JP3714842B2 - 鏡面角度調整装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両後方視認用の鏡体の鏡面角度を調整する鏡面角度調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両後方視認用の鏡体には、鏡面角度調整装置が設けられたものがある。この鏡面角度調整装置は、例えばケースを備えており、ケースは鏡体の裏面側に配置されている。ケースの鏡体側には保持部が設けられており、保持部にはミラーホルダインナが揺動自在に保持されている。ミラーホルダインナは鏡体の裏面側に固定されており、これにより、保持部に鏡体が鏡体の重心において揺動自在に保持されている。
【0003】
ケースには一対のロッドが設けられており、各ロッドの末端側はケース内に挿入されると共に、各ロッドは車両前後方向へ変位可能とされている。さらに、各ロッドの先端にはミラーホルダインナが回動自在に保持されており、各ロッドが車両前後方向へ変位されることで、保持部を中心に鏡体が揺動可能とされている。
【0004】
ケース内には一対のロッドに対応して一対のモータが設けられており、各モータが駆動されることで、各ロッドが車両前後方向へ変位される。これにより、保持部を中心に鏡体が揺動されて、鏡体の鏡面角度が調整される。
【0005】
また、モータには受電端子が設けられており、受電端子からモータが電力を受給可能とされている。さらに、受電端子に対応してケースには挿入孔が形成されると共に、この挿入孔からコネクタの給電端子が挿入されて給電端子が受電端子に接続されており、給電端子から受電端子を介してモータに電力が供給されることにより、上述の如くモータが駆動される構成とされている。
【0006】
ここで、コネクタにはグロメット等の防水部材が取り付けられており、この防水部材によって挿入孔からケース内へ水が侵入してモータ内へ水が侵入することが防止されている。
【0007】
しかしながら、このような鏡面角度調整装置では、グロメット等の防水部材が必要となると共に、防水部材がコネクタと別部品とされて部品点数及び組み付け工数が多くなるため、高コストとなるという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、モータ内へ水が侵入することを防止でき、かつこれを低コストで実現できる鏡面角度調整装置を得ることが目的である。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の鏡面角度調整装置は、車両後方視認用の鏡体の裏面側に設けられ、前記鏡体を揺動自在に保持する保持部が設けられたケースと、前記ケース内に設けられたモータを有し、前記モータに電力が供給されて前記モータが駆動されることにより前記保持部を中心に前記鏡体を揺動させて前記鏡体の鏡面角度を調整する揺動手段と、を備えた鏡面角度調整装置において、前記モータに設けられ、前記モータが電力を受給するための受電端子と、前記受電端子に対応して前記ケースに形成された挿入孔と、前記挿入孔に対応して前記ケースに一体に設けられ、前記挿入孔の周囲に配置された第1防水壁と、略板状とされて前記第1防水壁内を略閉塞する閉塞板及び前記閉塞板と一体に設けられ前記挿入孔に挿入されることで前記受電端子に接続されて前記モータに電力を供給する給電端子を有し、前記ケースに嵌合されたコネクタと、前記第1防水壁に沿って前記コネクタまたはケースに一体に設けられ、前記挿入孔に近づく程前記第1防水壁との隙間が大きくされて前記第1防水壁との隙間に侵入した水が表面張力により前記挿入孔に接近することが防止される第2防水壁と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
請求項1に記載の鏡面角度調整装置では、ケースの保持部が鏡体を揺動自在に保持すると共に、ケース内には揺動手段のモータが設けられており、モータに電力が供給されてモータが駆動されることにより、保持部を中心に鏡体が揺動されて鏡体の鏡面角度が調整される。
