JP3712982B2 - 電子回路基板の収容ケース - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は電子回路基板の収容ケースに関し、より具体的には、少なくとも一端に開口部が形成されるケース本体と、前記開口部を封止する封止体とからなる電子回路基板の収容ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
少なくとも一端に開口部が形成されるケース本体と、前記開口部を封止する封止体とからなる電子回路基板の収容ケースにおいて、ケース本体への封止体の取付けに際し、従来より図18に示すような爪状の固定部材(以下「爪部」という)が広く使用されている。この爪部100は、弾性変形可能な足部102とそれに連続する突起部104とからなり、ケース本体および封止体のいずれか一方に形成される。
【0003】
そして、爪部100の突起部104を、ケース本体および封止体の他方の所定の部位106に係合させることにより、ケース本体に封止体を取付けるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術に係る爪部100にあっては、ケース本体と封止体の接触面108から所定の部位106までの高さhが、成形誤差によって小さく成形されると(同図に破線で示す)、左右方向および上下方向にガタツキが生じるといった不都合があった。
【0005】
このような不都合を防止するには、爪部100および高さhの寸法管理を厳しくする必要があり、コストの面で不利になる。また、温度変化の厳しい環境で使用する場合にあっては、爪部100を含むケース本体および封止体が熱膨張および熱収縮を繰り返すことになるが、熱膨張時を基準に設計すると、熱収縮時に左右および上下方向のガタツキが生じ易い。
【0006】
逆に、熱収縮時を基準に設計すると、熱膨張時に爪部100に過剰な応力が働き、爪部100が破損するなどの恐れがある。また、振動などによっても過大な応力が働き、同様に爪部100が破損するなどの不都合がある。
【0007】
また、例えば特開平9−230069号公報、特開平7−302984号公報、特開平7−249881号公報、特開平5−283876号公報および実用新案登録公報第2586966号に記載されるように、電子回路基板をケース本体と封止体(カバーなど)で挟持することによってケース内の所定位置に固定する場合にあっては、電子回路基板の厚さの成形誤差や、温度変化による体積変化によっても同様の不具合が生じる可能性がある。
【0008】
さらに、防水性や取付け強度を向上させるために、ケース本体と封止体の接触面108に接着剤を塗布する場合にあっては、接着剤の塗膜の厚さのばらつき、あるいは熱膨張によって前記した高さhが変化するため、同様の不具合を免れ難い。
【0009】
従って、この発明は、上記した課題を解決し、従来技術に比して成形誤差を許容することができると共に、温度変化による体積変化や振動による応力にも良く対応することができるようにした電子回路基板の収容ケースを提供することを目的とする。
【0010】
また、ケース本体と封止体を取付けた後に、作業者などが足部102に接触することで、足部102が弾性変形して所定の部位106と突起部104の係合が解除され、ケース本体から封止体が外れる恐れがある。
【0011】
従って、この発明の第2の目的は、作業者などが足部に接触することを防止し、よってケース本体から封止体が外れることを防止できるようにした電子回路基板の収容ケースを提供することにある。
【0012】
また、かかる電子回路基板の収容ケースにあっては、修理や点検の際、ケース本体から封止体を取り外しできることが好ましい。
【0013】
従って、この発明の第3の目的は、ケース本体から封止体が外れることを防止しつつ、取り外す必要のあるときは任意にその取り外しができるようにした電子回路基板の収容ケースを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1項に記載の発明においては、少なくとも一端に開口部が形成されるケース本体と、前記開口部を封止する封止体とからなり、前記ケース本体および封止体のいずれか一方に形成された弾性変形可能な足部とそれに連続する突起部とからなる固定部材を、他方の所定の部位に係合させることによって前記ケース本体に前記封止体を取付ける電子回路基板の収容ケースにおいて、前記突起部は、少なくとも前記足部に連続し、かつ前記所定の部位に所定の角度をなして線接触するようにテーパ状に形成される第1の面と、前記第1の面に連続し、かつ前記所定の部位と平行あるいは略平行に形成される第2の面を備えるように構成した。
【0015】
