JP3228860B2 - コネクタ端子の配設構造 - Google Patents

コネクタ端子の配設構造

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JP3228860B2
JP3228860B2 JP27587395A JP27587395A JP3228860B2 JP 3228860 B2 JP3228860 B2 JP 3228860B2 JP 27587395 A JP27587395 A JP 27587395A JP 27587395 A JP27587395 A JP 27587395A JP 3228860 B2 JP3228860 B2 JP 3228860B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤハーネスの
回路内に設けられる複数対のコネクタ端子を複数対のコ
ネクタの各端子収容室に配設するコネクタ端子の配設構
造に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は自動車に搭載される各電装品とバ
ッテリとを接続するワイヤハーネスの回路図である。
【0003】同図に示すように、自動車には、オーディ
オ装置1a、シガーライタ1b、フロントワイパ1c、
リヤワイパ1d、スターターモータ1e、エンジン・コ
ントロールユニット1f、トランスミッション・コント
ロールユニット1g、エアバック・ユニット1h、ルー
ムランプ1i、時計1j等の電装品1が搭載され、各電
装品1は、ヒューズボックス3内のヒューズ5を介して
エンジンルームのバッテリBに接続されている。電装品
1のうちオーディオ装置1a、シガーライタ1b、フロ
ントワイパ1c、リヤワイパ1d、スターターモータ1
eは、ステアリングコラムのキーシリンダ(図示外)に
設けられたスタータ・スイッチSWを経由してバッテリ
Bに接続され、他の電装品1(1f〜1j)はスタータ
・スイッチSWを介さずにバッテリBに直接接続されて
いる。
【0004】各電装品1とヒューズボックス3との間
は、ワイヤハーネスWによって並列に接続されている。
ワイヤハーネスWは、自動車への配索作業性等の理由か
ら、各回路が集まるヒューズボックス3の近傍で二対の
コネクタ7,9によって分割自在に接続されている。各
コネクタ7,9は雌コネクタ11,15と雄コネクタ1
3,17とからなり、雌コネクタ11,15及び雄コネ
クタ13,17の各端子収容室(図示外)には、それぞ
れ対のコネクタ端子19(雌端子と雄端子)の一方(雌
端子)及び他方(雄端子)が配設されている。端子コネ
クタ19はワイヤハーネスWの回路内に設けられ、雌雄
コネクタ11,13,15,17の嵌合時に該回路を導
通接続する。二対のコネクタ7,9のうち一のコネクタ
7には、スタータ・スイッチSWを経由して接続される
回路のコネクタ端子19a〜19eが配設され、他のコ
ネクタ9には、スタータ・スイッチSWを経由せずに接
続される回路M,Nのコネクタ端子19f〜19jが配
設されている。
【0005】スタータ・スイッチSWを経由せずバッテ
リBに直接接続される電装品1(1f〜1j)うち、ル
ームランプ1i及び時計1jは、自動車を長期間運転せ
ずに休止させておく場合、その期間中に、暗電流の導通
によりバッテリBを不要に消耗させてしまう恐れがある
ため、これを防止する必要がある。
【0006】係る暗電流によるバッテリBの消耗を防止
する従来の方法としては、図7に示すように、ヒューズ
ボックス3に形成された各差込部21に収容されるヒュ
ーズ5のうち、ルームランプ1i及び時計1jに接続さ
れる特定のヒューズ5i,5j(図6参照)を外してお
く方法が知られている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ヒューズボ
