36の実施の形態は第33の実施の形態の構成にアドレスレジスタ52及びデータバス初期化ユニット90を加えたものである。第36の実施の形態は第30の実施の形態の利点及び第33の実施の形態の利点を併せ持つ。
【0330】
第36の実施の形態の動作の詳細は、第38の実施の形態についての説明から理解されよう。
【0331】
第37の実施の形態
図91を参照し、第37の実施の形態は第31の実施の形態の特徴と第33の実施の形態の特徴とを組合せたものである。即ち、第37の実施の形態は第36の実施の形態の構成にアドレスレジスタ出力スイッチ54を加えたものである。第37の実施の形態は第31の実施の形態の利点及び第33の実施の形態の利点を併せ持つ。
【0332】
第37の実施の形態の動作の詳細は、第38の実施の形態についての説明から理解されよう。
【0333】
第38の実施の形態
図92を参照し、第38の実施の形態は、第32の実施の形態及び第33の実施の形態の特徴を組合せたものであり、第32の実施の形態と同様ブロック選択ユニット92を有するとともに、第33の実施の形態と同様2つのメモリバンクを有する。各メモリバンクは、ブロック選択ユニット92により出力される上位アドレスビットYUADに応じて、複数のブロックに分割されている。
【0334】
図93は、第38の実施の形態の内部構成をより詳しく示す。
【0335】
アドレス入力ユニット81はXアドレス信号XAD及び3つの他の制御及びアドレス信号PA,PB,PCを出力する。PAはアクセスカウンタ50に供給され、バースト長を制御する。この点は、第27の実施の形態について説明した通りである。PBはYアドレスの下位ビットから成り、アドレスレジスタ52に供給される。PCはYアドレスの上位ビットから成り、ブロック選択ユニット92に供給される。
【0336】
アクセスカウンタ50はメモリ制御信号発生器68からのNBL制御信号を受ける。第32の実施の形態で説明したように、NBLは一つのバーストにより、各ブロックから読出されるビットの数を制御する。アクセスカウンタ50は、第31の実施の形態で示したように、PO制御信号を出力し、第32の実施の形態で説明したようにブロック選択ユニット92を制御するPNBL信号を出力し、通常は低レベルであり、バーストの終りを示すときに高レベルとなるフラグ信号を出力する。
【0337】
アドレスレジスタ52、アドレスレジスタ出力スイッチ54、及びダウンカウンタ30は、例えば図84に示す構成を有する。但し、アドレスレジスタ出力スイッチ54は、アクセスカウンタ50からPO制御信号を受けるほか、メモリ制御信号発生器68からNO制御信号を受ける。アドレスレジスタ出力スイッチ54は、NO又はPOが活性化された状態のときアドレスレジスタ52をダウンカウンタ30に接続する。
【0338】
メモリ制御信号発生器68は、先の実施の形態で説明したもののほか、種々の制御信号を出力する。そのうちの2つ、出力イネーブル信号POE及び読出しタイミング信号PTRが明示されている。他の制御信号は纏めて太い矢印で示してある。メモリ制御信号発生器68はアクセスカウンタ50により出力されたフラグ信号を受ける。
【0339】
ブロック選択ユニット92は、例えば図84に示される構造を有し、上位Yアドレス信号YUADを生成する1−ビットカウンタF0,F1を有する。
【0340】
内部データバス24は、バンクAのための、一対の相補信号線Da,Da/及びバンクBのための、他の一対の相補信号線Db,Db/を有する。簡単のため、各バンクにつきデータバスラインが各1対のみ示されている。データバス24もまた読出しバスラインRD,RD/及びRRDa,RRDa/(これらによりデータバスラインDa,Da/,Db,Db/がトランジスタスイッチ(後述する)を介してバッファ回路83に結合される)の相補対、及び書込みデータバスラインWDa,WDa/(これらによりデータバスラインDa,Da/,及びDb,Db/が他のトランジスタスイッチ(後述する)を介してデータ入力ユニット14に結合される)の相補対を有する。
【0341】
データバス初期化ユニット90は、データバスラインの相補対を等化するトランジスタTra1,Trb1を有する。これらのトランジスタはリセット制御信号PRa,PRb(メモリ制御信号発生器68により発生される制御信号の一部)により駆動される。
【0342】
