JP3711750B2 - ポリゴンミラー組立体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレーザープリンターやデジタル複写機等に使用されるレーザービーム光走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザープリンターやデジタル複写機にはレーザービーム光走査装置が使用される。レーザービーム光走査装置において、レーザー光源から発せられたレーザービームが高速で回転するポリゴンミラー(回転多面鏡)により偏向させられ、感光体上表面を走査する。
【0003】
レーザープリンターやデジタル複写機が長時間使用されると、ポリゴンミラーが回転により風を切ることになるので、これらの装置内を漂う油滴や紙粉がこのポリゴンミラーの表面に付着する。このような付着を避けるため、通常、ポリゴンミラーはこの駆動装置とともに密封される。
【0004】
近年、レーザープリンターやデジタル複写機において、処理速度が高速度化してきているが、この高速化に伴い、レーザービーム光走査装置のポリゴンミラーもその回転速度が上昇させられる。回転速度の上昇は、ポリゴンミラーを回転駆動するモータ及びこのモータのドライブ回路(通常ICが使用される)等の駆動装置における発熱を増加させるが、上記したように、ポリゴンミラーと駆動回路は密封されているので発生した熱が放散され難く、密封容器の内部にこもり、これらの温度を上昇させる。
【0005】
駆動回路の温度上昇は、ICやモータの電気的特性の変化やモータ軸受けの特性劣化を招くだけでなく、熱変形による光学系の特性の劣化をも招くことになる。
【0006】
モータ、ドライブ回路等で発生した熱は、主として熱伝導又は内部空気の対流によりこれらを密封した容器の内壁面に伝達され、内壁面から熱伝導により容器外壁面まで伝えられ、この外壁面から主として対流により放散される。
【0007】
このため、熱の放散をよくするためには容器自体の熱伝導を向上させる、例えば、容器の材料として熱伝導率の大きい材料を選ぶ、必要がある。特開平6−75184号公報にはこのような観点から容器の一部の材料を金属としたものが開示されている。
【0008】
この公報に開示の発明は、金属が一般に熱伝導率が大きいことのみを利用したものである。しかしながら、熱の放散をよくするためには、これだけにとどまらず、熱伝導の経路をできるだけ短くする必要、つまり熱は容器の厚さ方向に主として伝えられるので容器の肉厚をできるだけ薄くする必要、があるが、製造上の問題から通常使用されるアルミダイキャストでは肉厚を3mm厚とすることが限界である。上記公報に開示のものはこれらの点についてまで考慮を払うものではない。
【0009】
更に、ポリゴンミラーは高速で回転するので、それ自体の微少なアンバランスや軸受け転動体の転がり等により、振動が発生する。この振動は容器にも伝わるので、この振動の振動数と容器の固有振動数とが近接していると、容器が共振を起こしポリゴンミラーの振動の振幅も大きくなる。この結果、ポリゴンミラーにより反射される光ビームの軸がぶれたり、軸受けの寿命を縮めるという弊害を招く。
【0010】
容器の固有振動数は、ポリゴンミラー等の回転部から発生する振動の振動数よりも高く且つこれからできるだけ離れるように設定されるが、容器の肉厚を薄くすると剛性が低下するので、一般に、その固有振動数は低くなり、一方ではポリゴンミラーの高速回転化に伴い発生する振動は高くなるので二つの周波数がどうしても接近することになる。
【0011】
上記公報に開示の発明はこのような振動の問題についてまでも考慮を払うものではない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記問題を解決することを課題とするものであって、レーザービーム光走査装置において、これに使用されるポリゴンミラー及びその駆動回路を収納する容器に熱伝導率の高い材料を使用することにより放熱性を改良することを課題とするものである。
【0013】
