JP2007063839A - 建設機械用保護構造物及び建設機械用キャブ - Google Patents

建設機械用保護構造物及び建設機械用キャブ Download PDF

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Abstract

【課題】 キャブのピラーに本来要求される強度を確保するために犠牲となるオペレータの死角が拡がらないようにしつつ、運転席の保護強度を向上する。
【解決手段】 キャブ18に取り付けられたときにオペレータ68よりも前側に配置される前側支柱55を備え、この前側支柱55は、運転席50から見てキャブ18の前側ピラー37と重なり合う位置に配置されるとともに、断面形状が運転席から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されている。そして、前側支柱55は、運転席から見て前側ピラー37の死角に収まる幅に形成されている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、建設機械用保護構造物及び建設機械用キャブに関するものである。
従来、建設機械のキャブとして、下記特許文献1に開示されているように保護構造物を設けるようにしたものが知られている。この特許文献1に開示された保護構造物は、天井板と、この天井板の四隅に接続される4本の柱とが設けられていて、この保護構造物はキャブを覆うようにキャブの外側に設置されている。そして、図9に示すように、運転席81に座ったオペレータ82から見て、保護構造物83の各柱85がキャブ87の各ピラー89に重なって見えるように配置することで、保護構造物を設けても、オペレータ82の視界の死角が拡がらないようにしている。
一方、オペレータの視界性を向上することは、下記特許文献2にも開示されている。この特許文献2には、キャブの前側ピラーの断面をキャブの後側ピラーの断面よりも小さくなるようにすることで、キャブの全体強度を低下させることなく、運転者の視界性を向上させることが示されている。
特開2001−233151号公報 特開2004−42740号公報
しかしながら、前記特許文献1に開示された保護構造物では、単にキャビンの柱と重なり合うように柱を配置するだけであり、保護構造物による補強には限界がある。すなわち、死角が拡がらないようにするためには保護構造物の柱の幅がキャビンの柱の幅に制限されてしまうため、単に保護構造物の柱とキャビンの柱とが重なり合うように配置するだけでは、保護構造物による補強には限界がある。
一方、前記特許文献2に開示されたキャブでは、オペレータの死角を狭くすることができるものの、前側ピラーの断面が小さくなってしまうので、キャブのピラーに本来要求される強度を確保できない虞がある。
そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、キャブのピラーに本来要求される強度を確保するために犠牲となるオペレータの死角が拡がらないようにしつつ、運転席の保護強度を向上することにある。
前記の目的を達成するため、本発明は、建設機械に設けられたキャブの保護構造物を前提として、キャブに取り付けられたときにオペレータよりも前側に配置される前側支柱を備え、前記前側支柱は、運転席から見てキャブの前側ピラーと重なり合う位置に配置されるとともに、断面形状が運転席から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されている。
本発明では、運転席の運転者から前側支柱を見たときにこの前側支柱がキャブの前側ピラーと重なり合う位置に配置され、しかも前側支柱の断面形状が、運転席から見たときの幅よりも長い距離だけ奥行き方向に延びる形状に形成されているので、前側支柱によって前方視界が狭くなるのを可及的に回避しつつ、前側支柱の強度を従来よりも向上することができる。
ここで、前記前側支柱が、運転席から見て前記前側ピラーの死角に収まる幅に形成されていれば、前側支柱によって視界が狭められなくなるので、前方視界が狭くなるのを確実に回避することができる。
そして、前記前側支柱は、断面内における強軸方向が前記奥行き方向と平行な方向に設定されているのが好ましい。そうすれば、運転席の保護強度を視界を狭めることなく向上することができる。
また、本発明は、建設機械に設けられたキャブの保護構造物を前提として、キャブに取り付けられたときに運転席の左右両側にそれぞれ配置される一対の前側支柱と、これら前側支柱に架け渡される前側横梁とを備え、前記前側横梁は、運転席から見てキャブの前側クロスメンバに重なり合う位置に配置されるとともに、断面形状が運転席から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されている。
本発明では、前方上側の視界が狭くなるのを可及的に回避しつつ、保護構造物の強度を向上することができる。