バンクAから引出されたデータバスラインDa,Da/はトランジスタSWaを介して書込みデータバスラインWDa,WDa/に結合されている。トランジスタSWaは、バンクAのための内部書込みイネーブル制御信号PWEaにより駆動される。同様に、バンクBから引出されたデータバスラインDb,Db/はトランジスタSWbを介して書込みデータバスラインWDa,WDa/に結合されている。トランジスタSWbは、バンクbのための内部書込みイネーブル制御信号PWEbにより駆動される。制御信号PWEa及びPWEBはメモリ制御信号発生器68から出力される。書込みデータバスラインWDa及びWDa/はデータ入力ユニット14に結合されている。
【0343】
データバス24をバッファ回路83に結合するデータバススイッチ82は、トランジスタSRa1,SRb1,SR2を有する。トランジスタSRa1はバンクAのデータバスラインDa,Da/を読出しデータバスラインRD,RD/に結合するものであり、バンクAのための内部読出しイネーブル制御信号PREaにより駆動される。トランジスタSRb1はバンクBのデータバスラインDb,Db/を読出しデータバスラインRD,RD/に結合するものであり、バンクBのための内部読出しイネーブル制御信号PREbにより駆動される。トランジスタSR2は読出しデータバスラインRD,RD/を読出しデータバスラインRRDa,RRDa/に結合するものであり、メモリ制御信号発生器68から出力される読出しレディ(準備完了)制御信号PRRにより駆動される。読出しデータバスラインRRDa,RRDa/はバッファ回路83に結合されている。増幅器96が読出しデータバスライRD,RD/及びデータバスラインDb,Db/(トランジスタSRb1からメモリアレイ2Bに至る)に結合され、読出しデータを増幅する。
【0344】
読出しイネーブル制御信号PREa,PREbは例えばANDゲート及びORゲートを含み、メモリ制御信号発生器68からのPTR制御信号及びアクセスカウンタ50からのフラグ信号を受信する論理回路98により発生される。論理回路98はまたメモリ制御信号発生器68により出力され、それぞれバンクA,Bを選択する制御信号Pa,Pbを受信する。
【0345】
データ出力ユニット16は、メモリ制御信号発生器68からの内部出力イネーブル信号POEにより制御される。
【0346】
Yデコーダ8A及び8Bは図10に示すようにANDゲートを有する。図93において、これらのANDゲートは、Yデコーダ8A内のものがYDa1〜YDanで、Yデコーダ8B内のものがYDb1〜YDbnで示されている。
【0347】
図94はメモリアレイ2A,2Bの内部構造を示す。幾つかの記号の違いがあるが、この構造は、図10の主メモリアレイ2の構造と同じである。以下の説明は、記号の違いに関するものである。
【0348】
図93と同様、YDa1(YDb1)〜YDan(YDbn)はYデコーダ8A,8B内のANDゲートを表わし、これらは図10のANDゲート38と等価である。
【0349】
図10においてY1〜Ymで示された信号は、図93においてはYa1(Yb1)〜Yan(Ybn)で示されている。文字"a","b"はそれぞれバンクA,Bを表わす。
【0350】
ビット線をデータバスラインDa(Db),Da/(Db/)に接続するトランスファートランジスタ46は、符号S1〜Snで示されている。ビット線はBL1,BL1/〜BLn,BLn/で示されている。
【0351】
PSAA,PSABはバンクA,Bのセンス増幅器(SA)を活性化する信号である。T1〜Tnは列1〜nを表わす。文字"m"は各メモリバンク内の行の数を表わす。文字"n"は各メモリバンク内の列の数を表わす。
【0352】
次に、第38の実施の形態の動作を説明する。以下の説明は、6画素のデータが1つのバンクから読出されるバーストの場合についてのものであり、6画素は2フィールドから各々3画素ずつを取り出したものであり、データはバンク内の別個のブロックに記憶される。
【0353】
以下の説明は、第32ないし第37の実施の形態にも、これらの実施の形態が本実施の形態と共通の特徴を有する限りにおいて、当てはまる。
【0354】
図95を参照し、時刻t1において、CS/,RAS/が低レベルであり、Xアドレス(Xi)がアドレス入力端子ADDで受信される。メモリ制御信号発生器68は、例えばXアドレスのLSBに従ってバンクA又はBを選択し、Xアドレスを対応するXデコーダ6A、6Bに送り、該Xデコーダ6A,6Bは対応するワード線WLiを駆動する。以下の説明で、バンクAが選択されるものと仮定する。この場合、制御信号Paが高レベルであり、制御信号Pbが低レベルである。
【0355】
