JP3069263B2 - 電動リモートコントロールミラーにおける駆動ユニットとハーネスとの接続構造 - Google Patents

電動リモートコントロールミラーにおける駆動ユニットとハーネスとの接続構造

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JP3069263B2 JP7059688A JP5968895A JP3069263B2 JP 3069263 B2 JP3069263 B2 JP 3069263B2 JP 7059688 A JP7059688 A JP 7059688A JP 5968895 A JP5968895 A JP 5968895A JP 3069263 B2 JP3069263 B2 JP 3069263B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電動リモートコントロ
ールミラーの駆動ユニットとハーネスとの接続構造に関
し、特にモータと端子間にハウジングを介して直結した
接続構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】車両用の電動リモコンミラーは、車室内
の手動スイッチを操作してミラーハウジングに内蔵した
ミラー角度傾動用のユニットを駆動し、作動ロッドを介
してミラーエレメントを上下左右方向に傾動させてい
る。操作スイッチ及び駆動電源より導いた数本のワイヤ
ハーネスがミラー角度傾動用のユニットハウジング内に
挿入されて、上下左右方向の角度調整用モータの端子に
それぞれ接続している。
【０００３】しかし、従来より、前記駆動ユニットは構
造上バックミラーに占めるスペースが本来的に大きく、
バックミラー設計上の自由度が制約されているため、前
記スペースの縮小が大きな課題となっている。すなわ
ち、極度に省スペース化が図られている駆動ユニットハ
ウジング内のモータとハーネスとの接続は、前記ハウジ
ングの構造にマッチしたコンパクトの構造のものが要求
される。かつ、下記条件が必要とされている。複数本の
ハーネスを幅狭の挿入溝に格納させること、駆動ユニッ
トハウジングの外から内蔵されているモータ端子に手際
良く確実に接続できること（組み込み作業が煩雑でない
こと）、その接続状態からの解除は所定外の大きな外力
が作用しないかぎり不可であること、前記接続部よりの
水油等の侵入を容易に防ぐことができること、等が要求
されている。
【０００４】上記問題点の対策として、本願発明者等に
より、実公平６−２２６０６号公報記載の下記提案がな
されている。すなわち、図４、５に示すように、モータ
端子とハーネスとの接続部を、モータ６０に内蔵された
２個の雌型端子６１、６１と、両端に雄型端子６２ａ、
６２ｂと６２ａ、６２ｂとをそれぞれ持つコの字状接続
端子６２、６２と、ハーネス６４、６４の端部に固着し
た雌型接触子を形成するリセプタクル５５、５５と、リ
セプタクルを内蔵し上部に雌型接触子の接触面と同方向
の平行スリット６６、６６を持つ円筒状の結線用端子挿
入筒６７、６７と、より構成する。上記モータ６０はリ
ヤハウジング５２ａに格納され、リヤハウジング５２ａ
の内部の厚み方向に結線用端子挿入筒６７、６７を立設
してある。挿入筒にはハーネス６４、６４の端部に固着
させたリセプタクル５５、５５をその接触面の方向を上
部に設けた平行スリット６６、６６と同方向になるよう
に挿入し、環状封鎖部材６８、６８で封止し、外部から
の水油の侵入を防止する。また、コの字状接続端子６
２、６２はそれの雄型端子６２ａ、６２ａがモータ６０
の雌型端子６１、６１に接触し、雄型端子６２ｂ、６２
ｂが前記リセプタクル５５、５５の雌型接触子に接触す
るように挿入することにより、モータ６０の雌型端子６
１、６１とハーネス６４、６４とを接続してある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記実用新案
公報は、駆動ユニットの薄型構造に対し、コンパクトな
構成を持つハーネスとの接続構造を提供しているが、下
記問題点を内蔵している。すなわち、 モータ６０と
リセプタクル５５との間の連結に、連結部材（コの字状
接続端子６２）が必要である。 前記ハーネス６４に
固着させたリセプタクル５５を結線用端子挿入筒６７に
挿入して環状封鎖部材６８で封止する際、リセプタクル
を形成する雌型接触子の接触面とスリット６６の方向と
を一致させるためには煩雑な作業を必要とする。 前
記駆動ユニット５１には、４個のリセプタクル５５を４
個の結線用端子挿入筒６７に挿入し環状封鎖部材６８で
封止する必要があり、組付け作業性が悪い。 前記リ