【0011】
また、ケースに嵌合されたコネクタは給電端子を有しており、給電端子がケースに形成された挿入孔に挿入されることでモータに設けられた受電端子に接続されている。これにより、上述の如くモータに電力が供給されてモータが駆動される。
【0012】
ここで、ケースには挿入孔の周囲において第1防水壁が一体に設けられると共に、第1防水壁内はコネクタの閉塞板によって略閉塞されているため、第1防水壁内へ水が侵入して挿入孔側へ水が侵入することが抑制される。さらに、コネクタまたはケースには第1防水壁に沿う第2防水壁が一体に設けられているため、挿入孔側へ水が侵入するためには第1防水壁の他第2防水壁をも乗り越えなくてはならず、このため、挿入孔側へ水が侵入することが一層抑制される。しかも、第1防水壁と第2防水壁との隙間が挿入孔に近づく程大きくされているため、第1防水壁と第2防水壁との隙間に侵入した水が表面張力により挿入孔に接近することを防止できる。これにより、挿入孔からケース内へ水が侵入してモータ内へ水が侵入することを防止することができる。
【0013】
また、上述の如く第1防水壁をケースに一体に設けると共に第2防水壁をコネクタまたはケースに一体に設けることにより部品点数及び組み付け工数を低減でき、しかも、従来の如きグロメット等の防水部材が不要となり、これにより、コストを低減することができる。
【0014】
請求項2に記載の鏡面角度調整装置は、請求項1に記載の鏡面角度調整装置において、前記第2防水壁を前記コネクタに設けて前記第1防水壁の先端側と前記第2防水壁の末端側とを互いに対向させたことを特徴とする。
【0015】
請求項2に記載の鏡面角度調整装置では、第2防水壁がコネクタに設けられることで第1防水壁の先端側と第2防水壁の末端側とが互いに対向しているため、第1防水壁及び第2防水壁を乗り越えてケースの挿入孔側へ水が侵入する場合の侵入経路が折線状(迷路状)にされて長くされている。これにより、挿入孔からケース内へ水が侵入してモータ内へ水が侵入することを一層防止することができる。
【0016】
請求項3に記載の鏡面角度調整装置は、請求項1または請求項2に記載の鏡面角度調整装置において、前記第1防水壁及び第2防水壁の何れか一方に沿って前記コネクタ及びケースの何れか一方に一体に設けられ、先端側が前記第1防水壁及び第2防水壁の何れか一方の末端側に対向する第3防水壁を備えたことを特徴としている。
【0017】
請求項3に記載の鏡面角度調整装置では、第1防水壁及び第2防水壁の何れか一方に沿ってコネクタ及びケースの何れか一方に第3防水壁が一体に設けられているため、ケースの挿入孔側へ水が侵入するためには第1防水壁及び第2防水壁の他第3防水壁をも乗り越えなくてはならず、このため、挿入孔側へ水が侵入することが更に一層抑制される。しかも、第3防水壁の先端側が第1防水壁及び第2防水壁の何れか一方の末端側に対向しているため、第1防水壁及び第2防水壁の何れか一方及び第3防水壁を乗り越えて挿入孔側へ水が侵入する場合の侵入経路が折線状(迷路状)にされて長くされている。これにより、挿入孔からケース内へ水が侵入してモータ内へ水が侵入することを更に一層防止することができる。
【0018】
また、上述の如く第3防水壁をコネクタ及びケースの何れか一方に一体に設けたため、依然として部品点数及び組み付け工数を低減でき、したがって、第3防水壁を設けてもコストを低減することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図6には、本発明の実施の形態に係る鏡面角度調整装置10が正面図にて示されている。さらに、図7には、図6の7−7線断面図が示されており、図8には、図6の8−8線断面図が示されている。また、図9には、鏡面角度調整装置10が一部破断した背面図にて示されている。
【0020】