固定部材(爪部)の突起部が、少なくとも弾性変形可能な足部に連続し、かつ係合すべき所定の部位に所定の角度をなして接するように形成される第1の面を備えるように構成した、具体的には、所定の部位と第1の面が所定の角度をなして線接触する、即ち、第1の面と所定の部位の接線が、第1の面の範囲内において可変となるように構成したので、成形誤差を許容することができると共に、温度変化による体積変化や振動による応力にも良く対応することができる。さらに、第1の面に連続し、かつ所定の部位と平行あるいは略平行に形成される第2の面を備えるように構成したので、接線が第1の面の範囲内から外れる、即ち、所定の部位と突起部の係合が解除されることを防止でき、よってケース本体から封止体が外れることを防止できる。
【0016】
また、請求項2項においては、前記第2の面は、前記第1の面が前記第2の面との境界線あるいはその付近で前記所定の部位に接触するときに、前記所定の部位と平行あるいは略平行になるように形成されるように構成した。
【0017】
第2の面は、第1の面が第2の面との境界線あるいはその付近で前記所定の部位に接触するときに、所定の部位と平行あるいは略平行になるように形成されるように構成したので、第1の面と所定の部位の接線が第1の面の範囲内から外れることをより確実に防止することができる。
【0018】
また、請求項3項においては、前記ケース本体および封止体のいずれかにおいて、前記突起部が前記所定の部位に係合されたときに前記足部の全長あるいは略全長を覆う覆設部を形成するように構成した。
【0019】
ケース本体および封止体のいずれかにおいて、突起部が所定の部位に係合されたとき、即ちケース本体に封止体を取付けたときに、足部の全長あるいは略全長を覆う覆設部を形成するように構成したので、作業者などが足部に接触することを防止でき、よってケース本体から封止体が外れることを防止できる。
【0020】
また、請求項4項においては、前記ケース本体および封止体のいずれかにおいて、その側壁よりもケース内方位置に前記足部を形成するように構成した。
【0021】
ケース本体および封止体のいずれかにおいて、その側壁よりもケース内方位置に足部を形成するように構成したので、請求項3項と同様に、作業者などが足部に接触することを防止でき、よってケース本体から封止体が外れることを防止できる。
【0022】
また、請求項5項においては、前記ケース本体および封止体のいずれかにおいて、前記所定の部位を、その外形で規定される空間内であり、かつ外部空間に連続する部位とするように構成した。
【0023】
ケース本体および封止体のいずれかにおいて、所定の部位を、その外形で規定される空間内であり、かつ外部空間に連続する部位(位置)とするように構成したので、ケース本体から封止体が外れることを防止しつつ、取り外す必要のあるときは任意にそれを取り外すことができる。
【0024】
また、請求項6項においては、前記ケース本体に前記電子回路基板が載置可能な第1のリブを形成すると共に、前記ケース本体に前記封止体を取付けた際に前記電子回路基板を前記第1のリブとで挟持せしめる第2のリブを前記封止体に形成するように構成した。
【0025】
ケース本体に前記電子回路基板が載置可能な第1のリブを形成すると共に、ケース本体に封止体を取付けた際に電子回路基板を第1のリブとで挟持せしめる第2のリブを封止体に形成するように構成したので、電子回路基板をケース内の所定位置に確実に固定することができる。
【0026】
また、請求項7項においては、前記ケース本体の開口部の外周に凹部あるいは凸部を形成すると共に、前記封止体に前記凹部あるいは凸部に所定の間隙を有して嵌合されるべき凸部あるいは凹部を形成し、よって前記所定の間隙に接着剤の塗布を可能とするように構成した。
【0027】
ケース本体の開口部の外周に凹部あるいは凸部を形成すると共に、封止体に凹部あるいは凸部に所定の間隙を有して嵌合されるべき凸部あるいは凹部を形成し、よって所定の間隙に接着剤の塗布を可能とするように構成したので、防水性や取付け強度を向上させることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照してこの発明の一つの実施の形態に係る電子回路基板の収容ケースおよびそれからなる電子回路ユニットの製造方法について説明する。
【0029】
図1は、この実施の形態に係る電子回路基板の収容ケースを示す斜視図である。
【0030】
この実施の形態に係る電子回路基板の収容ケース(以下単に「収容ケース」という)10は、同図に示すように、樹脂製(具体的にはPBT)のケース本体12と、同じく樹脂製(PBT)のカバー14と、熱伝導性の高い金属(具体的にはアルミニウム)からなるヒートシンク16とから構成される。
【0031】
図2は図1に示す収容ケース10を各構成ごとに示す斜視図である。また、図3はケース本体12の上面図、図4はその底面図(尚、同図において後述するコネクタの一部を省略する)、図5は電子回路基板を収容した状態の側面図であり、図6は図3のVI−VI線断面図である。以下、図2から図6を参照してケース本体12について詳説する。
【0032】