更に、本発明は、上記容器の固有振動数を低下させないで肉厚を薄くし放熱性を改良することを課題とするものである。
【0014】
更に、本発明は、上記容器に特定の材料が使用されたことにより生じる新たな問題を解決することを課題とするものである。
【0015】
更に、レーザービーム光走査装置(又は、これを組み込んだレーザープリンターやデジタル複写機)の寿命が尽きたとき、そこに使用されていた材料を再使用するためのリサイクル性を高め、さらに、装置を軽量化することを課題とするものである。
【0016】
更に、本発明は従来、上記容器すなわち光学ハウジングやポリゴンミラーカバーにはアルミニウムや樹脂が使用されていたが、アルミニウムダイキャストでは必要な寸法精度を確保するために2次加工が必要とされるためどうしても高価になり、また、樹脂成形品では熱伝導率、ヤング率が低く熱や振動に対して充分に対応できないという問題を解決することを課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題は下記の解決手段により解決される。
【0018】
「請求項1の発明の解決手段」
ポリゴンミラー組立体であって、このポリゴンミラー組立体は、
入射するレーザービーム光を反射するための複数の鏡面を有するポリゴンミラーと、
上記ポリゴンミラーを回転するモータと、
上記モータを駆動する駆動回路と、
単独で、又は、他の部材と協同して、少なくとも上記ポリゴンミラー、上記モータ及び上記駆動回路を、密封する密封容器と、
を備え、
上記密封容器は、マグネシウムを構成材料とし、射出成形法により成形された密封容器であって、
レーザービーム光が透過するための透明板が装着される開口及び
この透明板を位置決めするための位置決め面が形成されており、更に、
上記位置決め面は射出成形におけるパーティングラインとされていること
を特徴とするポリゴンミラー組立体。
【0019】
「請求項2の発明の解決手段」
請求項1の発明のポリゴンミラー組立体において、
このポリゴンミラー組立体は、更に、上記モータ及び上記駆動回路を支持する基板を備えており、
上記密閉容器は、更に、上記基板を密封するものであること
を特徴とするポリゴンミラー組立体。
【0020】
「請求項3の発明の解決手段」
請求項2に記載のポリゴンミラー組立体において、
上記基板は、上記密封容器の材料とは異なる金属材料からなり、上記密封容器とは金属同士の接触をしないこと
を特徴とするポリゴンミラー組立体。
【0021】
「請求項4の発明の解決手段」
請求項2に記載のポリゴンミラー組立体において、
上記基板は、上記密封容器の材料とは異なる金属材料からなり、上記密封容器とは非金属の良熱伝導性材料を介して結合されていること
を特徴とするポリゴンミラー組立体。
【0022】
「請求項5の発明の解決手段」
請求項1又は請求項2に記載のポリゴンミラー組立体において、
上記密封容器にはフィンが形成されていること
を特徴とするポリゴンミラー組立体。
【0023】
【0024】
「請求項の発明の解決手段」
請求項1又は請求項2に記載のポリゴンミラー組立体において、
上記密封容器が他の部材と接触する面は、射出成形におけるパーティングラインとされていること
を特徴とするポリゴンミラー組立体。
【0025】
「請求項の発明の解決手段」
請求項1又は請求項2に記載のポリゴンミラー組立体において、
上記密封容器と他の部材とを結合するための固着手段の上記密封容器と接触する面は、上記密封容器と同一の金属材料又は樹脂材料であること
を特徴とするポリゴンミラー組立体。
【0026】
【発明の実施の形態】
「実施形態1」
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるレーザービーム光走査装置の横断面(図2におけるA−A線断面)図である。また、図2は、同装置の縦断面(部分断面図、図1におけるB−B線断面)図である。
【0027】
