JP3697837B2 - フォークリフトの油圧配管装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばフルフリー式三段マスト装置を備えたフォークリフトに適用されるアタッチメント用の油圧配管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5及び図6は従来のフォークリフトにおけるフルフリー式三段マスト装置の一部と、アタッチメント用の油圧配管装置、即ち、リフトブラケットに取り付けられるサイドシフト装置やシフトフォーク装置等の作動装置として用いられる油圧シリンダのための油圧配管装置を示す。
図では三段マストのうち、最も内側に配置されるインナマスト1のみが示されており、インナマスト1にはアタッチメント装着用のリフトブラケット2が昇降可能に取り付けられている。ここで、リフトブラケット2とは、インナマスト1に沿って昇降する左右のリヤプレート3と、そのリヤプレート3の前面に固着されるアタッチメント装着用のフロントプレート4(フィンガーバー又はフォークバーともいう)とから構成されたものをいう。
【0003】
また、インナマスト1のマスト間中央にはリフトブラケット2を昇降するための前側のリフトシリンダ5が配置され、そのリフトシリンダ5はインナマスト1の後面下部を結合するロアタイビーム1aに固着されて前方に突出する水平なシリンダサポートプレート6上に立設されている。
リフトシリンダ5の左右両側には、リフトチェーン7が配置され、そのリフトチェーン7はピストンロッド5aの頂部にホイールブラケット8を介して回転可能に取り付けられたチェーンホイール9に掛装されている。そして、リフトチェーン7はチェーンホイール9の前側を通って垂下する前側端部がリフトブラケット2におけるフロントプレート4の後面中央部に固着されたチェーンブラケット10に連結され、後側を通って垂下する後側端部がインナマスト1の中間タイビーム(図示省略)に連結されている。
従って、リフトブラケット2はリフトシリンダ5が伸縮動作されると、リフトチェーン7を介してリフトシリンダ5の2倍の速度で昇降され、そして、その昇降動作はマスト高さを変えずに(マスト揚高最小状態で)行い得るものであり、所謂フリーリフト動作が可能となっている。
【0004】
次にアタッチメント用油圧配管装置について説明する。上記のようなマスト装置において、リフトシリンダ5の上方、即ちホイールブラケット8上にはプーリブラケット11が立設され、そのプーリブラケット11には左右2個のホースプーリ12が前記チェーンホイール9よりも内側に回転可能に取り付けられている。そして、左右のホースプーリ12にはそれぞれホース13が掛装され、ホースプーリ12の後側を通って垂下するホース13の後側端部は、インナマスト1に固定のパイプ(図示省略)に接続され、最終的には車体側のオイルコントロールバルブに至る。
一方、ホースプーリ12の前側を通って垂下するホース13の前側端部は、リフトブラケット2側に配管されるアタッチメント用のホース14とL字形の管継手15(エルボ)を介して接続される。
【0005】
両ホース13,14を接続する管継手15は、管継手取付用ブラケット16を介してリフトブラケット2に固定されている。従来の管継手取付用ブラケット16は、図7に示すように、大略的には略L字形に折り曲げられた板材からなる。即ち、リフトブラケット2に取り付けられる縦板部17と、管継手15を取り付けるための取付孔18を有する水平な横板部19とから構成され、縦板部17がリフトブラケット2のフロントプレート4に設けた突起4aにボルト20・ナット21で締結され、横板部19の取付孔18に管継手15が貫通されて締着されていた。なお、管継手取付用ブラケット16はその横板部19が前記チェーンブラケット10の真上に位置するように配置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したアタッチメント用油圧配管装置の場合、リフトシリンダ5の伸長動作時やアタッチメント用油圧シリンダの作動時には、ホースプーリ12に掛装されたホース13に引張力が生じ、その引張力が管継手取付用ブラケット16の横板部19に対して上向きの曲げ力として作用する。このため、一般には、板厚を上げたり幅を拡張したりあるいは補強板(リブ)を横板部19と縦板部17との連接コーナー部に溶接したりして横板部19の面剛性を高め、横板部19が曲げられた場合におけるホース13の弛みに起因してホース13がホースプーリ12から脱落しないように対応している。