ケース本体12は、上面および底面の略全面が開口される。以下、上面側の開口部を第1の開口部18、底面側の開口部第2の開口部20と呼ぶ。ケース本体12は、第1の開口部18を介してケース内部に電子回路基板(以下単に「基板」という)22を収容する。尚、基板22に搭載される電子部品は図示を省略する。
【0033】
ケース本体12は、上面視略矩形の内部空間を有し、側壁12aの内部空間側(内壁)の適宜な位置には複数個、具体的には6個のリブ24が形成される。尚、後述するように、カバー14にもリブが形成されるため、ケース本体12に形成されるリブを「第1のリブ」という。この第1のリブ24の上端面24aは、基板22が載置される載置面として機能する。上端面24a上のケース外方側の位置には、基板22の位置決めのための第1のストッパ24bが形成される。
【0034】
ここで特徴的なことは、上端面24aが、第1の開口部18を規定する開口端18aよりも所定の高さだけ上方に形成される、換言すれば、開口端(即ちケース本体12の側壁12aの上端面)18aを基板22の載置面たる上端面24aよりも所定の高さだけ底面側に形成したことである。これにより、基板22を上端面24aに(後述する基板固定用爪部によって)固定してケース本体12ごと上下反転し、基板22をコーティング液に浸漬させることでその全面をコーティングすることができ、よって絶縁性などの点で信頼性を低下させることがない。
【0035】
また、コーティング液がケース本体12のコーティング禁止領域たる所定の部位、具体的には開口端18aなどに塗布されることを防止でき、ケース本体のマスキング作業を不要としてコストを抑制すると共に、作業工程の煩雑化を防止することができる。
【0036】
また、基板22をケース本体12に固定した状態でコーティングを行うことができるため、治具を不要とすることができ、作業の煩雑化およびコストを一層抑制できる。
【0037】
尚、前記した所定の高さは、コーティング液が開口端18aに付着することがないように、基板22をコーティング液に浸漬したときのコーティング液の撥ねなども勘案して適宜な値に設定する。
【0038】
ケース本体12の内壁にはさらに、基板22を固定するための基板固定用爪部(固定部材)26が複数個、具体的には対向する内壁に2個ずつ、計4個形成される。
【0039】
この基板固定用爪部26は、具体的には図7に示すように形成される。図7は基板固定用爪部26の拡大図である。
【0040】
同図に示すように、基板固定用爪部26は弾性変形可能な足部26aと、足部26aに連続し、かつ基板22の方向、換言すれば、ケース本体12の内部空間側へ向けて突出する突起部26bとからなる。突起部26bは、大略、基板22が載置される上端面24aから基板22の厚みだけ上方に離間した上位位置に形成される。
【0041】
基板22を固定した際にそれと接する面(以下「基板接触面」という)26b1は、上端面24aとのなす角度が30度となるように、前記内部空間側に向けてテーパ状に形成される。また、基板22を挿入する際にそれと接する26b2は、基板22の挿入方向に対してなす角度が30度となるようにテーパ状に形成され、基板22の挿入を容易にする。
【0042】
尚、図示の如く、基板接触面26b1の左右方向の幅は0.9mmであり、上下方向の幅(高さ)は0.52mmである。前記したように、上端面24a、即ち水平面とのなす角度が30度であることから、基板接触面26b1の実質的な長さは1.04mmとなる。また、上端面24aと基板接触面26b1の上下方向における最大離間距離は1.9mm(最小離間距離は1.9−0.52=1.38mm)、基板22の厚みは1.6mmである。
【0043】
図8に、対向する基板固定用爪部26の足部26aにおける離間距離と突起部26bの先端における離間距離、ならびに基板22の幅を示す。同図に示すように、基板22の幅に比して対向する足部26aおよび突起部26bの先端の離間距離が小さくなるように設定される。
【0044】
図9は、基板22を固定した際の基板固定用爪部26の状態を示す説明図である。同図に示すように、基板22は、その載置面たる上端面24aと基板接触面26b1によって挟持されることによって所定位置に固定される。このため、基板22の幅および厚みが、基板接触面26b1の左右方向の幅および上下方向の幅の範囲内に収まれば、基板22を上端面24aと基板接触面26b1によって挟持することが可能となり、所定位置に固定することができる。別言すれば、基板接触面26b1と基板22が所定の角度をなして線接触する、即ち、基板接触面26b1と基板22の接線が、基板接触面26b1の範囲内において可変となるように構成したので、基板22及び基板固定用爪部26の成形誤差、ならびにその温度変化による体積変化を、基板接触面26b1の左右方向の幅および上下方向の幅の範囲内において許容することができる。ここで、基板22を挟持する力は、足部26aの弾性力に応じる。
【0045】