ックス3から特定のヒューズ5i,5jを外す方法で
は、ヒューズ5i,5jを外した後、該ヒューズ5i,
5jを紛失しないように注意して保管しなければなら
ず、作業が煩雑であった。
【0008】係る不都合を解決する構造として、図8に
示すように、暗電流回路断続用のスイッチコネクタ23
を設けた構造が提案されている(実開平3−95578
号公報、実開昭60−60342号公報参照)。
【0009】同図に示すように、ヒューズボックス3に
は、コネクタ保持機構25が設けられている。コネクタ
保持機構25には、スイッチコネクタ23が仮係止位置
(図8の位置)と本係止位置とにスライド移動自在に保
持されると共に、ヒューズ5iからルームランプ1iへ
の回路を分断する第1の中間端子部27と、時計1jへ
の回路を分断する第2の中間端子部29とが設けられて
いる。スイッチコネクタ23には、本係止位置でそれぞ
れ第1及び第2の中間端子部27,29に接触してこれ
を導通し、仮係止位置で各中間端子部27,29から外
れて導通を阻止する2つの中継端子31,33が設けら
れている。
【0010】係る構造によれば、スイッチコネクタ23
を仮係止位置とするころにより暗電流の導通を阻止する
ことができ、ヒューズ5の保管という煩雑さ解消するこ
とができる。
【0011】しかしながら、図8に示す構造では、ヒュ
ーズボックス3にコネクタ保持機構25及びスイッチコ
ネクタ23を別途設けなければならず、部品点数の増大
及び構造の複雑化が否めなかった。
【0012】本発明は、上記事情を考慮し、煩雑な作業
を要さず、且つ部品点数の増大や構造の複雑化を招くこ
となく、暗電流によるバッテリの消耗防止を図ることを
目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、バッテリと各電装品とを電気接続箱内のヒューズを
介して並列に接続するワイヤハーネスのスタータ・スイ
ッチを通る暗電流が導通しない回路及びスタータ・スイ
ッチを通らない暗電流の導通を許容すべき回路とスター
タ・スイッチを通らない暗電流の導通を阻止すべき回路
の各回路内に設けられ、該各回路が集まる前記電気接続
箱の近傍で前記ワイヤハーネスを分割自在とする複数対
のコネクタの各端子収容室に配設されて、前記複数対の
コネクタの嵌合時に前記各回路を接続するコネクタ端子
の配設構造であって、前記コネクタ端子のうちの前記
暗電流の導通を阻止すべき回路を接続するコネクタ端子
を、前記暗電流が導通しない回路及び暗電流の導通を許
容すべき回路を接続するコネクタ端子から分離して前記
複数対のコネクタのうちの一対の特定コネクタに集めた
ことを特徴とするものである。
【0014】請求項1に記載の発明では、自動車を長期
間運転せずに休止させておく場合は、嵌合状態の特定コ
ネクタを外して非嵌合状態とする。これにより、暗電流
の導通を阻止すべき回路が分断される。また、特定コネ
クタには暗電流が導通しない回路及び暗電流の導通を許
容すべき回路を接続するコネクタ端子は配設されていな
いので、特定コネクタを外しても、暗電流が導通しない
回路及び暗電流の導通を許容すべき回路が分断されるこ
とはない。従って、特に工具を要することなく着脱可能
な一対の特定コネクタを外すという簡単な作業で、バッ
テリの不要な消耗を的確に防止することができる。
【0015】また、特定コネクタは、ワイヤハーネスの
分割用に設けた複数対のコネクタのうちの一対であり、
暗電流の導通防止のために別途設けたものではないの
で、部品点数の増大や構造の複雑化を招くことがない。
【0016】さらに、非嵌合状態とした特定コネクタ
は、分割されたワイヤハーネスによって保持されるの
で、紛失の恐れがなく、特定コネクタの保管という煩雑
さを招くこともない。
【0017】
【0018】
【0019】