本実施の形態に係る鏡面角度調整装置10は、ケース12を備えており、ケース12は車両後方視認用の鏡体(図示省略)の裏面側(車両前方側)に配置されている。ケース12は、鏡体側のケースロア12Aと反鏡体側のケースアッパ12Bとにより構成されている。ケース12の鏡体側(ケースロア12A)には保持部14が設けられており、保持部14にはミラーホルダインナ16が揺動自在に保持されている。ミラーホルダインナ16は鏡体の裏面側に固定されており、これにより、保持部14に鏡体が鏡体の重心において揺動自在に保持されている。
【0021】
ケース12の鏡体側(ケースロア12A)には揺動手段を構成する一対のロッド18が設けられており、各ロッド18の末端側はケース12内に挿入されると共に、各ロッド18は車両前後方向へ変位可能とされている。一対のロッド18の一方は上記保持部14に対し車両上方向(車両下方向でもよい)に配置されると共に他方は保持部14に対し車両右方向(車両左方向でもよい)に配置され、かつ、各ロッド18の先端には上記ミラーホルダインナ16が回動自在に保持されている。このため、各ロッド18が車両前後方向へ変位されると、保持部14を中心に鏡体が揺動される。
【0022】
ケース12の内部には、一対のロッド18のそれぞれに対応して揺動手段を構成するモータ20が一対設けられている。各モータ20にはそれぞれ一対の受電端子22が設けられており、各受電端子22は略筒状とされると共に、一対の受電端子22を介してモータ20が電力を受給可能とされている。ここで、一対の受電端子22を介してモータ20に電流が供給されると、モータ20が駆動されてロッド18が車両前後方向へ変位される。これにより、上述の如く保持部14を中心に鏡体が揺動されて、鏡体の鏡面角度が調整される構成である。
【0023】
ここで、図1に詳細に示す如く、ケース12の反鏡体側(ケースアッパ12B)には、各受電端子22に対応して4つ(各モータ20毎に一対ずつ)の挿入孔24が形成されている。また、ケース12の反鏡体側(ケースアッパ12B)には各挿入孔24に対応して4つ(各モータ20毎に一対ずつ)の第1防水壁26が一体に設けられており、第1防水壁26は挿入孔24の周囲に配置されて挿入孔24を略中心として挿入孔24を略楕円状に取り囲んだ状態とされている。各第1防水壁26の先端には、挿入孔24の車両上側及び車両下側において2つの第1案内孔28が形成されている。さらに、ケース12の反鏡体側(ケースアッパ12B)には一対(各モータ20毎に1つずつ)の第3防水壁30が一体に設けられており、各第3防水壁30は一対の第1防水壁26の周囲に配置されて一対の挿入孔24を略円状に取り囲んだ状態とされている。各第3防水壁30の先端には、一対の挿入孔24の車両上側及び車両下側において4つの第2案内孔32が形成されている。さらにまた、ケース12の反鏡体側(ケースアッパ12B)には4つ(各モータ20毎に一対ずつ)の嵌合孔34が形成されており、各嵌合孔34は一対の挿入孔24を結ぶ直線上であって第1防水壁26と第3防水壁30との隙間に配置されている。
【0024】
図2乃至図5に詳細に示す如く、ケース12の反鏡体側(ケースアッパ12B)には、一対の第3防水壁30に対応して一対(各モータ20毎に1つずつ)のコネクタ36が設けられている。各コネクタ36は略円板状とされた閉塞板38を備えており、閉塞板38にはケース12側に突出する一対の嵌合爪40が設けられている。一対の嵌合爪40は上記一対の嵌合孔34に対応しており、各嵌合爪40が各嵌合孔34に嵌合されることで、コネクタ36がケース12に嵌合されている。閉塞板38は、第3防水壁30の先端に当接すると共に第1防水壁26の先端に略当接しており、これにより、閉塞板38によって第3防水壁30内及び第1防水壁26内が略閉塞されている。閉塞板38の周縁には一対の凸部42が設けられており、凸部42が上記挿入孔24車両上側の第2案内孔32に嵌合されることで、車両上側から第3防水壁30内へ水が侵入することが防止されている。
【0025】