尚、基板22上端面24aに固定することによって基板固定用爪26、より具体的には足部26aが弾性変形し、上端面24aと基板接触面26b1のなす角度が変化する(変化後の角度、別言すれば、基板22と基板接触面26b1のなす角度を30度+α度とする)。それに伴い、基板接触面26b1の左右方向の幅と上下方向の幅、ならびに上端面24aと基板接触面26b1の上下方向における最大離間距離が変化する。
【0046】
具体的には、足部26aの弾性変形量が大きくなるほど(すなわち上端面24aと基板接触面26b1のなす角度が大きくなるほど)、基板接触面26b1上下方向の幅と上端面2aとの最大離間距離が大きくなる(+d1で示す)と共に、基板接触面26b1の左右方向の幅が小さくなる(−d2で示す)。
【0047】
sinθ+cosθは、θ=45度のとき最大値となるため、基板22を上端面24aに固定した際の上端面24aと基板接触面26b1のなす角度が45度となるように(即ち前記したαが15度となるように)各部の寸法を決定することで、成形誤差および体積変化を最大限に許容することができる。ただし、この固定後のなす角度は、基板固定用爪部26および基板22に加わる応力によって適宜設定するようにしても良い。
【0048】
例えば、寸法が上記した幅48.2mm、厚さ1.6mmの基板22において、熱膨張率を14×10-6、温度変化を−40℃から120℃(ΔT=165℃)とすると、
Figure 0003712982
となるため、固定後の角度が45度以下になるように設定し、左右方向の変化許容値を大きくすることが望ましい。また、上下方向の振動(応力)が大きく加わる環境で使用される場合においても、固定後のなす角度が45度以下となるように設定し、基板22を下方に押さえつけることでガタツキを抑えることが望ましい。発明者達は、以上に鑑みて実験を重ねた結果、この実施の形態に係る収容ケース10を、温度変化が激しく、かつ上下左右方向に大きな振動が働く車両のエンジンルームに搭載するにあたり、前記したαを1から3度(即ち固定後の角度を31度から33度)に設定することで、温度変化による体積変化や振動による応力にも良く対応でき、基板固定用爪部26の破損や基板22の脱落を防止できることを知見した。
【0049】
図10に、この実施の形態に係るケース本体12に基板22を固定した際の基板固定用爪部26に作用する応力の測定値を示す。尚、同図において、基板挿入時の最大許容応力とは、瞬間的な曲げ応力に対する許容値であり、他の最大許容応力とは、継続的な応力(繰り返し応力)に対する許容値である。また、固定後の応力は、振動試験によって発生する応力に加算すべき値である。
【0050】
同図に示すように、この実施の形態に係る基板固定用爪部26にあっては、その強度特性に対し、実際に作用し得る応力値に余裕があることが分かる。この結果は、基板固定用爪部26の各部の寸法によって左右されるものであるのは言うまでもないが、基板22を固定した後の上端面24aに対する基板接触面26b1の角度が所定の角度をなすように構成したことにより、基板固定用爪部26に作用する応力が上下方向と左右方向に分解されたことによることが大きい。また、振動試験によって発生する応力が小さいことから、振動によって基板22が共振することなく、基板固定用爪部26によって確実に固定されていることが分かる。
【0051】
また、周囲の温度環境によって基板22が膨張、収縮しても、基板固定用爪部26、具体的には基板接触面26b1がその変化に追従するので、常にガタツキなく基板22を固定することができる。
【0052】
図2から図6の説明に戻ると、第1の開口部18の外周には環状凹部30が形成される。また、ケース本体12の側壁12aの外側(外壁)には、上面視略三角形状の2個のフランジ部32が形成される。各フランジ部32には、ボルト(図示せず)が挿入されるボルト孔34が穿設されると共に、後述するカバー固定用爪部が挿入され、その突起部と係合する第1の係合孔36が2個穿設される。
【0053】
また、ケース本体12の外方側の側壁(より詳しくは外壁)には、その側壁から突出するようにコネクタ38が一体的に形成される。これにより、コーティングを行う際にコネクタ38にコーティング液が塗布されることがないと共に、コネクタ38をチャック(保持手段)に固定することで、ケース本体12を介し、基板22をコーティングを行うライン上に固定できることから、治具が不要となる。尚、この実施の形態において、コネクタ38をケース本体12に一体的に形成したが、上記した目的を奏する位置に設けるのであれば、コネクタ38を別体に設けてケース本体12にボルトなどにより固定しても良い。
【0054】