時刻t1の後、メモリ制御信号発生器68は、選択されたバンクA内のセンス増幅器活性化信号(PSAA)を駆動し(高レベルにし)、バンクA内のビット線(BL1,BL1/〜BLn,BLn/)上にデータが現われ始める。バンクBは不活性のままである。
【0356】
時刻t2において、CS/,CAS/が低レベルであり、YアドレスYjがアドレス入力端子ADD/において受信される。アドレス入力ユニット81は下位アドレスビット(PB)をアドレスレジスタ52に送り、上位アドレスビット(PC)をブロック選択ユニット92に送る。アドレス入力ユニット81はまたPA制御信号をアクセスカウンタ50に送り、6サイクルのバースト長を指定する。メモリ制御信号発生器68からアクセスカウンタ50に送られるNBL制御信号は、バーストが選択メモリバンク内の各ブロックのアクセスに3サイクル費やすべきことを示す。
【0357】
本発明は、PA及びNBL制御信号を用いる特定の方法に限定されない。他の方法として、PAが3サイクルを指定し、NBLが各3サイクルを2回繰返すことを指定しても良い。
【0358】
時刻t2とt3の間の時点において、メモリ制御信号発生器68はNO制御信号を活性化し、アドレスレジスタ出力スイッチ54はこれに応答してアドレスレジスタ52をダウンカウンタ30に接続し、下位Yアドレスビットをダウンカウンタ30にロードする。これらのビットは、ブロック選択ユニット92から出力される上位アドレスビットYUAD出力と組合せられ、Yデコーダ8Aは入力YアドレスYjの全体を受け、バンクA内の指定された列Tj内のビット線をデータバス24に接続する信号Yajを活性化する。
【0359】
なお、図95のデコーダ出力波形(Yaj,Yaj−1, ...,Ybj−2)内の文字"a","b"はバンクA、Bを意味しない。このバーストのアクセスはすべてバンクAに対するものである。デコーダ出力波形における"a","b"は、図86のように、バンクA内のブロックa,bを示す。
【0360】
時刻t3において、データDaj(図86のデータDa3に対応する)がビット線BLj,BLj/から転送され、バンクAのデータバスラインDa,Da/に現われ始める。次のクロックサイクル中に、内部読出しイネーブル制御信号PREaがある期間活性化され、この間にデータDajはデータバスラインDa,Da/からトランジスタSRa1を介して読出しデータバスラインRDa,RDa/に転送される(図95の波形参照)。PRR制御信号(図示せず)も活性化された状態であり、データDajはトランジスタSR2及び読出しデータバスラインRRDa,RRDa/を介してバッファ回路83に転送され、バッファ回路83にラッチされ、データ出力ユニット16に伝えられる。
【0361】
PREa信号は図93に示す論理回路98により、PRR読出しタイミング信号から発生される。アクセスカウンタ50により出力されるフラグ信号は低レベルであり、Paは高レベルである。従って、PREaはPTRの高レベル及び低レベルの遷移に追従する(概して図95の波形に示される通り)。
【0362】
時刻t3より少し後、メモリ制御信号発生器68は、出力イネーブル制御信号POEを活性化し、次のサイクルにおいてデータ出力ユニット16は図示のようにデータDajを出力端子DOUTに出力する。
【0363】
このようにして、動作が進行し(この間ダウンカウンタ30のカウント値は1ずつ減少する)、データDaj−1,Daj−2がメモリアレイ2Aからバッファ回路83に転送される。これらの転送は時刻t4の前後のクロックサイクルに行なわれる。
【0364】
時刻t5より少し後、アクセスカウンタ50は、先にPA及びNBL信号により供給された情報から、ブロックaから充分なデータが読出された判断し、PO制御信号を活性化し、開始Yアドレス(下位ビット)をアドレスレジスタ52からダウンカウンタ30に再ロードさせる。同時に、図95には示されていないが、アクセスカウンタ50はPNBL制御信号をブロック選択ユニット92に送り、上位アドレスビットYUADを、次のブロック(b)を指示する内容のものに変える。かくして、時刻t5において、Yデコーダ8Aが、メモリバンクA内のブロックb内の列を選択する信号Ybjを発生し、データDbj(図86のYb3に対応する)がデータバスラインDa,Da/,RDa,RDa/,RRDa,RRDa/を介してバッファ回路83に転送される。
【0365】