セプタクル５５の結線用端子挿入筒６７への固定は、前
記環状封鎖部材６８のロックだけでは弱く、ハーネスを
引っ張ると抜ける可能性がある。 前記環状封鎖部材
は、ハーネスサブアセンブリ製作時前記部材へのハーネ
スの貫通は作業性が悪く、また、結線用端子挿入筒６７
への封鎖部材６８の圧入も煩雑である。本発明は上記事
項に鑑みてなされたもので、ハーネスを幅狭の挿入溝に
収納させ、前記ハーネスを駆動ユニットのハウジングを
介して該ハウジング内に内蔵されたモータに煩雑な作業
を要することなく且つ確実に接続することができ、その
接続状態は所定以上の大きな外力が作用しないかぎり保
持でき、且つその接続部より水油等のハウジング内への
侵入を防止できるコンパクト構造の、電動リモートコン
トロールミラーの駆動ユニットとハーネスとの接続部の
構造を提供することを目的とする。
【０００６】上記目的を達成するため、本発明はモータ
とハーネス端子とをハウジングを介して直接接触させた
ものである。すなわち、駆動ユニット内のモータの駆動
によって、アウターバックミラーの鏡面を上下または左
右方向に傾動させる電動リモートコントロールミラーに
おいて；周縁に互いに係合する凹凸部を備えたフロント
ハウジングとリヤハウジングとをはめあわせたハウジン
グ内に雌型端子内蔵式のミラー傾動用モータを収容した
駆動ユニットと、前記フロントハウジングの外面に嵌着
した樹脂コネクタとからなり；前記コネクタは、周縁の
嵌合部でフロントハウジングの外面に係合され、一対の
ハーネス端に設けた雄型端子を収納する収納溝を形成し
て一対のコネクタ保持用爪を突設し、かつ、コネクタの
一端にはハーネス入り口を開口させ；前記フロントハウ
ジングには、コネクタ保持用爪の係合受け部を形成し；
前記樹脂コネクタのコネクタ保持用爪を係合受け部に係
合させると同時に、ハーネスの雄型端子をフロントハウ
ジングを貫通してモータの雌型端子に接触させるように
した、ことを特徴とする。
【０００７】
【作用】ハーネスに接続する雄型端子を所定の端子間隔
（モータの端子間隔）をおいて樹脂コネクタに一括格納
直立固着させ、２極のプラグ状接触体を形成させてある
ため、前記プラグ状接触体を持つ樹脂コネクタをモータ
の端子に向け挿入すれば二組の雌型端子及び雄型端子は
ぴったり整合し確実に接触する。また、樹脂コネクタと
ハウジングとの間に、前記２極のプラグ状接触体がモー
タの２個の雌型端子に同時に挿入できるように挿入ガイ
ド用の嵌合部を設けてあるため、前記挿入は確実正確に
行なうことができる。
【０００８】
【実施例】以下に図面を参照して、本発明の構成を具体
的に説明する。図１は本発明の電動リモートコントロー
ルミラーの駆動ユニットとハーネスとの接続構造の概要
を示す縦断面図で、図２は図１のＡーＡ線における拡大
断面図、図３は図１のＢーＢ線における拡大断面図であ
る。
【０００９】図１に示すように、本発明は、駆動ユニッ
トのハウジングのフロントハウジング２０ｂ側に収納さ
れたモータ１０の雌型端子１１、１１と、該端子１１、
１１に接触する雄型端子１２、１２と、該雄型端子に接
続一体化されたハーネス１３、１３と、前記一体化され
た二組の雄型端子とハーネスとを収納固着し、かつ挿入
ガイド用の嵌合機能と係合機能をもつ樹脂コネクタ１６
とより構成する。前記樹脂コネクタ１６には、上底と側
面の２面を開放状態に形成された浅い箱体に構成され、
内部には図２、図３に示すようにモータ端子と同一間隔
の２条の収納溝１７を設け、該収納溝に前記一体化され
た二組の雄型端子とハーネスとを収納固着するととも
に、雄型端子１２、１２は前記開放状態にある上底に向
け立設させ、２極のプラグ状接触体を形成させる。
【００１０】フロントハウジング２０bのモータ収納側
の裏面と前記侍史コネクタ１６との間には、図２に示す
ように、前記２極のプラグ状接触体である２個の雄型端
子１２、１２をモータ１０内に挿入して雌型端子１２、
１２に接触させる際の、挿入ガイド兼嵌合機能を発揮す
る嵌合部１４、１４を設けている。また、図３のよう
に、樹脂コネクタ１６側には係合保持用爪１５a、１５a
を設け、フロントハウジングの外面側には前記係合用爪
に係合する係合受け部１５a、１５bを設けて樹脂コネク
タ１６をしっかりと係合させる。すなわち、所定以上の
外力が作用しないかぎりモ−タの雌型端子とハーネスと
の接触状態が解除されないようにしてある。なお、前記
嵌合部による簡易防水と相俟って、樹脂コネクタ１６の
入り口１８には封止材を充填することにより外部よりの
油水等の防止を図るようにしてもよい。
【００１１】
【発明の効果】本発明によれば、下記効果を奏する。 １）、モータと端子間にハウジングを介して直結したの