【実施の形態】以下、発明に係る第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0020】図1は本発明の第1の実施の形態に係るコ
ネクタ端子の配設構造を用いたワイヤハーネスの回路
図、図2は自動車にワイヤハーネスを配索した状態を示
す全体斜視図、図3は図2のA部拡大図、図4は雌コネ
クタ及び雄コネクタを示す斜視図である。
【0021】図1及び図2に示すように、自動車には、
オーディオ装置1a、シガーライタ1b、フロントワイ
パ1c、リヤワイパ1d、スターターモータ1e、エン
ジン・コントロールユニット1f、トランスミッション
・コントロールユニット1g、エアバック・ユニット1
h、ルームランプ1i、時計1j等の電装品1が搭載さ
れ、各電装品1は、電気接続箱としてのヒューズボック
ス3内の一般回路用のヒューズ5を介してエンジンルー
ムRのバッテリBに接続されている。電装品1のうちオ
ーディオ装置1a、シガーライタ1b、フロントワイパ
1c、リヤワイパ1d、スターターモータ1eは、ステ
アリングコラムのキーシリンダ(図示外)に設けられた
スタータ・スイッチSWを経由してバッテリBに接続さ
れ、他の電装品1(1f〜1j)はスタータ・スイッチ
SWを経由せずにバッテリBに直接接続されている。ス
タータ・スイッチSWはキーシリンダに差込まれるキー
の回転位置に応じて、OFF状態からアクセサリ・ポジ
ションACC、イグニッション・ポジションIG、スタ
ート・ポジションSTに切替えられる。
【0022】バッテリBから電装品1への各回路のう
ち、スタータ・スイッチSWを通る回路Lは、スタータ
・スイッチSWをOFFとすればバッテリBとの接続状
態が分断されるため、自動車を長期間運転せず休止させ
ておく場合に、暗電流が導通することのない回路とな
る。
【0023】これに対し、エンジン・コントロールユニ
ット1fには、バッテリBからの継続した電源供給が必
要とされるエンジン使用履歴の記憶用回路が設けられて
おり、同様に、トランスミッション・コントロールユニ
ット1g及びエアバック・ユニット1hにもバッテリB
からの電源供給を要する回路が設けられているため、ス
タータ・スイッチSWを通らない回路M,Nのうち、エ
ンジン・コントロールユニット1f、トランスミッショ
ン・コントロールユニット1g、及びエアバック・ユニ
ット1hに接続される回路Mは、自動車を長期間運転せ
ず休止させておく場合であっても、暗電流の導通を許容
すべき回路となる。
【0024】また、ルームランプ1i及び時計1jに接
続される回路Nは,自動車を長期間運転せずに休止させ
ておく場合、その期間中にバッテリBからの電源供給を
要せず、バッテリBを不要に消耗させてしまう恐れがあ
るため、暗電流の導通を阻止すべき回路となる。
【0025】各電装品1とヒューズボックス3との間
は、ワイヤハーネスWによって並列に接続されている。
ワイヤハーネスWは、自動車への配索作業性等の理由か
ら、各回路が集まるヒューズボックス3の近傍で、図3
に示すように、雌コネクタ45,49と雄ネクタ4
7,51とからなる二対のコネクタ41,43によって
分割自在となっている。
【0026】図4に示すように、雄コネクタ49,51
には一端側に開口するコネクタ嵌合室53が設けられ、
コネクタ嵌合室53に雌コネクタ45,47の一端側を
挿入することにより、雌雄コネクタ45,47,49,
51が嵌合状態となる。雌コネクタ45,47の外壁に
は先端にロック突起55を有する可撓性のロックアーム
57が設けられ、雄コネクタ49,51の外壁には、コ
ネクタ嵌合室53に雌コネクタ45,47の一端側を挿
入したときに、ロック突起55と係合して雌雄コネクタ
45,47,49,51の嵌合状態を保持する係合部5
9が設けられている。雌雄コネクタ45,47,49,
51の嵌合状態を解除するには、ロックアーム57を押
圧して撓ませ、ロック突起55と係合部59との係合を