時刻t6,t7の後で、後続のデータDbj−1,Dbj−2(図86のYb2,Yb1に対応する)がメモリアレイ2AからデータバスラインDa,Da/,RDa,RDa/,RRDa,RRDa/を介してバッファ回路83に転送される。データDbj,Dbj−1,Dbj−2は,データ出力ユニット16により、それぞれ時刻t6,t7,t8に出力される。
【0366】
時刻t8の頃、データDbj−2がバッファ回路83への転送が済み、データ出力ユニット16により出力されつつあるときに、メモリ制御信号発生器68は、データバスリセット制御信号PRaを活性化し、データバスラインDa,Da/を初期化する。Yデコーダ8Aは、Ybj−2列選択信号を出力し続け、従ってこの信号により選択されたビット線はまた初期化される。新しい入力データ(ハッチングしたドットで示してある)が時刻t8にデータ入力端子DINにおいて受信され、書込みデータバスラインWDa,WDa/に供給される。
【0367】
このとき、アクセスカウンタ50はフラグ信号を活性化し、バーストの終りを示す。フラグ信号を受け、メモリ制御信号発生器68は、読出しタイミング信号PTRの出力を停止し、従って、時刻t8の後PTRパルスは発生されない。従って、PREaパルスも時刻t8の後は発生されない。
【0368】
なお、図93では、読出しイネーブル信号PREa,PREbを発生する論理回路98がフラグ信号を受けるものをして示されているが、論理回路98にフラグ信号を入力しなくても、PREa,PREbを正しく発生することができるので、この入力は省力することができる。
【0369】
時刻t8より少し後、メモリ制御信号発生器68は、内部書込みイネーブル信号PWEaを活性化し、書込みデータバスラインWDa,WDa/を、メモリアレイ2AのためのデータバスラインDa,Da/に接続する。時刻t9において、新しいデータがデータバスラインDa,Da/に転送される。Yデコーダ8Aは信号Ybj−2を出力し続けるので、入力データは、選択されたビット線に転送され、これまでデータDbj−2を記憶していたブロック内のメモリセル内に書込まれる。これらのビット線は図95においてBlj,BLj/と示されているが、バースト内の最初のデータDajが読出されたのと同じビット線BLj,BLj/と同じではない。データDajはブロックaから読出されたからである。
【0370】
このバーストの間、バンクB内のワード線を、次のバースト(バンクBがアクセスされる)の準備のためにプリチャージすることもできる。バンクA内のデータバスライン及びビット線も初期化できる。
【0371】
図95において、フラグ信号は時刻t8から時刻t12まで高レベルのままであるとして示されている。しかしこのフラグ信号は、それより前に低レベルにして次のバーストに備えることとしても良い。タイミングに関する他の細かな変形も可能であり、図95は、正確なタイミングの関係を示しているのではなく、それぞれの事象の大まかな流れを示しているに過ぎない。
【0372】
第32の実施の形態と同様、第38の実施の形態によれば、単一のメモリ装置により、複数のフィールド又はフレームからの画素データを単一のバーストで出力することができる。さらに第38の実施の形態によれば、各バンクのプリチャージングを他のバンクのアクセスに隠すことで(同時に行なうことで)バースト間の間隔を短くすることができる。2つのバンクを用いることにより、第38の実施の形態は、第38の実施の形態の好ましい用い方は、各走査線内の奇数番号の画素のためのデータを一つのバンクに記憶し、各走査線内の偶数番号の画素のためのデータを他のバンクに記憶し、2つのバンクを交互にアクセスすることである。
【0373】
変形例
以上の実施の形態においては、一つのおきの行が交互のバンクにアクセスされるバンクインターリービングが行なわれた。しかし、バンク間で列インタリービングを行なうこともできる。
【0374】
バンクの数は2つに限らず、より多くても良い。
【0375】
Yアドレス発生器内のダウンカウンタの代りにアップカウンタを用いても良い。ダウンカウンタを用いた場合の利点は、動画内の走査線は概して画面の上から下へ昇順にアドレスされ走査されので、上記のようなバースト(データが走査線の走査順とは逆に出力される)の場合、ダウンカウンタの方が便利である点である。
【0376】
第1ないし第26の実施の形態を非従属接続構成で用い、入力及び出力が異なる時刻に行なわれる場合、データ入力ユニット14及びデータ出力ユニット16は同じ外部データ端子を共用することができる。
【0377】
第19ないし第26の実施の形態のアクセスカウントレジスタ及びアドレス再計算器は、他の実施の形態においても用い得る。