また、ケース本体12の底面側において、第2の開口部20の外周には、第1の環状凸部40が形成される。さらに、前記した第1の係合孔36近傍には、前記したヒートシンク1を固定するためのヒートシンク固定用爪部(固定部材)42が形成される。尚、ヒートシンク固定用爪部42は弾性変形可能な足部42aとそれに連続する突起部42bからなり、ヒートシンク1を固定する際に接触する面42b2およびヒートシンク1を固定した際にヒートシンク1の所定の部位(後述)と所定の角度をなして線接触する面(以下「ヒートシンク接触面」という)42b1およびそれらから連続して成形され、ケース外方水平方向に突出している水平面42b3を備える。このヒートシンク固定用爪部42については後に詳説する。
【0055】
ここで、ケース本体12の上面側の説明に戻ると、第1の係合孔36の上方には、カバー固定用爪部(後述)の足部を覆設する覆設部44が形成される。これについても後に詳説する。
【0056】
次いでカバー14について説明する。図11はカバー14の底面図(裏側から見た図)であり、図12はその側面図である。また、図13は、図11のXIII−XIII線拡大断面図である。以下、図2および図11から図13を参照して説明する。
【0057】
カバー14は底面視略矩形に形成され、その側壁の下面は、ケース12の第1の開口部を規定する開口端18aと相対する。また、上面の一部が上方に突出され、カバー14をケース本体12に取付けた際の電子部品の収容スペースを確保する。この上方に突出された上面の一部は、網目状リブ46で補強される。
【0058】
カバー14の側壁において、前記したその下面には、前記したケース本体12の第1の環状凹部30に対応する位置に前記第1の環状凹部30に嵌合すべき第2の環状凸部48が形成される。また、側壁の内部空間側(内壁)の適宜位置には、複数個、具体的には4個の第2のリブ50が形成される。
【0059】
ここで、第2のリブ50は、その下端面50aが、カバー14をケース本体12に取付けた際に、前記した第1のリブ24の上端面24aから基板22の厚みだけ上方に離間した上位位置となるように形成される。即ち、カバー14をケース本体12に取付けた際に、前記した第1のリブ24の上端面24aと第2のリブ50の下端面50aで基板22を挟持するように構成する。下端面50aのカバー外方側の位置には、基板22の位置決めのための第2のストッパ50bが形成される。
【0060】
また、カバー14の外方側の側壁14a(より詳しくは外壁)には、前記したケース本体12の第1の係合孔36に対応する位置において、カバー固定用爪部(固定部材)52が形成される。カバー固定用爪部52もヒートシンク固定用爪部42同様、弾性変形可能な足部52aとそれに連続する突起部52bからなる。また、突起部52bは、カバー14をケース本体14に固定する際に接触する面52b2と、カバー14を固定した際にケース本体12の所定の部位(後述)に所定の角度をなして線接触する面(以下「ケース本体接触面」)52b1およびそれらから連続して成形され、ケース外方水平方向に突出している水平面52b3(後述)を備える。
【0061】
図14はヒートシンク16の上面図であり、図15は図14のXV−XV線拡大断面図である。以下、図2および図14ならびに図15を参照してヒートシンク16について詳説する。
【0062】
ヒートシンク16は上面視略六角形に形成され、両側に略三角形のヒートシンク側フランジ部56を備える。このヒートシンク側フランジ部56のそれぞれには、前記したケース本体12のボルト孔34に対応する位置において、ヒートシンク側ボルト孔58が穿設されると共に、前記したヒートシンク固定用爪部42が挿入され、その突起部42と係合する第2の係合孔60が2個穿設される。
【0063】
また、前記したケース本体12の第1の環状凸部40に対応する位置には、それに嵌合されるべき第2の環状凹部62が形成される。尚、ヒートシンク16の適宜位置には電子部品固定用ボルト孔64が複数個、具体的には4個穿設され、図2に示す如く、高発熱性の電子部品、例えばパワートランジスタ66がボルト68によって締結固定される。
【0064】
図16は、収容ケース10に基板22を収容して完成した状態の断面図(図3,図4,図11および図14と同じ切断線による断面図)である。
【0065】
同図に示すように、基板22は第1のリブ24の上端面24aと基板固定用爪部26の突起部26b(より具体的にはその基板接触面26b1)で挟持されて収容ケース10内の所定位置に固定される。また、カバー固定用爪部52の突起部52bが第1の係合孔36、より具体的にはそれに連続するフランジ部32の下面32a(前記した所定の部位)に係合することにより、カバー14がケース本体12に取付けられる。
【0066】
カバー14がケース本体12に取付けられることにより、基板22はさらに、第1のリブ24の上端面24aと第2のリブ50の下端面50aで挟持される。これにより、基板22をより一層確実に所定位置に固定することができる。
【0067】
また、ヒートシンク16へのケース本体12の取付けは、ヒートシンク16に形成された第2の係合孔60、具体的にはその内部に形成される係合部60a(前記した所定の部位)、より具体的にはその角部にケース本体12に形成されたヒートシンク用固定用爪部42の突起部42bを係合させることにより行われる。
