JP3681078B2 - 軌道走行装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、カメラ等の撮影機材を搭載する台車がレール上を走行し、陸上競技者などの移動する対象物を追う追走台車装置等に適用するのに有効な軌道走行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、陸上競技においてトラックを走る競技者やスケート競技においてリンクを滑る競技者を追走しつつカメラで撮影する追走台車装置が知られている。これは、競技者の移動進路に沿って設置した単一のレール上で、カメラを積んだ台車を移動させながら、競技者を撮影するものである。この装置におけるレールは、断面略I字、あるいはロ字状を成し、台車には、レールの上部を転動する車輪と、レールの側部を挟み込む車輪とを備えている。また、台車の駆動手段としては、自走式あるいはワイヤロープ牽引式のものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の装置では、台車の車輪がレールから離れやすく、台車に上下、あるいは横方向の揺れ、振動が生じて、撮影に支障が生じることがあり、また特にワイヤロープ牽引式では長距離の移動に適さない等の問題がある。
従って、本発明は、台車に揺れ、振動を生じることなく長距離の移動が可能で、例えば上記のような追走台車装置として使用するのに有効な軌道走行装置を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、上記課題を解決するため、進路上に付設されたレール1と、このレール1上を走行する台車2とを具備させて軌道走行装置を構成した。レール1には、断面略I字状の基礎レール3と、基礎レール3に沿ってその上部に固着された略円柱状のガイドレール4と、基礎レール3に沿って、そのウエブの両側に電気的に絶縁して固着された一対の剛体トロリ5とを具備させる。台車2には、搬送対象を搭載する枠体7と、枠体7に軸支された支持ローラ8、駆動ローラ9,9及び集電車輪12,12と、駆動ローラ9を駆動するモータ11とを具備させる。支持ローラ8には、ガイドレール4の上部外周面に接する断面略円弧状の外周面を設ける。一対の駆動ローラ9,9には、ガイドレール4の両側部外周面に接する断面略円弧状の外周面を夫々設ける。集電車輪12,12は、剛体トロリ5に圧接するよう付勢し、剛体トロリ5からモータ11の駆動電力を集電するように構成する。
本発明の軌道走行装置においては、例えば競技場などにおける競技者のような撮影対象の移動路に沿って、その妨げにならない場所にレール1を敷設し、これに台車2を設置する。台車2は、駆動ローラ9,9がモータ11,11により駆動され、レール1のガイドレール4上を転動することにより走行する。モータ11の駆動電力は、レール1の剛体トロリ5,5から、この上を転動する集電車輪12,12で集電し、モータ11に供給される。駆動ローラ9,9及び支持ローラ8は、ガイドレール4の両側部及び上部の円弧状外周面に沿って転動し、また集電車輪12,12が剛体トロリ5,5を挟持した状態で転動する。ローラ8,9は、何れもガイドレール4から離れることがなく、台車2が上下、あるいは横方向に振れることがない。駆動ローラ9とガイドレール4との間には磁気摩擦力が働くから、高い登坂能力が得られる。台車2の駆動電力は、レール1の剛体トロリ5から供給されるので、レール1の敷設範囲を自由に移動でき、レール1が延長されれば長距離の走行も可能である。従って、台車2に撮影機材を搭載すれば、競技者の移動範囲を広く追跡してこれを撮影することができる。もちろん搬送対象は撮影機材に限定されるものではなく、貨物運搬用の他、大型化すれば乗用にも適用できる。
【0005】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施の形態を参照して説明する。