【0378】
第31の実施の形態のPM及びPO制御信号は、アクセスカウンタ50ではなく、メモリ制御信号発生器68で発生することとしても良い。
【0379】
第27の実施の形態のPA制御信号は、アドレス入力ユニット81ではなく、メモリ制御信号発生器68で発生することとしても良い。
【0380】
本発明は動画のディジタル処理における問題の解決のためのものとして説明したが、本発明のメモリ装置は、動画のディジタル処理以外の用途にも用い得る。当業者には、特許請求の範囲の記載の範囲内でさらに種々の変形が可能であろう。
【0381】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、フィールド若しくはフレームメモリの機能と、複数のラインメモリの機能を組合せたメモリ装置が得られる。また、単一の行−列アドレスの入力によりバースト読出しアクセス及び単一の書込みアクセスを行なうことができるメモリ装置が得られる。さらに、単一の行アドレスの入力により、前もって入力された列アドレスを用い、バースト読出しアクセス及び単一の書込みアクセスを行なうことができるメモリ装置が得られる。さらにまた、従属接続に適したメモリ装置が得られる。さらにまた、動画の、複数のフィールド若しくはフレームのための画素データを記憶することができ、単一の組合せバーストで各フィールド若しくはフレームからの複数の画素データを出力することができるメモリ装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画素の群を示す図である。
【図2】 動画のいくつかの相連続するフィールド内の画素の群を示す図である。
【図3】 動画の相連続するフィールド内の、より多くの画素の群を示す図である。
【図4】 図3の画素の読出しアクセスのための従来のシステムを示す図である。
【図5】 読出し及び書込みアクセスの一例を示す図である。
【図6】 読出し及び書込みアクセスを示す他の例を示す図である。
【図7】 図5のアクセス動作に対応する図4の一部を示す図である。
【図8】 図6のアクセス動作に対応する図4の一部を示す図である。
【図9】 本発明の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【図10】 第1の実施の形態をより詳細に示す回路図である。
【図11】 第1の実施の形態の主メモリアレイへの読出しアクセスを示すタイミング図である。
【図12】 第1の実施の形態の副メモリアレイへの読出しアクセスを示すタイミング図である。
【図13】 本発明の第2の実施の形態を示す回路図である。
【図14】 本発明の第3の実施の形態を示す回路図である。
【図15】 本発明の第4の実施の形態を示す回路図である。
【図16】 第1ないし第4の実施の形態の主及び副メモリアレイの使用方法を示す図である。
【図17】 本発明の第5の実施の形態を示す回路図である。
【図18】 第5の実施の形態のバーストアクセス動作を示すタイミング図である。
【図19】 図18のアクセス動作に対応する図4の一部を示す図である。
【図20】 第5の実施の形態のダウンカウンタの再ロードを示すタイミング図である。
【図21】 本発明の第6の実施の形態を示す回路図である。
【図22】 本発明の第7の実施の形態を示す回路図である。
【図23】 本発明の第8の実施の形態を示す回路図である。
【図24】 本発明の第9の実施の形態を示す回路図である。
【図25】 第9の実施の形態により置き換え得る図4のシステムの一部を示す図である。
【図26】 第9の実施の形態における画素データの記憶及びアクセスを示す概念図である。
【図27】 第9の実施の形態における画素データの記憶及びアクセスを示す概念図である。
【図28】 第9の実施の形態における画素データの記憶及びアクセスを示す概念図である。
【図29】 第9の実施の形態における画素データの記憶及びアクセスを示す概念図である。
【図30】 第9の実施の形態において単一バーストによりアクセスされる画素データを示す図である。
【図31】 従属接続に適した方法で図30に示す画素データをアクセスするバーストを示すタイミング図である。
【図32】 図30に示す画素データをアクセスする他のバーストを示すタイミング図である。
【図33】 第9の実施の形態において単一バーストによりアクセスされるより多くの画素データを示す図である。
【図34】 従属接続に適した方法で、図33に示す画素データをアクセスするバーストを示すタイミング図である。