【0068】
ここで、ケース本体12へのカバー14およびヒートシンク16の取付けに関して図17を参照して詳説する。図17は、図16の部分拡大断面図である。
【0069】
先ず、ケース本体12へのカバー14について詳説すると、面52b2およびケース本体接触面52b1の各面の基本形状(寸法および角度)は、基板固定用爪部26のそれと同形状とされる。よって、カバー14を挿入する際の挿入性が向上されると共に、基板22、ケース本体12およびカバー14の成形誤差、ならびにその温度変化による体積変化、さらには塗布された接着剤の塗膜の厚さのばらつきや熱膨張を、ケース本体接触面52b1の左右方向の幅および上下方向の幅の範囲内において許容することができる。また、足部52aの弾性力によってケース本体12(第1の係合孔36)に対して確実に接触して固定することができるなど、基板固定用爪部26と同様の効果を得ることができる。
【0070】
次いで、覆設部44について詳説する。覆設部44は、前述したように、カバー固定用爪部52の足部52a全長あるいは略全長を覆うように形成されるので、作業者などが足部52aに接触する、即ち、足部52aにケース内方(第1の係合孔36から突起部52bを抜く方向)へ向かう力が働くことを防ぐことができるので、ケース本体からカバー14が外れるのを防止することができる。
【0071】
次いで、水平面52b3について詳説する。水平面52b3は、フランジ部32の下面32aと略平行に形成される。より詳しくは、水平面52b3は、ケース本体接触面52b1が水平面52b3との境界線あるいはその付近でフランジ部32の下面32aと接するとき、下面32aと略平行になるように形成される。これにより、足部52aに過度な振動・熱衝撃が加わり、カバー固定用爪部52の足部52aをケース内方(第1の係合孔36から突起部52bを抜く方向)に変形し、第1の係合孔36から突起部52bが抜け出ようとした場合、水平面52b3が第1の係合孔36の角部36aに引っ掛ることにより、カバー14がケース本体12から外れることを防止できる。別言すれば、第1の係合孔36(より具体的にはそれに連続するフランジ部32の下面32a)とケース本体接触面52b1の接線が、ケース本体接触面52b1の範囲内から外れる、即ち、これらの係合が解除されることを防止でき、よってケース本体12からカバー14が外れることを防止できる。
【0072】
また、ケース本体12に形成された第1の環状凹部30にカバー14に形成された第2の環状凸部48が嵌合されると共に、第1の環状凹部30に予め塗布された熱硬化性の接着剤74が第1の環状凹部30と第2の環状凸部48の間に形成された第1の間隙70に延伸される。これにより、収容ケース10の強度ならびに防水性を向上させることができる。
【0073】
さらに、カバー固定用爪部52と第1の係合孔36が係合することによってケース本体12とカバー14が固定されていることから、接着剤74が硬化するまでの間も治具を必要としない。尚、さほど強度ならびに防水性を必要としない場合においては、接着剤74を用いなくとも良い。
【0074】
次いで、ケース本体12へのヒートシンク16の取付けに関して説明すると、ヒートシンク用固定爪部42は、上記したカバー固定用爪部52の基本形状と同じにした。従って、詳細な説明は省略するが、水平面42b3は、係合部60aの下面60a1と平行に形成される。これにより、ヒートシンク固定用爪部42と第2の係合孔60の係合に関しても、カバー固定用爪部52で述べたのと同様の効果を得ることができる。
【0075】
また、ヒートシンク16に形成された第2の環状凹部62に予め塗布された熱硬化性の接着剤76が第2の環状凹部62と第1の環状凸部40の間に形成された第2の間隙72に延伸される。これにより、収容ケース10の強度ならびに防水性を向上させることができる。
【0076】
この際、ヒートシンク固定用爪部42と第2の係合孔60が係合することによってケース本体12とヒートシンク16が固定されていることから、接着剤76が硬化するまでの間も治具などを必要としない。尚、さほど強度ならびに防水性を必要としない場合においては、接着剤76を用いなくとも良い。
【0077】
また、ヒートシンク用固定爪部42の足部42aは、ケース本体12の側壁、より具体的にはフランジ部32の側壁32aよりもケース内方に形成するようにしたので、作業者などが足部42aに接触することを防ぐことができるので、ケース本体12からヒートシンク16が外れることを防止できる。
【0078】
また、突起部42bが係合される係合部60aは、ヒートシンク16に穿設された第2の係合孔60の内部に形成される、別言すれば、ヒートシンク16の外形で規定される空間内であり、かつ外部空間に連続する位置に形成されるので、ケース本体12からヒートシンク16が外れることを防止しつつ、取り外す必要のあるときは、突起部42bを摘むことができるため、任意にその取り外しができる。