これらの図において、1はレーザービーム光走査装置、2は同装置の筐体をなす光学ハウジング、3は仕切壁であり、光学ハウジング2の内部は仕切壁3によりユニット室4と走査レンズ室5とに区切られている。6は基板一体型ポリゴンミラーユニット、7は走査レンズ、8はユニット室カバー、9は走査レンズ室カバー、10は窓ガラス、11はレーザー光源部、19はユニット室カバー8と光学ハウジング2との間に設けられた弾性シート、20はシリンドリカルレンズである。
【0028】
基板一体型ポリゴンミラーユニット6は、鉄基板13と、ポリゴンミラー15を回転駆動するモータ14とモータ14をドライブするドライブ用IC16等を載せたプリントボード等の駆動回路からなり、一つのユニットを構成している。
【0029】
レーザー光源部11を出た光ビームは、回転するポリゴンミラー15により偏向され、走査レンズ7を通って不図示の感光体表面に照射される点は従来のレーザービーム光走査装置と変わるところがないのでこれ以上の説明はしない。
【0030】
基板一体型ポリゴンミラーユニット6は、位置決め部材12により光学ハウジング2の所定の位置に位置決めされる。
【0031】
ユニット室4は、光学ハウジング2の躯体の一部とユニット室カバー8、及び、窓ガラス10により密封空間が形成されたものであり、ユニット室4内に外部から油滴や紙粉が進入することを防止している。ユニット室カバー8には電気亜鉛メッキ鋼板が使用されている。
【0032】
既述のように、ポリゴンミラー15を回転させるモータ14及び駆動回路のドライブ用IC16は、ポリゴンミラー15の回転速度の上昇によって、より発熱の程度が大きくなってきている。
【0033】
上述のように、ユニット室4は密封されており、空気の対流により直接外部に熱を逃すことができないので、発生した熱は光学ハウジング2又はユニット室カバー8の内壁面に一旦伝達され、熱伝導によりそれらの外壁面に伝えられ、その後これらの面から外部に逃がさなければならない。
【0034】
放熱をよくするためには、光学ハウジング2及びユニット室カバー8は熱伝導率ができるだけ大きい材料が選ばれること、及び、その厚さができるだけ薄くされることが要求される。
【0035】
本実施形態において、光学ハウジング2にはマグネシウムの射出成形品が使用され、その肉厚はアルミニウムを使用したときの最低肉厚より薄くされている。
【0036】
図3の表はアルミニウム、ガラスフィラー50%入りの樹脂及びマグネシウムの物性値を表にしたものである。
【0037】
この表からわかるように、マグネシウムはアルミニウムに比べヤング率、熱伝導率で劣るが、共振周波数はヤング率/比重に比例するため、アルミニウムより共振周波数が高くなる点で優れている。また、熱伝導率もアルミニウムに比べれば劣るものの樹脂に比べればマグネシウムははるかに良く、肉厚を薄くすることができるので放熱性がより改善される。
【0038】
光学ハウジング2と鉄基板13は直接接触しない。鉄基板13は位置決め部材12により位置決めされ、光学ハウジング2との間は約0.5mmの隙間が設けられている。その隙間には熱伝導性のよい弾性シート17が介在しており、光学ハウジング2と直接接触させることなく熱を効率よく伝えることが可能にされている。
【0039】
光学ハウジング2の裏面には放熱フィン18が形成されており、この放熱フィン18に向け、図示されていない冷却ファンによって風が送られ、ここから熱が放出される。なお、放熱性が充分であれば、特に放熱フィン18を設けることまでも必要とはされない。この放熱フィン18は補強リブの役割も果たすので、これにより剛性が高くなるので、光学ハウジング2の肉厚をより薄くすることができる。肉厚が薄くなることにより熱伝達の効率も向上する。
【0040】
本実施形態のものは、光学ハウジング2をマグネシウム成形品により構成したので、光学ハウジングの肉厚をアルミニウムや樹脂の場合よりも薄くすることができ、このように薄くしても剛性、および、共振周波数を下げることなく、放熱性を良好に維持又は向上させることができる。
【0041】
更に、鉄基板13と光学ハウジング2との間及びユニット室カバー8と光学ハウジング2との間には、金属同士が直接接触をすることを避け、且つ熱伝達を良好に保つため熱伝導性のよい弾性シート17、19を介在させたので、マグネシウムと異種金属との接触による腐食を防止することができる。