【図35】 図33に示される画素データをアクセスする他のバーストを示すタイミング図である。
【図36】 第9の実施の形態において単一バーストでアクセスされる更により多くの画素を示す図である。
【図37】 図36に示す画素データをアクセスするバーストを示すタイミング図である。
【図38】 本発明の第10の実施の形態を示すブロック図である。
【図39】 本発明の第11の実施の形態を示すブロック図である。
【図40】 本発明の第12の実施の形態を示すブロック図である。
【図41】 本発明の第13の実施の形態を示すブロック図である。
【図42】 非従属接続モードにおける第13の実施の形態の動作を示す図である。
【図43】 非従属接続モードにおける第13の実施の形態の動作を示す図である。
【図44】 非従属接続モードにおける第13の実施の形態の動作を示す図である。
【図45】 非従属接続モードにおける第13の実施の形態の動作を示す図である。
【図46】 非従属接続モードにおける第13の実施の形態の動作を示す図である。
【図47】 非従属接続モードにおける第13の実施の形態の動作を示す図である。
【図48】 バーストの最初における第13の実施の形態の動作を示す図である。
【図49】 本発明の第14の実施の形態を示すブロック図である。
【図50】 本発明の第15の実施の形態を示すブロック図である。
【図51】 本発明の第16の実施の形態を示すブロック図である。
【図52】 本発明の第17の実施の形態を示すブロック図である。
【図53】 本発明の第18の実施の形態を示すブロック図である。
【図54】 本発明の第19の実施の形態を示すブロック図である。
【図55】 本発明の第20の実施の形態を示すブロック図である。
【図56】 本発明の第21の実施の形態を示すブロック図である。
【図57】 本発明の第22の実施の形態を示すブロック図である。
【図58】 本発明の第23の実施の形態を示すブロック図である。
【図59】 本発明の第24の実施の形態を示すブロック図である。
【図60】 本発明の第25の実施の形態を示すブロック図である。
【図61】 本発明の第26の実施の形態を示すブロック図である。
【図62】 偶数及び奇数フィールドからの異なる数の画素を用いて、相連続するフィールドに対し行なわれるフィルタリング動作においてアクセスされる画素データを示す図である。
【図63】 偶数及び奇数フィールドからの異なる数の画素を用いて、相連続するフィールドに対し行なわれるフィルタリング動作においてアクセスされる画素データを示す図である。
【図64】 偶数及び奇数フィールドからの異なる数の画素を用いて、相連続するフィールドに対し行なわれるフィルタリング動作においてアクセスされる画素データを示す図である。
【図65】 第26の実施の形態における、図62に示す画素データへのバーストアクセスを示すタイミング図である。
【図66】 第26の実施の形態における、図64に示す画素データへのバーストアクセスを示すタイミング図である。
【図67】 先の実施の形態の変形例を示す図である。
【図68】 本発明の第27の実施の形態を示すブロック図である。
【図69】 図68のアドレス入力ユニットのより詳細なブロック図である。
【図70】 図68のアクセスカウンタのより詳細なブロック図である。
【図71】 従属接続された入力及び出力を示す、第27の実施の形態の動作を示すタイミング図である。
【図72】 第27の実施の形態におけるメモリアレイ内のフィールドデータの配置を示す図である。
【図73】 第27の実施の形態による、連続するバーストアクセスを示す図である。
【図74】 第27の実施の形態による、連続するバーストアクセスを示す図である。
【図75】 第27の実施の形態により出力されたデータを受ける回路を示す図である。
【図76】 第27の実施の形態のメモリ装置の従属接続を示す図である。
【図77】 本発明の第28の実施の形態を示すブロック図である。
【図78】 第28の実施の形態の動作を示すタイミング図である。。
【図79】 本発明の第29の実施の形態を示すブロック図である。
【図80】 本発明の第30の実施の形態を示すブロック図である。
【図81】 本発明の第31の実施の形態を示すブロック図である。
【図82】 第31の実施の形態の動作を示すタイミング図である。
【図83】 本発明の第32の実施の形態を示すブロック図である。