解除して、雌コネクタ45,47をコネクタ嵌合室53
から引出す。
【0027】雌コネクタ45,4には、一端側に開口
する複数の端子収容室61が形成され、各端子収容室6
1には、対のコネクタ端子63の一方である雌端子65
が収容保持されている。雄コネクタ4,51には、対
応する雌コネクタ45,4と同数の端子収容室(図示
外)が設けられ、各端子収容室には、対のコネクタ端子
63の他方である雄端子67の前端の雄タブ67aがコ
ネクタ嵌合室53に突出するように収容保持されてい
る。雌端子65及び雄端子67の後端部には、それぞれ
ワイヤハーネスW1,W2の先端が導通状態で接続され
ており、雌雄コネクタ45,47,49,51の嵌合状
態で、雌端子65先端の弾性接触片65aと雄端子67
先端の雄タブ67aとが接触してワイヤハーネスW1,
2間を導通接続する。すなわち、端子コネクタ63
(雌コネクタ65と雄コネクタ67)は、図1に示すよ
うに、バッテリBと各電装品1とを接続するワイヤハー
ネスWの回路L,M,N内に設けられ、雌雄コネクタ
474951の嵌合時に該回路L,M,Nを導
通接続する。
【0028】二対のコネクタ41,43のうち一のコネ
クタ41には、暗電流が導通しない回路L及び暗電流の
導通を許容すべき回路Mのコネクタ端子63a〜63h
が配設され、特定コネクタとしての他のコネクタ43に
は、暗電流の導通を阻止すべき回路Nのコネクタ端子6
3i,63jが配設されている。すなわち、他のコネク
タ43には、コネクタ端子63のうち暗電流の導通を阻
止すべき回路Nを接続するコネクタ端子63i,63j
が、暗電流の導通を許容すべき回路Mを接続するコネク
タ端子63f〜63hから分離して集められている。
【0029】なお、前記一のコネクタ41には8対のコ
ネクタ端子63a〜63hが配設され、他のコネクタ4
3には二対のコネクタ端子63i,63jが配設される
ことから、一のコネクタ41の雌コネクタ45及び雄コ
ネクタ49には少なくとの8箇所以上の端子収容室が設
けられ、他のコネクタ43の雌コネクタ47及び雄コネ
クタ51は2箇所以上の端子収容室が設けられている。
【0030】次に、作用を説明する。
【0031】自動車を長期間運転せずに休止させておく
場合は、嵌合状態にある対のコネクタ41,43のう
ち、図1に示すように、他のコネクタ43の雌雄コネク
タ47,51を外して非嵌合状態とする。これにより、
暗電流の導通を阻止すべき回路Nが分断される。ここ
で、他のコネクタ43には暗電流の導通を許容すべき回
路Mを接続するコネクタ端子63f,63g,63hは
配設されていないので、係る他のコネクタ43を外して
も、暗電流の導通を許容すべき回路Mが分断されること
はない。従って、特に工具を要することなく着脱可能な
一対の他のコネクタ43を外すという簡単な作業で、バ
ッテリBの不要な消耗を的確に防止することができる。
【0032】これに対し、図6に示す従来の如く、一対
のコネクタ9に暗電流の導通を許容すべき回路Mと阻止
すべき回路Nとが混在している場合には、コネクタ9を
非嵌合状態として暗電流の導通を阻止すると、同時に暗
電流の導通を許容すべき回路Mをも分断してしまうこと
となるため、コネクタ9を外すことではバッテリBの不
要な消耗を的確に防止することができない。
【0033】また、他のコネクタ43は、ワイヤハーネ
スWの分割用に設けた二対のコネクタ41,43のうち
の一対であり、暗電流の導通防止のために別途設けたも
のではないので、部品点数の増大や構造の複雑化を招く
ことがない。
【0034】さらに、非嵌合状態とした他のコネクタ4
3は、分割されたワイヤハーネスW(W1,W2)によ
って保持されるので、紛失の恐れがなく、係る他のコネ
クタ43の保管という煩雑さを招くこともない。
【0035】このように、本実施の形態によれば、煩雑
な作業を要さず、且つ部品点数の増大や構造の複雑化を