【0042】
更に、光学ハウジング2に放熱フィン18が設けられているので、放熱を促進するだけでなく、これが補強リブの役を果たすので光学ハウジングの肉厚を、剛性及び共振周波数を低下させることなく、一層薄くすることができるので更に熱伝達が良好になる。
【0043】
「実施の形態2」
図4は、本発明の第2の実施の形態におけるレーザービーム光走査装置の横断面(図5におけるA−A線)図である。また、図5は、同装置の縦断面(部分断面図、図4におけるB−B線)図である。
【0044】
実施の形態1ではユニット室カバー8によって、ポリゴンミラー15はユニット室4全体で密封されていたが、この実施の形態2では、ポリゴンユニットカバー30によりポリゴンユニット6の部分のみが密封される。ポリゴンカバーユニット30の材料はマグネシウムであり、ポリゴンユニットカバー30には窓ガラス31がレーザービームを透過するために窓に設けられている。
【0045】
光学ハウジング2は実施の形態1と異なり、ガラスフィラー入りの樹脂から成る。走査レンズ室5は、上部にはカバー9がかけられ、ガラス製のレンズ33及びシリンドリカルレンズ20により簡易的に密封されている。
【0046】
ポリゴンユニットカバー30は、平均肉厚2.2mm以下で成形され、樹脂の光学ハウジング2に取り付けられ、鉄基板13とは直接接触しないようにされている。実施例1と異なり弾性シート17では熱をほとんど伝達する必要がないのでこれを特に熱伝導性の良い材料とすることは要しない。
【0047】
ポリゴンユニット6で発生した熱のほとんどはポリゴンユニットカバー30の上部から放出され、光学的影響が最も大きいレンズ34にまではほとんど到達しない。
【0048】
図6はポリゴンユニットカバー30の断面図、図7及び図8はポリゴンユニットカバーの射出成形型の縦断面図である。
【0049】
図示の例ではポリゴンユニットカバー30の肉厚aを2.2mmとしている。これはアルミダイキャスト成形品と同じ熱伝導を得る肉厚である。このように、肉厚は薄くなっているが、マグネシウムのヤング率がアルミニウムのそれより高いため、剛性は3mm厚さのアルミダイキャスト品と同等である。また、剛性が同等でありながら、重量が少ないため、その共振周波数はアルミニウムの場合よりはるかに高くなる。このため、ポリゴンミラー及びその軸受けから発生する振動の周波数との差を大きくすることができるので走査光の軸のぶれも少なくすることができる。
【0050】
マグネシウムは射出成形において高精度な成形が可能であり、また、抜き勾配を付ける必要がない。アルミダイキャスト品では図6に示されるパーティングラインb、cの部分は精度を確保するため2次加工を要するが、図7、図8で示されるように、マグネシウム射出成形品では精度を要する部分dに、パーティングラインb、cを持ってくることにより精度を確保することが可能になる。これにより2次加工が不要になる。
【0051】
「実施の形態3」
この実施の形態3は、実施の形態2の変形例であり、ここでは、実施の形態2において使用されていた弾性シート17は使用されず、図9に示されるように、代わって、光学ハウジング2に一体に成形された支持部171により基板一体型ポリゴンミラーユニット6が支持されている。
【0052】
「実施の形態4」
実施の形態4は、実施の形態2及び3と基本的に同じであるが、図10に示されるように、これらの例においてポリゴンユニットカバー30が光学ウジング2全体を覆うハウジングカバー89の外部に露出するようにされたものである。熱はマグネシウム製のポリゴンユニットカバー30の上面からほとんどが放出される。この構造により光学ハウジング2内へ外部から塵埃が進入するのを防止するとともに熱の放散を良好にしている。
【0053】
「実施の形態5」