【図84】 第32の実施の形態におけるアドレスレジスタ、アドレスレジスタ出力スイッチ、ダウンカウンタ、及びブロック選択ユニットの内部構成の一例を示す図である。
【図85】 第32の実施の形態において単一バーストでアクセスされるデータの一例を示す図である。
【図86】 第32の実施の形態において単一バーストでアクセスされるデータの他の例を示す図である。
【図87】 本発明の第33の実施の形態を示すブロック図である。
【図88】 本発明の第34の実施の形態を示すブロック図である。
【図89】 本発明の第35の実施の形態を示すブロック図である。
【図90】 本発明の第36の実施の形態を示すブロック図である。
【図91】 本発明の第37の実施の形態を示すブロック図である。
【図92】 本発明の第38の実施の形態を示すブロック図である。
【図93】 第38の実施の形態のより詳細なブロック図である。
【図94】 第38の実施の形態内のメモリアレイを示す概念図である。
【図95】 第38の実施の形態の動作を示すタイミング図である。
【符号の説明】
A,B メモリバンク、 2,2A,2B 主メモリアレイ、 4,4A,4B 副メモリアレイ、 6,6A,6B 行デコーダ、 8,8A,8B 主列デコーダ、 10,10A,10B 副列デコーダ、 12,12A,12B 列アドレス発生器、 14 データ入力ユニット、 16 データ出力ユニット、 18 上位アドレスバス、 20 下位アドレスバス、 22 アドレスバススイッチ、 24,24A,24B 内部データバス、 26 データバススイッチ、 28 書込み増幅器、 30 アドレスカウンタ、 40 アドレス保持ラッチ、 47 主アドレスバス、 48 副アドレスバス、 50 アクセスカウンタ、 52 アドレスレジスタ、 54 アドレスレジスタ出力スイッチ、 56 バンクバススイッチ、 62,62A 転送レジスタ、 64 入力データレジスタ、 68 メモリ制レス発生器、 70,72,74 アクセスカウントレジスタ、 76A,76B アドレス再計算器、 82 データバススイッチ、 83 バッファ回路、 90 データバス初期化ユニット、 92 ブロック選択ユニット。

Claims (15)

  1. 行及び列アドレス信号、入力データ、及び外部制御信号を、クロック信号に同期して受けるメモリ装置であって、上記入力データを受けるデータ入力ユニットと、出力データの出力のためのデータ出力ユニットと、複数のワード線と、上記ワード線のうち、受信した行アドレス信号によって選択されたワード線を活性化する行デコーダとを備え、さらに、主メモリアレイと、内部データバスと、列アドレス発生器と、主列デコーダと、副メモリアレイと、副列デコーダと、制御信号発生器とを備え、
    上記主メモリアレイは、互いに交差する行及び列を形成するように配列された複数のメモリセルを有し、上記ワード線が該メモリセルのそれぞれの行に結合され、
    上記列アドレス発生器は、単一の受信された列アドレス信号から一連の列アドレスを発生し、該列アドレスの各々は上位部分と下位部分とを有し、
    上記主列デコーダは、上記主メモリアレイ及び上記列アドレス発生器に結合され、上記列アドレスをデコードし、上記主メモリアレイ内の対応するメモリセルの列を上記内部データバスに結合し、
    上記副メモリアレイは、互いに交差する行及び列を形成するように配列された複数のメモリセルを有し、上記ワード線はまた上記副メモリアレイ内のメモリセルのそれぞれの列に結合され、上記副メモリアレイ内の上記列の数が上記主メモリアレイの列の数よりも少なく、
    上記副列デコーダは、上記副メモリアレイ及び上記列アドレス発生器に結合され、上記列アドレスの下位部分をデコードし、上記副メモリアレイ内のメモリセルの対応する列を上記内部データバスに結合し、
    上記制御信号発生器は、上記列アドレス発生器に結合され、上記外部制御信号を受け、これに基づき、上記主列デコーダ及び上記副列デコーダをイネーブルし、上記データ入力ユニット及びデータ出力ユニットを制御する内部制御信号を発生し、これにより、
    上記主メモリアレイの複数の列に記憶されているデータを、上記内部データバス及び上記データ出力ユニットを介して出力させ、このようにして出力された複数の列のデータのうちの一つの列のデータを、上記内部データバスを介して上記副メモリアレイに転送させて記憶させ、
    上記副メモリアレイに記憶されているデータを、上記内部データバス及び上記データ出力ユニットを介して出力させ、