ところが、フォークリフトの場合、インナマスト1間の前方視野をできるだけ大きくしたいという要望から、マスト間に配置されるリフトシリンダ5、リフトチェーン7、ホース13等をできるだけ中央に寄せて相互に接近した状態で配置している。そのため、管継手取付用ブラケット16の設置スペースが、リフトシリンダ5、リフトチェーン7、チェーンブラケット10等による制約を受けて狭いものとなり、上記したような対応策が採用できないことがある。
【0007】
本発明の目的は、上述の問題点に鑑み、フォークリフトの油圧配管装置において、限られた狭いスペースであっても管継手取付用ブラケットの横板部を補強可能な構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は次のように構成したものである。即ち、請求項1の発明は、マスト側のプーリに掛装されたホースの一端部と、リフトブラケット側に配管されるホースの一端部とを接続するための管継手を、板材からなる管継手取付用ブラケットを介して前記リフトブラケットに取り付けるようにしたフォークリフトの油圧配管装置であって、前記管継手取付用ブラケットを、前記リフトブラケットの縦面に装着可能な縦板部と、その縦板部から略水平に延長されるとともに、前記管継手が取り付けられる横板部とを備えたブラケット本体と、前記ブラケット本体の縦板部に取り付けられて延長され、その延長端部が前記横板部の上面に当接することによって該横板部の面剛性を高める補強ブラケットとから構成したことを特徴とする。
【0009】
上記のように構成された請求項1の発明によれば、補強ブラケットの先端を横板部の上面に当接することによって横板部を補強する方式であるため、その補強ブラケットを、周囲の他部材あるいは管継手やホースに対する干渉を回避しつつ配置できるようにその形状に形成することによって、限られた狭いスペースであっても横板部の補強を効果的に達成することが可能となる。
【0010】
また、請求項2の発明は、請求項1記載のフォークリフトの油圧配管装置において、前記補強ブラケットの基部側が、前記ブラケット本体の縦板部に対してボルト・ナットにて着脱自在に締結されたことを特徴とする。このような構成の請求項2の発明によれば、ホース配管に際し、補強ブラケットのブラケット本体に対する取付作業をホース配管後に行うことができ、またホースのメンテナンス作業時には補強ブラケットを取り外すことができるため、補強ブラケットの存在がホース配管に関わる作業を害するといった問題が生じない。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図4に基づいて具体的に説明する。本実施の形態に係るフォークリフトの油圧配管装置は、フルフリー式三段マスト装置を備えたフォークリフトに適用されるものであって、特に、管継手取付用ブラケットの補強を図ることを主たる改良点としたものである。従って、フルフリー式三段マスト装置及び管継手取付用ブラケットを除いた油圧配管装置は、従来通り構成されているため、それについては同一符号を付して説明を省略する。
【0012】
本実施の形態に係る管継手取付用ブラケット31は、図3に示すように、鉄板製のブラケット本体32と、同じく鉄板製の補強ブラケット37とから構成されている。ブラケット本体32は略矩形の板材に上端中央から下部側にかけて縦方向(上下方向)の切り込みを形成し、一方の切り割り片を切り込み端付近で略直角に折り曲げてなる略L字形の折り曲げ構造であって、縦方向に長い長方形の縦板部32aと、その縦板部32aから水平に延在する長方形の横板部32bとから構成されている。
【0013】
そして、ブラケット本体32は図1及び図2に示すように、リフトシリンダ5の前面と、リフトブラケット2におけるフロントプレート4の後面との間であって、かつチェーンブラケット10の上方に配置され、縦板部32aがリフトブラケット2における下部側のフロントプレート4に設けられる突起4aの縦面(側面)に当接した状態でボルト33とナット34にて着脱自在に取り付けられ、横板部32bがチェーンブラケット10の真上に長手方向を車幅方向として配置される。
この場合、ブラケット本体32はボルト33とナット34による締結時において縦板部32aに設けた長孔35によって締結高さ位置が調整可能とされている。なお、縦板部32aの側端にはL字形をなすようにフランジ部32cが形成されて面剛性が高めてある。また、横板部32bには管継手15を取り付けるための2個の取付孔36が並設され、それに管継手15が取り付けられる。
【0014】
一方、補強ブラケット37は、平面視で略Z字形をなすように折り曲げられたプレートであって、ブラケット本体32の縦板部32aの上部に溶接されたナット38にボルト39にて締着される取付基部37aと、その取付基部37aから後方及び下方に延出された押さえ部37bとからなり、その押さえ部37bはL字形によって上下方向の外力に対して高剛性が付加されている。そして、押さえ部37bはホース13の取付部である横板部32bの上面中央部に対してその延長端部が当接されている。