実施の形態5は、実施の形態2、3、4と基本的に同じであるが、図11に示されるように、鉄基板13に放熱フィン181が取り付けられている。この構造により熱は鉄基板13から直接放熱フィン181に伝達され、図示されていない送風ファンにより風が送られ放熱される。実施の形態4に示されるようにポリゴンユニットカバー30がハウジングカバーから露出する構造を更に付加することも当然に可能である。また、ハウジングカバー89を金属製としこのハウジングカバー89の表面から熱の放散を同時に行わせることも可能である。
【0054】
「実施の形態6」
実施の形態6(図12)は光学ハウジング2及びポリゴンユニットカバー30をマグネシウム製としたものである。ほとんどの熱はポリゴンユニットカバー30から光学ハウジング2へとたどる経路及び鉄基板13、弾性シート17、光学ハウジング2へとたどる経路により光学ハウジング2から放散させられる。
【0055】
「実施の形態7」
マグネシウムが異種金属と接触していると時間がたつにつれその接触面に腐食が発生する。そのため、最も頻繁に使用されるボルトによる部材の取り付けが、通常の方法ではできないので、光学ハウジングやポリゴンユニットカバーにマグネシウムを用いた場合に、それらを固定する際はねじがマグネシウムと接触しない構成にしなければならない。これまでの実施の形態では取り付け部分に関するこの問題に対処する構成については示さなかったが、以下の実施の形態では、ポリゴンユニットカバー30を例として取り付けの仕方について示す。
【0056】
図13は実施の形態7におけるポリゴンユニットカバー30とその近傍を上面から見た図である。図14は取り付け部Pの縦断面図である。
【0057】
マグネシウム製ポリゴンユニットカバー30にはフランジ部分301が設けられており、このフランジ部分を押さえ爪201により押さえつけるようにしてポリゴンユニットカバー30を固定する。押さえ爪201は樹脂製(非金属製)光学ハウジング2と一体に成形されたものでも金属でなければ別体のものでもよい。
【0058】
「実施の形態8」
図15は、実施の形態7とは異なる取り付け方の例を示す縦断面図である。
【0059】
フランジ部分301の下部には弾力性があり、傾斜面を持った係合子302が設けられており、非金属製光学ハウジング2に設けられた穴に差し込まれ、いわゆるパッチン止めの形式で固定される。
【0060】
「実施の形態9」
図16は、実施の形態7、8とは異なる他の取り付け方の例を示す縦断面図である。
【0061】
フランジ部分301の下部には弾力性のある係合子303が設けられており、非金属製光学ハウジング2に設けられた穴に差し込まれ、摩擦力により固定される。
【0062】
「実施の形態10」
マグネシウムは異種金属との接触が腐食の原因になるから、ねじは異種金属でない、つまりねじを同一の材料とすればよい。
【0063】
実施の形態10では、図17に示すように、ねじ304をポリゴンユニットカバー2と同一のマグネシウムを用いるようにしている。このようにねじにマグネシウムを使用すればこれまでと同様のねじ止めが可能となる。
【0064】
「実施の形態11」
実施の形態11は、図18に示すように、ねじ304には通常の材料のものを使用し、非金属製の座金305をねじ304とマグネシウム製光学ハウジング2との間に介在させている。この図のようにナット306を用いても、図17のように、直接光学ハウジングにねじ穴を切り、これにねじ304をねじこむようにしてもよい。
【0065】
「実施の形態12」
図19は他の実施の形態を示す縦断面図である。この例ではマグネシウムと他の金属との接触部に樹脂コート307を施している。
【0066】
「実施の形態13」
ポリゴンユニットカバー30は鉄基板13に取り付けられてもよい。図20はこのような例を示す縦断面図である。ポリゴンユニットカバー30のマグネシウムは既に述べたように異種金属との接触を避けなければならないので、この取り付けに際しては上記実施の形態6乃至12に述べた方法等が採用できる。
【0067】
この実施の形態ではポリゴンユニットカバー30とポリゴンユニット6が一体化されているので、レーザー光走査装置を組み立てる際には組立工数が少なくて済むメリットがある。
【0068】
「実施の形態14」