ここで、前記前側横梁が、運転席から見て前記前側クロスメンバの死角に収まる幅に形成されていれば、前側クロスメンバによって視界が狭められなくなるので、前方上側の視界が狭くなるのを確実に回避することができる。
そして、前記前側横梁は、断面内における強軸方向が前記奥行き方向と平行な方向に設定されているのが好ましい。そうすれば、運転席の保護強度を効率的に向上することができる。
そして、キャブに取り付けられたときに運転者よりも後側に配置される後側支柱を備え、前記後側支柱は、運転席から見てキャブの後側ピラーに重なり合う位置に配置されるとともに、断面形状が運転席から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されているのが好ましい。この構成では、後側支柱によって後方視界が狭くなるのを回避しつつ、後側支柱の強度を従来よりも向上することができる。したがって、保護構造物の強度を全体的に向上することができる。
この態様において、前記後側支柱が、運転席から見て前記後側ピラーの死角に収まる幅に形成されていれば、後側ピラーによって視界が狭められなくなるので、後方の視界が狭くなるのを確実に回避することができる。
そして、前記後側支柱は、断面内における強軸方向が前記奥行き方向と平行な方向に設定されているのが好ましい。そうすれば、運転席の保護強度を効率的に向上することができる。
また、本発明は、建設機械に設けられるキャブを前提として、前側ピラーの断面形状が、運転席から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されている。
本発明では、前方の視界が狭くなるのを可及的に回避しつつ、保護構造物の強度を向上することができる。
ここで、前記前側ピラーは、断面内における強軸方向が前記奥行き方向と平行な方向に設定されているのが好ましい。そうすれば、運転席の保護強度を視界を狭めることなく向上することができる。
また、本発明は、建設機械に設けられるキャブを前提として、運転席の左右両側にそれぞれ配置される一対の前側ピラーと、これら前側ピラーに架け渡される前側クロスメンバとを備え、前記前側クロスメンバは、断面形状が運転席から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されている。
本発明では、前側上方の視界が狭くなるのを可及的に回避しつつ、保護構造物の強度を向上することができる。
ここで、前記前側クロスメンバは、断面内における強軸方向が前記奥行き方向と平行な方向に設定されているのが好ましい。そうすれば、運転席の保護強度を効率的に向上することができる。
また、後側ピラーの断面形状が、運転席方向から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されていてもよい。
この態様において、前記後側ピラーは、断面内における強軸方向が前記奥行き方向と平行な方向に設定されているのが好ましい。
以上説明したように、本発明によれば、キャブのピラーに本来要求される強度を確保するために犠牲となる運転者の死角が拡がらないようにしつつ、運転席の保護強度を向上することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は本発明に係る建設機械用保護構造物の一実施形態としてのガード52が設けられた建設機械の一例としてのクローラ式油圧ショベル10の全体構成を示している。同図に示すように、油圧ショベル10の車体(本体)は、下部走行体11と、この下部走行体11の上端部に旋回可能に設けられた上部旋回体12とより構成されている。
下部走行体11は、左右のクローラフレーム14及びクローラ(いずれも片側のみ図示)15からなり、両側クローラ15が、左右の走行モータ16により個別に回転駆動されて走行する。
上部旋回体12は、旋回フレーム17、キャブ18、機械室19等からなる。キャブ18は旋回フレーム17の前部に設けられ、機械室19はこのキャブ18の後方に配置されている。機械室19には、図示しない油圧ポンプ等を駆動するためのエンジン等が配置されている。
この油圧ショベル10は、いわゆる後方小旋回型に構成されている。すなわち、この油圧ショベル10では、上部旋回体12の旋回時において、上部旋回体12の後部が車幅からほとんどはみ出さない形状に形成されている。
上部旋回体12の前端部にはアタッチメント21が設けられている。このアタッチメント21は、ブーム23と、アーム24と、バケット25とからなる。ブーム23は、ブームシリンダ27の伸縮動作により、起伏するようになっている。アーム24は、ブーム23の先端部にピン結合されていて、アームシリンダ28の伸縮動作によってブーム23に対して回動するようになっている。バケット25は、アーム24の先端部にピン結合されており、バケットシリンダ29の伸縮動作によってリンク機構31を介して回動するようになっている。