招くことなく、暗電流によるバッテリBの消耗防止を図
ることができる。
【0036】
【0037】次に、発明に係る第2の実施の形態につ
いて図5に基づいて説明する。
【0038】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る
スイッチコネクタを示す断面図であり、第1の実施の形
態と同様の部分には同一の符号を付してその説明を省略
する。なお、以下の説明中の上下方向は、図5の上下方
向を示している。
【0039】本実施の形態は、前記第1の実施の形態の
他のコネクタ43を、スイッチコネクタ71としたもの
である。
【0040】図5に示すように、スイッチコネクタ71
は、対のコネクタのうちの一方のコネクタとしての雄コ
ネクタ72と、この雄コネクタ72を一定範囲でスライ
ド可能に係合させる他方のコネクタとしての雌コネクタ
73とにより構成されている。
【0041】雄コネクタ72の合成樹脂製の雄ハウジン
グ74の前壁75には、本嵌合用の可撓性ロックアーム
95が、雄ハウジング74の下端方から前壁75に沿っ
て立ち上がるように一体形成されている。ロックアーム
95の先端には、操作用押圧部76が設けられ、中間部
には、下向き傾斜面77aと上向き水平係止面77bと
を有する本係止突起77が設けられている。
【0042】雌コネクタ73の合成樹脂製の雌ハウジン
グ78には、ロックアーム95に対するガイド壁79が
膨出して形成されている。ガイド壁79の幅方向(図5
の紙面垂直方向)中央部には、上下の切欠96,97が
設けられ、この切欠96,97の間に、本係止突起77
に対する係合壁部80が形成されている。係合壁部80
の上下には、本係止突起77の下向き傾斜面77aに対
する上受け面80aと、上向き水平係止面77bに対す
る下受け面80bとが形成されている。
【0043】また、雄ハウジング74の側壁(図示外)
及び後壁81には、下向き傾斜面82aと上向き水平面
82bとを有する仮係止突起82が設けられ、雌ハウジ
ング78には、仮係止突起82が挿通される挿通溝83
が設けられている。挿通溝83内には、仮係止突起82
に対する可撓性係合爪84が切欠形成され、可撓性係止
爪84の上下には、仮係止突起82の下向き傾斜面82
aに対する上向き傾斜ガイド面84aと、上向き水平面
82bに対する下向き水平受け面84bとが形成されて
いる。
【0044】雄ハウジング74の内部には、下方に開口
し雌コネクタ73の端子収容部85が挿入嵌合されるハ
ウジング嵌合室86が設けられている。
【0045】雄コネクタ72と雌コネクタ73とを離し
た状態から、雌コネクタ72の端子収容部85に雄コネ
クタ73のコネクタ嵌合室86の開口を合わせ、雄コネ
クタ73を雌コネクタ73に向かって押圧すると、仮係
止突起82の下向き傾斜面82aが可撓性係止爪84の
上向き傾斜ガイド面84a上を移動し、端子収容部85
がコネクタ嵌合室86に所定位置まで挿入されたとき
に、仮係止突起82が可撓性係止爪84を乗り越えて上
向き水平面82bと下向き水平受け面84bとが係合す
ると共に、本係止突起77の下向き傾斜面77aが係合
壁部80の上受け面80a上を僅かに移動してロックア
ーム95が撓み、下向き傾斜面77aと上受け面80a
とが係合した仮嵌合状態(図5に示す状態)となる。係
る仮嵌合状態では、ロックアーム95の反力により雄コ
ネクタ72は反挿入方向に付勢されるが、上向き水平面
82bと下向き水平面84bとの係合によって、雄コネ
クタ72は雌コネクタ73から外れず前記所定位置に保
持される。すなわち、仮係止突起82の上向き水平面8
2a及び本係止突起77の下向き傾斜面77aが仮係止
部を構成し、可撓性係止爪84の下向き水平受け面84
b及び係合壁部80の上受け面80aが仮係合部を構成
している。
【0046】仮嵌合状態から雄コネクタ72をさらに押
圧すると、本係止突起77の下向き傾斜面77aが係合