図21は上記実施の形態13の変形例を示す縦断面図である。この例では、更に、ポリゴンユニットカバー30の上面に放熱フィン308が一体成形されているので、カバー30の剛性が向上するとともに、接触面を介さずに放熱フィン308に熱が伝達されるので効率が良い。
【0069】
以上実施の形態におけるマグネシウムは、マグネシウム単体及びMg−Al系、Mg−Mn系、Mg−Zn系、Mg−希土類系、Mg−Al−Zn系などのマグネシウム合金から選択することができる。特に、ダイカスト法に用いられるマグネシウム合金AZ91D(成分はMg8.3〜9.7、Al0.35〜1.0、Zn0.15以上)がそのまま利用できる。
【0070】
また、ここで用いられているマグネシウムの射出成形(チクソモールディング法)は、完全に溶融状態の金属を利用するダイカストと異なり、固液共存状態の金属スラリ、すなわち半溶融状態の金属を金型内に射出するものである。この方法は、ダイカストと比較して、成形時のMg合金の温度が低く、固化するときの収縮が少ないため薄肉の成形品をひけや割れが少なく作れ、薄肉品の成形でもそりが少なく、面精度が良く、2次加工の必要がないためコスト削減をすることができるという特徴がある。
【0071】
【発明の効果】
本発明は、レーザービーム光走査装置において、これに使用されるポリゴンミラー及びその駆動回路を収納する容器に熱伝導率の高い材料を使用したので、放熱性を改良することができるという効果を奏する。
【0072】
更に、本発明は、上記容器の固有振動数を低下させないで肉厚を薄くし放熱性を改良することができるという効果を奏する。
【0073】
更に、本発明は、上記容器にマグネシウムが使用されたことにより生じる異種金属と接触すると腐食が発生するという新たな問題が解決されるという効果を奏する。
【0074】
更に、レーザービーム光走査装置(又は、これを組み込んだレーザープリンターやデジタル複写機)の寿命が尽きたとき、そこに使用されていた材料を再使用するためのリサイクル性を高め、さらに、装置を軽量化することができるという効果を奏する。
【0075】
更に、本発明は従来、上記容器すなわち光学ハウジングやポリゴンミラーカバーにはアルミニウムや樹脂が使用されていたが、アルミニウムダイキャストでは必要な寸法精度を確保するために2次加工が必要とされるためどうしても高価になり、また、樹脂成形品では熱伝導率、ヤング率が低く熱や振動に対して充分に対応できないという問題が解決されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態におけるレーザービーム光走査装置の横断面(図2におけるA−A線断面)図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態におけるレーザービーム光走査装置の縦断面(部分断面図、図1におけるB−B線断面)図である。
【図3】 材料とその物性値の表である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態におけるレーザービーム光走査装置の横断面(図5におけるA−A線)図である。
【図5】 本発明の第2の実施の形態におけるレーザービーム光走査装置の縦断面(部分断面図、図4におけるB−B線)図である。
【図6】 ポリゴンユニットカバー30の縦断面図である。
【図7】 ポリゴンユニットカバーの射出成形型の縦断面図である。
【図8】 ポリゴンユニットカバーの射出成形型の縦断面図である。
【図9】 本発明の第3の実施の形態における要部縦断面図である。
【図10】 本発明の第4の実施の形態における縦断面図である。
【図11】 本発明の第5の実施の形態における縦断面図である。
【図12】 本発明の第6の実施の形態における縦断面図である。
【図13】 本発明の第7の実施の形態におけるポリゴンユニットカバー30とその近傍を上面から見た図である。
【図14】 本発明の第7の実施の形態におけるポリゴンユニットカバー30の取り付け部Pの縦断面図である。
【図15】 本発明の第8の実施の形態におけるポリゴンユニットカバー30の取り付け部Pの縦断面図である。
【図16】 本発明の第9の実施の形態におけるポリゴンユニットカバー30の取り付け部Pの縦断面図である。