【0015】
本実施の形態は上記のように構成したものであり、従って、リフトシリンダ5の伸長動作時やアタッチメント用油圧シリンダの作動時において、図4に矢印で示す如く、ホースプーリ12に掛装されたホース13に上向きの引張力が生じた場合、その引張力がブラケット本体32の横板部32bに対して上向きの曲げ力として作用するが、その曲げ力は補強ブラケット37によって受けられ、横板部32aの曲げが防止される。なお、この場合、前記曲げ力は補強ブラケット37を経てブラケット本体32の縦板部32aに対して曲げ力として作用するが、縦板部32aはフランジ部32cで補強されているため、その曲げに十分に対抗できる。
【0016】
このように、本実施の形態によれば、管継手取付用ブラケット31を、管継手15を取り付けるブラケット本体32と、そのブラケット本体32の強度を補うための補強ブラケット37とによって構成し、強度が必要な横板部32bに対して補強ブラケット37のL形形状の押さえ部37bが当接して横板部32bに作用する曲げ力を受けるようにしたので、ブラケット本体32の板厚を上げたり横幅を広げたりすることなく、横板部32bに関して十分な強度を確保することができる。
【0017】
そして、補強ブラケット37は周囲に存在するリフトチェーン7、リフトブラケット2、リフトシリンダ5等のような他部材あるいは管継手15やホース13に対する干渉を回避しつつ、それらの間の空隙部を巧く利用して配置できるようにその形状を形成することによって、限られた狭いスペース内でブラケット本体32の補強を達成することが可能となる。しかも、ホース13,14の配管作業後において、ブラケット本体32に組付けることができるため、配管作業の邪魔にならず、また、必要に応じて取り外せるため、配管のメンテナンスのためのサービス作業を害することもない。
【0018】
なお、本実施の形態では、補強ブラケット37をL形形状にすることによって上下方向の剛性を得るとしたが、必ずしもこの形状に限定するものではなく、例えばI形やコ形であってもよい。また、フルフリー式三段マスト装置を備えたフォークリフトの場合で説明したが、一般的な二段マスト又はフリーリフト付き二段マストのフォークリフトに適用しても差し支えない。
【0019】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、限られた狭いスペースにおいて、管継手取付用ブラケットの横板部に対して十分な補強効果を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るフォークリフトにおけるフルフリー式三段マスト装置の一部と、アタッチメント用の油圧配管装置を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】管継手取付用ブラケットの斜視図である。
【図4】管継手取付用ブラケット回りの油圧配管を示す正面図である。
【図5】従来のフォークリフトにおけるフルフリー式三段マスト装置の一部と、アタッチメント用の油圧配管装置を示す平面図である。
【図6】図5のB−B線断面図である。
【図7】従来の管継手取付用ブラケットの斜視図である。
【符号の説明】
1…インナマスト
2…リフトブラケット
5…リフトシリンダ
12…ホースプーリ
13…ホース
14…ホース
15…管継手
31…管継手取付用ブラケット
32…ブラケット本体
32a…縦板部
32b…横板部
37…補強ブラケット
Claims (2)
- マスト側のプーリに掛装されたホースの一端部と、リフトブラケット側に配管されるホースの一端部とを接続するための管継手を、板材からなる管継手取付用ブラケットを介して前記リフトブラケットに取り付けるようにしたフォークリフトの油圧配管装置であって、
前記管継手取付用ブラケットを、前記リフトブラケットの縦面に装着可能な縦板部と、その縦板部から略水平に延長されるとともに、前記管継手が取り付けられる横板部とを備えたブラケット本体と、
前記ブラケット本体の縦板部に取り付けられて延長され、その延長端部が前記横板部の上面に当接することによって該横板部の面剛性を高める補強ブラケットとから構成したフォークリフトの油圧配管装置。 - 前記補強ブラケットの基部側が、前記ブラケット本体の縦板部に対してボルト・ナットにて着脱自在に締結された請求項1記載のフォークリフトの油圧配管装置。
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