壁部80の上受け面80a上をさらに移動してロックア
ーム95が大きく撓み、仮係止突起82が挿通溝83に
沿って移動し、端子収容部85が前記所定位置からさら
に挿入されてコネクタ嵌合室86の底面と当接したとき
に、本係止突起77が係合壁部80を乗り越えて上向き
水平係止面77bと下受け面80bとが係合した本嵌合
状態となり、係る本嵌合状態は、上向き水平係止面77
bと下受け面80bとの係合によって保持される。すな
わち、本係止突起77の上向き水平係止面77bが本係
止部を構成し、係合壁部80の下受け面80bが本係合
部を構成している。
【0047】また、本嵌合状態から仮嵌合状態に戻す場
合は、操作用押圧部76を押圧してロックアーム95を
撓ませ、上向き水平係止面77bと下受け面80bとの
係合を解除して、雄コネクタ72を反挿入方向に引張
る。
【0048】雄コネクタ72のハウジング嵌合室86上
方の雄ハウジング74内には、一方のコネクタ端子とし
ての雄端子67が収容される端子収容室87が形成さ
れ、端子収容室87内には、雄ハウジング74に一体形
成され雄端子67を保持する係止ランス88が突設され
ている。係止ランス88によって端子収容室87に収容
保持された雄端子67の雄タブ67aは、コネクタ嵌合
室86内に突出している。
【0049】雌コネクタ73の端子収容部85内には、
他方のコネクタ端子としての雌端子65が収容される端
子収容室89が形成され、端子収容室89内には、雌ハ
ウジング78に一体形成され雌端子65を保持する係止
ランス90が突設されている。
【0050】雌端子65と雄端子67とは、両ハウジン
グ72,73の仮嵌合状態で、弾性接触片65aと雄タ
ブ67aとが非接触状態で上下に対向するように設けら
れ、雄端子67の雄タブ67aは、両ハウジング72,
73を仮嵌合状態から本嵌合状態としたとき、雌ハウジ
ング78の端子収容室89に挿入されて弾性接触片65
aと接触する。
【0051】さらに、雌コネクタ73の端子収容部85
の外周壁には、雄コネクタ72のコネクタ嵌合室86の
内側壁に係着するリップ状の摺動用シール91を先端方
に有する防水パッキン92が周設されている。防水パッ
キン92は、基端方に設けられた硬質部材93で雌ハウ
ジング78に係着固定されている。係る防水パッキン9
2により、スイッチコネクタ71内が確実に防水され
る。
【0052】また、コネクタ嵌合室86の開口端部に
は、摺動用シール91に対する挿入用のテーパガイド9
4が形成されている。摺動用シール91は、雄コネクタ
72と雌コネクタ73が離れた状態から仮嵌合状態に達
したと同時に、テーパガイド94からコネクタ嵌合室8
6内に挿入される位置に設けられている。このため、両
コネクタ72,73の仮嵌合に要する挿入力と摺動用シ
ール91の挿入力のピークが一致し、作業者は手感によ
り仮嵌合状態を容易に確認できる。
【0053】次に、作用を説明する。
【0054】自動車を長期間運転せずに休止させておく
場合は、スイッチコネクタ71を本嵌合状態から仮嵌合
状態とする。これにより、暗電流の導通を阻止すべき回
路N(図1参照)を分断して、バッテリBの不要な消耗
を的確に防止することができる。また、その後運転を再
開する場合は、スイッチコネクタ71を仮嵌合状態から
本嵌合状態に戻すことにより、休止前の状態に復帰させ
ることができる。
【0055】従って、より単な作業でバッテリBの不
要な消耗を防止することができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、自動車を長期間運転せずに休止させてお
く場合は、嵌合状態の特定コネクタを外して非嵌合状態
とすることにより、暗電流が導通しない回路及び暗電流
の導通を許容すべき回路を分断することなく、暗電流の
導通を阻止すべき回路を分断できるので、一対の特定コ