閉塞板38には一対の給電端子44がケース12側へ突出した状態で一体に設けられており、給電端子44が上記挿入孔24に挿入されることで、給電端子44が上記受電端子22内に挿入されて受電端子22に接続されている。給電端子44には配線46が接続されており、配線46が上記挿入孔24車両下側の第1案内孔28及び第2案内孔32に挿入されることで、配線46が第3防水壁30の車両下側から第3防水壁30外へ案内されている。さらに、配線46は電源(図示省略)に接続されており、この電源から配線46及び給電端子44を介して受電端子22に電力が供給されることで、上述の如くモータ20に電力が供給されて、モータ20が駆動される。また、第1案内孔28と配線46との間及び第2案内孔32と配線46との間には隙間ができており、このため、車両下側からこれらの隙間を介して第3防水壁30内及び第1防水壁26内へ水の侵入が可能である構成とされている。
【0026】
閉塞板38の周縁部分近傍には、第2防水壁48がケース12側へ突出した状態で一体に設けられている。第2防水壁48は、第3防水壁30の内側に位置すると共に、常に第3防水壁30に沿って配置されている(本実施の形態では、例えば第2防水壁48と第3防水壁30との隙間の大きさ(図4の幅A)が常に0.1mmとされて一定とされている)。また、第2防水壁48は、一対の第1防水壁26を略円弧状に取り囲んだ状態とされると共に、部分的に第1防水壁26に沿って配置されており、第1防水壁26と第2防水壁48との隙間は挿入孔24に近づく程(車両下側から車両上側へ向かう程)大きくされている(本実施の形態では、例えば図4の幅Bが0.1mmとされると共に図4の幅Cが0.25mmとされている)。さらに、第2防水壁48の先端はケース12の壁面に略当接すると共に、第2防水壁48の末端側は、第1防水壁26の先端側及び第3防水壁30の先端側に対向した構成とされている。
【0027】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0028】
以上の構成の鏡面角度調整装置10では、ケース12の保持部14が鏡体(図示省略)を鏡体の重心において揺動自在に保持すると共に、ケース12に設けられた一対のロッド18のそれぞれの先端に鏡体が回動自在に保持されている。また、ケース12内にはモータ20が一対設けられており、各モータ20に電力が供給されて各モータ20が駆動されることで、各ロッド18が車両前後方向へ変位され、これにより、保持部14を中心に鏡体が揺動されて鏡体の鏡面角度が調整される。
【0029】
また、ケース12に嵌合されたコネクタ36は給電端子44を備えており、給電端子44がケース12に形成された挿入孔24に挿入されることでモータ20に設けられた受電端子22に接続されている。さらに、給電端子44は配線46を介して電源(図示省略)に接続されており、この電源から配線46及び給電端子44を介して受電端子22に電力が供給されることにより、上述の如くモータ20に電力が供給されて、モータ20が駆動される。
【0030】
ここで、ケース12には挿入孔24の周囲において第1防水壁26が一体に設けられると共に、第1防水壁26内はコネクタ36の閉塞板38によって略閉塞されているため、第1防水壁26内へ水が侵入して挿入孔24側へ水が侵入することが抑制される。さらに、コネクタ36には第1防水壁26に沿う第2防水壁48が一体に設けられているため、挿入孔24側へ水が侵入するためには第1防水壁26の他第2防水壁48をも乗り越えなくてはならず、このため、挿入孔24側(第1防水壁26内)へ水が侵入することが一層抑制される。しかも、第1防水壁26と第2防水壁48との隙間が挿入孔24に近づく程大きくされているため、車両下側から第2案内孔32と配線46との隙間を介して第1防水壁26と第2防水壁48との隙間に侵入した水が表面張力により挿入孔24に接近する(車両上側へ移動する)ことを防止できる。これにより、挿入孔24からケース12内へ水が侵入してモータ20内へ水が侵入することを防止することができる。
【0031】
さらに、第1防水壁26の先端側と第2防水壁48の末端側とが互いに対向しているため、第1防水壁26及び第2防水壁48を乗り越えて挿入孔24側へ水が侵入する場合の侵入経路が折線状(迷路状)にされて長くされている。これにより、挿入孔24からケース12内へ水が侵入してモータ20内へ水が侵入することを一層防止することができる。