図1乃至図3において、軌道走行装置は、レール1と、レール1に沿って走行する台車2とで構成される。レール1の本体を成す基礎レール3は、断面略I字状で、その上部はガイドレール4の外周面に沿う断面略円弧状を成す。基礎レール3の上部には、延長方向にガイドレール4が固着されている。このガイドレール4は、鋼管4aのような磁性体管で、内部に吸音のための発泡樹脂材4bが充填されている。基礎レール3のウェブの両側部には、剛体トロリ5が延長方向に固着されている。剛体トロリ5は、内側の絶縁体5bと、外側の導体板5aとから成る。導体板5aは外部電源に電気的に接続される。
【0006】
台車2は、撮影機材等が搭載される外カバー6内に枠体7を有する。枠体7は、ほぼレール1を跨ぐように構成されている。枠体7の上部には、ガイドレール4の上部面を転動する3つの支持ローラ8が長手方向に並んで軸支されている。支持ローラ8の外周面には、ガイドレール4の外周面に沿って接するように断面略円弧状に湾曲した環状溝が形成されている。
【0007】
枠体7には、ガイドレール4を両側から挾んで相対向して転動する一対の駆動ローラ9,9が軸支されている。駆動ローラ9は、支持ローラ8に対してガイドレール4の軸心を中心に90度回転した角度位置に設けられている。駆動ローラ9の外周面には、ガイドレール4の外周面に沿って接するように断面略円弧状に湾曲した環状溝が形成されている。駆動ローラ9の本体9aは、例えばウレタンゴムのような合成樹脂製であるが、図4に示すように、環状溝の中央部に、環状の永久磁石9bと、その厚み方向両側に位置して環状の磁性体9cとが埋設されている。この永久磁石9bにより、駆動ローラ9はガイドレール4に対して吸着するようになっている。各駆動ローラ9の軸9d上にはプーリ9eが固着されている。
【0008】
モータ11,11は、枠体7の中間部にガイドレール4を挾んで両側に位置するように夫々固定されている。このモータ11の回転軸上には、プーリ11aが固着されている。このプーリ11aと駆動ローラ9のプーリ9eとの間にベルト10が掛けられ、モータ11から駆動ローラ9へ回転が伝えられる。モータ11には、集電車輪12を介して剛体トロリ5から給電される。図1、図3に示すように、集電車輪12は、駆動ローラ9の下方に位置し、腕金13を介して枠体7に取り付けられている。水平に伸びる腕金13は、中間部において垂直ピン17で枠体7に枢着され、一端側には集電車輪12が軸支され、他端側には水平方向の押しばね14が設けられている。押しばね14は、枠体7を押し、腕金13を垂直ピン17を中心に回転付勢することにより、集電車輪12を剛体トロリ5に圧接するように取り付けられている。
【0009】
一対の案内車輪15,15は、モータ11を挾んで駆動ローラ9,9と対称の位置で枠体7に軸支されている。案内車輪15,15は、ガイドレール4を両側から挾んで相対向して転動する。案内車輪15の外周には、ガイドレール4の外周面に沿うように断面略円弧状に湾曲した環状溝が形成されている。また、案内車輪15の下方には剛体トロリ5上を転動自在の一対の補助案内車輪16,16が軸支されている。
【0010】
この実施形態の軌道走行装置においては、例えば陸上競技やスケート競技などの競技者の移動進路に沿って、その妨げにならない場所にレール1を敷設し、図5及び図6に示すように、台車2にカメラC及びアンテナAを搭載してこれをレール1上に設置する。撮影対象である競技者が移動すると、競技者をカメラCが捉え続けるように台車2が競技者を追ってレール1上を移動する。台車2は、モータ11により駆動される駆動ローラ9,9がガイドレール4上を転動することにより走行する。モータ9の駆動電力は、剛体トロリ5からこれに常時圧接する集電車輪12を介して供給される。駆動ローラ9,9と支持ローラ8は、共にガイドレール4の外周面に沿うため、周方向以外への動きが阻止され、しかも横方向への動きが集電車輪12、案内車輪15及び補助案内輪16で阻止されるので、台車2が上下、あるいは横方向に振れることがない。駆動ローラ9とガイドレール4との間には磁気摩擦力が生じるので、ガイドレール4を急勾配にしても台車2は難なくこれを昇降移動することができる。台車2は駆動電力を剛体トロリ5から供給されるので、レール1の敷設範囲を自由に移動でき、レール1が延長する限り長距離の走行も可能である。従って、撮影対象が広範囲に移動してもこれに追随してその様子を撮影できる。