キャブ18は、旋回フレーム17上に固定されており、やや丸みを帯びた略直方体形状に形成されている。キャブ18は、底部と天井部35とをピラー37,38,39で接続した構成のものであり、天井部35は、前後方向に延びる左右一対の縦メンバ(図示省略)と、幅方向に延びるクロスメンバ41,42,43(図5参照)とによって格子状に形成されたフレーム体を備えている。
前記ピラーとして、縦メンバの前端部から下方に延びる左右一対の前側ピラー(Aピラー)37と、縦メンバの後端部から下方に延びる左右一対の後側ピラー(Cピラー)38と、前側ピラー37及び後側ピラー38の間に配置されて、縦メンバの中間部から下方に延びる中間ピラー(Bピラー)39とが設けられている。
前記クロスメンバとして、前側ピラー37の上端部間に架け渡される前側クロスメンバ41(図5参照)と、後側ピラー38の上端部間に架け渡される後側クロスメンバ42(図5参照)と、両クロスメンバ間に配置される中間クロスメンバ43(図5参照)とが設けられている。天井部35には、前側クロスメンバ41と中間クロスメンバ43との間に天窓45(図2参照)が設けられ、中間クロスメンバ43と後側クロスメンバ42との間には天板(図示省略)が被せられている。
キャブ18の前面には、前側ガラスパネル47が配設されている。この前側ガラスパネル47は、両前側ピラー37と前側クロスメンバ41と底部とによって囲まれている。また、キャブ18の後面には、図示していないが後側ガラスパネルが配設されている。この後側ガラスパネルは両後側ピラー38間に配設されている。
キャブ18の左側面には、その前端部にドア49が設けられている。そして、キャブ18の中には、図2及び図3に示すように、幅方向の略中央に運転席50が設置されている。
キャブ18には、図2及び図3に示すように、前記ガード52が設けられている。このガード52は、キャブ18の左右両端部にそれぞれ配置された門形の主ガード部54を横梁で接続したフレーム状に形成されるものである。各主ガード部54は、それぞれパイプ状の部材によって構成されるものであり、前側支柱55と、後側支柱56と、両支柱を連結する天部57とを備えている。前側支柱55は、キャブ18の前側ピラー37の近傍を前側ピラー37に沿って上下方向に延びており、少し湾曲している。後側支柱56は、キャブ18の後側ピラー38の近傍を後側ピラー38に沿って上下方向に延びている。天部57は、前後方向に延びるように配設されるものであり、前端部が前側支柱55に接続される一方、後端部が連結部59を介して後側支柱56に接続されている。天部57と前側支柱55は、例えば1つのパイプ材を湾曲させることによって構成することができる。
連結部59は、例えば鋼板によって構成されており、その一側に天部57が溶接されるとともに、他側に後側支柱56が溶接されている。天部57と後側支柱56が、それぞれ断面の異なるパイプ材によって構成される場合でも、このように連結部59を介装することで天部57と後側支柱56とを繋ぎ合わせることができる。なお、連結部59は、鋼板によって構成するのに限られるものではなく、図4に示すように、例えば鋳造又は鍛造によって円錐台状に形成された部材によって構成してもよい。
前記横梁として、前側横梁61と、後側横梁62と、これらの間に配置される中間横梁63と、が設けられている。前側横梁61は、前側支柱55の上端部間に架け渡されている。また後側横梁62は、後側支柱56の上端部間に架け渡されている。また中間横梁63は、キャブ18の中間クロスメンバ43に近接して配置されて、天部57間に架け渡されている。
前側支柱55は、図1及び図2に示すように、旋回フレーム17の前端部に取り付けられた前側支持部材65によって支持されている。この前側支持部材65は、側面視で略三角形状に形成されるものであり、旋回フレーム17の前端部から前方に突出するように配置されて、旋回フレーム17に溶接又はボルト締結によって固定されている。そして、この前側支持部材65の上に前側支柱55が載せられて固定されている。
一方、後側支柱56は、旋回フレーム17の上面に取り付けられた後側支持部材66によって支持されている。この後側支持部材66は、旋回フレーム17から立ち上がったパイプ材の上端部に鋼板が溶接された構造のものであり、旋回フレーム17に溶接又はボルト締結によって固定されている。そして、この後側支持部材66の上に後側支柱56が載せられて固定されている。