【図17】 本発明の第10の実施の形態におけるポリゴンユニットカバー30の取り付け部の縦断面図である。
【図18】 本発明の第11の実施の形態におけるポリゴンユニットカバー30の取り付け部の縦断面図である。
【図19】 本発明の第12の実施の形態におけるポリゴンユニットカバー30の取り付け部の縦断面図である。
【図20】 本発明の第13の実施の形態であって、ポリゴンユニットカバー30が基板13に取り付けられている例を示す縦断面図である。
【図21】 本発明の第14の実施の形態であって、ポリゴンユニットカバー30が基板13に取り付けられている他の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 レーザービーム光走査装置
2 光学ハウジング
3 仕切壁
4 ユニット室
5 走査レンズ室
6 基板一体型ポリゴンミラーユニット
7 走査レンズ
8 ユニット室カバー
9 走査レンズ室カバー
10 窓ガラス
11 レーザー光源部
12 位置決め部材
13 鉄基板
14 モータ
15 ポリゴンミラー
16 ドライブ用IC
17 弾性シート
18 放熱フィン
19 弾性シート
20 シリンドリカルレンズ
30 ポリゴンユニットカバー
31 窓ガラス
34 レンズ
89 ハウジングカバー
181 放熱フィン
301 フランジ部分
302、303 係合子
304 ねじ
305 非金属製座金
306 ナット
307 樹脂コート
308 放熱フィン

Claims (7)

  1. ポリゴンミラー組立体であって、このポリゴンミラー組立体は、
    入射するレーザービーム光を反射するための複数の鏡面を有するポリゴンミラーと、
    上記ポリゴンミラーを回転するモータと、
    上記モータを駆動する駆動回路と、
    単独で、又は、他の部材と協同して、少なくとも上記ポリゴンミラー、上記モータ及び上記駆動回路を、密封する密封容器と、
    を備え、
    上記密封容器は、マグネシウムを構成材料とし、射出成形法により成形された密封容器であって、
    レーザービーム光が透過するための透明板が装着される開口及び
    この透明板を位置決めするための位置決め面が形成されており、更に、
    上記位置決め面は射出成形におけるパーティングラインとされていること
    を特徴とするポリゴンミラー組立体。
  2. 請求項1に記載されたポリゴンミラー組立体において、
    このポリゴンミラー組立体は、更に、上記モータ及び上記駆動回路を支持する基板を備えており、
    上記密閉容器は、更に、上記基板を密封するものであること
    を特徴とするポリゴンミラー組立体。
  3. 請求項2に記載のポリゴンミラー組立体において、
    上記基板は、上記密封容器の材料とは異なる金属材料からなり、上記密封容器とは金属同士の接触をしないこと
    を特徴とするポリゴンミラー組立体。
  4. 請求項2に記載のポリゴンミラー組立体において、
    上記基板は、上記密封容器の材料とは異なる金属材料からなり、上記密封容器とは非金属の良熱伝導性材料を介して結合されていること
    を特徴とするポリゴンミラー組立体。
  5. 請求項1又は請求項2に記載のポリゴンミラー組立体において、
    上記密封容器にはフィンが形成されていること
    を特徴とするポリゴンミラー組立体。
  6. 請求項1又は請求項2に記載のポリゴンミラー組立体において、
    上記密封容器が他の部材と接触する面は、射出成形におけるパーティングラインとされていること
    を特徴とするポリゴンミラー組立体。
  7. 請求項1又は請求項2に記載のポリゴンミラー組立体において、
    上記密封容器と他の部材とを結合するための固着手段の上記密封容器と接触する面は、上記密封容器と同一の金属材料又は樹脂材料であること
    を特徴とするポリゴンミラー組立体。
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