【0079】
尚、完成した収容ケース10は、ケース本体12のフランジ部3に穿設されたボルト孔34、および、ヒートシンク16のヒートシンク側フランジ部56に穿設されたヒートシンク側ボルト孔58に図示しないボルトを挿通させることにより、車両のエンジンルーム内などの所望な位置に取付けられる。尚、その場合においては、前記したようにヒートシンク16およびケース本体12およびカバー14の組み付け固定を各爪による固定に加えて接着剤によって固定することにより、組付け強度および防水性を向上させることが望ましい。他方、車両の車室内などの比較的環境の良い位置に取付ける場合においては、ヒートシンク16およびケース本体12およびカバー14の組み付け固定を各爪部のみで行っても、充分な信頼性を得ることができる。
【0080】
上記の如く、この実施の形態においては、少なくとも一端に開口部(第1および第2の開口部18,20)が形成されるケース本体12と、前記開口部18を封止する封止体(カバー14、ヒートシンク16)とからなり、前記ケース本体12および封止体14,16のいずれか一方(具体的にはケース本体12およびカバー14)に形成された弾性変形可能な足部42a,52aとそれに連続する突起部42b,52bとからなる固定部材(ヒートシンク固定用爪部42、カバー固定用爪部52)を、他方(具体的にはケース本体12およびヒートシンク16)の所定の部位(フランジ部32の下面32a、係合部60a)に係合させることによって前記ケース本体12に前記封止体14,16を取付ける電子回路基板の収容ケース10において、前記突起部42b,52bは、少なくとも前記足部42a,52aに連続し、かつ前記所定の部位32a,60aに所定の角度(具体的には31度から33度)をなして接するように形成される第1の面(ヒートシンク接触面42b1、ケース本体接触面52b1)と、前記第1の面42b1,52b1に連続し、かつ前記所定の部位32a,60aと平行あるいは略平行に形成される第2の面(水平面)42b3,52b3を備えるように構成した。
【0081】
また、前記第2の面42b3,52b3は、前記第1の面42b1,52b1が前記第2の面42b3,52b3との境界線あるいはその付近で前記所定の部位32a,60aに接触するときに、前記所定の部位32a,60aと平行あるいは略平行になるように形成されるように構成した。
【0082】
また、前記ケース本体12および封止体14,16のいずれか(具体的にはケース本体12)において、前記突起部52bが前記所定の部位32aに係合されたときに前記足部52aの全長あるいは略全長を覆う覆設部44を形成するように構成した。
【0083】
また、前記ケース本体12および封止体14,16のいずれか(具体的にはケース本体12)において、その側壁(具体的にはフランジ部32の側面32b)よりもケース内方位置に前記足部52aを形成するように構成した。
【0084】
また、前記ケース本体12および封止体14,16のいずれか(具体的にはヒートシンク16)において、前記所定の部位60aを、その外形で規定される空間内であり、かつ外部空間に連続する部位(位置。穿設された第2の係合穴60の内部)とするように構成した。
【0085】
また、前記ケース本体12に前記電子回路基板(基板)22が載置可能な第1のリブ24を形成すると共に、前記ケース本体12に前記封止体(具体的にはカバー14)を取付けた際に前記電子回路基板22を前記第1のリブ24とで挟持せしめる第2のリブ50を前記封止体14に形成するように構成した。
【0086】
また、前記ケース本体12の開口部(第1および第2の開口部18,20)の外周に凹部あるいは凸部(第1の環状凹部30、第1の環状凸部40)を形成すると共に、前記封止体14,16に前記凹部あるいは凸部に所定の間隙(第1の間隙70、第2の間隙72)を有して嵌合されるべき凸部あるいは凹部(第2の環状凸部48、第2の環状凹部62)を形成し、よって前記所定の間隙70,72に接着剤74,76の塗布を可能とするように構成した。
【0087】
尚、上記において、基板固定用爪部26の突起部26bに水平面を設けるように構成しても良い。
【0088】
【発明の効果】
請求項1項にあっては、成形誤差を許容することができると共に、温度変化による体積変化や振動による応力にも良く対応することができる。さらに、ケース本体から封止体が外れることを防止できる。
【0089】
請求項2項にあっては、ケース本体から封止体が外れることをより確実に防止することができる。
【0090】
請求項3項にあっては、作業者などが足部に接触することを防止でき、よってケース本体から封止体が外れることを防止できる。
【0091】
請求項4項にあっては、請求項3項と同様に、作業者などが足部に接触することを防止でき、よってケース本体から封止体が外れることを防止できる。
【0092】