前記前側支柱55は、図3に示すように、運転席50から見てキャブ18の前側ピラー37の死角に入るように配置されている。この図3は、オペレータ68の目の高さにおける水平面内での配置関係を示しており、同図に示すように、前側支柱55は、運転席50のオペレータ68から見て前側ピラー37と重なり合う位置に配置されるとともに、運転席50から見たときの前側ピラー37の幅の範囲内に収まる断面形状に形成されている。そして、前側支柱55は、断面形状が運転席50から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されている。具体的には、前側支柱55の断面は、運転席50から前側ピラー37を見たときの目線方向に沿う長さが、その垂直な方向の長さ(幅)よりも長くなる形状となっている。これにより、オペレータ68の死角が拡大するのを抑制しつつ、前側支柱55の断面係数の向上が可能となっている。なお、図3では、目線方向をX1で表し、その垂直な方向をY1で表している。
また、後側支柱56は、運転席50のオペレータ68から見て後側ピラー38と重なり合う位置に配置されるとともに、運転席50から見たときの後側ピラー38の幅の範囲内に収まる断面形状に形成されている。そして、後側支柱56は、断面形状が運転席50から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されている。具体的には、後側支柱56の断面は、運転席50から後側ピラー38を見たときの目線方向に沿う長さが、その垂直な方向の長さ(幅)よりも長くなる形状となっている。これにより、オペレータ68の死角が拡大するのを抑制しつつ、後側支柱56の断面係数の向上が可能となっている。なお、図3では、目線方向をX2で表し、その垂直な方向をY2で表している。
前側支柱55及び後側支柱56は、前記範囲内に収まるものであれば、その大きさは耐荷重等によって適宜設定することが可能である。そして、前側支柱55と後側支柱56の断面形状が異なる場合であっても、前述したように連結部59を介装することによって両者を接続することができる。
前側横梁61は、図5に示すように、運転席50のオペレータ68から見て前側クロスメンバ41の死角に入るように配置されている。この図5は、オペレータ68の目の位置を通る垂直面内での配置関係を示しており、同図に示すように、前側横梁61は、運転席50のオペレータ68から見て前側クロスメンバ41と重なり合う位置に配置されるとともに、運転席50から見たときの前側クロスメンバ41の幅の範囲内に収まる断面形状に形成されている。そして、前側横梁61は、断面形状が運転席50から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されている。具体的には、前側横梁61の断面は、運転席50から前側クロスメンバ41を見たときの目線方向に沿う長さが、その垂直な方向の長さ(幅)よりも長くなる形状となっている。これにより、オペレータ68の死角が拡大するのを抑制しつつ、前側横梁61の断面係数の向上が可能となっている。なお、図5では、目線方向をX3で表し、その垂直な方向をY3で表している。
前側横梁61は、前記範囲内に収まるものであれば適宜設定することが可能であり、図5に示すように、主ガード部54から斜め上方に突出した大きさの断面形状に形成されてもよく、あるいは図示省略するが、主ガード部54から突出しない大きさの断面形状に形成されていてもよい。
前側支柱55、後側支柱56及び前側横梁61の断面形状は、例えば図6に示すように、楕円形状、長方形状、弾頭形状及び台形状の何れの形状であってもよい。この図6の鎖線は、運転席50から見たときの目線方向を表しており、図の右側に運転席50があると仮定して描いている。そして、これらは、何れも断面内における強軸方向が前記目線方向と平行な方向に設定されている。すなわち、前側支柱55、後側支柱56及び前側横梁61は、断面内において目線方向の長さ(幅)が最も長くなっているので、その断面係数は目線方向に垂直な方向の軸に関するものが最も大きくなっている。これにより、運転席50の保護強度を効率的に向上することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、運転席50から見てガード52の前側支柱55がキャブ18の前側ピラー37と重なりあう位置に配置され、しかも前側支柱55が運転席50から見たときの幅よりも長い距離だけ奥行き方向に延びる形状に形成されているので、前側支柱55によって前方視界が狭くなるのを可及的に回避しつつ、前側支柱55の強度を従来よりも向上することができる。さらに、前側支柱55が、運転席50から見て前側ピラー37の死角に収まる幅に形成されているので、前側支柱55によって前方視界が狭くなるのを確実に回避することができる。
また、本実施形態1では、運転席50から見てガード52の後側支柱56がキャブ18の後側ピラー38と重なりあう位置に配置され、しかも後側支柱56が運転席50から見たときの幅よりも長い距離だけ奥行き方向に延びる形状に形成されているので、後側支柱56によって後方視界が狭くなるのを可及的に回避しつつ、後側支柱56の強度を従来よりも向上することができる。さらに、後側支柱56が、運転席50から見て前側ピラー37の死角に収まる幅に形成されているので、後側支柱56によって後方視界が狭くなるのを確実に回避することができる。