【0032】
またさらに、ケース12に第2防水壁48に沿う第3防水壁30が一体に設けられているため、挿入孔24側へ水が侵入するためには第1防水壁26及び第2防水壁48の他第3防水壁30をも乗り越えなくてはならず、このため、挿入孔24側(第1防水壁26内)へ水が侵入することが一層抑制される。しかも、第3防水壁30の先端側が第2防水壁48の末端側に対向しているため、第2防水壁48及び第3防水壁30を乗り越えて挿入孔24側へ水が侵入する場合の侵入経路が折線状(迷路状)にされて長くされている。これにより、挿入孔24からケース12内へ水が侵入してモータ20内へ水が侵入することを更に一層防止することができる。
【0033】
さらに、上述の如く第1防水壁26と第2防水壁48との隙間に侵入した水が表面張力により車両上側へ移動することを防止できるため、第1防水壁26と第2防水壁48との隙間に侵入した水が表面張力により嵌合孔34に接近することを防止でき、しかも、これに伴い第2防水壁48と第3防水壁30との隙間に侵入した水が表面張力により車両上側へ移動する(嵌合孔34に接近する)ことも防止できる。これにより、嵌合孔34からケース12内へ水が侵入してモータ20内へ水が侵入することを防止することができる。
【0034】
また、上述の如く第1防水壁26と第2防水壁48との隙間に侵入した水が表面張力により車両上側へ移動することを防止できるため、これに伴い、第1防水壁26の第1案内孔28(挿入孔24の車両下側の第1案内孔28)と配線46との隙間を介して水が第1防水壁26内に侵入することを抑制または防止できる。しかも、仮にこの隙間を介して第1防水壁26内に水が侵入しても、この水は車両上側に位置する挿入孔24に到達できない。したがって、第1案内孔28と配線46との隙間を介して水が挿入孔24内に侵入することを防止でき、これにより、挿入孔24からケース12内へ水が侵入してモータ20内へ水が侵入することを完全に防止することができる。
【0035】
またここで、上述の如く第1防水壁26をケース12に一体に設けると共に第2防水壁48をコネクタ36に一体に設けることにより部品点数及び組み付け工数を低減でき、しかも、従来の如きグロメット等の防水部材が不要となり、これにより、コストを低減することができる。
【0036】
さらに、上述の如く第3防水壁30をケース12に一体に設けたため、依然として部品点数及び組み付け工数を低減でき、したがって、第3防水壁30を設けてもコストを低減することができる。
【0037】
なお、本実施の形態では、第2防水壁48をコネクタ36に一体に設けた構成としたが、第2防水壁をケースに一体に設けた構成としてもよい。
【0038】
さらに、本実施の形態では、第3防水壁30を第2防水壁48に沿ってケース12に一体に設けた構成としたが、第3防水壁を第1防水壁に沿ってコネクタまたはケースに一体に設けた構成としてもよく、また、第3防水壁を第2防水壁に沿ってコネクタに一体に設けた構成としてもよい。
【0039】
【発明の効果】
請求項1に記載の鏡面角度調整装置では、ケースの挿入孔の周囲に設けられた第1防水壁内がコネクタの閉塞板によって略閉塞されると共に、第1防水壁に沿う第2防水壁が設けられ、しかも、第1防水壁と第2防水壁との隙間が挿入孔に近づく程大きくされているため、挿入孔からケース内へ水が侵入してモータ内へ水が侵入することを防止することができる。
【0040】
また、第1防水壁をケースに一体に設けると共に第2防水壁をコネクタまたはケースに一体に設けることにより部品点数及び組み付け工数を低減でき、しかも、従来の如きグロメット等の防水部材が不要となるため、コストを低減することができる。
【0041】
請求項2に記載の鏡面角度調整装置では、第1防水壁及び第2防水壁を乗り越えてケースの挿入孔側へ水が侵入する場合の侵入経路が折線状にされているため、モータ内へ水が侵入することを一層防止することができる。