【0011】
なお、本発明は図示の実施形態に限定されるものではなく、搬送対象は撮影機材に限らず、その他の機材、一般貨物の他のあらゆるものに適用でき、大型化すれば乗用にも適用できる。
【0012】
【発明の効果】
以上のように、本発明は、進路上に付設されたレール1と、このレール1上を走行する台車2とを具備させて軌道走行装置を構成し、レール1には、断面略I字状の基礎レール3と、基礎レール3に沿ってその上部に固着された略円柱状のガイドレール4と、基礎レール3に沿って、そのウエブの両側に電気的に絶縁して固着された一対の剛体トロリ5とを具備させ、台車2には、搬送対象を搭載する枠体7と、枠体7に軸支された支持ローラ8、駆動ローラ9,9及び集電車輪12,12と、駆動ローラ9を駆動するモータ11とを具備させ、支持ローラ8には、ガイドレール4の上部外周面に接する断面略円弧状の外周面を設け、一対の駆動ローラ9,9には、ガイドレール4の両側部外周面に接する断面略円弧状の外周面を夫々設け、集電車輪12,12は、剛体トロリ5に圧接するよう付勢し、剛体トロリ5からモータ11の駆動電力を集電するように構成したため、台車の上下、あるいは水平方向の揺れ、振動を防止することができるし、レールを延長する限り長い距離を移動することができ、また駆動ローラ9に永久磁石を設け、ガイドレール4を磁性体で構成すれば、両者の間の磁気摩擦力により高い登坂能力が得られるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る軌道走行装置の正面図である。
【図2】軌道走行装置の平面図である。
【図3】図2におけるIII―III断面図である。
【図4】駆動ローラの縦断面図である。
【図5】撮影機材を搭載した状態の軌道走行装置の正面図である。
【図6】撮影機材を搭載した状態の軌道走行装置の側面図である。
【符号の説明】
1 レール
2 台車
3 基礎レール
4 ガイドレール
5 剛体トロリ
7 枠体
8 支持ローラ
9 駆動ローラ
9b 永久磁石
10 ベルト
11 モータ
12 集電車輪
14 押しばね
Claims (2)
- 進路上に敷設されたレールと、このレール上を走行する台車とを具備する軌道走行装置において、
前記レールは、断面略I字状の基礎レールと、基礎レールに沿ってその上部に固着された略円柱状の磁性体からなるガイドレールと、基礎レールに沿ってそのウエブの左右両側に電気的に絶縁して固着された一対の剛体トロリとを備え、
前記台車は、搬送対象を搭載する枠体と、前記ガイドレールの上部外周面に接して軸線方向に転動するように枠体に水平方向に軸支された支持ローラと、前記ガイドレールの左右両側部外周面に接して軸線方向に転動するように枠体に垂直方向に軸支された一対の駆動ローラと、この駆動ローラを駆動するモータと、前記一対の剛体トロリに圧接するよう付勢されて枠体に夫々垂直方向に軸支され剛体トロリからモータの駆動電力を集電する一対の集電車輪と、前記レールのガイドレール又は剛体トロリのいずれかを左右両側から挟み込むように枠体に軸支された一対の案内車輪とを備え、
前記支持ローラは、前記ガイドレールの上部外周面に接する断面略円弧状の環状溝を外周に有し、
前記駆動ローラは、前記ガイドレールの側部外周面に接する断面略円弧状の環状溝を外周に有する弾性樹脂製の本体と、常時ガイドレールに吸着するように前記環状溝の底部に沿って環状に配置された永久磁石を備えることを特徴とする軌道走行装置。 - 前記台車上に、移動する対象を追跡しつつ撮影する撮影機材が搭載されていることを特徴とする請求項1に記載の軌道走行装置。
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