請求項5項にあっては、ケース本体から封止体が外れることを防止しつつ、取り外す必要のあるときは任意にそれを取り外すことができる。
【0093】
請求項6項にあっては、電子回路基板をケース内の所定位置に確実に固定することができる。
【0094】
請求項7項にあっては、防水性や取付け強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施の形態に係る固定部材が形成される電子回路基板の収容ケースを示す斜視図である。
【図2】図1に示す収容ケースの各構成を示す斜視図である。
【図3】図1に示す収容ケースのケース本体の上面図である。
【図4】図1に示す収容ケースのケース本体の底面図である。
【図5】図1に示す収容ケースのケース本体の側面図である。
【図6】図3のVI−VI線拡大断面図である。
【図7】図6を部分的に拡大した基板固定用爪部(固定部材)の説明図である。
【図8】図6を簡略化して基板の幅および基板固定用爪部の離間距離を示す説明図である。
【図9】図1に示す、基板を固定した状態を示す図7と同様の説明図である。
【図10】図1に示す、基板を固定した際に基板固定用爪部に加わる応力を示す表である。
【図11】図1に示す収容ケースのカバーの底面図である。
【図12】図1に示す収容ケースのカバーの側面図である。
【図13】図11のXIII−XIII線拡大断面図である。
【図14】図1に示す収容ケースのヒートシンクの上面図である。
【図15】図14のXV−XV線拡大断面図である。
【図16】図1に示す収容ケースの拡大断面図である。
【図17】図16の部分拡大断面図である。
【図18】従来技術に係る電子回路基板の収容ケースのうち、固定部材(爪部)を示す説明断面図である。
【符号の説明】
10 収容ケース
12 ケース本体
14 カバー
16 ヒートシンク
18 第1の開口部
20 第2の開口部
22 電子回路基板(基板)
24 第1のリブ
30 第1の環状凹部
32 フランジ部
32a (フランジ部の)下面
32b (フランジ部の)側面
36 第1の係合穴
40 第1の環状凸部
42 ヒートシンク固定用爪部(固定部材)
42a 足部
42b 突起部
42b1 ヒートシンク接触面(第1の面)
42b3 水平面(第3の面)
48 第2の環状凸部
50 第2のリブ
52a 足部
52b 突起部
52b1 ケース本体接触面(第1の面)
52b3 水平面(第3の面)
60 第2の係合穴
60a 係合部
62 第2の環状凹部
70 第1の間隙
72 第2の間隙
74 接着剤
76 接着剤

Claims (7)

  1. 少なくとも一端に開口部が形成されるケース本体と、前記開口部を封止する封止体とからなり、前記ケース本体および封止体のいずれか一方に形成された弾性変形可能な足部とそれに連続する突起部とからなる固定部材を、他方の所定の部位に係合させることによって前記ケース本体に前記封止体を取付ける電子回路基板の収容ケースにおいて、前記突起部は、少なくとも前記足部に連続し、かつ前記所定の部位に所定の角度をなして線接触するようにテーパ状に形成される第1の面と、前記第1の面に連続し、かつ前記所定の部位と平行あるいは略平行に形成される第2の面を備えることを特徴とする電子回路基板の収容ケース。
  2. 前記第2の面は、前記第1の面が前記第2の面との境界線あるいはその付近で前記所定の部位に接触するときに、前記所定の部位と平行あるいは略平行になるように形成されることを特徴とする請求項1項記載の電子回路基板の収容ケース。
  3. 前記ケース本体および封止体のいずれかにおいて、前記突起部が前記所定の部位に係合されたときに前記足部の全長あるいは略全長を覆う覆設部を形成することを特徴とする請求項1項または2項記載の電子回路基板の収容ケース。
  4. 前記ケース本体および封止体のいずれかにおいて、その側壁よりもケース内方位置に前記足部を形成することを特徴とする請求項1項または2項記載の電子回路基板の収容ケース。
  5. 前記ケース本体および封止体のいずれかにおいて、前記所定の部位を、その外形で規定される空間内であり、かつ外部空間に連続する部位とすることを特徴とする請求項3項または4項記載の電子回路基板の収容ケース。
  6. 前記ケース本体に前記電子回路基板が載置可能な第1のリブを形成すると共に、前記ケース本体に前記封止体を取付けた際に前記電子回路基板を前記第1のリブとで挟持せしめる第2のリブを前記封止体に形成することを特徴とする請求項1項から5項のいずれかに記載の電子回路基板の収容ケース。
  7. 前記ケース本体の開口部の外周に凹部あるいは凸部を形成すると共に、前記封止体に前記凹部あるいは凸部に所定の間隙を有して嵌合されるべき凸部あるいは凹部を形成し、よって前記所定の間隙に接着剤の塗布を可能としたことを特徴とする請求項1項から6項のいずれかに記載の電子回路基板の収容ケース。
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