で、モータの雌型端子とハーネスのモーター側端子を接
続する中間接続体の使用を省略し部品点数の削減を図る
ことができる。 ２）、モータ端子と同一間隔の２条の収納溝を樹脂コネ
クタに設け、該収納溝に一体化された二組の雄型端子と
ハーネスとを収納固着するとともに、前記雄型端子を立
設させ、２極のプラグ状接触体を形成してあり、樹脂コ
ネクタとハウジングとの間に挿入ガイド用の嵌合部を設
けてあるため、煩雑な組み込み調整作業なしでも、樹脂
コネクタを嵌合部を仲介としてハウジング内のモータに
向け挿入するだけで、モータ端子とハーネスとは確実に
接続でき、組み込み作業の簡略化とコストダウンを図る
ことができる。 ３）、樹脂コネクタをハウジングに係合させてあるた
め、モータ端子とハーネスとの間の接続状態が、ハーネ
スに接続してある雄型端子がモータ端子より抜け落ちに
より破断されることがない。 ４）、樹脂コネクタとハーネスとの間の嵌合部のインロ
ー構造により、その接続状態は所定以上の大きな外力が
作用しないかぎり保持でき、かつその接続部より水油等
のハウジング内への侵入を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の１実施例の縦断面図である。
【図２】図１のＡ−Ａ線における拡大断面図である。
【図３】図１のＢ−Ｂ線における拡大断面図である。
【図４】従来型接続構造の一例を示す斜視図である。
【図５】図４の拡大断面図である。
【符号の説明】
１０ モータ １１ 雌型端子 １２ 雄型端子 １３ ハーネス １４ 嵌合部 １５a 係合保持用爪 １５b 係合受け部 １６ 樹脂コネクタ １７ 収納溝 １８ 収納溝の入り口 ２０a リヤハウジング ２０ｂ フロントハウジング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平４−83073（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−185932（ＪＰ，Ａ) 実開 平３−22947（ＪＰ，Ｕ) 実開 平４−37040（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−155275（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−68241（ＪＰ，Ｕ) 実開 平２−106942（ＪＰ，Ｕ) 実公 平６−22606（ＪＰ，Ｙ２) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B60R 1/072

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 駆動ユニット内のモータの駆動によっ
    て、アウターバックミラーの鏡面を上下または左右方向
    に傾動させる電動リモートコントロールミラーにおい
    て、周縁に互いに係合する凹凸部を備えたフロントハウジン
    グ（２０b）とリヤハウジング（２０a）とをはめあわせ
    たハウジング内に雌型端子（１１、１１）内蔵式のミラ
    ー傾動用モータ（１０）を収容した駆動ユニットと、前
    記フロントハウジング（２０b）の外面に嵌着した樹脂
    コネクタ（１６）とからなり、 前記コネクタ（１６）は、周縁の嵌合部（１４）でフロ
    ントハウジング（２０b）の外面に係合され、一対のハ
    ーネス（１３、１３）端に設けた 雄型端子（１２、１
    ２）を収納する収納溝（１７、１７）を形成して一対の
    コネクタ保持用爪（１５a、１５a）を突設し、かつ、コ
    ネクタの一端にはハーネス入り口（１８）を開口させ、 前記フロントハウジング（２０b）には、コネクタ保持
    用爪（１５a、１５a）の係合受け部（１５ｂ、１５ｂ）
    を形成し、 前記 樹脂コネクタ（１６）のコネクタ保持用爪（１５
    a、１５a）を係合受け部（１５ｂ、１５ｂ）に係合させ
    ると同時に、ハーネスの雄型端子（１２、１２）をフロ
    ントハウジング２０bを貫通してモータ１０の雌型端子
    １１、１１に接触させるようにした、ことを特徴とする
    電動リモートコントロールミラーにおける駆動ユニット
    とハーネスとの接続構造。
JP7059688A 1995-01-18 1995-01-18 電動リモートコントロールミラーにおける駆動ユニットとハーネスとの接続構造 Expired - Lifetime JP3069263B2 (ja)

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