    上記データ入力ユニットにより受信された入力データを、上記内部データバスを介して上記主メモリアレイの上記一つの列に転送させて記憶させる
    メモリ装置。
  2. 上記制御信号発生器は、行アドレス信号、列アドレス信号、及び入力データの受信に伴い、上記主メモリアレイ内の第1の位置から上記副メモリアレイ内の第2の位置にデータが転送され、上記第1の位置に入力データが記憶され、上記主メモリアレイの第1の一連の位置からデータが出力され、上記副メモリアレイの第2の一連の位置からデータが出力される動作モードを有する請求項1に記載のメモリ装置。
  3. 上記第2の位置は上記第2の一連の列内にある請求項2に記載のメモリ装置。
  4. 上記第1の位置は上記第1の一連の位置内にある請求項3に記載のメモリ装置。
  5. さらに複数の外部データ端子を有し、上記データ入力ユニット及びデータ出力ユニットは異なる外部データ端子に結合され、データの入力及び出力を同時に行ない得る請求項4に記載のメモリ装置。
  6. 上記入力データの受信と上記主メモリアレイ内の上記第1の位置に記憶されているデータの出力が同時に行なわれる請求項5に記載のメモリ装置。
  7. 上記内部データバスを、上記主メモリアレイに結合された第1の部分と、上記副メモリアレイに結合された第2の部分に分割するデータバススイッチをさらに有する請求項1に記載のメモリ装置。
  8. 上記内部データバスの上記第2の部分に結合され、上記主メモリアレイから上記副メモリアレイに転送されるデータを増幅する書込み増幅器をさらに有する請求項7に記載のメモリ装置。
  9. 上記データ出力ユニットは、上記内部データバスを、上記主メモリアレイに結合された第1の部分と、上記副メモリアレイに結合された第2の部分とに分割し、上記データ出力ユニットが上記主メモリアレイから上記副メモリアレイに転送されるデータを増幅する請求項1に記載のメモリ装置。
  10. さらに、
    上記列アドレス発生器に結合され、上記列アドレスの上位部分を上記主列デコーダに伝える上位アドレスバスと、
    上記列アドレス発生器に結合され、上記列アドレスの下位部分を伝える下位アドレスバスと、
    上記下位アドレスバスを、上記主列デコーダに結合された第1の部分と、上記副列デコーダに結合された第2の部分とに分割し、上記制御信号発生器により制御されて、上記下位アドレスバスの上記第2の部分を上記列アドレス発生器から切り離すことのできるアドレスバススイッチとを有する請求項1に記載のメモリ装置。
  11. 上記下位アドレスバスの上記第2の部分に結合され、上記列アドレスの下位部分をラッチし、上記下位アドレスバスの上記第2の部分が上記列アドレス発生器から分離されたときに上記下位部分を上記副列デコーダに供給するアドレス保持ラッチをさらに有する請求項10に記載のメモリ装置。
  12. 上記列アドレス発生器に結合され、上記列アドレスの上記上位部分及び上記下位部分を上記主列デコーダに伝える主アドレスバスと、
    上記列アドレス発生器に結合され、上記列アドレスの下位部分を上記副列デコーダに伝える副アドレスバスと
    をさらに有する請求項1に記載のメモリ装置。
  13. 上記列アドレス発生器は、
    上記メモリ装置により受信された上記列アドレス信号により指定される列アドレスを記憶するアドレスレジスタと、
    上記アドレスレジスタに記憶されている列アドレスを開始点として、上記クロック信号により決定されるレートで、上記一連の列アドレスを発生する列アドレスカウンタと、
    上記列アドレスカウンタにより発生される列アドレスを計数し、発生された上記列アドレスの数が所定値に達したら上記列アドレスカウンタを停止させるアクセスカウンタと
    を有する請求項1に記載のメモリ装置。
  14. 上記制御信号発生器は、上記アドレスレジスタに記憶されている上記列アドレスを上記列アドレスカウンタに繰返しロードする制御信号を発生し、上記メモリ装置により単一の列アドレス信号が受信されると、これに続き上記列アドレスカウンタが同じ一連の列アドレスを繰返し発生することを可能にする請求項13に記載のメモリ装置。
  15. 上記制御信号発生器は、上記メモリ装置が異なる行アドレス信号を受信すると、受信された列アドレス信号が一つだけであっても、これに続き、上記列アドレスカウンタに上記同一の一連の列アドレスを繰返し発生させる制御信号を発生する請求項14に記載のメモリ装置。
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