【0042】
請求項3に記載の鏡面角度調整装置では、第1防水壁及び第2防水壁の何れか一方に沿う第3防水壁が設けられると共に、第1防水壁及び第2防水壁の何れか一方及び第3防水壁を乗り越えて挿入孔側へ水が侵入する場合の侵入経路が折線状にされているため、モータ内へ水が侵入することを更に一層防止することができる。
【0043】
また、第3防水壁をコネクタ及びケースの何れか一方に一体に設けたため、依然として部品点数及び組み付け工数を低減でき、したがって、第3防水壁を設けてもコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る鏡面角度調整装置の主要部(第1防水壁及び第3第防水壁等)の背面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る鏡面角度調整装置のコネクタの斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る鏡面角度調整装置の主要部の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る鏡面角度調整装置の主要部の背面図(図1の領域4の詳細図)である。
【図5】本発明の実施の形態に係る鏡面角度調整装置の主要部の断面図(図4の5−5線断面図)である。
【図6】本発明の実施の形態に係る鏡面角度調整装置の正面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る鏡面角度調整装置の断面図(図6の7−7線断面図)である。
【図8】本発明の実施の形態に係る鏡面角度調整装置の断面図(図6の8−8線断面図)である。
【図9】本発明の実施の形態に係る鏡面角度調整装置の一部破断した背面図である。
【符号の説明】
10 鏡面角度調整装置
12 ケース
14 保持部
18 ロッド(揺動手段)
20 モータ(揺動手段)
22 受電端子
24 挿入孔
26 第1防水壁
30 第3防水壁
36 コネクタ
38 閉塞板
44 給電端子
48 第2防水壁

Claims (3)

  1. 車両後方視認用の鏡体の裏面側に設けられ、前記鏡体を揺動自在に保持する保持部が設けられたケースと、
    前記ケース内に設けられたモータを有し、前記モータに電力が供給されて前記モータが駆動されることにより前記保持部を中心に前記鏡体を揺動させて前記鏡体の鏡面角度を調整する揺動手段と、
    を備えた鏡面角度調整装置において、
    前記モータに設けられ、前記モータが電力を受給するための受電端子と、
    前記受電端子に対応して前記ケースに形成された挿入孔と、
    前記挿入孔に対応して前記ケースに一体に設けられ、前記挿入孔の周囲に配置された第1防水壁と、
    略板状とされて前記第1防水壁内を略閉塞する閉塞板及び前記閉塞板と一体に設けられ前記挿入孔に挿入されることで前記受電端子に接続されて前記モータに電力を供給する給電端子を有し、前記ケースに嵌合されたコネクタと、
    前記第1防水壁に沿って前記コネクタまたはケースに一体に設けられ、前記挿入孔に近づく程前記第1防水壁との隙間が大きくされて前記第1防水壁との隙間に侵入した水が表面張力により前記挿入孔に接近することが防止される第2防水壁と、
    を備えたことを特徴とする鏡面角度調整装置。
  2. 前記第2防水壁を前記コネクタに設けて前記第1防水壁の先端側と前記第2防水壁の末端側とを互いに対向させたことを特徴とする請求項1記載の鏡面角度調整装置。
  3. 前記第1防水壁及び第2防水壁の何れか一方に沿って前記コネクタ及びケースの何れか一方に一体に設けられ、先端側が前記第1防水壁及び第2防水壁の何れか一方の末端側に対向する第3防水壁を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の鏡面角度調整装置。
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