また、本実施形態1では、運転席50から見てガード52の前側横梁61がキャブ18の前側クロスメンバ41と重なりあう位置に配置され、しかも前側横梁61が運転席50から見たときの幅よりも長い距離だけ奥行き方向に延びる形状に形成されているので、前側横梁61によって前斜め上方の視界が狭くなるのを回避しつつ、前側横梁61の強度を従来よりも向上することができる。さらに、前側横梁61が、運転席50から見て前側クロスメンバ41の死角に収まる幅に形成されているので、前側横梁61によって前斜め上方の視界が狭くなるのを確実に回避することができる。
なお、本実施形態1では、中間ピラー39が設けられているキャブ18に適用した例について説明したが、これに限られるものではなく、中間ピラー39が設けられていないキャブ18に適用することも可能である。
(実施形態2)
図7及び図8は本発明の実施形態2を示す。本実施形態2は、実施形態1のようにガード52を設けるのではなく、キャブ18の前側ピラー37及び前側クロスメンバ41自体の断面形状を調整するようにしたものである。尚、ここでは、実施形態1と同じ構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図7は、オペレータ68の目の高さにおける水平面内での配置関係を示しており、同図に示すように、前側ピラー37は、断面形状が運転席50から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されている。具体的には、前側ピラー37の断面は、運転席50から見たときの目線方向に沿う長さが、その垂直な方向の長さ(幅)よりも長くなる形状となっている。すなわち、前側ピラー37は、キャブ外面からキャブ内側に向かって長く延びる断面形状となっている。これにより、オペレータ68の死角が拡大するのを抑制しつつ、前側ピラー37の断面係数の向上が可能となっている。ここで、前側ピラー37のすぐ内側の空間はスペース的に余裕があるため、前側ピラー37が内側に延出される断面形状を有していたとしても、オペレータ68の操作性に悪影響を及ぼすおそれはない。なお、図7では、目線方向をX1で表し、その垂直な方向をY1で表している。
図8は、オペレータ68の目の位置を通る垂直面内での配置関係を示しており、同図に示すように、前側クロスメンバ41は、断面形状が運転席50から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されている。具体的には、前側クロスメンバ41の断面は、運転席50から前側クロスメンバ41を見たときの目線方向に沿う長さが、その垂直な方向の長さ(幅)よりも長くなる形状となっている。そして、前側クロスメンバ41は、天井部35及び前側ピラー37から前側上方に向かって突出した断面形状に構成されている。これにより、オペレータ68の死角が拡大するのを抑制しつつ、前側横梁61の断面係数の向上が可能となっている。なお、図8では、目線方向をX3で表し、その垂直な方向をY3で表している。
前側ピラー37及び前側クロスメンバ41の断面形状は、例えば図6に示すように、楕円形状、長方形状、弾頭形状及び台形状の何れの形状であってもよい。この図6の鎖線は、運転席50から見たときの目線方向を表しており、図の右側に運転席50があると仮定して描いている。そして、これらは、何れも断面内における強軸方向が前記目線方向と平行な方向に設定されている。すなわち、前側ピラー37及び前側クロスメンバ41は、断面内において目線方向の長さ(幅)が最も長くなっているので、その断面係数は目線方向に垂直な方向の軸に関するものが最も大きくなっている。これにより、運転席50の保護強度を効率的に向上することができる。
以上説明したように、本実施形態2によれば、前側ピラー37が運転席50から見たときの幅よりも長い距離だけ奥行き方向に延びる形状に形成されているので、前側ピラー37によって前方視界が狭くなるのを回避しつつ、前側ピラー37の強度を従来よりも向上することができる。
また、本実施形態2では、前側クロスメンバ41が運転席50から見たときの幅よりも長い距離だけ奥行き方向に延びる形状に形成されているので、前側クロスメンバ41によって前斜め上方の視界が狭くなるのを回避しつつ、前側クロスメンバ41の強度を従来よりも向上することができる。
なお、キャブ18の中間ピラー39を省略してもよい。その他の構成、作用及び効果はその説明を省略するが前記実施形態1と同様である。
本発明の実施形態1に係るガードが適用された油圧ショベルの側面図である。 前記油圧ショベルに設けられたキャブの斜視図である。 前記キャブおよびガードの配置関係を概念的に示す図である。 連結部の変形例を示す図である。 前記キャブの前側クロスメンバとガードの前側横梁との配置関係を概略的に示す図である。 前側支柱、後側支柱及び前側横梁の変形例を示す図である。 本発明の実施形態2に係る油圧ショベルに設けられたキャブの前側ピラーの断面形状を説明するための図3相当図である。 前記キャブの前側クロスメンバの断面形状を説明するための図5相当図である。 従来のキャブのピラーとガードの支柱との配置関係を示す図である。