ネクタを外すという簡単な作業で、バッテリの不要な消
耗を的確に防止することができる。
【0057】また、特定コネクタは、暗電流の導通防止
のために別途設けたものではないので、部品点数の増大
や構造の複雑化を招くことがなく、且つ、非嵌合状態の
特定コネクタは、分割されたワイヤハーネスによって保
持されるので、特定コネクタの保管という煩雑さを招く
こともない。
【0058】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るコネクタ端子の配設構
造を用いたワイヤハーネスの回路図である。
【図2】自動車にワイヤハーネスを配索した状態を示す
全体斜視図である。
【図3】図2のA部拡大図である。
【図4】雌コネクタ及び雄コネクタを示す斜視図であ
る。
【図5】第2の実施の形態に係るスイッチコネクタを示
す断面図である。
【図6】自動車に搭載される各電装品とバッテリとを接
続するワイヤハーネスの回路図である。
【図7】ヒューズボックスを示す斜視図である。
【図8】従来例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 電装品 3 ヒューズボックス(電気接続箱) 5 ヒューズ 41 対のコネクタ 43 対のコネクタ(特定コネクタ) 61 端子収容室 63(63a〜63h) 対のコネクタ端子 63f 暗電流の導通を許容すべき回路を接続する対の
コネクタ端子 63g 暗電流の導通を許容すべき回路を接続する対の
コネクタ端子 63h 暗電流の導通を許容すべき回路を接続する対の
コネクタ端子 63i 暗電流の導通を阻止すべき回路を接続する対の
コネクタ端子 63j 暗電流の導通を阻止すべき回路を接続する対の
コネクタ端子 65 雌端子(他方のコネクタ端子) 67 雄端子(一方のコネクタ端子) 71 スイッチコネクタ 72 雄コネクタ(一方のコネクタ) 73 雌コネクタ(他方のコネクタ) 77a 本係止突起の下向き傾斜面(仮係止部) 77b 本係止突起の上向き水平係止面(本係止部) 80a 係合壁部の上受け面(仮係合部) 80b 係合壁部の下受け面(本係合部) 82a 仮係止突起の上向き水平面(仮係止部) 84b 可撓性係止爪の下向き水平受け面(仮係合部) 86 コネクタ嵌合室 87 端子収容室 89 端子収容室 B バッテリ L ワイヤハーネスの回路 M ワイヤハーネスの回路(暗電流の導通を許容すべき
回路) N ワイヤハーネスの回路(暗電流の導通を阻止すべき
回路) W ワイヤハーネス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/56 - 13/72

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリと各電装品とを電気接続箱内の
    ヒューズを介して並列に接続するワイヤハーネスのスタ
    ータ・スイッチを通る暗電流が導通しない回路及びスタ
    ータ・スイッチを通らない暗電流の導通を許容すべき回
    路とスタータ・スイッチを通らない暗電流の導通を阻止
    すべき回路の各回路内に設けられ、該各回路が集まる前
    記電気接続箱の近傍で前記ワイヤハーネスを分割自在と
    する複数対のコネクタの各端子収容室に配設されて、前
    複数対のコネクタの嵌合時に前記各回路を接続するコ
    ネクタ端子の配設構造であって、 前記コネクタ端子のうちの前記暗電流の導通を阻止す
    べき回路を接続するコネクタ端子を、前記暗電流が導通
    しない回路及び暗電流の導通を許容すべき回路を接続す
    るコネクタ端子から分離して前記複数対のコネクタのう
    ちの一対の特定コネクタに集めたことを特徴とするコネ
    クタ端子の配設構造。
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