符号の説明
18 キャブ
37 前側ピラー
38 後側ピラー
41 前側クロスメンバ
50 運転席
55 前側支柱
56 後側支柱
61 前側横梁

Claims (15)

  1. 建設機械に設けられたキャブの保護構造物であって、
    キャブに取り付けられたときにオペレータよりも前側に配置される前側支柱を備え、
    前記前側支柱は、運転席から見てキャブの前側ピラーと重なり合う位置に配置されるとともに、断面形状が運転席から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されていることを特徴とする建設機械用保護構造物。
  2. 前記前側支柱は、運転席から見て前記前側ピラーの死角に収まる幅に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建設機械用保護構造物。
  3. 前記前側支柱は、断面内における強軸方向が前記奥行き方向と平行な方向に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建設機械用保護構造物。
  4. 建設機械に設けられたキャブの保護構造物であって、
    キャブに取り付けられたときに運転席の左右両側にそれぞれ配置される一対の前側支柱と、これら前側支柱に架け渡される前側横梁とを備え、
    前記前側横梁は、運転席から見てキャブの前側クロスメンバに重なり合う位置に配置されるとともに、断面形状が運転席から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されていることを特徴とする建設機械用保護構造物。
  5. 前記前側横梁は、運転席から見て前記前側クロスメンバの死角に収まる幅に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の建設機械用保護構造物。
  6. 前記前側横梁は、断面内における強軸方向が前記奥行き方向と平行な方向に設定されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の建設機械用保護構造物。
  7. キャブに取り付けられたときに運転者よりも後側に配置される後側支柱を備え、
    前記後側支柱は、運転席から見てキャブの後側ピラーに重なり合う位置に配置されるとともに、断面形状が運転席から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されていることを特徴とする請求項1から6の何れか1項に記載の建設機械用保護構造物。
  8. 前記後側支柱は、運転席から見て前記後側ピラーの死角に収まる幅に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の建設機械用保護構造物。
  9. 前記後側支柱は、断面内における強軸方向が前記奥行き方向と平行な方向に設定されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の建設機械用保護構造物。
  10. 建設機械に設けられるキャブであって、
    前側ピラーの断面形状が、運転席から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されていることを特徴とする建設機械用キャブ。
  11. 前記前側ピラーは、断面内における強軸方向が前記奥行き方向と平行な方向に設定されていることを特徴とする請求項10に記載の建設機械用キャブ。
  12. 建設機械に設けられるキャブであって、
    運転席の左右両側にそれぞれ配置される一対の前側ピラーと、これら前側ピラーに架け渡される前側クロスメンバとを備え、
    前記前側クロスメンバは、断面形状が運転席から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されていることを特徴とする建設機械用キャブ。
  13. 前記前側クロスメンバは、断面内における強軸方向が前記奥行き方向と平行な方向に設定されていることを特徴とする請求項12に記載の建設機械用キャブ。
  14. 後側ピラーの断面形状が、運転席方向から見たときの幅よりもその奥行き方向に長く延びる形状に形成されていることを特徴とする請求項10から13の何れか1項に記載の建設機械用キャブ。
  15. 前記後側ピラーは、断面内における強軸方向が前記奥行き方向と平行な方向に設定されていることを特徴とする請求項14に記載の建設機械用キャブ。
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